JP3913865B2

JP3913865B2 - Die for press brake, cover covering the die, and mounting method thereof

Info

Publication number: JP3913865B2
Application number: JP29591197A
Authority: JP
Inventors: 英夫須田; 昭田口
Original assignee: Amada Co Ltd
Current assignee: Amada Co Ltd
Priority date: 1997-10-28
Filing date: 1997-10-28
Publication date: 2007-05-09
Anticipated expiration: 2017-10-28
Also published as: JPH11129032A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ワークを折曲げる際に用いられるプレスブレーキ用ダイおよびそのダイに被せるカバー並びにその取付け方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、プレスブレーキにおいてワークに折曲げ加工を行う際には、ワークをダイ上に載置せしめると共にパンチとダイのうちのいずれ一方を上下動せしめることによりワークに折曲げ加工が行われている。そして、パンチとダイとの協働でワークに折曲げ加工を行うと、ワークの下面に傷が付くと共に折曲げ加工を複数回繰り返して行くうちにダイも摩耗していくという問題があった。
【０００３】
このワークに折曲げ加工を行った際のワークに発生するワークの傷発生やダイの摩耗発生を防止するために、今までにダイの肩部にローラなどを設けたり、その他種々の対策が講じられているが、依然としてワークの傷発生、ダイの摩耗発生が生じているのが現状である。
【０００４】
そこで、最近、パンチとダイとの協働でワークに折曲げ加工を行った際のワークの傷発生、ダイの摩耗発生を防止する一対策として、例えば図５に示されているように、Ｖ溝を有したダイＤの表面に着脱可能なダイ前カバー１０１Ｆ，ダイ後カバー１０１Ｂを被せ、このダイ前カバー１０１Ｆ，ダイ後カバー１０１Ｂ上に加工すべきワークＷを載置せしめて例えばパンチＰを上下動せしめることにより、ワークＷに折曲げ加工を行う方法が考えられてきている。
【０００５】
そして、ダイＤ上にダイ前カバー１０１Ｆ，ダイ後カバー１０１Ｂを被せて、複数回折曲げ加工を連続して繰り返してみると、パンチＰの先端がダイＤにおけるＶ溝１０３のＶ溝底部１０５を打撃する。その結果、ダイ前カバー１０１Ｆ，ダイ後カバー１０１Ｂの表面に沿って曲げられるワークＷの裏面に摺動するので、ダイ前カバー１０１Ｆ，ダイ後カバー１０１Ｂが反ってダイＤから外れ易くなると共に、ダイ前カバー１０１Ｆ，ダイ後カバー１０１ＢにおけるＶ溝１０３の傾斜面１０７Ｆ，１０７Ｂに被せられている部分が折曲げ時の力でこすられてすり切れていき、複数回の連続繰り返しに耐えきれず、短時間で交換しなければならないという問題が生じてしまうことが実験の結果分かってきている。
【０００６】
しかも、従来のダイ前カバー１０１Ｆ，ダイ後カバー１０１Ｂは図６に示されているように、カバー基材１１１と、このカバー基材１１１の裏面に設けられた粘着材１１３とで構成されている。前記カバー基材１１１の材質としては、特に繊維を用いる場合に、その端面１１１Ａの処理を特定していない。また、ダイ前カバー１０１Ｆ，ダイ後カバー１０１ＢとダイＤをカバー基材１１１の裏面に設けられた粘着材１１３により接着する際、粘着面１１３ＡをダイＤに接着する位置が特定されていない。さらに、カバー基材１１１の裏面には粘着面１１３Ａと非接着面１１１Ｂを設け、ダイＤのＶ溝斜面１０７Ｆ，１０７Ｂには非接着面１１１Ｂが接触するようにするが、従来のダイ前カバー１０１Ｆ，ダイ後カバー１０１Ｂでは粘着材１１３とカバー基材１１１の端面１１１Ａを図６に示されているように揃えており、非接着面１１１Ｂが粘着面１１３Ａの片側だけしか設けられていない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のダイ前カバー１０１Ｆ，ダイ後カバー１０１Ｂを使用してダイＤに被せてワークＷに折曲げ加工を行った場合に、次のような問題があった。
【０００８】
（１）．カバー基材１１１の材質として、特に繊維を用いた場合であるが、端面１１１Ａの処理が特定されていないので、図５において、ダイ前、後肩部１１５Ｆ，１１５Ｂに係合する程度の大きさのダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂを作る際、それよりも幅の広いダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂを切断して成形する場合がある。
【０００９】
この場合、図７に示されているように、縦糸１１７はダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂの端面において切断されているため、この縦糸１１７と交差する横糸１１９のうち、最も端面に近い糸を、その位置に保持する形にはなっていない。このダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂの上でワークＷを曲げた場合は、ワークＷとダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂで摩擦力が発生し、横糸１１９はＶ溝底部１０５に向かって引き込まれる。このとき、上記のように、縦糸１１７がダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂの端面１１１Ａにおいて切断されていると、横糸１１９が縦糸１１７から脱落、分離してしまうという問題がある。
【００１０】
（２）．ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１ＢとダイＤを、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂの裏面の粘着材１１３により接着する際、粘着面１１３ＡをダイＤに接着する位置が特定されていないので、特に問題になるのは、ダイＤの前面Ｄ_Fに貼り付けるダイ前カバー１０１Ｆである。
【００１１】
Ｖ溝側接着端面１１３Ｃが前斜面１０７Ｆにあるときは、図８に示されているように、ワークＷの曲げ時における曲げ圧力Ｆ_Pにともなって発生するワークＷがＶ溝斜面１０７Ｆ，１０７Ｂに及ぼす分布荷重Ｗによって、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂとその裏面の粘着材１１３は、斜面に強く押圧される。この場合、粘着材１１３の厚さが変化し、ワークＷの曲げ角度が変化する原因となる。また、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂを構成するカバー基材１１１の材質として繊維を用いた場合、繊維の間より裏面の粘着材１１３がにじみ出てくる。これにより、ワークＷの表面が汚れたり、またにじみ出てきた粘着材１１３の介在により、ワークＷとダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂとの摩擦力が著しく大きくなるため、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１ＢがＶ溝底部１０５に向かって著しく動くことがある。
【００１２】
次に、Ｖ溝側接着端面が、図９に示されているように、前上コーナー１２１Ｆと前肩部１１５Ｆにあるときの場合の説明する。その前に、ワークＷがダイＤとパンチＰとの協働で曲げられるときの状況を説明する。
【００１３】
