JP3909449B2 - 縫製不良検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーバーロックミシンによる縁かがり縫い縫製時において重ね合わせられた2枚の被縫製生地のうち一方の生地が他方の生地に対してずれる等の縫製不良が発生したことを検出して作業者などに報知するようになされたオーバーロックミシンの縫製不良検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オーバーロックミシンによる縁かがり縫いなどの縫製時に発生する可能性がある縫製不良には、図6に示すように、重ね合わせられた2枚の被縫製生地1,2のうち、作業者が見にくい下側の生地2が上側の生地1に対して縫製進行方向Yと直交する生地幅方向Xにずれて、その下側生地2の側端部2aが縫目3から外れてしまう、いわゆる縫外れと呼ばれる縫製不良と、図7に示すように、2枚の生地1,2の縫製終了端部1b,2bが揃わずに縫製進行方向Yにずれてしまう、いわゆる縫いずれと呼ばれる縫製不良とがある。なお、以下の説明において、X方向のずれは「縫外れ」と称し、Y方向のずれは「縫いずれ」と称し、X,Y方向に関係なく生地1,2がずれている状態を「生地ずれ」と称する。
【0003】
このうち、図7に示すような縫いずれと呼ばれる縫製不良は、縫製終了間際で作業者が一方の生地1または2を引っ張るなどして修正を加えることによって、終了端部1b,2bを許容範囲のずれに止めやすいが、図6に示すような縫外れと呼ばれる縫製不良は、下側生地2のずれが見にくいこともあって、縫製途中での修正が非常に難しく、また、このような縫外れは縫製品にとって致命的な欠陥であって、縫製段階で不良製品として確実に取り除くことが重要であり、それを達成するのが縫製不良検出装置の任務である。
【0004】
ところで、この種の縫製不良検出装置として、従来、実公昭59−25349号公報や特開平3−91号公報などに開示されているものが知られている。前者公報に記載されている装置は、被縫製生地に対して検査光線を投光する投光器と該投光器に対応させて被縫製生地を透過した光線を受光する受光器とからなる光透過型センサを用い、被縫製生地の重なり枚数の変化に伴う透過光量の増減を検出することによって縫外れによる縫製不良を検出するように構成されたものである。一方、後者公報に記載されている装置は、被縫製生地の重なり枚数を検出する第1センサと、該第1センサに対して縫製進行方向での縫いずれ許容量に相当する距離を隔てて配置されて生地の有無を検出する第2センサとを備えたもので、これら第1及び第2センサの検出動作の組み合わせによって縫外れおよび縫いずれの両方の縫製不良を検出するように構成されたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の縫製不良検出装置は、各々所定どおりの縫製不良の検出機能を果たすことが可能であるけれども、これら従来の装置では、いずれもセンサがミシン針による生地縫製エリアに対応する箇所で、かつ、針落ち部よりも縫製進行方向の手前に設置されたものであるために、このセンサにより検出される生地ずれは縫製前に生じているずれであって、このまま縫製が進行すると、縫製品に縫製不良が発生するであろうとの予測検出である。このような予測検出による場合は、針落ち部の手前では生地ずれが発生してなくて、針落ち部に至るまでの間に生地ずれが発生したような場合は、その生地ずれによる縫製不良を検出することができず、特に、被縫製生地が針落ち部手前から針落ち部にまで送られるときに縫外れを発生しやすい曲線縫いを行うものである場合はその縫製不良の発生を検出することができないという問題があった。
【0006】
具体例を挙げて詳述すると、被縫製品が例えば図8及び図9に示したTシャツや下着である場合、被縫製生地である身頃用生地1と袖用生地2とは図9の点線で示すように、身頃用生地1のインカーブ1cと袖用生地2のアウトカーブ2cとが合致するように重ね合わせた状態で針落ち部に送り込まれてそれらのイン及びアウトの合致した曲線部に沿って縫目3を形成するような縫製が行なわれる。このような曲線縫いを行なうに際して、作業者は身頃用生地1のインカーブ1cと袖用生地2のアウトカーブ2cとを針落ち部の手前でできるだけ揃えて送り込むが、縫製部が曲線であるために、その後の送り作用によって実際に針落ち部に至った段階ではインカーブ1cとアウトカーブ2cとがずれていることが多い。従来の検出装置によれば、このような縫外れによる縫製不良は検出できず、縫製終了後、目視による製品検査が強いられていた。
