JP3909190B2 - 自動製氷機の駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫内に設置され、氷を製造すると共に貯氷容器内の氷の不足を検出した場合に、製造した氷を補給するための自動製氷機の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動製氷機能を備えた家庭用冷蔵庫等が知られており、この冷蔵庫に取り付けられている自動製氷機の駆動装置としては、例えば、特開平8−313132号等に記載された装置等、種々提案されている。
【0003】
このような駆動装置は、モータを駆動制御することにより貯氷容器内の氷の量を検査したり、あるいは製氷皿の回転角度を検出したりする検知手段を備えている。なお、この検知手段は、収納ケース内の所定位置に取り付けられた回路基板上にスイッチが固定され、このスイッチをモータの駆動力を受けた駆動連結機構の作用によりオンオフするように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような製氷機の駆動装置は、装置の特性上、製氷皿の回動角度及び検氷レバーによる氷の量の検知結果を正確に認識するために、スイッチが収納ケース内の正確な位置に取り付けられる必要がある。しかしながら、上述の装置では、スイッチが回路基板上に取り付けられ、この回路基板が収納ケースの底面に取り付けられる構成となっている。このため、これら各部材の寸法誤差が累積してスイッチの高さ方向の位置精度が悪くなるという問題がある。
【0005】
加えて、スイッチと収納ケースとの間に介在する回路基板は、半田付け作業時に熱により収縮が起こったり、また自然と反ってしまったりするため、元々寸法精度に狂いが生じやすい。また、回路基板は、通常、スイッチの端子をスイッチの取り付け面と反対側に基板を挿通して突出させる構成(基板の裏面にスイッチの端子を飛び出させる構成)となっているため、この端子を突出させるスペースを収納ケースとの間に確保した状態でケースの底面に取り付けられる。このため、スイッチが押圧されるとその押圧力を受けて回路基板が上述のスペース側に若干撓むようになっている。このように、寸法精度に狂いが生じやすくしかも押圧により撓む回路基板を介して、スイッチは収納ケース内に取り付けられるため、スイッチの位置精度はさらに悪くなる可能性がある。また、さらに、スイッチは押圧部材の押圧を受けて動作するように構成されているため、押圧を受け続けることによって経時的にストレスを受け、このストレスによっても徐々に位置ズレが大きくなっていく可能性を有している。
【0006】
本発明は、上述の問題に鑑みて、収納ケース内での押圧スイッチの位置精度をより高いものとして、検知動作をより確実にかつ精密なものとした自動製氷機の駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明では、貯氷容器内の氷の不足を検出した場合に、製氷皿を反転させて氷を貯氷容器内に落下させた後、製氷皿を元の位置に戻し氷を製造する自動製氷機の駆動装置において、製氷皿の回転駆動に対応して押圧/非押圧される押圧スイッチを有し、この押圧スイッチは、当該押圧スイッチを押圧する押圧部材との接触面と反対側の面を、収納ケース内部に形成された凸部の端面に直接的に接触させることにより、これを高さ方向における基準位置とし、この基準位置に基づいて収納ケース内に配置される。
【0008】
このため、貯氷量検出及び製氷皿の回転角度検出等を行うための押圧スイッチは、収納ケースに対して精度良く取り付けられる。加えて、押圧部材から押圧スイッチに加えられる押圧力を収納ケース内の凸部で受ける構成となっているため、押圧スイッチの経時的な位置ズレの防止及び取り付け強度の向上が可能となる。この結果、収納ケース内に、押圧スイッチのオンオフ動作に関係する部材を精度良く組み込めば、貯氷量検出及び製氷皿の回転角度と押圧スイッチのオンオフのタイミングとが精度良く連動する。