図９において、ワークＷが曲げられる前の前肩部１１５Ｆ，後肩部１１５Ｂの直上に接触している部分を点Ｘとする。点Ｘは初め前肩部１１５Ｆ，後肩部１１５Ｂの上にあるが、ワークＷが曲げられるにしたがい、図１０に示されているように、Ｖ溝底部１０５に向かって移動する。したがって、ワークＷとダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂは相対的に移動しているのであって、ワークＷがＶ溝１０３の傾斜面１０７Ｆ，１０７Ｂに及ぼす分布荷重Ｗとの協働により、ワークＷはダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂに対し、Ｖ溝底部１０５に向かう摩擦力を及ぼす。この作用によりワーク曲げ時に、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂは、図１０に示されているように、Ｖ溝底部１０５に向かう力Ｆinを受けている。
【００１４】
一方、ワークＷに曲げ圧力Ｆ_Pを加えたとき、ワークＷは弾性変形と塑性変形を同時に生じている。したがって、この荷重を取り除いたときは、弾性変形の分については、元の形状に戻る。このとき、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂに対しては、Ｖ溝１０３からその外側に押す力Ｆout を与える。
【００１５】
Ｆinが作用するのは図１１に示されているように、ワークＷが角度２α変化するときであり、Ｆout が作用するのは、図１２に示されているように、ワークＷが角度２β変化するときである。一般に、２αの方が、２βよりもはるかに大きい。
【００１６】
さて、Ｖ溝側接着端面が前上コーナー１２１Ｆと前肩部１１５Ｆにあるときの場合であるが、まずＦinの作用により、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１ＢはＶ溝底部１０５に引き込まれる。そして、パンチＰの曲げ圧力Ｆ_Pを除いたときに、Ｆout の作用によりＶ溝１０３の外側に押される。しかし上で述べたように、Ｆinの作用の方が大きいため、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１ＢはＶ溝底部１０５の方向に一様に引き込まれる。
【００１７】
したがって曲げ回数を重ねるうちに、カバー端面１１１ＡがＶ溝底部１０５に到達し、さらに回数を重ねると、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１ＢがＶ溝底部１０５に溜まる。これは、ワークＷを曲げるときの抵抗になるため、パンチＰの曲げ圧力Ｆ_Pが増加することになる。この圧力増加が大きいときは、ダイＤの破壊に至る場合もあり、危険である。
【００１８】
Ｖ溝側接着端面が前上コーナー１２１Ｆの下にある場合、上記と同様に、Ｆinの作用により、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１ＢはＶ溝底部１０５に引き込まれる。そして、パンチＰの曲げ圧力Ｆ_Pを除いたときに、Ｆout の作用により、Ｖ溝１０３の外側に押される。しかし、前上コーナー１２１Ｆと前肩部１１５Ｆの間は接着していないため、Ｆout が作用したときは、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂはその方向に、簡単に移動する。したがって、曲げ回数を重ねても、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１ＢはＶ溝底部１０５に一様に引き込まれることはない。むしろ、前上コーナー１２１ＦとＶ溝側接着端面１１３Ｃの距離が大きい場合は、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂの非接着面１１１Ｂにシワなどが発生し、曲げ回数を重ねるうちに、むしろＶ溝１０３外側に動いていく。したがって、カバー端面１１１Ａが前肩部１１５Ｆを越えて、外側に動いてしまうこともあり、この場合は、前肩部１１５Ｆが露出してしまうため、ワークＷに肩キズが発生してしまう。
【００１９】
以上のように、Ｖ溝側接着端面の接着位置は重要であり、特定の位置を指定する必要がある。
【００２０】
（３）．ダイＤのＶ幅は複数種類あり、ダイ前、後カバー１０１Ｆ，１０１Ｂを使用するようなＶ溝としては、狭い場合は５ｍｍ以下位から広い場合は２０ｍｍ以上位が考えられる。
【００２１】
一方、Ｖ溝側接着端面の位置は、（２）で述べているように、特定の位置に指定する必要がある。このため、非接着面１１１Ｂの縦方向長さを１種類だけにすると、Ｖ溝が広い場合は、被覆長さＬが短すぎてしまう。逆にＶ溝が狭い場合は、被覆長さＬは長すぎてしまう。このため、長さＬが異なるカバーを、複数種類用意する必要があった。
【００２２】
この発明の目的は、カバー基材の材質としては織地を用い、しかも横糸を脱落しないような織り方にすると共に、カバー粘着面をダイに接着する位置を明示して、曲げ加工時にワークの傷の発生を防止し、さらにダイの長寿命化を図ったプレスブレーキ用ダイおよびそのダイに被せるカバー並びに取付け方法を提供することにある。
【００２３】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１によるこの発明のプレスブレーキ用ダイは、ダイ肩部および曲げ溝に亘って縦糸と横糸を備えた織地であるカバーを設けてなるプレスブレーキ用ダイにおいて、前記ダイ肩部および曲げ溝の傾斜面を回避した位置において前記カバーをダイに接着してあり、ワークの曲げ加工時に上記ワークと一体的に移動される傾向にあるカバーの一部分の上記移動を許容する変形領域を前記傾斜面に対応した部分に保持してダイにカバーが接着してあることを特徴とするものである。
【００２４】
したがって、ダイ肩部および曲げ溝の傾斜面を回避した位置においてカバーがダイに接着されているから、カバーの上でワークを曲げた場合に、ワークとカバーとの間で摩擦力が発生し、カバーが曲げ溝の底部に向って引き込まれるが、曲げ回数を重ねてもカバーは曲げ溝の底部まで到達せず、何ら問題が発生しない。そして、ワークの裏面やダイの表面に傷を付くのが防止されると共に、ダイの長寿命化が図られる。
【００２６】
また、ワークの曲げ加工時に上記ワークと一体的に移動される傾向にあるカバーの一部分の上記移動を許容する変形領域を保持してダイにカバーが接着されているから、カバーの上でワークを曲げた場合に、ワークとカバーとの間で摩擦力が発生し、カバーが曲げ溝の底部に向って引き込まれるが、カバーは変形領域だけ移動し曲げ溝の底部まで到達せず何ら問題が発生しない。そして、ワークの裏面やダイの表面に傷を付くのが防止されると共に、ダイの長寿命化が図られる。
【００２７】
請求項２のプレスブレーキ用ダイは、請求項１のプレスブレーキ用ダイにおいて、前記カバーが、カバー基材と、このカバー基材の裏面に、カバー基材の縦方向における両端に非接着面をあけて設けられた粘着材と、で構成されていることを特徴とするものである。
【００２８】
したがって、カバーがダイに接着される際、カバー基材の裏面に設けられた粘着材でもってダイにカバー基材が接着される。このとき、カバー基材の縦方向の両端側はダイに接着されていないので、ワークに曲げ加工を行った際、カバーの先端は曲げ溝の底部に向って引き込まれるが、曲げ加工後に元へ戻される。而して、複数回の曲げ加工にカバーが耐えられる。
【００３３】
請求項３によるこの発明のカバーは、カバー基材と、このカバー基材の縦方向における両端に、ワークの曲げ加工時にワークと一体的な移動を許容する変形領域としての非接着面をあけて、前記カバー基材の裏面に設けられた粘着材とで構成され、前記カバー基材が、縦糸と横糸からなる織地であると共に、縦糸の一端側がカバー端面において折り返すように織成されており、縦方向における非接着面の一方の幅が、他方の幅よりも短いことを特徴とするものである。
【００３４】
したがって、カバーがダイに接着される際、カバー基材の裏面に設けられた粘着材でもってダイにカバー基材が接着される。このとき、カバー基材の縦方向の両端側はダイに接着されていないので、ワークに曲げ加工を行った際、カバーの先端は曲げ溝の底部に向って引き込まれるが、曲げ加工後に元へ戻される。而して、複数回の曲げ加工にカバーが耐えられる。
