JP3914218B2 - 時系列情報の送出装置及び受信装置 - Google Patents
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Description
このTSでは、多重化に188バイトの固定長のトランスポート・パケット(TSパケット)が用いられ、このTSパケットには、図3に示すように、ペイロード(情報)の前にパケット・データの内容識別情報が付加される。
TSでは、個別のプログラムのパケット(PES(Packetized Elementary Stream)パケット)情報(図4に図示)を再分割して複数のTSパケットにより伝送する。
受信装置では、変調されているTSを受信すると、復調した後、選択したプログラムのパケットを分離して復号再生する。
また、TSパケットには、図3に示すように、これらのタイムスタンプに対して時間基準を与えるPCR(Program Clock Reference)が付加される。
こうしたデジタル放送では、多チャネル化が可能となり、視聴者の選択肢は増加するが、番組選択操作は煩雑になる。そのため、デジタル多チャネル放送では、番組名や放送スケジュール、出演者名などの情報を含むEPG(電子番組ガイド)をデータ放送して番組選択の便を図っている。視聴者は、テレビ画面にそれを表示して、番組表上で直接、選局や視聴予約などを操作したり、選択した番組の次回番組予告を見たりすることが可能となる。
この放送システムでは、受信装置が、放送される情報の中から、視聴者の操作を待つことなく、視聴者の嗜好に適合する番組を選択して自動的に蓄積する。例えば、EPG情報から視聴者がよく見る番組の次回番組予告を蓄積したり、視聴者が車好きであるときには、車のCMを蓄積する。視聴者は、こうして蓄積された情報を都合のよい時間に受信装置の画面に表示して楽しむことができる。
映像・音声などの時系列情報から部分情報を抽出するシステムは、これまで、図6に示すように構成されている。時系列情報が映像である場合に、映像を送出する側の送出部1は、映像を生成する映像生成手段12と、切り出すべき部分映像の送出予定時刻を出力する送出予定時刻生成手段11とを具備し、また、映像を受信する側の受信部3は、時刻を計時する計時手段33と、伝送手段2を通じて伝送された映像から所定時刻の部分映像を切り出す時刻トリミング手段31と、切り出された部分映像を表示する表示手段32とを具備している。
このシステムでは、送出部1の映像生成手段12が、映像を出力し、また、送出予定時刻生成手段11が、切り出しの対象となる部分映像の送出開始予定時刻及び送出終了予定時刻を予め受信部3に通知する。
受信部3の時刻トリミング手段31は、計時手段33が出力する時刻情報に基づいて、受信した映像の中から、送出開始予定時刻から送出終了予定時刻までの映像を切り出す。切り出された部分映像は、表示手段32に出力されて表示される。
このように、送出側で、映像を送出する前にビデオクリップの場所を時刻指定することにより、受信側での部分映像の抽出が可能となる。
また、受信装置に、時系列情報の部分情報の送出開始予定時刻及び送出終了予定時刻、インデックスが付加された時系列情報、並びに、部分情報をインデックスで指定するインデックス指定情報を受信する受信部と、送出開始予定時刻及び送出終了予定時刻に基づいて、送出開始予定時刻と送出終了予定時刻との間の部分情報を含む時系列情報を切り出す時刻トリミング手段と、インデックス指定情報に基づいて、切り出された時系列情報から部分情報を切り出すインデックス・トリミング手段とを設けている。
そのため、送出済みになるまで送出時刻を正確に確定できない部分情報を、受信装置が、多くのメモリ容量を必要とすること無く、正確に切り出すことができる。
第1の実施形態の時系列情報伝送システムは、図1に示すように、送出部1が、映像を生成する映像生成手段12と、切り出すべき部分映像の送出予定時刻を出力する送出予定時刻生成手段11と、映像に付加されるインデックスを生成するインデックス生成手段14と、映像生成手段12が生成した映像にこのインデックスを付加するインデックス付加手段13と、切り出すべき部分情報についてインデックスで指定したインデックス指定情報を生成して送出するインデックス指定情報生成手段15とを備え、また、受信部3が、時刻を計時する計時手段33と、伝送手段2を通じて伝送された映像から時刻指定された部分映像を大まかに切り出す時刻トリミング手段31と、時刻トリミング手段31によって切り出された部分映像の中からインデックス指定情報に基づいて部分映像を正確に切り出すインデックストリミング手段34と、インデックストリミング手段34により切り出された部分映像を表示する表示手段32とを備えている。
ステップ1:送出部1の映像生成手段12は、映像を生成してインデックス付加手段13に出力し、同時に、映像の実際の出力実績を表す実績情報をインデックス指定情報生成手段15に出力する。また、送出予定時刻生成手段11は、切り出しの対象となる部分映像の送出開始予定時刻及び送出終了予定時刻を生成し、事前に受信部3に送出する。
