JP3908624B2 - 電気音響変換器 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピーカ、レシーバなどの電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年携帯電話などの移動通信機器の電気音響変換器として、小型薄型で性能のよい動電型スピ−カが広く用いられている。従来のこのようなスピーカの一例を図面に基づいて説明する。図7は従来の動電型スピーカ60の平面図、図8は図7のC−C断面を示す断面図、図9はこのスピーカ60のフレームとリング部材との関係を示す部分拡大斜視図、図10は図8のD部の詳細を示す要部拡大断面図である。
【0003】
まず、このスピーカ60の構成について説明する。図7、図8において、1は外壁1aの内側に段部1bを持つ環状の樹脂成形品であるフレームであり、フレーム1には図9にも示すように、外壁1aと段部1bとを切り欠いた溝部1cが等間隔に4カ所形成されている。2はフレーム1の外壁1aに側面を接するように段部1b上面に接合された円環状のリング部材であるリングである。溝部1cとリング2とで、フレーム1の側面に開口する後方放音孔13を成しており、スピーカ60の後気室3と外気とを通じている。5はフレーム1に埋設された磁性体から成る有底円筒形のヨークである。6はヨーク5の底面中央に固定され上下に磁極を持つ円盤形の永久磁石の磁石であり、7は磁石6の他方の磁極側の面に固定された円盤形のトッププレートである。磁石6、ヨーク5そしてトッププレート7とで、磁気ギャップ10を通る磁気回路が形成されている。
【0004】
図10において、18はプラスチック材料で一体成形された振動板であって、一部でくびれた略球面状を成し、周縁部18aは平面となっており、リング2の上面に接着固定されている。図8において、9はエナメル被覆された銅線であるコイル巻線を断面長方形に整列巻きし塗料で固めた環状の空芯コイルである励振コイルであり、その上面は振動板18のくびれ部下面に接着固定されている。コイル9はトッププレート7周縁部とヨーク5上端部との間の間隙である磁気ギャップ10に臨んでいる。11はアルミニウムなどの軽金属を絞って形成された振動板18を保護するプロテクタであり、複数の前面放音孔11aが形成され、周縁部11bが振動板18の周縁部18a上に密着して接着剤12により外壁1aに接着されている。
【0005】
次にこのスピーカの組立方法について説明する。まず、ヨーク5が埋設されたフレーム1の段部1bに、リング2を接合する。ヨーク5に磁石6の一方の磁極側の面を接着し、次に磁石6の他方の磁極側の面に中心位置を合わせてトッププレート7を接着固定する。一方、振動板18のくびれ部にコイル巻き線機から外したボイスコイル9を中心位置を合わせて接着する。次ぎにリング2の上面に振動板18を接着して、図示しない外部接続端子にボイスコイル9の端末を接続する。最後にプロテクタ11を接着して完成する。このスピーカ60のコイル9に音声信号が入力されると、フレミングの左手の法則に従い、振動板18が上下に振動して音を発する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したスピーカでは、後方放音孔13が形成された部分の外壁1aが切除されているために、溝部1cの部分のプロテクタ11は接着剤12によって外壁1aに接着することができない。そこで、図10に示すように、溝部1c(後方放音孔13)の部分でプロテクタ11が振動板18の周縁部18aに完全には密着せず、歪んだり振動板18から浮いたりして隙間14ができ、前気室4から外気へ音抜けが起きることがあった。このために前気室4と後気室3との完全な隔離ができないために、前気室4と後気室3との音が打ち消し合って、音が小さくなる問題が生じていた。
【0007】
上記発明はこのような従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、前気室と後気室との完全な隔離ができる電気音響変換器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の手段は、ヨークと、該ヨークを固定したフレームと、前記ヨークに固定した永久磁石と、該永久磁石に固定したトッププレートと、前記フレームに固定したリング部材と、該リング部材上に固定した振動板と、該振動板に固定したボイスコイルと、前記振動板上に固定した前記振動板を保護するプロテクタとを備えると共に、前記フレームの外壁を切除した複数の溝部を後方放音孔として形成した電気音響変換器において、前記振動板の前記溝部に対応する周縁部には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設け、該拡幅部に前記プロテクタを接着剤により接合したことを特徴とする。
【0009】