【００３６】
また、カバー基材が、縦糸と横糸からなる織地であると共に、縦糸の一端側がカバー端において折り返すように織成されているから、カバー基材が曲げ加工時に曲げ溝の底部に向かって引き込まれたときに、横糸は縦糸に押えられて横糸は脱落しない。そのため、カバー基材は損傷せず長期間使用される。
【００３８】
さらに、縦方向における非接着面の一方の幅が、他方の幅より短くなっているので、Ｖ溝の幅が比較的狭い場合には幅の短い方の非接着面を、Ｖ溝の幅が比較的広い場合には幅の長い方の非接着面をＶ溝の傾斜面側に用いることができ、傾斜面の長さに応じて選択される。
【００４１】
請求項４によるこの発明のプレスブレーキ用ダイの取付け方法は、プレスブレーキ用ダイのダイ肩部および曲げ溝に亘って請求項３に記載のカバーを被せる際、ワークの曲げ加工時に上記ワークと一体的に移動される傾向にあるカバーの一部分の上記移動を許容する変形領域をダイの傾斜面に対応して保持するために、前記カバーにおける一方の非接着面をダイ肩部及び曲げ溝に亘って被せて当該カバーをダイに貼り付けることを特徴とするものである。
【００４２】
したがって、カバーがダイに粘着材で貼り付けられることにより容易に取付けられて、請求項１と同様の作用がなされる。
【００４３】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
【００４４】
図１を参照するに、パンチＰと協働してワークＷに折曲げ加工を行うダイＤは、例えば２つのＶ溝１Ａ，１Ｂを備えている。Ｖ溝１Ａには底部３を頂点として両側に前傾斜面５，後傾斜面７が形成されている。また、Ｖ溝１Ｂには底部９を頂点として両側に前傾斜面１１，後傾斜面１３が形成されている。
【００４５】
前記前、後傾斜面５，７の上部には前肩部１５，後肩部１７が設けられている。前肩部１５は上面１９の一端にあると共に上面１９の他端（図１において左端）には前上コーナー２１が形成され、前面２３に接続されている。前記後肩部１７は上面２５の一端にあると共に上面２５の他端（図１において右端）には後上コーナー２７が形成され、前記前傾斜面１１に接続されている。
【００４６】
前記前傾斜面５の一部（前肩部１５から距離Ｌまでの位置）、前肩部１５，上面１９，前上コーナー２１および前面２３の一部にカバーとしての前カバー２９が被せられる。また、後傾斜面７の一部（後肩部１７から距離Ｌまでの位置），後肩部１７，上面２５，後上コーナー２７および前傾斜面１１の一部にカバーとしての後カバー３１が被せられる。
【００４７】
この前カバー２９，後カバー３１は、図２によく示されているように、カバー基材３３と、このカバー基材３３の裏面（図２において表面）に設けられた粘着剤３５とで構成されている。前記カバー素材３３の縦方向における両側に非接着面３３Ａ，３３Ｂを有して前記粘着材３５がカバー基材３３の裏面に設けられている。そして、粘着材３５の裏面（図２において表面）には粘着面３５Ａを有している。しかも、前記非接着面３３Ａの縦方向の幅は、非接着面３３Ｂの縦方向の幅よりも短くなっている。
【００４８】
また、前記カバー基材３３は、図３に示されているように、横糸３７と縦糸３９からなる織地４１で形成されている。しかも、カバー基材３３の端面３３Ｃ側において、図３に示されているように、縦糸３９が折り返すように織成されている。
【００４９】
上記構成により、前カバー２９，後カバー３１をダイＤ上に被せる際、前カバー２９においては、前記粘着材３５の一端が前上コーナー２１に位置決めされ、粘着材３５の他端が前面２３の一部に位置決めされるようにして接着される。また、後カバー３１においては、粘着材３５の一端が後肩部１７より距離ｄだけ離れた位置に位置決めされ、粘着材３５の他端が前傾斜面１１の一部に位置決めされて接着される。この場合には、非接着面３３Ｂの一端が前、後傾斜面５，７にくるように接着される。
【００５０】
この実施の形態においては、前カバー２９ではダイ肩部の前肩部１５および前曲げ溝１Ａにおける傾斜面の前傾斜面５を回避した位置が前上コーナー２１となっており、後カバー３１ではダイ肩部の後肩部１７および後傾斜面７を回避した位置が後肩部１７より距離ｄだけ離れた上面２５の位置となっているものである。また、変形領域とは、上面１５，２５における距離ｄの部分を指しているものである。
【００５１】
上記構成により、図１に示したようにダイＤ上に前カバー２９，後カバー３１を接着した状態において、前カバー２９，後カバー３１上にワークＷを載置せしめてパンチＰとダイＤとの協働で折曲げ加工を行うと、ワークＷと前、後カバー２９，３１との間で摩擦力が発生し、前、後カバー２９，３１が曲げ溝１Ａの底部３に向って引き込まれるが、曲げ回数を重ねても前、後カバー２９，３１は曲げ溝１Ａの底部３まで到達せず、何ら問題を発生することがない。そして、ワークＷの裏面やダイＤの表面に傷が付くのを防止することができると共に、ダイＤの長寿命化を図ることができる。
【００５２】
上記実施の形態を立証するために、比較例と本実施の形態を含めて次の４例の実験結果を示す。
【００５３】
（１）．Ｖ溝側接着端面が、前傾斜面５にある場合
前カバー２９とその裏面の粘着材３５が、Ｖ溝１Ａの前傾斜面５に強く押圧された。この場合、粘着材３５の厚さが変化し、ワークＷの曲げ角度の変化が、下記に述べる３ケースよりも大きかった。また、前カバー２９の材質として繊維を用いた場合、繊維の間より裏面の粘着材３５がにじみ出てくるため、ワークＷ表面が汚れた。またにじみ出てきた粘着材３５の介在により、ワークＷと前カバー２９との摩擦力が著しく大きくなるため、前カバー２９がＶ溝１Ａの底部３に向かって著しく動き、底部３に到達した。
【００５４】
（２）．Ｖ溝側接着端面が、前上コーナー２１と前肩部１５の間にある場合
前カバー２９は、ＦinとＦout の作用を受けるが、Ｆinの作用の方が大きいため、前カバー２９はＶ溝１Ａの底部３の方向に、一様に引き込まれた。したがって曲げ回数を重ねるうちに、前カバー２９の端面３３ＣがＶ溝１Ａの底部３に到達した。
【００５５】
（３）．Ｖ溝側接着端面を前上コーナー２１に一致させた場合
問題は発生しなかった。
【００５６】
（４）．Ｖ溝側接着端面が、前上コーナー２１の下にある場合
前上コーナー２１と前肩部１５の間は接着していないため、Ｆout が作用したときは、前カバー２９はその方向に、簡単に移動した。曲げ回数を重ねても前カバー２９はＶ溝１Ａの底部３に一様に引き込まれることはない。むしろ、前上コーナー２１とＶ溝側接着端面の距離が大きい場合は、前カバー２９の非接着面３３Ｂにシワなどが発生し、曲げ回数を重ねるうちに、むしろＶ溝外側に動いていった。したがって、カバー端面３３Ｃが前肩部１５を越えて、外側に動いてしまうこともあり、この場合は、前肩部１５が露出してしまうため、ワークＷに肩キズが発生した。
【００５７】
以上の結果より、問題が発生しなかったのは、Ｖ溝側接着端面を前上コーナー２１に一致させた場合だけであった。
【００５８】
ダイＤのＶ幅は複数種類あり、前、後カバー２９，３１を使用するようなＶ幅としては、狭い場合は５ｍｍ以下位から広い場合は２０ｍｍ以上位が考えられる。さらに上で述べているように、Ｖ溝側接着端面の位置は前上コーナー２１に一致させる必要がある。一方、ダイＤのＶ溝傾斜面５，７を覆うのは、粘着材３５が無い非接着面であるが、本実施の形態のカバーでは、２つの非接着面３３Ａ，３３Ｂが粘着材の両側に幅が異なるように、２つ用意されている。したがって、Ｖ幅が比較的狭い場合は幅が小さい方の非接着面３３Ａを、Ｖ幅が比較的広い場合は幅が大きい方の非接着面３３Ｂを用いることができる。このように、斜面の長さに応じて選択が可能である。
【００５９】
カバー基材３３としては、例えば超高分子量ポリエチレン繊維を採用している。縦・横のヨリ糸の太さは、４００デニールであり、繊維の厚さは０．３６ｍｍである。
【００６０】
耐久性の結果は表１の通りである。表１に示すダイにカバーを接着し、この上にて表１のワークを曲げた。このとき、穴が生じるなどの欠損が、カバーの一部にでも見られるようになったときの総曲げ回数を、表１に載せている。
【００６１】
【表１】