【0009】
また、他の発明は、上述の自動製氷機の駆動装置に加えて、押圧部材は、収納ケースに設けた支持部に回動自在に支持されている。このため、上述した押圧スイッチの取り付け用の基準面(凸部)と押圧部材を支持する支持部は共に収納ケースの一部として一体成形されることとなる。この結果、押圧スイッチをオンオフする押圧部材も、押圧スイッチと同様、直接的に収納ケースを基準として位置決めされることとなり、押圧部材と押圧スイッチの間に取り付け公差及び部品精度の公差の累積が生じず、押圧部材が押圧スイッチに対してより精度良く配置される。
【0010】
また、他の発明は、上述の自動製氷機の駆動装置に加えて、押圧部材は、押圧スイッチを押圧する方向に常時付勢されていると共に、収納ケース内には、貯氷容器内に下降動作することにより貯氷容器内の検氷を行う検氷用部材と一体的に回動する検氷軸を備え、この検氷軸は、収納ケースに形成された支持部材に回動自在に支持され、当該検氷軸が所定角度以上回転した際に押圧部材を付勢力に抗して動作させ、当該押圧部材の押圧スイッチの押圧動作を阻止する阻止片が設けられている。
【0011】
そのため、上述した押圧スイッチの取り付け用の基準面(凸部)と検氷軸を支持する支持部材は共に収納ケースの一部として一体成形されることとなる。この結果、押圧スイッチのオンオフ切り替えを行う押圧部材に直接的に働きかける阻止片を備えた検氷軸も、押圧スイッチと同様、直接的に収納ケースを基準として位置決めされることとなり、検氷軸と押圧スイッチの間に取り付け公差及び部品精度の公差の累積が生じず、検氷軸が押圧スイッチに対してより精度良く配置される。
【0012】
また、他の発明は、上述の自動製氷機の駆動装置に加えて、製氷皿の駆動源となるモータの端面に回路基板を固定し、押圧スイッチは押圧方向が回路基板面と平行となるように当該回路基板上に設置され、モータを収納ケース内の所定位置に載置した後、回路基板をモータへの固定部分を基点として回動させることにより、押圧スイッチを凸部の端面に接触させるようにして、回路基板を収納ケース内に配置している。そのため、モータを収納ケース内の所定位置に載置し、押圧スイッチが収納ケース内の凸部に接触するまで回路基板を回動させるという簡単な作業で、押圧スイッチが収納ケース内の所定位置に精度良く配置される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係る自動製氷機の駆動装置及びこの駆動装置によって駆動される製氷機を示している。この自動製氷機1は、製氷や離氷等を自動的に行うものとなっており、冷蔵庫の製氷室内に設置され、後述の駆動方法によって動作するようになっている。
【0015】
この自動製氷機1は、図示しない貯氷容器の上方に配置された製氷皿2と、貯氷容器内の貯氷量を検知するために昇降する検氷用部材としての検氷レバー3と、製氷皿2へ水等の液体を供給するための液体供給手段(図示省略)と、製氷皿2及び検氷レバー3を連動させて駆動する駆動装置5を備えて構成されている。
【0016】
駆動装置5は、検氷レバー3の先端を貯氷容器内に下降させ、その下降距離に基づいて貯氷容器内の氷の有無を検出する。そして、この駆動装置5は、氷の不足を検出した場合、製氷皿2を反転させて離氷位置とし貯氷容器内に氷を落下させる。すなわち、反転された製氷皿2は、その他端側の突出部2aが冷蔵庫または自動製氷機1の機枠6に設けられた当接片(図示省略)に当たってねじれ変形し、この変形を利用して氷を落下させる。その後、駆動装置5は、製氷皿2を製氷位置へ戻す。そして、この製氷位置にて製氷皿2に液体が供給され、氷の製造がなされる。
【0017】
