JP3901756B2 - キナクリドン系化合物の製造法及び精製法 - Google Patents

キナクリドン系化合物の製造法及び精製法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キナクリドン系化合物の製造法及び精製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、キナクリドン系化合物は、英国特許第1002641号明細書、米国特許第3257405号明細書に開示されているように、2,5−ジアリールアミノテレフタル酸をポリリン酸又は酸性ポリリン酸メチルエステル等の縮合剤で環化させて得られる環化反応生成物を含む環化反応液を、大過剰の水を用いて加水分解して得ている。
【0003】
また、無置換キナクリドンは、特開昭53−39324号公報に開示されているように、2,5−ジアニリノテレフタル酸をポリリン酸で環化させて得られる環化反応生成物を含む環化反応液、又はポリリン酸のキナクリドン溶解液に、リン酸濃度が49.7重量%(P25含有量の1.38倍がリン酸濃度に相当するので、P25含有量が36重量%リン酸水溶液に相当)以下のリン酸水溶液を温度70〜140℃で、希釈速度0.6重量%/分以下の希釈速度で希釈し、系内のリン酸濃度が62.1〜89.7重量%(P25含有量が45〜65重量%に相当する)まで希釈した後、60〜100℃で分離してγ型無置換キナクリドンを製造又は精製している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、2,5−ジアニリノテレフタル酸をポリリン酸又は酸性ポリリン酸メチルエステル等の縮合剤を用いて環化反応させる方法を工業化する場合、晶出温度が70〜140℃と低いため、ポリリン酸の粘度が高く、更に希釈に用いるリン酸は、その濃度が49.7重量%以下であるため、系の均一化が困難となり、晶出のショックが大きく、そのために、他の結晶型のキナクリドン系化合物が混入するために、常法により顔料化して得られる顔料の彩度が低下する問題点があり、さらに、工業化におけるスケールアップを行った時に、反応物が固化する危険性もあった。また、この方法において、晶出温度を180℃以上に設定した場合、他の結晶型のキナクリドン系化合物が混入するために、やはり、常法により顔料化して得られる顔料の彩度が低下するという問題点があった。さらに、この方法では、分離時の系内のリン酸濃度が60.75〜87.75重量%と低く、近年要求されている高鮮明なキナクリドン系顔料を得ることは不可能であった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、晶出時の環化液又は溶解液の固化の危険性を除き、かつ、従来よりも高鮮明で耐候性に優れたキナクリドン系顔料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、こうした実状に鑑み、従来技術の欠点を解決すべく鋭意研究した結果、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は上記課題を解決するために、(1)後記する一般式で表される2,5−ジアリールアミノテレフタル酸1部(重量部、以下同じ)に対し、リン酸濃度110〜125重量%のポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキルエステルからなる縮合剤2〜10部を用い、100〜180℃の温度で、2〜12時間攪拌しながら、2,5−ジアリールアミノテレフタル酸を縮合環化させた環化反応液を141〜170℃の範囲の温度で、この液に50.0〜95.0重量%のリン酸水溶液を徐々に添加し、系内のリン酸濃度を90.0〜95.0重量%まで希釈して晶出を行ない、後記する一般式で表されるキナクリドン系化合物を分離することを特徴とするキナクリドン系化合物の製造法、及び(2)後記する一般式で表される粗製キナクリドン系化合物1部(重量部、以下同じ)に対し、リン酸濃度110〜125重量%のポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキルエステルからなる縮合剤2〜10部を用い、100〜180℃の温度で溶解させた粗製のキナクリドン系化合物を溶解した溶液を141〜170℃の範囲の温度で、この液に50.0〜95.0重量%のリン酸水溶液を徐々に添加し、系内のリン酸濃度を90.0〜95.0重量%まで希釈して晶出を行ない、キナクリドン系化合物を分離することを特徴とするキナクリドン系化合物の精製法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の製造法では、2,5−ジアリールアミノテレフタル酸1部(重量部、以下同じ)に対し、リン酸濃度110〜125重量%のポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキルエステル等の縮合剤2〜10部を用い、100〜180℃、好ましくは110〜150℃の温度で、2〜12時間、好ましくは2.5〜7時間攪拌しながら、2,5−ジアリールアミノテレフタル酸を縮合環化させる。