JP3909577B2 - Sliding door with anti-finger function - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、指詰め防止機能を備えた引戸に関する。
【０００２】
【従来の技術】
住宅に用いられる引戸としては、片引きタイプのものや、引き違いタイプのものがある。片引きタイプの引戸(60)は、例えば図１４(ａ)(ｂ)に示すように、壁内部に設けた戸袋状の収容部(61)や、壁段差部に設けた収容部(62)に収容されて、開放するようになっている。また、引き違いタイプの引戸(60)(60)は、図１４(ｃ)に示すように、それら引戸(60)(60)が互いに重なり合って開放するようになっている。
【０００３】
そして、これら引戸(60)(60)…の開閉に際しては、その表面側又は裏面側に設けた堀り込み型の引手(70)(70)…に指を引っ掛けて、引戸(60)(60)…を水平方向にスライドさせるようにしている。
【０００４】
ところが、上記のような引戸(60)(60)…を全開するときには、引手(70)(70)…に引っ掛けた指が、片引きタイプの場合には、引戸(60)と収容部(61)(62)の壁体(71)(72)との隙間に、引き違いタイプの場合には、引戸(60)(60)間の隙間に夫々挟み込まれて、指詰めするといった危険性があった。特に、戸車の付いた動きのスムーズな引戸は、洋室向けで重量が重くて、すぐに止めることが難しく、指を挟む可能性が高い。
【０００５】
このため、近年では、引手(70)(70)…にストッパ部材を設けて、引手(70)(70)…に引っ掛けた指が壁体(71)(72)や別の引戸(60)の端縁部(Ｔ)に当たる前に、それら端縁部(Ｔ)にストッパ部材を当接させることで、指詰めを防止するようにした構造のものが提案されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、引手(70)(70)…に対してストッパ部材が単に固定されていたり、或いは、出没可能に取り付けられている。このため、前者の場合には、指詰めを確実に防止することができるものの、引戸(60)(60)…を全開させることができず、引戸(60)(60)…の開閉機能に制約を与えていた。また、後者の場合には、ストッパ部材を引手(70)(70)…内に引っ込めれば、ストッパ部材が壁体(71)(72)や別の引戸(60)の端縁部(Ｔ)に干渉しなくなって、引戸(60)(60)…を全開させることができるが、ストッパを突出させるのを忘れて引戸(60)(60)…を全開したときには、指詰めの危険性があり、安全性が高いと言えるものではなかった。
【０００７】
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、開閉機能が制約されることなく、しかも安全性の高い指詰め機能を発揮する引戸の提供を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明の引戸は、壁体や別の引戸に重なるようにして開放する引戸であって、その引戸本体の表面側又は裏面側に埋め込まれた引手本体に、指を引っ掛ける指掛部材が引戸の開閉方向に沿ってスライド自在に設けられ、前記指掛部材は、指を引っ掛けて引戸開放方向に押し込んだとき、引っ掛けた指よりも先に前記壁体や別の引戸の端縁部に当接するように、引手本体に収容された収容状態から、引手本体より突出する突出状態へ切り換えられることを特徴とする。さらに、指掛部材を突出状態で保持する保持機構が設けられている。
【００１０】
【発明の実施の形態】
この発明の参考例としての引戸 ( １ ) は、図１４(ａ)(ｂ)(ｃ)に示すような片引きタイプ或いは引き違いタイプのいずれにも適用可能である。図１は、その一例として、壁内部に設けた戸袋状の収容部(61)に収容される片引きタイプの引戸(１)を示している。この引戸(１)は、その方形板状の引戸本体(２)の表面側及び裏面側に、一対の引手(４)(４)が取り付けられている。
【００１１】
引手(４)は、図２及び図３に示すように、例えば正面が開放した略凹型に形成された引手本体(５)に、指を引っ掛ける移動可能な指掛部材(６)と、この指掛部材(６)の動きに連動する指詰め防止用のストッパ部材(７)とを設けた構造となっている。
【００１２】
引手本体(５)は、その正面側周縁部から張り出したフランジ(10)を、引戸本体(２)の表面又は裏面に当接させるようにして、引戸本体(２)に形成された貫通孔(11)に嵌め込まれている。なお、一対の引手(４)(４)は、それらの引手本体(５)(５)の背面板(18)(18)同士を合わせるようにして、貫通孔(11)に収まっている。
【００１３】
指掛部材(６)は、例えば木製素材からなり、引戸(１)を開放するときに指を引っ掛けるもので、引手本体(５)内に引戸(１)のスライド方向すなわち開閉方向に沿ってスライド自在に取り付けられている。
【００１４】
そして、この指掛部材(６)の図において左側方向(引戸開放方向)の端部にはカム部(16)が形成され、このカム部(16)が、引手本体(５)の正面ガイド板(17)と背面板(18)との間に配置されている。また、指掛部材(６)の図において右側方向(引戸閉塞方向)の端部は、引手本体(５)の正面開口部(20)に臨んでいる。さらに、指掛部材(６)の背面側には、引手本体(５)の背面板(18)に取り付けた板バネ(21)の突部に係合する係合溝(22)が形成されている。なお、図において、(23)は、引戸(１)を閉塞するときに指を引っ掛ける別の指掛部材であって、引手本体(５)内に固定されている。
【００１５】
ストッパ部材(７)は、例えば金属製素材からなり、略半円柱状に形成されている。このストッパ部材(７)は、引手本体(５)の正面ガイド板(17)に支持されて、出没自在に取り付けられている。なお、ストッパ部材(７)の背面側端部には、ストッパ部材(７)が突出したときに、正面ガイド板(17)に係合にしてストッパ部材(７)の抜けを防止する係止片(24)が形成されている。
【００１６】
上記構成において、引戸(１)を開放する場合には、図４に示すように、引手(４)の正面開口部(20)より挿入した指を指掛部材(６)に引っ掛けて、その指掛部材(６)を引戸開放方向に押し込む。すると、図５に示すように、指掛部材(６)が引戸開放方向へスライドして、そのカム部(16)によってストッパ部材(７)が押し出されて、引手本体(５)に収容された収容状態から、引手本体(５)より突出する突出状態に切り換わる。
【００１７】
このとき、ストッパ部材(７)の係止片(24)が正面ガイド板(17)に係合して、指掛部材(６)の引戸開放方向へのスライドが規制される。さらに、引手本体(５)側の板バネ(21)の突部が指掛部材(６)の係合溝(22)に係合して、指掛部材(６)の引戸閉塞方向への戻りも規制されて、ストッパ部材(７)が突出状態で保持される。すなわち、板バネ(21)と係合溝(22)によって、ストッパ部材(７)を突出状態で保持する保持機構が構成されている。
【００１８】
そして、この状態で、引戸(１)を開放方向へスライドさせていくと、指掛部材(６)に引っ掛けた指よりも先に、突出状態のストッパ部材(７)が、図１４に示すような収納部(61)(62)の壁体(71)(72)や別の引戸(１)の端縁部(Ｔ)に当接する。なお、図１の場合には、壁体(71)の端縁部における縦框(75)に当接する。
【００１９】
これによって、引戸(１)の開放方向へのスライドが規制されて、指掛部材(６)に引っ掛けた指が、壁体(71)(72)と引戸(１)との隙間、或いは、引戸(１)(１)間の隙間に挟み込まれることがなく、引戸開放時の指詰めを確実に防止することができる。また、ストッパ部材(７)は、保持機構によって突出状態で保持されているので、端縁部(Ｔ)への当接時の衝撃によって、ストッパ部材(７)が収納状態に戻ってしまうといった不具合も生じ難い。
【００２０】
突出状態のストッパ部材(７)を強く押し込むと、引手本体(５)側の板バネ(21)と指掛部材(６)の係合溝(22)との係合が解除されて、指掛部材(６)が引戸閉塞方向へスライドする。そして、この指掛部材(６)が、引戸本体(５)の背面板(18)から突出した突片(25)に当接して元の位置に戻ることで、ストッパ部材(７)が、突出状態から収容状態へ戻るようになっている。
【００２１】
従って、ストッパ部材(７)を押し込んで収容状態とすることで、引戸(１)のストッパ部材(７)と端縁部(Ｔ)との干渉をなくして、引戸(１)を収容部(61)(62)に収容したり、別の引戸(１)に対してずれを生じることなく重ね合わせて、引戸(１)を全開状態とすることができる。
【００２２】
別の参考例としての引戸(１)の引手(30)においては、図６及び図７に示すように、その指掛部材(31)が、例えば略Ｌ字形に形成されて、引手本体(５)内に引戸(１)の開閉方向に沿ってスライド自在に取り付けられている。
【００２３】
また、ストッパ部材(32)は、例えば引手本体(５)の周縁部に沿うようにして略コ字形に形成されて、その開放部側の両端部が引手本体(５)に枢着されている。また、ストッパ部材(32)の両端部付近には、引手本体(５)の内側へ向けて略半円状の軸部(33)(33)が突設されている。
【００２４】
そして、引戸(１)を開放する場合には、図６に示すように、指掛部材(31)に指を引っ掛けて引戸開放方向に押し込む。すると、図７に示すように、指掛部材(31)が引戸開放方向へスライドして、その引戸開放方向側の端部によってストッパ部材(32)の軸部(33)(33)が押され、これによってストッパ部材(32)がその両端部を中心として回転し、引手本体(５)に収容された収容状態から、引手本体(５)より突出する突出状態に切り換わる。
【００２５】
このとき、指掛部材(31)が引手本体(５)内に形成した台部(35)に当接して、指掛部材(31)の引戸開放方向へのスライドが規制される。さらに、引手本体(５)側の板バネ(21)の突部が指掛部材(31)の係合溝(36)に係合して、指掛部材(31)の引戸閉塞方向への戻りも規制されて、ストッパ部材(32)が突出状態で保持される。
【００２６】
この状態で、引戸(１)を開放方向へスライドさせていくと、指掛部材(31)に引っ掛けた指よりも先に、突出状態のストッパ部材(32)が、図１４に示すような収納部(61)(62)の壁体(71)(72)や別の引戸(１)の端縁部(Ｔ)に当接して、指詰めが防止される。
【００２７】
突出状態のストッパ部材(32)を強く押し込むと、その軸部(33)(33)によって指掛部材(31)が元の位置に戻され、ストッパ部材(７)が、突出状態から収容状態へ戻って、引戸(１)を全開状態とすることができる。
【００２８】
なお、その他の構成及び動作は、図１乃至図５に示す参考例の場合と同様であり、図１乃至図５に示す参考例の場合と同様の機能を有する部材については同符号を付してある。
【００２９】
この発明の一実施形態に係る引手(１)の引手(40)においては、図８及び図９に示すように、指掛部材(41)をストッパ部材としても機能させることで、ストッパ部材を廃止した構造となっている。
【００３０】
この指掛部材(41)は、例えば略Ｌ字形に形成されて、その上面及び下面には、図１０に示すように、引手本体(５)の上面板(39)に形成されたガイド用溝(42)を貫通するスライド軸(43)(43)が夫々突設されている。一方、引手本体(５)の上面板(39)には、固定軸(44)が突設され、この固定軸(44)と上側のスライド軸(43)との間には、引っ張りバネ(45)が介装されている。
【００３１】
そして、引戸(１)を開放する場合には、図８に示すように、指掛部材(41)に指を引っ掛けて引戸開放方向に押し込む。すると、図９に示すように、そのスライド軸(43)が引手本体(５)のガイド用溝(42)に案内されて、指掛部材(41)が引戸開放方向へスライドし、引手本体(５)に収容された収容状態から、引手本体(５)より突出する突出状態に切り換わる。
【００３２】
このとき、図１０に示すように、指掛部材(41)のスライド軸(43)は、開閉方向と直交する方向に沿って延びるガイド用溝(42)の一端部に案内されていて、しかも伸長した引っ張りバネ(45)の付勢力によって、引戸閉塞方向に引っ張られているので、指掛部材(41)が突出状態で保持される。すなわち、引っ張りバネ(45)とガイド用溝(42)の一端部によって、指掛部材(41)を突出状態で保持する保持機構が構成されている。
【００３３】
この状態で、引戸(１)を開放方向へスライドさせていくと、指掛部材(41)に引っ掛けた指よりも先に、突出状態の指掛部材(41)の引戸開放方向側の端部が、図１４に示すような収納部(61)(62)の壁体(71)(72)や別の引戸(１)の端縁部(Ｔ)に当接して、指詰めが防止される。また、指掛部材(41)は、保持機構によって突出状態で保持されているので、端縁部(Ｔ)への当接時の衝撃によって、指掛部材(41)が収納状態に戻ってしまうといった不具合も生じ難い。
【００３４】
突出状態の指掛部材(41)を引っ張りバネ(45)の付勢力に抗して押し込むと、そのスライド軸(43)がガイド用溝(42)の一端部から抜け出して、その後は引っ張りバネ(45)の付勢力によって、図１０において２点鎖線で示すように、スライド軸(43)がガイド用溝(42)の他端部に戻され、これによって指掛部材(41)が収容状態に戻って、引戸(１)を全開状態とすることができる。
【００３５】
なお、その他の構成及び動作は、図１乃至図５に示す参考例の場合と同様であり、図１乃至図５に示す参考例の場合と同様の機能を有する部材については同符号を付してある。
【００３６】
この発明の別の実施形態に係る引戸(１)の引手(50)も、上記引手(40)と同様に、指掛部材(51)をストッパ部材としても機能させることで、ストッパ部材を廃止した構造となっている。
【００３７】
そして、指掛部材(51)は、図１１乃至図１３に示すように、例えば略Ｌ字形に形成されて、その背面側が湾曲面(52)となっており、その湾曲面(52)を引手本体(５)の引戸開放方向側の縁部(53)に当接させながら、スライドするようになっている。なお、指掛部材(51)としては、このような中実構造のものだけに限らず、例えば内部をくり抜いて軽量化を図った構造のものであっても良い。その他の構成及び動作は、図８乃至図１０に示す上記実施形態の場合と同様であり、図８乃至図１０に示す上記実施形態の場合と同様の機能を有する部材については同符号を付してある。
【００３８】
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
【００４０】
例えば、ストッパ部材としても機能する指掛部材を、収容状態から突出状態へ切り換える機構としては、上記実施形態に示すような機構に限定されず、各種機構を適用しても良い。さらに、指掛部材の保持機構としても、指掛部材を突出状態で保持することができるものであれば、どのような機構を適用しても良い。
【００４３】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明の引戸は、その引手の指掛部材に指を引っ掛けて引戸開放方向へ押し込むと、指掛部材が収容状態から突出状態へ切り換わる構造となっているので、指掛部材に指を引っ掛けて引戸を開放するときには、常に指掛部材が突出して指詰めを確実に防止することができ、安全性の向上を図ることができる。しかも、指掛部材を収容状態に戻せば、引戸を全開させることができるので、引戸の開閉機能に支障をきたすこともない。さらに、引手部分だけでこのような指詰め防止機能を実現しているので、構造が簡単で、引戸のデザインとしても自然である。加えて、このように指掛部材にストッパ機能を持たせることで、部材の共有化を図ることができ、部品点数を削減して製造コストの低減を図ることができる。
【００４４】
また、指掛部材を突出状態で保持することができるので、指掛部材が不用意に収容状態に戻ることがなく、指詰めの危険性をさらに低減して、安全性のより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この発明の参考例としての引戸の斜視図である。
【図２】 同じくその引手部分の正面図である。
【図３】 同じくその引手部分の横断面図である。
【図４】 同じくその引手に指を引っ掛けた状態を示す斜視図である。
【図５】 引戸開放時の引手部分の横断面図である。
【図６】 別の参考例としての引戸の引手に指を引っ掛けた状態を示す斜視図である。
【図７】 引戸開放時の引手部分の横断面図である。
【図８】 この発明の一実施形態に係る引戸の引手に指を引っ掛けた状態を示す斜視図である。
【図９】 引戸開放時の引手部分の横断面図である。
【図１０】 引手部分の平面図である。
【図１１】 別の実施形態に係る引戸の引手に指を引っ掛けた状態を示す斜視図である。
【図１２】 引戸開放時の引手部分の横断面図である。
【図１３】 引手部分の平面図である。
【図１４】 引戸の使用状態を示す図である。
【符号の説明】
(１) 引戸
(２) 引戸本体
(５) 引手本体
(40)(50) 引手
(41)(51) 指掛部材
(71)(72) 壁体
(Ｔ) 端縁部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sliding door having a finger filling prevention function.
[0002]
[Prior art]
As a sliding door used for a house, there are a single-drawing type and a sliding type. For example, as shown in FIGS. 14 (a) and 14 (b), the single-drawing type sliding door (60) includes a door-like storage portion (61) provided inside the wall and a storage portion (62) provided in the wall step portion. It is housed in and opened. Further, as shown in FIG. 14 (c), the sliding type sliding doors (60) and (60) are opened so that the sliding doors (60) and (60) overlap each other.
[0003]
Then, when opening and closing the sliding doors (60), (60), the fingers are hooked on the digging type pullers (70), (70), provided on the front surface side or the back surface side thereof, and the sliding doors (60), (60) ) ... is slid horizontally.
[0004]
However, when the sliding doors (60), (60) are fully opened as described above, if the fingers hooked on the pulling hands (70), (70) are of the single-drawing type, the sliding door (60) and the storage portion (61 ) (62) and the wall (71) (72), in the case of the sliding type, there is a risk of being caught in the gap between the sliding doors (60) (60) It was. In particular, a sliding door with a smooth movement with a door pulley is heavy for a Western-style room, is difficult to stop immediately, and is likely to pinch a finger.
[0005]
Therefore, in recent years, a stopper member is provided on the pull handle (70), (70), and the finger hooked on the pull handle (70), (70) is not attached to the wall (71), (72) or another sliding door (60). There has been proposed a structure in which finger contact is prevented by bringing a stopper member into contact with the end edge portion (T) before hitting the end edge portion (T).
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, conventionally, the stopper member is simply fixed to the pull handles (70), (70). For this reason, in the former case, the finger padding can be surely prevented, but the sliding doors (60), (60) cannot be fully opened, and the opening / closing function of the sliding doors (60), (60) is restricted. Was given. In the latter case, if the stopper member is retracted into the handle (70), (70), the stopper member becomes the edge (T) of the wall (71) (72) or another sliding door (60). The sliding doors (60), (60) can be fully opened without interfering with the doors, but if you forget to project the stopper and fully open the sliding doors (60), (60) ... It was not safe to say.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a sliding door that solves the above-described problems and that exhibits a highly safe finger pad function without restricting the opening / closing function.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the sliding door of the present invention is a sliding door that is opened so as to overlap with a wall body or another sliding door, and a finger is embedded in a pulling body embedded on the front side or the back side of the sliding door main body. A finger hooking member is provided so as to be slidable along the opening / closing direction of the sliding door, and when the finger hooking member is hooked and pushed in the sliding door opening direction, the wall body or another Switching from a housed state housed in the puller body to a projecting state projecting from the puller body so as to contact the edge of the sliding door is characterized. Furthermore, a holding mechanism that holds the finger hook member in a protruding state is provided.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The sliding door ( 1 ) as a reference example of the present invention can be applied to either a single pulling type or a sliding type as shown in FIGS. 14 (a) , 14 (b) , and 14 (c). FIG. 1 shows, as an example, a one-way sliding door (1) accommodated in a door-bag-like accommodation portion (61) provided inside the wall. The sliding door (1) has a pair of pulling handles (4) and (4) attached to the front and back sides of the rectangular plate-like sliding door main body (2).
[0011]
As shown in FIGS. 2 and 3, the handle (4) includes, for example, a movable finger hooking member (6) for hooking a finger on a handle main body (5) formed in a substantially concave shape with an open front, and the finger It has a structure provided with a stopper member (7) for preventing finger filling that interlocks with the movement of the hanging member (6).
[0012]
The pulling body (5) has a through-hole (2) formed in the sliding door main body (2) so that the flange (10) protruding from the front peripheral edge thereof is brought into contact with the front or back surface of the sliding door main body (2). 11) is fitted. In addition, a pair of handle (4) (4) is settled in the through-hole (11) so that the back plates (18) and (18) of those handle bodies (5) and (5) may be matched.
[0013]
The finger hooking member (6) is made of, for example, a wooden material and hooks a finger when the sliding door (1) is opened. The finger hanging member (6) slides in the sliding body (5) along the sliding direction of the sliding door (1), that is, the opening / closing direction. It is attached freely.
[0014]
And the cam part (16) is formed in the edge part of the left direction (sliding door opening direction) in the figure of this finger hook member (6), and this cam part (16) is a front guide plate of a handle main body (5). It is arranged between (17) and the back plate (18). Moreover, the edge part of the right side direction (sliding door obstruction | occlusion direction) in the figure of the finger hook member (6) faces the front opening part (20) of the handle main body (5). Furthermore, an engagement groove (22) is formed on the back side of the finger hooking member (6) to engage with the protrusion of the leaf spring (21) attached to the back plate (18) of the handle main body (5). Yes. In the figure, reference numeral (23) denotes another finger hook member for hooking a finger when the sliding door (1) is closed, and is fixed in the handle main body (5).
[0015]
The stopper member (7) is made of, for example, a metal material and has a substantially semi-cylindrical shape. This stopper member (7) is supported by the front guide plate (17) of the pulling body (5), and is attached so as to be able to appear and retract. The stopper member (7) has a locking piece for preventing the stopper member (7) from coming off at the rear end of the stopper member (7) by engaging with the front guide plate (17) when the stopper member (7) protrudes. (24) is formed.
[0016]
In the above configuration, when the sliding door (1) is opened, as shown in FIG. 4, the finger inserted from the front opening (20) of the handle (4) is hooked on the finger hooking member (6), and the finger is inserted. Push the hanging member (6) in the sliding door opening direction. Then, as shown in FIG. 5, the finger hook member (6) slides in the sliding door opening direction, the stopper member (7) is pushed out by the cam portion (16), and is accommodated in the puller body (5). It switches from the accommodated state to a projecting state that projects from the handle main body (5).
[0017]
At this time, the locking piece (24) of the stopper member (7) is engaged with the front guide plate (17), and the sliding of the finger hooking member (6) in the sliding door opening direction is restricted. Furthermore, the protrusion of the leaf spring (21) on the pulling body (5) side engages with the engaging groove (22) of the finger hooking member (6), so that the finger hooking member (6) returns to the sliding door closing direction. The stopper member (7) is held in a protruding state. That is, the leaf spring (21) and the engagement groove (22) constitute a holding mechanism that holds the stopper member (7) in a protruding state.
[0018]
In this state, when the sliding door (1) is slid in the opening direction, the protruding stopper member (7) is shown in FIG. 14 ahead of the finger hooked on the finger hooking member (6). It comes into contact with the walls (71), (72) of the storage parts (61), (62) and the edge (T) of another sliding door (1). In addition, in the case of FIG. 1, it contacts the vertical hook (75) in the edge part of a wall (71).
[0019]
As a result, the sliding of the sliding door (1) in the opening direction is restricted, and the finger hooked on the finger hooking member (6) is moved between the wall (71) (72) and the sliding door (1) or the sliding door. (1) It is not caught in the gap between (1), and it is possible to reliably prevent finger jamming when the sliding door is opened. Further, since the stopper member (7) is held in a protruding state by the holding mechanism, the stopper member (7) is returned to the housed state due to an impact at the time of contact with the end edge (T). Is unlikely to occur.
[0020]
When the protruding stopper member (7) is pushed in strongly, the engagement between the leaf spring (21) on the handle body (5) side and the engagement groove (22) of the finger hook member (6) is released, and the finger hook is released. The member (6) slides in the sliding door closing direction. And this stopper member (7) protrudes because this finger hook member (6) contact | abuts to the protrusion (25) which protruded from the back plate (18) of the sliding door main body (5), and returns to an original position. It returns to the containment state from the state.
[0021]
Therefore, by pushing the stopper member (7) into the accommodation state, interference between the stopper member (7) of the sliding door (1) and the edge portion (T) is eliminated, and the sliding door (1) is placed in the accommodation portion (61 The sliding door (1) can be fully opened by being housed in (62) or superposed without being displaced with respect to another sliding door (1).
[0022]
As shown in FIGS. 6 and 7, in the handle (30) of the sliding door (1) as another reference example , the finger hook member (31) is formed, for example, in a substantially L shape, and the handle body (5 ) Is slidably mounted along the opening / closing direction of the sliding door (1).
[0023]
Further, the stopper member (32) is formed in, for example, a substantially U-shape along the peripheral edge of the handle main body (5), and both end portions on the open side thereof are pivotally attached to the handle main body (5). . Further, in the vicinity of both end portions of the stopper member (32), substantially semicircular shaft portions (33) and (33) project toward the inside of the handle main body (5).
[0024]
Then, when opening the sliding door (1), as shown in FIG. 6, the finger is hooked on the finger hooking member (31) and pushed in the sliding door opening direction. Then, as shown in FIG. 7, the finger hook member (31) slides in the sliding door opening direction, and the shaft portions (33) and (33) of the stopper member (32) are pushed by the end portion on the sliding door opening direction side. As a result, the stopper member (32) rotates about both ends thereof, and the housed state accommodated in the handle main body (5) is switched to the projecting state projecting from the handle main body (5).
[0025]
At this time, the finger hooking member (31) comes into contact with the base part (35) formed in the handle main body (5), and the sliding of the finger hooking member (31) in the sliding door opening direction is restricted. Further, the protrusion of the leaf spring (21) on the pulling body (5) side engages with the engaging groove (36) of the finger hooking member (31), so that the finger hooking member (31) returns to the sliding door closing direction. The stopper member (32) is held in a protruding state.
[0026]
In this state, when the sliding door (1) is slid in the opening direction, the protruding stopper member (32) is housed as shown in FIG. 14 before the finger hooked on the finger hooking member (31). Contact with the walls (71) and (72) of the parts (61) and (62) and the edge (T) of another sliding door (1) is prevented, so that finger filling is prevented.
[0027]
When the stopper member (32) in the protruding state is strongly pushed in, the finger hook member (31) is returned to the original position by the shaft portions (33) and (33), and the stopper member (7) is changed from the protruding state to the accommodated state. Returning, the sliding door (1) can be fully opened.
[0028]
Other configurations and operations are the same as in the case of the reference example shown in FIGS. 1 to 5 are denoted by the same reference numerals are given to members having the same functions as in the reference example shown in FIGS. 1 to 5 It is.
[0029]
In the handle (40) of the handle (1) according to an embodiment of the present invention , as shown in FIGS. 8 and 9, the finger hook member (41) also functions as a stopper member, thereby eliminating the stopper member. It has a structure.
[0030]
The finger hook member (41) is formed, for example, in a substantially L shape, and has guide grooves formed on the upper surface plate (39) of the handle main body (5) as shown in FIG. Slide shafts (43) and (43) penetrating through (42) are respectively provided. On the other hand, a fixed shaft (44) projects from the upper surface plate (39) of the pulling body (5), and a tension spring (45) is provided between the fixed shaft (44) and the upper slide shaft (43). ) Is installed.
[0031]
Then, when opening the sliding door (1), as shown in FIG. 8, the finger is hooked on the finger hooking member (41) and pushed in the sliding door opening direction. Then, as shown in FIG. 9, the slide shaft (43) is guided by the guide groove (42) of the handle main body (5), and the finger hooking member (41) slides in the sliding door opening direction. It switches from the accommodation state accommodated in 5) to the protrusion state which protrudes from the handle main body (5).
[0032]
At this time, as shown in FIG. 10, the slide shaft (43) of the finger hook member (41) is guided by one end of a guide groove (42) extending along a direction orthogonal to the opening / closing direction, and Since the urging force of the extended tension spring (45) is pulled in the sliding door closing direction, the finger hooking member (41) is held in a protruding state. That is, a holding mechanism for holding the finger hooking member (41) in a protruding state is constituted by one end of the tension spring (45) and the guide groove (42).
[0033]
In this state, when the sliding door (1) is slid in the opening direction, the end of the protruding finger hooking member (41) on the sliding door opening direction side before the finger hooked on the finger hooking member (41). However, as shown in FIG. 14, it comes into contact with the walls (71), (72) of the storage parts (61), (62) and the edge part (T) of another sliding door (1), thereby preventing finger filling. . Further, since the finger hooking member (41) is held in a protruding state by the holding mechanism, the finger hooking member (41) returns to the stored state due to an impact at the time of contact with the end edge (T). Such troubles are unlikely to occur.
[0034]
When the protruding finger hook member (41) is pushed against the urging force of the tension spring (45), the slide shaft (43) comes out of one end of the guide groove (42), and then the tension spring ( 45), as shown by a two-dot chain line in FIG. 10, the slide shaft (43) is returned to the other end of the guide groove (42), whereby the finger hooking member (41) is brought into the housed state. Returning, the sliding door (1) can be fully opened.
[0035]
Other configurations and operations are the same as in the case of the reference example shown in FIGS. 1 to 5 are denoted by the same reference numerals are given to members having the same functions as in the reference example shown in FIGS. 1 to 5 It is.
[0036]
Pull the sliding door (1) according to another embodiment of the present invention (50), similarly to the above pull (40), by function finger rest member (51) as a stopper member, it abolished the stopper member It has a structure.
[0037]
As shown in FIGS. 11 to 13, the finger hook member (51) is formed, for example, in a substantially L shape, and has a curved surface (52) on the back side, and the curved surface (52) is pulled. The main body (5) is slid while being brought into contact with the edge (53) on the sliding door opening direction side. Note that the finger hook member (51) is not limited to such a solid structure, and may be a structure in which, for example, the inside is cut out to reduce the weight. Other configurations and operations are the same as those in the above-described embodiment shown in FIGS. 8 to 10, and members having the same functions as those in the above-described embodiment shown in FIGS. It is.
[0038]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, Of course, many corrections and changes can be added to the said embodiment within the scope of this invention.
[0040]
For example, the mechanism for switching the finger hook member that also functions as a stopper member from the housed state to the protruding state is not limited to the mechanism shown in the above embodiment, and various mechanisms may be applied. Furthermore, any mechanism may be applied as a holding mechanism for the finger hook member as long as the finger hook member can be held in a protruding state.
[0043]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the sliding door of the present invention has a structure in which the finger hooking member is switched from the housed state to the protruding state when the finger is hooked on the finger hooking member of the pulling hand and pushed in the sliding door opening direction. Therefore, when a finger is hooked on the finger hooking member to open the sliding door, the finger hooking member always protrudes to prevent finger jamming and improve safety. And since a sliding door can be fully opened if a finger hook member is returned to an accommodation state, it will not interfere with the opening-and-closing function of a sliding door. Furthermore, since such a finger padding prevention function is realized only by the handle part, the structure is simple and the design of the sliding door is natural. In addition, by providing the finger hook member with a stopper function in this way, the member can be shared, and the number of parts can be reduced to reduce the manufacturing cost.
[0044]
In addition, since the finger hook member can be held in a protruding state, the finger hook member does not inadvertently return to the housed state, further reducing the risk of finger stuffing and improving safety. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a sliding door as a reference example of the present invention.
FIG. 2 is a front view of the handle portion.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the handle portion.
FIG. 4 is a perspective view showing a state where a finger is hooked on the handle.
FIG. 5 is a cross-sectional view of the handle portion when the sliding door is opened.
FIG. 6 is a perspective view showing a state in which a finger is hooked on a pulling door of a sliding door as another reference example .
FIG. 7 is a cross-sectional view of the handle portion when the sliding door is opened.
FIG. 8 is a perspective view showing a state in which a finger is hooked on a pulling handle of a sliding door according to an embodiment of the present invention .
FIG. 9 is a cross-sectional view of the handle portion when the sliding door is opened.
FIG. 10 is a plan view of a handle portion.
FIG. 11 is a perspective view showing a state in which a finger is hooked on a pulling door of a sliding door according to another embodiment .
FIG. 12 is a cross-sectional view of the handle portion when the sliding door is opened.
FIG. 13 is a plan view of a handle portion.
FIG. 14 is a diagram showing a usage state of the sliding door.
[Explanation of symbols]
(1) Sliding door
(2) Sliding door body
(5) Puller body
(40) (50) handle
(41) (51) Finger hook member
(71) (72) Wall
(T) Edge

Claims (2)

壁体や別の引戸に重なるようにして開放する引戸であって、その引戸本体の表面側又は裏面側に埋め込まれた引手本体に、指を引っ掛ける指掛部材が引戸の開閉方向に沿ってスライド自在に設けられ、前記指掛部材は、指を引っ掛けて引戸開放方向に押し込んだとき、引っ掛けた指よりも先に前記壁体や別の引戸の端縁部に当接するように、引手本体に収容された収容状態から、引手本体より突出する突出状態へ切り換えられることを特徴とする指詰め防止機能を備えた引戸。A sliding door that opens so as to overlap with a wall body or another sliding door, and a finger hook member that hooks a finger on the pulling body embedded on the front or back side of the sliding door body slides along the opening / closing direction of the sliding door mounted for the finger-hold member, when pushed into the sliding door opening direction by hooking a finger, so that abuts the end edge of the wall or another of the sliding door before the hook finger, the handle main body A sliding door having a finger padding prevention function, wherein the sliding door is switched from a housed housed state to a projecting state projecting from a handle main body. 指掛部材を突出状態で保持する保持機構が設けられている請求項１記載の指詰め防止機能を備えた引戸。The sliding door provided with the finger filling prevention function according to claim 1, wherein a holding mechanism for holding the finger hook member in a protruding state is provided.

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