駆動装置5は、図2および図3に示すように、製氷皿2に駆動輪列15を介して連結されてこれを反転させるカム車10と、このカム車10に操作され検氷レバー3を動作させる検氷軸31と、カム車10及び検氷軸31の駆動源となるモータ13と、検氷レバー3による氷の量の検出結果を検知するための押圧スイッチ42及び押圧スイッチ42を押圧/非押圧する押圧部材41と、を備えている。なお、この駆動装置5の内部機構は、2つのケース半体9a,9bからなる収納ケース9内の所定位置にそれぞれ配置されており、収納ケース9の内部には、モータ13及び押圧スイッチ42の各端子が接続された回路基板51が収納されている。
【0018】
なお、本実施の形態の駆動装置5は、図4に示すように、収納ケース9のケース半体9bの底部に立設された凸部9hに、押圧スイッチ42の押圧部材41との接触面と反対側の面を直接的に接触させている。押圧スイッチ42は、押圧部材41によって図2において紙面奥側に押圧されるが、この押圧スイッチ42の奥側には押圧スイッチ42を支持する凸部9hが、ケース半体9bの底面より立設されている。
【0019】
すなわち、押圧スイッチ42は、この回路基板51の基板面と押圧スイッチ42を押圧する押圧部材41の押圧方向とが平行となるように回路基板51上に取り付けられており、その後端面部分が凸部9hの上端面と直接的に接触するように配置されている。回路基板51の下端部分は、収納ケース9の底面に対して若干のクリアランスを持って対向している。このように回路基板51を介さず、押圧スイッチ42を収納ケース9の凸部9hに当接させて組み込むようにしたため、押圧スイッチ42と収納ケース9との間における取り付け公差や部品公差が累積されず収納ケース9に対して押圧スイッチ42が精度良く配置される。
【0020】
また、本実施の形態の駆動装置5は、この押圧スイッチ42を押圧/非押圧する押圧部材41の位置決め、及びこの押圧部材41を動作させる検氷軸31の位置決めも収納ケース9内の各位置決め部(構成については後述する)によってなされる。加えて、カム車10は、収納ケース9の底面に形成された台部7を回動中心として収納ケース9内に配置される。
【0021】
このように押圧スイッチ42、押圧部材41、カム車10及び検氷軸31が、収納ケース9にそれぞれ形成された位置決め部によって位置決めされる。加えて、本実施の形態では、検氷軸31のスイッチ押圧動作阻止片31dが、押圧部材41の押圧スイッチ42の押圧を行う側の面に直接当接するものとなっている。このため、各部材間における部品の公差及び組み立て公差が累積せず、押圧スイッチ42の押圧部材41に対する高さ方向の位置精度、検氷軸31とカム車10との位置精度、検氷軸31と押圧部材41の位置精度がそれぞれ良好となり、カム車10及び検氷軸31の各回転角度とこの押圧スイッチ42のオンオフの連動がより精密なものとなる。
【0022】
カム車10は、駆動源となるモータ13により回転させられる。図5は、カム車10のカム面が形成された側の面を示している。すなわち、図5は、カム車10を図3の矢示V方向から見た図である。
【0023】
カム車10には、出力軸25が一体成形されている。この出力軸25は、一方のケース半体9aに設けられた孔から駆動装置5の外方に突出し、製氷皿2に連結されている。したがって、カム車10と製氷皿2とは、一体となって回転する。
【0024】
なお、出力軸25の製氷皿2に連結されていない側の端部は、筒状となっており、ケース半体9bに設けられた円形の台部7に回転自在に支持されている。また、この出力軸25の端部外周面には、筒状のフリクション部材8がフリクション状態で遊嵌配置されている。
【0025】
また、筒状のフリクション部材8の外周面には、製氷位置方向(製氷皿2から氷を落下させる離氷位置方向とは反対側への回転方向)への駆動時に検氷位置において検氷軸31の回転を阻止する回動阻止片8bが設けられている。この回動阻止片8bは、カム車10と共にフリクション部材8が製氷位置方向に回動すると、検氷軸31の係合片31bと係合する位置へ移動し、係合片31bと係合する。
【0026】