次いで、この環化反応液を141〜170℃の温度で50.0〜95.0重量%のリン酸水溶液を滴下してキナクリドン系化合物を晶出させ、系内のリン酸濃度を90.0〜95.0重量%まで希釈した後、50〜120℃で分離し、95重量%以下のリン酸濃度のリン酸水溶液洗浄し、水洗浄し、湯洗浄又はアルカリ洗浄の中から適当な洗浄方法を1種又は2種以上併用して洗浄を行ないキナクリドン系化合物を得るものである。
【0009】
また、本発明の請求項4記載の精製法では、粗製キナクリドン系化合物1部に対し、リン酸濃度110〜125重量%のポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキルエステル等の縮合剤2〜10部を用い、100〜180℃、好ましくは110〜150℃の温度で粗製キナクリドンを溶解する。次いで、この溶解液を141〜170℃の温度で、50.0〜95.0重量%のリン酸水溶液を滴下してキナクリドン系化合物を晶出させ、系内のリン酸濃度を90.0〜95.0重量%まで希釈した後、50〜120℃で分離し、95重量%以下のリン酸濃度のリン酸水溶液洗浄し、水洗浄し、湯洗浄又はアルカリ洗浄の中から適当な洗浄方法を1種又は2種以上併用して洗浄を行ない、精製したキナクリドン系化合物を得るものである。
【0010】
本発明の製造法で使用する2,5−ジアリールアミノテレフタル酸は、一般式
【0011】
【化4】
Figure 0003901756
【0012】
(式中、X及びYは、いずれも、水素、塩素又はメチル基を表わし、m及びnはいずれも1を表わす。)で表わされる化合物であり、そのような化合物は、例えば、コハク酸ジメチル又はコハク酸ジエチルを縮合閉環してサクシニルコハク酸ジメチル又はサクシニルコハク酸ジエチルを得た後、これに、アニリン ロロアニリン ルイジ 如き置換アニリンを縮合反応させた後、酸化及び加水分解を行う既知の方法によって得られる。
【0013】
本発明の製造法又は精製法で使用するポリリン酸は、リン酸濃度100%以下のリン酸と無水リン酸を混合すること、又は100%以下のリン酸を濃縮すること等によって製造することができる。
【0014】
本発明の製造法又は精製法で使用する酸性ポリリン酸アルキルエステルは、無水リン酸とジアルキルエーテルとから調製されるものであって、例えば、酸性ポリリン酸メチルエステル、酸性ポリリン酸エチルエステル、酸性ポリリン酸n−プロピルエステル、酸性ポリリン酸イソプロピルエステル、酸性ポリリン酸n−ブチルエステル、酸性ポリリン酸イソブチルエステル、酸性ポリリン酸sec−ブチルエステル、酸性ポリリン酸tert−ブチルエステル、酸性ポリリン酸n−アミルエステル、酸性ポリリン酸イソアミルエステル、酸性ポリリン酸tert−アミルエステル等が挙げられる。
【0015】
本発明の精製方法で使用する粗製キナクリドン化合物は、公知の方法で得られるものが特に制限なく使用することができるが、例えば、(1)特公昭37−2879号公報又は特公昭40−7780号公報に開示されているように、2,5−ジアリールアミノテレフタル酸を、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、ニトロベンゼンの如き不活性有機溶剤中で、無水金属ハロゲン化合物又はアリールカルボン酸ハロゲン化物により環化反応させた後、濾過、洗浄し、乾燥させることによっても得られるもの、(2)米国特許29693363号明細書に開示されているように、6,13−ジヒドロキナクリドンを極性有機溶剤と水の混液中で酸化させ、濾過、洗浄し、乾燥させることによって得られるもの、などが挙げられる。
【0016】
本発明の製造法又は精製法における50.0〜95.0重量%のリン酸水溶液を用いて系内のリン酸濃度を90.0〜95.0重量%まで希釈する際の希釈速度は、系内のポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキルエステル等に対し、0.8重量%/分以下が望ましい。
【0017】
このようにして得たキナクリドン系化合物は、そのまま、あるいは、例えば、特公昭55−8102号公報に開示されているように、アルカリ金属の水酸化物及び水の存在下に、ジメチルスルホキシドに溶解し、これを硫酸で中和することによって、キナクリドン系顔料とすることができる。この製法は、特公平4−29707号公報に開示されているように、無置換キナクリドンのみならず、無置換キナクリドンとキナクリドン系化合物顔料との混合体にも適用できる。また、特公昭39−20073号公報に開示されているように、キナクリドン系化合物を、カリウムメチラートと共に、加熱撹拌することによって、キナクリドン系顔料とすることができる。
