JP3902413B2 - 多色描画装置及び多色描画方法 - Google Patents

多色描画装置及び多色描画方法

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の色インクの配合比率を自在に霧化(微細な粒状化)し、この霧化インクを噴射することにより多色描画を行う多色描画装置及び多色描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の多色描画装置として、特開平10−296139号公報に開示されたものがある。この多色描画装置100は、図16に示すように、複数色の液体のスプレー原料が複数のホース101により供給されるマニホールド102と、このマニホールド102内に配置され、液体のスプレー原料を攪拌するプロペラ103と、攪拌されたスプレー原料が供給されるスプレー原料供給部104と、このスプレー原料供給部104に圧縮空気導入部105より供給される圧縮空気を吹き付け、この送風を利用してスプレー原料を霧化して噴射する圧縮空気噴射手段106とを有する。そして、マニホールド102内に供給する各色のスプレー原料の混合比率を自由に調整して所望色のスプレー原料を作成することによって種々の色を描画できるものである。
【0003】
尚、この多色描画装置100に関する類似技術は、特開平9−262514号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の多色描画装置100では、塗装終了後又は色替えの度にマニホールド102内を分解清掃する必要があり、又、マニホールド102内の余剰のスプレー原料を処理しなければならない。更に、スプレー原料を霧化するために圧縮空気を必要とし、この圧縮空気を作成するコンプレッサの騒音が大きいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、色替え等に際して洗浄の必要がなく、余剰インクも出ることがなく、しかも、大きな音を発生させることなく霧化インクを噴射して描画できる多色描画装置及び多色描画方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項の発明は、各色のインクタンク内のインクをインク供給位置までそれぞれ供給する複数のインク供給部と、この各インク供給部より供給された各色のインクを振動板の振動により霧化し、且つ、この霧化したインクを混合しつつ霧化インク噴射孔より噴射するインク霧化噴射部と、このインク霧化噴射部への駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を備えた多色描画装置であって、前記インク霧化噴射部は、前記インク供給部のインク供給位置とされた上方位置より各色インクが液滴として滴下され、上下方向に振動する振動板と、この振動板を振動させる振動駆動源と、前記振動板の上方を霧化インク噴射孔に向かって流れる送風を発生する送風手段とを有し、かつ前記振動板は1枚であり、この1枚の振動板上に各色インクの液滴が滴下されることを特徴とする。
【0011】
この多色描画装置では、1枚の振動板の振動によりインクが霧化され、霧化されて初めて各色のインクが混合されることからインク供給部では所望の色インクを混合する必要がなく単に各色のインクをインク供給位置に供給すれば良く、又、単に1枚の振動板の振動によってインクが霧化されるもので送風としては霧化インクを噴射される程度のものがあれば良い。特に、各色インクを1枚の振動板に液滴として滴下することから各色のインク供給量の調整が容易である。
【0018】
請求項の発明は、各色のインクタンク内のインクをインク供給位置までそれぞれ供給する複数のインク供給部と、この各インク供給部より供給された各色のインクを振動板の振動により霧化し、且つ、この霧化したインクを混合しつつ霧化インク噴射孔より噴射するインク霧化噴射部と、このインク霧化噴射部への駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を備えた多色描画装置であって、前記インク霧化噴射部は、インク供給部のインク供給位置とされたインク供給体の端面に接触される接触位置とインク供給体の端面より離間する離間位置との間で振動する微細な貫通孔が形成された振動板と、この振動板を振動させる振動駆動源とを有し、かつ前記振動板は1枚であり、この1枚の振動板に各色インクのインク供給体の端面が接触していることを特徴とする。
【0019】
この多色描画装置では、1枚の振動板が振動すると、インク供給体の接触位置で微細な貫通孔にインクが入り込み、この入り込んだインクが1枚の振動板と共に離間位置側に移動し、1枚の振動板が離間位置から接触位置に戻る際に各貫通孔に入り込んだインクのみが振動力で1枚の振動板より飛ばされ、これが繰り返されることにより、霧化インクが連続的に所定方向に噴射される。
【0042】
請求項の発明は、各色のインクタンク内のインクをインク供給位置までそれぞれ供給する複数のインク供給部を有し、この各インク供給部より供給された各色のインクを振動板の振動により霧化し、且つこの霧化したインクを混合しつつ霧化インク噴射孔より噴射する多色描画方法であって、上下方向に振動する振動板と、この振動板を振動させる振動駆動源とを有し、前記インク供給部のインク供給位置とされた前記振動板の上方位置より各色インクが液滴として前記振動板に滴下され、前記振動板に接触した液滴が振動で霧化され、この霧化された霧化インクが送風手段の送風で霧化インク噴射孔に向かって噴射され、かつ前記振動板は1枚であり、この1枚の振動板上に各色インクの液滴が滴下されることを特徴とする。
【0043】
この多色描画方法では、1枚の振動板の振動によりインクが霧化され、霧化されて初めて各色のインクが混合されることから、インク供給部では所望の色インクを混合する必要がなく単に各色のインクをインク供給位置に供給すれば良く、又、単に1枚の振動板の振動によってインクが霧化されるもので送風としては霧化インクを噴射される程度のものがあれば良い。特に、各色インクを1枚の振動板に液滴として滴下することから各色のインク供給量の調整が容易である。
【0050】
請求項の発明は、各色のインクタンク内のインクをインク供給位置までそれぞれ供給する複数のインク供給部を有し、この各インク供給部より供給された各色のインクを振動板の振動により霧化し、且つこの霧化したインクを混合しつつ霧化インク噴射孔より噴射する多色描画方法であって、微細な貫通孔が形成された振動板と、この振動板を振動させる振動駆動源とを有し、前記振動板がインク供給部のインク供給位置とされたインク供給体の端面に接触される接触位置とインク供給体の端面より離間する離間位置との間で振動することで各色のインクが霧化され、且つこの各色の霧化インクが混合されつつ霧化インク噴射孔より噴射され、かつ前記振動板は1枚であり、この1枚の振動板に各色インクのインク供給体の端面が接触していることを特徴とする。
【0051】
この多色描画方法では、1枚の振動板が振動すると、インク供給体の接触位置で微細な貫通孔にインクが入り込み、この入り込んだインクが1枚の振動板と共に離間位置側に移動し、1枚の振動板が離間位置から接触位置に戻る際に各貫通孔に入り込んだインクのみが振動力で1枚の振動板より飛ばされ、これが繰り返されることにより霧化インクが連続的に所定方向に噴射される。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0061】
図1〜図6は本発明の第1実施形態を示し、図1は多色描画装置1Aの全体斜視図、図2(A)は多色描画装置1Aの描画装置本体3の概略構成図、図2(B)は多色描画装置1Aのインク霧化噴射部11の側面図、図2(C)は多色描画装置1Aのインク霧化噴射部11の平面図、図3(A)〜(C)はそれぞれ噴射ノズル35,36,37の斜視図、図4は多色描画装置1Aの概略回路ブロック図、図5は色調整の配合データテーブル内容を示す図、図6はインクタンクとしてブラックの代わりにホワイトを有する場合の色調整の配合データテーブル内容を示す図である。