このため、検氷軸31は、製氷位置方向への駆動時には、カム車10の検氷軸用カム面28の氷不足検出位置部28c(図5参照)に係合凸部31aが対向しても、上述の回動阻止片8bにその回動を阻止されるため、そのカム面形状に従って回動することはない。このように検氷軸31が検氷位置となっても回転しないことにより、検氷軸31に形成されたスイッチ押圧動作阻止片31dが、後述するように押圧スイッチ42を押圧する押圧部材41の回動を阻止できず、押圧スイッチ42がオンとなる。
【0027】
すなわち、離氷動作後の製氷皿2の回転においては、検氷位置で押圧部材41がコイルスプリング44の付勢力を受けて揺動し、押圧スイッチ42が貯氷容器内の氷の量に関係なく必ずオンとなる。この構成により、製氷皿2を駆動するための制御を容易なものとすることが可能となる。
【0028】
一方、回動阻止片8bは、カム車10と共にフリクション部材8が離氷位置方向に回動すると、検氷軸31の係合片31bの回動範囲から外れた位置へ移動し、係合片31bと係合しない。このため、検氷軸31は、検氷位置において、後述する検氷軸用カム面28の凹面形状に従い自在に回動できる。
【0029】
一方、図3及び図5に示すように、カム車10のケース半体9bに対向する側面10cには、環状の凹部27が形成されている。この凹部27内には、内壁をカム面とする検氷軸用カム面28が設けられていると共に、その外側に同様に内壁をカム面とする押圧部材動作用カム面29を構成している。各カム面28,29は、カム車10の回転中心となる軸に対してほぼ平行に延設された延設部の側壁の内周面部分に形成されている。
【0030】
そして、図5に示すように、検氷軸用カム面28は、検氷非動作位置部28aと、氷不足検出位置部28cを有している。検氷非動作位置部28aは、検氷レバー3を下降させない状態で維持させる区間となっている。また、氷不足検出位置部28cは、氷が不足している場合に検氷レバー3を最下降させた状態で維持させる区間となっている。この氷不足検出位置部28cは、凹面形状となっている。検氷軸31は、係合凸部31aが氷不足検出位置部28cに嵌まるたびに、コイルスプリング32の付勢力によって回動しようとする。
【0031】
また、図5に示すように、押圧部材動作用カム面29は、製氷位置において信号を出力させるための第1の信号発生用カム部29aと、検氷位置において信号を出力させるための第2の信号発生用カム部29bと、離氷位置において信号を出力させるための第3の信号発生用カム部29cとを有している。これらの各信号発生用カム部29a,29b,29cは、それぞれ凹みとなっている。押圧部材41は、カム当接部41aがこれらの凹みに嵌まるたびに、コイルスプリング44の付勢力によって押圧スイッチ42側に揺動しようとする。
【0032】
なお、検氷軸31が所定角度(ここでは30度)以上回転すると、検氷軸31に形成されたスイッチ押圧動作阻止片31dが、後述するように押圧スイッチ42を押圧する押圧部材41の回動を阻止するようになっている。
【0033】
この構成により、カム車10の回転角度が、製氷位置及び離氷位置にある場合、すなわち製氷皿2が製氷のために水平に静止された状態及び反転され氷がひねり落とされた状態で押圧スイッチ42がオンするようになっている。さらに、押圧スイッチ42は、検氷動作により氷が満氷である場合と、離氷後の製氷位置方向への駆動時における検氷位置通過時において検氷信号を出力する。このように、本実施の形態では、押圧スイッチ42が検氷結果を知らせるための信号を出力すると共に、製氷皿2の位置検出のための信号を出力するものとなっている。
【0034】
この構成により、離氷位置方向への回動時には、貯氷容器内の氷が不足しているときは、検氷軸31が30度以上回転して、押圧スイッチ42がオン(押圧)されないように構成されている。一方、貯氷容器内に氷が所定量以上貯められた状態のときは、検氷レバー3が貯氷容器内の氷にぶつかって、検氷軸31が所定角度以上回動できない場合は、検氷軸31の係合片31bが押圧部材41の回動を阻止できない。そのため、この場合は、コイルスプリング44の付勢力により検氷位置において押圧部材41が揺動し、その揺動によって押圧スイッチ42を押圧する。