【0018】
本発明の製造法及び精製法で得たキナクリドン系化合物自体、又は必要に応じて顔料化されたキナクリドン系顔料は、高い鮮明度を有し、また耐候性も良好な赤色顔料である。
【0019】
本発明の製造法及び精製法で得たキナクリドン系化合物、又は必要に応じて顔料化したキナクリドン系化合物顔料は、各種プラスチック、塗料、印刷インク、ゴム、レザー、捺染、電子トナー、カラーフィルター、ジェットインキ、熱転写インキなどの着色に適する。
【0020】
【実施例】
以下、実施例、参考例及び比較例を用いて、本発明を更に詳細に説明する。以下の例において、「部」及び「%」は、特に断りのない限り、全て重量基準である。
【0021】
(実施例1)
2,5−ジアニリノテレフタル酸1部とリン酸濃度119.5%のポリリン酸3.0部とを、125℃の温度で3時間攪拌することにより、2,5−ジアニリノテレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によって115.6%に低下した。次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように、52.0%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を92.0%まで低下させることによって、無置換キナクリドンを晶析させた。
【0022】
次に、このリン酸濃度92.0%のスラリーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させて、鮮明な赤色の無置換キナクリドンを得た。
【0023】
(実施例2)
2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタル酸1部と、リン酸濃度119.5%のポリリン酸3.0部とを、125℃の温度で3時間攪拌することにより、2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によって、115.6%に低下した。次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように、85%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を104%まで低下させた後、更に、同一の希釈速度と成るように、52.0%リン酸水溶液を滴下して、系内のリン酸濃度を91.0%まで低下させることによって、2,9−ジメチルキナクリドンを晶析させた。
【0024】
次に、このリン酸濃度91.0%のスラリーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させて、鮮明なマゼンタ色の2,9−ジメチルキナクリドンを得た。
【0025】
(実施例3)
2,5−ジ(p−クロロアニリノ)テレフタル酸1部と、リン酸濃度117.0%のポリリン酸3.5部とを、125℃の温度で3時間攪拌することにより、2,5−ジ(p−クロロアニリノ)テレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によって、113.9%に低下した。次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように、95%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を105%まで低下させ、更に、同一の希釈速度と成るように、52.0%リン酸水溶液を滴下して系内のリン酸濃度を92.0%まで低下させることによって、2,9−ジクロロキナクリドンを晶析させた。
【0026】
次に、このリン酸濃度92.0%のスラリーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させて、鮮明なマゼンタ色の2,9−ジクロロキナクリドンを得た。
【0027】
(実施例4)
2,5−ジ(m−クロロアニリノ)テレフタル酸1部と、P25含有量85.6%(リン酸濃度換算で118.1%)の酸性ポリリン酸エチルエステル6.0部とを、125℃の温度で3時間攪拌することにより、2,5−ジ(m−クロロアニリノ)テレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によって、114.6%に低下した。次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように85.0%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を105.0%まで低下させ、更に、同一の希釈速度と成るように、55.0%リン酸水溶液を滴下して系内のリン酸濃度を92.0%まで低下させることによって、3,10−ジクロロキナクリドンを晶析させた。