【0007】
また、従来の縫製不良検出装置は、センサがいずれも針落ち部の手前に設置されているために、針落ち部の手前箇所に縫製補助用の各種のアタッチメントを取り付けることがスペース的に困難であったり、あるいは、アタッチメントの取り付けによって所定の縫製不良検出機能が損なわれやすいという問題もあった。
【0008】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、曲線縫いなどのような場合でも縫外れによる縫製不良の発生を確実に検出することができるとともに、針落ち部手前に各種アタッチメントを縫製不良検出機能を損なうことなく、必要に応じて自由に取り付けて用いることができるオーバーロックミシン縫製不良検出装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るオーバーロックミシンの縫製不良検出装置は、ミシン針による生地縫製エリアに対応する箇所で、かつ、針落ち部よりも縫製進行方向の後部位置に、縁かがり縫いされる被縫製生地の重なり枚数を検知して生地ずれの有無を検出する単一の生地ずれ検出センサが設けられ、この生地ずれ検出センサは、針板の上方部に固定設置されて被縫製生地に対して透過光線を投光する投光器と、針板の下部で被縫製生地の移動に伴い自動クリーニングされる位置に固定設置されて透過光線を受光する受光器とからなる光透過型センサであるとともに、この生地ずれ検出センサによる縫製進行方向に沿う長さの検出生地ずれ量と予め設定されている許容生地ずれ量とを比較して、検出生地ずれ量が許容生地ずれ量を越えたとき縫製不良と判定する縫製不良判定手段と、この縫製不良判定手段からの出力信号を受けて動作する報知手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0010】
上記構成の本発明によれば、生地ずれ検出センサを針落ち部よりも縫製進行方向の後部位置に設けているので、針落ち部を通過して実際に縫製の完了した箇所の生地部分のずれ量が許容ずれ量を越えたとき、縫外れによる縫製不良が発生したと判定して外部に縫製不良の発生を報知することになる。したがって、既述した曲線縫い場合のごとく、針落ち部の手前では生地ずれがなくても、実際の縫製後には生地ずれによる縫製不良が発生しているような場合の縫製不良も看過することなく確実に検出し報知して、目視による製品検査を行わなくても不良品が出荷されてしまうという事態を避けることができる。また、生地ずれ検出センサを針落ち部よりも縫製進行方向の後部位置に設けることで、針落ち部手前にスペースを確保して、そのスペースに各種アタッチメントを必要に応じて自由に、かつ、縫製不良検出機能を損なうことなく取り付けて用いることができる。
【0011】
特に、前記生地ずれ検出センサを針落ち部よりも縫製進行方向の後部位置に単一設置するだけで、縫製品にとって致命的な欠陥となる縫外れによる縫製不良は確実に検出可能であり、従来例の一方で採用されているように、2つのセンサを縫製進行方向での縫いずれ許容量に相当する距離を隔てて配置するものに比べて、信号処理のための回路も含めて全体構成を簡単かつ低コストにできるとともに、設置スペースも少なくてすむという利点、及び、生地ずれ検出センサの受光器を被縫製生地の移動に伴い自動クリーニングすることが可能で、受光器の経時的な感度劣化を抑制することができるという効果を奏する。
【0012】
また、上記構成のオーバーロックミシンの縫製不良検出装置において、上記許容生地ずれ量を請求項に記載のように、ミシンの運針数もしくは上記センサによる生地ずれ有りの検出時点から動作開始するタイマーの限時時間の設定により可変に構成する場合は、裁断ミスなどによって縫製途中で局所的に発生する恐れのある縫外れを検出可能とするときの許容ずれ量を任意に、かつ、簡単に設定変更することができ、多種多様な被縫製生地に対する縫製不良検出に有効適切に適用することができる。
【0013】