【0035】
なお、本実施の形態では、このような構成としたが、逆に製氷位置方向への駆動時に必ずオフとなるように構成し、かつ検氷位置方向への駆動時に満氷であった場合にオンとなるような構成としても良い。
【0036】
検氷軸31は、カム車10によって操作され、最大35度まで回動可能となっている。検氷軸31は、図6に示すように、係合凸部31aと、係合片31bと、バネ係合部31cと、スイッチ押圧動作阻止片31dと、全周にわたって形成されたスラスト抜け防止突堤31eと、レバー連結部31fと、ケース受け部31gと、ガイド片31hを有している。
【0037】
検氷軸31の一方の端部の凸部で構成されたケース受け部31gは、ケース半体9bに形成された受け孔(図示省略)に回動自在に支持される。一方、この検氷軸31の他方の端部に形成されているレバー連結部31fは、収納ケース9の外部に突出されていると共に、このレバー連結部31fに検氷レバー3の支点部が嵌め込まれる。実際には、検氷レバー3が貯氷容器内へ回動されて、貯氷容器内の氷の量を検出するようになっている。検氷軸31は、ケース受け部31gを受け孔に先に差し込み、バネ係合部31cにコイルスプリング32を係合させ係合凸部31aをカム車10の検氷軸用カム面28に押し付けた状態で、レバー連結部31f側を収納ケース9内に載置することにより、収納ケース9内に回動自在に位置決めされる。
【0038】
このように検氷軸31は、収納ケース9に形成された位置決め部によって位置決めされる。すなわち、ケース受け部31gが収納ケース9の底面に立設させた部材に形成した受け孔に、また首部A(図6参照)がケース側面に形成された受け孔によってそれぞれ位置決めされ、これにより検氷軸31が全体として収納ケース9内に位置決めされる。すなわち、押圧スイッチ42と同様、収納ケース9の一部で位置決めされる。このため、検氷軸31と収納ケース9との間には、部品公差及び取り付け公差が累積せず、検氷軸31は収納ケース9内に精度良く配置される。この結果、同じく収納ケース9内に精度良く取り付けられた押圧スイッチ42との間の寸法公差も累積せず、位置精度の良好な配置関係とすることができる。
【0039】
また、検氷軸31のケース受け部31gの近傍に形成された係合凸部31aは、検氷軸31の外周面から径方向外側に突出され途中位置から湾曲された形状となっている。この係合凸部31aは、カム車10に形成された検氷軸用カム面28に当接するカムフォロアーとなっている。
【0040】
また、同様に、検氷軸31の端部近傍に設けられた係合片31bは、出力軸25と同軸上にフリクション状態で嵌合したフリクション部材8の回動阻止片8bと当接可能とされている。
【0041】
さらに、ガイド片31hは、ケース半体9aの天板の裏側部分に形成されたガイド溝(図示省略)内に入り込み、このガイド溝に沿って移動するようになっている。このガイド片31hは、検氷軸31の回転範囲を規制するものとなっている。
【0042】
図3に示すように、押圧部材41は、一方のケース半体9bの底面に立設された2つの端板53の上端縁部分に設けられた各U字状溝53a内に回動自在に支持されている。すなわち、収納ケース9内に設けられた各U字状溝53aは、押圧部材を回動自在に支持する支持部となっている。押圧部材41は、図7に示すように、側面から見ると「ト」の字の形状を有している。
【0043】
また、押圧部材41の所定位置には、コイルスプリング44に付勢される被押圧部となる突起腕41bが形成されている。この突起腕41bは、検氷軸31に設けられたスイッチ押圧動作阻止片31dの近傍に位置している。この突起腕41bにスイッチ押圧動作阻止片31dが当たっている状態では、押圧部材41は揺動することができない。