【0028】
次に、このリン酸濃度92.0%のスラリーを90℃で濾過した後、残渣を55.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させて鮮明な赤色の3,10−ジクロロキナクリドンを得た。
【0029】
(実施例5)
2,5−ジアニリノテレフタル酸1部、ニトロベンゼン5部、ピリジン0.05部及び塩化ベンゾイル1.2部を195〜200℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を常温まで冷却した後、反応混合物を濾過した。残渣をメタノールを用いて洗浄した後、乾燥させて粗製無置換キナクリドンを得た。
【0030】
このようにして得た粗製無置換キナクリドン1部と、リン酸濃度119.5%のポリリン酸3.0部とを、125℃の温度で攪拌することにより、無置換キナクリドンを溶解した。次いで、溶液の温度を141〜170℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように、52.0%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を92.0%まで低下させることによって、無置換キナクリドンを晶析させた。
【0031】
次に、このリン酸濃度92.0%のスラリーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させて鮮明な赤色の無置換キナクリドンを得た。
【0032】
(比較例1)
2,5−ジアニリノテレフタル酸1部と、リン酸濃度119.5%のポリリン酸3.0部とを、125℃の温度で3時間攪拌することにより、2,5−ジアニリノテレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によって、115.6%に低下した。次いで、反応液をその18倍の30℃の水中に注いで懸濁水を得た。これを濾過した後、残渣を60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させて紫色の無置換キナクリドンを得た。
【0033】
このようにして得た無置換キナクリドンは、実施例1で得た無置換キナクリドンと比較して、鮮明度が劣っていた。
【0034】
(比較例2)
2,5−ジアニリノテレフタル酸1部と、リン酸濃度119.5%のポリリン酸3.0部とを、125℃の温度で3時間攪拌することにより、2,5−ジアニリノテレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によって、115.6%に低下した。次いで、反応系の温度を70〜135℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように52.0%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を92.0%まで低下させた。このとき系内の粘度が上昇し、一時的に攪拌が困難となった。
【0035】
次に、このスラリーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させて赤色の無置換キナクリドンを得た。
【0036】
このようにして得た無置換キナクリドンは、実施例1で得た無置換キナクリドンと比較して、鮮明度が劣っていた。
【0037】
(比較例3)
2,5−ジアニリノテレフタル酸1部と、リン酸濃度119.5%のポリリン酸3.0部とを、125℃の温度で3時間攪拌することにより、2,5−ジアニリノテレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によって115.6%に低下した。次いで、反応系の温度を180℃以上に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように52.0%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を92.0%まで低下させた。
【0038】
次に、このスラリーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させて赤色の無置換キナクリドンを得た。
【0039】
このようにして得た無置換キナクリドンは、実施例1で得た無置換キナクリドンと比較して、鮮明度が劣っていた。
【0040】
