JP3898896B2 - 測光範囲を持つ内視鏡システム - Google Patents

測光範囲を持つ内視鏡システム Download PDF

Info

Publication number
JP3898896B2
JP3898896B2 JP2001019290A JP2001019290A JP3898896B2 JP 3898896 B2 JP3898896 B2 JP 3898896B2 JP 2001019290 A JP2001019290 A JP 2001019290A JP 2001019290 A JP2001019290 A JP 2001019290A JP 3898896 B2 JP3898896 B2 JP 3898896B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
photometric
scope
unit
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001019290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002219099A (ja
Inventor
敏 高見
Original Assignee
ペンタックス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ペンタックス株式会社 filed Critical ペンタックス株式会社
Priority to JP2001019290A priority Critical patent/JP3898896B2/ja
Publication of JP2002219099A publication Critical patent/JP2002219099A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3898896B2 publication Critical patent/JP3898896B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子内視鏡システムにおける測光範囲と非測光範囲とを認識する為の表示に関する。
【0002】
【従来の技術】
医用或いは工業用として用いられる電子内視鏡は、一般的に、挿入部先端に設けられた撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)で対象物の光学像を撮像し、撮像された映像を外部モニタに表示して観察するように構成されている。特に、近年、挿入部を有するスコープユニットと、照明用の光源及び画像処理回路を備えるプロセッサユニットとを着脱自在に構成し、用途に応じて種々のスコープユニットを取り替えて用いることができる電子内視鏡システムが広く用いられるに至っている。
【0003】
このようにスコープユニットを着脱自在にするために、スコープユニットとイメージプロセサ間で渡される映像信号を一定の仕様に整合させる必要があり、このような一定の仕様を満たす信号として、例えば、輝度成分信号(Y信号)及び色成分信号(C信号)から成る映像信号が用いられる。したがって、スコープユニットには、CCDを駆動するための駆動回路の他に、このような映像信号を生成するための信号処理回路がさらに搭載されている。プロセッサユニットでは、スコープユニットから受信した映像信号(Y信号及びC信号)を処理してNTSCやPAL等の所定の規格に則った映像信号を出力する。
【0004】
一方、スコープユニットには光ファイバから構成されるライトガイドが設けられ、プロセッサユニットの光源からの照明光はこのライトガイドを介して伝わり対象物に照射され、CCDの受光面には対象物からの反射光が結像光学系を介して結像される。
【0005】
内視鏡による観察では、照明光を強く反射する部分が存在するとその部分がハレーションを起こすなど観察すべき映像に悪い影響を与えるので、このような事態を避けるために、一般に、内視鏡システムには照明光の光量を調節するための光量調節機能が設けられる。従来の内視鏡システムにおいて光量調節は、映像の輝度信号の輝度の積分値を算出して映像全体の輝度を求め、該求められた輝度と所定の基準値を比較しこの比較結果に応じて光源から照射される照明光の光量を制御することによって行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来実現されていた光量調節は、測光領域は画面の全体に亘るか、或いは内視鏡装置によってある固定された測光範囲とされており、光量調節の効果はある程度期待できるものの、必ずしも操作者の意図に即した光量調節が行われるとは限らない。加えて、外部モニタに表示されている映像のどの部分が測光範囲であるのか、操作者が知ることはできない。
【0007】
例えば、体腔内の観察において、撮影画面周辺部に起こるハレーションによって光量を減じる制御が行われた場合、画面中心部の観察対象が観察しにくくなることがある。このような事態を避けるために、観察対象に応じて操作者が測光範囲自体を例えば画面中心部に制限することができ、且つこのように制限された測光範囲と非測光範囲が認識できるように外部モニタ上に表示されることが望ましい。測光範囲と非測光範囲の区別ができるだけでなく、測光範囲と非測光範囲のそれぞれの映像の輝度が明らかに異なった状態で表示されるようになっていることがさらに望ましい。
【0008】