【0044】
一方、突起腕41bと対向する位置には、押圧スイッチ42のボタン42aが配置されている。また、押圧部材41の突起腕41bの押圧スイッチ42と対向しない側の面には山形状の突部41cが設けられ、コイルスプリング44の一端内に入り込んでいる。なお、コイルスプリング44の他端は、図3に示すように、ケース半体9aに設けられた係合筒21c内に入れられ、係合筒21c内の軸(図示省略)がその端部内に入り込んでいる。
【0045】
また、押圧部材41の中心部は、揺動を支える回動支持部41dとなっており、この回動支持部41dの両端が各U字状溝53a内に入り、この回動支持部41dを中心として揺動する。さらに、この押圧部材41には、揺動規制部41eが設けられており、カム当接部41aがカム車10から周方向の力を受けても揺動規制部41eの端面が端板53の内壁によって規制される。そのため、押圧部材41は、回動支持部41dの片方がU字状溝53aの底部から浮き上がって傾くことがなく、揺動中心がずれずに正確に押圧部材動作用カム面29に沿って動作するようになっている。
【0046】
このように押圧部材41は、収納ケース9に形成された位置決め部、具体的には両端板53の上端縁部分に設けられた各U字状溝53a内に回動自在に支持されている。すなわち、押圧スイッチ42と同様、収納ケース9の一部で位置決めされる。このため、押圧部材41と収納ケース9との間には、部品公差及び取り付け公差が累積せず、押圧部材41は収納ケース9内に精度良く配置される。この結果、同じく収納ケース9内に精度良く取り付けられた押圧スイッチ42との間の寸法公差も累積せず、位置精度の良好な配置関係とすることができる。
【0047】
この押圧スイッチ42は、図2に示すように、モータ13と検氷軸31との間に配置される。そして、モータ13の後側の端面に位置するモータ端子13b及び押圧スイッチ42の側方に突出された端子42bは、この側壁と平行するように配置される回路基板51に接続されている。
【0048】
回路基板51に形成された孔51aには、モータ13の出力軸を軸受けする軸受けブッシュ13cがはまり込んでおり、回路基板51はこの孔51aを中心として回動可能となるようにモータ13の端面に固定されている。回路基板51を介して連結されたモータ13及び押圧スイッチ42を収納ケース9内に配置する際には、まずモータ13をモータ載置部(図示省略)に載置する。このとき、回路基板51の下端面は、上述したように収納ケース9の底面に対して若干のクリアランスを持って対向することとなる。
【0049】
そして、モータ13が収納ケース9内で固定された状態で、回路基板51を上述の孔51aを中心として上述のクリアランスを狭める方向へ若干回動させ、押圧スイッチ42の後端面を収納ケース9内の凸部9hの上端面に接触させる。これにより、これらモータ13、回路基板51及び押圧スイッチ42の位置決めを行う。すなわち、押圧スイッチ42と凸部9hとの接触は、上述したように押圧スイッチ42の高さ方向における基準位置となると共に、回路基板51の位置決めにも利用されることとなる。
【0050】
なお、このように押圧スイッチ42及びモータ13が接続された回路基板51を収納ケース9のケース半体9b内に配置した後、このケース半体9bの上からケース半体9aを被せる。このケース半体9aには、図4に示すように、回路基板51の上端縁部分によって若干押しつぶされるボス9jを備えた抑え部9kが形成されている。この構成により、回路基板51が収納ケース9のケース半体9a側からの力を若干受け、かつ押圧スイッチ42をケース半体9b(底面側)で受けることとなり、両ケース半体9a,9bによって押圧スイッチ42及び回路基板51が位置精度良く挟持される。
【0051】