(比較例4)
2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタル酸1部と、リン酸濃度119.5%のポリリン酸3.0部とを、125℃の温度で3時間攪拌することにより、2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によって、115.6%に低下した。次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように、85%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を104%まで低下させ、更に、同一の希釈速度と成るように45.0%リン酸水溶液を滴下して、系内のリン酸濃度を91.0%まで低下させることによって、2,9−ジメチルキナクリドンを晶析させた。このとき系内の粘度が上昇し、一時的に攪拌が困難となった。
【0041】
次に、このリン酸濃度91.0%のスラリーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させてマゼンタ色の2,9−ジメチルキナクリドンを得た。
【0042】
このようにして得た2,9−ジメチルキナクリドンは、実施例2で得た2,9−ジメチルキナクリドンと比較して、鮮明度が劣っていた。
【0043】
(比較例5)
2,5−ジ(p−クロロアニリノ)テレフタル酸1部と、リン酸濃度117.0%のポリリン酸3.5部とを、125℃の温度で3時間攪拌することにより、2,5−ジ(p−クロロアニリノ)テレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は環化縮合によって生じた水によって、113.9%に低下した。次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように、85.0%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を105%まで低下させ、更に、同一の希釈速度と成るように52.0%リン酸水溶液を滴下して系内のリン酸濃度を100.0%まで低下させることによって、2,9−ジクロロキナクリドンを晶析させた。
【0044】
次に、このリン酸濃度100.0%のスラリーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させてマゼンタ色の2,9−ジクロロキナクリドンを得た。
【0045】
このようにして得た2,9−ジクロロキナクリドンは、実施例3で得た2,9−ジクロロキナクリドンと比較して、鮮明度が劣っていた。
【0046】
(比較例6)
2,5−ジ(m−クロロアニリノ)テレフタル酸1部と、P25含有量85.6%(リン酸濃度換算で118.1%)の酸性ポリリン酸エチルエステル6.0部とを、125℃で3時間攪拌することにより、2,5−ジ(m−クロロアニリノ)テレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によって、114.6%に低下した。次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように85.0%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を105.0%まで低下させ、更に、同一の希釈速度と成るように55.0%リン酸水溶液を滴下して系内のリン酸濃度を85.0%まで低下させることによって、3,10−ジクロロキナクリドンを晶析させた。
【0047】
次に、このリン酸濃度85.0%のスラリーを90℃で濾過した後、残渣を55.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いてした後、乾燥させて赤色の3,10−ジクロロキナクリドンを得た。
【0048】
このようにして得た3,10−ジクロロキナクリドンは、実施例4で得た3,10−ジクロロキナクリドンと比較して、鮮明度が劣っていた。
【0049】
《代表的な顔料化方法》
セパラブルフラスコに、各実施例及び各比較例のいずれかで得たキナクリドン系化合物27部、ジメチルスルホキシド252部及び水28部を入れ、窒素雰囲気下で室温で攪拌して充分に分散させた。次いで、水酸化ナトリウム8部を入れ、窒素雰囲気下で3時間攪拌させることにより、青色溶液に変化した。この溶液を30℃に保ちながら、12.3部の50%硫酸を加えた。中和による発熱により、系内の温度は51℃となり、この温度を保持しながら2時間攪拌した。このようにして得たスラリーに、270部の水を加えて撹拌し、スラリー粘度を下げた後、ろ過した。次に、残渣を60℃の湯を用いて洗浄して得られたプレスケーキを乾燥させた後、粉砕することにより、キナクリドン系顔料を得た。
【0050】
<メラミンアルキッド焼付塗料の調製>
(色エナメルの調製)
各実施例及び各比較例で得たいずれかのキナクリドン系化合物を上記方法で顔料化した顔料4.0g、アルキッド樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製の「ベッコゾールJ−524−IM−60」)16.0g、キシレン75%及びn−ブタノール25%から成る混合溶剤10.0g及びガラスビーズ(3mmφ)80gを容量100mlのガラス瓶に入れ、ペイントコンディショナーで1時間分散させた後、アルキッド樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製の「ベッコゾールJ−524−IM−60」)30.2g及びメラミン(大日本インキ化学工業株式会社製の「スーパーベッカミンL−117−60」)19.8gを追加し、ペイントコンディショナーで更に10分間分散させて色エナメルを得た。
【0051】
(白エナメルの調製)
チタン白(石原産業株式会社社製の「タイペークR−930」)24.0g、アルキッド樹脂24.0g(大日本インキ化学工業株式会社製の「ベッコゾールJ−524−IM−60」)、キシレン75%及びn−ブタノール25%から成る混合溶剤4.8g及びガラスビーズ(3mmφ)80.0gを容量500mlのガラス瓶に入れ、ペイントコンディショナーで1時間分散させた後、アルキッド樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製の「ベッコゾールJ−524−IM−60」)11.8g及びメラミン(大日本インキ化学工業株式会社製の「スーパーベッカミンL−117−60」)15.4gを追加し、ペイントコンディショナーで更に10分間混合して、白エナメルを得た。
【0052】
次に、上記で作製した色エナメル1部と白エナメル20部を混合して白希釈エナメルを作製した。
【0053】
《塗料の試験方法》
<塗料の鮮明度の評価>
評価方法:色エナメル及び白希釈エナメルをアート紙上にアプリケータを用いてウェット膜厚が150μmと成るように塗布した後、130℃で20分間焼き付けた。試験片を分光光度計(米国ACS社製 ACS−1400STC)で測色し、色エナメル又は白希釈エナメルのC*値より評価し、その結果を表1にまとめて示した。
【0054】
なお、評価基準は、実施例と比較例のC*を測色し、
△C*=(実施例のC*)−(比較例のC*
から以下の通りとした。
◎: △C*2.0以上
○: △C*1.0〜2.0
△: △C*−1.0〜1.0
×: △C*−1.0以下
【表1】
Figure 0003901756
【0055】
<耐候性試験>
色エナメルに又は白希釈エナメルに、「ソルベッソ#100」(エッソ石油株式会社製の脂肪族炭化水素)40部、キシレン30部、n−ブタノール20部及びセロソルブアセテート10部から成る混合溶剤を加えて、フォードカップNo. 4による粘度が21秒となるように調整した着色塗料を調製した。
【0056】
150×70mmの水研ぎ済みダル鋼板(日本テストパネル社製)上に、スプレーガンを用いて乾燥後の膜厚が25〜30μmとなるように、前記塗料を塗装した。塗装した鋼板を室温で1時間放置した後、140℃の乾燥機を用いて30分間焼付乾燥させて着色塗装板を得た。
【0057】
この塗装板を耐候性試験機(岩崎電気株式会社製のアイスーパーUVテスター)を用いて耐候性試験を行ない、耐候性試験を行った塗装板と耐候性試験を行っていない塗装板を分光光度計(米国ACS社製のACS−1400STC)を用いて測色し、その結果を表2にまとめて示した。
【0058】
なお、評価基準は、色エナメル又は白希釈エネメル塗料での耐候性試験を行った塗装板と耐候性試験を行っていない塗装板との色差△Eを測色し、色差から以下の通りとした。
○: 色差△E0.8以下
△: 色差△E0.8〜1.5
×: 色差△E1.5以上
【0059】
【表2】
Figure 0003901756
【0060】
表1及び表2に示した結果から、各実施例で得たキナクリドン系化合物から成るキナクリドン系顔料は、メラミンアルキッド焼付塗料に用いた場合、鮮明度が良好で、耐候性に優れていることが明らかである。これに対し、各比較例で得たキナクリドン系化合物から成るキナクリドン系顔料を用いた場合には、鮮明度が劣り、耐候性試験において退色が発生した。
【0061】
《塩化ビニル試験方法》
(試験片の調製)
各実施例及び比較例で得たいずれかのキナクリドン系化合物を顔料化した顔料1.0g及びジオクチルフタレート1.5gを、フーバーマーラーを用いて荷重150ポンド、100回転を3回繰り返して分散させて、塩化ビニルトナーを得た。
【0062】