ステップ2:送出部1のインデックス生成手段14は、映像に付加されるインデックスを生成して、インデックス付加手段13とインデックス指定情報生成手段15とに出力し、インデックス付加手段13は、映像生成手段12から出力された映像にこのインデックスを付加し、
ステップ3:このインデックスが付加された映像情報を、伝送手段2を通じて受信部3に送出する。
ステップ4:受信部3の時刻トリミング手段31は、計時手段33が出力する時刻情報に基づいて、受信した映像情報の中から、送出部1より事前に受信した送出開始予定時刻と送出終了予定時刻との間の映像を、余裕を持って大き目に切り出す。
ステップ5:送出部1のインデックス指定情報生成手段15は、映像生成手段12から入力した実績情報とインデックス生成手段14から入力したインデックスとを基に、切り出すべき部分映像の先頭及び末尾に付加されたインデックスを求め、このインデックスで部分映像を特定するインデックス指定情報を生成して受信部3に送出する。
ステップ6:受信部3のインデックストリミング手段34は、時刻トリミング手段31によって切り出された部分映像(暫定部分映像)の中からインデックス指定情報によって特定された部分映像を切り出す。表示手段32は、切り出された部分映像を表示する。
そのため、受信側では、時系列情報を蓄積するための大きなメモリを持たなくとも、部分情報を正確に抽出することができる。
この時系列情報として、送出側と受信側との間でMPEG2システムのTSを伝送するシステムでは、TSパケットに付すPCRをインデックスとして用いることができる。
この場合、送出側は、部分情報の送出に先立って、その部分情報の送出予定時刻を時刻指定し、また、実際に時系列情報を送出した後、送出時のTSパケットに付したPCRを解析して、部分情報をPCRにより再指定する。
こうして、PCRをインデックスとすることにより、誤差範囲が100ms以下(3フレーム前後)の精度で部分映像を切り出すことができる。
また、この場合、PTSまたはDTSをインデックスとして併用することにより、部分情報の切り出し精度をさらに上げることができる。
このとき、送出側は、TSパケットをPCRで再指定した後、送出時のPTSまたはDTSの実績を解析して、部分情報をPTSまたはDTSにより再々指定する。
受信側は、PCRに基づいて選択したTSパケットから、さらに該当するPTSまたはDTSを有する情報だけを選択する。
また、PESパケットをパックしたMPEG2−PS(Program Stream)を時系列情報として伝送するMPEG2ビデオのシステムでも、同様に、PESパケットに付されたPTSまたはDTSをインデックスとして用いることにより、フレーム単位の精度で部分映像を切り出すことができる。
第2の実施形態では、簡単な構成で部分情報の正確な切り出しが可能なシステムについて説明する。
このシステムは、図5に示すように、送出部1が、映像を生成する映像生成手段12と、切り出すべき部分映像の送出予定時刻を出力する送出予定時刻生成手段11と、時刻を計時する計時手段16と、映像の実際の送出時刻を表示する実績時刻の情報を生成して送出する実績時刻生成手段17とを備え、また、受信部3が、時刻を計時する計時手段33と、伝送手段2を通じて伝送された映像から送出予定時刻に基づいて部分映像を大まかに切り出す第1時刻トリミング手段35と、第1時刻トリミング手段35によって切り出された暫定部分映像の中から実績時刻情報に基づいて部分映像を正確に切り出す第2時刻トリミング手段36と、第2時刻トリミング手段32によって切り出された部分映像を表示する表示手段32とを備えている。
実績時刻生成手段17は、映像生成手段12から入力した実績情報と計時手段16から入力する時刻情報とを基に、切り出すべき部分映像の先頭及び末尾が実際に送出された時刻を求め、それを実績情報として受信部3に送出する。
受信部3では、第1時刻トリミング手段35が、計時手段33より出力される時刻情報に基づいて、受信した映像情報の中から、送出部1より事前に受信した送出開始予定時刻と送出終了予定時刻との間の映像を、余裕を持って大き目に切り出す。
第2時刻トリミング手段36は、第1時刻トリミング手段35によって切り出された部分映像(暫定部分映像)の中から、実績時刻情報に基づいて、部分映像を正確に切り出す。表示手段32は、切り出された部分映像を表示する。
そのため、伝送手段2による遅延を無視できるような環境の下では、受信側において、簡単な構成によって、時系列情報から部分情報を正確に抽出することができる。
なお、各実施形態では、切り出された部分情報を直接表示手段で表示しているが、この部分情報を一旦蓄積手段に蓄積するようにしてもよい。
2 伝送手段
3 受信部
11 送出予定時刻生成手段
12 映像生成手段
13 インデックス付加手段
14 インデックス生成手段