また、通常、スコープユニットとプロセッサユニットはある程度距離をおいて配置されるので、このような測光範囲の調整が、プロセッサに接続されているキーボード等のユーザーインタフェースを介しての観察者による遠隔操作によって実現できる構成と成っている内視鏡システムが望まれる。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされた、すなわち本発明の目的は、操作者が測光範囲を変更することが可能な内視鏡システムであって、且つ、測光範囲の映像に対して非測光範囲の映像の輝度を明らかに異ならせて、測光範囲を際立たせる表示を行うことのできる内視鏡システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、ライトガイドを介してスコープ先端部から照明光を照射して対象物からの光学像を撮像素子で撮像し映像信号を生成する内視鏡システムにおいて、撮像素子で撮像された映像についての水平走査方向における所定の範囲を測光範囲とし、該測光範囲内でのみ映像の輝度成分を積分し、該積分の結果に基づいて照明光の光量を制御する光量制御手段と、光量制御手段に対し、測光範囲の水平走査方向における位置および幅を設定するものであり且つ設定値が可変である設定手段と、設定手段によって設定された測光範囲以外の非測光範囲部分の画像の輝度を低下させる信号処理手段とを備えることを特徴とする。照明光の光量を制御する基となる、画面内の水平方向における測光範囲を、設定手段によって設定した範囲内に制限することができる。また、設定手段において設定する測光範囲の位置と幅は変更することができるので、操作者はその観察対象に応じて測光範囲を変更することができる。さらに、信号処理手段によって非測光範囲部分の輝度が低下された状態で映像が表示されるので、測光範囲と非測光範囲の区別が可能であると共に、全体像の把握も可能である。
【0011】
請求項2に記載の発明は、ライトガイドを介してスコープ先端部から照明光を照射して対象物からの光学像を撮像素子で撮像し映像信号を生成する内視鏡システムにおいて、撮像素子で撮像された映像についての垂直走査方向における所定の範囲を測光範囲とし、該測光範囲内でのみ映像の輝度成分を積分し、該積分の結果に基づいて照明光の光量を制御する光量制御手段と、光量制御手段に対し、測光範囲の垂直走査方向における位置および幅を設定するものであり且つ設定値が可変である設定手段と、設定手段によって設定された測光範囲以外の非測光範囲部分の画像の輝度を低下させる信号処理手段とを備えることを特徴とする。照明光の光量を制御する基となる、画面内の垂直走査方向における測光範囲を、設定手段によって設定した範囲内に制限することができる。また、設定手段において設定する測光範囲の位置と幅は変更することができるので、操作者はその観察対象に応じて測光範囲を変更することができる。さらに、信号処理手段によって非測光範囲部分の輝度が低下された状態で映像が表示されるので、測光範囲と非測光範囲の区別が可能であると共に、全体像の把握も可能である。
【0012】
請求項3に記載の発明は、ライトガイドを介してスコープ先端部から照明光を照射して対象物からの光学像を撮像素子で撮像し映像信号を生成する内視鏡システムにおいて、撮像素子で撮像された映像についての水平走査方向における所定の範囲と垂直走査方向における所定の範囲との両方の範囲の重複領域を測光領域とし、該測光領域内でのみ前記映像の輝度成分を積分し、該積分の結果に基づいて照明光の光量を制御する光量制御手段と、光量制御手段に対し、測光領域の垂直走査方向における位置および幅を設定するものであり且つ設定値が可変である第1の設定手段と、光量制御手段に対し、測光領域の水平走査方向における位置および幅を設定するものであり且つ設定値が可変である第2の設定手段と、光量制御手段における測光領域以外の非測光領域の画像の輝度を低下させる信号処理手段とを備えることを特徴とする。照明光の光量を制御する基となる、画面内の測光領域を、設定手段によって設定した、水平及び垂直方向の範囲内に制限することができる。また、設定手段において設定する水平及び垂直方向の測光範囲の位置と幅は変更することができるので、操作者はその観察対象に応じて測光領域を調整することができる。さらに、信号処理手段によって非測光領域の輝度が低下された状態で映像が表示されるので、測光領域と非測光領域の区別が可能であると共に、全体像の把握も可能である。
【0013】
請求項4に記載の発明は、照明光で照射される対象物からの光学像を撮像する撮像素子と、該照明光を伝送するライトガイドと、撮像素子による出力信号を処理し所定の第1の映像信号を出力する第1の信号処理回路とを有するスコープユニットと、スコープユニットのライトガイドに照明光を供給する光源部を有し、スコープユニットからの第1の映像信号に基づいて所定の第2の映像信号を出力する第2の信号処理回路を有するプロセッサユニットとから成る内視鏡システムにおいて、(a)スコープユニットは、プロセッサユニットとの間で情報を通信するスコープ側通信手段と、撮像素子で撮像された映像についての水平走査方向における所定の範囲及び垂直走査方向における所定の範囲の両方の範囲の重複部分を測光領域とし、該測光領域内でのみ前記第1の映像信号の輝度成分を積分し、該積分結果に応じた信号を前記プロセッサユニットに対して出力する測光手段と、測光手段における測光領域以外の非測光領域に対応する画像内において、前記第1の映像信号の輝度成分のレベルを低下させる輝度信号処理手段と、測光手段に対し、測光領域の垂直走査方向における位置及び幅、及び、測光領域の水平走査方向における位置及び幅を指定する為の測光領域指定情報をスコープ側通信手段を介して受け取り該受け取った測光領域指定情報を測光手段に対して設定するスコープ側制御手段とを有し、(b)プロセッサユニットは、スコープユニットとの間で情報の通信を行うプロセッサ側通信手段と、ユーザーインタフェースと、測光領域指定情報をユーザーインタフェースを介して取得すると共に該取得した測光領域指定情報をプロセッサ側通信手段を介して送信するプロセサ側制御手段と、スコープユニットの測光手段から積分結果に応じた信号を受け取り、該積分結果に応じた信号に基づいて照明光の光量を制御する光量制御手段とを有することを特徴とする。照明光の光量を制御する基となる測光範囲が、測光手段に対して指定した水平及び垂直方向の範囲内の領域に制限される。この測光領域は、プロセッサユニット側のユーザーインタフェースから遠隔操作で指定することができる。また、輝度信号処理手段によって非測光領域の輝度が低下された状態で映像が表示されるので、測光領域と非測光領域の区別が可能であると共に、全体像の把握も可能である。
【0014】
