JP3898859B2 - 陰極線管用陰極とその製造装置 - Google Patents

陰極線管用陰極とその製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3898859B2
JP3898859B2 JP27464099A JP27464099A JP3898859B2 JP 3898859 B2 JP3898859 B2 JP 3898859B2 JP 27464099 A JP27464099 A JP 27464099A JP 27464099 A JP27464099 A JP 27464099A JP 3898859 B2 JP3898859 B2 JP 3898859B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
cap
die
cathode
punching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27464099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001093434A (ja
Inventor
正彦 水上
晃 市田
満 馬場
顯二 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ALMT Corp
Original Assignee
ALMT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ALMT Corp filed Critical ALMT Corp
Priority to JP27464099A priority Critical patent/JP3898859B2/ja
Publication of JP2001093434A publication Critical patent/JP2001093434A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3898859B2 publication Critical patent/JP3898859B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラウン管(CRT、CDTなど)用陰極に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブラウン管に関しては、陰極線管用陰極はエミッシヨンの出力性能、寿命モードに着目して開発されてきた。
【0003】
本発明者の一部等は、3元系炭酸塩から成るエミッタ剤の実用的構成を検討して、ブラウン管に使用可能な陰極を開発した(特願平11−136030号、参照)。この陰極材は、含浸型でないにも拘わらずその製造方法(HIP処理工程により緻密化が完全で強度を弱めるポアが無い)から加工成形が出来る特長を有している。
【0004】
しかしながら、実質的には、金属であるニッケルが半分以上を占めるも、残りはBa,Sr,Caの炭酸塩を主成分(混合体)としており(1〜2%Scも含有)、被加工物としては金属/セラミックスの複合体である。
【0005】
それぞれの構成材料間には,常に界面が存在する構成である。従って、バルクの混合焼結体としての強度は,曲げ強度70MPa、硬度凡そ100Hv以下であり、寧ろ軟弱である。
【0006】
即ち、このエミッタ剤を加工するにも、エミッタ剤を収納する金属容器を精度良く加工し相互に固着密着させる為には、従来に無いさまざまな精度上の開発課題を克服しなければならない。
【0007】
また、エミッション発現には、エミッタ剤自体も種々要因はあるが、基体金属(金属容器からなり、Uキャップと示す)としてのニッケル若しくは、ニクロムからのニッケルあるいはニッケル+クロミウムのイオンが常時カソードペレットに浸透出来る必要性から相互に充分な固着密着が欠かせない。従って、優れた寸法精度を確保しなければならない。
【0008】
一方、現状の陰極は、酸化物吹き付けが主流であり、これはエミッタ構成剤を吹き付けるだけで、加工成形の必要性は無い。他のカソードは、含浸型と言われその性能は高く評価され、且つ実際良い。
【0009】
但し、含浸型の量産性に優れているかの点については、量産制御の大変なポーラスタングステンを用い、エミッタ表面に高価な貴金属による被覆も欠かせぬ事等から必ずしも優れておらず、多くの課題を抱えている。
【0010】
しかし、基体金属は高融点金属(Mo,Ta等)が用いられ、カソードペレットは,タングステンを主成分とした構成材料で成っており、それぞれかなりな強度を有している為,強い力での加工、及び密着のためのカシメなどの強度制約は極めて少ない。
【0011】