15 インデックス指定情報生成手段
16、33 計時手段
17 実績時刻生成手段
31 時刻トリミング手段
32 表示手段
34 インデックストリミング手段
35 第1時刻トリミング手段
36 第2時刻トリミング手段
Claims (5)
- 時系列情報を生成する時系列情報生成手段と、
前記時系列情報の部分情報の送出開始予定時刻と送出終了予定時刻とを生成して、前記部分情報が送出される前に送出する送出予定時刻生成手段と、
前記時系列情報にインデックスを付加して送出する時系列情報送出手段と、
前記部分情報を前記インデックスで指定するインデックス指定情報を生成して送出するインデックス指定情報生成手段と
を備えることを特徴とする送出装置。 - 前記時系列情報送出手段が、プログラム・クロック・リファレンスを前記インデックスとするMPEG2システムのトランスポートストリームを送出し、前記インデックス指定情報生成手段が、前記部分情報を前記プログラム・クロック・リファレンスによって指定するインデックス指定情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の送出装置。
- 前記時系列情報送出手段が、プレゼンテーション・タイムスタンプを前記インデックスとするMPEG2システムのストリームを送出し、前記インデックス指定情報生成手段が、前記部分情報を前記プレゼンテーション・タイムスタンプによって指定するインデックス指定情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の送出装置。
- 前記時系列情報送出手段が、デコード・タイムスタンプを前記インデックスとするMPEG2システムのストリームを送出し、前記インデックス指定情報生成手段が、前記部分情報を前記デコード・タイムスタンプによって指定するインデックス指定情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の送出装置。
- 時系列情報の部分情報の送出開始予定時刻及び送出終了予定時刻、インデックスが付加された前記時系列情報、並びに、前記部分情報を前記インデックスで指定するインデックス指定情報を受信する受信部と、
前記送出開始予定時刻及び送出終了予定時刻に基づいて、前記送出開始予定時刻と前記送出終了予定時刻との間の前記部分情報を含む時系列情報を切り出す時刻トリミング手段と、
前記インデックス指定情報に基づいて、切り出された前記時系列情報から前記部分情報を切り出すインデックス・トリミング手段と
を備えることを特徴とする受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004135699A JP3914218B2 (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | 時系列情報の送出装置及び受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004135699A JP3914218B2 (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | 時系列情報の送出装置及び受信装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6389898A Division JP3594479B2 (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 時系列情報切り出し方法と、それを実施するシステム |
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JP2004328764A5 JP2004328764A5 (ja) | 2005-07-28 |
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Family Applications (1)
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JP2004135699A Expired - Lifetime JP3914218B2 (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | 時系列情報の送出装置及び受信装置 |
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JP (1) | JP3914218B2 (ja) |
-
2004
- 2004-04-30 JP JP2004135699A patent/JP3914218B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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