【0062】
図1及び図2に示すように、多色描画装置1Aは、液滴下方式のインクユニット別体タイプであり、インクユニット2と描画装置本体3とに分割されている。インクユニット2は、床等に載置される箱形状を有している。この描画装置本体3は、そのケース4を操作者が握持する握持部4aと、この握持部4aに略直交して設けられた筒部4bとから所謂ガン形状を有し、この筒部4bの先端には霧化インク噴射孔5aを有する噴射ノズル5が着脱自在に設けられている。そして、これらインクユニット2と描画装置本体3とに4組のインク供給部6,7,8,9と、洗浄液供給部10と、インク霧化噴射部11等の各部品が適宜に収容されている。
【0063】
イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各インク供給部6,7,8,9は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各インクが収容されたインクタンク12y,12m,12c,12kと、このインクタンク12y,12m,12c,12kに一端が接続され、他端が後述するインク霧化噴射部11のインク供給位置に開口されたインクパイプ13y,13m,13c,13kと、このインクパイプ13y,13m,13c,13kの途中に配置され、インクタンク12y,12m,12c,12k内のインクを吸い上げて供給する歯車ポンプ14y,14m,14c,14kとから構成されており、これらインクタンク12y,12m,12c,12kと歯車ポンプ14y,14m,14c,14kとがインクユニット2に内蔵されている。この4種類のインクは、減法混色のイエロー、マゼンタ、シアンの3原色とブラックのインクであるが、近似したイエロー、マゼンタ及びシアンの3種類のインクと、ブラックのインクであっても良い。
【0064】
洗浄液供給部10は、洗浄液が収容された洗浄液タンク15と、この洗浄液タンク15に一端が接続され、他端が後述するインク霧化噴射部11の洗浄液供給位置に開口された液パイプ16と、この液パイプ16の途中に配置され、洗浄液タンク15内の洗浄液を吸い上げ供給する歯車ポンプ17とから構成されており、洗浄液タンク15と歯車ポンプ17とがインクユニット2に内蔵されている。
【0065】
各インクタンク12y,12m,12c,12k及び洗浄液タンク15の各歯車ポンプ14y,14m,14c,14k,17の駆動は図4に示す制御部40によって制御され、この制御内容については後述する。又、各インクタンク12y,12m,12c,12k及び洗浄液タンク15にはインクセンサ18y,18m,18c,18k及び洗浄液センサ19が設けられており、各インクセンサ18y,18m,18c,18k及び洗浄液センサ19はインクタンク12y,12m,12c,12k内のインク及び洗浄液タンク15内の洗浄液の有無を検出する。各インクセンサ18y,18m,18c,18k及び洗浄液センサ19の検知出力は制御部40に出力されている。
【0066】
インク霧化噴射部11は、描画装置本体3の筒部4b内に内蔵され、霧化噴射孔5aに向かって開口されたホーン部20と、このホーン部20内で上下方向に振動自在に配置された1枚の振動板21と、この振動板21の基端部に固定され、振動板21を振動させる振動駆動源である圧電素子22と、振動板21の上方を霧化噴射孔5aに向かって流れる送風を発生する送風手段23とから構成されている。
【0067】
図2(C)に示すように、振動板21の自由端側は先端に向かうに従って徐々に細くなっており、これにより先端側の慣性モーメントを小さくして大きな振幅で振動可能とされている。圧電素子22は駆動信号生成部41からの駆動信号によって振動され、この駆動信号生成部41の構成は後述する。
【0068】
送風手段23は、圧縮空気を作成するコンプレッサ24と、このコンプレッサ24に一端が接続され、他端がエアマニホールド27に接続されたエアパイプ25と、このエアパイプ25の途中に配置され、コンプレッサ24からの圧縮空気を安定化させるレギュレータ26と、上記したようにエアパイプ25の他端側が接続され、描画装置本体3の筒部4b内に配置されたエアマニホールド27とから構成されており、コンプレッサ24及びレギュレータ26はインクユニット2に内蔵されている。エアマニホールド27の一つの送風排出部27aは、ホーン部20内に開口されており、この開口からの送風が振動板21の上方を霧化インク噴射孔5aに向かって流れるようになっている。エアマニホールド27の他の送風排出部27bはホーン部20の外周側で霧化インク噴射孔5aに向かって配置され、この開口からの送風はホーン部20の前方で該ホーン部20内の送風と合流して霧化インク噴射孔5aに向かって流れるようになっている。
【0069】
又、インクユニット2にはバッテリ等の電源部28a及びこの電源によって駆動される制御回路部28bが設けられている。インクユニット2の上面には表示パネル29が設けられている。
【0070】
又、描画装置本体3の握持部4aには、吐出スイッチ30と吐出マニュアル調整スイッチ31と色調整ダイヤル32及び色調スライドスイッチ33がそれぞれ設けられており、これら吐出スイッチ30と吐出マニュアル調整スイッチ31と色調整ダイヤル32及び色調スライドスイッチ33の出力情報は、制御部40に出力されている。吐出スイッチ30と吐出マニュアル調整スイッチ31と色調整ダイヤル32及び色調スライドスイッチ33の説明及び各スイッチ30,31,32,33等の出力情報に基づく制御内容については後述する。
【0071】
又、描画装置本体3の筒部4bには送風量ボリューム34が設けられ、この送風量ボリューム34はエアマニホールド27内の図示しない送風力調整弁に連動されている。そして、送風量ボリューム34に応じてエアマニホールド27からの送風量が可変できるようになっている。
【0072】
又、図3(A)〜(C)に示す各噴射ノズル35,36,37は、霧化インク噴射孔35a,36a,37aの形状が異なり、筒部4bにそれぞれ着脱自在に設けられている。図2で装着されている噴射ノズル5に替えて、これら各噴射ノズル35,36,37を描画の態様に応じて交換できるようになっている。図2の噴射ノズル5の霧化インク噴射孔5aはケース連結部分の径に対して小径の円形状であり、集中的に狭いエリアに噴射するのに適している。図3(A)の噴射ノズル35の霧化インク噴射孔35aはケース連結部分の径に対して大径の円形状であり、拡散的に広いエリアに噴射するのに適している。、図3(B)の噴射ノズル36の霧化インク噴射孔36aはケース連結部分の径に対して略同径の中径の円形状であり、図2のものと図3(A)のものとの中間の描画に適している。図3(C)の噴射ノズル37の霧化インク噴射孔37aは細長い長方形状であり、角張った図形、文字等を描画するのに適している。
【0073】
次に、多色描画装置1Aの制御回路部28bの制御系を説明する。図4に示すように、駆動信号生成部41は、信号発振部42と信号制御部43と出力信号増幅部44とから成り、この駆動信号生成部41は制御部40によって駆動等が制御される。信号発振部42は、霧化量が最大になる周波数(超音波領域の振動板21の共振周波数)の信号を発振し、この発振信号を信号制御部43に出力する。信号制御部43は、発振信号より所望パルス比の信号に変換し、このパルス信号を出力信号増幅部44に出力する。尚、ここでいうパルス比とは、パルス幅とパルス繰返し周期との比(パルスデューティ比)のことを指す。信号制御部43の作成するパルス比は制御部40によって調整可能であり、パルス比を調整することによって霧化量を調整できる。具体的には、パルス比を大きくするとインク噴射量が大きく、パルス比を小さくするとインク噴射量が小さくなる。出力信号増幅部44は、入力パルス信号の振幅を増幅して駆動信号(駆動電圧)とし、この駆動信号(駆動電圧)を圧電素子22に出力する。出力信号増幅部44の信号増幅量は制御部40によって調整可能であり、パルス信号の振幅を調整することにより霧化量を調整できる。具体的には振幅を大きくするとインク噴射量が大きく、振幅を小さくするとインク噴射量が小さくなる。
