JP3907250B2 - 感光材料ユニットの包装方法および装置 - Google Patents

感光材料ユニットの包装方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一端に部材が設けられて両端で厚さの異なる複数枚の感光材料ユニットを、包装体内に自動的に装填するための感光材料ユニットの包装方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光材料シート、例えば、4×5インチのカットフイルムを使用する大型カメラでは、一端に開口を有した遮光封筒内に写真フイルムユニットを出し入れ自在に構成した写真フイルムパッケージ(感光材料ユニット)が採用されている。
【0003】
図11に示すように、写真フイルムユニット1は、4×5インチのカットフイルム(感光材料シート)2と、このカットフイルム2の両端に接合される第1および第2キャリアシート3、4とを有している。第1キャリアシート3には、写真フイルムユニット1を遮光封筒5に収容した状態で、この遮光封筒5の開口6を閉塞してカットフイルム2が外光で露光されることを阻止するための遮光クリップ7が固着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の写真フイルムユニット1を遮光封筒5に収容した写真フイルムパッケージAは、所定の枚数ずつ集積された状態で、図12に示すように、包装体8内に装填される。その際、第1キャリアシート3に遮光クリップ7が固着されているため、写真フイルムパッケージAは、この第1キャリアシート3側の厚さが大きくなってしまう。
【0005】
これにより、図12に示すように、10枚の写真フイルムパッケージAが集積されると、第1キャリアシート3側の一端9aの厚さHaが、第2キャリアシート4側の他端9bの厚さHbよりも相当に大きくなる。従って、包装体8内には、他端9b側にむだな空間が形成されるとともに、前記包装体8内で写真フイルムパッケージAが移動して擦り傷等の損傷が発生し易いという問題が指摘されている。
【0006】
本発明は、この種の問題を解決するものであり、両端で厚さが異なる複数枚の感光材料ユニットを包装体内に自動的かつ効率的に装填するとともに、前記感光材料ユニットが前記包装体内で移動することを確実に阻止することが可能な感光材料ユニットの包装方法および装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、両端で厚さが異なる所定枚数の感光材料ユニットが同一姿勢で集積された後、新たな所定枚数の感光材料ユニットが、旋回アームの端部に固着されたモータから下方に延在する回転軸の端部に設けられた把持手段により前記集積された感光材料ユニット上に集積するために搬送する途中で前記モータを駆動して180°だけ反転させて前記集積された感光材料ユニット上に集積される。これにより、下部側に配置された感光材料ユニットの一端側と上部側に配置された感光材料ユニットの一端側とが交互に配設され、集積された複数枚の感光材料ユニット全体の高さが均一化される。
【0008】
次いで、集積された複数枚の感光材料ユニットが、一体的に包装体内に装填されるため、前記感光材料ユニットを前記包装体内に隙間なく収容することができる。従って、包装体内で感光材料ユニットが移動することがなく、前記感光材料ユニットの損傷を確実に阻止することが可能になる。
【0009】
ここで、集積された複数枚の感光材料ユニットの一端側を揃える整列ガイド板を有する揃え手段により揃えられた後に、感光材料ユニットを載置して前記包装体内に進入自在なガイド部材と、前記ガイド部材上に前記感光材料ユニットを一体的に押さえる進退自在な押さえ部材とを有する挿入手段により一体的に保持された状態で包装体内に挿入された後、前記挿入手段が前記包装体から離脱される一方、前記感光材料ユニットが該包装体内に強制的に支持される。これにより、感光材料ユニットが包装体内から取り出されることを確実に防止することができる。また、感光材料ユニットの挿入時に、押さえ部材がこの感光材料ユニットを押さえるため、該感光材料ユニット全体の高さを低く維持することが可能になり、挿入作業が円滑に遂行される。
【0010】