材質は、この種の板金曲げ加工が行われる代表的な種類である。また板厚については、今回の発明の目的である肩キズ防止の要望が多い条件である。
【００６２】
曲げ回数は、いずれも１０００回を越える結果となった。一日の曲げ回数が２０００回程度であることを考慮すると、約半日に一回カバーを交換すれば良いことになる。この程度の交換頻度であれば、運用上問題ないと思われ、カバーの耐久性は十分であると判断される。
【００６３】
また、上記耐久テストにおけるワークの曲げ角度の測定結果を、図４に示す。一般に曲げ角度は、機械の作動油温，ワーク板厚の公差など様々な要因により変動する。今回の実験では、カバーを用いた場合と、カバーがない場合の測定を同時に行っている。そして、この両者の差を求め、この値をカバー追加による変動分とした。図４は、この値を示したものである。
【００６４】
ＳＰＣＣは、初回曲げ時において角度が大きくなる傾向がある。逆にステンレスは、角度が小さくなる傾向にある。各条件において角度の最大値と最小値の差を見ると、ＳＰＣＣの１．０ｔが１°２５´とやや大きい結果となっている。この場合は、初回から３００回くらいまでの間において角度が急激に変化していることの寄与が大きい。しかし、それ以降は比較的安定しており、初回曲げ時に曲げ角度に注意することを条件とすれば、問題ないと思われる。ＳＰＣＣ１．０ｔ以外の条件については、角度の最大値と最小値の差は１°以内となっており、実用上差し支えないと判断される。
【００６５】
粘着材３５としては、不織布にアクリル系の糊を浸透させたものを使っている。糊については、接着力に優れたものを採用した。接着力が弱い場合は、Ｆinの作用により、粘着材３５とダイＤの間、もしくは粘着材３５とカバー基材３３の間で剥離を生じる場合があるためである。
【００６６】
不織布については、強度の高いものを採用した。カバー２９，３１を交換するために、これを引っ張ってダイＤから剥がそうとする場合がある。このとき不織布の強度が小さいと、ダイＤと粘着材３５との間の接着力に負けて、不織布が切れてしまうことがある。こうなると不織布がダイＤ上に残ってしまい、これを取り除くのが、さらに困難になってしまう。したがって不織布についても、強度が必要である。
【００６７】
前記前、後カバー２９，３１がダイＤに接着される際、カバー基材３３の裏面に設けられた粘着材３５でもってダイＤにカバー基材３３が接着される。このとき、カバー基材３３の縦方向の両端側はダイＤに接着されていないので、ワークＷに曲げ加工を行った際、前、後カバー２９，３１の先端は曲げ溝１Ａの底部３に向って引き込まれるが、曲げ加工後に元へ戻される。而して、複数回の曲げ加工に前、後カバー２９，３１が耐えることができる。
【００６８】
前記カバー基材３３が、縦糸３９と横糸３７からなる織地であると共に、縦糸３９の一端側がカバー３３Ｃ端において折り返すように織成されているから、カバー基材３３が曲げ加工時に曲げ溝１Ａの底部３に向かって引き込まれたときに、横糸３７は縦糸３９に押えられて横糸３７は脱落しない。そのため、カバー基材３３は損傷せず長期間使用することができる。
【００６９】
縦方向における非接着面３３Ａの一方の幅が、他方３３Ｂの幅より短くなっているので、Ｖ溝の幅が比較的狭い場合には幅の短い方の非接着面３３Ａを、Ｖ溝の幅が比較的広い場合には幅の長い方の非接着面３３ＢをＶ溝の傾斜面側に用いることができ、傾斜面の長さに応じて選択されて使用することができる。
【００７０】
なお、この発明は、前述した発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。
【００７１】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態より理解されるように、本発明によれば、ダイ肩部および曲げ溝の傾斜面を回避した位置においてカバーがダイに接着されているから、カバーの上でワークを曲げた場合に、ワークとカバーとの間で摩擦力が発生し、カバーが曲げ溝の底部に向って引き込まれるが、曲げ回数を重ねてもカバーは曲げ溝の底部まで到達せず、何ら問題を発生することがなくなる。そして、ワークの裏面やダイの表面に傷が付くのを防止することができると共に、ダイの長寿命化を図ることができる。
【００７２】
また、ワークの曲げ加工時に上記ワークと一体的に移動される傾向にあるカバーの一部分の上記移動を許容する変形領域を保持してダイにカバーが接着されているから、カバーの上でワークを曲げた場合に、ワークとカバーとの間で摩擦力が発生し、カバーが曲げ溝の底部に向って引き込まれるが、カバーは変形領域だけ移動し曲げ溝の底部まで到達せず何ら問題を発生することがなくなる。そして、ワークの裏面やダイの表面に傷が付くのを防止することができると共に、ダイの寿命化を図ることができる。
【００７３】
請求項２の発明によれば、カバーがダイに接着される際、カバー基材の裏面に設けられた粘着材でもってダイにカバー基材が接着される。このとき、カバー基材の縦方向の両端側はダイに接着されていないので、ワークに曲げ加工を行った際、カバーの先端は曲げ溝の底部に向って引き込まれるが、曲げ加工後に元へ戻される。而して、複数回の曲げ加工にカバーが耐えることができる。
【００７６】
請求項３の発明によれば、カバーがダイに接着される際、カバー基材の裏面に設けられた粘着材でもってダイにカバー基材が接着される。このとき、カバー基材の縦方向の両端側はダイに接着されていないので、ワークに曲げ加工を行った際、カバーの先端は曲げ溝の底部に向って引き込まれるが、曲げ加工後に元へ戻される。而して、複数回の曲げ加工にカバーが耐えることができる。
【００７７】
また、カバー基材が、縦糸と横糸からなる織地であると共に、縦糸の一端側がカバー端において折り返すように織成されているから、カバー基材が曲げ加工時に曲げ溝の底部に向かって引き込まれたときに、横糸は縦糸に押えられて横糸は脱落しなくなる。そのため、カバー基材は損傷せず長期間使用することができる。
【００７８】
さらに、縦方向における非接着面の一方の幅が、他方の幅より短くなっているので、Ｖ溝の幅が比較的狭い場合には幅の短い方の非接着面を、Ｖ溝の幅が比較的広い場合には幅の長い方の非接着面をＶ溝の傾斜面側に用いることができ、傾斜面の長さに応じて選択して使用することができる。
【００８０】
請求項４の発明によれば、カバーがダイに粘着材で張り付けられることにより容易に取付けられて、請求項１と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明を実施するパンチと協働するカバーを被せたダイの側面図である。
【図２】ダイに被せるカバーの斜視図である。
【図３】カバーの端面部を拡大した図である。
【図４】この発明のダイを使用したときの曲げ回数と角度ズレとの関係を示した図である。
【図５】従来のパンチと協働するカバーを被せたダイの側面図である。
【図６】従来のダイに被せるカバーの斜視図である。
【図７】従来のカバーの端面を拡大した図である。
【図８】従来のカバーを被せたダイの曲げ加工時の説明図である。
【図９】従来のカバーを被せたダイの曲げ加工時の説明図である。
【図１０】従来のカバーを被せたダイの曲げ加工時の説明図である。
【図１１】従来のカバーを被せたダイの曲げ加工時の説明図である。
【図１２】従来のカバーを被せたダイの曲げ加工時の説明図である。
【符号の説明】
Ｐパンチ
Ｄダイ
１Ａ，１ＢＶ溝
３，９底部
５，１１前傾斜面
７，１３後傾斜面
１５前肩部
１７後肩部
１９，２５上面
２１前上コーナー
２３前面
２７後上コーナー
２９前カバー
３１後カバー
３３カバー基材
３３Ａ，３３Ｂ非接着面
３３Ｃ端面
３５粘着材
３５Ａ粘着面
３７横糸
３９縦糸
４１織地[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a press brake die used when a workpiece is bent, a cover that covers the die, and a method of attaching the cover.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when a work is bent on a press brake, the work is bent by placing the work on a die and moving one of a punch and a die up and down. When the workpiece is bent by the cooperation of the punch and the die, there is a problem that the lower surface of the workpiece is damaged and the die is worn while the bending is repeated a plurality of times.
[0003]
In order to prevent workpiece damage and die wear from occurring when the workpiece is bent, various measures have been taken so far, such as providing rollers on the shoulder of the die. However, the present situation is that there are still work scratches and die wear.
[0004]
Therefore, as a countermeasure for preventing the occurrence of workpiece scratches and die wear when the workpiece is bent in cooperation with the punch and die recently, for example, as shown in FIG. A die front cover 101F and a die rear cover 101B which are detachable are placed on the surface of the die D having a groove, and a workpiece W to be processed is placed on the die front cover 101F and the die rear cover 101B, for example, with a punch P. A method of bending the workpiece W by moving it up and down has been considered.
[0005]
When the die front cover 101F and the die rear cover 101B are placed on the die D and a plurality of diffraction bending processes are repeated continuously, the tip of the punch P strikes the V groove bottom 105 of the V groove 103 in the die D. To do. As a result, the die front cover 101F and the die rear cover 101B slide on the back surface of the work W bent along the surfaces of the die front cover 101F and the die rear cover 101B. The portions of the front cover 101F and the die rear cover 101B that are covered with the