また、先述のニッケル粉末と3元系炭酸塩から構成されたエミッタ剤を混合・成形・加圧焼結して成る陰極は、加工・成形は出来るものの、高精度な部品間寸法の制御や基体金属自体のプレス成形で安く、エミッション性能に支障の無い充分な組立精度は寧ろ困難である。
【0012】
ここで、部品間寸法の制御は、特に組立後、カソードペレットの先端より基体金属は決して突出しない事、バリだけとはいえ電気的特性に大きな障害となる。出来れば、カソードペレットより5〜10μm基体金属の端面が低位にあるのが望ましい。加えてその端面が滑らかなものが望ましい。
【0013】
また、エミッション性能に支障の無い事に関しては、基体金属の成型は、その量産安定性から連続ブレス成形以外考え難く、通常フランジ抜き絞り法が良く、その場合高さ精度は極めて良好にし得るが側面に僅かではあるが返り部分の存在が欠かせず電子銃での異常放電の原因になる。
【0014】
更に、加工工程が増えれば増えるほど、加工によるノイズも、増大しコストも要する為、部品寸法の精度や部品間寸法の実際的高精度品の確保は重要な課題である。
【0015】
尚、部品寸法の精度としては、カソードペレットのエミッション放射面側の高さとUキャップの端面の高さの差は高信頼性の見地から10μm以内が必要とされている。
【0016】
また,陰極部先端の直径は、0.8mmから2.0mmまでであり、多くのカソードペレットは、直径1.0mmから1.5mmまでである。
【0017】
Uキャップの深さは、成形加工には大切な要因だが、概ね1.0mm以下であり、これら課題の解決は他への適応も可能と言える。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記加圧焼結により得られる陰極は、硬脆材料の特徴とニッケルの金属特有の延性材料の要素を合わせ持っている。
【0019】
一方、ニッケル及びニクロムは所望形状の構体その所望形状の範囲からバリ、返り、割断残滓等の形態で突出すれば、外周囲材料とのあいだに電気的障害を発生させる事が分かっている。
【0020】
図5(a),(b),及び(c)は一般的なフランジ付抜き絞り金型を用いたUキャップを製造するための各工程を示す図である。
【0021】
図5(a)に示すように、フランジ抜き絞り金型50は、上金型と下金型とを備えている。上金型は、支持部54に下面に設けられた抜きパンチ兼絞りダイ51と、抜きパンチ兼絞りダイ51内側に、移動方向に摺動移動可能に設けられた小パンチ52と、抜きパンチ兼絞りダイ51を支持部54に固定するための固定部材53と、小パンチを移動させるために、支持部を上下方向に貫通したロッド56と、ロッドを収容するロッドガイド55とを備えている。
【0022】
一方、上金型と噛み合う下金型は、抜きダイ57と、抜きダイ57内を下方から摺動移動可能に構成されたノックアウト59と、ノックアウト59を貫通して、ノックアウト59に対して摺動移動可能な絞りパンチ60と、支持部材62と、支持部材62の一面に絞りパンチの一端を接触させて固定するための固定部材61と、抜きダイ57と固定部材61との間に充填された円筒部材58と、ノックアウト59を上下方向に移動させる一対のロッド65,65とを備えている。
【0023】
次に、図5の金型を用いたUキャップの製造方法について説明する。
【0024】
図5(a)に示すように、板材6を下金型の上金型との対向面上に載せて、バネ圧Pcで下方からノックアウト59を浮上させながら、図5(b)に示すように、上金型を下降させて、板材6を打ち抜く。
【0025】
次に、更に上金型を下降させると、図5(c)に示すように、ノックアウト59が抜きパンチ兼絞りダイ51の下降に伴って下降するとともに、絞りパンチ60が、ノックアウト59を貫通して上方に突出する。この絞りパンチ60の突出によって、パンチ兼絞りダイ51内の小パンチ52は上方に押され、Uキャップが形成される。
【0026】
図5に示す装置によれば、加工後の高さ精度に秀でる方法はこの方法が最も実用上優れている。即ち、図5において、抜きパンチ兼較りダイ51を降下させ、抜きダイ57との間で精密な小片切りを行う。ここで、フランジ付き成形体の形状寸法を高精度にする事で、結果として最終形状であるUキャップの高さを著しく高精度に出来る。
【0027】
しかも、ノックアウトにより材料6の偏肉も起きず全体の寸法偏差も少ない。しかし、Uキャップ上端面にフランジを設けて絞る限り、側面の突出部、即ち、フランジ部を割断させる際、基体金属、いわゆる金属容器の最外周と完全に一致した位置でフランジ割断させることは現実的には不可能である。
【0028】
従つて、Uキャップの突出部分を皆無には出来ず、カソードの外周囲材料とのあいだで電気的障害の生じる恐れは免れないという欠点を有した。
【0029】