さらに、感光材料ユニットが包装体内に挿入される際、前記包装体の挿入用開口部が強制的に開放されるため、前記感光材料ユニットの挿入作業が円滑かつ有効に遂行される。
【0011】
ここで、包装体が吸着保持された開口部の開放が行われるため、特に前記包装体と感光材料ユニットとの隙間が僅かであっても、前記感光材料ユニットを該包装体内に確実に装填することができる。その際、包装体が確実に吸着保持されているか否かを自動的に検出することにより、感光材料ユニットの装填作業が効率的かつ正確に行われる。また、包装体の挿入用開口部にエアを噴射することにより、この包装体の皺取り等が行われ、該包装体を所望の開口形状に確実に整形することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係る感光材料ユニットの包装装置10の概略平面説明図である。
【0013】
包装装置10は、パッケージコンベア12を介して矢印Y1方向に搬送される所定の枚数、例えば10枚の積層された写真フイルムパッケージ(感光材料ユニット)14が順次配置されるパッケージ取り出しステーション16と、先ず10枚の前記写真フイルムパッケージ14が一体的に集積された後、新たな10枚の写真フイルムパッケージ14が180°反転された状態で前記10枚の写真フイルムパッケージ14上に積層される集積ステーション18と、複数枚の包装体20が供給される包装体供給ステーション22と、この包装体20が1枚ずつ配置されて前記集積ステーション18から送り込まれる20枚の該写真フイルムパッケージ14を前記包装体20内に装填する装填ステーション24とを備える。
【0014】
包装装置10は、パッケージ取り出しステーション16と集積ステーション18とに移動自在な搬送機構26と、この集積ステーション18に設けられる装填機構28と、包装体供給ステーション22と装填ステーション24とに移動自在な開口機構30とを備える。
【0015】
図1〜図3に示すように、搬送機構26は、鉛直方向に指向する支柱32を備え、この支柱32に設けられ図示しない回転駆動源に連結された回転軸36に、水平方向に延在して旋回アーム38が固着される。旋回アーム38の一方の端部にはモータ40が固着され、このモータ40から下方に延在する回転軸50の端部に把持手段52が装着される。
【0016】
把持手段52は、積層された10枚の写真フイルムパッケージ14を一体的に把持可能である。この把持手段52は、写真フイルムパッケージ14の長手方向に対応する一対の固定爪部54a、54bと、前記写真フイルムパッケージ14の短手方向に対応し、シリンダ等のアクチュエータ56を介して互いに近接および離間する方向に進退自在な可動爪部58a、58bとを有している。
【0017】
図1、図4および図5に示すように、装填機構28は基台60を有し、この基台60の上部にガイドレール62が設けられるとともに、前記基台60の上端縁部に水平方向に延在して取付台64が設けられ、この取付台64に水平方向に延在する第1シリンダ66が固着される。第1シリンダ66から延在するピストンロッド68にスライドベース70の底面部が固着され、このスライドベース70がガイドレール62に載置される(図5参照)。
【0018】
スライドベース70上には、10枚ずつ交互に積層された20枚の写真フイルムパッケージ14を一体的に保持して包装体20内に進入する挿入手段72と、この挿入手段72を前記包装体20から離脱させる際、前記写真フイルムパッケージ14を該包装体20内に強制的に支持するためのストッパ手段74とが設けられる。
【0019】
挿入手段72は、スライドベース70の先端側に固着されるガイド部材76、78を有し、このガイド部材76、78は、断面L字状を有するとともに、包装体20内に進入する先端部側に挿入方向(矢印X方向)に向かって徐々に高さ方向が小さくなる傾斜板部76a、78aが形成される。
【0020】
挿入手段72は、写真フイルムパッケージ14の長手方向両端縁部に対応しシリンダ80を介して進退自在な一対の押さえアーム(押さえ部材)82を設ける。シリンダ80は、スライドベース70の両側部にブラケット84を介して固定されており、このシリンダ80から水平方向に延在するピストンロッド86に移動プレート88が固定される。移動プレート88には、鉛直方向に指向してレール90が設けられ、このレール90に押さえアーム82に固着されたガイド92が係合する。押さえアーム82には、ガイド92に近接してカムローラ94が装着され、このカムローラ94がスライドベース70上に固着されたカムブラケット96のガイド溝98に嵌合する。このガイド溝98は、シリンダ80側から水平方向に延在した後、その先端側で下方に傾斜している。