inclined surfaces

107F and 107B of the V-groove 103 are rubbed and worn by the bending force, cannot withstand multiple repeated operations, and are short. Experiments have shown that the problem of having to change over time arises.
[0006]
Moreover, the conventional die front cover 101F and die rear cover 101B are configured by a cover base 111 and an adhesive 113 provided on the back surface of the cover base 111, as shown in FIG. . As the material of the cover base 111, the treatment of the end surface 111A is not specified particularly when fibers are used. Further, when the die front cover 101F, the die rear cover 101B, and the die D are bonded by the adhesive material 113 provided on the back surface of the cover base 111, the position where the adhesive surface 113A is bonded to the die D is not specified. Further, an adhesive surface 113A and a non-adhesive surface 111B are provided on the back surface of the cover base 111, and the non-adhesive surface 111B is in contact with the V-

groove slopes

107F and 107B of the die D. In the die rear cover 101B, the adhesive material 113 and the end surface 111A of the cover base material 111 are aligned as shown in FIG. 6, and the non-adhesive surface 111B is provided only on one side of the adhesive surface 113A.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Incidentally, when the workpiece W is bent over the die D using the above-described conventional die front cover 101F and die rear cover 101B, there are the following problems.
[0008]
(1). This is the case where fibers are used as the material of the cover base 111, but since the treatment of the end face 111A is not specified, in FIG. 5, it is large enough to engage with the

front shoulders

115F and 115B before the die. When making the front and

rear covers

101F and 101B, the front and

rear covers

101F and 101B having a wider width may be cut and molded.
[0009]
In this case, as shown in FIG. 7, the warp yarn 117 is cut at the end surface of the front and

rear covers

101F and 101B before the die, and therefore, the weft yarn 119 intersecting with the warp yarn 117 is the closest to the end surface. , Not in shape to hold in that position. When the workpiece W is bent on the front and

rear covers

101F and 101B before the die, a frictional force is generated between the workpiece W and the front and

rear covers

101F and 101B, and the weft 119 is drawn toward the V-groove bottom 105. . At this time, as described above, when the warp yarn 117 is cut at the end surface 111A of the front and

rear covers

101F and 101B, the weft yarn 119 falls off and separates from the warp yarn 117.
[0010]
(2). When the front and rear covers 101F and 101B and the die D are bonded to each other by the adhesive 113 on the back surface of the front and

rear covers

101F and 101B, the position where the adhesive surface 113A is bonded to the die D is not specified. The problem is that the front D of the die D _F This is a die front cover 101F to be attached to the substrate.
[0011]
When the V-groove side adhesion end surface 113C is on the front slope 107F, as shown in FIG. _P Due to the distributed load W exerted on the V-

groove slopes

107F and 107B by the workpiece W generated as a result, the front and

rear covers

101F and 101B and the adhesive material 113 on the back surface thereof are strongly pressed against the slope. In this case, the thickness of the adhesive material 113 changes, causing the bending angle of the workpiece W to change. Further, when fibers are used as the material of the cover base material 111 constituting the front and

rear covers

101F and 101B, the adhesive material 113 on the back surface oozes out between the fibers. As a result, the frictional force between the workpiece W and the front and

rear covers

101F and 101B is remarkably increased due to the dirt on the surface of the workpiece W and the presence of the adhesive material 113 that has oozed out. 101B may move significantly toward the V-groove bottom 105.
[0012]
Next, a description will be given of the case where the V-groove side adhesive end face is at the front upper corner 121F and the front shoulder 115F as shown in FIG. Before that, the situation when the workpiece W is bent by the cooperation of the die D and the punch P will be described.
[0013]
In FIG. 9, a point X is a portion in contact with the front shoulder 115F and the rear shoulder 115B immediately before the workpiece W is bent. The point X is initially on the front shoulder 115F and the rear shoulder 115B, but moves toward the V-groove bottom 105 as the work W is bent, as shown in FIG. Accordingly, the workpiece W and the front and

rear covers

101F and 101B are relatively moved, and the workpiece W is cooperated with the distributed load W exerted on the

inclined surfaces

107F and 107B of the V-groove 103 by the cooperation of the workpiece W. Exerts a frictional force toward the V-groove bottom 105 against the front and

rear covers

101F and 101B. Due to this action, the die front and rear covers 101F and 101B receive a force Fin toward the V-groove bottom 105 as shown in FIG.
[0014]
Meanwhile, bending pressure F on workpiece W _P When W is added, the workpiece W is simultaneously elastically deformed and plastically deformed. Therefore, when this load is removed, the elastic deformation returns to the original shape. At this time, a force Fout that pushes outward from the V groove 103 is applied to the front and

rear covers

101F and 101B.
[0015]
As shown in FIG. 11, Fin acts when the workpiece W changes by the angle 2α, and Fout acts when the workpiece W changes by the angle 2β as shown in FIG. It is time to do. In general, 2α is much larger than 2β.
[0016]
Now, in the case where the V-groove side adhesive end face is at the front upper corner 121F and the front shoulder 115F, the front and

rear covers

101F and 101B are first drawn into the V-groove bottom 105 by the action of Fin. And the bending pressure F of the punch P _P Is removed, it is pushed outside the V-groove 103 by the action of Fout. However, as described above, since the effect of Fin is larger, the front and

rear covers

101F and 101B are uniformly drawn in the direction of the V-groove bottom 105.
[0017]
Accordingly, the cover end surface 111A reaches the V-groove bottom 105 while the number of bendings is repeated, and when the number of times is further increased, the front and

rear covers

101F and 101B are collected on the V-groove bottom 105. Since this is a resistance when the work W is bent, the bending pressure F of the punch P _P Will increase. When this pressure increase is large, the die D may be destroyed, which is dangerous.
[0018]
When the V-groove side bonding end surface is below the front upper corner 121F, the front and

rear covers

101F and 101B are pulled into the V-groove bottom 105 by the action of Fin as described above. And the bending pressure F of the punch P _P Is removed, it is pushed outside the V-groove 103 by the action of Fout. However, since the front upper corner 121F and the front shoulder 115F are not bonded, when Fout acts, the front and

rear covers

101F and 101B are easily moved in that direction. Therefore, even if the number of times of bending is repeated, the front and

rear covers

101F and 101B are not uniformly drawn into the V-groove bottom 105. Rather, when the distance between the front upper corner 121F and the V groove side bonded end surface 113C is large, wrinkles or the like occur on the non-bonded surface 111B of the front and