さらに、上記構成のオーバーロックミシンの縫製不良検出装置における生地ずれ検出センサとして、請求項に記載のように、ミシンの送り歯が非作用状態にあり、かつ、押エが生地押え作用状態にあるとき、前記投光器から被縫製生地に対してパルス状光線を投光するように構成されたものを用いる場合は、被縫製生地が送り歯によって送り作用を受けず、押エによって針板上に安定保持されている状態で生地ずれの有無を検出することが可能であり、誤検出、誤報知動作を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は本発明に係る縫製不良検出装置を備えたオーバーロックミシンMの要部の斜視図、図2は同ミシンの要部の右側面図である。このオーバーロックミシンMのクロスプレート4には、その上面がクロスプレート4の上面と面一になる状態で針板5が固定されている。この針板5の下部で、かつ、ミシンヘッド11に上下方向往復運動自在に支持されたミシン針7の針落ち部6を挟んだ前後位置には、上下に互いに重なり合わせた2枚の被縫製生地1,2を矢印Yで示す縫製進行方向に送る前送り歯8及び後送り歯9が配設されているとともに、上記針板5の上部には被縫製生地1,2を該針板5上面に押圧する押エ10が設けられており、上記の前後送り歯8,9により被縫製生地1,2を針板5の上面に沿って縫製進行方向Yに順次送りながら、ミシン針7と図示省略したルーパとの協働作用によって図6に示すように、縫製進行方向Yと直交する生地幅方向Xに幅のある縫目3を形成するような縁かがり縫いが行なわれるように構成されている。ここで、上記縫目3の幅に相当する部分が生地縫製エリアとなる。
【0015】
上記針板5における針落ち部6よりも縫製進行方向Yの後部位置には、針板5の上方部に配置固定されて被縫製生地1,2に対して透過光線を投光する投光器12Aと上記針板5の下部で該投光器12Aに対応する箇所に取付部材13を介して配置固定されて被縫製生地1,2を透過した光線を受光する受光器12Bとからなる光透過型の生地ずれ検出センサ12が設けられている.
【0016】
この光透過型生地ずれ検出センサ12は、受光器12Bによる受光光量の増減によって被縫製生地1,2の重なり枚数が1枚であるか、2枚であるかを検知して生地ずれの有無を検出するものである。また、この生地ずれセンサ12における投光器12Aは、図示しないチョッパーの働きによって上記前後送り歯8,9が非送り作用状態で、押エ10が生地押え作用状態にあるとき、被縫製生地1,2に対して光線をパルス状に投光(照射)するように構成されている。
【0017】
図3は上記生地ずれ検出センサ12を含む縫製不良検出装置の回路構成を示すブロック図であり、生地ずれ検出センサ12による検出信号S1は増幅器14で増幅されたのち、制御部15に入力される。この制御部15には、生地ずれ検出信号S1のほかに、オーバーロックミシンMの例えば主軸(図示省略する)に取り付けられて回転の有無を検出する回転検出器からの検知信号S2及び縫製進行方向Yに沿う長さの許容生地ずれ量としての運針数を予め作業者によって数値入力する許容生地ずれ量設定器16からの許容ずれ量(運針数)設定信号S3がそれぞれ入力されており、該制御部15は生地ずれ検出信号S1の入力継続時間に相当する運針数と設定信号S3の許容運針数とを比較して、検出運針数が許容運針数を越えたとき、縫製不良と判定して信号S4を出力する。
【0018】
上記制御部15には、ランプ、ブザーまたは表示画面の少なくとも一つからなる縫製不良報知手段17が接続されており、上記制御部15からの出力信号S4を受けて点灯、鳴動または表示動作して作業者に縫製不良が発生したことを知らせるように構成されている。なお、上記許容ずれ量は運針数の設定により任意に可変であるが、この運針数に代えて、上記生地ずれ検出センサ12による検出信号S1が制御部15に入力された時点から動作開始されるタイマーを用い、このタイマーの動作限時時間の設定により許容ずれ量を可変としてもよい。
【0019】
次に、上記のような構成の縫製不良検出装置を備えたオーバーロックミシンMを用いて、図8及び図9に示すTシャツなどの袖付け縫製を行なう際の縫製不良検出動作について、図4のフローチャートを参照して簡単に説明する。
【0020】
Tシャツなどの袖用生地2と身頃用生地1とは、図5に示すように、それらのアウトカーブ2c及びインカーブ1cが合致するように互いに重ね合わせられた状態で、前後送り歯8,9により針板5の上面に沿って縫製進行方向Yに順次送られながら、ミシン針7と図示省略したルーパとの協働作用によってその曲線部に沿い縫製進行方向Yと直交する生地幅方向Xに幅のある縫目3を形成するような縁かがり袖付け縫いが行なわれる。