【0021】
ストッパ手段74は、スライドベース70上に水平方向に指向して固定される第2シリンダ100を備え、この第2シリンダ100から延在するピストンロッド102に係止板104が固着される。係止板104にガイドロッド106a、106bが固着され、このガイドロッド106a、106bがガイド筒体108a、108bを貫通して水平方向に延在している。
【0022】
図4および図5に示すように、基台60には、挿入手段72を構成するガイド部材76、78上に載置される写真フイルムパッケージ14を揃えるための揃え手段110が設けられる。揃え手段110は、基台60に鉛直上方向に指向して固定されるシリンダ112を備え、このシリンダ112から上方に延在するピストンロッド114に昇降台116が固定される。昇降台116には、ヒンジピン118およびばね120を介して整列ガイド板122が立位姿勢から前方に揺動自在に配設される。
【0023】
図1、図6および図7に示すように、開口機構30は、包装体供給ステーション22と装填ステーション24との間に水平方向に延在して配設されるロッドレスシリンダ124を備え、このロッドレスシリンダ124により可動台126が矢印Y方向に進退自在に構成される。可動台126は、平行に配設されるガイドロッド128a、128bに支持されるとともに、この可動台126に鉛直下方向に指向してシリンダ130が固着される。シリンダ130から下方に延在するピストンロッド132にリフトプレート134が固着され、このリフトプレート134にそれぞれ対をなす第1吸着盤136a、136b、第2吸着盤138a、138bおよび第3吸着盤140a、140bが装着される。
【0024】
第1吸着盤136a、136bは、図示しない真空発生源に連通しており、包装体供給ステーション22に配設されている包装体20を吸着して装填ステーション24に搬送する機能を有する。第2および第3吸着盤138a、138b、140aおよび140bは、同様に図示しない真空発生源に連通するとともに、包装体20を搬送する機能の他、装填ステーション24で包装体20の開口部20aを強制的に開放させる機能をも有する。第2吸着盤138a、138bは、第3吸着盤140a、140bよりも内方に位置しており、この第2吸着盤138a、138bに包装体20の開放時における吸着確認を自動的に行うための真空圧検出センサ(図示せず)を設けている。
【0025】
包装体供給ステーション22には、複数枚の包装体20を載置するための載置台142が配設される。載置台142の外方には、複数の棒状ガイド144が包装体20の寸法に対応してこの包装体20の四隅近傍に配設される。包装体20の幅方向(包装体20の開口部20aに交差する両側面)をガイドする棒状ガイド144にそれぞれ水平方向に延在して取付バー146が固定され、この取付バー146には、包装体20側に向かって捌き用エアブロー148a、148bと、捌き用プレート150とがそれぞれ所定の位置に配置されている。
【0026】
装填ステーション24には、包装体20の底面を吸着保持するための保持手段152が設けられる。保持手段152は、矢印X方向に所定間隔離間して固定されるシリンダ154a、154bを備え、このシリンダ154a、154bから上方に延在するピストンロッド156a、156bに昇降プレート158a、158bが固着される。昇降プレート158a、158bには、それぞれ一対のガイド板160a、160bと、前記ガイド板160a、160bに対応して包装体20を吸着保持するための一対のバキュームチャック162a、162bが装着される。昇降プレート158aの近傍には、包装体20の開口部20aにエアを噴射してこの包装体20の整形を行うエアブロー手段164a、164bが配設される。
【0027】
このように構成される包装装置10の動作について、以下に説明する。
【0028】
先ず、図1および図8Aに示すように、10枚ずつ積層された写真フイルムパッケージ14が、パッケージコンベア12に沿って矢印Y1方向に順次搬送される。写真フイルムパッケージ14は、図11に示す写真フイルムパッケージAと同一であり、本実施形態では、写真フイルムパッケージ14が10枚とも同一姿勢で積層されている。