また、前記課題を解決するための本発明の他の手段は、ヨークと、該ヨークを固定したフレームと、前記ヨークに固定した永久磁石と、該永久磁石に固定したトッププレートと、前記フレームに固定したリング部材と、該リング部材上に固定した振動板と、該振動板に固定したボイスコイルと、前記振動板上に固定した前記振動板を保護するプロテクタとを備えると共に、前記フレームの外壁を切除した複数の溝部を後方放音孔として形成した電気音響変換器において、前記リング部材の前記溝部に対応する部分には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設け、該拡幅部に前記プロテクタを接着剤により前記リング部材に接合したことを特徴とする。
【0010】
また、前記リング部材の前記溝部に対応する部分には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第一の実施の形態であるスピーカの平面図、図2は図1のA−A断面を示す断面図、図3は第一の実施の形態であるスピーカの振動板の平面図、図4は図2のB部詳細を示す要部拡大断面図である。
【0012】
まず、本発明の第一の実施の形態である動電型スピーカの構成を説明する。このスピーカ20の構成は、従来のスピーカ60に対して振動板8の形状が異なるだけである。図3に示すように、この振動板8の周縁部8aには、フレーム1の溝部1c(後方放音孔13)に対応して延在する複数の拡幅部8bが形成されている。その他の構成及び組立方法は従来と同様なので、同じ構成要素には従来と同じ符号と名称を付し詳細な説明を省略する。
【0013】
次に、第一の形態の効果について説明する。振動板8の周縁部8aに拡幅部8bを設け、図1及び図4に示すように、溝部1cにおいては拡幅部8bに接着剤12を塗布できるようにしたので、プロテクタ11の接合に当たり、外壁1aのある部分には勿論のこと、外壁1aの存在しない部分に延在する拡幅部8bにも接着剤12を塗布することができて、プロテクタ11をリング2に密着させて固定することが周縁部11b全周にわたり確実に行えるようになった。従って、前気室4からの音抜けがなくなり、前気室4と後気室3との完全な隔離ができた。
【0014】
次に、本発明の第二の実施の形態であるスピーカの構成を説明する。図5は第二の実施の形態のスピーカ30に用いられるリング部材の平面図である。図6はスピーカ30の要部拡大断面図である。このスピーカ30の構成が従来と異なる部分は、リング部材の形状だけである。図5において、22はこのスピーカ30のリング部材であるリングであり、フレーム1の溝部1c(後方放音孔13)に対応して延在する複数の拡幅部22aが形成されている。そして、プロテクタ11の接合に当たり、フレーム1の溝部1cにおいて、プロテクタ11は接着剤12によりリング22の拡幅部22aと接合されている。その他の構成及び組立方法は従来と同様なので、各構成要素に従来と同じ符号と名称を付し詳細な説明を省略する。
【0015】
次に、第二の実施の形態の効果について説明する。フレーム1の外壁1aが切り欠かれた部分にリング22の拡幅部22aを延在させたので、図6に示すように、プロテクタ11を接着剤12によってリング22上面に接合することができて、プロテクタ11は全周にわたって振動板18の周縁部18aに密着して固定されるので前気室4からの音抜けが発生せず、前気室4と後気室3との完全な隔離ができた。
【0016】
なお、第一の実施の形態のスピーカ20において、リング2の代わりに第二の実施の形態のスピーカ30のリング22を用いてもよい。この場合には溝部1cにおいて振動板8の下面がリング22により一層しっかりと支持されるという効果がある。
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、ヨークと、該ヨークを固定したフレームと、前記ヨークに固定した永久磁石と、該永久磁石に固定したトッププレートと、前記フレームに固定したリング部材と、該リング部材上に固定した振動板と、該振動板に固定したボイスコイルと、前記振動板上に固定した前記振動板を保護するプロテクタとを備えると共に、前記フレームの外壁を切除した複数の溝部を後方放音孔として形成した電気音響変換器において、前記振動板又は前記リング部材の前記溝部に対応する周縁部には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設け、該拡幅部に前記プロテクタを接着剤により前記振動板又は前記リング上に接合したので、プロテクタを接着剤によって前記拡幅部上面に接合することができて、プロテクタと振動板との隙間の発生がなくなり、前気室からの音抜けが発生せず、前気室と後気室との完全な隔離ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であるスピーカの平面図である。
【図2】図1のA−A断面を示す断面図である。
【図3】図1のスピーカの振動板の平面図である。