【0021】
上記の縁かがり袖付け縫製時において、針落ち部6を通過した後の被縫製生地1,2に対しては生地ずれ検出センサ12における投光器12Aからパルス状の光線が投光されており、そのパルス状光線を受光する受光器12Bによる受光光量の増減によって実際の縫製が完了した後の被縫製生地1,2の重なり枚数が1枚であるか、2枚であるかが検知されて生地ずれの有無が検出される(ステップS20,S21)。その検出結果で生地ずれ無しの場合、つまり、重なり枚数が2枚である場合は次のステップに移行することなく、そのまま袖付け縫製が続行されるが、生地ずれ有りの場合、つまり、重なり枚数が1枚である場合は生地ずれ検出信号S1が制御部15に入力される。
【0022】
上記制御部15には、作業者によって許容生地ずれ量設定器16に予め数値入力されている縫製進行方向Yに沿う長さの許容生地ずれ量としての運針数設定信号S3が入力されており、この設定信号S3の許容運針数と上記生地ずれ検出信号S1の検出運針数とが比較され(ステップS22)、検出運針数が許容運針数よりも小さいときは信号S4が出力されず、検出運針数が許容運針数を越えたとき、被縫製生地1,2のずれ量が許容ずれ量を越えて縫外れによる縫製不良が発生したと判定して制御部15から信号S4が出力される(ステップS23)。この制御部15からの出力信号S4が縫製不良報知手段17に入力されることによってランプが点灯したり、ブザーが鳴動したりして作業者に縫製不良の発生が報知されることになり、袖付け縫い完了後の製品が不良品であることを知ることができる。
【0023】
上記のように、生地ずれ検出センサ12を針落ち部6よりも縫製進行方向Yの後部に配置したことにより、例えば上述した袖付け縫いのような曲線縫いの場合のごとく、針落ち部6の手前では生地ずれが生じてなくても、実際の縫製後には生地ずれによる縫製不良が発生しているような場合の縫製不良も看過することなく確実に検出し報知して、目視による製品検査を行わなくても不良品が出荷されてしまうという事態を避けることが可能である。また、生地ずれ検出センサ12を針落ち部6よりも縫製進行方向Yの後部位置に設けることで、針落ち部6手前には各種アタッチメントを取り付けるに十分なスペースを確保することが可能である。
【0024】
特に、上記実施の形態で示したように、光透過型の生地ずれ検出センサ12を用いて、前後送り歯8,9が非送り作用状態にあるとき、その投光器12Aから被縫製生地1,2に対してパルス状光線を投光するように構成することにより、被縫製生地1,2が送り歯8,9によって送り作用を受けず、押エ10によって針板上に安定保持されている状態で生地ずれの有無を検出することが可能であり、これによって、生地ずれの誤検出、誤報知動作を防止することが可能である。
【0025】
また、上記光透過型の生地ずれ検出センサ12の設置に際して、上記実施の形態で説明したように、受光器12Bを針板5の下部に設置することによって、該受光器12Bを被縫製生地の移動に伴い自動クリーニングすることが可能で、受光器12Bの経時的な感度劣化を抑制することができる。
【0026】
また、生地ずれ検出センサ12は針落ち部6よりも縫製進行方向Yの後部に単一設置するだけで所定の縫製不良検出機能を発揮させることが可能であるが、針落ち部6の手前に、たとえば図7に示すような縫いずれ検出専用のセンサを追設してもよい。
【0027】
また、被縫製生地に対する縁かがり縫い幅量に対応させるために、上記生地ずれセンサ12を縫製進行方向Yと直交する方向Xに位置調節可能とすることが望ましい。
【0028】
さらに、本発明は、基本的に縫製不良があったことを作業者が検知することで不良品の出荷を防げればよいものであるから、ランプやブザー、表示画面などの報知手段17を設けているが、このほかに、縫製不良検出に伴ってミシンMの作動を自動停止するような構成を付加してもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、生地ずれ検出センサを針落ち部よりも縫製進行方向の後部位置に設けて、針落ち部を通過後の縫製完了品を対象にして縫外れによる縫製不良の発生を検出し外部に報知するようにしているので、既述の曲線縫い場合のように、針落ち部の手前では生地ずれがなくても、実際の縫製後に発生している生地ずれによる縫製不良も看過することなく確実に検出し報知して、目視による製品検査を行わなくても不良品が出荷されてしまうという事態を回避することができる。しかも、生地ずれ検出センサを針落ち部よりも縫製進行方向の後部位置に設けることで、針落ち部手前にスペースを確保して、そのスペースに各種アタッチメントを必要に応じて自由に、かつ、縫製不良検出機能を損なうことなく取り付けて用いることができるという効果を奏する。
【0030】
特に、単一のセンサを設置するだけで縫製品にとって致命的な欠陥となる縫外れによる縫製不良を確実に検出することができ、従来例のように、2つのセンサを縫製進行方向での縫いずれ許容量に相当する距離を隔てて配置するものに比べて、信号処理のための回路も含めて全体構成を簡単かつ低コストにできるとともに、設置スペースも少なくてすむという効果も奏する。
【0031】
また、請求項に記載の発明によれば、上記効果に加えて、裁断ミスなどによって縫製途中で局所的に発生する恐れのある縫外れを検出可能とするときの許容ずれ量を任意に、かつ、簡単に設定変更することができ、多種多様な被縫製生地に対する縫製不良検出に有効適切に適用することができる。
【0032】
さらに、請求項に記載の発明によれば、上記効果に加えて、被縫製生地が送り歯によって送り作用を受けてなく、押エによって針板上に安定保持されている状態で生地ずれの有無を検出することが可能で、誤検出、誤報知動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る縫製不良検出装置を備えたオーバーロックミシンの要部の斜視図である。
【図2】 同上ミシンの要部の右側面図である。
【図3】 生地ずれ検出センサを含む縫製不良検出装置の回路構成を示すブロック図である。
【図4】 袖付け縫製時における縫製不良検出動作を説明するフローチャートである。
【図5】 袖付け縫製状態を説明する要部の拡大平面図で、被縫製生地は図8のA−A、B−B断面の生地である。
【図6】 縫製不良のうち縫外れ状態を説明する要部の平面図である。
【図7】 縫製不良のうち縫いずれ状態を説明する要部の平面図である。
【図8】 被縫製品の一例を示す外観斜視図である。
【図9】 同上被縫製品の縫製条件を説明する正面図である。
【符号の説明】
1,2 被縫製生地
3 縫目
5 針板
6 針落ち部
7 ミシン針
8,9 送り歯
12 生地ずれ検出センサ
12A 投光器
12B 受光器
15 制御部
16 生地ずれ量設定器
17 縫製不良報知手段
M オーバーロックミシン
Y 縫製進行方向

Claims (3)

  1. ミシン針による生地縫製エリアに対応する箇所で、かつ、針落ち部よりも縫製進行方向の後部位置に、縁かがり縫いされる被縫製生地の重なり枚数を検知して生地ずれの有無を検出する単一の生地ずれ検出センサが設けられ、この生地ずれ検出センサは、針板の上方部に固定設置されて被縫製生地に対して透過光線を投光する投光器と、針板の下部で被縫製生地の移動に伴い自動クリーニングされる位置に固定設置されて透過光線を受光する受光器とからなる光透過型センサであるとともに、
    この生地ずれ検出センサによる縫製進行方向に沿う長さの検出生地ずれ量と予め設定されている許容生地ずれ量とを比較して、検出生地ずれ量が許容生地ずれ量を越えたとき縫製不良と判定する縫製不良判定手段と、
    この縫製不良判定手段からの出力信号を受けて動作する報知手段とを備えていることを特徴とするオーバーロックミシンの縫製不良検出装置。
  2. 上記許容生地ずれ量は、ミシンの運針数もしくは上記センサによる生地ずれ有りの検出時点から動作開始するタイマーの限時時間の設定により可変に構成されている請求項1または2に記載のオーバーロックミシンの縫製不良検出装置。
  3. 上記生地ずれ検出センサは、ミシンの送り歯が非作用状態にあり、かつ、押エが生地押え作用状態にあるとき、前記投光器から被縫製生地に対してパルス状光線を投光するように構成されている請求項1または2に記載のオーバーロックミシンの縫製不良検出装置。
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