【0029】
写真フイルムパッケージ14がパッケージ取り出しステーション16に配置されると、搬送機構26を構成する旋回アーム38がこのパッケージ取り出しステーション16側に旋回される。次いで、旋回アーム38が下降すると、把持手段52は、パッケージ取り出しステーション16に配置された10枚の写真フイルムパッケージ14に向かって下降する。そして、アクチュエータ56の作用下に可動爪部58a、58bが互いに近接する方向に変位すると、前記可動爪部58a、58bおよび固定爪部54a、54bを介して10枚の写真フイルムパッケージ14が一体的に把持される。
【0030】
この状態で、旋回アーム38は、上昇した後に集積ステーション18側に旋回し、さらに下降する。これにより、把持手段52に把持されている10枚の写真フイルムパッケージ14は、集積ステーション18に移送される。そこで、アクチュエータ56の駆動作用下に把持手段52による写真フイルムパッケージ14の把持が解除され、この把持手段52が旋回アーム38の作用下に再度パッケージ取り出しステーション16側に移動する。従って、集積ステーション18には、10枚の写真フイルムパッケージ14が同一姿勢で集積されることになる(図8A参照)。
【0031】
パッケージ取り出しステーション16側に再度配置された搬送機構26は、上記と同様にパッケージコンベア12に沿って搬送されてくる10枚の集積された写真フイルムパッケージ14を把持手段52により一体的に把持する。次に、旋回アーム38の旋回作用下に、把持手段52は、10枚の写真フイルムパッケージ14をパッケージ取り出しステーション16から集積ステーション18側に搬送する。
【0032】
その途上で、図2に示すように、モータ40が駆動されて回転軸50が180°だけ回転し、把持手段52に把持されている10枚の写真フイルムパッケージ14が180°だけ反転される。この反転された新たな10枚の写真フイルムパッケージ14は、集積ステーション18に配置されている10枚の写真フイルムパッケージ14上に集積される。
【0033】
その際、図8Bに示すように、予め積層されている10枚の写真フイルムパッケージ14と、新たな10枚の写真フイルムパッケージ14とは、遮光クリップ7(図12参照)が設けられている厚さの大きな一端14a側を交互に積層している。従って、集積ステーション18上に載置された20枚の写真フイルムパッケージ14は、厚さの大きな一端14aと、厚さの小さな他端14bとが10枚ずつ互いに積層されることになり、この20枚の写真フイルムパッケージ14全体の高さが均一化されている。
【0034】
一方、包装体供給ステーション22を構成する載置台142上には、所定枚数の包装体20が棒状ガイド144に案内されて配置されており、開口機構30を構成するロッドレスシリンダ124の駆動作用下に、可動台126がこの包装体供給ステーション22側に移送される。そこで、シリンダ130が駆動されてピストンロッド132と一体的にリフトプレート134が下降し、このリフトプレート134に装着されている第1吸着盤136a、136b、第2吸着盤138a、138bおよび第3吸着盤140a、140bを介して載置台142の最上位置の包装体20が吸着保持される。
【0035】
この状態で、シリンダ130の駆動作用下にリフトプレート134が上昇すると、第1〜第3吸着盤136a、136b、138a、138b、140aおよび140bに吸着保持されている包装体20は、捌き用プレート150で捌かれるとともに、エアブロー148a、148bから噴射されるエアによって複数枚の取り出しが阻止される。捌き動作が付与された包装体20は、可動台126と一体的に矢印Y1方向に移動して装填ステーション24に搬送された後、リフトプレート134と一体的に下降して保持手段152上に載置される。
【0036】