【図4】図2のB部を示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態のスピーカのリング部材を示す平面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態であるスピーカの要部拡大断面図である。
【図7】従来のスピーカの平面図である。
【図8】図7のスピーカのC−C断面を示す側面図である。
【図9】従来のスピーカのフレームの溝部を示す斜視図である。
【図10】図8のD部を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム
2、22 リング
1a 外壁
1c 後方放音孔
3 前気室
4 後気室
5 ヨーク
6 磁石
7 トッププレート
8、18 振動板
8a、18a、11b 周縁部
8b、22a 拡幅部
9 コイル
11 プロテクタ
12 接着剤
20、30 スピーカ(電気音響変換器)
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピーカ、レシーバなどの電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年携帯電話などの移動通信機器の電気音響変換器として、小型薄型で性能のよい動電型スピ−カが広く用いられている。従来のこのようなスピーカの一例を図面に基づいて説明する。図7は従来の動電型スピーカ60の平面図、図8は図7のC−C断面を示す断面図、図9はこのスピーカ60のフレームとリング部材との関係を示す部分拡大斜視図、図10は図8のD部の詳細を示す要部拡大断面図である。
【0003】
まず、このスピーカ60の構成について説明する。図7、図8において、1は外壁1aの内側に段部1bを持つ環状の樹脂成形品であるフレームであり、フレーム1には図9にも示すように、外壁1aと段部1bとを切り欠いた溝部1cが等間隔に4カ所形成されている。2はフレーム1の外壁1aに側面を接するように段部1b上面に接合された円環状のリング部材であるリングである。溝部1cとリング2とで、フレーム1の側面に開口する後方放音孔13を成しており、スピーカ60の後気室3と外気とを通じている。5はフレーム1に埋設された磁性体から成る有底円筒形のヨークである。6はヨーク5の底面中央に固定され上下に磁極を持つ円盤形の永久磁石の磁石であり、7は磁石6の他方の磁極側の面に固定された円盤形のトッププレートである。磁石6、ヨーク5そしてトッププレート7とで、磁気ギャップ10を通る磁気回路が形成されている。
【0004】
図10において、18はプラスチック材料で一体成形された振動板であって、一部でくびれた略球面状を成し、周縁部18aは平面となっており、リング2の上面に接着固定されている。図8において、9はエナメル被覆された銅線であるコイル巻線を断面長方形に整列巻きし塗料で固めた環状の空芯コイルである励振コイルであり、その上面は振動板18のくびれ部下面に接着固定されている。コイル9はトッププレート7周縁部とヨーク5上端部との間の間隙である磁気ギャップ10に臨んでいる。11はアルミニウムなどの軽金属を絞って形成された振動板18を保護するプロテクタであり、複数の前面放音孔11aが形成され、周縁部11bが振動板18の周縁部18a上に密着して接着剤12により外壁1aに接着されている。
【0005】
次にこのスピーカの組立方法について説明する。まず、ヨーク5が埋設されたフレーム1の段部1bに、リング2を接合する。ヨーク5に磁石6の一方の磁極側の面を接着し、次に磁石6の他方の磁極側の面に中心位置を合わせてトッププレート7を接着固定する。一方、振動板18のくびれ部にコイル巻き線機から外したボイスコイル9を中心位置を合わせて接着する。次ぎにリング2の上面に振動板18を接着して、図示しない外部接続端子にボイスコイル9の端末を接続する。最後にプロテクタ11を接着して完成する。このスピーカ60のコイル9に音声信号が入力されると、フレミングの左手の法則に従い、振動板18が上下に振動して音を発する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したスピーカでは、後方放音孔13が形成された部分の外壁1aが切除されているために、溝部1cの部分のプロテクタ11は接着剤12によって外壁1aに接着することができない。そこで、図10に示すように、溝部1c(後方放音孔13)の部分でプロテクタ11が振動板18の周縁部18aに完全には密着せず、歪んだり振動板18から浮いたりして隙間14ができ、前気室4から外気へ音抜けが起きることがあった。このために前気室4と後気室3との完全な隔離ができないために、前気室4と後気室3との音が打ち消し合って、音が小さくなる問題が生じていた。
【0007】