rear covers

101F, 101B, and the V groove is 103 move outside. Therefore, the cover end surface 111A may move outward beyond the front shoulder 115F. In this case, the front shoulder 115F is exposed, so that the work W is scratched.
[0019]
As described above, the bonding position of the V-groove side bonding end surface is important, and it is necessary to specify a specific position.
[0020]
(3). There are a plurality of types of V widths of the die D, and the V groove that uses the front and

rear covers

101F and 101B may be about 5 mm or less when narrow and 20 mm or more when wide.
[0021]
On the other hand, as described in (2), the position of the V groove side adhesive end face needs to be specified as a specific position. For this reason, if only one type of length in the vertical direction of the non-adhesive surface 111B is used, the covering length L is too short when the V-groove is wide. Conversely, when the V groove is narrow, the covering length L is too long. For this reason, it is necessary to prepare a plurality of types of covers having different lengths L.
[0022]
The object of the present invention is to use a woven fabric as the material of the cover base material and to make the weave so that the weft does not fall off, and to clearly indicate the position where the cover adhesive surface is bonded to the die, It is an object of the present invention to provide a press brake die, a cover for covering the die, and a mounting method for preventing the occurrence of the above-mentioned problem and extending the life of the die.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a press brake die according to the present invention according to claim 1 extends over the shoulder portion of the die and the bending groove. A fabric with warp and weft In a press brake die provided with a cover, the cover is adhered to the die at a position avoiding the inclined surface of the shoulder portion of the die and the bending groove. Yes, the cover is bonded to the die while holding the deformation region that allows the movement of a part of the cover that tends to move integrally with the workpiece during bending of the workpiece in the portion corresponding to the inclined surface It is characterized by this.
[0024]
Therefore, since the cover is bonded to the die at a position avoiding the inclined surface of the die shoulder and the bending groove, a frictional force is generated between the work and the cover when the work is bent on the cover, Although the cover is drawn toward the bottom of the bending groove, the cover does not reach the bottom of the bending groove even if the number of bending is repeated, and no problem occurs. Further, it is possible to prevent the back surface of the workpiece and the surface of the die from being damaged, and to extend the life of the die.
[0026]
Also Since the cover is bonded to the die while holding the deformation area that allows the movement of a part of the cover that tends to move together with the work when bending the work, the work is bent on the cover. In this case, a frictional force is generated between the workpiece and the cover, and the cover is pulled toward the bottom of the bending groove, but the cover moves only in the deformation area and does not reach the bottom of the bending groove, and no problem occurs. . Further, it is possible to prevent the back surface of the workpiece and the surface of the die from being damaged, and to extend the life of the die.
[0027]
Claim 2 The press brake die of claim 1's In the press brake die, the cover is composed of a cover base material and an adhesive material provided on the back surface of the cover base material with a non-adhesive surface provided at both ends in the longitudinal direction of the cover base material. It is characterized by this.
[0028]
Therefore, when the cover is bonded to the die, the cover base material is bonded to the die with the adhesive material provided on the back surface of the cover base material. At this time, since both ends in the longitudinal direction of the cover base material are not bonded to the die, when the workpiece is bent, the tip of the cover is drawn toward the bottom of the bending groove. Returned. Thus, the cover can withstand multiple bending processes.
[0033]
Claim 3 The cover of the present invention by the cover base and both ends in the longitudinal direction of the cover base As a deformation area that allows the workpiece to move integrally when bending the workpiece Open the non-adhesive surface The cover base material is composed of an adhesive material provided on the back surface of the cover base material, and the cover base material is a woven fabric composed of warp and weft yarns, and is woven so that one end side of the warp yarn is folded back at the cover end surface, One width of the non-adhesive surface in the vertical direction is shorter than the other width Is.
[0034]
Therefore, when the cover is bonded to the die, the cover base material is bonded to the die with the adhesive material provided on the back surface of the cover base material. At this time, since both ends in the longitudinal direction of the cover base material are not bonded to the die, when the workpiece is bent, the tip of the cover is drawn toward the bottom of the bending groove. Returned. Thus, the cover can withstand multiple bending processes.
[0036]
Also The cover base material is a woven fabric composed of warp and weft yarns, and one end side of the warp yarn is woven so that it is folded back at the cover end. Sometimes the weft is held down by the warp and the weft does not fall off. Therefore, the cover base material is used for a long time without being damaged.
[0038]
further Since one width of the non-adhesive surface in the vertical direction is shorter than the other width, when the width of the V-groove is relatively narrow, the non-adhesive surface of the shorter width is compared with the width of the V-groove. In the case of a large width, the longer non-adhesive surface can be used on the inclined surface side of the V-groove, and is selected according to the length of the inclined surface.
[0041]
Claim 4 The press brake die mounting method of the present invention according to Die for press brake Across die shoulder and bend groove Claim 3 When covering the cover, hold the deformation area that allows the movement of the part of the cover that tends to move integrally with the workpiece during bending of the workpiece, corresponding to the inclined surface of the die In order to do this, cover one non-adhesive surface of the cover over the die shoulder and the bending groove. Cover Paste on die It is characterized by that.
[0042]
Therefore, the cover is easily attached by being attached to the die with an adhesive, Claim 1 The same action is performed.
[0043]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0044]
Referring to FIG. 1, a die D that performs a bending process on a workpiece W in cooperation with a punch P includes, for example, two

V grooves

1A and 1B. A front inclined surface 5 and a rear inclined surface 7 are formed on both sides of the V groove 1A with the bottom 3 as a vertex. Further, the V-groove 1B is formed with a front inclined surface 11 and a rear inclined surface 13 on both sides with the bottom 9 as an apex.
[0045]
A front shoulder portion 15 and a rear shoulder portion 17 are provided above the front and rear

inclined surfaces

5 and 7. The front shoulder 15 is at one end of the upper surface 19, and a front upper corner 21 is formed at the other end (left end in FIG. 1) of the upper surface 19, and is connected to the front surface 23. The rear shoulder 17 is located at one end of the upper surface 25, and a rear upper corner 27 is formed at the other end (right end in FIG. 1) of the upper surface 25 and connected to the front inclined surface 11.
[0046]
A front cover 29 as a cover is put on a part of the front inclined surface 5 (position from the front shoulder 15 to the distance L), the front shoulder 15, the upper surface 19, the front upper corner 21 and a part of the front surface 23. Further, a rear cover 31 as a cover is provided on a part of the rear inclined surface 7 (position from the rear shoulder 17 to the distance L), the rear shoulder 17, the upper surface 25, the rear upper corner 27, and a part of the front inclined surface 11. It is put on.
[0047]
As shown well in FIG. 2, the front cover 29 and the rear cover 31 are composed of a cover base material 33 and an adhesive 35 provided on the back surface (front surface in FIG. 2) of the cover base material 33. Has been. The adhesive material 35 is provided on the back surface of the cover base material 33 with non-adhesive surfaces 33 </ b> A and 33 </ b> B on both sides in the longitudinal direction of the cover material 33. The back surface (front surface in FIG. 2) of the adhesive material 35 has an adhesive surface 35A. Moreover, the vertical width of the non-adhesive surface 33A is shorter than the vertical width of the non-adhesive surface 33B.
[0048]
Further, as shown in FIG. 3, the cover base material 33 is formed of a woven fabric 41 composed of weft yarns 37 and warp yarns 39. In addition, as shown in FIG. 3, the warp yarn 39 is woven on the end surface 33C side of the cover base material 33 so as to be folded back.
[0049]
With the above configuration, when the front cover 29 and the rear cover 31 are put on the die D, in the front cover 29, one end of the adhesive material 35 is positioned at the front upper corner 21, and the other end of the adhesive material 35 is on the front surface 23. It is glued so as to be positioned in part. Further, in the rear cover 31, one end of the adhesive material 35 is positioned at a position away from the rear shoulder 17 by a distance d, and the other end of the adhesive material 35 is positioned and bonded to a part of the front inclined surface 11. . In this case, one end of the non-bonding surface 33B is bonded to the front and rear