次に、この塩化ビニルトナー0.5部、塩化ビニル白マスターバッチ(大日本インキ化学工業株式会社製)4.0部及び塩化ビニルコンパウンド(三菱化成ビニル株式会社製「ビニカコンパウンドC982クリヤー」)100部を、加熱二本ロールを用いて、150℃で3分間ミリングし、顔料分0.2%、顔料と二酸化チタンとの割合が重量比で1:10の塩化ビニル粗シートを作製した。
【0063】
このようにして得た粗シートを、加熱プレスで、3分間プレスし、塩化ビニルシートを作製した。
【0064】
<塩化ビニルの鮮明度の評価>
評価方法:上記粗シートを分光光度計(米国ACS社製のACS−1400STC)を用いて測色し、C*値より評価し、その結果を表3にまとめて示した。
【0065】
なお、評価基準は、実施例と比較例のC*を測色し、
△C*=(実施例のC*)−(比較例のC*
から以下の通りとした。
◎: △C*2.0以上
○: △C*1.0〜2.0
△: △C*−1.0〜1.0
×: △C*−1.0以下
【0066】
【表3】
Figure 0003901756
【0067】
表3に示した結果から、各実施例で得たキナクリドン系化合物から成るキナクリドン系顔料は、塩化ビニルシートの着色に適用した場合、鮮明度が良好であることが明らかである。これに対し、各比較例で得たキナクリドン系化合物から成るキナクリドン系顔料を用いた場合は鮮明度が劣っていることが明らかである。
【0068】
【発明の効果】
本発明のキナクリドン系化合物の製造法及び精製法は、工業的にスケールアップに伴う晶出時の増粘が少ないので、安全に製造することができ、かつ、本発明の製造法及び精製法によって得られるキナクリドン系化合物は、それ自体、鮮明度が高い顔料である場合もあり、必要に応じて顔料化したキナクリドン系顔料も、鮮明度が高く、耐候性に優れたものである。

Claims (5)

  1. 以下の一般式で表される2,5−ジアリールアミノテレフタル酸1部(重量部、以下同じ)に対し、リン酸濃度110〜125重量%のポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキルエステルからなる縮合剤2〜10部を用い、100〜180℃の温度で、2〜12時間攪拌しながら、2,5−ジアリールアミノテレフタル酸を縮合環化させた環化反応液を141〜170℃の範囲の温度で、この液に50.0〜95.0重量%のリン酸水溶液を徐々に添加し、系内のリン酸濃度を90.0〜95.0重量%まで希釈して晶出を行ない、以下の一般式で表されるキナクリドン系化合物を分離することを特徴とするキナクリドン系化合物の製造法。
    Figure 0003901756
    (式中、X及びYは、いずれも、水素、塩素又はメチル基を表わし、m及びnはいずれも1を表わす。)
    Figure 0003901756
    (式中、X及びYは、いずれも、水素、塩素又はメチル基を表わし、m及びnはいずれも1を表わす。)
  2. 環化反応液が、2,5−ジアリールアミノテレフタル酸と、ポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキルエステルからなる縮合剤とを、110〜150℃の温度で、2.5〜7時間攪拌しながら、2,5−ジアリールアミノテレフタル酸を縮合環化させた環化反応液である請求項1記載のキナクリドン系化合物の製造法。
  3. リン酸水溶液を徐々に添加する際の希釈速度が、0.8重量%/分以下である請求項1又は2記載のキナクリドン系化合物の製造法。
  4. 以下の一般式で表される粗製キナクリドン系化合物1部(重量部、以下同じ)に対し、リン酸濃度110〜125重量%のポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキルエステルからなる縮合剤2〜10部を用い、100〜180℃の温度で溶解させた粗製のキナクリドン系化合物を溶解した溶液を141〜170℃の範囲の温度で、この液に50.0〜95.0重量%のリン酸水溶液を徐々に添加し、系内のリン酸濃度を90.0〜95.0重量%まで希釈して晶出を行ない、キナクリドン系化合物を分離することを特徴とするキナクリドン系化合物の精製法。
    Figure 0003901756
    (式中、X及びYは、いずれも、水素、塩素又はメチル基を表わし、m及びnはいずれも1を表わす。)
  5. 粗製のキナクリドン系化合物を溶解した溶液が、粗製キナクリドン系化合物を、ポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキルエステルからなる縮合剤を用い、110〜150℃の温度で溶解させた溶液である請求項4記載のキナクリドン系化合物の精製法。
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