上記発明はこのような従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、前気室と後気室との完全な隔離ができる電気音響変換器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の手段は、ヨークと、該ヨークを固定したフレームと、前記ヨークに固定した永久磁石と、該永久磁石に固定したトッププレートと、前記フレームに固定したリング部材と、該リング部材上に固定した振動板と、該振動板に固定したボイスコイルと、前記振動板上に固定した前記振動板を保護するプロテクタとを備えると共に、前記フレームの外壁を切除した複数の溝部を後方放音孔として形成した電気音響変換器において、前記振動板の前記溝部に対応する周縁部には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設け、該拡幅部に前記プロテクタを接着剤により接合したことを特徴とする。
【0009】
また、前記課題を解決するための本発明の他の手段は、ヨークと、該ヨークを固定したフレームと、前記ヨークに固定した永久磁石と、該永久磁石に固定したトッププレートと、前記フレームに固定したリング部材と、該リング部材上に固定した振動板と、該振動板に固定したボイスコイルと、前記振動板上に固定した前記振動板を保護するプロテクタとを備えると共に、前記フレームの外壁を切除した複数の溝部を後方放音孔として形成した電気音響変換器において、前記リング部材の前記溝部に対応する部分には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設け、該拡幅部に前記プロテクタを接着剤により前記リング部材に接合したことを特徴とする。
【0010】
また、前記リング部材の前記溝部に対応する部分には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第一の実施の形態であるスピーカの平面図、図2は図1のA−A断面を示す断面図、図3は第一の実施の形態であるスピーカの振動板の平面図、図4は図2のB部詳細を示す要部拡大断面図である。
【0012】
まず、本発明の第一の実施の形態である動電型スピーカの構成を説明する。このスピーカ20の構成は、従来のスピーカ60に対して振動板8の形状が異なるだけである。図3に示すように、この振動板8の周縁部8aには、フレーム1の溝部1c(後方放音孔13)に対応して延在する複数の拡幅部8bが形成されている。その他の構成及び組立方法は従来と同様なので、同じ構成要素には従来と同じ符号と名称を付し詳細な説明を省略する。
【0013】
次に、第一の形態の効果について説明する。振動板8の周縁部8aに拡幅部8bを設け、図1及び図4に示すように、溝部1cにおいては拡幅部8bに接着剤12を塗布できるようにしたので、プロテクタ11の接合に当たり、外壁1aのある部分には勿論のこと、外壁1aの存在しない部分に延在する拡幅部8bにも接着剤12を塗布することができて、プロテクタ11をリング2に密着させて固定することが周縁部11b全周にわたり確実に行えるようになった。従って、前気室4からの音抜けがなくなり、前気室4と後気室3との完全な隔離ができた。
【0014】
次に、本発明の第二の実施の形態であるスピーカの構成を説明する。図5は第二の実施の形態のスピーカ30に用いられるリング部材の平面図である。図6はスピーカ30の要部拡大断面図である。このスピーカ30の構成が従来と異なる部分は、リング部材の形状だけである。図5において、22はこのスピーカ30のリング部材であるリングであり、フレーム1の溝部1c(後方放音孔13)に対応して延在する複数の拡幅部22aが形成されている。そして、プロテクタ11の接合に当たり、フレーム1の溝部1cにおいて、プロテクタ11は接着剤12によりリング22の拡幅部22aと接合されている。その他の構成及び組立方法は従来と同様なので、各構成要素に従来と同じ符号と名称を付し詳細な説明を省略する。
【0015】
次に、第二の実施の形態の効果について説明する。フレーム1の外壁1aが切り欠かれた部分にリング22の拡幅部22aを延在させたので、図6に示すように、プロテクタ11を接着剤12によってリング22上面に接合することができて、プロテクタ11は全周にわたって振動板18の周縁部18aに密着して固定されるので前気室4からの音抜けが発生せず、前気室4と後気室3との完全な隔離ができた。
【0016】
なお、第一の実施の形態のスピーカ20において、リング2の代わりに第二の実施の形態のスピーカ30のリング22を用いてもよい。この場合には溝部1cにおいて振動板8の下面がリング22により一層しっかりと支持されるという効果がある。
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、ヨークと、該ヨークを固定したフレームと、前記ヨークに固定した永久磁石と、該永久磁石に固定したトッププレートと、前記フレームに固定したリング部材と、該リング部材上に固定した振動板と、該振動板に固定したボイスコイルと、前記振動板上に固定した前記振動板を保護するプロテクタとを備えると共に、前記フレームの外壁を切除した複数の溝部を後方放音孔として形成した電気音響変換器において、前記振動板又は前記リング部材の前記溝部に対応する周縁部には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設け、該拡幅部に前記プロテクタを接着剤により前記振動板又は前記リング上に接合したので、プロテクタを接着剤によって前記拡幅部上面に接合することができて、プロテクタと振動板との隙間の発生がなくなり、前気室からの音抜けが発生せず、前気室と後気室との完全な隔離ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であるスピーカの平面図である。
【図2】図1のA−A断面を示す断面図である。
【図3】図1のスピーカの振動板の平面図である。
【図4】図2のB部を示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態のスピーカのリング部材を示す平面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態であるスピーカの要部拡大断面図である。
【図7】従来のスピーカの平面図である。
【図8】図7のスピーカのC−C断面を示す側面図である。
【図9】従来のスピーカのフレームの溝部を示す斜視図である。
【図10】図8のD部を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム
2、22 リング
1a 外壁
1c 後方放音孔
3 前気室
4 後気室
5 ヨーク
6 磁石
7 トッププレート
8、18 振動板
8a、18a、11b 周縁部
8b、22a 拡幅部
9 コイル
11 プロテクタ
12 接着剤
20、30 スピーカ(電気音響変換器)
Claims (3)
- ヨークと、該ヨークを固定したフレームと、前記ヨークに固定した永久磁石と、該永久磁石に固定したトッププレートと、前記フレームに固定したリング部材と、該リング部材上に固定した振動板と、該振動板に固定したボイスコイルと、前記振動板上に固定した前記振動板を保護するプロテクタとを備えると共に、前記フレームの外壁を切除した複数の溝部を後方放音孔として形成した電気音響変換器において、前記振動板の前記溝部に対応する周縁部には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設け、該拡幅部に前記プロテクタを接着剤により接合したことを特徴とする電気音響変換器。
- ヨークと、該ヨークを固定したフレームと、前記ヨークに固定した永久磁石と、該永久磁石に固定したトッププレートと、前記フレームに固定したリング部材と、該リング部材上に固定した振動板と、該振動板に固定したボイスコイルと、前記振動板上に固定した前記振動板を保護するプロテクタとを備えると共に、前記フレームの外壁を切除した複数の溝部を後方放音孔として形成した電気音響変換器において、前記リングの前記溝部に対応する部分には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設け、該拡幅部に前記プロテクタを接着剤により前記リングに接合したことを特徴とする電気音響変換器。
- 前記リング部材の前記溝部に対応する部分には前記溝部に延在するように幅を広げた複数の拡幅部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電気音響変換器。
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JP2002215923A JP3908624B2 (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 電気音響変換器 |
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JP2002215923A JP3908624B2 (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 電気音響変換器 |
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JP2004064158A JP2004064158A (ja) | 2004-02-26 |
JP3908624B2 true JP3908624B2 (ja) | 2007-04-25 |
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CN (1) | CN1311713C (ja) |
DE (1) | DE10334062B4 (ja) |
Cited By (1)
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