JP3900904B2 - ベルトループ材供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルトループ材供給装置に関し、特に、カッター装置から出たベルトループ材の位置を安定させるように、ベルトループ材の位置を規制可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
ズボン等の身頃生地にベルトを通すベルトループを形成する為に、ベルトループ片を身頃生地に縫製する2本針ミシンには、連続帯状のベルトループ材を供給するベルトループ材供給装置と、そのベルトループ材を切断するカッター装置と、ベルトループ材が切断されて形成されたベルトループ片を2本針ミシンに供給するベルトループ片供給装置などが、2本針ミシンに隣接して設けられている。
【0003】
従来より、ベルトループ材供給装置においては、送り駆動モータで駆動される送りローラによりベルトループ材がカッター装置へ移送される。ここで、ベルトループ材がジーンズ用生地のような厚目の生地である場合には、ベルトループ材の移送方向側の端部が垂れ下がることはないが、スラックス用生地のような比較的薄い生地である場合には、ベルトループ材の移送方向側の端部が垂れ下がり、ベルトループ材をカッター装置で切断する際に、正確な位置で切断できなくなったり、ベルトループ片供給装置に正しく移送できない場合があった。
【0004】
この問題を解決するために、例えば、特開平11−169571号公報に記載のベルトループ材供給装置は、カッター装置側に設けられたベルトループ材繰出し装置と、カッター装置に対してベルトループ材繰出し装置と反対側に設けられたベルトループ材引出し装置を備えている。
【0005】
ベルトループ材繰出し装置においては、送りローラによりベルトループ材がカッター装置へ移送される。一方、ベルトループ材引出し装置には、ベルトループ材の移送方向側の端部を把持する為の上下1対のつかみアームが設けられ、このつかみアームをカッター装置側へ進出させてベルトループ材を把持する。その後、送りローラでベルトループ材を移送すると同時にアームを退入させてベルトループ材を移送方向へ引き出し、所定長さ分を引き出した後にカッター装置によりベルトループ材を切断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に記載のベルトループ材供給装置においては、つかみアームでベルトループ材の端部を把持してベルトループ材を引き出すため、ベルトループ材を移送する際に、ベルトループ材の移送方向側の端部が安定した状態で移送することができる。しかし、ベルトループ材の移送速度とつかみアームの退入速度とを完全に一致させないと、ベルトループ材が弛んで正確な位置で切断できなくなったり、逆にベルトループ材が強く引っ張られてベルトループ材が傷む虞もあるため、送りローラを駆動する送り駆動モータと、つかみアームを進退駆動する駆動装置の制御を精度良く行う必要があり、制御が複雑になる虞がある。また、ベルトループ片に緩みを設ける際には、所定量つかみアームを進出させるか、つかみアームでベルトループ材を把持している状態を一旦解除する必要がある。本発明の目的は、ベルトループ材の端部を安定させた状態で支持して正確な位置で切断可能にベルトループ材供給装置を構成すること、ベルトループ材を支持する支持部を駆動する駆動装置や送り駆動モータの制御を簡略化すること、等である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1のベルトループ材供給装置は、テーブル上に設けられ連続帯状のベルトループ材を切断するカッター装置にベルトループ材を供給するベルトループ材供給装置において、送り駆動手段により回転駆動されベルトループ材をカッター装置に移送する送り込み手段と、この送り込み手段によって前記カッター装置を通過して移送されたベルトループ材を支持する為のサポート手段であって、テーブル等に固定された固定部材と、この固定部 材に対して前記移送方向と平行な方向に相対移動可能に固定部材に支持された可動部材と、この可動部材を前記移送方向と平行な方向へ駆動する駆動手段と、可動部材に設けられベルトループ材の前記移送方向側の端部近傍部を支持する支持部とを有するサポート手段と、前記送り駆動手段と前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記支持部は、少なくとも1つのローラと、ローラを介してベルトループ材の前記移送方向側の端部近傍部を上下から挟持して保持する保持部と、この保持部を挟持側及び挟持解除側に駆動するアクチュエータとを有し、前記制御手段は、前記可動部材の前記移送方向への移動速度を、ベルトループ材の移送速度よりも大きくするように制御することを特徴とするものである。
【0008】
ベルトループ材供給装置においては、連続帯状のベルトループ材が送りローラ等の送り込み手段によりカッター装置に移送され、さらに、ベルトループ材は所定長さだけカッター装置を通過して移送される。このとき、ベルトループ材がスラックス等に用いられる比較的薄い生地である場合には、ベルトループ材を移送する際に、ベルトループ材の端部が不安定な状態になる虞があるが、サポート手段によりカッター装置を通過して移送されたベルトループ材を支持しつつベルトループ材を移送することができる。所定長さ分のベルトループ材がカッター装置を通過して移送されると、ベルトループ材はベルトループ片供給装置に保持された状態でカッター装置により切断される。
【0009】
【0010】
ベルトループ材がカッター装置へ移送され、さらに、ベルトループ材の移送方向側(移送下流側)の端部近傍部がカッター装置を通過すると、駆動手段により可動部材が移送方向と反対側(移送上流側)へ移動駆動され、支持部によりベルトループ材の前記端部近傍部が支持される。この状態で、ベルトループ材が所定長さだけカッター装置を通過するまでベルトループ材は前記移送方向へ移送されるが、同時に、可動部材(支持部)も移送方向へ移動駆動される。従って、ベルトループ材の前記端部近傍部が支持部に支持されて、ベルトループ材が保持された状態でベルトループ材が移送される。
【0011】
【0012】
支持部によりベルトループ材の前記端部近傍部を支持する場合には、保持部にベルトループ材が挟み込まれた状態で、アクチュエータにより保持部が挟持側へ駆動されて、ベルトループ材がローラを介して保持部に保持される。ベルトループ材がカッター装置により切断された後には、アクチュエータにより保持部が挟持解除側へ駆動され、保持部によるベルトループ材の挟持が解除される。ベルトループ材はローラを介して保持部に保持されるため、ベルトループ材は支持部に対して相対移動しやすくなる。従って、可動部材(支持部)のベルトループの移送方向の移動速度とベルトループ材の移送速度とを完全に一致させなくても、ベルトループ材が撓んだり又は引っ張られたりすることがない。
さらに、制御手段は、前記可動部材の前記移送方向への移動速度を、ベルトループ材の移送速度よりも大きくするように制御するので、支持部がベルトループ材をしごくようにしてベルトループ材に対して前記移送方向へ相対移動することができ、例えば、支持部によりベルトループ材のしわを延ばしつつベルトループ材を移送することも可能となる。
【0013】
請求項のベルトループ材供給装置は、請求項の発明において、前記保持部によりベルトループ材の前記移送方向側の端部近傍部が保持された状態で、可動部材の前記移送方向への移動速度とベルトループ材の移送速度が異なる場合には、ベルトループ材が支持部に対して相対移動するように構成されたことを特徴とするものである。
【0014】
従って、可動部材の移動速度がベルトループ材の移送速度よりも大きい場合には、支持部がベルトループ材に対して移送方向へ相対的に移動するため、ベルトループ材が強く引っ張られることがないし、可動部材の移動速度がベルトループ材の移送速度よりも小さい場合には、支持部がベルトループ材に対して移送方向と反対側の方向へ相対的に移動するため、ベルトループ材が撓むこともない。
【0015】
請求項のベルトループ材供給装置は、請求項又はの発明において、前記保持部がベルトループ材の前記移送方向側の端部から所定距離離隔した位置でベルトループ材を挟持した状態で、可動部材が前記移送方向へ駆動されることを特徴とするものである。従って、例えば、可動部材の移動速度がベルトループ材の移送速度よりも大きい場合に、支持部がベルトループ材に対して移送方向へ相対的に移動しても、ベルトループ材の前記端部が保持部からすぐに外れることがない。
【0016】
請求項のベルトループ材供給装置は、請求項の何れかの発明において、ベルトループ材の前記移送方向と平行で且つ前記ローラの回転軸を含む平面内で、ローラの回転軸と直交する方向が、ベルトループ材の移送方向に対して所定角度傾斜していることを特徴とするものである。従って、保持部によりローラを介してベルトループ材が保持された状態で、例えば、支持部がベルトループ材に対して移送方向へ相対移動した場合には、ローラによりベルトループ材を移送方向に対して側方へ案内することができる。ここで、この案内方向へのベルトループ材の移動を規制する規制部材を設けておけば、ベルトループ材が規制部材に押し付けられるので、ベルトループ材の位置を安定させることができる。
【0017】
請求項のベルトループ材供給装置は、請求項の何れかの発明において、ベルトループ材を所定量緩ませる際に、前記保持部がベルトループ材を挟持して保持している状態から、ベルトループ材を保持部に対して前記移送方向と反対の方向に相対移動させるように構成したことを特徴とするものである。従って、ベルトループ材が保持部に保持された状態から、例えば、ベルトループ材を移送方向と反対の方向に相対移動させつつ、ベルトループ材をロッド状の部材により引き上げて、ベルトループ材に所定量の緩みを形成することができる。
【0018】
請求項のベルトループ材供給装置は、請求項の何れかの発明において、前記支持部に、ベルトループ材が支持部を通過してさらに前記移送方向へ移送されるのを可能にする逃し部が形成されたことを特徴とするものである。従って、可動部材の移動速度がベルトループ材の移動速度よりも小さいときには、支持部がベルトループ材に対して移送方向と逆の方向へ相対的に移動することになるが、このときに、ベルトループ材は逃し部において支持部を通過するので、ベルトループ材が撓むことがない。
【0019】
【0020】
請求項のベルトループ材供給装置は、請求項の何れかの発明において、前記固定部材には、可動部材が移動限界位置にあるかどうかを検出する為の検出手段が設けられたことを特徴とするものである。従って、可動部材が移動限界位置にあることを検出したときに駆動手段を停止させて、例えば、可動部材がカッター装置と干渉しないような可動部材の移動範囲内で可動部材を停止させることができる。
【0021】
請求項のベルトループ材供給装置は、請求項の何れかの発明において、前記駆動手段は、ステッピングモータを有することを特徴とするものである。従って、ラックピニオン機構等の変換機構を介して、ステッピングモータにより可動部材を前記移送方向と平行な方向に駆動することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、ズボン等の身頃生地に縫製されてベルトループを形成するベルトループ片を製作する為に、カッター装置にベルトループ材を供給するベルトループ供給装置に本発明を適用した一例である。尚、ベルトループ材の移送方向(図2における右方)を前方として以下説明する。図1、図2に示すように、テーブル1上において、ベルトループ片6(図3参照)を身頃生地に縫製する2本針ミシン2が設けられ、さらに、この2本針ミシン2に隣接して、ベルトループ片供給装置3、カッター装置4及びベルトループ材供給装置5が設けられている。
【0023】
本実施形態においては、ベルトループ材供給装置5により、連続帯状のベルトループ材7がカッター装置4に供給され、そのベルトループ材7はカッター装置4により所定長さ毎に切断される。このようにベルトループ材7が切断されて形成されたベルトループ片6は、ベルトループ片供給装置5により2本針ミシン2の縫製位置に側方から供給され、2本針ミシン2によりベルトループ片6が身頃生地に縫製される。
【0024】
先ず、図1〜図3により、ベルトループ片供給装置3について簡単に説明する。テーブル1に立設された固定部材10には取付け板11が固定的に設けられ、この取付け板11には左右1対のエアシリンダ12が倒立状に取付けられている。エアシリンダ12のロッドの下端部にはブロック体13が固定され、ブロック体13には左右1対のエアシリンダ14が倒立状に取付けられている。エアシリンダ14のロッドの下端部には、押さえ板15と協動してベルトループ片6を押さえる押さえ16が設けられている。取付け板11の下端部には、ベルトループ片6の中央部を上方へ膨らませるためのベルトループ片6の緩め用のロッド17が、図示しないエアシリンダのロッドの下端部に上下動可能に設けられている。
【0025】
図1に示すように、固定部材10の右方において、テーブル1に取付金具18を介して前後1対の2連のエアシリンダ19が固定され、各エアシリンダ19のロッドの先端部には、夫々回動用エアシリンダ20が固定されている。図1〜図3に示すように、エアシリンダ20の出力軸に固定されたロッド21の先端部には、二股フォーク状のベルトループ片把持部22が設けられている。取付金具18には、取付け板23を介して4つの位置検出センサ23a〜23dも設けられている。
【0026】
ベルトループ材供給装置5からはベルトループ材7がカッター装置4へ供給されるが、ベルトループ材7は前端から所定長さ分だけ、カッター装置4を通過してさらに前方へ移送される。この所定長さ分のベルトループ7は、1対のエアシリンダ14により下方へ駆動された押さえ16と、押さえ板15との間に挟持されて保持される。この状態で、カッター装置4によりベルトループ材7が切断され、ベルトループ片6が形成される。
【0027】
ベルトループ片供給装置3においては、図3に示すように、エアシリンダ19により把持部22が左方へ駆動されてベルトループ片6が把持部22に保持される。次に、エアシリンダ20により把持部22が回動駆動されてベルトループ片6の両端部が下側に折り曲げられ、この状態で、図3の矢印の方向にベルトループ片6が2本針ミシン2の縫製位置まで移送される。そして、ベルトループ片6の両端部に2本針ミシン2で閂止め縫いが施されてベルトループ片6が身頃生地に縫製される。
【0028】
次に、ベルトループ材供給装置5について説明する。図2、図4〜図6に示すように、ベルトループ材供給装置5は、ベルトループ材7をカッター装置4に移送する送りローラ30(送り込み手段)と、送りローラ30によってカッター装置4を通過して移送されたベルトループ材7を水平に支持する為のサポート機構31(サポート手段)を備えている。
【0029】
テーブル1上に配設された支持板32の上面にはループ材収容部33から延びるベルトループ材7が載置され、ベルトループ材7は、支持板32の前端部の位置に配設され外周部がギヤ状に形成された送りローラ30によりカッター装置4に移送される。送りローラ30の送り軸34は、チェーン35を介してプーリー36と連結され、図4〜図6に示すように、送りローラ30は、プーリー36、チェーン35、送り軸34を介して、ステッピングモータからなる送り駆動モータ37(送り駆動手段)により回転駆動される。支持板32には、ベルトループ材7の前方への移送を案内する案内部材38と、ローラ39も設けられている。
【0030】
図3〜図6に示すように、サポート機構31は、テーブル1に固定された固定部材40と、この固定部材40に対して前後に相対移動可能に固定部材40に支持された可動部材41と、この可動部材41を前方及び後方へ駆動する駆動装置42(駆動手段)と、可動部材41が移動限界範囲内にあるかどうかを検出する位置検出機構43と、可動部材41に設けられベルトループ材7の前端近傍部を支持する支持部44とを備えている。
【0031】
図4〜図6に示すように、固定部材40は、前後に所定距離離隔して配設された側面視矩形状の2つの鉛直固定部材45と、これら2つの鉛直固定部材45の下端部に固定された水平固定部材46とを有する。図2に示すように、2つの鉛直固定部材45の上端は、テーブル1上に配設された支持板47に夫々固定されている。水平固定部材46は、前側の鉛直固定部材45から後方へ水平に延びるように配設されている。
【0032】
図4〜図6に示すように、可動部材41は、前後に水平に延びる水平可動部材48と、この水平可動部材48の後端部に連結された鉛直可動部材49とを有する。水平可動部材48は、2つの鉛直固定部材45に夫々受け部材50を介して前後に相対移動可能に支持されている。水平可動部材48の左側(図4〜図6における手前側)には、可動部材41を前後に駆動する駆動装置42が設けられている。この駆動装置42は、ステッピングモータからなる駆動モータ51と、ラックピニオン機構(図示略)等を有し、駆動モータ51による回転駆動力をラックピニオン機構により可動部材41の前後方向への駆動力に変換して、可動部材41を前後に駆動する。
【0033】
位置検出機構43は、固定部材40に設けられ可動部材41が移動限界位置にあるかどうかを検出する為の2つの近接センサ52,53(検出手段)と、可動部材41に設けられた被検出体54とを備えている。図4〜図6に示すように、2つの近接センサ52,53は、水平固定部材46の後側鉛直固定部材45よりも直ぐ後側の位置と、水平固定部材46の後端部に夫々取付金具55,56を介して複数のボルト57,58で固定されている。被検出体54は、鉛直可動部材49の下端部において、水平固定部材46に近接するように設けられている。
【0034】
可動部材41が前方へ駆動されて、被検出体54が近接センサ52に近接すると、可動部材41が前方への進出限界位置に到達したことが検出される。一方、可動部材41が後方へ駆動されて、被検出体54が近接センサ53に近接すると、図5に示すように、可動部材41が後方への退入限界位置に到達したことが検出される。これらの場合には、後述する制御装置100から駆動モータ51に停止指令が出されて、可動部材41が停止する。
【0035】
図4〜図9に示すように、支持部44は、水平可動部材48の前端部に設けられ、この支持部44は、互いに対向する上下2つのローラ60,61と、これらのローラ60,61を介してベルトループ材7の前端近傍部を上下から挟持して保持する保持部62と、この保持部62を挟持側及び挟持解除側に駆動するエアシリンダ63(アクチュエータ)とを有する。
【0036】
水平可動部材48の前端部には取付け板64が固定され、図7〜図9に示すように、この取付け板64の下端部には、保持部62を支持する為の支持板65が一体的に設けられ、取付け板64の後端部にも、エアシリンダ63を支持する為の支持板66が一体的に設けられている。支持板65は、ベルトループ材7を支持する為のベルトループ支持部65aと、下側のローラ61を収容する為の切欠部65bと、後述のリンク部材69と連結された略アーチ形のリンク部材連結部65cとを有する。支持板66には、エアシリンダ63を取付ける為の水平な取付け部66aが形成されている。
【0037】
保持部62は、上側のローラ60を支持する略アーチ形のローラ支持部材67と、下側のローラ61を支持する左右1対のローラ支持部材68と、エアシリンダ63のロッド63aに連結され且つ支持板66に相対回動可能に連結されたリンク部材69などを有する。ローラ支持部材67には、ピン部材67aを介して上側のローラ60が支持されている。左右1対のローラ支持部材68にもピン部材68aを介して下側のローラ61が支持され、ローラ支持部材68は、切欠部65bに収容されて支持板65に固定されている。
【0038】
図9に示すように、リンク部材69は、左右両側の板部材70,71と、これら板部材70,71の上端部を一体的に連結する連結部材72と、この連結部材72から略水平に延びる板部材73とからなる。板部材71の後側(図7、図8における右側)2/3部分は後上がりに微小角度傾斜して後方に延びるように形成されており、この板部材71の後半部はエアシリンダ63のロッド63aに固定された出力部材74にピン部材75を介して連結され、この連結部にはピン部材75がスライド可能に係合する長穴71aが形成されている。
【0039】
板部材73の後端にはローラ支持部材67が固定されている。ここで、左右両側の板部材70,71はピン部材77によりリンク部材連結部65cに連結されているため、リンク部材69とローラ支持部材67は、ピン部材76を中心に一体的に支持板65に対して相対回動可能に構成されている。尚、図9に示すように、リンク部材69と、リンク部材連結部65cにより、ベルトループ材7が支持部44を通過してさらに前方へ移送されるのを可能にする逃し部77が形成されている。
【0040】
エアシリンダ63のシリンダ本体63bは取付け部66aに固定され、エアシリンダ63のロッド63aはシリンダ本体63bの下端から下方へ突出するように設けられ、ロッド63aの下端部には軸状の出力部材74が固定されている。図9に示すように、出力部材74は、板部材71を両側から挟持した状態で、ピン部材75により板部材71に連結されている。
【0041】
図7に示すように、支持部44にベルトループ材7が支持されていない場合には、エアシリンダ63のロッド63aが退入しており、上下2つのローラ60,61の間に隙間が形成されている。図8に示すように、支持部44によりベルトループ材7を水平に支持する場合には、前記の隙間にベルトループ材7が前端近傍部まで挿入された後に、エアシリンダ63のロッド63aが進出して、図8において時計回りの方向にリンク部材69とローラ支持部材67とが一体的に支持板65に対して回動駆動され、ローラ60がベルトループ材7に押しつけられてる。そして、ベルトループ材7は、前端から所定距離離隔した位置において、保持部62により上下2つのローラ60,61を介して挟持され保持される。
【0042】
このとき、保持部62は、比較的弱い駆動力でエアシリンダ63により挟持側へ駆動される。しかも、ベルトループ材7は、2つのローラ60,61を介して保持部62に挟持されて保持されているので、ベルトループ材7の移送速度と可動部材41の前方への移動速度が異なる場合には、ベルトループ材7は支持部44に対して前後方向に相対移動することができる。その後、ベルトループ材7の所定長さ分がカッター装置4を通過して移送され、ベルトループ材7がカッター装置4により切断された後には、エアシリンダ63により保持部62が挟持解除側へ駆動され、保持部63によるベルトループ材7の挟持が解除される。
【0043】
以上のサポート機構31においては、後述の制御装置100により、送り駆動モータ37と駆動モータ51とを制御して、ベルトループ材7の移送速度より可動部材41の前方への移動速度を大きくすることで、ベルトループ材7の移送時には、支持部44がベルトループ材7に対して前方へ相対移動する。また、送り駆動モータ37や駆動モータ51の制御の遅れ等により、ベルトループ材7の移送速度が可動部材41の前方への移動速度よりも大きくなった場合には、ベルトループ材7は、支持部44に対して前方へ移動することになるが、このときには、図8の鎖線で示すように、ベルトループ材7の前端部は、逃し部77を介して支持部44を通過することになる。
【0044】
次に、カッター装置4について説明する。図2に示すように、カッター装置4は、固定刃80と、この固定刃80と協動してベルトループ材7を切断する可動刃81と、可動刃81を上下方向に駆動する切断用エアシリンダ82と、固定刃80と可動刃81を一体的に回動駆動する回動用エアシリンダ83などを備えている。
【0045】
固定刃80と可動刃81について説明すると、支持板47の上面には、ベアリング84を介して支持板47に対して相対回動可能で水平な回動板85が設けられ、この回動板85に一体形成され下方に延びる連結板86には、可動刃81を支持する上下方向向きの刃支持板87の上端部が取付けられ、この刃支持板87の下方に固定刃80が固定されている。一方、エアシリンダ82のロッドの下端部には、可動刃81の上端部が連結され、可動刃81は、刃支持板87に固定されたガイド部材88で上下方向に移動可能に支持されている。
【0046】
回動板85の上面には、エアシリンダ82が下向きに設けられている。支持板47において、回動板85の後方にはエアシリンダ83が設けられ、このエアシリンダ83の前端部は回動板85の左端部に連結されている。エアシリンダ83のロッドが進出したときには、回動板85が平面視で反時計回りに所定角度回動駆動され、ロッドが退入したときには、回動板85が平面視で時計回りに所定角度回転駆動される。
【0047】
ベルトループ材7の所定長さ分がカッター装置4の固定刃80と可動刃81との間を通過して移送されると、エアシリンダ82により可動刃81が下方へ駆動されて、可動刃81と固定刃80によりベルトループ材7が切断される。尚、ベルトループ材7を切断した後、エアシリンダ83により回動板85が所定角度回動駆動されると、刃支持板87に設けられた固定刃80と可動刃81も同時に所定角度回動し、この状態で再び前記の切断動作と同様にして2回目の切断動作を実行することで、図3に示すように、ベルトループ片6の端部を例えばV字形に形成することができる。
【0048】
次に、ベルトループ材供給装置5、カッター装置4、ベルトループ片供給装置3を制御する制御装置100(制御手段)について説明する。図10に示すように、制御装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、I/Oインターフェース104と、複数の駆動回路105〜113などで構成されている。ROM102には、ベルトループ材供給装置5、カッター装置4、ベルトループ片供給装置3を制御する制御プログラムが予め格納されている。I/Oインターフェース104には、操作パネルからの信号と、近接センサ52,53からの信号が入力される。
【0049】
制御装置100がベルトループ片6の供給信号を受けると、送り駆動モータ37を所定量だけ回転制御するとともに、駆動モータ51を駆動して可動部材41を後方へ移動させる。次に、ベルトループ材7の前端部がカッター装置4を通過すると、制御バルブ114を駆動してエアシリンダ63に加圧エアを供給し、前述のように支持部44によりベルトループ材7を保持させる。
【0050】
そして、再び送り駆動モータ37を所定量だけ回転制御するが、このときに、駆動モータ51を送り駆動モータ37よりも大きな所定量だけ回転制御して、ベルトループ材7の移送速度よりも可動部材41の前方への移動速度を大きくして、支持部44をベルトループ材7に対して前方へ移動させる。ここで、近接センサ52,53が可動部材41の被検出部54を検出したときには、可動部材41は移動限界位置にあるため、制御装置100から駆動モータ51に停止指令が出され、可動部材41が停止する。
【0051】
所定長さ分のベルトループ材7がカッター装置4を通過して移送されると、制御バルブ117,118を駆動してエアシリンダ12,14に加圧エアを供給し、押さえ16と押さえ板15によりベルトループ材7を保持しながら、制御バルブ115,116を駆動してエアシリンダ82,83に加圧エアを供給し、前述のようにベルトループ材7を切断してベルトループ片6を形成する。次に、制御バルブ119,120を駆動してエアシリンダ19,20に加圧エアを供給して、ベルトループ片6の両端部を折り曲げた状態で、ベルトループ片6を2本針ミシン2に供給する。
【0052】
次に、ベルトループ材供給装置5の作用について説明する。図4に示すように、支持板32上においてループ材供給部33から送りローラ30により前方へ移送され、ベルトループ材7の前端部がカッター装置4を通過してさらに前方に移送されると、駆動装置42により可動部材41が後方へ駆動され、図5に示すように、支持部44がカッター装置4に干渉しない退入限界位置に可動部材41が到達したときに、被検出体54が近接センサ53で検出され、可動部材41は停止する。
【0053】
このとき、エアシリンダ63により保持部62がベルトループ材7の挟持側へ駆動され、図5、図8に示すように、保持部62がベルトループ材7の前端から所定距離離隔した位置でベルトループ材7を挟持し、ベルトループ材7は支持部44に支持される。この状態で、ベルトループ材7が前方へ移送されると同時に、可動部材41も前方へ駆動される。ここで、制御装置100により、可動部材41の前方への移動速度が、ベルトループ材7の移送速度よりも大きくなるように、送り駆動モータ37と駆動モータ51が制御される。
【0054】
一方、ベルトループ材7の前端近傍部は、保持部62により2つのローラ60,61を介して比較的軽く保持されているため、ベルトループ材7は支持部44に対して相対移動が可能である。従って、図6に示すように、支持部44は、2つのローラ60,61によりベルトループ材7をしごくようにして、ベルトループ材7に対して前方へ相対移動することになる。尚、送り駆動モータ37及び駆動モータ51の制御遅れ等により、可動部材41の前方への移動速度が、ベルトループ材7の移送速度よりも小さくなった場合でも、支持部44には逃し部77が設けられているため、図8の鎖線で示すように、この逃し部77を介してベルトループ材7の前端部が支持部44を通過することができるため、ベルトループ材7が撓むことがない。
【0055】
ベルトループ材7の所定長さ分が、カッター装置4を通過して前方へ移送されると、ベルトループ片供給装置3のエアシリンダ14によりベルトループ材7が押さえ16と押さえ板15との間に保持され、エアシリンダ82により可動刃81が下方へ駆動され、可動刃81と固定刃80とによりベルトループ材7が切断される。
【0056】
以上説明したベルトループ材供給装置5によれば、以下に示すような効果が得られる。
1)サポート機構31により、ベルトループ材7の前端近傍部が支持部44に支持された状態でベルトループ材7が前方へ移送されるので、カッター装置4を通過したベルトループ材7が垂れ下がることがなく、所定長さ分のベルトループ材7がカッター装置4を通過して移送した後に、ベルトループ材7をカッター装置4により正確な位置で切断することができる。また、サポート機構31の固定部材40、駆動装置42等は、カッター装置4よりも後方、つまりループ供給部33側に設けられており、カッター装置4よりも前方に突出するのは可動部材41の一部と、支持部44のみであるため、ベルトループ材供給装置5をコンパクトにすることができ、設置面で有利である。
【0057】
2)支持部44においては、ベルトループ材7は保持部62に2つのローラ60,61を介して比較的軽く保持され、ベルトループ材7は支持部44に対して相対移動可能であるので、可動部材41の前方への移動速度と、ベルトループ材7の移送速度が異なる場合でも、ベルトループ材7が撓むことがないし、また、引っ張られてベルトループ材7が傷むこともない。さらに、可動部材41の前方への移動速度とベルトループ材7の移送速度を完全に一致させる必要がないため、送り駆動モータ37と駆動モータ51の制御を簡略化することができる。
【0058】
3)保持部62がベルトループ材7の前端から所定距離離隔した位置でベルトループ材7を挟持した状態で、ベルトループ材7が移送されるとともに可動部材41が前方へ駆動されるので、可動部材41の前方への移動速度がベルトループ材7の移送速度よりも大きい場合に、支持部44がベルトループ材7に対して前方へ相対移動しても、ベルトループ材7の前端部が保持部62からすぐに外れることがない。
【0059】
4)支持部44に、ベルトループ材7の前端部が支持部44を通過してさらに前方へ移送されるのを可能にする逃し部77が形成されたので、可動部材41の前方への移動速度がベルトループ材7の移動速度よりも小さい場合に、ベルトループ材7が支持部44に対して前方へ相対移動しても、ベルトループ材7は逃し部77において支持部44を通過するので、ベルトループ材7が撓むことがない。
【0060】
5)制御装置100により、可動部材41の前方への移動速度を、ベルトループ材7の移送速度よりも大きくするように、送り駆動モータ37と駆動モータ51とを制御することができるので、支持部44がローラ60,61を介してベルトループ材7をしごくようにしてベルトループ材7に対して前方へ相対移動することができ、支持部44によりベルトループ材7のしわを延ばしつつ、ベルトループ材7を移送することも可能となる。
6)固定部材40に、可動部材41が移動限界位置にあるかどうかを検出する為の近接センサ52,53が設けられたので、可動部材41が移動限界位置に到達したときに、可動部材44の位置を近接センサ52,53により検出して可動部材41を停止させ、支持部44がカッター装置4と干渉しないようにすることができる。
【0061】
7)ベルトループ材7が保持部62に保持された状態では、ベルトループ材7を保持部62に対して相対移動させることが可能である。従って、ベルトループ片6の中央部を緩ませる必要がある場合に、ローラ60,61によりベルトループ材7の前端部を所定量逃し部77を介して前方へ逃した状態で保持しておき、ロッド17を図示しないエアシリンダにより上方へ駆動させることで、ベルトループ材7を引き上げつつベルトループ材7を保持部62から後方へ引き出してベルトループ材7に所定量の緩みを形成することができる。
【0062】
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。尚、前記実施形態と同じ構造を有するものについては、前記実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
1〕図11に示すように、支持部44Aにおいて、保持部62Aがベルトループ材7を1つのローラ60と支持板65Aとの間で挟持して保持するように構成してもよい。このローラ60は、ベルトループ材7の上側、下側の何れの位置に設けてもよい。
【0063】
2〕駆動装置42に、前記実施形態の駆動モータ51の代わりとして、エアシリンダを設け、このエアシリンダにより可動部材41を前後方向に駆動するように構成してもよい。
3〕支持部44において、リンク部材69を介さずに、エアシリンダ63により直接、上側のローラ60(ローラ支持部材67)を下側のローラ61から離隔する方向に駆動するようにしてもよい。
4〕支持部において、前記実施形態の保持部62などによりベルトループ材7を上下に挟持して保持することは必ずしも必要ではなく、支持部に、ベルトループ材7の前端部を水平に支持する為の部材、例えば板状の部材を設け、この板状の部材の上に、ベルトループ材7の前端部を載置させて支持するように構成してもよい。つまり、ベルトループ材7が支持部に対して相対移動可能であれば、支持部には種々の構造を採用できる。
【0064】
5〕前記実施形態では、共通のテーブル1上に、2本針ミシン2、ベルトループ片供給装置3、カッター装置4、ベルトループ材供給装置5が設けられているが、前記の各装置を2本針ミシン2のテーブルとは独立したテーブル上に設けてもよいし、2本針ミシンのテーブルの脚部に設けてもよい。
6〕図12に示すように、ローラ60B,61Bの回転軸70,71を含む水平な平面内で、回転軸70,71と直交する方向(矢印方向)が、前後方向(ベルトループ材7の移送方向)に対して所定角度傾斜するように、ローラ60B,61Bを配設してもよい。この場合、ローラ60B,61Bがベルトループ材7に対して前方へ相対移動するときに、ローラ60B,61Bはベルトループ材7を矢印方向に案内することができる。ここで、ベルトループ材7の矢印方向への移動を規制する規制板72を設けておけば、ベルトループ材7は規制板72に押し付けられ、ベルトループ材は左右に正確に位置決めされることになる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、送り込み手段により所定長さ分のベルトループ材をカッター装置を通過させて移送する際に、このベルトループ材はサポート部材により支持されるので、ベルトループ材が垂れ下がることがなく、ベルトループ材を正確な位置で切断することができる。また、サポート手段はベルトループ材の端部が安定するように支持するが、ベルトループ材を強く把持して引き出すものではないため、ベルトループ材が強く引っ張られることがなく、ベルトループ材が傷むこともない。
【0066】
さらに、ベルトループ材の移送方向の端部近傍部が支持部に支持された状態で、ベルトループ材を移送すると同時に、駆動手段により可動部材を固定部材に対して相対的に前記移送方向へ移動させることができるので、ベルトループ材の端部が安定した状態を保持しつつ移送することができ、ベルトループ材が垂れ下がらず、ベルトループ材を正確な位置で切断することができる
【0067】
さらに、支持部において、少なくとも1つのローラを介してベルトループ材を保持部で挟持して保持することができるので、ベルトループ材が保持部に保持された状態でも、ベルトループ材が支持部に対して相対移動しやすくなる。従って、可動部材(支持部)のベルトループの移送方向の移動速度とベルトループ材の移送速度とを完全に一致させなくても、ベルトループ材が撓んだり又は引っ張られたりすることがなく、駆動手段の制御と送り込み手段を駆動する駆動装置の制御を共に簡略化することができる。
さらに、ベルトループ材供給装置に、送り駆動手段と駆動手段を制御する制御手段を設け、この制御手段は、可動部材の前記移送方向への移動速度を、ベルトループ材の移送速度よりも大きくするように制御するので、支持部がローラを介してベルトループ材をしご くようにしてベルトループ材に対して前記移送方向へ相対移動することができ、支持部によりベルトループ材のしわを延ばしつつ、ベルトループ材を移送することも可能となる。
【0068】
請求項の発明によれば、保持部によりベルトループ材の前記移送方向側の端部近傍部が保持された状態で、可動部材の前記移送方向への移動速度とベルトループ材の移送速度が異なる場合には、ベルトループ材が支持部に対して相対移動するので、可動部材の移動速度がベルトループ材の移送速度よりも大きい場合には、支持部がベルトループ材に対して移送方向へ相対移動するため、ベルトループ材が強く引っ張られることがないし、可動部材の移動速度がベルトループ材の移送速度よりも小さい場合には、支持部がベルトループ材に対して移送方向と逆の方向へ相対移動するため、ベルトループ材が撓むこともない。その他、請求項と同様の効果が得られる。
【0069】
請求項の発明によれば、保持部がベルトループ材の前記移送方向側の端部から所定距離離隔した位置でベルトループ材を挟持した状態で、可動部材が前記移送方向へ駆動されるので、可動部材の移動速度がベルトループ材の移送速度よりも大きい場合に、支持部がベルトループ材に対して移送方向へ相対移動しても、ベルトループ材の前記端部が保持部からすぐに外れることがない。その他、請求項又はと同様の効果が得られる。
【0070】
請求項の発明によれば、ベルトループ材の前記移送方向と平行で且つ前記ローラの回転軸を含む平面内で、ローラの回転軸と直交する方向が、ベルトループ材の移送方向に対して所定角度傾斜しているので、保持部によりローラを介してベルトループ材が保持された状態で、例えば、支持部がベルトループ材に対して移送方向へ相対移動した場合には、ローラによりベルトループ材を移送方向に対して側方へ案内することができる。ここで、この案内方向へのベルトループ材の移動を規制する規制部材を設けておけば、ベルトループ材が規制部材に押し付けられるので、ベルトループ材の位置を安定させることができる。その他、請求項の何れかと同様の効果が得られる。
【0071】
請求項の発明によれば、ベルトループ材を所定量緩ませる際に、前記保持部がベルトループ材を挟持して保持している状態から、ベルトループ材を保持部に対して前記移送方向と反対の方向に相対移動させるように構成したので、ベルトループ材が保持部に保持された状態から、例えば、ベルトループ材を移送方向と反対の方向に相対移動させつつ、ベルトループ材をロッド状の部材により引き上げて、ベルトループ材に所定量の緩みを形成することができる。その他、請求項の何れかと同様の効果が得られる。
【0072】
請求項の発明によれば、支持部に、ベルトループ材が支持部を通過してさらに前記移送方向へ移送されるのを可能にする逃し部が形成されたので、可動部材の移動速度がベルトループ材の移動速度よりも小さいときに、支持部が移送方向と反対側の方向へベルトループ材に対して相対移動しても、ベルトループ材は逃し部において支持部を通過するので、ベルトループ材が撓むことがない。その他、請求項の何れかと同様の効果が得られる。
【0073】
【0074】
請求項の発明によれば、固定部材に、可動部材が移動限界位置にあるかどうかを検出する為の検出手段が設けたので、可動部材が移動限界位置にあることを検出したときに駆動手段を停止させて、例えば、可動部材がカッター装置と干渉しないような可動部材の移動範囲内で可動部材を停止させることができる。その他、請求項の何れかと同様の効果が得られる。
請求項の発明によれば、駆動手段は、ステッピングモータを有するので、ラックピニオン機構等の変換機構を介して、ステッピングモータにより可動部材を前記移送方向と平行な方向に駆動することができる。その他、請求項と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2本針ミシンとベルトループ片供給装置の正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るベルトループ材供給装置とカッター装置とベルトループ片供給装置の左側面図である。
【図3】ベルトループ片供給装置の要部斜視図である。
【図4】ベルトループ材供給装置とカッター装置(ベルトループ材移送前)の右側面図である。
【図5】ベルトループ材支持状態における図4相当図である。
【図6】ベルトループ材移送状態における図4相当図である。
【図7】支持部(挟持解除状態)の右側面図である。
【図8】支持部(挟持状態)の右側面図である。
【図9】支持部の正面図である。
【図10】ベルトループ材供給装置の制御系のブロック図である。
【図11】変更形態の図8相当図である。
【図12】変更形態のローラの配置を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 テーブル
4 カッター装置
5 ベルトループ材供給装置
7 ベルトループ材
30 送りローラ
31 サポート機構
37 送り駆動モータ
40 固定部材
41 可動部材
42 駆動装置
44,44A 支持部
51 駆動モータ
52,53 近接センサ
60,61,60B,61B ローラ
62,62A 保持部
63,63A エアシリンダ
77 逃し部
100 制御装置

Claims (8)

  1. テーブル上に設けられ連続帯状のベルトループ材を切断するカッター装置にベルトループ材を供給するベルトループ材供給装置において、
    送り駆動手段により回転駆動されベルトループ材をカッター装置に移送する送り込み手段と、
    この送り込み手段によって前記カッター装置を通過して移送されたベルトループ材を支持する為のサポート手段であって、テーブル等に固定された固定部材と、この固定部材に対して前記移送方向と平行な方向に相対移動可能に固定部材に支持された可動部材と、この可動部材を前記移送方向と平行な方向へ駆動する駆動手段と、可動部材に設けられベルトループ材の前記移送方向側の端部近傍部を支持する支持部とを有するサポート手段と、
    前記送り駆動手段と前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記支持部は、少なくとも1つのローラと、ローラを介してベルトループ材の前記移送方向側の端部近傍部を上下から挟持して保持する保持部と、この保持部を挟持側及び挟持解除側に駆動するアクチュエータとを有し、
    前記制御手段は、前記可動部材の前記移送方向への移動速度を、ベルトループ材の移送速度よりも大きくするように制御することを特徴とするベルトループ材供給装置。
  2. 前記保持部によりベルトループ材の前記移送方向側の端部近傍部が保持された状態で、可動部材の前記移送方向への移動速度とベルトループ材の移送速度が異なる場合には、ベルトループ材が支持部に対して相対移動するように構成されたことを特徴とする請求項に記載のベルトループ材供給装置。
  3. 前記保持部がベルトループ材の前記移送方向側の端部から所定距離離隔した位置でベルトループ材を挟持した状態で、可動部材が前記移送方向へ駆動されることを特徴とする請求項又はに記載のベルトループ材供給装置。
  4. ベルトループ材の前記移送方向と平行で且つ前記ローラの回転軸を含む平面内で、ローラの回転軸と直交する方向が、ベルトループ材の移送方向に対して所定角度傾斜していることを特徴とする請求項の何れかに記載のベルトループ材供給装置。
  5. ベルトループ材を所定量緩ませる際に、前記保持部がベルトループ材を挟持して保持している状態から、ベルトループ材を保持部に対して前記移送方向と反対の方向に相対移動させるように構成したことを特徴とする請求項の何れかに記載のベルトループ材供給装置。
  6. 前記支持部に、ベルトループ材が支持部を通過してさらに前記移送方向へ移送されるのを可能にする逃し部が形成されたことを特徴とする請求項に記載のベルトループ材供給装置。
  7. 前記固定部材には、可動部材が移動限界位置にあるかどうかを検出する為の検出手段が設けられたことを特徴とする請求項の何れかに記載のベルトループ材供給装置。
  8. 前記駆動手段は、ステッピングモータを有することを特徴とする請求項の何れかに記載のベルトループ材供給装置。
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