この場合において測光手段は、撮像素子で撮像された映像の水平同期信号及び該映像の画素単位の周波数に相当する周波数のクロック信号に基づいて、水平同期信号に同期したパルス信号であって、水平走査期間内における位置、パルス幅の少なくとも一方の値がそれぞれ異なる複数のパルス信号を生成する水平方向信号生成手段と、スコープ側制御手段からの測光領域指定情報にしたがって、水平方向信号生成手段によって生成されるそれぞれのパルス信号のうちの1つを選択するための水平方向選択手段と、撮像素子で撮像された映像の水平同期信号及び垂直同期信号に基づいて、垂直同期信号に同期したパルス信号であって、垂直走査期間内における位置、パルス幅の少なくとも一方の値がそれぞれ異なる複数のパルス信号を生成する垂直方向信号生成手段と、スコープ側制御手段からの測光領域指定情報にしたがって、垂直方向信号生成手段によって生成されるそれぞれのパルス信号のうちの1つを選択するための垂直方向選択手段と、水平方向選択手段おいて選択されたパルス信号、及び、垂直方向選択手段において選択されたパルス信号の両方が有効である間第1の映像信号の輝度成分を積分し積分結果に応じた信号を生成する積分手段と、積分手段からの信号と所定の基準値とを比較し比較結果に応じた信号を生成し該生成した信号を前記プロセッサユニットに対して出力する比較手段とから構成することができる(請求項5)。水平走査方向及び垂直走査方向に関して選択された同期パルスの両方が有効である間のみの測光が行われ、したがって測光領域は測光領域指定情報にしたがったものになる。
【0015】
この場合、非測光領域である期間に第1の映像信号の輝度成分のレベルを低下させる為に、輝度信号処理手段は、水平方向選択手段において選択されたパルス信号及び垂直方向選択手段において選択されたパルス信号の両方が有効である期間以外の期間に第1の映像信号の輝度成分のレベルを低下させる処理を行えば良い(請求項6)。
【0016】
また、スコープユニットは、スコープ側制御手段からの測光領域指定情報にしたがって積分手段からの信号と比較される所定の基準値を変化させる基準値変更手段をさらに有することが好ましい(請求項7)。この構成により、たとえ測光領域のサイズが変化しても、基準値を例えば測光領域のサイズに比例した値に変更することで、照明光の光量の制御を整合させることができる。
【0017】
また、プロセッサ側制御手段は、さらに、ユーザーインタフェースを介して、輝度信号処理手段によって低下される輝度の低下量を指定する為の低下量指定情報を取得すると共に該低下量指定情報を前記プロセッサ側通信手段を介して送信し、スコープ側制御手段は、さらに、スコープ側通信手段を介して受信した低下量指定情報を輝度信号処理手段に対して設定する構成になっていることが好ましい(請求項8)。この構成であれば、操作者は、プロセサユニットのインタフェースを介して、非測光領域の輝度の低下量を指定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の第1の実施形態である、内視鏡システム100のブロック図を示す。図1に示すように内視鏡システム100は、身体への挿入部であるスコープユニット10、スコープユニット10への照明光の供給や信号処理を行うプロセッサユニット50、及びプロセッサユニット50から出力される映像を表示するモニタ70から構成される。なお、図1の内視鏡システム100は、スコープユニット10とプロセッサユニット50とは着脱自在に構成されている。したがって、内視鏡システムの使用目的に応じて様々なタイプのスコープユニットをプロッセサユニットに装着して使用することができる。スコープユニット10をプロセッサユニット50に装着すると、これらは電気的に接続され、また、プロセッサユニット50内部の光源からの照明光がライトガイド7に伝達されるように構成されている。
【0019】
以下、図1を参照して内視鏡システム100の動作の詳細を説明する。スコープユニット10先端にはカラー撮像素子であるCCD2が設けられており、またCCD2前方には対物レンズ(不図示)が設けられており、この対物レンズによってCCD2の受光面上に観察対象物の光学像が形成される。スコープユニット10にはまた光ファイバから構成されるライトガイド7が設けられており、その一端はプロッセッサユニット50との接続部に配置され、もう一方の端部はスコープユニット先端部に配置される。スコープユニット10がプロセッサユニット50に接続された状態で、プロセッサユニット50内部のランプ34からの照明光が、プロセッサユニット50内部のライトガイド32からスコープユニット内のライトガイド7に伝わり、スコープユニット10先端から観察対象物に向けて照射される。
【0020】
CCD2受光面に結像された光学像は、光電変換され電圧信号として取り出され、CDS/AGC回路3に対して出力される。CDS/AGC回路3は、CCD2からの出力信号に基づいて、相関二重サンプリング法(Correlated Double sampling; CDS)によるノイズ低減動作、利得を適正な状態に自動的に調整するAGC(Auto Gain Control)動作などを行い、信号処理回路6に対して信号を出力する。
【0021】
パルス回路4によって、CCD2を駆動するための各種の駆動信号と、CDS/AGC回路3において必要なサンプルパルス等がつくられる。CCD2の駆動信号には、読み出される画素単位の周期に対応する周期を持つクロック信号であるφR信号等が含まれる。また、パルス回路4では水平同期信号及び垂直同期信号もつくられている。
【0022】
信号処理回路6は、CDS/AGC回路3で処理されたCCD2出力信号に基づいて、映像の輝度成分であるY信号と、色成分であるC信号をつくる。デコード回路26は、このY信号及びC信号をパルス回路4からの同期信号を用いて合成する。さらにデコード回路26で合成された映像信号は、スコープユニット10とプロセッサユニット50が接続された状態で電気的に接続される接点を介して、プロセッサユニット50に対して出力される。
【0023】
プロセッサユニット50において、デコード回路26からの映像信号は、画像信号処理回路35で信号処理された後、一般の規格に則った映像信号、例えばNTSC信号としてインタフェースコネクタ及び接続ケーブル(不図示)を介してモニタ70に対して出力される。そして、プロセッサユニット50からの映像信号によってモニタ70上に観察対象物の映像が映し出される。画像信号処理回路35は、モニタ70に対して出力する映像信号対して様々な効果を与えるための信号処理を行う。
【0024】
