JP3910822B2

JP3910822B2 - Raw tire molding former

Info

Publication number: JP3910822B2
Application number: JP2001326712A
Authority: JP
Inventors: 輝亘三橋
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date: 2001-10-24
Filing date: 2001-10-24
Publication date: 2007-04-25
Anticipated expiration: 2021-10-24
Also published as: JP2003127248A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生タイヤの製造工程において、ドラム上で円筒状に成形されたカーカスを含むタイヤ部材を前記ドラムから取り出す際、このタイヤ部材をドラムから圧縮空気を用いて剥離させることができ、前記取り出しを精度良くかつ能率良く行いうる生タイヤ成形用フォーマに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ラジアル構造のタイヤにあっては、そのコード配列角度に原因して、カーカスをトロイド状にシェーピングした後、ベルト等の貼付が行われる。従って、ラジアルタイヤには、一般に、図７に示すように、カーカスを含むタイヤ部材Ａ１を巻回して円筒状に成形する第１フォーマｆと、この円筒状タイヤ部材Ａ２をトロイド状にシェーピングしかつそのクラウン部にベルトやトレッドゴム等を貼着して生タイヤを成形する第２フォーマ（図示しない）とを用いた所謂ツーステージ成形法が広く採用される。
【０００３】
又、この第１フォーマｆでは、同図の如く、前記タイヤ部材Ａ１を巻回して円筒状タイヤ部材Ａ２を形成する縮径可能な中央ドラムｂと、その両外側に配され、円筒状タイヤ部材Ａ２の軸方向両端部にセットしたビードコアＣよりも軸方向外側部分を巻上げるブラダーを有する巻き上げ手段とを含んで構成される。
【０００４】
そして、前記外側部分が巻上げられた円筒状タイヤ部材Ａ３（タイヤ部材Ａ１、Ａ２、Ａ３を総称してタイヤ部材Ａと呼ぶ場合がある）は、前記中央ドラムｂの縮径によって取り出された後、次の第２フォーマへと移送される。
【０００５】
このとき、前記タイヤ部材Ａは、薄くかつ粘着性が強いため中央ドラムｂに貼着してしまい、その取り出しを困難なものとする。なお中央ドラムｂとの貼着は、一方では、タイヤ部材Ａを円筒状に巻回するためには不可欠である。
【０００６】
そこで、従来においては、中央ドラムｂの表面に、例えばテフロン（デュポン社の商標）処理やサンドブラスト処理などの剥離処理を部分的に施し、タイヤ部材Ａの巻回と取り出しとの両立が図られている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この部分的な剥離処理では、タイヤ部材Ａと中央ドラムｂとの剥離が不十分であるため、取り出し作業能率を低下させる。又タイヤ部材Ａを、非剥離処理部分において無理に引き剥がす際、変形が生じてカーカス内の横糸が部分的に切断され、次工程であるシェーピング時にカーカスコード間隔が不均一化するなどユニフォミティーの低下原因にもなっている。
【０００８】
そこで本発明は、ブラダー膨張用の圧縮空気の一部を、円筒状タイヤ部材と中央ドラムとの間に供給することを基本として、この圧縮空気によってタイヤ部材を中央ドラムから効果的に剥離させることができ、その取り出し作業を精度良くかつ能率良く行いうるとともに、取り出しに伴うユニフォミティーの低下を抑制しうる生タイヤ成形用フォーマの提供を目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項１の発明は、カーカスを含むシート状のタイヤ部材を外周面上で巻回して円筒状タイヤ部材を形成する縮径可能な中央ドラムと、
この中央ドラムの両側に配され、前記中央ドラムの非縮径状態において、円筒状タイヤ部材の軸方向両端部に配したビードコアよりも軸方向外側部分を巻上げる巻き上げ手段とを具える生タイヤ成形用フォーマであって、
前記巻き上げ手段は、圧縮空気の流入により脹れて前記外側部分をビードコアの廻りで巻上げるとともに前記中央ドラムの両端を封止することによりその間に密封状空間を形成するブラダーと、このブラダーに前記圧縮空気を流入する空気流路とを具えるとともに、この空気流路に、前記圧縮空気を分岐して前記中央ドラムと前記円筒状タイヤ部材との間に供給することにより円筒状タイヤ部材を中央ドラムから剥離させる分岐空気路を付設し、
前記中央ドラムは、周方向に配されかつ半径方向に移動可能な複数個のセグメントを具えるとともに、
かつ前記分岐空気路は、前記空気流路から前記密封状空間を通りセグメント間の空隙をへて前記圧縮空気を前記中央ドラムと前記円筒状タイヤ部材との間に供給することを特徴としている。
【００１０】
又請求項２の発明では、前記圧縮空気は、５〜８０ｋＰａであることを特徴としている。
【００１１】
又請求項３の発明では、前記空気流路が、前記ブラダーに圧縮空気を流入させ膨張させる導通孔を具え、
かつ前記分岐空気路は、前記導通孔から分岐して圧縮空気の一部を前記密封状空間に導通する分岐孔と、前記密封状空間と、前記セグメント間の空隙からなる排気孔とから形成されることを特徴としている。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図１は本発明の生タイヤ成形用フォーマ１の正面図である。
【００１３】
図１において、生タイヤ成形用フォーマ１（以下フォーマー１という）は、所謂ツーステージ成形法に用いられる第１フォーマであって、シート状のタイヤ部材Ａ１を巻回して円筒状タイヤ部材Ａ２を形成する縮径可能な中央ドラム２と、その両側に配される巻き上げ手段３とを具える。
【００１４】
前記中央ドラム２は、ドラム軸５（図１に示す）に回転自在に支持される円筒状体であって、図２に示すように、周方向に等分割（本例では８等分割）された複数個の円弧状のセグメント６から形成されるとともに、各セグメント６は、周知構造の縮径手段（図示しない）によって、半径方向内方に移動可能に支持される。
【００１５】
なお前記セグメント６は、本例では、半径方向線に対して、例えば３０〜６０度の角度θで傾斜する周方向端面６Ｓを有し、隣り合う各端面６Ｓが互いに突き合わされて真円状に接続される非縮径状態Ｙ１と、隣り合う周方向端面６Ｓが半径方向内外に位置ズレして折り畳まれることにより外周面Ｓの直径が実質的に減じる縮径状態Ｙ２との間を移動できる。
【００１６】
そして、図３に示すように、中央ドラム２の前記非縮径状態Ｙ１において、その外周面Ｓ上に、タイヤ部材Ａ１を巻回してなる円筒状タイヤ部材Ａ２が形成されるとともに、その軸方向両端部には、ビードコアＣがセットされる。
【００１７】
ここで、前記タイヤ部材Ａ１は、少なくともカーカス４を含み、通常は、このカーカス４と、その半径方向内側に配される低空気透過性ゴムからなるインナーライナ（図示しない）とから構成される。なお前記カーカス４の軸方向巾は、前記中央ドラム２よりも巾広であり、従って、タイヤ部材Ａ１は、少なくともカーカス４を含む軸方向両端部がドラム両端からはみ出して巻回される。
【００１８】
又前記フォーマ１では、このはみ出し部分を、適宜の押さえ具（図示しない）を用いて前記外周面Ｓよりも半径方向内方に押さえ付けた後、前記ビードコアＣをタイヤ軸方向外側から内方に移動せしめ、ビードコアＣの側面をタイヤ部材Ａ２に押圧することにより、このタイヤ部材Ａ２の粘着力を利用してビードコアＣをドラム端面に固定する。
【００１９】
しかる後、前記巻き上げ手段３を用い、前記ビードコアＣよりも軸方向外側部分Ａ２ａをビードコアＣの廻りで巻上げることにより、円筒状の第１の生タイヤＡ３（図６に示す）を形成する。
【００２０】
前記巻き上げ手段３は、図３、４に示すように、圧縮空気の流入により脹れて前記外側部分Ａ２ａをビードコアＣの廻りで巻上げるブラダー７を具え、このブラダー７は、ドラム軸５に取り付く支持金具９を介して支持される。
【００２１】
前記支持金具９は、本例では、前記ドラム軸５に外挿される円筒状のスリーブ１０と、その軸方向内端から半径方向外方に立ち上がる略円板状の側板１１と、該側板１１の半径方向外端から軸方向外方に向かって前記ドラム軸５とは同心にのびる円筒状のブラダ受け１２とを具える。なお前記スリーブ１０は、前記ドラム軸５に設ける止めリング１３によってドラム軸５に固定される。又前記側板１１の半径方向外端部には、前記ブラダー７の両縁部を嵌着して固定する嵌入凹部１１Ａ、１１Ｂが、軸方向の内外に位置を違えて形成される。
【００２２】
又前記ブラダー７は、周知の如く、ゴムなどの弾性材料からなる袋状体であり、常時は前記ブラダ受け１２の外周面に沿って略円筒状に折り畳まれて保持されるとともに、圧縮空気の流入によってトロイド状に膨張する。
【００２３】
ここで、前記ブラダー７にとって重要なことは、前記膨張により、前記円筒状タイヤ部材Ａ２の外側部分Ａ２ａを巻上げる際、ブラダー７が前記中央ドラム２との間を気密に封止することである。そのために、本例では、軸方向内側の前記嵌入凹部１１Ａを、中央ドラム２の外端よりも軸方向内側に配置させ、膨張時、前記ブラダー７が中央ドラム２の内周面と圧接するように構成している。
【００２４】
このとき前記中央ドラム２は、その外周面Ｓが前記円筒状タイヤ部材Ａ２によって覆われているため、前記ブラダー７による両端封止によって、前記中央ドラム２の内部は、密封状空間Ｈとして形成されることとなる。
【００２５】
又前記支持金具９には、前記ブラダー７に圧縮空気を流入する空気流路１５を設けている。この空気流路１５は、前記スリーブ１０内に形成される環状の空気室１６と、この空気室１６から、前記スリーブ１０の軸方向内端部１０Ａおよび前記側板１１を通る導通孔１７とを具え、該導通孔１７は、前記嵌入凹部１１Ａ、１１Ｂ間で開口する。なお前記空気室１６は、空気バルブなどを介して高圧空気源に接続される。
【００２６】
又本実施形態では、前記空気流路１５には、前記圧縮空気を分岐して前記中央ドラム２と前記円筒状タイヤ部材Ａ２との間に供給する分岐空気路１８が付設される。
【００２７】
この分岐空気路１８は、本例では、前記導通孔１７から分岐して圧縮空気の一部を前記密封状空間Ｈに導通する分岐孔１９と、前記密封状空間Ｈと、前記セグメント６、６間の空隙からなる排気孔２０（図２に示す）とから形成される。なお排気孔２０として、さらに、前記セグメント６を半径方向内外に貫通する複数の小孔を均一に分散させて設けることもできる。
【００２８】
又本例では、前記分岐孔１９が前記スリーブ１０の内端部１０Ａに形成される場合が例示されており、従って、分岐孔１９からの圧縮空気は、前記スリーブ１０とドラム軸５との間隙をへて密封状空間Ｈに導通する。このとき、分岐孔１９を、前記導通孔１７よりも小径に形成することが好ましく、これにより、ブラダー７の膨張遅れ、およびそれに伴うドラム両端からの空気の流出（漏れ）が過大となるのを防止できる。そのために、分岐孔１９の断面積を導通孔１７の断面積の５〜１５％とするのが好ましい。
【００２９】
然して、非縮径状態Ｙ１の中央ドラム２の外周面上に円筒状タイヤ部材Ａ２が形成され、かつその軸方向両端部にビードコアＣがセットされた後、巻き上げ手段３が作動する。
【００３０】
前記巻き上げ手段３のブラダー７は、空気流路１５からの圧縮空気の流入によって膨張し、円筒状タイヤ部材Ａ２の外側部分Ａ２ａをビードコアＣの廻りで巻上げる。又これと同時に、ブラダー７は中央ドラム２との間を封止し、中央ドラム２の内部を密封化する。
【００３１】
又前記空気流路１５の圧縮空気は、その一部が分岐孔１９から分岐され、密封状空間Ｈに流入された後、排気孔２０を通って中央ドラム２と円筒状タイヤ部材Ａ２との間に供給される。このとき、前記中央ドラム２内は密封状空間Ｈをなすため、内圧は圧縮空気圧である５〜８０ｋＰａまで上昇する。その結果、図５に略示する如く、円筒状タイヤ部材Ａ２が前記内圧によって持ち上がり、中央ドラム２から剥離させることができる。
【００３２】
このとき、前記内圧が全体に亘って均一に作用するため、剥離の際の円筒状タイヤ部材Ａ２の変形がほとんどなく、前記カーカス４内の横糸の切断などを防止できる。又確実な剥離が達成できるため、取り出し不良の発生を抑制しうるとともに、取り出し作業能率を向上できる。
【００３３】
ここで、前記圧縮空気圧が５ｋＰａ未満では、剥離効果を充分発揮することができず、逆に８０ｋＰａを越えると、高圧となりすぎ、ビードコアＣ，Ｃ間のカーカスコード長さがばらつく恐れが生じる。なお前記密封状空間Ｈの形成により、前記範囲の圧縮空気圧でも、剥離効果を充分に発揮することが可能となる。
【００３４】
又この圧縮空気による剥離は、構造が簡易であり、又従来的なテフロン（デュポン社の商標）等の剥離処理を排除しうるため、コスト的にも有利である。さらに剥離効果に優れるため、タイヤ部材に特に粘着性の強いゴムを使用することも可能となる。
【００３５】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【００３６】
【実施例】
図１〜５に示す構造をなし、かつ表１の仕様の生タイヤ成形用フォーマを用いて、第１の生タイヤＡ３（図６に示す）を１００本形成するとともに、その時の、中央ドラムからの取り出し不良の発生率、取り出し時の変形に伴う横糸切れの発生率、及び取り出し作業能率を従来例と比較し、その結果を表１に記載した。
【００３７】
【表１】

【００３８】
【発明の効果】
叙上の如く本発明は、分岐空気路を用い、ブラダー膨張用の圧縮空気の一部を、タイヤ部材と中央ドラムとの間に供給しているため、分岐の圧縮空気によってタイヤ部材を中央ドラムから効果的に剥離させることができ、その取り出し作業を精度良くかつ能率良く行いうるとともに、取り出しに伴うユニフォミティーの低下を抑制しうる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の生タイヤ成形用フォーマの一実施例を示す正面図である。
【図２】中央ドラムの非縮径状態と縮径状態とを略示するドラム軸と直角方向の断面図である。
【図３】巻き上げ手段の待機状態を示すドラム軸と平行な断面図である。
【図４】巻き上げ手段の作動状態を示すドラム軸と平行な断面図である。
【図５】分岐空気路による作用効果を説明する略線図である。
【図６】第１の生タイヤを略示する断面図である。
【図７】従来技術を説明する線図である。
【符号の説明】
２中央ドラム
３巻き上げ手段
４カーカス
６セグメント
７ブラダー
１５空気流路
１８分岐空気路
Ａ１、Ａ２タイヤ部材
Ｃビードコア
Ｓ外周面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the production process of the raw tire, the present invention can separate the tire member from the drum using compressed air when the tire member including the carcass formed in a cylindrical shape on the drum is taken out from the drum. The present invention relates to a raw tire molding former that can be taken out accurately and efficiently.
[0002]
[Prior art]
In the case of a tire having a radial structure, a belt or the like is applied after shaping the carcass in a toroid shape due to the cord arrangement angle. Therefore, in general, in a radial tire, as shown in FIG. 7, a first former f that is formed by winding a tire member A1 including a carcass into a cylindrical shape, and shaping the cylindrical tire member A2 in a toroid shape, and A so-called two-stage molding method using a second former (not shown) for molding a green tire by attaching a belt, tread rubber or the like to the crown portion is widely adopted.
[0003]
Further, in the first former f, as shown in the figure, a diameter-reducible central drum b that winds the tire member A1 to form a cylindrical tire member A2, and a cylindrical tire member disposed on both outer sides thereof. And a winding means having a bladder that winds the outer portion in the axial direction from the bead core C set at both axial ends of A2.
[0004]
And after the cylindrical tire member A3 (the tire members A1, A2, A3 are collectively referred to as a tire member A) in which the outer portion is wound up is taken out by the reduced diameter of the central drum b, It is transferred to the next second former.
[0005]
At this time, since the tire member A is thin and has strong adhesiveness, the tire member A is stuck to the central drum b, making it difficult to take out. On the other hand, sticking with the central drum b is indispensable for winding the tire member A into a cylindrical shape.
[0006]
Therefore, conventionally, the surface of the central drum b is partially subjected to a peeling treatment such as a Teflon (trademark of DuPont) or a sandblasting treatment to achieve both winding and removal of the tire member A. Yes.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this partial peeling treatment, since the peeling between the tire member A and the central drum b is insufficient, the removal work efficiency is lowered. Also, when the tire member A is forcibly peeled off at the non-peeling portion, the deformation occurs, the weft yarn in the carcass is partially cut, and the carcass cord interval becomes non-uniform during shaping, which is the next process. It is also a cause of decline.
[0008]
Therefore, the present invention is based on the fact that a part of compressed air for expanding the bladder is supplied between the cylindrical tire member and the central drum, and this compressed air effectively separates the tire member from the central drum. It is an object of the present invention to provide a raw tire molding former that can perform the take-out operation with high accuracy and efficiency and can suppress a decrease in uniformity due to the take-out.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention of claim 1 of the present application includes a central drum capable of reducing the diameter, which forms a cylindrical tire member by winding a sheet-like tire member including a carcass on an outer peripheral surface;
Raw tire molding provided on both sides of the central drum, and having a hoisting means for winding up an axially outer portion from the bead core disposed at both axial ends of the cylindrical tire member in the non-reduced state of the central drum Former,
The winding means is expanded by inflow of compressed air, winds the outer part around the bead core, and seals both ends of the central drum to form a sealed space between the bladder, together comprising an air flow path for flowing the compressed air, the air flow path, the cylindrical tire member by supplying between said cylindrical tire member and the central drum by branching the compressed air central A branch air passage for peeling from the drum is attached ,
The central drum includes a plurality of segments arranged in the circumferential direction and movable in the radial direction;
The branch air passage is characterized in that the compressed air is supplied between the central drum and the cylindrical tire member from the air passage through the sealed space and through the gap between the segments .
[0010]
The invention of claim 2 is characterized in that the compressed air is 5 to 80 kPa.
[0011]
According to a third aspect of the present invention, the air flow path includes a conduction hole that allows compressed air to flow into the bladder to expand it,
The branch air passage is formed by a branch hole that branches from the conduction hole and conducts a part of the compressed air to the sealed space, the sealed space, and an exhaust hole that includes a gap between the segments. It is characterized by that.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view of a raw tire molding former 1 according to the present invention.
[0013]
In FIG. 1, a raw tire molding former 1 (hereinafter referred to as former 1) is a first former used in a so-called two-stage molding method, and a cylindrical tire member A2 is formed by winding a sheet-like tire member A1. A central drum 2 that can be reduced in diameter, and winding means 3 disposed on both sides thereof.
[0014]
The central drum 2 is a cylindrical body rotatably supported by a drum shaft 5 (shown in FIG. 1), and is equally divided in the circumferential direction as shown in FIG. Each segment 6 is supported by a diameter-reducing means (not shown) having a known structure so as to be movable inward in the radial direction.
[0015]
In addition, the said segment 6 has the circumferential direction end surface 6S which inclines with the angle (theta) of 30-60 degrees, for example with respect to a radial direction line, and adjoins each end surface 6S to each other, and is perfect circle shape in this example. It is possible to move between the non-diameter-reduced state Y1 to be connected and the reduced-diameter state Y2 in which the diameter of the outer peripheral surface S is substantially reduced by folding the adjacent circumferential end surfaces 6S displaced inward and outward in the radial direction.
[0016]
Then, as shown in FIG. 3, in the non-diametered state Y 1 of the central drum 2, a cylindrical tire member A 2 formed by winding the tire member A 1 is formed on the outer peripheral surface S, and its axial direction A bead core C is set at both ends.
[0017]
Here, the tire member A1 includes at least the carcass 4 and is usually constituted by the carcass 4 and an inner liner (not shown) made of low air permeability rubber disposed on the inner side in the radial direction. The axial width of the carcass 4 is wider than that of the central drum 2. Therefore, the tire member A1 is wound so that at least both axial ends including the carcass 4 protrude from both ends of the drum.
[0018]
In the former 1, the protruding portion is pressed inward in the radial direction from the outer peripheral surface S using an appropriate pressing tool (not shown), and then the bead core C is moved inward from the outer side in the tire axial direction. By moving and pressing the side surface of the bead core C against the tire member A2, the bead core C is fixed to the drum end surface using the adhesive force of the tire member A2.
[0019]
Thereafter, the winding means 3 is used to wind the axially outer portion A2a from the bead core C around the bead core C to form a cylindrical first green tire A3 (shown in FIG. 6).
[0020]
As shown in FIGS. 3 and 4, the winding means 3 includes a bladder 7 that is expanded by the flow of compressed air and winds up the outer portion A 2 a around the bead core C. This bladder 7 is attached to the drum shaft 5. It is supported via the support fitting 9.
[0021]
In this example, the support fitting 9 includes a cylindrical sleeve 10 that is externally inserted into the drum shaft 5, a substantially disc-shaped side plate 11 that rises radially outward from the axial inner end thereof, A cylindrical bladder receiver 12 extends concentrically with the drum shaft 5 from the radially outer end toward the axially outer side. The sleeve 10 is fixed to the drum shaft 5 by a retaining ring 13 provided on the drum shaft 5. Further, in the radially outer end of the side plate 11,

fitting recesses

11A and 11B for fitting and fixing both edges of the bladder 7 are formed at different positions inside and outside in the axial direction.
[0022]
As is well known, the bladder 7 is a bag-like body made of an elastic material such as rubber, and is normally folded and held in a substantially cylindrical shape along the outer peripheral surface of the bladder receiver 12, and compressed air. It expands in a toroidal shape by inflow.
[0023]
Here, what is important for the bladder 7 is that, when the outer portion A2a of the cylindrical tire member A2 is wound up by the expansion, the bladder 7 hermetically seals between the central drum 2 and the bladder 7. . Therefore, in this example, the insertion recess 11A on the inner side in the axial direction is arranged on the inner side in the axial direction with respect to the outer end of the central drum 2 so that the bladder 7 is in pressure contact with the inner peripheral surface of the central drum 2 during expansion. It is configured.
[0024]
At this time, since the outer peripheral surface S of the central drum 2 is covered with the cylindrical tire member A2, the inside of the central drum 2 is formed as a sealed space H by sealing both ends by the bladder 7. The Rukoto.
[0025]
The support fitting 9 is provided with an air flow path 15 through which compressed air flows into the bladder 7. The air flow path 15 includes an annular air chamber 16 formed in the sleeve 10, and a conduction hole 17 passing from the air chamber 16 through the axial inner end 10 A of the sleeve 10 and the side plate 11. The conduction hole 17 opens between the insertion recesses 11A and 11B. The air chamber 16 is connected to a high pressure air source via an air valve or the like.
[0026]
Further, in the present embodiment, the air flow path 15 is provided with a branch air passage 18 that branches the compressed air and supplies it between the central drum 2 and the cylindrical tire member A2.
[0027]
In this example, the branch air passage 18 is branched from the conduction hole 17 to conduct a part of the compressed air to the sealed space H, the sealed space H, and the

segments

6 and 6. It is formed from an exhaust hole 20 (shown in FIG. 2) consisting of a gap therebetween. In addition, as the exhaust hole 20, a plurality of small holes penetrating the segment 6 inward and outward in the radial direction can be uniformly dispersed.
[0028]
In this example, the case where the branch hole 19 is formed in the inner end portion 10 A of the sleeve 10 is illustrated. Therefore, the compressed air from the branch hole 19 is separated from the gap between the sleeve 10 and the drum shaft 5. And is conducted to the sealed space H. At this time, it is preferable that the branch hole 19 is formed to have a smaller diameter than that of the conduction hole 17, so that the expansion delay of the bladder 7 and the accompanying air outflow (leakage) from both ends of the drum become excessive. Can be prevented. Therefore, the cross-sectional area of the branch hole 19 is preferably 5 to 15% of the cross-sectional area of the conduction hole 17.
[0029]
However, after the cylindrical tire member A2 is formed on the outer peripheral surface of the center drum 2 in the non-diametered state Y1, and the bead cores C are set at both ends in the axial direction, the winding means 3 operates.
[0030]
The bladder 7 of the winding means 3 expands by the inflow of compressed air from the air flow path 15 and winds up the outer portion A2a of the cylindrical tire member A2 around the bead core C. At the same time, the bladder 7 seals between the central drum 2 and seals the inside of the central drum 2.
[0031]
A part of the compressed air in the air passage 15 is branched from the branch hole 19 and flows into the sealed space H, and then passes through the exhaust hole 20 between the central drum 2 and the cylindrical tire member A2. To be supplied. At this time, since the inside of the central drum 2 forms a sealed space H, the internal pressure rises to 5 to 80 kPa, which is a compressed air pressure. As a result, as schematically shown in FIG. 5, the cylindrical tire member A 2 can be lifted by the internal pressure and peeled off from the central drum 2.
[0032]
At this time, since the internal pressure acts uniformly throughout, there is almost no deformation of the cylindrical tire member A2 at the time of peeling, and cutting of the weft yarn in the carcass 4 can be prevented. Moreover, since reliable peeling can be achieved, it is possible to suppress the occurrence of defective takeout and improve the takeout efficiency.
[0033]
Here, if the compressed air pressure is less than 5 kPa, the peeling effect cannot be exhibited sufficiently. Conversely, if the compressed air pressure exceeds 80 kPa, the pressure becomes too high and the carcass cord length between the bead cores C and C may vary. The formation of the sealed space H can sufficiently exert the peeling effect even with the compressed air pressure in the above range.
[0034]
Moreover, this peeling with compressed air is advantageous in terms of cost because the structure is simple and the conventional peeling treatment such as Teflon (trademark of DuPont) can be eliminated. Further, since the peeling effect is excellent, it is possible to use rubber having particularly strong adhesiveness for the tire member.
[0035]
As mentioned above, although especially preferable embodiment of this invention was explained in full detail, this invention is not limited to embodiment of illustration, It can deform | transform and implement in a various aspect.
[0036]
【Example】
Using the raw tire forming former having the structure shown in FIGS. 1 to 5 and the specifications shown in Table 1, 100 first green tires A3 (shown in FIG. 6) are formed, and at that time, from the central drum The occurrence rate of take-out defects, the occurrence rate of weft breakage due to deformation at the time of take-out, and the take-out work efficiency were compared with the conventional example, and the results are shown in Table 1.
[0037]
[Table 1]

[0038]
【The invention's effect】
As described above, the present invention uses a branched air passage and supplies a part of compressed air for expanding the bladder between the tire member and the central drum. Can be effectively peeled off, and the removal operation can be performed with high accuracy and efficiency, and a decrease in uniformity due to the removal can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of a raw tire molding former according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view perpendicular to a drum axis, schematically showing a non-reduced state and a reduced-diameter state of a central drum.
FIG. 3 is a cross-sectional view parallel to the drum shaft showing a standby state of the winding means.
FIG. 4 is a cross-sectional view parallel to the drum axis showing the operating state of the winding means.
FIG. 5 is a schematic diagram for explaining the effect of the branched air passage.
FIG. 6 is a cross-sectional view schematically showing a first green tire.
FIG. 7 is a diagram for explaining the prior art.
[Explanation of symbols]
2 Central drum 3 Winding means 4 Carcass 6 Segment 7 Bladder 15 Air flow path 18 Branch air path A1, A2 Tire member C Bead core S Outer peripheral surface

Claims

カーカスを含むシート状のタイヤ部材を外周面上で巻回して円筒状タイヤ部材を形成する縮径可能な中央ドラムと、
この中央ドラムの両側に配され、前記中央ドラムの非縮径状態において、円筒状タイヤ部材の軸方向両端部に配したビードコアよりも軸方向外側部分を巻上げる巻き上げ手段とを具える生タイヤ成形用フォーマであって、
前記巻き上げ手段は、圧縮空気の流入により脹れて前記外側部分をビードコアの廻りで巻上げるとともに前記中央ドラムの両端を封止することによりその間に密封状空間を形成するブラダーと、このブラダーに前記圧縮空気を流入する空気流路とを具えるとともに、この空気流路に、前記圧縮空気を分岐して前記中央ドラムと前記円筒状タイヤ部材との間に供給することにより円筒状タイヤ部材を中央ドラムから剥離させる分岐空気路を付設し、
前記中央ドラムは、周方向に配されかつ半径方向に移動可能な複数個のセグメントを具えるとともに、
かつ前記分岐空気路は、前記空気流路から前記密封状空間を通りセグメント間の空隙をへて前記圧縮空気を前記中央ドラムと前記円筒状タイヤ部材との間に供給することを特徴とする生タイヤ成形用フォーマ。A diameter-reducible central drum that forms a cylindrical tire member by winding a sheet-like tire member including a carcass on an outer peripheral surface;
Raw tire molding provided on both sides of the central drum, and having a hoisting means for winding up an axially outer portion from the bead core disposed at both axial ends of the cylindrical tire member in the non-reduced state of the central drum Former,
The winding means is expanded by inflow of compressed air, winds the outer part around the bead core, and seals both ends of the central drum to form a sealed space between the bladder, together comprising an air flow path for flowing the compressed air, the air flow path, the cylindrical tire member by supplying between said cylindrical tire member and the central drum by branching the compressed air central A branch air passage for peeling from the drum is attached ,
The central drum includes a plurality of segments arranged in the circumferential direction and movable in the radial direction;
The branch air passage supplies the compressed air between the central drum and the cylindrical tire member through the airtight passage through the sealed space and through the gap between the segments. Tire forming former.

前記圧縮空気は、５〜８０ｋＰａであることを特徴とする請求項１記載の生タイヤ成形用フォーマ。 The raw tire molding former according to claim 1, wherein the compressed air is 5 to 80 kPa.

前記空気流路は、前記ブラダーに圧縮空気を流入させ膨張させる導通孔を具え、
かつ前記分岐空気路は、前記導通孔から分岐して圧縮空気の一部を前記密封状空間に導通する分岐孔と、前記密封状空間と、前記セグメント間の空隙からなる排気孔とから形成されることを特徴とする請求項１又は２記載の生タイヤ成形用フォーマ。 The air flow path includes a conduction hole that allows compressed air to flow and expand the bladder,
The branch air passage is formed by a branch hole that branches from the conduction hole and conducts a part of the compressed air to the sealed space, the sealed space, and an exhaust hole that includes a gap between the segments. raw tire molding former according to claim 1 or 2, wherein the that.