【0074】
又、メモリ45は、制御部40により読み出し制御され、図5に示すように、色調整ダイヤル32のダイヤル数と各インクの歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの駆動数(各インクの供給量)との対応テーブルデータが記憶されている。各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの回転は、2ステップ毎に変化可能で、「0」はストップ、「16」は最高回転数を表し、回転数の大きさに応じたインク量が吐出される。
【0075】
又、制御部40には、前述したように吐出スイッチ30と吐出マニュアル調整スイッチ31と色調整ダイヤル32及び色調スライドスイッチ33の各出力情報が入力され、制御部40はこれら出力情報に応じてコンプレッサ24の駆動、各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの駆動及び駆動信号生成部41の駆動を制御する。
【0076】
つまり、吐出スイッチ30は、インク吐出のオン・オフと押し具合によってインク吐出量を調整可能なスイッチであり、吐出スイッチ30がオンされると、コンプレッサ24及び各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの駆動を開始し、吐出スイッチ30がオフされると、コンプレッサ24及び各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの駆動を停止する。ここで、各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの駆動は、メモリ45より色調整ダイヤル32のダイヤル数に基づく各インクの歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの回転数情報を読み出し、この情報に基づいて基本的に行われる。又、吐出マニュアル調整スイッチ31は、操作者が圧電素子22の振幅を自由に調整するためのスイッチである。つまり、吐出スイッチ30の押し具合によってインク吐出量の大きさが可変されても、インクの吐出量にかかわらず適切なインク粒径が得られるように自動的に圧電素子22の振幅が自動調整されるようになっているが、吐出マニュアル調整スイッチ31によっても操作者が圧電素子22の振幅をマニュアル調整可能とされている。
【0077】
色調整ダイヤル32は赤色、黄色、青色等のインク色を調整できるダイヤルであり、操作者が自由に設定できる。色調整ダイヤル32は、図5に示すように、この実施形態ではNo「1」〜No「50」の50段階に分かれており、基本的な色として50色を描画できる。色調スライドスイッチ33は、色調整ダイヤル32の設定色に対して微調整するためのスイッチであり、このスイッチ33の調整情報に基づいて各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの回転数情報が修正されて回転される。
【0078】
又、制御部40には前述したように各インクセンサ18y,18m,18c,18k及び洗浄液センサ19の検知信号が入力され、インク無しや洗浄液無しの検知信号が入力されると、その旨を表示パネル29に表示するように制御する。
【0079】
次に、前記多色描画装置1Aのインク噴射動作を説明する。操作者は噴射したい色に色調整ダイヤル32を設定し、描画装置本体3を握持して霧化インク噴射孔5aをインク塗布面に向けて吐出スイッチ30を押下する。すると、制御部40がコンプレッサ24を駆動してインク霧化噴射部11のホーン部20内に送風が発生すると共に、制御部40が駆動信号生成部41を駆動して圧電素子22が超音波振動し、これに応じて振動板21が超音波振動する。
【0080】
又、制御部40は色調整ダイヤル32のダイヤル数に基づく各インクの歯車ポンプ回転数情報をメモリ45内より読み出し、この情報によって各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kが駆動される。この各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの駆動により各色のインクがインクパイプ13y,13m,13c,13kの他端に供給され、図2(B)に示すように、インクパイプ13y,13m,13c,13kの他端より振動する振動板21に向かって各インク液滴aが落下される。落下された各色のインク液滴aは、振動板21の振動によって粒状化され、且つ、粒状化された粒子同士が互いに衝突することによってそれぞれ微細化(霧化)され、この霧化されたインクbは送風に乗って混合されつつ霧化インク噴射孔5aより噴射される。
【0081】
吐出スイッチ30の押下を解除すると、各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの駆動が停止されてインクパイプ13y,13m,13c,13kからのインク滴下aが停止されると共に、各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kが停止されて若干の時間経過後にコンプレッサ24による送風及び圧電素子22による振動板21の振動が停止される。
【0082】
以上、前記多色描画装置1Aでは、振動板21の振動によりインクが霧化され、霧化されて初めて各色のインクが混合されることからインク供給部6,7,8,9では所望の色インクを混合する必要がなく単に各色のインクをインク供給位置に供給すれば良く、又、単に振動板21の振動によってインクが霧化されるもので送風としては霧化インクを噴射される程度のものがあれば良い。従って、色替え等に際して洗浄の必要がなく、余剰インクも出ることがなく、しかも、大きな音を発生させることなく霧化インクを噴射して描画できる。
【0083】
又、この第1実施形態では、インク霧化噴射部11は、インク供給部6,7,8,9のインク供給位置とされた上方位置より各色インクが液滴aとして滴下され、上下方向に振動する振動板21と、この振動板21を振動させる圧電素子22と、振動板21の上方を霧化インク噴射孔5aに向かって流れる送風を発生する送風手段23とを有するので、各色インクを振動板21に液滴aとして滴下することから各色のインク供給量の調整が容易である。
【0084】
又、この第1実施形態では、振動板21は1枚であり、この1枚の振動板21上に各色インクの液滴aが滴下されるので、1枚の振動板21を配置し、これを振動させれば良いため、構成がシンプルであり、又、振動駆動源(圧電素子22)の制御が容易である。
【0085】
又、この第1実施形態とは異なり、色インクの数だけの振動板21を複数配置し、この各振動板21上に各色インクの液滴aがそれぞれ滴下されるようにしても良い。このように構成すれば、各色インクに応じて振動板21の振動状態を調整できるため、各色インクに適した霧化等が可能である。つまり、各色毎に印加する振動エネルギーによりインクの粒径の大きさが微妙に異なるため、シビアな色彩の再現が必要な場合に有効である。
【0086】
又、この第1実施形態では、洗浄液タンク15内の洗浄液をインク供給位置と同じ洗浄液供給位置まで供給する洗浄液供給部10を有するので、洗浄液を霧化して噴射することにより、噴射ノズル5や振動板21等の洗浄を行うことができる。従って、噴射ノズル5等に付いた微細な汚れを取ることができ、分解清掃等を行う必要がない。但し、噴射ノズル5が着脱自在なタイプでは、噴射ノズル5の洗浄が容易にできるため、洗浄液供給部10を装備しなくても良い。
【0087】
又、この第1実施形態では、各歯車ポンプ14y,14m,14c,14kが停止されて若干の時間経過後にコンプレッサ24による送風及び圧電素子22による振動板21の振動が停止されるように制御されるので、振動板21上に落下されたインクが全て霧化され、インク霧化噴射孔5aより排出されるため、振動板21等がインクで汚れるのを極力防止できる。尚、インクの霧化は瞬時に行われ、吐出スイッチ30をオフしてから送風及び振動板21を停止までの時間は操作者が殆ど違和感を覚えない程度の時間であるため、操作性に支障を来すことはない。
【0088】
又、この第1実施形態では、振動駆動源は圧電素子22にて構成されている。圧電素子22は低電力で振動し、駆動信号のパルス周波数及びパルス振幅に応じて振動するため、低電力で、且つ、所望の振動数及び振幅の振動を容易に発生させることができる。
【0089】
又、この第1実施形態では、圧電素子22に供給する駆動信号の電圧及び/又はパルス比を制御できるので、振動板21の振動が可変されることから、霧化されるインクの量を自由に調整できる。
【0090】
又、この第1実施形態では、送風量ボリューム34に応じてエアマニホールド27からの送風量が可変できるので、霧化インクの噴射力を自由に調整できる。
【0091】
又、この第1実施形態では、複数のインク供給部6,7,8,9は、減法混色の3原色か、或いは、近似したイエローとマゼンタ及びシアンの3種類のインクと、ブラックのインクを有し、インク霧化噴射部11が噴射する各色の霧化インクの配合比率を可変可能に設けられたので、完全なブラックを再現でき、色再現性が広がる。つまり、イエロー、マゼンタ、シアンを同比率で混合することで理論的に完全なブラックを再現できるはずであるが、平均加法混色に基づいて色を判断していることと、知覚される刺激値、顔料部での乱反射の影響等により完全なブラックを再現できないため、ブラック自体を持つことにより完全なブラックを再現できる。
【0092】
又、複数のインク供給部6,7,8,9がインクブラックを有さずに減法混色の3原色か、或いは、近似したイエローとマゼンタ及びシアンの3種類のインクのみを有し、インク霧化噴射部11が噴射する各色の霧化インクの配合比率を可変可能に設けても良い。このように構成すれば、イエロー、マゼンタ、シアンを混合することで、基本的に全ての色を作ることができる。
【0093】
又、この第1実施形態とは異なり、ブラックの代わりにホワイトのインク供給部を備えても良い。つまり、複数のインク供給部は、減法混色の3原色とホワイトか、或いは、近似したイエローとマゼンタとシアン及びホワイトの4種類のインクを有し、インク霧化噴射部11が噴射する各色の霧化インクの配合比率を可変可能に設ける。この場合には、メモリ内の色調整ダイヤル32のダイヤル数と各インクの歯車ポンプ14y,14m,14c,14kの駆動数(各インクの供給量)との対応テーブルデータは、図6に示すものとなる。このように構成することによって、白地以外の描画面に描画する場合にホワイトを表示できる。又、白地の描画面に描画する場合には、常に一定割合の白点を有することで色の明度、彩度の低下をなくすことができ、塗り重ねによっても色合いの変化を問題のない程度に小さくできる。詳しく説明すると、同一塗布面を何度も微粒子化されたインクが塗布されると以下の問題が発生する。塗り始めはイエロー、マゼンタ、シアンが1層のみある部分の1次色と、2層、3層に重なった部分の2次色レッド、グリーン、ブルー、ブラックが生じ、これにホワイトなどの背景色を加えて8つの微小な色点が面積的に呈示され、これを平均的加法混色としてある一定の色合いに認識される。そして、さらに同一面に同様に色粒子が塗布されていくにつれて2次色の上にも新たな塗料が塗布され、黒色のように見える点が少しずつ増えることと、ホワイトの部分が減少していくことにより全体として色の明度、彩度が低下すると共に色相の変化も生じてしまう。そこで、ホワイトを加味することによりその度合いを小さくでき、塗り重ねによっても色合いの変化を問題の無い程度に小さくできるものである。
【0094】
又、複数のインク供給部は、予めホワイトを含有したイエロー、マゼンタ及びシアンの3種類のインクを有し、インク霧化噴射部11が噴射する各色の霧化インクの配合比率を可変可能に設けても良い。このように構成すれば、イエロー、マゼンタ、シアンにそれぞれホワイトを配合しておくことで再現できる色あいの範囲が小さくなる(純色のような彩色の再現はできないが、パステルカラー等の中間色は十分に再現できる)が、色相、明度、彩度をほぼ完璧に変化させることなく装飾することができる。
【0095】
又、減法混色の3原色とホワイトか、或いは、近似したイエローとマゼンタとシアン及びホワイトの4種類のインクと共にさらにブラックのインクを有しても良いことはもちろんである。
【0096】
又、この第1実施形態では、インク霧化噴射部11が噴射する各色の霧化インクの配合比率を調整する色調整ダイヤル32を有するので、色替えする場合には該色調整ダイヤル32を操作すれば良いため、簡単な操作で色替えが容易にできる。
【0097】
図7は本発明の第2実施形態を示し、図7は多色描画装置1Bの全体斜視図である。図7に示すように、多色描画装置1Bは、液滴下方式のインクユニット一体タイプである。多色描画装置1Bは、そのケース50を操作者が握持する握持部50aと、この握持部50aに略直交して設けられた筒部50bとから所謂ガン形状を有し、この筒部50bの先端には霧化インク噴射孔51aを有する噴射ノズル51が着脱自在に設けられている。そして、多色描画装置1Bのケース50内に3組のインク供給部6,7,8と、インク霧化噴射部55等の各部品が収容されており、前記第1実施形態と同一構成の箇所は図面に同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成箇所のみ説明する。
【0098】
インク供給部6,7,8は、イエロー、マゼンタ、シアンの3原色のみであり、ブラックやホワイトのものは搭載されていない。インク霧化噴射部55は、前記第1実施形態と同様にホーン部20と、振動板21と、振動駆動源である圧電素子22と、送風手段56とから構成されているが、この送風手段56の構成が異なる。送風手段56は、ホーン部20の後端に配置された送風モータ57と、この送風モータ57の回転軸に固定されたファン58とから構成され、ファン58の回転で発生した送風が振動板21の上方を霧化インク噴射孔51aに向かって流れるようになっている。又、電源はACアダプタ付き電源プラグ59より供給するように構成されている。
【0099】
この第2実施形態でも前記第1実施形態と略同様の作用・効果が得られる。
【0100】
又、第2実施形態では、ケース50の内部にインク霧化噴射部55と共に3本のインク供給部6,7,8と図示しない駆動信号生成部とを収容したので、全ての部品がケース50内に収容されるため、取り扱いが容易であり、携帯に便利である。
【0101】
又、この第2実施形態では、インク供給部6,7,8がイエロー、マゼンタ、シアンの3原色のみを有するのみであるが、前記第1実施形態で説明したようなインクの組み合わせを有しても良い。つまり、減法混色の3原色か、或いは近似したイエローとマゼンタ及びシアンの3種類のインクの組み合わせである。又、減法混色の3原色とホワイトか、或いは、近似したイエローとマゼンタとシアン及びホワイトの4種類のインクの組み合わせである。又、減法混色の3原色か、或いは、近似したイエローとマゼンタ及びシアンの3種類のインクと、ブラックのインクの組み合わせである。又、予めホワイトを含有したイエローとマゼンタ及びシアンの3種類のインクの組み合わせである。又、減法混色の3原色とホワイトか、或いは、近似したイエローとマゼンタとシアン及びホワイトの4種類のインクと共にブラックのインクの組み合わせである。
【0102】
又、この第2実施形態にあって、前記第1実施形態と同様に洗浄液供給部を搭載しても良いことは勿論である。
【0103】
又、この第2実施形態にあって、送風モータ57の回転数を調整して前記第1実施形態のように送風量が可変できるように構成すれば、霧化インクの噴射力を自由に調整でき、好ましい。
【0104】
図8〜図12は本発明の第3実施形態を示し、図8は多色描画装置1Cの全体斜視図、図9(A)はインク供給部63y,63m,63cが3本の場合の正面図、図9(B)はインク供給部63y,63m,63c,63wが4本の場合の正面図、図10は吐出量調整スイッチ80の正面図、図11は多色描画装置1Cの概略回路ブロック図、図12(A)は信号制御部75の回路図、図12(B)は各部の出力波形図である。
【0105】
図8に示すように、多色描画装置1Cは、多孔板方式のインクタンク一体タイプである。多色描画装置1Cのケース60は、ケース本体61と、このケース本体61に装着されたカバー62とから構成されている。ケース本体61は、操作者が握持できる握持部61aと、この握持部61aの上端に固定された筒部61bとから所謂ガン形状を有し、この筒部61bの先端にカバー62が設けられている。そして、このようなケース60内に3本のインク供給部63y,63m,63c、インク霧化噴射部64、電源部73及び駆動信号生成部65が全て収納されている。具体的には、ケース本体61の筒部61b内に3本のインク供給部63y,63m,63cが、カバー62内にインク霧化噴射部64が、ケース本体61の握持部61a内に電源部73及び駆動信号生成部65がそれぞれ収納されている。
【0106】
3本のインク供給部63y,63m,63cは、それぞれ異なる色インク(例えばイエロー、マゼンタ、シアン)が収容されたインクタンク66y,66m,66cと、このインクタンク66y,66m,66c内に一端側が配置され、他端側がインクタンク66y,66m,66cより露出されたロッド状のインク供給体67と、インクタンク66y,66m,66c内に配置されたリング状のインク補助供給体68とから構成されている。各インクタンク66y,66m,66cは、インク供給体67が外部に露出する部分を除いて密閉されており、インクタンク66y,66m,66cをどの方向に向けても内部のインクが漏れないようになっている。インク供給体67は、アセテート繊維集積体等の多孔質部材にて構成され、インク供給体67の一端はインクタンク66y,66m,66cの底面に達し、インクタンク66y,66m,66cより露出した他端は、カバー62内に突出されており、この他端面がインク供給面67aとして構成されている。インク供給面67aのインクが消費されると、インク供給体67の毛細管現象によりインクタンク66y,66m,66c内のインクがインク供給面67aに供給される。インク補助供給体68は、内周側がインク供給体67に密着し、外周側がインクタンク66y,66m,66cの側面に密着し、インク供給体67のインク浸透量が不足すると、毛細管現象によりインク供給体67にインクを供給する。インク補助供給体68の材質は、インク供給体67と同じ性質のものが使用される。又、インク供給部63y,63m,63cは、それぞれケース本体61に着脱自在に設けられている。
【0107】
このように構成されたインク供給体63y,63m,63cのそれぞれは、後述する振動板70に接触する噴射可能位置と振動板70より離間する噴射待機位置とに移動可能に設けられている。この第3実施形態では、噴射可能位置におけるインク供給体67のインク供給面67aの位置がインク供給位置とされる。
【0108】
インク霧化噴射部64は、3本のインク供給体67の各インク供給面67aに自由端側が接触された振動板70と、この振動板70の基端側に固定された振動駆動源である圧電素子71とから構成されている。振動板70には図示しない微細な貫通孔が等間隔で配列されており、3つのインク供給面67aに共に接触する接触位置と3つのインク供給面67aよりそれぞれ離間する離間位置との間で振動可能に配置されている。圧電素子71は駆動信号の電圧値に応じて変位し、この変位によって振動板70に振動力を作用させる。
【0109】
このインク霧化噴射部64が配置されたカバー62内にはインク吸収体72が設けられている。インク吸収体72は、インクを吸収する部材、つまり、インクと親和性を持ち、且つ、インクを保持する部材であり、例えばスポンジ、フェルト等の多孔質部材が部材として好適である。このインク吸収体72は、カバー62に着脱自在に設けることが清掃や交換を容易にでき好ましい。
【0110】
又、カバー62には振動板70によって霧化される霧化インクが噴射される霧化インク噴射孔62aが設けられている。そして、この霧化インク噴射孔62aの位置はケース本体61の握持部61aを握持した操作者が自由に操作できる。
【0111】
駆動信号生成部65は、電源部である乾電池73の電源で前記圧電素子71への駆動信号を生成するもので、図11に示すように、信号発振部74と信号制御部75と出力信号増幅部76とから成る。振動発振部74は、霧化量が最大になる周波数(超音波領域の振動板70の共振周波数)の信号を発振し、この発振信号を信号制御部75に出力する。この信号制御部75は、発振信号より所望パルス比の信号に変換し、このパルス信号を出力信号増幅部76に出力する。信号制御部75の作成するパルス比は調整可能であり、このパルス比を調整することによって霧化量を調整できる。具体的には、パルス比を大きくするとインク噴射量が大きく、パルス比を小さくするとインク噴射量が小さくなる。具体的には、図12(A),(B)に示すように、コンパレータCの基準入力電圧が後述する吐出量制御スイッチ80に基づいて可変され、この基準電圧値の変化でコンパレータCの出力信号のパルス比が可変される。つまり、吐出量制御スイッチ80を上方に操作すると、コンパレータCの基準入力電圧が高くなり(図12(B)の入力2)、コンパレータCよりパルス比が大きいパルス信号(図12(B)の出力2)が出力信号として出力され、吐出量制御スイッチ80を下方に操作すると、コンパレータCの基準入力電圧が低くなり(図12(B)の入力1)、コンパレータCよりパルス比が小さいパルス信号(図12(B)の出力1)が出力信号として出力される。
【0112】
出力信号増幅部76は、入力パルス信号の振幅を増幅して駆動信号(駆動電圧)とし、この駆動信号(駆動電圧)を圧電素子71に出力する。出力信号増幅部76の信号増幅量は調整可能であり、パルス信号の振幅を調整することにより霧化量を調整できる。具体的には振幅を大きくするとインク噴射量が大きく、振幅を小さくするとインク噴射量が小さくなる。
【0113】
図8に示すように、電源スイッチ77は、ケース本体61の筒部61bの上側に設けられ、電源スイッチ77がオンされると乾電池73から電源が駆動信号生成部65に供給されて装置起動状態になる。
【0114】
噴射スイッチ78は、ケース本体61の握持部61aの前側に設けられ、電源スイッチ77がオン状態にあって噴射スイッチ78が押圧されると、図示しないマイクロスイッチがオンされる。操作者が噴射スイッチ78の押圧を解除すると、図示しないバネによって元の位置に戻り、これによってマイクロスイッチがオフされる。マイクロスイッチのオン時には駆動信号生成部65より駆動信号が圧電素子71に出力される。
【0115】
又、ケース本体61の筒部61bの電源スイッチ77の近傍にはインジケータ79が設けられており、インジケータ79は噴射スイッチ78のオン状態で点灯し、噴射スイッチ78のオフ状態で消灯することによってインク噴射の有無を表示する。
【0116】
又、吐出量制御スイッチ80は、ケース本体61の握持部61aの後側に設けられ、図10に示すように、上下方向にスライドできるスライドスイッチである。この吐出量制御スイッチ80を操作することによって前記したように圧電素子71に印加される電圧が可変され、噴射インクの吐出量が調整されるようになっている。
【0117】
次に、上記多色描画装置1Cの動作を説明する。3本のインク供給体63y,63m,63cの所望のものを噴射可能位置とし、それ以外を噴射待機位置とする。そして、操作者が電源スイッチ77をオンすると、装置が起動状態とされる。次に、噴射スイッチ78を押圧操作し、マイクロスイッチがオンされると、駆動信号生成部65から所定パルス比の駆動信号が圧電素子71に出力される。この駆動信号により圧電素子71が超音波振動し、圧電素子71の振動で振動板70が同じく超音波振動すると共にインジケータ79が点灯される。振動板70が振動するとインク(3色全部、任意の2色の組み合わせ、任意の1色)が霧化され、霧化されたインクが噴射される。3色全部又は任意の2色の組み合わせの場合には送風に乗って移動する際に混合されて噴射される。
【0118】
つまり、振動板70が振動すると、インク供給体67の接触位置で微細な貫通孔に3色以下のインクが入り込み、この入り込んだインクが振動板70と共に離間位置側に移動し、振動板70が離間位置から接触位置に戻る際に各貫通孔に入り込んだインクのみが振動力で振動板70より飛ばされ、これが繰り返されることにより霧化インク(微細な粒状化したインク)が連続的に霧化インク噴射孔62aより噴射されるものである。
【0119】
以上、上記多色描画装置1Cでは、振動板70の振動によりインクが霧化され、霧化されて初めて各色のインクが混合されることからインク供給部63y,63m,63cでは所望の色インクを混合する必要がなく単に各色のインクをインク供給位置に供給すれば良く、又、単に振動板70の振動によってインクが霧化されるもので送風としては霧化インクを噴射される程度のものがあれば良い。従って、色替え等に際して洗浄の必要がなく、余剰インクも出ることがなく、しかも、大きな音を発生させることなく霧化インクを噴射して描画できる。特に、この第3実施形態の多孔板タイプのものは振動板70の振動によりインクが霧化され、且つ、この霧化インクが飛ばされるため、前記第1実施形態と異なり、送風手段を基本的に別途設ける必要がない。
【0120】
又、この第3実施形態では、振動板70は1枚であり、この1枚の振動板70に各色インクのインク供給体67の端面が接触可能とされているので、1枚の振動板70を配置し、これを振動させれば良いため、構成がシンプルであり、又、振動駆動源(圧電素子71)の制御が容易である。
【0121】
又、第3実施形態では、振動駆動源は圧電素子71にて構成されている。圧電素子71は低電力で振動し、駆動信号のパルス周波数及びパルス振幅に応じて振動するため、低電力で、且つ、所望の振動数及び振幅の振動を容易に発生させることができる。
【0122】
又、第3実施形態では、ケース60の内部にインク霧化噴射部64と共に3本のインク供給部63y,63m,63cと電源部73と駆動信号生成部65とを収容したので、全ての部品がケース60内に収容されるため、取り扱いが容易であり、携帯に便利である。
【0123】
又、第3実施形態では、ケース60は操作者が握持できる部分を有するケース本体61と、このケース本体61に装着され、振動板70の周囲を覆うと共に振動板70によって霧化される霧化インクが噴射される霧化インク噴射孔62aを有するカバー62とを備えたので、カバー62によって振動板71が保護されると共に、霧化インクの噴射が外気流によって乱されず噴射整流が確保できる。
【0124】
又、第3実施形態では、カバー62内にはインクを吸収するインク吸収体72を設けたので、噴射しきれなかったインクがインク吸収体72によって吸収されるため、外部へのインクの垂れを防止できる。
【0125】
又、第3実施形態では、インク供給体67は多孔質部材であり、この多孔質部材のインク供給体67が外部に露出する部分を除いてインクタンク66y,66m,66cが密閉されているので、インクタンク66y,66m,66c内のインクが使用されてインクタンク66y,66m,66c内が減圧になると、インクタンク66y,66m,66cが気密構造でもインク供給体67の多孔より外気がインクタンク66y,66m,66c内に流入して外気圧との圧力バランスが取れてインク供給体67によるインク供給面67aへのインク供給が連続的になされると共に、インクタンク66y,66m,66cが気密構造であることからどのような姿勢でもインク漏れを起こすことないため、使い勝手が良い。
【0126】
又、第3実施形態では、インク供給体67の一端はインクタンク66y,66m,66c内の底面に達し、且つ、インクタンク66y,66m,66c内にはインク供給体67とインクタンク66y,66m,66c内の側面とにそれぞれ接触する多孔質部材のインク補助供給体68が設けられているので、インクタンク66y,66m,66c内のインクが残存していれば、インクタンク66y,66m,66cがどのような方向の姿勢でもインク供給体67又はインク補助供給体68が残存インクに浸され、毛細管現象でインクをインク供給面67aに供給する。従って、多色描画装置1Cがどのような姿勢でもインクタンク66y,66m,66c内に残存インクがある限りインクがインク供給面67aに供給される。従って、インクタンク66y,66m,66c内のインクを最後まで確実に使い切ることができる。
【0127】
又、第3実施形態では、圧電素子71に供給する駆動信号の電圧及びパルス比を制御できるので、振動板70の振動が可変されることから、霧化されるインクの量や霧化インクの噴射力を自由に調整できる。尚、この第3実施形態では、ユーザが吐出量制御スイッチ80で圧電素子71に供給する駆動信号のパルス比のみを調整できるようになっているが、圧電素子71に供給する駆動信号の電圧値をも調整できるようにしても良い。
【0128】
又、第3実施形態では、インジケータ79がインク噴射の有無を表示するので、操作者はインク噴射音がなくてもインク噴射の有無を認識できる。尚、インジケータ79が点灯しているにもかかわらずインクが噴射されない場合には、一般的にインクタンク66y,66m,66c内のインクが空のときである。
【0129】
又、この第3実施形態では、インク供給部63y,63m,63cが3本であるので、3色を混合した3色混合色、3色の内のいずれか2色の混合した2色混合色色、3色の各色のインクを噴射することができるが、図9(B)に示すように、インク供給部63y,63m,63c,63kを4本設けても良く、又、2本でも5本以上でも良い。
【0130】
又、この第3実施形態では、インク供給部63y,63m,63cはケース本体61に着脱自在に設けられたので、インクタンク66y,66m,66c内のインクが空になった場合にはインク供給部63y,63m,63cを交換することで再度の利用ができ、又、描画するインク色を交換したい場合には所望の色インクのインク供給部63y,63m,63cに交換することで色替えを簡単に行うことができる。又、使用しない時にはインク供給部63y,63m,63cをケース本体61より取り外し、インクタンク66y,66m,66cより露出したインク供給体67の部分を図示しないキャップで塞ぐことでインク供給体67の露出部の乾燥を防止でき、適切な保存ができる。
【0131】
図13〜図15は本発明の第4実施形態を示し、図13は多色描画装置1Dの全体斜視図、図14(A)はインク供給部63y,63m,63cが3本の場合の正面図、図14(B)はインク供給部63y,63m,63c,63wが4本の場合の正面図、図15は吐出量調整スイッチ90の正面図である。
【0132】
図13に示すように、多色描画装置1Dは、前記第3実施形態と同様に多孔板方式のインクタンク一体タイプであり、前記第3実施形態と同一構成箇所については図面に同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成箇所のみを説明する。
【0133】
つまり、ケース81は、操作者が握持できる握持部81aと、この握持部81aの上端に固定された筒部81bとから成り、この筒部81bの先端に霧化インク噴射孔81cが設けられている。そして、このようなケース81内に3本のインク供給部63y,63m,63cとインク霧化噴射部82と電源部である乾電池73及び駆動信号生成部65が収納されていると共に、送風手段85が設けられている。
【0134】
インク霧化噴射部82は、インク供給部63y,63m,63cの数だけの振動板83y,83m,83cと、この振動板83y,83m,83cをそれぞれ振動させる振動駆動源である圧電素子84y,84m,84cとを有し、各振動板83y,83m,83cを別個独立に振動するように設けられている。駆動信号生成部65も3つの圧電素子84y,84m,84cを別個に駆動できるように設けられている。
【0135】
送風手段85は、ケース81内に外気を流入する空気流入孔86と、送風モータ87と、この送風モータ87の駆動で回転するファン88と、このファン88の回転で空気流入孔86よりケース81内に流入された空気流が前方のインク霧化振動部82に移動するための導風路89とを有し、振動板83y,83m,83cの振動で発生する霧化インクの噴射方向、つまり、ケース81の後方から霧化インク噴射孔81cに向かって進む空気流を作る。
【0136】
又、吐出量制御スイッチ90は、ケース本体81の握持部81aの後側に設けられ、図15に示すように、上下方向にスライドできるイエロー、マゼンタ、シアンの3本のスライドスイッチ90y,90m,90cにて構成されている。この各スイッチ90y,90m,90cを操作することによって前記したように各圧電素子84y,84m,84cに印加される駆動信号の電圧が可変され、各噴射インクの吐出量が調整される。
【0137】
この第4実施形態では、振動板83y,83m,83cが振動すると、各インク供給体67の接触位置で微細な貫通孔にインクが入り込み、この入り込んだインクが振動板83y,83m,83cと共に離間位置側に移動し、振動板83y,83m,83cが離間位置から接触位置に戻る際に各貫通孔に入り込んだインクのみが振動力で振動板83y,83m,83cより飛ばされ、これが繰り返されることにより霧化インクが連続的に霧化インク噴射孔81cより噴射される。そして、霧化インクの噴射方向には送風手段85による送風が加わり、この送風によって速いスピードで噴射される。又、送風により噴射インクと空気(気流)との混合比が可変され、この混合比は送風スピードに依存することになる。以上より、この第4実施形態でも前記第3実施形態と略同様な作用・効果が得られる。
【0138】
又、この第4実施形態では、振動板83y,83m,83cは複数であり、この各振動板83y,83m,83cに各色インクのインク供給体63y,63m,63cの端面がそれぞれ接触可能とされているので、各色インクに応じて振動板83y,83m,83cの振動状態を調整できるため、各色インクの噴射量を自由に調整でき、容易に所望の混合色の霧化インクを噴射できる。つまり、前記第3実施形態では噴射インク色がインク供給部63y,63m,63cの本数及びインク色によって制限を受けたが、この第4実施形態では基本的に噴射できるインク色に制限が無い。又、この第4実施形態では、上述の理由により各色インクに適した霧化等が可能である。従って、各色インクに応じて振動板83y,83m,83cの振動状態を調整できるため、各色インクに適した霧化等が可能である。つまり、各色毎に印加する振動エネルギーによりインクの粒径の大きさが微妙に異なるため、シビアな色彩の再現が必要な場合に有効である。
【0139】
又、第4実施形態では、インク霧化噴射部82は、振動板83y,83m,83cの振動によって発生する霧化インクの噴射方向に向かって進む送風を作る送風手段85を有するので、インク噴射力が向上すると共に、噴射するインクと気流の混合比が可変され、描画濃度が可変される。
【0140】
又、この第4実施形態では、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインク供給部63y,63m,63cが3本収容されているので、イエロー、マゼンタ、シアンを混合することで、基本的に全ての色を作ることができる。又、前記第1実施形態で説明したように、図14(B)に示すように、イエロー、マゼンタ、シアン、ホワイトのインク供給部63y,63m,63c,63wを4本設けても良く、又、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインク供給部63y,63m,63cを4本(1本は図示せず)設けても良い。又、この場合には、図15の仮想線で示すように、吐出量制御スイッチ90にはホワイト又はブラックのスライドスイッチ90w(90k)が付加される。
【0141】
尚、この第4実施形態にあって、送風力調整スイッチを設け、このスイッチで送風手段85の空気流の速度を可変できるようにすれば、インク噴射力と描画濃度を自由に調整でき、より描画性能が向上する。
【0142】
尚、前記各実施形態によれば、振動駆動源は圧電素子22,71,84y,84m,84c,84wにて構成されているが、振動板21,70,83y,83m,83c,83wに振動力を作用させることができるものであれば良い。
【0143】
尚、前記各実施形態にあって、電源部は、乾電池、AC入力内蔵DC電源、ACアダプターによるDC入力のいずれであっても良い。
【0144】
尚、前記第3及び第4実施形態によれば、インクタンク66y,66m,66c等がケース61,81内に収容されているが、前記第1実施形態のように別体としても良い。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項の発明の多色描画装置によれば、1枚の振動板の振動によりインクが霧化され、霧化されて初めて各色のインクが混合されることにより、インク供給部では所望の色インクを混合する必要がなく単に各色のインクをインク供給位置に供給すれば良く、又、単に1枚の振動板の振動によってインクが霧化されるもので送風としては霧化インクを噴射される程度のものがあれば良い。従って、色替え等に際して洗浄の必要がなく、余剰インクも出ることがなく、しかも、大きな音を発生させることなく霧化インクを噴射して描画できる。特に、各色インクを1枚の振動板に液滴として滴下することにより、各色のインク供給量の調整を容易に行うことができる。更に、1枚の振動板を配置し、これを振動させれば良いため、構成をシンプルにでき、又、振動駆動源の制御を容易にできる。
【0151】
請求項の発明の多色描画装置によれば、1枚の振動板が振動すると、インク供給体の接触位置で微細な貫通孔にインクが入り込み、この入り込んだインクが1枚の振動板と共に離間位置側に移動し、1枚の振動板が離間位置から接触位置に戻る際に各貫通孔に入り込んだインクのみが振動力で1枚の振動板より飛ばされ、これが繰り返されることにより、霧化インクが連続的に噴射される。特に、1枚の振動板を配置し、これを振動させれば良いため、構成をシンプルにでき、又、振動駆動源の制御を容易にできる。
【0163】
請求項の発明の多色描画方法によれば、インク供給部のインク供給位置とされた1枚の振動板の上方位置より各色インクが液滴として1枚の振動板に滴下され、1枚の振動板に接触した液滴が振動で霧化され、この霧化された霧化インクが送風手段の送風で霧化インク噴射孔に向かって噴射されるので、各色インクを1枚の振動板に液滴として滴下することから各色のインク供給量の調整が容易である。特に、1枚の振動板を配置し、これを振動させれば良いため、構成がシンプルであり、又、振動駆動源の制御が容易である。
【0167】
請求項の発明の多色描画方法によれば、1枚の振動板がインク供給部のインク供給位置とされたインク供給体の端面に接触される接触位置とインク供給体の端面より離間する離間位置との間で振動することで各色のインクが霧化されて噴射されるので、1枚の振動板が振動すると、インク供給体の接触位置で微細な貫通孔にインクが入り込み、この入り込んだインクが1枚の振動板と共に離間位置側に移動し、1枚の振動板が離間位置から接触位置に戻る際に各貫通孔に入り込んだインクのみが振動力で1枚の振動板より飛ばされ、これが繰り返されることにより、霧化インクが連続的に所定方向に噴射される。特に、1枚の振動板を配置し、これを振動させれば良いため、構成がシンプルであり、又、振動駆動源の制御が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、多色描画装置の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、(A)は多色描画装置の描画装置本体の概略構成図、(B)は多色描画装置のインク霧化噴射部の側面説明図、(C)は多色描画装置のインク霧化噴射部の平面説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、(A)〜(C)はそれぞれ噴射ノズルの斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示し、多色描画装置の概略回路ブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示し、色調整の配合データテーブル内容を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示し、インクタンクとしてブラックの代わりにホワイトを有する場合の色調整の配合データテーブル内容を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示し、多色描画装置の概略構成図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示し、多色描画装置の概略構成図である。
【図9】本発明の第3実施形態を示し、(A)はインク供給部が3本の場合の正面図、(B)はインク供給部が4本の場合の正面図である。
【図10】本発明の第3実施形態を示し、吐出量調整スイッチの正面図である。
【図11】本発明の第3実施形態を示し、多色描画装置の概略回路ブロック図である。
【図12】本発明の第3実施形態を示し、(A)は信号制御部の回路図、(B)は各部の出力波形図である。
【図13】本発明の第4実施形態を示し、多色描画装置の概略構成図である。
【図14】本発明の第4実施形態を示し、(A)はインク供給部が3本の場合の正面図、(B)はインク供給部が4本の場合の正面図である。
【図15】本発明の第4実施形態を示し、吐出量調整スイッチの正面図である。
【図16】従来例の多色描画装置の側面図である。
【符号の説明】
1A〜1D 多色描画装置
2 タンクユニット
3 描画装置本体
4,50,60,81 ケース
5,35,36,37 噴射ノズル
5a、51a,62a,81c 霧化インク噴射孔
6,7,8,9,63y,63m,63c,63w インク供給部
10 洗浄液供給部
11,55,64,82 インク霧化噴射部
12y,12m,12c インクタンク
13y,13m,13c インクパイプ
14y,14m,14c,17 歯車ポンプ
15 洗浄液タンク
16 液パイプ
18y,18m,18c インクセンサ
19 洗浄液センサ
21,70,83y,83m,83c,83w 振動板
22,71,84y,84m,84c,84w 圧電素子(振動駆動源)
23,56,85 送風手段
24 コンプレッサ
25 エアパイプ
26 レギュレータ
27 エアマニホールド
28a 電源部
28b 制御回路部
29 表示パネル
30 吐出スイッチ
31 吐出マニュアル調整スイッチ
32 色調整ダイヤル
33 色調スライドスイッチ
41,65 駆動信号生成部

Claims (4)

  1. 各色のインクタンク内のインクをインク供給位置までそれぞれ供給する複数のインク供給部と、この各インク供給部より供給された各色のインクを振動板の振動により霧化し、且つ、この霧化したインクを混合しつつ霧化インク噴射孔より噴射するインク霧化噴射部と、このインク霧化噴射部への駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を備えた多色描画装置であって、
    前記インク霧化噴射部は、前記インク供給部のインク供給位置とされた上方位置より各色インクが液滴として滴下され、上下方向に振動する振動板と、この振動板を振動させる振動駆動源と、前記振動板の上方を霧化インク噴射孔に向かって流れる送風を発生する送風手段とを有し、かつ前記振動板は1枚であり、この1枚の振動板上に各色インクの液滴が滴下されることを特徴とする多色描画装置。
  2. 各色のインクタンク内のインクをインク供給位置までそれぞれ供給する複数のインク供給部と、この各インク供給部より供給された各色のインクを振動板の振動により霧化し、且つ、この霧化したインクを混合しつつ霧化インク噴射孔より噴射するインク霧化噴射部と、このインク霧化噴射部への駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を備えた多色描画装置であって、
    前記インク霧化噴射部は、インク供給部のインク供給位置とされたインク供給体の端面に接触される接触位置とインク供給体の端面より離間する離間位置との間で振動する微細な貫通孔が形成された振動板と、この振動板を振動させる振動駆動源とを有し、かつ前記振動板は1枚であり、この1枚の振動板に各色インクのインク供給体の端面が接触していることを特徴とする多色描画装置。
  3. 各色のインクタンク内のインクをインク供給位置までそれぞれ供給する複数のインク供給部を有し、この各インク供給部より供給された各色のインクを振動板の振動により霧化し、且つこの霧化したインクを混合しつつ霧化インク噴射孔より噴射する多色描画方法であって、
    上下方向に振動する振動板と、この振動板を振動させる振動駆動源とを有し、前記インク供給部のインク供給位置とされた前記振動板の上方位置より各色インクが液滴として前記振動板に滴下され、前記振動板に接触した液滴が振動で霧化され、この霧化された霧化インクが送風手段の送風で霧化インク噴射孔に向かって噴射され、かつ前記振動板は1枚であり、この1枚の振動板上に各色インクの液滴が滴下されることを特徴とする多色描画方法。
  4. 各色のインクタンク内のインクをインク供給位置までそれぞれ供給する複数のインク供給部を有し、この各インク供給部より供給された各色のインクを振動板の振動により霧化し、且つこの霧化したインクを混合しつつ霧化インク噴射孔より噴射する多色描画方法であって、
    微細な貫通孔が形成された振動板と、この振動板を振動させる振動駆動源とを有し、前記振動板がインク供給部のインク供給位置とされたインク供給体の端面に接触される接触位置とインク供給体の端面より離間する離間位置との間で振動することで各色のインクが霧化され、且つこの各色の霧化インクが混合されつつ霧化インク噴射孔より噴射され、かつ前記振動板は1枚であり、この1枚の振動板に各色インクのインク供給体の端面が接触していることを特徴とする多色描画方法。
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