なお、上述の実施の形態は本発明の好適な実施の例ではあるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動製氷機の駆動装置は、押圧スイッチの押圧部材との接触面と反対側の面が収納ケース内部に形成された凸部の端面に直接的に接触した状態を基準位置として、押圧スイッチが収納ケース内に配置される。このため、押圧スイッチの取り付けに際し取り付け公差や部品公差が累積せず、押圧スイッチが収納ケースに対して精度良く取り付けられる。さらに、押圧スイッチを作動させるための押圧部材や、この押圧部材の押圧動作を阻止する阻止片を備えた検氷軸の位置決め部を、上述の押圧スイッチの基準面が形成された収納ケースに設けることにより、押圧スイッチを作動させるためのスイッチ機構の各部品公差が累積せず、押圧スイッチが貯氷検出や製氷皿の回動角度に精度良く連動する。この結果、駆動装置の検知動作の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の自動製氷機の側面図である。
【図2】図1の自動製氷機の駆動装置を示し、一方のケース半体を取り外して内部を観察可能にした正面図である。
【図3】図2の駆動装置の駆動輪列の連結関係を示す断面展開図である。
【図4】図2の矢示IV−IV断面図である。
【図5】図3の駆動装置のカム車を矢示V方向から見た底面図である。
【図6】図2の駆動装置の検氷軸を示した正面図である。
【図7】図2の駆動装置の押圧部材を矢示VII方向から見た底面図である。
【符号の説明】
1 自動製氷機
2 製氷皿
3 検氷レバー(検氷用部材)
5 駆動装置
8 フリクション部材
8b 阻止片
9 収納ケース
9a,9b ケース半体
9h 凸部
10 カム車
11 駆動機構
12 スイッチ機構
13 モータ
28 検氷軸用カム面
29 押圧部材動作用カム面
31 検氷軸
31d スイッチ押圧動作阻止片
41 押圧部材
42 押圧スイッチ
51 回路基板
53a U字状溝(支持部)

Claims (4)

  1. 貯氷容器内の氷の不足を検出した場合に、製氷皿を反転させて氷を上記貯氷容器内に落下させた後、上記製氷皿を元の位置に戻し氷を製造する自動製氷機の駆動装置において、上記製氷皿の回転駆動に対応して押圧/非押圧される押圧スイッチを有し、この押圧スイッチは、当該押圧スイッチを押圧する押圧部材との接触面と反対側の面を、収納ケース内部に形成された凸部の端面に直接的に接触させることにより、これを高さ方向における基準位置とし、この基準位置に基づいて上記収納ケース内に配置されることを特徴とする自動製氷機の駆動装置。
  2. 前記押圧部材は、前記収納ケースに設けた支持部に回動自在に支持されていることを特徴とする請求項1記載の自動製氷機の駆動装置。
  3. 前記押圧部材は、前記押圧スイッチを押圧する方向に常時付勢されていると共に、前記収納ケース内には、前記貯氷容器内に下降動作することにより前記貯氷容器内の検氷を行う検氷用部材と一体的に回動する検氷軸を備え、この検氷軸は、前記収納ケースに形成された支持部材に回動自在に支持され、当該検氷軸が所定角度以上回転した際に前記押圧部材を付勢力に抗して動作させ、当該押圧部材の前記押圧スイッチの押圧動作を阻止する阻止片が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の自動製氷機の駆動装置。
  4. 前記製氷皿の駆動源となるモータの端面に回路基板を固定し、前記押圧スイッチは押圧方向が上記回路基板面と平行となるように当該回路基板上に設置され、上記モータを前記収納ケース内の所定位置に載置した後、上記回路基板を上記モータへの固定部分を基点として回動させることにより、前記押圧スイッチを前記凸部の端面に接触させるようにして、上記回路基板を前記収納ケース内に配置したことを特徴とする請求項1,2または3記載の自動製氷機の駆動装置。
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