そこで、本発明の技術的課題は寸法精度の優れ、且つ加工の容易なUキャップとその製造方法及び製造装置とそれを用いた陰極線管用陰極を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、子放射能力を有するエミッタ剤から成るカソードペレットを納めるUキャップを製造する方法において、パンチと前記パンチに対向するダイとを備えた抜き絞り金型であって、前記パンチは、抜きパンチと前記抜きパンチを軸方向に貫通した絞りパンチとを有し、前記ダイは、前記パンチに対向する側の先端に径方向の幅が100μm以上の水平部と前記水平部を開口端部として前記抜きパンチの外径よりも小さな口径で且つ内部側の断面積が前記開口端部側よりも横断面積が小さい縦断面がR形状のR部と前記R部に続き内部に移動するにつれて横断面積が小さくなるテーパ部とを有する絞りダイと、前記絞りダイ周囲に配置された抜きダイとを有する前記抜き絞り金型を用いて、金属板からの抜き絞り加工によって先端開口部にフランジがないUキャップを製造することを特徴とするUキャップの製造方法が得られる。
【0031】
また、本発明によれば、前記Uキャップの製造方法において、前記Uキャップの端面に、アルミナから成る砥石コンパウンドを用いてバレル研磨を行い全面を滑らかにすることを特徴とするUキャップの製造方法が得られる。
【0032】
また、本発明によれば、前記いずれか一つのUキャップの製造方法によって製造されたUキャップであって、前記Uキャップの高さの精度は多くとも±2μm未満であり、前記カソードペレットのエミッション放射面側の高さと前記Uキャップの端面の高さとの差の精度が10μm以内であることを特徴とするUキャップが得られる。
【0033】
また、本発明によれば、前記キャップと、前記Uキャップに、外周部及び底部が密着して収容されたカソードペレットとを備え、前記カソードペレットのエミッション放射面側の高さと前記Uキャップの端面の高さの差の精度が10μm以内であることを特徴とする陰極線管用陰極が得られる。
【0034】
さらに、本発明によれば、電子放出能力を有するエミッタ剤から成るカソードペレットを納めるUキャップを製造する装置において、パンチと前記パンチに対向するダイとを備えた抜き絞り金型であって、前記パンチは、抜きパンチと前記抜きパンチを軸方向に貫通した絞りパンチとを有し、前記ダイは、前記パンチに対向する側の先端に径方向の幅が100μm以上の水平部と、前記水平部を開口端部として前記抜きパンチの外径よりも小さな口径で且つ内部側が前記開口端部側よりも横断面積が小さい縦断面がR形状のR部と、前記R部に続き内部に移動するにつれて横断面積が小さくなるテーパ部とを有する絞りダイと、前記絞りダイ周囲に配置された抜きダイとを有する前記抜き絞り金型を備え、金属板からの前記抜きパンチおよび抜きダイによって円板を打ち抜き、続いて、この円板を前記絞りパンチおよび前記絞りダイを用いて絞ることで、先端開口部にフランジがなく、且つ前記カソードペレットのエミッション放射面側の高さと前記Uキャップの端面の高さの差の精度を10μm以内に制御可能としたUキャップを製造することを特徴とするUキャップの製造装置が得られる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0036】
図1は本発明の実施の形態による陰極線管用陰極の断面図である。
【0037】
図1を参照すると、陰極線管用陰極1は、ニッケル或いはニクロムの薄板のプレス体からなるUキャップ2に、3元系炭酸塩から公正されたエミッタ剤の加圧焼結体からなるカソードペレット3を装着することによって、形成されている。Uキャップ2は、外径Z1が1.22mm、内径Z3が1.12mm、壁部の厚さが0.05mm、深さDが0.28±0.005mmであり、端面5が平坦(平面度0.01)で、且つ下底面に対して平行(平行度0.015)で、側面への出っ張りのない形状を有している。
【0038】
図2(a)、(b),(c)、(d)は、上端面の端面精度の良否イメージを示す図である。図2において、×は使用不可能を示し、△、○、◎はこの順に良好となることを示す。図2(a)は、側面に突出した形状であり、また、図2(b)は、上方に針状に突出した形状を有し、いずれも陰極としては、使用出来ない。図2(c)及び図2(d)に示すように、僅かな突出で針状にはならぬ形状や凹凸の少ない形状であれば許容の範囲にあると言える。最も良いのは図2(d)に示す形状である。
【0039】
図3(a),(b),及び(c)は本発明の実施の形態によるUキャップを作製する抜き絞り金型の概要を示す断面図である。
【0040】
図3(a)に示すように、抜き絞り金型20の上金型には、第1の支持部材25と、第2の支持部材27と、抜きパンチ21及びその内部を軸方向に貫通した絞りパンチ22を収容したダイ23と、抜きパンチ21を第1の支持部材25に固定するための固定部材24と、第1の支持部材25を貫通した絞りパンチ22の一端を第2の支持部材27に固定するための固定部材26とを備えている。第1の支持部材は、図示しないバネのバネ圧PAによって、下方に付勢される。
【0041】
一方、下金型には、抜きダイ31と、その内部に収容された絞りダイ10とを備え、抜きダイ31の一端は、第3の支持部材32に固定されるとともに、抜きダイ10は、図示しないバネのバネ圧PBによって、上方に付勢されている。
【0042】
次に、この抜き絞り金型を用いたUキャップの製造について具体的に説明する。
【0043】
図3(a)に示すように、板状の基体金属材料(板材)6を、下金型上端面にセットし、パンチを作動させる。バネ圧PAとバネ圧PBの強度、振幅を相互に調整し、以後の抜き時のバランスなどで不都合の生じないようにしてある。
【0044】
次に図3(b)に示すように、基体金属と絞りダイ10を合わせて押し込み、円板片8を抜き取る。この工程と、従来の図5に示す工程との相違は、Uキャップ上端のフランジ部が形成されないことである。
【0045】
次いで、この状態のままで、図3(c)に示すように、絞りパンチ22を絞りダイ10の下中空の、絞りダイ10の最短径部より大きな直径を有する部分に突き通してUキャップ2状に仕上げる。
【0046】
この本発明の実施の形態によるUキャップの製造方法によれば、Uキャップ2の先端の端面5は、程良く平滑に割断される。
【0047】
図4は図3の絞りダイ10を示す断面図である。図4に示すように、絞りダイ10は、円筒状であり、下端外周には、抜け止め用のフランジ11が形成されている。内周面は、径の大きな大径部13と、これに段をなして径が絞られた小径部17と、小径部17から上方に移動するに従って次第に断面積が大きくなるテーパ部14と、上端面をなす水平部16と、水平部16の内側とテーパ部14の縁間を結ぶR部15とを備えている。上部絞り部をなすR部15は通常は、単純R加工とするが、本発明のUキャップの基体金属のように、ニッケル或いはニクロムの薄い板は、伸びは程々有するも絞りに対する変形抵抗は予想外に大きく、R部15を長くし、しかも途中にストレートのテーパー部14を設ける事により、図1に示すUキャップ2の直胴部(壁部)の厚み減少を過度にせずに済み、キャップ2の底部の歪みを減少させることができる。
【0048】
但し、単にR部15を極一部削った程度では効果無く、その両サイドにR部15の曲線が残る程度に削除して得られる程度が好ましく、R部15が残らぬとキャップ底部にクラックの入る可能性が高まり不都合である。また、金型の損耗を考慮し容易に型修復出来る絞りダイの形状保持方法と言える。
【0049】
勿論、図1のUキャップ2の厚み減少、結果としてZ1は、図4に示すZ2ギャップが主因である。これは設計時に考慮しておけば概ね問題の発生する事は無く、実用上は絞りダイの被加工物導入部の形状及びそのメンテナンスが鍵となる。
【0050】
更に加えて、図1の端面5の平行度、平坦度などの精度をより良好にするため、図4の絞りダイの絞りパンチ側先端に、絞りパンチの絞り始める初期での材料板の歪み、位置ズレを防止させるため、ランド部を設けるのが良いと分かった。
更に加えて、図1の端面5の平行度、平坦度などの精度をより良好にするため、図4の絞りダイの絞りパンチ側先端に、絞りパンチの絞り始める初期での材料板の歪み、位置ズレを防止させるため、水平部16を設けるのが良いと分かった。
【0051】
何度も試行する事で、バネ圧PA及びPBの調整と凡そ100μm以上の水平部16があれば、充分形状精度の良好なUキャップが得られ、これによりカソードペレットとのカシメ、底部でのレーザー溶接も比較的容易に高精度を達成出来る事が得られた。
【0052】
尚、水平部16が100μm未満では押さえ効果が少ないばかりか、水平部16の消耗が大きく実用的とは言えない。過度に大きくすればR部分が採れぬ事となり、所望の直径から許容ランドサイズを求めれば良い。
【0053】
更に、Uキャップ2の端面の精度を安定・向上させるため、バレル研磨を施す事は有効である。Ni、SiCが基体金属に表面にて入り込むとエミッシヨン発生時に所望の出力をしないか、バラツキ安定せず支障がある。
【0054】
従って、アルミナから成る砥石、コンパウンドを用いてバレル研磨を行った処、一層のUキャップの端面の精度を向上させ得る事もできた。
【0055】
従って、金属の種類が異なっても、本発明は充分有用と言える。そして、Uキャップ形状をした金属製カソードペレット収納容器は、従来の製造ラインでの展開がやり易く極めて実用的である。
【0056】
以上の製造方法により得られたUキャップ2は、その後のカシメ、溶接は上記の精度確保により、実用上支障の無い密着も出来る事が確認出来、本発明の方法により組み立てた陰極は所望のエミッション出力特性を発現出来、信頼性のある陰極線管用陰極となし得る。また、この方法によれば、カソードペレットのエミッシヨン放射面側の高さとUキャップ2の端面の高さの差の精度を充分10μm以内に制御出来る。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、寸法精度の優れ、且つ加工の容易なUキャップとその製造方法及び製造装置とそれを用いた陰極線管用陰極を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による陰極線管用陰極の断面図である。
【図2】(a)、(b),(c)、(d)は上端面の端面精度の良否イメージを示す図である。
【図3】(a),(b),及び(c)は本発明の実施の形態によるUキャップを作製する抜き絞り金型の概要を示す断面図である。
【図4】図3の絞りダイ10を示す断面図である。
【図5】(a),(b),及び(c)は一般的なフランジ付抜き絞り金型を用いたUキャップを製造するための各工程を示す図である。
【符号の説明】
1 陰極線管用陰極
2 Uキャップ
3 カソードペレット
端面
6 板材
10 絞りダイ
11 フランジ
13 大径部
14 テーパ部
15 R部
16 水平部
17 小径部
21 抜きパンチ
22 絞りパンチ
23 ダイ
24,26 固定部材
25 第1の支持部材
27 第2の支持部材
28 抜きパンチと絞りパンチの摺動面
31 抜きダイ
32 第3の支持部材
33 抜きダイと絞り台の摺動面
51 抜きパンチ兼絞りダイ
52 小パンチ
53 固定部材
54 支持部
55 ロッドガイド
56 ロッド
57 抜きダイ
58 円筒部材
59 ノックアウト
60 絞りパンチ
61 固定部材
62 支持部材
63 ノックアウトと抜きダイの摺動面
64 ノックアウトと絞りパンチの摺動面
65 ロッド

Claims (5)

  1. 電子放射能力を有するエミッタ剤から成るカソードペレットを納めるUキャップを製造する方法において、
    パンチと前記パンチに対向するダイとを備えた抜き絞り金型であって、前記パンチは、抜きパンチと前記抜きパンチを軸方向に貫通した絞りパンチとを有し、前記ダイは、前記パンチに対向する側の先端に径方向の幅が100μm以上の水平部と前記水平部を開口端部として前記抜きパンチの外径よりも小さな口径で且つ内部側が前記開口端部側よりも横断面積が小さい縦断面がR形状のR部と前記R部に続き内部に移動するにつれて横断面積が小さくなるテーパ部とを有する絞りダイと、前記絞りダイ周囲に配置された抜きダイとを有する前記抜き絞り金型を用いて、金属板からの抜き絞り加工によって先端開口部にフランジがないUキャップを製造することを特徴とするUキャップの製造方法。
  2. 請求項1に記載のUキャップの製造方法において、前記Uキャップの端面に、アルミナから成る砥石コンパウンドを用いてバレル研磨を行い全面を滑らかにすることを特徴とするUキャップの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のUキャップの製造方法によって製造されたUキャップであって、前記Uキャップの高さの精度は多くとも±2μm未満であり、前記カソードペレットのエミッション放射面側の高さと前記Uキャップの端面の高さの差の精度が10μm以内であることを特徴とするUキャップ。
  4. 請求項3に記載のUキャップと、前記Uキャップに、外周部及び底部が密着して収容されたカソードペレットとを備え、前記カソードペレットのエミッション放射面側の高さと前記Uキャップの端面の高さの差の精度が10μm以内であることを特徴とする陰極線管用陰極。
  5. 電子放出能力を有するエミッタ剤から成るカソードペレットを納めるUキャップを製造する装置において、パンチと前記パンチに対向するダイとを備えた抜き絞り金型であって、前記パンチは、抜きパンチと前記抜きパンチを軸方向に貫通した絞りパンチとを有し、前記ダイは、前記パンチに対向する側の先端に径方向の幅が100μm以上の水平部と、前記水平部を開口端部として前記抜きパンチの外径よりも小さな口径で且つ内部側が前記開口端部側よりも横断面積が小さい縦断面がR形状のR部と、前記R部に続き内部に移動するにつれて横断面積が小さくなるテーパ部とを有する絞りダイと、前記絞りダイ周囲に配置された抜きダイとを有する前記抜き絞り金型を備え、
    金属板からの前記抜きパンチおよび抜きダイによって円板を打ち抜き、続いて、この円板を前記絞りパンチおよび前記絞りダイを用いて絞ることで、先端開口部にフランジがなく、且つ前記カソードペレットのエミッション放射面側の高さと前記Uキャップの端面の高さの差の精度を10μm以内に制御可能としたUキャップを製造することを特徴とするUキャップの製造装置。
JP27464099A 1999-09-28 1999-09-28 陰極線管用陰極とその製造装置 Expired - Fee Related JP3898859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27464099A JP3898859B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 陰極線管用陰極とその製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27464099A JP3898859B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 陰極線管用陰極とその製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001093434A JP2001093434A (ja) 2001-04-06
JP3898859B2 true JP3898859B2 (ja) 2007-03-28

Family

ID=17544532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27464099A Expired - Fee Related JP3898859B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 陰極線管用陰極とその製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3898859B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001093434A (ja) 2001-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3898859B2 (ja) 陰極線管用陰極とその製造装置
JPH10296499A (ja) 圧粉体のプレス成形方法とそのプレス成形金型
US6228318B1 (en) Manufacturing method of ceramics component having microstructure
KR930009170B1 (ko) 함침형 음극의 제조방법
EP0525646B1 (en) Preparation of cathode structures for impregnated cathodes
KR102248748B1 (ko) 엑스선관 타겟 제조용 지그, 및 이를 이용한 엑스선관 타겟 제조 방법
US4767372A (en) Process for the production of a porous pressed part
EP0156450B1 (en) Dispenser cathode and method of manufacturing the same
KR900001779B1 (ko) 함침형 음극 및 그 제조방법
KR100354683B1 (ko) 캐소드 구조체 및 그 제조방법, 및 캐소드 구조체를 사용한 전자관
KR100473068B1 (ko) 전자총의캐소드제조방법
KR100240488B1 (ko) 함침형 캐소드의 제조방법 및 제조장치
US5451831A (en) Impregnated pellet for a cathode structure and method of producing the same
JPS6160224A (ja) 金属薄板の成形方法
KR20010066847A (ko) 캐소드 구조체와, 그 제조 방법 및 이를 이용한 음극선관
KR20020077915A (ko) 함침형 음극 구성체 및 그 제조 방법
JP2685835B2 (ja) 含浸型陰極の製造方法
KR19990027594A (ko) 전자총 캐소드의 펠렛 지지구조
JPH04202607A (ja) 焼結型陰極の製造方法
JP2775261B2 (ja) 陰極の製造方法
US20030040246A1 (en) Method of manufacturing cathode structure and color cathode ray tube
JPS6255256B2 (ja)
JPS6245659B2 (ja)
KR20000009414A (ko) 음극선관용 음극 및 그 제조방법
KR20010096324A (ko) 칼라음극선관용 함침형 음극 및 그 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040506

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees