JP3901770B2 - エネルギーサブトラクション処理方法および装置 - Google Patents

エネルギーサブトラクション処理方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエネルギーサブトラクション処理方法および装置に関し、詳細にはエネルギーサブトラクション処理のためのパラメータ変更の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、放射線写真フイルムに記録された放射線画像を光電的に読み取って画像データを得、この画像データに適切な画像処理を施した後、画像を再生記録することが種々の分野で行われている。たとえば、後の画像処理に適合するように設計されたガンマ値の低いX線フィルムを用いてX線画像を記録し、このX線画像が記録されたフィルムからX線画像を光電的に読み取って電気信号を得、この画像信号をデジタル画像データに変換し、この画像データに画像処理を施した後、コピー写真等に可視像として再生することにより、コントラスト,シャープネス,粒状性等の画質性能の良好な再生画像を得ることが行われている(特公昭61-5193 号参照)。
【0003】
また本願出願人により、放射線(X線,α線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体に記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像データを得、この画像データに基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料、CRT等に可視像として出力させる放射線画像記録再生システムがすでに提案されている(特開昭55-12429号,同56-11395号,同55-163472 号,同56-104645 号,同55- 116340号等)。このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線写真システムと比較して極めて広い放射線露出域にわたって画像を記録しうるという実用的な利点を有している。
【0004】
上記システムにおいて、蓄積性蛍光体シートに照射された放射線の線量等に応じて最適な読取条件で読み取って画像信号を得る前に、予め低レベルの光ビームにより蓄積性蛍光体シートを走査してこのシートに記録された放射線画像の概略を読み取る先読みを行い、この先読みにより得られた先読画像信号を分析し、その後上記シートに高レベルの光ビームを照射して走査し、この放射線画像に最適な読取条件で読み取って画像信号を得る本読みを行うように構成されたシステムが知られている。
【0005】
ここで読取条件とは、読取りにおける輝尽発光光の光量と読取装置の出力との関係に影響を与える各種の条件を総称するものであり、例えば入出力の関係を定める読取ゲイン,スケールファクタあるいは、読取りにおける励起光のパワー等を意味するものである。
【0006】
また、この先読みを行わずに読取条件を設定するための方法が本願出願人により提案されている(特開昭55-48672号,同55-50180号,同56-11348号等)。この方法は、蓄積性蛍光体シートに放射線を照射したときにシートから発せられる瞬時発光光を検光検出器により検出し、この瞬時発光光から放射線画像の特性あるいは蓄積性蛍光体シートに蓄積記録された放射線の蓄積量等の情報を得て、読取条件を決定する方法である。
【0007】
さらに、この先読みを行うシステムか先読みを行わないシステムかによらず、得られた画像信号(先読画像信号を含む)を分析し、画像信号に画像処理を施す際の最適な画像処理条件を決定するようにしたシステムもある。ここで画像処理条件とは、画像信号に基づく再生画像の階調や感度等に影響を及ぼす処理を該画像信号に施す際の各種の条件を総称するものであり、前述した先読みを行なわないシステムにおいては前述した読取条件である読取ゲイン,スケールファクタをも含むものである。この画像信号に基づいて最適な画像処理条件を決定する方法は、蓄積性蛍光体シートを用いるシステムに限られず、たとえば従来のX線フィルム等の記録シートに記録された放射線画像から画像信号を得るシステムにも適用されている(以下、本明細書中、このような読取条件および/または画像処理条件を決定するシステムをEDR処理システムまたはEDR処理手段ということがある)。
【0008】
また上記のようにX線フイルムや蓄積性蛍光体シート等を用いるシステムにおいて、記録された複数の放射線画像を読み取って複数の画像データを得た後、これらの画像データに基づいて上記放射線画像のサブトラクション処理を施すことがある。
【0009】
ここで、放射線画像のサブトラクション処理とは、互いに異なった条件で撮影された複数の放射線画像の差に対応する画像を得る処理をいい、具体的にはこれら複数の放射線画像を所定のサンプリング間隔で読み取って各放射線画像に対応する複数のデジタルの画像データを得、これら複数の画像データの各対応するサンプリング点(画素)毎に減算処理を施すことにより、放射線画像中の特定の被写体部分(以下、組織または構造物等の陰影とも称する)のみを強調または抽出した放射線画像を得る処理をいう。
【0010】
このサブトラクション処理には基本的には次の二つがある。すなわち、造影剤の注入により被写体の特定の部分(たとえば人体を被写体としたときの血管等の陰影)が強調された放射線画像から造影剤が注入されていない放射線画像を引き算(サブトラクト)することによって被写体の特定の部分(血管等の陰影)を抽出するいわゆる時間サブトラクションと、被写体の特定の部分が互いに異なるエネルギーを有する放射線に対して異なる放射線吸収率を有することを利用して、同一の被写体に対して互いに異なるエネルギーを有する放射線を照射してこれら互いに異なるエネルギーを有する各放射線による複数の放射線画像を得、これら複数の放射線画像を適当に重み付けしてその差を演算すること(下記式(1)参照)によって被写体の特定部分を抽出するいわゆるエネルギーサブトラクションとがある。本出願人も蓄積性蛍光体シートを用いたエネルギーサブトラクションについて提案している(特開昭59-83486号公報,特開昭60-225541 号公報参照)。
【0011】
Sproc=Ka・H−Kb・L+Kc (1)
ただし、Sprocはサブトラクション処理により得られるサブトラクション画像データ、Ka、Kbは重み付け係数、Kcはバイアス成分(以下、Ka、Kb、Kcをまとめてサブトラクション処理のパラメータという)、Hはいわゆる高圧側の画像データ、Lはいわゆる低圧側の画像データをそれぞれ意味する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記エネルギーサブトラクション処理に関し、被写体の放射線撮影を行なう際、所定のエネルギー分布を有する放射線を被写体に照射すると、被写体の厚さに応じて放射線透過率が異なり、しかも低エネルギーの放射線ほど透過率が低いため、放射線が被写体を透過するにしたがって放射線のエネルギー分布が全体として高エネルギー側に偏るいわゆるビームハードニングの現象が生じることが知られている。
【0013】
例えば骨部の骨塩定量をエネルギーサブトラクション処理によって行なう場合、骨部の厚さが同一であってもこの骨部を取り囲む軟部組織の厚さが厚い場合はビームハードニングによる影響が大きいため骨部濃度が薄くなり、一方、軟部組織の厚さが薄い場合はビームハードニングによる影響が小さいため骨部濃度が濃くなる。
【0014】
このようにビームハードニングの影響の大小によって、抽出した組織の濃度が変動したのでは的確な診断に悪影響を与えることになる。特に過去に得られたエネルギーサブトラクション画像と現在得られたエネルギーサブトラクション画像とを比較する場合に、両画像間でビームハードニングの影響度合に差があれば、現在も病巣部が存在するにも拘らず、治癒したとの誤った判断がなされる虞もある。
【0015】
またエネルギーサブトラクション画像は、放射線の被写体内部における散乱の影響を受けやすく、散乱の度合に応じてエネルギーサブトラクション画像の画質が変化する。したがってエネルギーサブトラクション画像の画質を向上させるためには放射線の被写体内部における散乱の影響も考慮する必要がある。
【0016】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、放射線のビームハードニング、散乱の影響を低減することを可能にしたエネルギーサブトラクション処理方法および装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のエネルギーサブトラクション処理方法および装置は、被写体の体厚に応じてサブトラクション処理のパラメータを変更して、放射線のビームハードニングや散乱の影響を低減させることを特徴とするものである。
【0018】
すなわち本発明の第1のエネルギーサブトラクション処理方法は、同一の被写体を撮影したエネルギー状態の互いに異なる複数の放射線画像をそれぞれ読み取って得られた複数の放射線画像データについて、対応する画素ごとに前記放射線画像データの、所定のパラメータに基づいたサブトラクション処理を行なうことにより、前記放射線画像中の所望の組織の陰影を抽出または強調するエネルギーサブトラクション処理方法において、
前記被写体の厚さに応じて前記パラメータを変更することを特徴とするものである。
【0019】
ここで上記パラメータとは上記式(1)におけるサブトラクション処理のパラメータKa、Kb、Kcを意味する。また被写体の厚さに応じてパラメータをどのように変更するかは、通常あらかじめ実験的、経験的に定められる。
【0020】
本発明の第2のエネルギーサブトラクション処理方法は、同一の被写体を撮影したエネルギー状態の互いに異なる複数の放射線画像をそれぞれ読み取って得られた複数の放射線画像データについて、対応する画素ごとに前記放射線画像データの、所定のパラメータに基づいたサブトラクション処理を行なうことにより、前記放射線画像中の所望の組織の陰影を抽出または強調するエネルギーサブトラクション処理方法において、
前記複数の放射線画像データのうち1つの画像データまたは2以上の画像データの平均値に基づいて求められた、前記放射線画像中の所望とする組織の陰影を最適な階調で再生し得る画像処理条件に応じて、前記パラメータを変更することを特徴とするものである。
【0021】
ここで上記画像処理条件とは、前述した画像処理条件を決定するシステムにおける画像処理条件を意味し、具体的にはスケールファクター(Gp)値等を意味する。なおこのスケールファクター(Gp)値に代えてラチチュード(L=4/Gp)値を用いてもよい。
【0022】
なお本発明の第2のエネルギーサブトラクション処理方法は、本願出願人が、被写体の体厚が大きくなるにしたがって上記スケールファクター(Gp)値が小さくなることを実験的に確かめたことに基づくものである。
【0023】
本発明の第3のエネルギーサブトラクション処理方法は、同一の被写体の胸部を撮影したエネルギー状態の互いに異なる複数の胸部放射線画像をそれぞれ読み取って得られた複数の胸部放射線画像データについて、対応する画素ごとに前記放射線画像データの、所定のパラメータに基づいたサブトラクション処理を行なうことにより、前記放射線画像中の所望の組織の陰影を抽出または強調するエネルギーサブトラクション処理方法において、
前記複数の胸部放射線画像のうち少なくとも1つの放射線画像に基づいて、該放射線画像中の肺野部と横隔膜下部との面積比を求め、
該面積比に応じて、前記パラメータを変更することを特徴とするものである。
【0024】
体厚が厚い被写体は体厚の薄い被写体に比べて、肺野部の面積SA と横隔膜下部の面積SB との比(SB /SA )が大きくなることを見出したことに基づくものである。
【0025】
なお横隔膜下部とは腹腔を意味する。
【0026】
本発明の第1のエネルギーサブトラクション処理装置は、同一の被写体を撮影したエネルギー状態の互いに異なる複数の放射線画像をそれぞれ読み取って得られた複数の放射線画像データについて、対応する画素ごとに前記放射線画像データの、所定のパラメータに基づいたサブトラクション処理を行なうことにより、前記放射線画像中の所望の組織の陰影を抽出または強調するエネルギーサブトラクション処理装置において、
前記被写体の厚さを入力する入力手段と、
該入力された被写体の厚さに応じて前記パラメータを変更するパラメータ変更手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0027】
また本発明の第2のエネルギーサブトラクション処理装置は、同一の被写体を撮影したエネルギー状態の互いに異なる複数の放射線画像をそれぞれ読み取って得られた複数の放射線画像データについて、対応する画素ごとに前記放射線画像データの、所定のパラメータに基づいたサブトラクション処理を行なうことにより、前記放射線画像中の所望の組織の陰影を抽出または強調するエネルギーサブトラクション処理装置において、
前記複数の放射線画像データのうち1つの画像データまたは2以上の画像データの平均値に基づいて所定の画像処理条件算出手段により求められた、前記放射線画像中の所望とする組織の陰影を最適な階調で再生し得るスケールファクター値またはラチチュード値等の画像処理条件に応じて、前記パラメータを変更するパラメータ変更手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0028】
ここで上記画像処理条件算出手段における画像処理条件とは、前述した画像処理条件を決定するシステムにおける画像処理条件を意味し、具体的にはスケールファクター(Gp)値等を意味する。なおこのスケールファクター(Gp)値に代えてラチチュード(L=4/Gp)値を用いてもよい。
【0029】
本発明の第3のエネルギーサブトラクション処理装置は、同一の被写体の胸部を撮影したエネルギー状態の互いに異なる複数の胸部放射線画像をそれぞれ読み取って得られた複数の胸部放射線画像データについて、対応する画素ごとに前記放射線画像データの、所定のパラメータに基づいたサブトラクション処理を行なうことにより、前記放射線画像中の所望の組織の陰影を抽出または強調するエネルギーサブトラクション処理装置において、
前記複数の胸部放射線画像のうち少なくとも1つの放射線画像に基づいて、該放射線画像中の肺野部と横隔膜下部との面積比を求める面積比算出手段と、
該面積比に応じて、前記パラメータを変更するパラメータ変更手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0030】
【発明の効果】
本発明のエネルギーサブトラクション処理方法および装置は、被写体の体厚、体厚と相関を有するスケールファクター値もしくはラチチュード値等の画像処理条件または体厚と相関を有する肺野部と横隔膜下部との面積比に基づいて、エネルギーサブトラクション処理のパラメータを変更することにより、ビームハードニングや散乱線の影響を除去した、所望の組織の陰影を得ることができる。この効果は特に、経時的に体厚が変化した被写体についての、その経時的な隔たりを有したエネルギーサブトラクション画像同士を比較する場合により顕著であり、適切な診断情報を得るうえで有効である。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエネルギーサブトラクション処理装置の具体的な実施の形態について説明する。
【0032】
図1は本発明のエネルギーサブトラクション処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図、図2はX線撮影装置の概略図、図3はX線画像読取装置と図1に示したエネルギーサブトラクション処理装置を含む画像処理表示装置を示す斜視図である。
【0033】
図示のエネルギーサブトラクション処理装置40は、被写体の体厚tを入力する入力手段41と、エネルギーサブトラクション処理のための予め設定されたパラメータKa、Kb、Kcが記憶された記憶手段42と、入力手段41から入力された被写体の体厚tに基づいてパラメータKa、Kb、Kcを変更するパラメータ変更手段43と、エネルギーサブトラクション処理用のエネルギー状態が相異なる2つのX線画像をそれぞれ読み取って得られた2つのX線画像データを記憶する内部メモリ45と、変更されたパラメータKa′、Kb′、Kc′に基づき下記式(1′)にしたがって内部メモリ45に記憶された2つのX線画像データに対してサブトラクション処理を行なうエネルギーサブトラクション処理手段44とを備えた構成である。
【0034】
S1Ka′・S0Kb′・S0Kc′1′
ただし、S1はサブトラクション処理により得られるサブトラクション画像データ、Ka′Kb′は重み付け係数、Kc′はバイアス成分(以下、Ka′Kb′Kc′をまとめてサブトラクション処理のパラメータという)、S0 はいわゆる高圧側の画像データ、S0はいわゆる低圧側の画像データをそれぞれ意味する。
【0035】
なお入力手段41、内部メモリ45はそれぞれ、後述する画像処理表示装置30のキーボード31、内部メモリ35によりその機能が兼用されているものである。
【0036】
X線撮影装置1のX線管2から発せられたX線3は被写体(人体の胸部)4に照射される。被写体4を透過したX線3aは第1の蓄積性蛍光体シート5に照射され、X線3aのエネルギーのうち比較的低エネルギーのX線が第1の蓄積性蛍光体シート5に蓄積され、これにより第1のシート5に被写体4のX線画像が蓄積記録される。
【0037】
シート5を透過したX線3bはさらに低エネルギーのX線をカットするフィルタ6を透過し、フィルタ6を透過した高エネルギーX線3cが第2の蓄積性蛍光体シート7に照射される。これにより第2のシート7にも被写体4のX線画像が蓄積記録される。
【0038】
被写体4には、サブトラクション処理を行なうにあたって2つのX線画像の位置合わせを行なうための基準となる2つのマーク8が付されている。なお上記X線撮影装置は1回の撮影で2つのシート5,7にX線画像を蓄積記録するものであるが、中間層にエネルギー分離フィルターを有し両面に蓄積性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体シートを用いて撮影を行なうものであってもよいし、時間的に相前後した2つのタイミングでそれぞれ1枚ずつのシートに撮影を行なうものであってもよい。
【0039】
図2に示したX線撮影装置1で撮影が行なわれた後、第1および第2の蓄積性蛍光体シート5,7が一枚ずつX線画像読取装置10の所定位置にセットされる。ここでは、第1の蓄積性蛍光体シート5に蓄積記録された第1のX線画像の読取りの場合について説明する。
【0040】
所定位置にセットされた、第1のX線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート5は、図示しない駆動手段により駆動されるエンドレスベルト等のシート搬送手段15により、矢印Y方向に搬送(副走査)される。一方、レーザ光源16から発せられた光ビーム17はモータ18により駆動され矢印Z方向に高速回転する回転多面鏡19によって反射偏向され、fθレンズ等の集束レンズ20を通過した後、ミラー21により光路を変えて蓄積性蛍光体シート5に入射し、副走査の方向(矢印Y方向)と略直角な矢印X方向に主走査する。蓄積性蛍光体シート5の、光ビーム17が照射された箇所からは、蓄積記録されているX線画像情報に応じた光量の輝尽発光光22が発せられ、この輝尽発光光22は光ガイド23によって導かれ、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)24によって光電的に検出される。
【0041】
フォトマルチプライヤ24から出力されたアナログ信号Sは、ログアンプ25で対数的に増幅された後、A/D変換器26に入力され、サンプリングされて、デジタルの画像信号S0が得られる。この画像信号S0は第1の蓄積性蛍光体シート5に蓄積記録された第1のX線画像を表わすものであり、第1の画像信号S01 と呼ぶ。この第1の画像信号S01 は画像処理表示装置30内の内部メモリ45(または35)に一旦記憶される。
【0042】
画像処理表示装置30は、本発明のエネルギーサブトラクション処理装置の一実施形態を内包する他、画像信号に対して各種の画像処理を施すものであり、種々の指示や前述した被写体の体厚tを入力するキーボード31、指示のための補助情報や画像信号に基づく可視画像を表示するCRTディスプレイ32、記憶媒体としてのフロッピィディスクが装填され駆動されるフロッピィディスクドライブ部33、およびCPUや内部メモリ35が内蔵された本体部34が備えられている。
【0043】
次に上記と同様にして、第2の蓄積性蛍光体シート7に蓄積記録された第2のX線画像を表わす第2の画像信号S02 が得られ、この第2の画像信号S02 も画像処理表示装置30内の内部メモリ45に一旦記憶される。
【0044】
図4は、画像処理表示装置内の内部メモリ45に記憶された第1および第2のX線画像を表わす2つの画像信号S01 ,S02 に基づいて、エネルギーサブトラクション処理装置40内で行なわれる処理の流れを表わした図である。
【0045】
内部メモリ45に記憶された、第1および第2のX線画像信号S0,S0は、図4に示すそれぞれ第1のX線画像51,第2のX線画像52を担持する信号である。第1のX線画像51は比較的低エネルギーX線による画像であり、第2のX線画像52は比較的高エネルギーX線による画像であるが、互いに軟部および骨部の濃度は異なるものの両者ともこれら軟部および骨部の双方が記録された原画像である。
【0046】
まず、キーボード(入力手段)41から被写体の体厚t(図2参照)がオペレータにより入力される。入力された体厚tはパラメータ変更手段43に入力される。パラメータ変更手段43は、記憶手段42に記憶された標準的な体厚t0の被写体についてのエネルギーサブトラクション処理用パラメータKa、Kb、Kcを読み出し、これらのパラメータKa、Kb、Kcを、入力された体厚tの被写体のエネルギーサブトラクション画像としてビームハードニングを低減するようなパラメータKa′、Kb′、Kc′に変更する。そしてこの変更されたパラメータKa′、Kb′、Kc′はサブトラクション処理手段44に入力される。
【0047】
サブトラクション処理手段44は、内部メモリ45から第1および第2のX線画像信号S0,S0を読み出し、先ずこれら2つの画像信号S0,S0がそれぞれ担持する各X線画像5152の相対的な位置合わせを画像信号上で行なう(特開昭58-163338 号公報参照)。この位置合わせは、図2に示す2つのマーク8が重なるように2つのX線画像を相対的に直線的な移動および回転移動を行なうことによりなされ、対応する各画素毎に式(1′)
S1=Ka′・S0−Kb′・S0+Kc′ (1′)
に従ってサブトラクション処理が行なわれ、被写体4の骨部の陰影が消去されるとともに軟部の陰影のみが抽出された軟部画像53(図4参照)を表す軟部画像信号(サブトラクション画像信号)S1が求められる。
【0048】
この求められた軟部画像信号S1は画像処理表示装置30のCRTディスプレイ32に送られ、この軟部画像信号S1に基づく可視画像(軟部画像53)がCRTディスプレイ32に再生表示される。
【0049】
CRTディスプレイ32に再生表示された軟部画像53は、被写体の体厚tに応じて変動するビームハードニングの影響が、エネルギーサブトラクション処理のパラメータを被写体の体厚tに応じて変更することにより、低減されたものとなる。
【0050】
このように本実施形態のエネルギーサブトラクション処理装置40によれば、ビームハードニングの影響が低減された診断性能の高い画像を提供することができる。
【0051】
図5は、本発明の第2のエネルギーサブトラクション処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。この実施形態のエネルギーサブトラクション処理装置40′は、画像処理表示装置30が備える画像処理条件算出手段(EDR処理手段)36により算出されるスケールファクターGpに応じてエネルギーサブトラクション処理のパラメータを変更するものである。
【0052】
ここで画像処理条件算出手段36は、入力された画像信号について、画像信号のレベルごとの頻度の分布を示すヒストグラムを作成し、このヒストグラムの形状に基づいて所望とする画像部分に対応する画像信号を認識し、その画像部分を最適な階調の可視像として再生し得るようにスケールファクターGpとゲインSkとを求める処理を行なうものである(特開平4-51229号公報等参照)。
【0053】
本実施形態のエネルギーサブトラクション処理装置40′は、スケールファクターGpごとの所定の画像信号と各パラメータKa、Kb、Kcとが対応付けられた変換テーブル(図6参照)が記憶された記憶手段42′と、エネルギーサブトラクション処理用のエネルギー状態が相異なる2つのX線画像をそれぞれ読み取って得られた2つのX線画像データを記憶する内部メモリ45と、内部メモリ45に記憶された2つのX線画像データのうち低圧画像データS01 を読み出し、この低圧画像データS01 の縦 127画素×横127 画素の画素マトリックスの単純平均値からなる非鮮鋭マスク信号Luを求め、画像処理条件算出手段36から入力されたスケールファクタGp値および求めた非鮮鋭マスク信号Luに対応するように各パラメータKa、Kb、Kcを変更するパラメータ変更手段43′と、変更されたパラメータKa′、Kb′、Kc′に基づき前記式(1′)にしたがって内部メモリ45に記憶された2つのX線画像データに対してサブトラクション処理を行なうエネルギーサブトラクション処理手段44とを備えた構成である。
【0054】
ここで記憶手段42′に記憶されている変換テーブルについて説明する。変換テーブルはパラメータKa、Kb、Kcごとに設けられており、図6の各図に示すように、予め設定されたGpmax (=3.0 )と各パラメータKa、Kb、Kcとの対応曲線、およびGpmin (=1.0 )と各パラメータKa、Kb、Kcとの対応曲線からなり、Gpmax は被写体の厚さを最小に想定したときのスケールファクタGp、Gpmin は被写体の厚さを最大に想定したときのスケールファクタGpをそれぞれ意味する。
【0055】
またパラメータ変更手段43′は詳しくは、非鮮鋭マスク信号Luに応じた上記変換テーブルにおけるGpmax とGpmin 、および画像処理条件算出手段36から入力されたスケールファクタGpに基づいて、このGpに対応する各パラメータKa′、Kb′、Kc′を補間演算(線形補間)により求める作用をなす。
【0056】
次に本実施形態のエネルギーサブトラクション処理装置40′の作用について説明する。
【0057】
図1に示したエネルギーサブトラクション処理装置40と同様に、内部メモリ45に第1および第2のX線画像を表わす2つの画像信号S01 ,S02 が記憶される。
【0058】
一方、パラメータ変更手段43′には画像処理条件算出手段36からスケールファクタGpが入力される。
【0059】
パラメータ変更手段43′は、まず内部メモリ45に記憶された2つの画像信号S01 ,S02 のうち比較的低エネルギーに対応した低圧画像信号S01 を読み出し、この低圧画像信号S01 について、縦 127画素×横127 画素の画素マトリックスの単純平均値からなる非鮮鋭マスク信号Luを求める。
【0060】
次にパラメータ変更手段43′は、記憶手段42′に記憶された各パラメータごとの変換テーブル(図6(1)〜(3))を読み出し、求めた非鮮鋭マスク信号Luに対応するGpmax 曲線上の各パラメータKamax 、Kbmax 、Kcmax 、およびGpmin 曲線上の各パラメータKamin 、Kbmin 、Kcmin を求める。
【0061】
ここでパラメータ変更手段43′は、各パラメータごとの変換テーブルの前記求めた非鮮鋭マスク信号Luに対応するGpmax とGpmin との間に、画像処理条件算出手段36から入力されたGp値を設定し、Gp値の補間係数を求める。すなわちGp=s・Gpmax +(1−s)・Gpmin なる補間係数sを求める。
【0062】
次いでこの補間係数sを用いて、
Ka′=s・Kamax +(1−s)・Kamin
Kb′=s・Kbmax +(1−s)・Kbmin
Kc′=s・Kcmax +(1−s)・Kcmin
なるパラメータKa′、Kb′、Kc′を求める。
【0063】
このようにして求められたパラメータKa′、Kb′、Kc′は、スケールファクタGpに依存した、すなわち体厚tに依存したパラメータであり、サブトラクション処理手段44に入力される。
【0064】
サブトラクション処理手段44は、内部メモリ45から第1および第2のX線画像信号S0,S0を読み出し、先ずこれら2つの画像信号S0,S0がそれぞれ担持する各X線画像5152の相対的な位置合わせを画像信号上で行ない、対応する各画素毎に前述の式(1′)に従ってサブトラクション処理が行なわれ、被写体4の骨部の陰影が消去されるとともに軟部の陰影のみが抽出された軟部画像53(図4参照)を表す軟部画像信号(サブトラクション画像信号)S1が求められる。
【0065】
この求められた軟部画像信号S1は画像処理表示装置30のCRTディスプレイ32に送られ、この軟部画像信号S1に基づく可視画像(軟部画像53)がCRTディスプレイ32に再生表示される。
【0066】
CRTディスプレイ32に再生表示された軟部画像53は、被写体の体厚tに応じて変動するビームハードニングの影響が、エネルギーサブトラクション処理のパラメータを被写体の体厚tに応じて変更することにより、低減されたものとなる。
【0067】
このように本実施形態のエネルギーサブトラクション処理装置40によれば、体厚の値自体を外部から入力することなく、このGp値によって定量的に体厚を評価することができ、その結果、ビームハードニングの影響が低減された診断性能の高い画像を提供することができる。
【0068】
なお本実施形態における画像処理条件算出手段36によるGp値の算出は、第1の画像信号S01 に基づいて行なってもよいし、第2の画像信号S02 に基づいて行なってもよい。また第1の画像信号S01 と第2の画像信号S02 との平均値に基づいて行なってもよい。
【0069】
また画像処理条件算出手段36によるGp値に代えて、ラチチュード値L(=4/Gp)に基づいて行なってもよい。
【0070】
さらに本実施形態においては、パラメータを決定するGpを非鮮鋭マスク信号Luの大きさに応じたものとして、画素ごとにパラメータを変化させてサブトラクション処理を行なうものとしたが、本発明のエネルギーサブトラクション処理装置および方法はこの形態に限るものではなく、非鮮鋭マスク信号Luの大きさに拘らず一定のパラメータを用いてサブトラクション処理を行なうようにしてもよい。この場合、各パラメータごとの変換テーブルは、非鮮鋭マスク信号Luの大きさに拘らず一定のパラメータを採るGpmax 直線とGpmin 直線とを設けたものとすればよい。
【0071】
図7は本発明の第3のエネルギーサブトラクション処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【0072】
図示のエネルギーサブトラクション処理装置40″は、エネルギーサブトラクション処理用のエネルギー状態が相異なる2つの胸部X線画像をそれぞれ読み取って得られた2つの胸部X線画像データを記憶する内部メモリ45と、この2つの胸部X線画像のうち少なくとも1つの胸部X線画像に基づいて、胸部X線画像中の肺野部と横隔膜下部(腹腔)との面積比をヒストグラムに基づいて求める面積比算出手段46と、エネルギーサブトラクション処理のための予め設定されたパラメータKa、Kb、Kcが記憶された記憶手段42″と、面積比算出手段46により求められた前記面積比に基づいてパラメータKa、Kb、Kcを変更するパラメータ変更手段43″と、変更されたパラメータKa′、Kb′、Kc′に基づき下記式(1′)にしたがって内部メモリ45に記憶された2つのX線画像データに対してサブトラクション処理を行なうエネルギーサブトラクション処理手段44とを備えた構成である。
【0073】
次に本実施形態のエネルギーサブトラクション処理装置40′の作用について説明する。
【0074】
図1に示したエネルギーサブトラクション処理装置40と同様に、内部メモリ45に第1および第2のX線画像を表わす2つの画像信号S01 ,S02 が記憶される。次いで面積比算出手段46が内部メモリ45に記憶されたこれら2つの画像信号のうちいずれか一方に基づいて、若しくは両信号を加算平均した信号に基づいてヒストグラムを作成し、この画像信号のヒストグラムにおける信号の分布状態から、肺野部と腹腔部を特定し、この特定された肺野部と腹腔部との面積比hをヒストグラム上で求める。
【0075】
具体的には、肺野部に対応する画像信号の範囲および腹腔部に対応する画像信号の範囲は、例えば図8(1)に示すヒストグラム上でそれぞれ範囲A、Bで示される。そこでこのヒストグラム曲線を範囲Aおよび範囲Bでそれぞれ積分等することにより、肺野部の面積SA と腹腔部の面積SB を求め、これらの比の値h(=SB /SA )を算出する。
【0076】
ここで、体厚tが大きくなるにしたがって腹腔部の面積が大きくなる一方、肺野部の面積は腹腔部の面積に対して相対的に小さくなることが経験的に見出され、その結果、体厚tが大きくなるにしたがって上記面積比hが大きくなることが認められた。
【0077】
すなわち、体厚tが小さい場合と大きい場合(両者間の相対的なもの)の胸部X線画像およびそのヒストグラムはそれぞれ図8(2)、(3)に示すものとなる。したがって体厚tの大小については、その体厚の値自体を外部から入力することなく、この面積比hによって定量的に評価することができる。
【0078】
算出された面積比hはパラメータ変更手段43″に入力され、パラメータ変更手段43″は、記憶手段42″に記憶された標準的な体厚t0に相当する面積比h0の被写体についてのエネルギーサブトラクション処理用パラメータKa、Kb、Kcを読み出し、これらのパラメータKa、Kb、Kcを、入力された面積比hの被写体のエネルギーサブトラクション画像としてX線の散乱を低減するようなパラメータKa′、Kb′、Kc′に変更する。そしてこの変更されたパラメータKa′、Kb′、Kc′はサブトラクション処理手段44に入力される。
【0079】
サブトラクション処理手段44は、内部メモリ45から第1および第2のX線画像信号S0,S0を読み出し、先ずこれら2つの画像信号S0,S0がそれぞれ担持する各X線画像5152の相対的な位置合わせを行ない、その後、対応する各画素毎に上記式(1′)に従ってサブトラクション処理が行なわれ、被写体4の例えば骨部の陰影が消去されるとともに軟部の陰影のみが抽出された軟部画像53を表す軟部画像信号(サブトラクション画像信号)S1が求められる。
【0080】
この求められた軟部画像信号S1は画像処理表示装置30のCRTディスプレイ32に送られ、この軟部画像信号S1に基づく可視画像(軟部画像53)がCRTディスプレイ32に再生表示される。
【0081】
CRTディスプレイ32に再生表示された軟部画像53は、被写体の体厚tに応じて変動するX線の散乱の影響が、エネルギーサブトラクション処理のパラメータを被写体の肺野部と腹腔部との面積比に応じて、すなわち被写体の体厚tに応じて変更することにより、低減されたものとなる。
【0082】
このように本実施形態のエネルギーサブトラクション処理装置40によれば、散乱線の影響が低減された診断性能の高い画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のエネルギーサブトラクション処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図
【図2】X線撮影装置の概略図
【図3】X線画像読取装置と図1に示したエネルギーサブトラクション処理装置を含む画像処理表示装置を示す斜視図
【図4】画像処理表示装置内の内部メモリ45に記憶された第1および第2のX線画像を表わす2つの画像信号S01 ,S02 に基づいて、エネルギーサブトラクション処理装置40内で行なわれる処理の流れを表わした図
【図5】本発明の第2のエネルギーサブトラクション処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図
【図6】パラメータKa、Kb、Kcごとに設けられた変換テーブルを示すグラフ
【図7】本発明の第3のエネルギーサブトラクション処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図
【図8】体厚に応じた肺野部の面積、腹腔部の面積を説明する図
【符号の説明】
40 エネルギーサブトラクション処理装置
41 入力手段
42 記憶手段
43 パラメータ変更手段
44 サブトラクション処理手段
45 内部メモリ

Claims (4)

  1. 同一の被写体を撮影したエネルギー状態の互いに異なる2つの放射線画像をそれぞれ読み取って得られた2つの放射線画像データS0 ,S0 について、対応する画素ごとに前記放射線画像データの、S1=Ka・S0 −Kb・S0 +Kc(S1はサブトラクション処理により得られるサブトラクション画像データ、Ka,Kb,Kcはパラメータ)に基づいたサブトラクション処理を行なうことにより、前記放射線画像中の所望の組織の陰影を抽出または強調するエネルギーサブトラクション処理方法において、
    前記2つの放射線画像データS0 ,S0 のうち1つの画像データまたは2の画像データの平均値に基づいて求められた、前記放射線画像中の所望とする組織の陰影を最適な階調で再生し得る、放射線画像データの入出力比を表すスケールファクター値Gpに応じて、該スケールファクター値Gpが大きいほど、前記パラメータKa,Kb,Kc、KaおよびKbは大きく,Kcは小さくなるように変更することを特徴とするエネルギーサブトラクション処理方法。
  2. 同一の被写体の胸部を撮影したエネルギー状態の互いに異なる2つの胸部放射線画像をそれぞれ読み取って得られた2つの胸部放射線画像データS0 ,S0 について、対応する画素ごとに前記放射線画像データの、S1=Ka・S0 −Kb・S0 +Kc(S1はサブトラクション処理により得られるサブトラクション画像データ、Ka,Kb,Kcはパラメータ)に基づいたサブトラクション処理を行なうことにより、前記放射線画像中の所望の組織の陰影を抽出または強調するエネルギーサブトラクション処理方法において、
    前記2つの胸部放射線画像のうち少なくとも1つの放射線画像に基づいて、該放射線画像中の肺野部と横隔膜下部との面積比を求め、該面積比に応じて、前記パラメータKa,Kb,Kcを変更することを特徴とするエネルギーサブトラクション処理方法。
  3. 同一の被写体を撮影したエネルギー状態の互いに異なる2つの放射線画像をそれぞれ読み取って得られた2つの放射線画像データS0 ,S0 について、対応する画素ごとに前記放射線画像データの、S1=Ka・S0 −Kb・S0 +Kc(S1はサブトラクション処理により得られるサブトラクション画像データ、Ka,Kb,Kcはパラメータ)に基づいたサブトラクション処理を行なうことにより、前記放射線画像中の所望の組織の陰影を抽出または強調するエネルギーサブトラクション処理装置において、
    前記2つの放射線画像データS0 ,S0 のうち1つの画像データまたは2の画像データの平均値に基づいて所定の画像処理条件算出手段により求められた、前記放射線画像中の所望とする組織の陰影を最適な階調で再生し得る、放射線画像データの入出力比を表すスケールファクター値Gpに応じて、該スケールファクター値Gpが大きいほど、前記パラメータKa,Kb,Kc、KaおよびKbは大きく,Kcは小さくなるように変更するパラメータ変更手段を備えたことを特徴とするエネルギーサブトラクション処理装置。
  4. 同一の被写体の胸部を撮影したエネルギー状態の互いに異なる2つの胸部放射線画像をそれぞれ読み取って得られた2つの胸部放射線画像データS0 ,S0 について、対応する画素ごとに前記放射線画像データの、S1=Ka・S0 −Kb・S0 +Kc(S1はサブトラクション処理により得られるサブトラクション画像データ、Ka,Kb,Kcはパラメータ)に基づいたサブトラクション処理を行なうことにより、前記放射線画像中の所望の組織の陰影を抽出または強調するエネルギーサブトラクション処理装置において、
    前記2つの胸部放射線画像のうち少なくとも1つの放射線画像に基づいて、該放射線画像中の肺野部と横隔膜下部との面積比を求める面積比算出手段と、該面積比に応じて、前記パラメータKa,Kb,Kcを変更するパラメータ変更手段とを備えたことを特徴とするエネルギーサブトラクション処理装置。
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