inclined surfaces

5 and 7.
[0050]
In this embodiment, the front cover 29 has a front upper corner 21 where the front shoulder 15 of the die shoulder and the front inclined surface 5 of the inclined surface in the front bending groove 1A are avoided. The position avoiding the rear shoulder 17 and the rear inclined surface 7 of the die shoulder is the position of the upper surface 25 that is separated from the rear shoulder 17 by a distance d. In addition, the deformation region refers to a portion of the distance d on the

upper surfaces

15 and 25.
[0051]
With the above configuration, in the state where the front cover 29 and the rear cover 31 are bonded on the die D as shown in FIG. 1, the workpiece W is placed on the front cover 29 and the rear cover 31, and the punch P and the die D are placed. When the bending process is performed, the frictional force is generated between the workpiece W and the front and rear covers 29 and 31, and the front and rear covers 29 and 31 are drawn toward the bottom 3 of the bending groove 1A. However, even if the number of times of bending is repeated, the front and rear covers 29 and 31 do not reach the bottom 3 of the bending groove 1A, so that no problem occurs. And while preventing the back surface of the workpiece | work W and the surface of the die | dye D from being damaged, the lifetime of the die | dye D can be extended.
[0052]
In order to prove the above embodiment, the following four experimental results including the comparative example and the present embodiment are shown.
[0053]
(1). When the V-groove side adhesive end surface is on the front inclined surface 5
The front cover 29 and the adhesive material 35 on the back surface thereof were strongly pressed against the front inclined surface 5 of the V groove 1A. In this case, the thickness of the adhesive material 35 was changed, and the change in the bending angle of the workpiece W was larger than the three cases described below. Further, when fibers were used as the material of the front cover 29, the adhesive material 35 on the back surface oozed out from between the fibers, so that the surface of the workpiece W became dirty. Further, since the frictional force between the workpiece W and the front cover 29 is remarkably increased by the interposition of the adhesive material 35 that has oozed out, the front cover 29 moves remarkably toward the bottom 3 of the V groove 1A and reaches the bottom 3.
[0054]
(2). When the V-groove side adhesive end face is between the front upper corner 21 and the front shoulder 15
The front cover 29 is subjected to the effects of Fin and Fout, but since the action of Fin is larger, the front cover 29 is uniformly drawn in the direction of the bottom 3 of the V groove 1A. Therefore, the end face 33C of the front cover 29 reached the bottom 3 of the V-groove 1A while the number of bendings was repeated.
[0055]
(3). When the V groove side adhesive end face is matched with the front upper corner 21
There was no problem.
[0056]
(4). When the V-groove side adhesive end face is below the front upper corner 21
Since the front upper corner 21 and the front shoulder 15 are not bonded, the front cover 29 easily moved in that direction when Fout acted. Even if the number of times of bending is repeated, the front cover 29 is not uniformly drawn into the bottom 3 of the V groove 1A. Rather, when the distance between the front upper corner 21 and the adhesion end surface of the V-groove is large, wrinkles or the like are generated on the non-adhesion surface 33B of the front cover 29, and as the number of bendings is increased, it moves rather to the outside of the V-groove. . Therefore, the cover end surface 33C may move to the outside beyond the front shoulder portion 15. In this case, the front shoulder portion 15 is exposed, and thus the work W is scratched.
[0057]
From the above results, the problem did not occur only when the V-groove side bonded end face was made to coincide with the front upper corner 21.
[0058]
There are a plurality of types of V width of the die D, and the V width for using the front and rear covers 29 and 31 can be about 5 mm or less when narrow and about 20 mm or more when wide. Further, as described above, the position of the V-groove-side adhesive end face needs to coincide with the front upper corner 21. On the other hand, the V groove inclined

surfaces

5 and 7 of the die D are covered with the non-adhesive surface without the adhesive material 35. However, in the cover of the present embodiment, the two

non-adhesive surfaces

33A and 33B are on both sides of the adhesive material. Two are prepared so that the width is different. Accordingly, when the V width is relatively narrow, the smaller non-adhesive surface 33A can be used, and when the V width is relatively wide, the larger non-adhesive surface 33B can be used. Thus, selection is possible according to the length of the slope.
[0059]
As the cover base material 33, for example, ultrahigh molecular weight polyethylene fibers are employed. The thickness of the vertical and horizontal twist yarns is 400 denier, and the thickness of the fiber is 0.36 mm.
[0060]
The durability results are shown in Table 1. A cover was bonded to the die shown in Table 1, and the workpiece shown in Table 1 was bent thereon. At this time, Table 1 shows the total number of bendings when a defect such as a hole is found even in a part of the cover.
[0061]
[Table 1]

The material is a typical type in which this type of sheet metal bending is performed. Further, the plate thickness is a condition where there are many requests for preventing shoulder scratches, which is the object of the present invention.
[0062]
The number of times of bending exceeded 1000 times. Considering that the number of times of bending per day is about 2000, it is sufficient to replace the cover once every half a day. If the replacement frequency is at this level, it is considered that there is no problem in operation, and it is determined that the durability of the cover is sufficient.
[0063]
Moreover, the measurement result of the bending angle of the workpiece | work in the said durability test is shown in FIG. In general, the bending angle varies depending on various factors such as the machine oil temperature and the workpiece thickness tolerance. In this experiment, measurements were performed simultaneously with and without a cover. Then, the difference between the two was obtained, and this value was taken as the variation due to the addition of the cover. FIG. 4 shows this value.
[0064]
SPCC tends to have a large angle during the first bending. Conversely, stainless steel tends to have a smaller angle. When the difference between the maximum value and the minimum value of the angle under each condition is observed, the result is that the 1.0 t SPCC is 1 ° 25 ′. In this case, the contribution of the abrupt change in angle between the first time and about 300 times is significant. However, it is relatively stable after that, and it seems that there is no problem if it is necessary to pay attention to the bending angle at the first bending. For conditions other than SPCC 1.0 t, the difference between the maximum value and the minimum value of the angle is within 1 °, and it is determined that there is no practical problem.
[0065]
As the adhesive material 35, a nonwoven fabric in which an acrylic paste is infiltrated is used. As for the glue, one having excellent adhesive strength was used. This is because when the adhesive force is weak, peeling may occur between the adhesive material 35 and the die D or between the adhesive material 35 and the cover base material 33 due to the action of Fin.
[0066]
About the nonwoven fabric, the thing with high intensity | strength was employ | adopted. In order to replace the

covers

29 and 31, the

cover

29 and 31 may be pulled and peeled off from the die D. At this time, if the strength of the non-woven fabric is small, the non-woven fabric may break due to the loss of the adhesive force between the die D and the adhesive material 35. When this happens, the non-woven fabric remains on the die D, making it more difficult to remove it. Accordingly, the nonwoven fabric also needs strength.
[0067]
When the front and rear covers 29 and 31 are bonded to the die D, the cover base material 33 is bonded to the die D with the adhesive 35 provided on the back surface of the cover base material 33. At this time, since both ends in the vertical direction of the cover base material 33 are not bonded to the die D, when bending the workpiece W, the front and rear tips of the rear covers 29 and 31 are placed on the bottom 3 of the bending groove 1A. Although it is pulled in, it is restored after bending. Thus, the front and rear covers 29 and 31 can withstand a plurality of bending processes.
[0068]
The cover base material 33 is a woven fabric composed of warp yarns 39 and weft yarns 37 and is woven so that one end side of the warp yarns 39 is folded back at the end of the cover 33C. When pulled toward the bottom 3, the weft thread 37 is pressed by the warp thread 39 and the weft thread 37 does not fall off. Therefore, the cover base material 33 can be used for a long time without being damaged.
[0069]
Since one width of the non-adhesive surface 33A in the vertical direction is shorter than the width of the other 33B, when the width of the V-groove is relatively narrow, the shorter non-adhesive surface 33A is replaced with the width of the V-groove. Is relatively wide, the longer non-adhesive surface 33B can be used on the inclined surface side of the V-groove, and can be selected and used according to the length of the inclined surface.
[0070]
In addition, this invention is not limited to embodiment of invention mentioned above, It can implement in another aspect by making an appropriate change.
[0071]
【The invention's effect】
As will be understood from the embodiments of the invention as described above, The present invention According to the above, since the cover is bonded to the die at a position avoiding the inclined surface of the die shoulder and the bending groove, a frictional force is generated between the work and the cover when the work is bent on the cover. However, although the cover is pulled toward the bottom of the bending groove, the cover does not reach the bottom of the bending groove even if the number of bending is repeated, and no problem occurs. In addition, it is possible to prevent the back surface of the workpiece and the surface of the die from being damaged, and to extend the life of the die.
[0072]
Also Since the cover is bonded to the die while holding the deformation area that allows the movement of a part of the cover that tends to move together with the work when bending the work, the work is bent on the cover. In this case, a frictional force is generated between the workpiece and the cover, and the cover is pulled toward the bottom of the bending groove, but the cover moves only in the deformation region and does not reach the bottom of the bending groove, causing a problem. Nothing will happen. And while being able to prevent the back surface of a workpiece | work and the surface of die | dye from being damaged, the lifetime of die | dye can be achieved.
[0073]
Claim 2 According to this invention, when the cover is bonded to the die, the cover base material is bonded to the die with the adhesive material provided on the back surface of the cover base material. At this time, since both ends in the longitudinal direction of the cover base material are not bonded to the die, when the workpiece is bent, the tip of the cover is drawn toward the bottom of the bending groove. Returned. Thus, the cover can withstand a plurality of bending processes.
[0076]
Claim 3 According to this invention, when the cover is bonded to the die, the cover base material is bonded to the die with the adhesive material provided on the back surface of the cover base material. At this time, since both ends in the longitudinal direction of the cover base material are not bonded to the die, when the workpiece is bent, the tip of the cover is drawn toward the bottom of the bending groove. Returned. Thus, the cover can withstand a plurality of bending processes.
[0077]
Also The cover base material is a woven fabric composed of warp and weft yarns, and is woven so that one end side of the warp yarn is folded back at the cover end, so that the cover base material is drawn toward the bottom of the bending groove during bending. Sometimes the weft is held down by the warp and the weft does not fall off. Therefore, the cover base material can be used for a long time without being damaged.
[0078]
further Since one width of the non-adhesive surface in the vertical direction is shorter than the other width, when the width of the V-groove is relatively narrow, the non-adhesive surface of the shorter width is compared with the width of the V-groove. In the case of a wide area, the longer non-adhesive surface can be used on the inclined surface side of the V-groove, and can be selected and used according to the length of the inclined surface.
[0080]
Claim 4 According to the invention, the cover is easily attached by being attached to the die with an adhesive, Claim 1 The same effect can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a covered die that cooperates with a punch embodying the invention.
FIG. 2 is a perspective view of a cover that covers a die.
FIG. 3 is an enlarged view of an end surface portion of a cover.
FIG. 4 is a diagram showing the relationship between the number of bendings and the angle deviation when using the die of the present invention.
FIG. 5 is a side view of a die with a cover that cooperates with a conventional punch.
FIG. 6 is a perspective view of a cover that covers a conventional die.
FIG. 7 is an enlarged view of an end surface of a conventional cover.
FIG. 8 is an explanatory diagram at the time of bending a conventional die with a cover.
FIG. 9 is an explanatory view of a conventional die bending process with a cover.
FIG. 10 is an explanatory view at the time of bending a die with a conventional cover.
FIG. 11 is an explanatory view at the time of bending of a die with a conventional cover.
FIG. 12 is an explanatory view at the time of bending of a die with a conventional cover.
[Explanation of symbols]
P punch
D die
1A, 1B V groove
3,9 bottom
5,11 Front inclined surface
7,13 Rear slope
15 Front shoulder
17 Rear shoulder
19, 25 Top surface
21 Front corner
23 Front
27 Rear upper corner
29 Front cover
31 Rear cover
33 Cover base material
33A, 33B Non-adhesive surface
33C end face
35 Adhesive material
35A adhesive surface
37 Weft
39 warp
41 texture

Claims

ダイ肩部および曲げ溝に亘って縦糸と横糸を備えた織地であるカバーを設けてなるプレスブレーキ用ダイにおいて、前記ダイ肩部および曲げ溝の傾斜面を回避した位置において前記カバーをダイに接着してあり、ワークの曲げ加工時に上記ワークと一体的に移動される傾向にあるカバーの一部分の上記移動を許容する変形領域を前記傾斜面に対応した部分に保持してダイにカバーが接着してあることを特徴とするプレスブレーキ用ダイ。In a press brake die provided with a cover which is a woven fabric having warp and weft yarns over the die shoulder and bending groove, the cover is bonded to the die at a position avoiding the inclined surface of the die shoulder and bending groove. The deformation area that allows the movement of a part of the cover that tends to move integrally with the workpiece during bending of the workpiece is held in a portion corresponding to the inclined surface, and the cover adheres to the die. die for press brake, characterized in that are.

前記カバーが、カバー基材と、このカバー基材の裏面に、カバー基材の縦方向における両端に幅の異なる非接着面をあけて設けられた粘着材と、で構成されていることを特徴とする請求項１に記載のプレスブレーキ用ダイ。The cover is composed of a cover base material and an adhesive material provided on the back surface of the cover base material with non-adhesive surfaces having different widths at both ends in the longitudinal direction of the cover base material. The press brake die according to claim 1 .

カバー基材と、このカバー基材の縦方向における両端に、ワークの曲げ加工時にワークと一体的な移動を許容する変形領域としての非接着面をあけて、前記カバー基材の裏面に設けられた粘着材とで構成され、前記カバー基材が、縦糸と横糸からなる織地であると共に、縦糸の一端側がカバー端面において折り返すように織成されており、縦方向における非接着面の一方の幅が、他方の幅よりも短いことを特徴とするダイに被せるカバー。Provided on the back surface of the cover base material, with a non-adhesive surface as a deformation region allowing movement integrally with the work when bending the work, at both ends in the longitudinal direction of the cover base material. The cover base material is a woven fabric made of warp and weft, and is woven so that one end of the warp is folded back at the cover end surface, and one width of the non-adhesive surface in the longitudinal direction. A cover over a die characterized by being shorter than the other width .

プレスブレーキ用ダイのダイ肩部および曲げ溝に亘って請求項３に記載のカバーを被せる際、ワークの曲げ加工時に上記ワークと一体的に移動される傾向にあるカバーの一部分の上記移動を許容する変形領域をダイの傾斜面に対応して保持するために、前記カバーにおける一方の非接着面をダイ肩部及び曲げ溝に亘って被せて当該カバーをダイに貼り付けることを特徴とするプレスブレーキ用ダイの取付け方法。4. When the cover according to claim 3 is placed over the die shoulder portion and the bending groove of the press brake die , the movement of a part of the cover that tends to move integrally with the workpiece during bending of the workpiece is allowed. the deformation region to hold in response to the inclined surface of the die, and wherein the paste it the cover die nonadherent surface of one of the cover is put over the die shoulder and the bending groove How to install the die for press brake.