保持手段152では、バキュームチャック162a、162bが駆動され、包装体20の底面側がガイド板160a、160b上に吸着保持される。一方、第1吸着盤136a、136bの吸引が解除され、第2および第3吸着盤138a、138bおよび140a、140bにより、前記包装体20の上面が開口部20a側に近接する位置で吸着保持される。そして、リフトプレート134が所定の高さ位置まで上昇されることにより、包装体20は、その底面側を保持手段152に吸着保持された状態で、開口部20a側が大きく開放される(図8Cおよび図9A参照)。なお、第2吸着盤138a、138bに連通する配管経路中に図示しない真空圧検出センサが設けられており、包装体20の開口部20aが確実に開放されたか否かが自動的に検出される。
【0037】
次に、エアブロー手段164a、164bから開口部20a内に向かってエアが噴射されるため、包装体20に発生し易い皺等が除去され、前記包装体20を非接触状態で所望の形状に確実に整形することができる。なお、エアブロー手段164a、164bから吹き出されるエアは、例えば、4〜6kgf/cm2 の高圧なクリーンエアに設定されている。
【0038】
一方、集積ステーション18において、挿入手段72を構成するガイド部材76、78上に20枚の写真フイルムパッケージ14が集積されており、この写真フイルムパッケージ14は、前記ガイド部材76、78、整列ガイド板122および係止板104に保持されて集積状態が維持されている。そこで、装填機構28では、先ず、挿入手段72を構成するシリンダ80が駆動され、ピストンロッド86と一体的に移動プレート88が矢印X方向に移動する。この移動プレート88にレール90およびガイド92を介して昇降自在に支持されている押さえアーム82は、カムローラ94とガイド溝98との案内作用下に、一旦矢印X方向に移動した後、その先端側で下方向に移動する。従って、押さえアーム82は、ガイド部材76上の20枚の写真フイルムパッケージ14上に係合し、この写真フイルムパッケージ14を有効に押さえることが可能になる。
【0039】
次いで、第1シリンダ66が駆動され、スライドベース70がガイドレール62に沿って矢印X方向に移動すると、挿入手段72が、矢印X方向に移動して装填ステーション24に配置されている包装体20の開口部20a内に進入する(図9B参照)。ここで、ガイド部材76、78には、先端側が鋭角状の傾斜板部76a、78aが形成されており、前記ガイド部材76、78を包装体20の開口部20a内に円滑に案内することができる。また、整列ガイド板122は、ヒンジピン118およびばね120を介して前方に揺動自在に支持されている。このため、ガイド部材76、78が矢印X方向に移動する際、その押圧作用下に整列ガイド板122が前方に強制的に揺動される。
【0040】
集積された20枚の写真フイルムパッケージ14が、挿入手段72と一体的に包装体20内に挿入された後、シリンダ80が駆動され、カムローラ94およびガイド溝98の案内作用下に押さえアーム82が写真フイルムパッケージ14から離間する。さらに、第1および第2シリンダ66、100が同期して駆動され、スライドベース70が矢印X方向とは逆方向に移動する一方、係止板104がこのスライドベース70に対して矢印X方向に移動する(図9C参照)。これにより、係止板104は、包装体20内で停止しており、挿入手段72がこの包装体20から離脱する際に、前記写真フイルムパッケージ14が該包装体20内から取り出されることを確実に阻止することが可能になる。
【0041】
挿入手段72が包装体20から離脱すると、ストッパ手段74を構成する第2シリンダ100が駆動され、係止板104が矢印X方向とは逆方向に移動して前記包装体20から離脱する。従って、20枚の写真フイルムパッケージ14は、包装体20内に確実に装填されることなる(図8D参照)。
【0042】
この場合、本実施形態では、10枚ずつ同一の方向に指向して積層された写真フイルムパッケージ14がパッケージ取り出しステーション16に順次搬送され、最初の10枚の写真フイルムパッケージ14が集積ステーション18に移送された後、次の10枚の写真フイルムパッケージ14が180°旋回して前記最初の10枚の写真フイルムパッケージ14上に配置される。これにより、写真フイルムパッケージ14は、その両端で厚さが異なっていても、20枚集積された状態で、全体の高さが均一化される。
【0043】
従って、図10に示すように、包装体20内には、20枚の写真フイルムパッケージ14がむだな空間を設けることなく装填されており、この包装体20内で前記写真フイルムパッケージ14が移動して損傷等が発生することを確実に阻止することができるという効果が得られる。