水平カウンタ21には、パルス回路4からのφR信号と水平同期信号HSYNCが入力される。カウンタ21、水平デコードROM1(符号23)、水平デコードROM2(符号24)、水平デコードROM3(符号25)、及びスイッチ12によって、水平走査方向における測光範囲を定めるためのパルス信号が作られる。すなわち、水平カウンタ21は、水平同期信号HSYNCによってリセットされ、φR信号をカウントアップするように動作する。水平デコードROM1−3は、それぞれ水平カウンタ21のカウント値をデコードし、水平同期信号HSYNCに同期して、1水平走査期間中に1パルスの信号をそれぞれ出力する。水平デコードROM1−3のデコード範囲を、それぞれ、N1〜N1+M1、N2〜N2+M2、N3〜N3+M3とする。それによって、水平デコードROM1−3は、1水平走査期間中において水平カウンタ21のカウント値が、それぞれ、N1〜N1+M1、N2〜N2+M2、N3〜N3+M3である期間にパルスを生成する。すなわち、例えば、カウンタ21のカウント値をアドレスとして、それぞれ、N1〜N1+M1、N2〜N2+M2、N3〜N3+M3のアドレス範囲にて、パルスに相当する連続する同一データが出力されるよう水平デコードROM1−3のデータが設定されている。したがって、これらの水平デコードROM1−3により、水平走査期間の開始時点からの、位置、パルス幅がそれぞれ異なる3種類のパルスが生成されることになる。なお、デコードROM1−3で生成されるパルスは、有効なレベルがHIGHレベルである信号として生成されるものとする。
【0025】
スコープユニット10に設けられたスイッチ12によって、3種類のパルスのいずれかが選択される。したがって、操作者はその意図に従ってスコープユニット10に設けられているスイッチ12を操作し、目的の測光範囲が得られるように選択を行うことができる。スイッチ12によって選択されたいずれか1つのパルスは、ANDゲート48及びANDゲート49に対して出力される。なお、スイッチ12として、ロータリスイッチ、電子スイッチ等を用いることができる。
【0026】
一方、垂直カウンタ41には、パルス回路4から水平同期信号HSYNCと垂直同期信号VSYNCとが入力される。垂直カウンタ41、垂直デコードROM1(符号42)、垂直デコードROM2(符号43)、垂直デコードROM3(符号44)、及びスイッチ45によって、垂直走査方向における測光範囲を定めるためのパルス信号が作られる。すなわち、垂直カウンタ41は、垂直同期信号VSYNCによってリセットされ、水平同期信号HSYNCをカウントアップするように動作する。垂直デコードROM1−3は、それぞれ垂直カウンタ41のカウント値をデコードし、垂直同期信号VSYNCに同期して、1垂直走査期間中に1つのパルスをそれぞれ出力する。垂直デコードROM1−3のデコード範囲を、それぞれ、N4〜N4+M4、N5〜N5+M5、N6〜N6+M6とする。それによって、垂直デコードROM1−3は、1垂直走査期間中において垂直カウンタ21のカウント値が、それぞれ、N4〜N4+M4、N5〜N5+M5、N6〜N6+M6である期間にパルスを生成する。したがって、これらの垂直デコードROM1−3により、垂直走査期間の開始時点からの、位置、パルス幅がそれぞれ異なる3種類のパルスが生成されることになる。なお、垂直デコードROM1−3で生成されるパルスは、有効なレベルがHIGHレベルである信号として生成されるものとする。
【0027】
スコープユニット10に設けられたスイッチ45によって、垂直デコードROM1−3で生成される3種類のパルスのいずれかが選択される。したがって、操作者はその意図に従ってスコープユニット10に設けられているスイッチ45を操作し、目的の測光範囲が得られるように選択を行うことができる。スイッチ45によって選択された1つのパルスは、ANDゲート48及びANDゲート49に対して出力される。なお、スイッチ45として、ロータリスイッチ、電子スイッチ等を用いることができる。
【0028】
スイッチ12によって選択されたパルス、及びスイッチ45によって選択されたパルスは、それぞれアンドゲート48に入力される。さらに、これらのパルスは、ANDゲート49にも入力される。したがって、ANDゲート48及びANDゲート49の出力は、1画面内の水平方向の測光範囲と垂直方向の測光範囲との両方の重複領域としての測光領域でのみ有効となるパルスとなる。
【0029】
ANDゲート48からの出力パルスは、切替回路13の2つの入力端子13a、13bの信号の選択を切り替えるためにも用いられる。ANDゲート48からパルスが出力されているとき、入力端子13aの信号が選択され、出力されていないとき、入力端子13bの信号が選択される。したがって、ANDゲート48からパルスが出力されているときは、信号処理回路6からの輝度信号6b(Y信号)が切替回路11及び切替回路13を介して積分回路30に入る。一方、ANDゲート48からパルスが出力されていない間は、切替回路13の出力はGNDレベルとなり、積分回路30にY信号が入力されない。したがって、ANDゲート48から測光領域であることを示すパルスが出力されている間のY信号が、積分回路30における積分に反映されることになる。
【0030】
積分回路30では、Y信号が積分されると共に、ホールド動作が行われる。積分回路30からの出力信号は比較器31の一方の入力端子31aに入る。一方、比較器31のもう一方の入力端子には、入力31aに入力される電圧と比較するための基準電圧が入力されている。比較器31は、積分回路30から入力される積分結果と基準電圧(入力31b)を比較し、比較結果に応じた信号を、プロセッサユニット50内の絞り制御部33に対して出力する。絞り制御部33は、比較器31からの比較結果の信号に応じて絞りを制御し、ランプ34からライトガイド32へ供給する照明光の光量を制御する。したがって、ANDゲート48から出力されるパルスで定められるに測光範囲での積分結果(すなわち測光結果)に応じて、撮影対象物に照射する光量が制御されることになる。なお、安定した比較動作を行うために、比較器31は、入力電圧に対するヒステリシスを持つタイプのもの、或いはある入力電圧範囲を無感帯として持つウインドウコンパレータから成ることが好ましい。
【0031】
図1に示すように比較器31の入力端子31bに入力される基準電圧は、切替回路14によって、3つの基準電圧VR1、VR2、及びVR3の中の1つが切り替えて用いられる。また、切替回路14における切替は、スイッチ12における選択及びスイッチ45における選択に連動して選択回路47によって行われるように構成されている。選択回路47は、スイッチ12及びスイッチ45での選択に基づいて、測光領域の大きさに比例した基準電圧を選択する。したがって、測光領域の大きさが変わった場合であっても、基準電圧もそれに応じて変わるので、より整合の取れた光量制御が行われることになる。
【0032】
上述のように、ANDゲート49から出力されるパルスは測光領域に対応している。このANDゲート49からの出力が有効(ON)であるとき、選択回路11に於いて入力端子11a側の信号が選択される。すなわち、測光領域対応する期間中、輝度信号6bのレベルは変更されない。一方、ANDゲート49の出力が有効でないときは、すなわち、測光領域以外の非測光領域に対応する期間中は、入力端子11bの信号が選択される。入力端子11bには、輝度信号6bを抵抗8で分圧したレベルの信号が入力されているので、非測光領域に対応する期間中、デコード回路26に入力される輝度信号(Y信号)が低下される。抵抗8を用いた分圧によって、ここでは、例えば輝度レベルを1/2に低下させるように設定される。
【0033】
したがって、モニタ70に表示される映像において、測光領域のみが通常の輝度で表示され、非測光領域は輝度が低くされた状態で表示されることになる(図3参照)。なお、ANDゲート49と切替回路11の間にはスイッチ15が設けられているので、スイッチ15を切り替えてOFFにし、ANDゲート49からの信号が切替回路11に入力されないようにすると、切替回路11の選択は入力端子11a側に固定される。この場合、Y信号の切替が行われず、常に全画面が通常の輝度で表意されることになる。すなわち、操作者が、非測光領域の輝度を落として表示させるか否かを、スイッチ15によって切り替えることができる。
【0034】
以上説明した動作のタイミングチャートを図2及び図3に示す。図2には、理解のために、CCD2からの出力信号も同時に示している。なお、図2は、スイッチ12で選択されるパルスが水平デコードROM1である場合の例である。水平カウンタ21は、水平同期信号HSYNCでリセットされ、φR信号をカウントする。図2には水平カウンタ21のカウント値が示されている。カウント値がN1〜N1+M1である間に水平デコードROM1はパルス51を出力する。パルス51が出力されている間、積分回路30による積分が行われ、積分回路出力52は図のように次第にレベルが高くなる。比較器31は、積分結果のレベルが比較器31の基準電圧を超えるとONになる信号を出力する(信号53)。絞り制御部33は、比較器31からの信号を受けると絞り機構を駆動する。絞り羽やモータから成る絞り機構の応答は、水平走査周期よりもかなり遅く、10msオーダーであるため、絞り制御動作の応答54として示すように、絞り機構は徐々に反応する。
【0035】
図3は、垂直方向の測光範囲の選択の動作を説明するために、図2よりも長い時間に亘る動作を示したタイムチャートである。なお、図3は、スイッチ45で選択されるのが垂直デコードROM2の出力パルスである場合の例である。図3に示すように、垂直カウンタ41のカウント値は、垂直同期信号VSYNCでリセットされ、水平同期信号HSYNCでカウントアップされる。垂直デコードROM2は、カウント値がN5〜N5+M5である間にHIGHとなるパルス56を出力する。パルス56が出力され且つパルス51が出力されている間にのみANDゲート48の出力がHIGHになり、それにより積分回路30による積分が行われ、積分回路30からは積分回路出力信号52が出力される。したがって比較器31からは、垂直デコードROM5からのパルス56が出力されている間のみ、比較結果の信号53が出力されることになる。したがって、絞り制御部33における絞り制御動作は、パルス56が出力されている期間のみの比較結果信号53を反映することになる。
【0036】
図3には、測光領域を表すタイミング信号57(すなわち、ANDゲート48及びANDゲート49の出力信号)も示されている。この信号57がLOWである間、選択回路11において入力端子11bの信号が選択され、それにより映像の輝度レベルが低下される。一方、信号57がHIGHである間、選択回路11において入力端子11aの信号が選択され、この場合映像の輝度は通常のままである。
【0037】
以上述べたように、内視鏡システム100は、撮影画面内の水平走査方向及び垂直走査方向における測光範囲の重複領域でのみ測光を行い、その測光結果に基づいて光量調節を行う。しかもこの場合において、それぞれの測光範囲は複数種類の中から選択することができる。
【0038】
内視鏡システム100がモニタ70上に映し出す画面の例を図4に示す。図4に示される画面61において、画面中央部に観察対象物62が存在する。撮影画面61内の周辺部の映像の高い輝度に引きずられて照明光の光量が絞られ、その結果観察対象物62の輝度が低くなり観察しにくくなることを避けるために、測光領域は、水平方向測光範囲63及び垂直方向測光範囲64で囲まれた矩形の測光領域65に絞られている。なお、水平方向測光範囲63は、前述の水平デコードROM1のパルス51の位置及びパルス幅に対応し、垂直方向測光範囲64は、垂直デコードROM2のパルス56の位置及びパルス幅に対応している。測光領域以外の非測光領域66の映像は輝度が低下されている。このように、操作者は測光領域を明確に認識しながら観察できることともに、全体像を把握することもできる。
【0039】
図5は、本発明の第2の実施形態である、内視鏡システム200のブロック図である。内視鏡システム200は、内視鏡システム100と同様に、身体への挿入部であるスコープユニット210、スコープユニット210への照明光の供給や信号処理を行うプロセッサユニット250、及びプロセッサユニット250から出力される映像を表示するモニタ70から構成される。なお、スコープユニット210とプロセッサユニと250とは、着脱自在に構成されている。図5の内視鏡システム200において、水平走査方向の測光範囲に関し、図2で示したタイミングチャートと同様の光量制御の処理が実行される。したがって、図5において、内視鏡システム100における機能と同一の部分については、同一の符号を用いて表し、これら同一機能の部分に関しては既に上述しているので詳細な説明を省略する。
【0040】
スコープユニット210において、カラー撮像素子であるCCD2で撮像され、信号処理回路6によって輝度成分信号6b(Y信号)及び色成分信号6a(C信号)として生成された映像信号は、デコード回路26によって合成されて、プロセッサユニット250に対して出力される。また、スコープCPU71からの制御により切替回路77において選択される水平方向の測光範囲にしたがって、Y信号が積分回路30で積分される。そして、積分結果は比較器31において基準電圧と比較され、比較結果がプロセッサユニット250の絞り制御部33へ出力され、それにより照明光の光量制御が行われる。スコープユニット210をプロセッサユニット250に装着した状態で、スコープユニット210とプロセッサユニット250は電気的に接続され、また、プロセッサユニット250からの照明光がスコープユニット210内のライトガイド7に伝達される。
【0041】
スコープユニット210内のデコード回路26で合成された映像信号は、画像信号処理回路35で処理され、例えばNTSCの規格にしたがう映像信号としてモニタ70に対して出力される。
【0042】
プロセッサユニット250には、プロセッサCPU72がさらに搭載されている。プロセッサCPU72は、キーボード73からの入力により画像処理回路35を制御して映像信号に所定の処理を行う。また、プロセッサCPU72は通信機能を持っており、スコープユニット210が装着されることによりスコープCPU71と電気的に接続され、通信ライン75を介してスコープCPU71との通信を行う。
【0043】
スコープユニット210内に搭載されたスコープCPU71は、信号ライン75を介してプロセッサCPU71と通信を行う機能を持つ。スコープCPU71は、プロセッサCPU72との通信によって取得しデータにしたがって、切替回路77及び切替回路78における選択を制御し、また、レベル調整回路76を制御する。
【0044】
すなわち、プロセッサユニット250が配置されている場所にいる観察者は、測光範囲に関する撮影画面内の水平走査方向における位置及び幅の指定を含む測光範囲情報を、プロセッサユニット250のユーザーインタフェースを司る入力装置であるキーボード73を介して入力する。測光範囲情報を取得したプロセッサCPU72は、その測光範囲情報をスコープCPU71に対して送信する。スコープCPU71は、得られた測光範囲情報に相当する測光範囲となるように、選択回路77を制御して水平デコードROM1−3の出力パルスの中から適切なものを選択するとともに、比較器31に入力される基準電圧が測光範囲の大きさに比例するように、選択回路78における選択を制御する。
【0045】
さらに、キーボード73からは、非測光領域での輝度レベルをどの程度低下させるかを指定する低下量情報が入力される。この低下量情報がプロセッサCPU72からスコープCPU71に送信されると、スコープCPU71は、指定された低下量だけ輝度信号のレベルが低下するようにレベル調整回路76を制御する。レベル調整回路76は、スコープCPU71からの制御にしたがって、輝度信号6bのレベルを低下させ、レベルを低下させた輝度信号を選択回路11に出力する。したがって、非測光領域の輝度のレベルは、キーボード73から任意に設定することができる。
【0046】
以上のように、内視鏡システム200では、プロセッサユニット250における観察者が、キーボードからの入力操作によって、測光範囲及び非測光領域の輝度レベルを調節することが可能である。
【0047】
なお、図5で示した内視鏡システム200における測光範囲の調節は、水平走査方向のみ可能である構成となっているが、図1に示される垂直方向の測光範囲の調節のための回路を内視鏡システム200に適用し、水平方向及び垂直方向両方向の調節が可能な構成とすることができることはいうまでもない。
【0048】
また、内視鏡システム100又は200において、水平デコードROM又は垂直デコードROMの種類を増やすことで、測光範囲として選択できる種類を増加させることが可能である。また、比較器31に入力する基準電圧の電圧の種類は、図1又は図5の実施形態では3種類であったが(VR1,VR2,VR3)、この基準電圧の種類もさらに増加させることができる。それによって、増加した測光範囲の種類に対応して、最適な基準電圧を用いることが可能になる。
【0049】
上述した内視鏡システム100及び200では、カウンタ、デコードROM、積分回路、及び比較器などから成る、測光のための回路をスコープユニット側に搭載する構成と成っているが、これらの回路をプロセッサユニット側に搭載する構成とすることも可能である。なお、内視鏡システム100及び200では、映像信号の生成及び測光のための回路がスコープユニット側に集中して搭載されているので、外来ノイズに対する耐性を高め易いという特長を持っている。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、測光領域のサイズに関し画面内の水平走査方向及び垂直走査方向両方向において調整が可能であり、しかも、測光範囲の映像よりも非測光範囲の映像の輝度を低下させて測光範囲を際立たせて表示することのできる内視鏡システムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としての内視鏡システムの構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の内視鏡システムの動作を表すタイミングチャートである。
【図3】本発明の内視鏡システムの動作を表すタイミングチャートであり、図2よりも長い時間範囲における動作を示す。
【図4】本発明の内視鏡システムによって映し出される画像の例である。
【図5】本発明の第2の実施形態としての内視鏡システムの構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
2 CCD
3 CDS/AGC回路
4 パルス回路
6 信号処理回路
10 スコープユニット
11 切替回路
12 スイッチ
13 切替回路
14 切替回路
15 スイッチ
21 水平カウンタ
23 水平デコードROM1
24 水平デコードROM2
25 水平デコードROM3
27 エッジ検出回路
30 積分回路
31 比較器
33 絞り制御回路
34 ランプ
35 画像信号処理回路
41 垂直カウンタ
42 垂直デコードROM1
43 垂直デコードROM2
44 垂直デコードROM3
45 切替回路
46 エッジ検出回路
65 測光領域
66 非測光領域
50 プロセッサユニット
70 モニタ
71 スコープCPU
72 プロセッサCPU
75 通信ライン
76 レベル調整回路
100 内視鏡システム

Claims (8)

  1. ライトガイドを介してスコープ先端部から照明光を照射して対象物からの光学像を撮像素子で撮像し映像信号を生成する内視鏡システムにおいて、
    前記撮像素子で撮像された映像についての水平走査方向における所定の範囲を測光範囲とし、該測光範囲内でのみ前記映像の輝度成分を積分し、該積分の結果に基づいて前記照明光の光量を制御する光量制御手段と、
    前記光量制御手段に対し、前記測光範囲の前記水平走査方向における位置および幅を設定するものであり且つ設定値が可変である設定手段と、
    前記設定手段によって設定された測光範囲以外の非測光範囲部分の映像の輝度を低下させる信号処理手段と、
    を備えることを特徴とする特徴とする内視鏡システム。
  2. ライトガイドを介してスコープ先端部から照明光を照射して対象物からの光学像を撮像素子で撮像し映像信号を生成する内視鏡システムにおいて、
    前記撮像素子で撮像された映像についての垂直走査方向における所定の範囲を測光範囲とし、該測光範囲内でのみ前記映像の輝度成分を積分し、該積分の結果に基づいて前記照明光の光量を制御する光量制御手段と、
    前記光量制御手段に対し、前記測光範囲の前記垂直走査方向における位置および幅を設定するものであり且つ設定値が可変である設定手段と、
    前記設定手段によって設定された測光範囲以外の非測光範囲部分の画像の輝度を低下させる信号処理手段と、
    を備えることを特徴とする特徴とする内視鏡システム。
  3. ライトガイドを介してスコープ先端部から照明光を照射して対象物からの光学像を撮像素子で撮像し映像信号を生成する内視鏡システムにおいて、
    前記撮像素子で撮像された映像についての水平走査方向における所定の範囲と垂直走査方向における所定の範囲との両方の範囲の重複領域を測光領域とし、該測光領域内でのみ前記映像の輝度成分を積分し、該積分の結果に基づいて前記照明光の光量を制御する光量制御手段と、
    前記光量制御手段に対し、前記測光領域の前記垂直走査方向における位置および幅を設定するものであり且つ設定値が可変である第1の設定手段と、
    前記光量制御手段に対し、前記測光領域の前記水平走査方向における位置および幅を設定するものであり且つ設定値が可変である第2の設定手段と、
    前記光量制御手段における前記測光領域以外の非測光領域の画像の輝度を低下させる信号処理手段と、
    を備えることを特徴とする内視鏡システム。
  4. 照明光で照射される対象物からの光学像を撮像する撮像素子と、該照明光を伝送するライトガイドと、前記撮像素子による出力信号を処理し所定の第1の映像信号を出力する第1の信号処理回路とを有するスコープユニットと、前記スコープユニットのライトガイドに照明光を供給する光源部を有し、前記スコープユニットからの第1の映像信号に基づいて所定の第2の映像信号を出力する第2の信号処理回路を有するプロセッサユニットとから成る内視鏡システムにおいて、
    前記スコープユニットは、
    前記プロセッサユニットとの間で情報を通信するスコープ側通信手段と、
    前記撮像素子で撮像された映像についての水平走査方向における所定の範囲及び垂直走査方向における所定の範囲の両方の範囲の重複部分を測光領域とし、該測光領域内でのみ前記第1の映像信号の輝度成分を積分し、該積分結果に応じた信号を前記プロセッサユニットに対して出力する測光手段と、
    前記測光手段における前記測光領域以外の非測光領域に対応する画像内において、前記第1の映像信号の輝度成分のレベルを低下させる輝度信号処理手段と、
    前記測光手段に対し、前記測光領域の前記垂直走査方向における位置及び幅、及び、前記測光領域の前記水平走査方向における位置及び幅を指定する為の測光領域指定情報を前記スコープ側通信手段を介して受け取り該受け取った測光領域指定情報を前記測光手段に対して設定するスコープ側制御手段とを有し、
    前記プロセッサユニットは、
    前記スコープユニットとの間で情報の通信を行うプロセッサ側通信手段と、
    ユーザーインタフェースと、
    前記測光領域指定情報を前記ユーザーインタフェースを介して取得すると共に該取得した測光領域指定情報を前記プロセッサ側通信手段を介して送信するプロセサ側制御手段と、
    前記スコープユニットの前記測光手段から前記積分結果に応じた信号を受け取り、該積分結果に応じた信号に基づいて前記照明光の光量を制御する光量制御手段とを有すること、
    を特徴とする内視鏡システム。
  5. 前記測光手段は、
    前記撮像素子で撮像された映像の水平同期信号及び該映像の画素単位の周波数に相当する周波数のクロック信号に基づいて、前記水平同期信号に同期したパルス信号であって、水平走査期間内における位置、パルス幅の少なくとも一方の値がそれぞれ異なる複数のパルス信号を生成する水平方向信号生成手段と、
    前記スコープ側制御手段からの前記測光領域指定情報にしたがって、前記水平方向信号生成手段によって生成されるそれぞれのパルス信号のうちの1つを選択するための水平方向選択手段と、
    前記撮像素子で撮像された映像の水平同期信号及び垂直同期信号に基づいて、前記垂直同期信号に同期したパルス信号であって、垂直走査期間内における位置、パルス幅の少なくとも一方の値がそれぞれ異なる複数のパルス信号を生成する垂直方向信号生成手段と、
    前記スコープ側制御手段からの前記測光領域指定情報にしたがって、前記垂直方向信号生成手段によって生成されるそれぞれのパルス信号のうちの1つを選択するための垂直方向選択手段と、
    前記水平方向選択手段おいて選択されたパルス信号、及び、前記垂直方向選択手段において選択されたパルス信号の両方が有効である間前記第1の映像信号の輝度成分を積分し積分結果に応じた信号を生成する積分手段と、
    前記積分手段からの信号と所定の基準値とを比較し比較結果に応じた信号を生成し該生成した信号を前記プロセッサユニットに対して出力する比較手段と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡システム。
  6. 前記輝度信号処理手段は、前記水平方向選択手段において選択されたパルス信号及び前記垂直方向選択手段において選択されたパルス信号の両方が有効である期間以外の期間において、前記第1の映像信号の輝度成分のレベルを低下させること、を特徴とする請求項5に記載の内視鏡システム。
  7. 前記スコープユニットは、前記スコープ側制御手段からの前記測光領域指定情報にしたがって前記積分手段からの信号と比較される所定の基準値を変化させる基準値変更手段をさらに有すること、を特徴とする請求項5又は請求項6に記載の内視鏡システム。
  8. 前記プロセッサ側制御手段は、さらに、前記ユーザーインタフェースを介して、前記輝度信号処理手段によって低下される輝度の低下量を指定する為の低下量指定情報を取得すると共に該低下量指定情報を前記プロセッサ側通信手段を介して送信し、
    前記スコープ側制御手段は、さらに、前記スコープ側通信手段を介して受信した前記低下量指定情報を前記輝度信号処理手段に対して設定すること、
    を特徴とする請求項4から請求項7のいずれかに記載の内視鏡システム。
JP2001019290A 2001-01-26 2001-01-26 測光範囲を持つ内視鏡システム Expired - Fee Related JP3898896B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001019290A JP3898896B2 (ja) 2001-01-26 2001-01-26 測光範囲を持つ内視鏡システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001019290A JP3898896B2 (ja) 2001-01-26 2001-01-26 測光範囲を持つ内視鏡システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002219099A JP2002219099A (ja) 2002-08-06
JP3898896B2 true JP3898896B2 (ja) 2007-03-28

Family

ID=18885191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001019290A Expired - Fee Related JP3898896B2 (ja) 2001-01-26 2001-01-26 測光範囲を持つ内視鏡システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3898896B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4555056B2 (ja) * 2004-11-16 2010-09-29 Hoya株式会社 電子内視鏡装置
CN102300496B (zh) 2009-06-15 2016-06-15 奥林巴斯株式会社 被检体内导入装置以及生物体内信息获取***

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002219099A (ja) 2002-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100707896B1 (ko) 내시경 화상 처리 장치
US10485629B2 (en) Endoscope device
US10548465B2 (en) Medical imaging apparatus and medical observation system
JP7441897B2 (ja) 制御装置、内視鏡システムおよび制御装置の作動方法
JP2005124756A (ja) 内視鏡用画像処理装置
JP7247702B2 (ja) 内視鏡システム、内視鏡制御方法、及び、撮像制御装置
US9113045B2 (en) Electronic endoscopic apparatus and control method thereof
JP6489644B2 (ja) 撮像システム
JP2002528206A (ja) 画像照度の最適化
US6533721B1 (en) Endoscopic camera system with automatic non-mechanical focus
JP3898896B2 (ja) 測光範囲を持つ内視鏡システム
JP2019102986A (ja) 内視鏡システム
JP5289176B2 (ja) 医療用ビデオプロセッサ
US10462440B2 (en) Image processing apparatus
JP2011176671A (ja) 撮像システム
JP2024507108A (ja) 内視鏡カメラ関心領域の自動露出
JPH07299027A (ja) 光源装置
JP2002209841A (ja) 測光範囲を持つ内視鏡システム
JPS6354378B2 (ja)
JP5976342B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP2002263064A (ja) 内視鏡用自動調光装置およびそれを含む電子内視鏡装置のプロセッサ
US10158792B2 (en) Method for displaying image, image pickup system and endoscope apparatus including the same
JP2002209840A (ja) 測光範囲を持つ内視鏡システム
JP3793518B2 (ja) 内視鏡撮像装置
JP2921682B2 (ja) 電子式内視鏡装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees