JP3900502B2 - ボール式入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC),端末機器(PDA)および携帯電話等の入力を行うマウスやトラックボール等を代表とするポインティングデバイスとしての入力装置に関し、特に、入力装置の構造の簡略化等を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、PCでは、ディスプレイ上に表示されたアイコン等を選択する入力装置としてマウスやトラックボール等を代表とするポインティングデバイスを使用することが一般的である。
【0003】
図13は、特開平11−259233号公報に示すような従来のポインティングデバイスの概略的な機構図である。
この図において、PCのオペレータによるポインティングデバイスの移動や操作に伴ってボール1が回転する。このボール1に対して相互に直交するX−Y軸に沿ってX軸ローラ2およびY軸ローラ3がボール1に接触するように配置されている。
【0004】
X軸ローラ2の軸の先端には一定間隔毎にスリット4の設けられたX軸スリット円盤5が、Y軸ローラ3の軸の先端には一定間隔毎にスリット4の設けられたY軸スリット円盤6が取り付けられており、ボール1の回転に応じてX軸スリット円盤5およびY軸スリット円盤6も回転する。
【0005】
なお、ボール1とX軸ローラ2およびY軸ローラ3との接触を維持するために、これらのX−Y軸に対して45度の方向に押さえローラ(図示せず)が設置されている。
【0006】
X軸スリット円盤5を挟んで両側にX軸発光素子としてのX軸発光ダイオードD1およびX軸受光素子としてのX軸フォトトランジスタT1が、Y軸スリット円盤6を挟んで両側にY軸発光素子としてのY軸発光ダイオードD2およびY軸受光素子としてのY軸フォトトランジスタT2が設置されている。即ち、X,Y両軸に対してそれぞれ発光素子と受光素子とが設置されている。
かかる従来のポインティングデバイスにおいては、ボール1に直交して接した2本の軸(X軸およびY軸)上の円盤5,6に設けられたスリット4により、円盤5,6を挟んで設けられた発光部と受光部間の光信号の変化により、ボール1の回転位置を検出をするようにしている。
【0007】
つまり、発光部と受光部間の光信号の変化により、ボール1の回転方向を検出すると共に、必要なX軸ローラ2とY軸ローラ3の各信号を同時に得るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のポインティングデバイスにあっては、2本の軸(X軸ローラ2およびY軸ローラ3)上に円盤5,6を設け、この円盤5,6にスリット4を設けるようにしているため、内部の構造が複雑である。
【0009】
このため、小型化や薄型化が難しく、また、ボール1と接するX軸ローラ2およびY軸ローラ4を有しているため、このX軸ローラ2およびY軸ローラ3に塵や異物等が付着し易いため、動作上において、不安定になり易く、定期的に清掃の必要が生ずる場合があり、維持に手間が掛かる問題があった。
【0010】
なお、従来、ポインティングデバイスには、ボール上のある設定されたパターンにおける光の反射の変化を読み取って、ボールの回転位置を検出する構造のものもあるが、回路及び光学機構が複雑化する問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、ボールに接した軸上の円盤に設けられたスリットにより、円盤を挟んで設けられた発光部と受光部間の光信号の変化により回転位置を検出する構造を廃止し、その代わり、ボールの回転位置の識別構造の変更により、軸や円盤等を省いて、構造の簡略化を図り、小型化や薄型化を容易にすると共に、動作上の安定化を図ると共に、維持を容易にしたボール式入力装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明は、オペレータが選択した位置に応じてボールを回転し、該ボールの回転位置に応じた信号を取り出すボール式入力装置において、前記ボールを、光透過可能な材質から形成し、その表面および内部のいずれか少なくとも一方に光を遮蔽する所定のパターンを有する構造とすると共に、該ボールを、定まった場所において回転自由となるように設置する一方、前記ボールの略中心部を通る直線上の両端に配置した発光部および受光部を含んで構成し、前記発光部と受光部間のボールの光透過部分と光遮蔽部分とによる光信号の変化により、前記ボールの回転位置を検出するようにしたことを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る発明は、前記ボールの回転位置の検出は、ボールの回転方向を検出すると共に、互いに直交するX軸とY軸の両信号を取り出して行うことを特徴とする。
【0014】
請求項3に係る発明は、前記光信号の変化により取り出したX軸とY軸の両信号を、それぞれ独立して計数し、予め定めた数値により早く達した軸信号を出力し、同時に全ての計数値をリセットし、計数動作を繰り返すことを特徴とする。
【0015】
請求項4に係る発明は、前記ボールが回転可能に嵌め込まれてなるリング状のプリント基板を備え、該プリント基板上には、該基板に接続され、かつボールを挟んで相対向する発光部と受光部とが取り付けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項5に係る発明は、前記プリント基板は、ボールを収納するケース内部に周方向に形成された段部に載置支持されてなることを特徴とする。
【0017】
請求項6に係る発明は、前記ボール全体を光透過可能な材質で形成して、該ボール表面の窓部分を除く部分を光遮蔽可能な材質で形成して前記パターンを形成したことを特徴とする。
【0018】
請求項7に係る発明は、前記ボール全体を光透過可能な材質で形成して、該ボール内部に、窓部分を有する光遮蔽可能な材質からなる部材を設けて前記パターンを形成したことを特徴とする。
【0019】
請求項8に係る発明は、前記ボール全体を光透過可能な材質で形成して、該ボール内部に、光遮蔽可能な材質からなり、かつ第1の枠部と第2の枠部とからなる網状部材を内部に設けて前記パターンを形成したことを特徴とする。
【0020】
請求項9に係る発明は、前記光透過可能な材質をガラスとし、前記パターンを金属で形成したことを特徴とする。
【0021】
請求項10に係る発明は、前記ボールの回転位置を検出する検出回路を駆動する電流供給回路に介装され、該電流供給回路をオン・オフするスイッチ手段を設け、該スイッチ手段を、前記ボールの押し動作によりオン・オフがなされるように構成したことを特徴とする。
【0022】
請求項11に係る発明は、前記ボールを押し動作から元の位置に復帰させるべく、該ボールを押し上げる弾性手段を設けたことを特徴とする。
【0023】
請求項12に係る発明は、前記ボールを回転可能に保持するボール保持板を揺動可能に設け、該ボール保持板により前記スイッチ手段を動作させることを特徴とする。
【0024】
請求項13に係る発明は、前記ボールを照らしだすべく点灯される照明手段を備えたことを特徴とする。
【0025】
請求項14に係る発明は、前記ボールの回転位置を検出する検出回路を駆動する電流供給回路に介装され、該電流供給回路をオン・オフするスイッチ手段を設け、該スイッチ手段を、前記ボールの押し動作によりオン・オフがなされるように構成すると共に、該ボールを照らしだすべく点灯される照明手段を備え、該照明手段は、スイッチ手段の動作と連動することを特徴とする。
【0026】
かかる発明の作用を説明すると、請求項1に係る発明においては、発光部と受光部間の光軸上に、光が透過する部位と光を遮蔽する部位とを組み合わせて設けたボールを設置して、回転位置の検出を行う。
【0027】
したがって、軸,軸上の円盤およびこの円盤のスリットがなく、内部の構造が簡単となり、小型化や薄型化が容易となり、また、ボールと接する軸が不要であるため、塵や異物等が付着し難く、動作上において、安定化を図れ、定期的な清掃も不要となる等、維持も容易となる。
【0028】
請求項2に係る発明において、ボールの回転位置の検出は、ボールの回転方向を検出すると共に、互いに直交するX軸とY軸の両信号を取り出して行う。
したがって、直角方向だけでなく、斜め方向の動作も合わせて検出される。
【0029】
請求項3に係る発明において、携帯電話等で良く使用される十字キー型マウス等を簡単な構成で形成でき、装置のコンパクト化を図れる結果、携帯電話等の小型化や薄型化が容易となり、また、維持も容易となる。
【0030】
請求項4に係る発明において、プリント基板を備えると共に、該プリント基板上に発光部と受光部とを取り付けるようにしたから、より効果的に装置のコンパクト化を図れる。
【0031】
請求項5に係る発明において、プリント基板を、装置のケース内部の段部に載置支持するようにしたから、更により効果的に装置のコンパクト化を図れる。
【0032】
請求項6〜8に係る発明において、本発明独特のボールとしての機能は確実に維持される。
【0033】
請求項9に係る発明において、ボールがよりみじかな材料により、簡単に形成できる。
【0034】
請求項10に係る発明において、装置の消費電力を下げるため、ボールを使用するときには、ボールを押して、スイッチ手段により電源供給回路をオフし、再度、ボールを使用するときに、ボールを押して、スイッチ手段により電源供給回路をオンする。
【0035】
請求項11に係る発明において、ボールは弾性手段によって押し動作から元の位置に復帰される。
【0036】
請求項12に係る発明において、ボールの押し動作は、ボール保持板を介してスイッチ手段に伝達される。
【0037】
請求項13に係る発明において、ボールは照明手段により照らされ、状態を鮮明に知ることができる。
【0038】
請求項14に係る発明において、照明手段を、スイッチ手段の動作と連動することにより、装置の消費電力を下げるため、ボールを使用するときには、ボールを押して、スイッチ手段により電源供給回路をオフしつつ、照明手段を消灯し、再度、ボールを使用するときに、ボールを押して、スイッチ手段により電源供給回路をオンしつつ、照明手段を点灯する。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施の形態を詳述する。
先ず、本発明に係るボール式入力装置としてのポインティングデバイスは、従来の問題点であった塵や異物等による不安定動作を除くと共に、小型化、部品点数削減を実現するため、発光部と受光部間の光軸上に、光を透過する部位と光を遮蔽する部位とを組み合わせて設けたボールを設置して、回転位置の検出を行うことを特徴としている。
【0040】
かかるボール式入力装置の具体的な構成を図1〜図8に基づいて説明する。
図1において、ポインティングデバイス10は、オペレータが選択した位置に応じてボール11を回転し、該ボール11の回転位置によって、上述したオペレータが選択した位置の入力を行う。
【0041】
本実施形態において、ボール11の回転位置の検出は、ボール11の回転方向を検出すると共に、互いに直交するX軸とY軸の両信号を取り出して行うようになっている。前記ボール11は、光透過可能な材質から形成されると共に、定まった場所において回転自由となるように設置されている。
【0042】
また、ボール11は、その表面および内部のいずれか少なくとも一方に光を遮蔽する所定のパターンが施されている。
なお、このパターンについては後述する。
【0043】
ボール11の略中心部を通る直線上の両端に配置した発光部としての発光ダイオード(以下、LED)D1,D2および受光部としてのフォトトランジスタT1,T2を含んで構成されている。
【0044】
この場合、LEDD1,D2およびフォトトランジスタT1,T2は、互いに直交するX軸とY軸との2つの直線上にそれぞれ設けられている。
【0045】
そして、LEDD1,D2とフォトトランジスタT1,T2間のボール11の光透過部分と光遮蔽部分とによる光信号の変化により、ボール11の回転方向を検出すると共に、X軸とY軸の両信号を取り出すようになっている。
【0046】
ここで、ポインティングデバイス10のケース12は、内部が開放可能に構成されており、上面の中央部に円形の開口部13が形成されている。
ケース12の内部には、ボール11と回路基板部14とボール支点部材15とが収納されている。
すなわち、回路基板部14は、プリント基板16と回路部品17と2つのLEDD1,D2と2つのフォトトランジスタT1,T2とからなる。
【0047】
プリント基板16は、図2に示すように、円形のリング状に形成されており、上面の周部には、相対向する2つのLEDD1,D2と相対向する2つのフォトトランジスタT1,T2とが取り付けられている。また、プリント基板16の上面には、他の回路部品17が取り付けられている。
【0048】
かかるプリント基板16の中央の孔18には、ボール11が回転可能に嵌め込まれて、組み付けられている。
【0049】
かかるプリント基板16は、ケース12内部に周方向に形成された段部19に載置支持される。また、ボール11上部がケース12の上面開口部13から外部に突出される。
【0050】
ボール11底部は、ケース12内底部に形成された球面凹部20と該ケース12内底部に配設された複数のボール支点部材15とに回転自由に支承される。
図3は、同上のポインティングデバイス10の回路ブロック図であり、LEDD1,D2とフォトトランジスタT1,T2とをボール11を挟んで対峙させてあり、これらLEDD1,D2とフォトトランジスタT1,T2は、演算回路21にそれぞれ接続されている。演算回路21には、LEDD1,D2とフォトトランジスタT1,T2からの信号が出力される。
【0051】
そして、ボール11の回転時に、該ボール11に設けられた光透過部分と光遮蔽部分とによって発生するフォトトランジスタT1,T2の出力変化により、演算回路21にてボール11の回転方向を演算して、回転位置信号を出力するようになっている。
【0052】
図4〜図6は、ボール11の構造例を示している。
ボール11は、いずれも光透過可能な材質と光遮蔽可能な材質とから構成されており、図示していないが、ボール11の最外周部は、ボール11の設置位置を固定し、滑らかな回転を得るため、必要に応じて、潤滑に適した材質で覆われている。
また、光透過可能な材質としては、例えばガラスが使用され、光を遮蔽するパターンの形成には、例えば金属が使用される。
【0053】
図4に示したものは、ボール11全体を光透過可能な材質22で形成し、該ボール11表面の多数の円形窓部分23を除く部分を光遮蔽可能な材質24で形成して、上述したパターンを形成してある。
【0054】
図5に示したものは、ボール11全体を光透過可能な材質22で形成して、多数の円形窓部分25を有する光遮蔽可能な材質からなる部材26を内部に設けて、上述したパターンを形成してある。
【0055】
図6に示したものは、ボール11全体を光透過可能な材質22で形成して、光遮蔽可能な材質からなり、かつ20個の正6角形の枠部27と12個の正5角形の枠部28とからなる網状部材29を内部に設けて、上述したパターンを形成してある。
【0056】
なお、図4〜図6の実施形態のボール11においては、その表面および内部の一方にのみを光遮蔽可能としたが、ボール11の表面および内部の両方を光遮蔽可能としても良い。
【0057】
図7および図8は、ボール11とLEDDおよびフォトトランジスタTとの関係と、ボール11の回転とフォトトランジスタTの出力波形の関係の一例を示している。
【0058】
図7に示すように、LEDDから照射される光は、ボール11内部を透過してフォトトランジスタTに到達される。
【0059】
右回転の場合は、フォトトランジスタTのうち一方のフォトトランジスタTaが先にオンし、次に、他方のフォトトランジスタTbがオンする。
【0060】
更に、右回転すると、光がボール11の光遮蔽部分30にかかり、フォトトランジスタTaがオフし、次に、フォトトランジスタTbがオフして、図8(A)の出力波形のように出力を行う。
【0061】
左回転の場合は、フォトトランジスタTの出力は、右回転とは逆になり、図8(B)の出力波形のように出力を行う。
【0062】
かかる本構成のポインティングデバイス10にあっては、発光部と受光部間の光軸上に、光が透過する部位と光を遮蔽する部位とを組み合わせて設けたボール11を設置して、ボール11の回転位置の検出を行う構成としたから、2本の軸(X軸およびY軸),2軸上の円盤およびこの円盤のスリットが必要なく、内部の構造が簡単となる。
【0063】
このため、小型化や薄型化が容易となり、また、ボール11と接する軸が不要であるため、塵や異物等が付着し難く、動作上において、安定化を図れ、定期的な清掃も不要となる等、維持も容易となる利点がある。
【0064】
かかる実施形態においては、次のような(1)〜(5)の利点も有する。
(1)ボール11の回転位置の検出を、ボール11の回転方向を検出すると共に、互いに直交するX軸とY軸の両信号を取り出して行うようにしたから、直角方向だけでなく、マウス等の斜め方向の動作も合わせて検出できる。
【0065】
(2)ボール11が回転可能に嵌め込まれてなるリング状のプリント基板16を備えるようにして、該プリント基板16上には、該基板16に接続され、かつボール11を挟ん 相対向するLEDD1,D2とフォトトランジスタT1,T2とを取り付けるようにしたから、より効果的に装置のコンパクト化を図れる。
【0066】
(3)プリント基板16を、ボール11を収納するケース12内部に周方向に形成された段部19に載置支持するようにしたから、更により効果的に装置のコンパクト化を図れる。
【0067】
(4)ボール11全体を光透過可能な材質22で形成し、該ボール11表面の多数の円形窓部分23を除く部分を光遮蔽可能な材質24で形成するか、ボール11全体を光透過可能な材質22で形成して、多数の円形窓部分25を有する光遮蔽可能な材質からなる部材26を内部に設けるか、ボール11全体を光透過可能な材質22で形成して、光遮蔽可能な材質からなり、かつ20個の正6角形の枠部27と12個の正5角形の枠部28とからなる網状部材29を内部に設けて、前記パターンを形成するようにしたから、本発明独特のボールとしての機能を確実に維持できる。
【0068】
(5)光透過可能な材質をガラスとし、パターンを金属で形成するようにしたから、ボールをよりみじかな材料により、簡単に形成できる。
【0069】
次に、本発明のボール式入力装置の他の実施形態について説明する。
ボール式入力装置として、通常使用されているマウスは、X軸方向およびY軸方向の変化信号を発生させ、直角方向だけでなく、マウスの斜め方向の動作も合わせて検出している。
【0070】
本実施形態においては、本発明のボール式入力装置として、携帯電話等で使用される十字キー型マウスを実現するため、X軸またはY軸の1信号のみを取り出す構成とするようにしている。
すなわち、図9において、光信号を波形整形部31にて波形整形した後、回転方向判別部32にて回転方向を判別し、その出力(図10の座標のX+またはX−のいずれかのいずれか、およびY+またはY−のいずれか)をカウンター(計数手段)33に送る。
【0071】
カウンター33は、予め設定された数値を越えた入力が入る毎に出力し、合わせてその出力によって、カウンターリセット34にて全体のカウンター33をゼロにリセットする。
【0072】
4つのカウンターへの入力は一時にオープンせず、順次オープンするように動作させている。
よって、それぞれ独立して計数し、より早く達したX軸またはY軸の1信号のみを出力することにより、ボールの回転方向が図10の座標のX+,X−,Y+,Y−のいずれかであるかが判る。
なお、図9において、35はボール11の光遮蔽部である。
【0073】
かかる実施形態においては、携帯電話等で良く使用される十字キー型マウスを簡単な構成で形成でき、マウスのコンパクト化を図れる結果、携帯電話等の小型化や薄型化が容易となり、また、維持も容易となる利点がある。
【0074】
図11は、本発明のさらに他の実施形態を示す。
この実施形態は、マウスで代表されるポインティングデバイスに付加機能を設けたものである。
【0075】
ポインティングデバイス10は、ボール11を回転するだけではなく、ボール11を押したときに、その押し力を使用して、スイッチ手段36をオンまたはオフするように構成される。
【0076】
図11において、ボール11の回転位置を検出する検出回路を駆動する電流供給回路に介装され、該電流供給回路をオン・オフするスイッチ手段36は、ボール11の頭部を押すと、オンまたはオフし、押す動作を止めることにより、弾性手段として内蔵された戻しスプリング(図示せず)により、押し上げられて、元の位置に復帰するようになっている。
なお、戻しスプリングはスイッチ手段36とは別体に設けても良い。
また、このスイッチ手段36は、マウスを使用してディスプレイ上のアイコンをクリックする際の(クリック)スイッチとしても使われる。
【0077】
本実施形態においては、ボール11底部を回転自由に支承する球面凹部20が形成され、かつ複数のボール支点部材15を有するボール保持板37を、支点38により図の上下方向に揺動可能に設け、このボール保持板37の一端部でスイッチ手段36を押すように構成する。
なお、図11中、39はボール上部カバー、40はボール下部カバーである。
【0078】
かかる実施形態において、例えば、予め定めた時間、ボール11からの回転信号がないときに、スイッチ手段36をオフして、電源供給回路をオフし、再度、ボール11を使用するときに、ボール11を押して、スイッチ手段36により電源供給回路をオンでき、装置の消費電力を下げることができ、しかも、ボール11の押し操作によりスイッチ手段を簡単に動作が可能である。
【0079】
また、ボール11を戻しスプリングにより押し動作から元の位置に復帰する構成としたから、押し動作後、ボール11から手を離すことで、ボール11が自動的に元の位置になって、便利である。
さらに、ボール11の押し動作を、ボール保持板37を介してスイッチ手段36に伝達する構成としたから、ボール11の保持と押し機構とが単一部材により形成でき、構成が簡略化される。
【0080】
図12は、本発明のさらに他の実施形態を示す。
この実施形態においても、マウスに付加機能を設けたものである。
すなわち、ボール11の近傍位置に、該ボール11を照らしだすべく点灯される照明手段としての照明素子41を支持板42に支持して設ける。
【0081】
ボール11は、上記のように、光透過可能な材質から形成されており、ボール11を照明することで、その状態が良く判る。
なお、ボール11の近傍位置には、LEDD1,D2やフォトトランジスタT1,T2が配設されているので、これらと干渉し合わないように、照明素子41を配設するようにする。
【0082】
かかる実施形態によると、ボール11は照明素子41により照らされ、状態を鮮明に知ることができる。
なお、照明素子41は、上述したスイッチ手段36の動作と連動するようにしても良く、このようにすると、装置の消費電力を下げるため、スイッチ手段36により電源供給回路をオフしつつ、照明素子41を消灯し、再度、ボール11を使用するときに、ボール11を押して、スイッチ手段36により電源供給回路をオンしつつ、照明素子41を点灯することができ、照明素子41専用のスイッチ等も不要で、操作がより簡単になる。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明のボール式入力装置によれば、発光部と受光部間の光軸上に、光が透過する部位と光を遮蔽する部位とを組み合わせて設けたボールを設置して、回転位置の検出を行う構成としたから、軸,軸上の円盤およびこの円盤のスリットがなく、内部の構造が簡単となり、小型化や薄型化が容易となり、また、ボールと接する軸が不要であるため、塵や異物等が付着し難く、動作上において、安定化を図れ、定期的な清掃も不要となる等、維持も容易となる。
【0084】
請求項2に係る発明によれば、ボールの回転位置の検出を、ボールの回転方向を検出すると共に、互いに直交するX軸とY軸の両信号を取り出して行うようにしたから、直角方向だけでなく、斜め方向の動作も合わせて検出できる。
【0085】
請求項3に係る発明によれば、携帯電話等で良く使用される十字キー型マウス等を簡単な構成で形成でき、装置のコンパクト化を図れる結果、携帯電話等の小型化や薄型化が容易となると共に、維持も容易となる。
【0086】
請求項4に係る発明によれば、プリント基板を備えると共に、該プリント基板上に発光部と受光部とを取り付けるようにしたから、より効果的に装置のコンパクト化を図れる。
【0087】
請求項5に係る発明によれば、プリント基板を、装置のケース内部の段部に載置支持するようにしたから、更により効果的に装置のコンパクト化を図れる。
【0088】
請求項6〜8に係る発明によれば、本発明独特のボールとしての機能を確実に維持できる。
【0089】
請求項9に係る発明によれば、ボールがよりみじかな材料により、簡単に形成できる。
【0090】
請求項10に係る発明によれば、装置の消費電力を下げることができ、しかも、ボールの押し操作によりスイッチ手段を簡単に動作が可能であり、操作性にも優れている。
【0091】
請求項11に係る発明によれば、ボールを弾性部材により押し動作から元の位置に復帰する構成としたから、押し動作後、ボールから手を離すことで、ボールが自動的に元の位置になって、便利である。
【0092】
請求項12に係る発明によれば、ボールの押し動作を、ボール保持板を介してスイッチ手段に伝達する構成としたから、ボールの保持と押し機構とが単一部材により形成でき、構成が簡単である。
【0093】
請求項13に係る発明によれば、ボールを照明手段により照らすことができ、状態を鮮明に知ることができる。
【0094】
請求項14に係る発明によれば、照明手段を、スイッチ手段の動作と連動するようにしたから、装置の消費電力を下げるため、スイッチ手段により電源供給回路をオフしつつ、照明手段を消灯し、再度、ボールを使用するときに、ボールを押して、スイッチ手段により電源供給回路をオンしつつ、照明手段を点灯することができ、照明手段専用のスイッチ等も不要で、操作がより簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るボール式入力装置の一実施形態を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面断面図
【図2】 同上のボール式入力装置におけるボールとプリント基板の関係を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図
【図3】 同上のボール式入力装置の回路部のブロック図
【図4】 同上のボール式入力装置におけるボールの構造の実施形態を示す図で、(A)は平面図、(B)は断面図
【図5】 同上のボール式入力装置におけるボールの構造の他の実施形態を示す図で、(A)は平面図、(B)は断面図
【図6】 同上のボール式入力装置におけるボールの構造のさらに他の実施形態を示す図で、(A)は平面図、(B)は断面図
【図7】 ボールとLEDおよびフォトトランジスタとの関係を示す図
【図8】 同上のボールの回転とフォトトランジスタの出力波形の関係を示す図
【図9】 本発明の他の実施形態の回路部のブロック図
【図10】 同上の実施形態を説明するための座標
【図11】 本発明のさらに他の実施形態の縦断面図
【図12】 本発明のさらに他の実施形態の縦断面図
【図13】 従来例の概略を示す図で、(A)は平面図、(B)は(A)中の円盤の正面図
【符号の説明】
10 ポインティングデバイス
11 ボール
D1,D2 LED
T1,T2 フォトトランジスタ
12 ケース
16 プリント基板
22 光透過可能な材質
23 円形窓部分
24 光遮蔽可能な材質
25 円形窓部分
26 光遮蔽可能な材質からなる部材
27 枠部
28 枠部
29 網状部材
30 光遮蔽部分
31 波形整形部
32 回転方向判別部
33 カウンター
34 カウンターリセット
36 スイッチ手段
37 ボール保持板
38 支点
41 照明素子

Claims (14)

  1. オペレータが選択した位置に応じてボールを回転し、該ボールの回転位置に応じた信号を取り出すボール式入力装置において、
    前記ボールを、光透過可能な材質から形成し、その表面および内部のいずれか少なくとも一方に光を遮蔽する所定のパターンを有する構造とすると共に、該ボールを、定まった場所において回転自由となるように設置する一方、前記ボールの略中心部を通る直線上の両端に配置した発光部および受光部を含んで構成し、前記発光部と受光部間のボールの光透過部分と光遮蔽部分とによる光信号の変化により、前記ボールの回転位置を検出するようにしたことを特徴とするボール式入力装置。
  2. 前記ボールの回転位置の検出は、ボールの回転方向を検出すると共に、互いに直交するX軸とY軸の両信号を取り出して行うことを特徴とする請求項1記載のボール式入力装置。
  3. 前記光信号の変化により取り出したX軸とY軸の両信号を、それぞれ独立して計数し、予め定めた数値により早く達した軸信号を出力し、同時に全ての計数値をリセットし、計数動作を繰り返すことを特徴とする請求項2記載のボール式入力装置。
  4. 前記ボールが回転可能に嵌め込まれてなるリング状のプリント基板を備え、該プリント基板上には、該基板に接続され、かつボールを挟んで相対向する発光部と受光部とが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のボール式入力装置。
  5. 前記プリント基板は、ボールを収納するケース内部に周方向に形成された段部に載置支持されてなることを特徴とする請求項4記載のボール式入力装置。
  6. 前記ボール全体を光透過可能な材質で形成して、該ボール表面の窓部分を除く部分を光遮蔽可能な材質で形成して前記パターンを形成したことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1つに記載のボール式入力装置。
  7. 前記ボール全体を光透過可能な材質で形成して、該ボール内部に、窓部分を有する光遮蔽可能な材質からなる部材を設けて前記パターンを形成したことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1つに記載のボール式入力装置。
  8. 前記ボール全体を光透過可能な材質で形成して、該ボール内部に、光遮蔽可能な材質からなり、かつ第1の枠部と第2の枠部とからなる網状部材を内部に設けて前記パターンを形成したことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1つに記載のボール式入力装置。
  9. 前記光透過可能な材質をガラスとし、前記パターンを金属で形成したことを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1つに記載のボール式入力装置。
  10. 前記ボールの回転位置を検出する検出回路を駆動する電流供給回路に介装され、該電流供給回路をオン・オフするスイッチ手段を設け、該スイッチ手段を、前記ボールの押し動作によりオン・オフがなされるように構成したことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1つに記載のボール式入力装置。
  11. 前記ボールを押し動作から元の位置に復帰させるべく、該ボールを押し上げる弾性手段を設けたことを特徴とする請求項10記載のボール式入力装置。
  12. 前記ボールを回転可能に保持するボール保持板を揺動可能に設け、該ボール保持板により前記スイッチ手段を動作させることを特徴とする請求項10または11記載のボール式入力装置。
  13. 前記ボールを照らしだすべく点灯される照明手段を備えたことを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか1つに記載のボール式入力装置。
  14. 前記ボールの回転位置を検出する検出回路を駆動する電流供給回路に介装され、該電流供給回路をオン・オフするスイッチ手段を設け、該スイッチ手段を、前記ボールの押し動作によりオン・オフがなされるように構成すると共に、該ボールを照らしだすべく点灯される照明手段を備え、該照明手段は、スイッチ手段の動作と連動することを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1つに記載のボール式入力装置。
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