【0044】
また、搬送機構26は、把持手段52に順次把持される10枚の写真フイルムパッケージ14を、一回置きに180°だけ反転させることにより、同一の集積ステーション18上に10枚毎の写真フイルムパッケージ14を交互に集積している。このため、重ね合わせ専用のステーションが不要になり、包装装置10全体の小型化が容易に遂行される。
【0045】
さらに、本実施形態では、挿入手段72を構成するガイド部材76、78上に20枚の写真フイルムパッケージ14が載置されると、この写真フイルムパッケージ14の一端が係止板104で保持される一方、最上位の前記写真フイルムパッケージ14が押さえアーム82で押さえられた状態で、包装体20内に該写真フイルムパッケージ14が挿入される。次いで、ガイド部材76、78が包装体20から引き出される際には、係止板104がこの包装体20内で前記写真フイルムパッケージ14の移動を阻止している。これにより、集積された20枚の写真フイルムパッケージ14を、積層姿勢を維持したまま包装体20内に自動的かつ確実に装填することができるという利点がある。
【0046】
さらにまた、本実施形態では、包装体20の開口部20aを開放させるために、この包装体20の底面を保持手段152を構成するバキュームチャック162a、162bで吸着保持する一方、前記包装体20の上面を第2および第3吸着盤138a、138bおよび140a、140bで吸着保持している。従って、包装体20の開放時の寸法に対して集積品である積層された20枚の写真フイルムパッケージ14の寸法が大きく、この包装体20とこの写真フイルムパッケージ14との間にほとんど隙間がない場合であっても、前記写真フイルムパッケージ14を該包装体20内に円滑かつ容易に挿入することが可能になる。
【0047】
なお、包装体20の開放時に、エアブロー手段164a、164bからこの包装体20内にエアを噴射している。これにより、包装体20を非接触状態で所望の開放形状に確実に整形することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る感光材料ユニットの包装方法および装置では、両端で厚さが異なる所定枚数の感光材料ユニットが、互いにそれぞれ180°反転された状態で集積されることにより、集積された複数枚の感光材料ユニット全体の高さが均一化される。これにより、複数枚の感光材料ユニットを包装体内に隙間なく確実に収容することができ、例えば、前記包装体内で該感光材料ユニットが移動して損傷を発生する等の不具合を確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る感光材料ユニットの包装装置の概略平面説明図である。
【図2】前記包装装置を構成する搬送機構の斜視図である。
【図3】前記搬送機構の側面説明図である。
【図4】前記包装装置を構成する装填機構の斜視図である。
【図5】前記装填機構の一部側面図である。
【図6】前記包装装置を構成する開口機構の斜視図である。
【図7】前記開口機構の側面説明図である。
【図8】図8Aは、パッケージコンベアから集積ステーションに10枚の写真フイルムパッケージを搬送する際の説明図であり、図8Bは、前記10枚の写真フイルムパッケージ上に他の10枚の写真フイルムパッケージが180°反転されて載置された状態の説明図であり、図8Cは、開口部を開放された包装体内に前記写真フイルムパッケージを装填する際の説明図であり、図8Dは、前記包装体内に前記写真フイルムパッケージが装填された状態の説明図である。
【図9】図9Aは、前記包装体が強制的に開放された状態の側面説明図であり、図9Bは、前記包装体内に挿入手段が進入した状態の側面説明図であり、図9Cは、前記挿入手段を離脱させるとともに、ストッパ手段を前記包装体内に配置した状態の側面説明図である。
【図10】前記包装体内に集積された前記写真フイルムパッケージが装填された状態の内部側面図である。
【図11】写真フイルムパッケージの斜視説明図である。
【図12】前記写真フイルムパッケージが同一方向に積層されて包装体内に収納された状態の内部側面図である。
【符号の説明】
10…包装装置 14…写真フイルムパッケージ
16…パッケージ取り出しステーション
18…集積ステーション 20…包装体
22…包装体供給ステーション 24…装填ステーション
26…搬送機構 28…装填機構
30…開口機構 52…把持手段
72…挿入手段 74…ストッパ手段
76、78…ガイド部材 82…押さえアーム
104…係止板 110…揃え手段
122…整列ガイド板
136a、136b、138a、138b、140a、140b…吸着盤
152…保持手段

Claims (9)

  1. 感光材料シートの少なくとも一端に遮光部材が設けられることにより前記一端側の厚さが他端側の厚さよりも大きな感光材料ユニットを、該一端同士を積層して所定の枚数だけ集積する工程と、
    新たな所定の枚数の感光材料ユニットを、旋回アームの端部に固着されたモータから下方に延在する回転軸の端部に設けられた把持手段により搬送する途中で前記モータを駆動して180°だけ反転させて、前記集積された感光材料ユニット上に集積することにより、前記集積された感光材料ユニットの一端側と前記新たな感光材料ユニットの一端側とを交互に配設する工程と、
    前記交互に集積された複数枚の感光材料ユニットを整列ガイド板により揃える工程と、
    前記揃える工程により揃えた後に、感光材料ユニットを載置して包装体内に進入自在なガイド部材と、前記ガイド部材上に前記感光材料ユニットを一体的に押さえる進退自在な押さえ部材とを有する挿入手段により一体的に保持した状態で前記包装体内に挿入する工程と、
    前記挿入後に、前記挿入手段を前記包装体から離脱させる一方、前記感光材料ユニットを該包装体内に強制的に支持する工程と、
    を有することを特徴とする感光材料ユニットの包装方法。
  2. 請求項1記載の包装方法において、前記感光材料ユニットを前記包装体内に挿入する際に、前記包装体を吸着保持して該包装体の挿入用開口部を強制的に開放させることを特徴とする感光材料ユニットの包装方法。
  3. 請求項2記載の包装方法において、前記包装体が確実に吸着保持されているか否かを自動的に検出することを特徴とする感光材料ユニットの包装方法。
  4. 請求項2記載の包装方法において、前記強制的に開放されている前記包装体の挿入用開口部にエアを噴射して該包装体の整形を行うことを特徴とする感光材料ユニットの包装方法。
  5. 光材料シートの少なくとも一端に遮光部材が設けられて前記一端側の厚さが他端側の厚さよりも大きな感光材料ユニットを、所定の枚数だけ一体的に保持して集積位置に搬送するとともに、新たな所定の枚数の感光材料ユニットを、旋回アームの端部に固着されたモータから下方に延在する回転軸の端部に設けられた把持手段により搬送する途中で前記モータを駆動して180°だけ反転させることにより前記集積位置に搬送された感光材料ユニット上に交互に集積する搬送機構と、
    前記集積位置に交互に集積された複数の感光材料ユニットの一端側を揃える整列ガイド板を有する揃え手段と、
    前記複数の感光材料ユニットを載置して包装体内に進入自在なガイド部材と、前記ガイド部材上に前記感光材料ユニットを一体的に押さえる進退自在な押さえ部材とを有し、前記感光材料ユニットを一体的に保持した状態で前記包装体内に挿入する挿入手段と
    記感光材料ユニットを挿入した後に前記挿入手段を前記包装体から離脱させる際、前記感光材料ユニットを該包装体内に強制的に支持するためのストッパ手段と、
    を備えることを特徴とする感光材料ユニットの包装装置。
  6. 請求項5記載の包装装置において、前記ストッパ手段は、アクチュエータを介し前記挿入手段に対して相対的に進退自在な係止板を備えることを特徴とする感光材料ユニットの包装装置。
  7. 請求項5記載の包装装置において、前記感光材料ユニットを前記包装体内に挿入する際に、前記包装体を吸着保持して該包装体の挿入用開口部を強制的に開放させる開口機構を備えることを特徴とする感光材料ユニットの包装装置。
  8. 請求項7記載の包装装置において、前記開口機構は、前記包装体が確実に吸着保持されているか否かを自動的に検出するための吸着検出手段を備えることを特徴とする感光材料ユニットの包装装置。
  9. 請求項5記載の包装装置において、前記包装体の挿入用開口部にエアを噴射して該包装体の整形を行うエアブロー手段を備えることを特徴とする感光材料ユニットの包装装置。
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