JP3897597B2 - エンジニアリング支援システム及びその方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、監視システムにおけるシステム構成に使用されるエンジニアリング支援システム及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プラントや建物等における監視システムは、現場機器が計測し、作成した計測データを通信回線を介してこの監視システムで管理している。
計測データを取り込む現場機器は、例えば、電力計等の専用機器やシーケンス制御、フィードバック制御等における多様な現場機器、また多様な計測データ種類があり、現場機器で取り込むデータアドレス体系、通信体系も機種によって異なる。
【0003】
このような多様な現場機器及び計測データを取り込むためのエンジニアリング作業では、「タグ」と呼ばれるデータ構造と、実際の現場機器の計測データアドレスとを紐付ける定義として、機器番号、ユニット番号、チャンネル等の定義情報や図22に示すような「タグ」に関する定義情報リストを参照しながら、定義作業を現場機器の計測データ毎に手入力して行い、定義した結果はファイルとして保存するようにしていた。
【0004】
また、監視システムの機能としてグラフやレポート等に反映するための計測データを定義するためには、「タグ」と実際の機器の計測データアドレスを全部紐付けた後でなければこの定義を行うことができず、実際の機器構成、計測データアドレス等を先に定義していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来のエンジニアリング作業は、監視システムにおける現場機器等のシステム構成を確認しながら、定義ファイルを作成しなければならず、現場機器毎の計測データアドレス体系等の知識、また当然監視システムの知識が必要であり、非常に多大な手間と時間を費やさなければならないという問題がある。
【0006】
また、現場機器の追加、取替え等が発生すると、再度現場機器の種類、計測データアドレス体系等を確認しながら、追加、取替え等された現場機器を定義しなければならず、システムの変更の度に多大な工数を費やしてエンジニアリング作業をしなければならないという問題が発生していた。
【0007】
さらに、グラフやレポート等の他の機能の定義作業は、全タグの割付が終了しなければ行うことができず、効率が悪い作業となっていた。
【0008】
そこで、本発明は、効率的かつ適切にシステム構成を行うことが可能なエンジニアリング支援システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるエンジニアリング支援システムは、監視システムにおける計測情報の取り込みを定義するエンジニアリング支援システムであって、前記監視システム上に接続され、計測情報を出力する機器を識別する機種情報と、当該機器より出力される計測情報のアドレスとを関連付けて記憶する第1の記憶手段(例えば、本実施の形態におけるネットワーク接続機器定義情報記憶部117、計測機器定義情報記憶部118)と、前記計測情報のデータ構造を含む実入力のタグ情報を記憶する第2の記憶手段(例えば、本実施の形態におけるタグ割付定義情報記憶部119)と、操作者により選択された前記機種情報に基づき前記第1の記憶手段より当該機種情報に関連付けられた計測情報アドレスを読み出し、画面に表示させる計測情報アドレス表示手段(例えば、本実施の形態におけるタグ割付表示部10c)と、前記第2の記憶手段に記憶されたタグ情報を画面に表示させるタグ情報表示手段(例えば、本実施の形態における選択リスト表示部10b)と、前記タグ情報表示手段により表示された任意のタグ情報と、前記計測情報アドレス表示手段により表示された任意の計測情報アドレスを関連付ける入力に応じて、前記機器より出力される計測情報のアドレスとタグ情報を関連付けて記憶する第3の記憶手段とを備えたものである。このような構成により、計測情報アドレスが計測情報アドレス表示手段に表示され、またタグ情報がタグ情報表示手段に表示されるので、計測情報アドレス及びタグ情報を視覚的に把握することができ、さらに、計測情報アドレスとタグ情報を関連付ける入力によって、第3の記憶手段に計測情報アドレスとタグ情報とが関連付けられて格納されるので、効率的かつ適切に監視システムにおける計測情報の取り込みを定義することができる。
【0010】
また、上述の第1の記憶手段は、さらに前記機種情報と、当該機器に接続可能な機器を識別する接続情報とを関連付けて記憶するとともに、当該エンジニアリング支援システムは、さらに、当該機器を識別する情報を表示させるとともに、前記接続情報に基づき、表示された機器に接続可能な機器を表示させる接続可能機器表示手段(例えば、本実施の形態における選択リスト表示部10b)とを備えたこととしても良い。このような構成により、接続可能機器表示手段に接続可能な機器を表示させることで容易に接続可能な機器を確認することができるので、効率的かつ適切に計測情報の取り込みのための接続機器の選択及び設定を行うことが可能である。
【0011】
上述の監視システムを構成する機器を階層構造にて表示させる構成機器表示手段(例えば、本実施の形態におけるツリー表示部10a)をさらに備え、この構成機器表示手段は、操作者によって、前記接続可能機器表示手段により表示された機器が選択され、前記構成機器表示手段により表示された機器上又は近傍に貼り付けられた場合に、両者を関連付けて表示することとしても良い。このような構成により、階層構造に表示された構成機器表示手段により容易に機器の構成を把握することができ、さらに、接続可能機器表示手段に表示された機器を選択し、接続する機器に貼り付けることで両者を関連付けて表示されるので、設定する構成を容易に把握することができる。このため、効率的かつ適切に計測情報の取り込みのための接続機器の設定を行うことが可能である。
【0012】
また、少なくとも、上述の構成機器表示手段と、前記計測情報アドレス表示手段と、前記タグ情報表示手段は、同一画面上に領域を分けて表示されていても良い。このような構成により、構成機器表示手段と、計測情報アドレス表示手段と、タグ情報表示手段とを同時に把握することができるので、効率的かつ適切に監視システムにおける計測情報の取り込みを定義することができる。
【0013】
さらに、上述のタグ情報表示手段により表示された任意のタグ情報と、前記計測情報アドレス表示手段により表示された任意の計測情報アドレスを関連付ける入力に応じて、前記第2の記憶手段に記憶されたタグ情報に関するデータ構造情報と、第1の記憶手段に記憶された計測情報アドレスに関する定義情報に基づき、前記タグ情報と前記計測情報アドレスの不整合を判定する不整合判定手段(例えば、本実施の形態におけるタグ割付定義情報処理部114)と、前記不整合判定手段による判定結果を表示する判定結果表示手段とを備えても良い。このような構成により、紐付けて設定するタグ情報が、計測機器に対して設定可能であるかどうかが判定されるので、適切なタグ情報の設定を行うことができる。
【0014】
他方、本発明にかかるエンジニアリング支援方法は、監視システムにおける計測情報の取り込みを定義するエンジニアリング支援方法であって、前記監視システム上に接続され、計測情報を出力する機器を識別する機種情報と、当該機器より出力される計測情報のアドレスとを関連付けて記憶させるステップと、前記計測情報のデータ構造を含む実入力のタグ情報を記憶させるステップと、操作者により選択された前記機種情報に基づき当該機種情報に関連付けられた計測情報アドレスを読み出し、画面に表示させるステップと、前記タグ情報を画面に表示させるステップと、表示された任意のタグ情報と、表示された任意の計測情報アドレスを関連付ける入力に応じて、前記機器より出力される計測情報のアドレスとタグ情報を関連付けて記憶するステップを備えたものである。これにより、計測情報アドレスが計測情報アドレス表示手段に表示され、またタグ情報がタグ情報表示手段に表示されるので、計測情報アドレス及びタグ情報を視覚的に把握することができ、さらに、計測情報アドレスとタグ情報を関連付ける入力によって、第3の記憶手段に計測情報アドレスとタグ情報とが関連付けられて格納されるので、効率的かつ適切な監視システムにおける計測情報の取り込みを実現することができる。
【0015】
さらに、上述の機種情報と、当該機器に接続可能な機器を識別する接続情報とを関連付けて記憶するステップと、当該機器を識別する情報を表示させるとともに、前記接続情報に基づき、表示された機器に接続可能な機器を表示させるステップとを備えても良い。これにより、接続可能機器表示手段に接続可能な機器を表示させることで容易に接続可能な機器を確認することができるので、効率的かつ適切な計測情報の取り込みのための接続機器の選択及び設定を実現することが可能である。
【0016】
また、上述の監視システムを構成する機器を階層構造にて表示させるステップと、操作者によって、前記接続可能機器表示手段により表示された機器が選択され、前記構成機器表示手段により表示された機器上又は近傍に貼り付けられた場合に、両者を関連付けて表示するステップとを備えても良い。これにより、階層構造に表示されることによって、容易に機器の構成を把握することができ、さらに、接続可能機器表示手段に表示された機器を選択し、接続する機器に貼り付けることで両者を関連付けて表示されるので、設定する構成を容易に把握することができる。このため、効率的かつ適切な計測情報の取り込みのための接続機器の設定を実現することが可能である。
【0017】
さらに、タグ情報表示手段により表示された任意のタグ情報と、前記計測情報アドレス表示手段により表示された任意の計測情報アドレスを関連付ける入力に応じて、タグ情報に関するデータ構造情報と、第1の記憶手段に記憶された計測情報アドレスに関する定義情報に基づき、前記タグ情報と前記計測情報アドレスの不整合を判定する不整合判定ステップと、前記判定結果を表示する判定結果表示ステップとを備えても良い。これにより、紐付けて設定するタグ情報が、計測機器に対して設定可能であるかどうかが判定されるので、適切なタグ情報の設定を実現することができる。
【0018】
また、本発明にかかるエンジニアリング支援プログラムは、監視システムにおける計測情報の取り込みを定義するエンジニアリング支援プログラムであって、コンピュータに対して、前記監視システム上に接続され、計測情報を出力する機器を識別する機種情報と、当該機器より出力される計測情報のアドレスとを関連付けて記憶させるステップと、前記計測情報のデータ構造を含む実入力のタグ情報を記憶させるステップと、操作者により選択された前記機種情報に基づき当該機種情報に関連付けられた計測情報アドレスを読み出し、画面に表示させるステップと、前記タグ情報を画面に表示させるステップと、表示された任意のタグ情報と、表示された任意の計測情報アドレスを関連付ける入力に応じて、前記機器より出力される計測情報のアドレスとタグ情報を関連付けて記憶するステップを実行させるものである。これにより、計測情報アドレスが計測情報アドレス表示手段に表示され、またタグ情報がタグ情報表示手段に表示されるので、計測情報アドレス及びタグ情報を視覚的に把握することができ、さらに、計測情報アドレスとタグ情報を関連付ける入力によって、第3の記憶手段に計測情報アドレスとタグ情報とが関連付けられて格納されるので、効率的かつ適切な監視システムにおける計測情報の取り込みを実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に基づき詳細に説明する。
本実施の形態は、本発明にかかるエンジニアリング支援システムを監視システムに利用した例について説明する。図1は、本実施の形態にかかるエンジニアリング支援システムの構成を示す図である。エンジニアリング支援装置1は、ケーブル等を介してサーバ2に接続されている。3a、3b、3cはウェブ・アダプター、4a、4bはシリアル変換モジュール、6a、6b、6c、6dは電力監視ユニット、7は小型CT対応2回路電力監視ユニット、8はシーケンサ、9a、9b、9cはハブである。
【0020】
サーバ2は、例えば汎用コンピュータ、専用サーバコンピュータ等である。サーバ2及び各シリアル変換モジュール4a、4bは、各々ハブ9a、9b、9c、通信ケーブル等を介してLAN接続等により相互に通信可能な状態で接続されている。この通信ケーブルは、例えば同軸ケーブル、ツイストペアケーブル、光ファイバーケーブル等である。
【0021】
ウェブ・アダプター3a、3b、3c及びシリアル変換モジュール4a、4b、電力監視ユニット6a、6b、6c、6d、小型CT対応2回路電力監視ユニット7、シーケンサ8は、各々通信ケーブル等により接続されている。
【0022】
図2は、エンジニアリング支援装置1の構成図を示す。エンジニアリング支援装置1は、制御部111、ネットワーク接続機器定義情報処理部112、計測機器定義情報処理部113、タグ割付定義情報処理部114、表示部115、操作部116、ネットワーク接続機器定義情報記憶部117、計測機器定義情報記憶部118、タグ割付定義情報記憶部119を備えている。
【0023】
制御部111は、中央制御装置(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)等を備えネットワーク接続機器定義情報処理部112、計測機器定義情報処理部113、タグ割付定義情報処理部114を実行するためのコンピュータープログラムに基づいて動作する機能を有する。
【0024】
ネットワーク接続機器定義情報処理部112は、説明書、パンフレット等の資料を参照して操作者により入力された入力情報に基づいて、サーバ2、ウェブ・アダプター3a、3b、3c、シリアル変換モジュール4a、4b等の各ネットワーク接続機器に関する定義情報を生成し、ネットワーク接続機器定義情報記憶部117に格納することを基本的な機能とする。また、各ネットワーク接続機器定義情報に基づいて、サーバ2及びネットワーク接続機器間若しくはネットワーク接続機器間の接続に関する情報を表示部115等に表示する機能をも有する。
【0025】
計測機器定義情報処理部113は、操作者により入力された入力情報に基づいて、積算電力監視ユニット6a〜6d、小型CT対応2回路電力監視ユニット7、シーケンサ8等の各計測機器に関する定義情報を生成し、計測機器定義情報記憶部118に格納することを基本的な機能とする。また、各計測機器定義情報に基づいて、ネットワーク接続機器及び計測機器間の接続に関する情報を表示部115等に表示する機能をも有する。
【0026】
タグ割付定義情報処理部114は、操作者により入力された入力情報に基づいて各タグ割付定義情報に基づいて、タグ割付定義情報を生成することを基本的な機能とする。また、このタグ割付定義情報に基づいてネットワーク接続機器及び計測機器間において紐付け可能なタグ割付情報を表示部115に表示する機能をも有する。ここでタグ割付定義情報とは、計測機器の機能に応じて操作者が計測機器に実行させる制御情報である。このタグ割付定義情報が計測機器に紐付けされることで、計測機器に実行させる制御情報が設定される。
【0027】
表示部115は、例えばディスプレイ等であり、後述するメニュー画面、XMLデータ入力画面、システム構成定義画面等を表示する機能を有する。
【0028】
操作部116は、例えばキーボード及びマウス等により構成されている。
【0029】
ネットワーク接続機器定義情報記憶部117には、ネットワーク接続機器定義情報処理部112により生成された各ネットワーク接続機器の定義情報が格納されている。ここで、ネットワーク接続機器の定義情報は、例えば機器を識別する機種情報を含むものである。
【0030】
計測機器定義情報記憶部118には、計測機器定義情報処理部113により生成された各計測機器の定義情報が格納されている。ここで、計測機器の定義情報は、例えば請求項1記載の機種情報を含むものである。
【0031】
タグ割付定義情報記憶部119には、タグ割付定義情報処理部114により生成されたタグ割付定義情報が格納されている。
【0032】
また、エンジニアリング支援装置1は、図示しないモデム、プリンタ、FDドライブ、CDドライブ等をも備えている。
【0033】
ハブ9a、9b、9cは、ネットワーク集線装置であればこれに限られるものではない。
【0034】
図7は、エンジニアリング支援装置1を使用した際のメニュー画面を示す。このメニュー画面は、システム構成定義ボタン、タグ定義ボタン等の各種のボタンが設けられている。
【0035】
図8、9、10は、XMLデータの入力画面を示す。XMLデータは、機器の定義情報を作成するためのデータであって、例えば各機器のパンフレット等の資料に基づいて各機器の製品名、機器番号、ユニット番号、チャンネル、機能等の情報が操作者により入力されて作成される。
【0036】
図11は、タグ割付定義情報に関する情報を入力するための入力画面を示す。この入力画面には、各タグ割付定義情報を表示する欄と、タグ割付定義情報に関する各種の情報を入力する欄が設けられている。
【0037】
図12、13、15、16、18、19、20は、システム構成定義画面を示す。このシステム構成定義画面には、システム構成を階層構造によって表示するツリー表示部10a、また、ネットワーク接続機器や計測機器、タグ割付定義情報等を表示する選択リスト表示部10b、タグ割付定義情報を紐付け設定するチャンネル等を表示するタグ割付表示部10cにより構成されている。
【0038】
図14は、ネットワーク接続機器のデータアドレス設定画面を示す。このデータアドレス設定画面には、通信種類を選択する欄、IPアドレス、サブネットアドレス、ポート番号、コメントを入力する文字入力ボックスが設けられている。
【0039】
図17は、計測機器の機器アドレス設定画面を示す。この機器アドレス設定画面には、1乃至254から選択した番号を入力する文字入力ボックスが設けられている。
【0040】
図21は、機器状態の監視画面を示す。この監視画面には、機種名、機器の状態、機器名称等を示す欄が設けられている。
【0041】
次に、図3を用いて本実施の形態にかかるエンジニアリング支援システムの動作の全体フローについて説明する。まず操作者は、電源を入れエンジニアリング支援装置1を起動させる(S101)。
【0042】
すると、エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112により図7に示すメニュー画面を表示部115に表示する。
【0043】
操作者は、各機器の定義情報を作成する旨を入力する。
【0044】
エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112によりネットワーク接続機器の定義情報を作成するためのXMLデータの入力画面を表示部115に表示する(S102)。
【0045】
操作者は、各ネットワーク接続機器の例えば説明書、パンフレット等の資料を参照して、図8、9、10に示すように、サーバ2、ウェブ・アダプター3a、3b、3c、シリアル変換モジュール4a、4b等の各ネットワーク接続機器毎の機器の名称、機器番号、ユニット番号、チャンネル等の情報を含むXMLデータを各々作成し入力する。具体的には、例えば、図8に示すように、機器の名称にname、/nameのタグ、機器のメーカ名にmakername、/makernameのタグ、図9に示すように、データの収集タイプの情報にinfotype、/infotypeのタグを付けることにより、各機器の名称、メーカ名、計測機器の収集タイプ等の情報を含むXMLデータを作成する。
【0046】
エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112によりこれらのXMLデータから各ネットワーク接続機器の定義情報を作成し、ネットワーク接続機器定義情報記憶部117に格納する。
【0047】
続いて、エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により計測機器の定義情報を作成するためのXMLデータの入力画面を表示部115に表示する(S103)。
【0048】
操作者は、ネットワーク接続機器定義情報生成ステップ(S102)と同様にして積算電力監視ユニット6a〜6d、小型CT対応2回路電力監視ユニット7、シーケンサ8等の各計測機器の機器の名称、機器番号、ユニット番号、チャンネル等の情報を含む各々のXMLデータを作成し入力する。
【0049】
エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113によりこれらのXMLデータから各計測機器の定義情報を作成し、計測機器定義情報記憶部118に格納する。そして、エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により図7に示すメニュー画面を表示部115に表示する。
【0050】
更に続いて、操作者は、タグを定義をするためにタグ定義ボタンをマウス等によりクリックする(S104)。
【0051】
エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114により、図11に示すように、タグ割付定義情報に関する情報を入力するための入力画面を表示部115に表示する。
【0052】
操作者は、例えば数値データタイプ、ステータス(ON/OFF)データタイプ等のタグ割付の定義情報に基づいて、タグ名称、表示名称、データ型当の定義情報を入力画面の入力欄に従って入力する。そして、操作者は、マウス等により登録ボタンをクリックする。
【0053】
エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114により操作者が入力した情報に基づいてタグ割付定義情報を生成し、タグ割付定義情報記憶部119に格納する。
【0054】
エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114により再度図11に示すタグ割付定義情報の入力画面を表示部115に表示する。
【0055】
操作者は、さらに他のタグ割付定義情報を設定する場合は、同様にして入力画面の入力欄に従って入力する。そして、操作者は、マウス等により登録ボタンをクリックする。
【0056】
エンジニアリング支援装置1は、同様にしてタグ割付定義情報処理部114により操作者が入力した情報に基づいてタグ割付定義情報を生成し、タグ割付定義情報記憶部119に格納する。
【0057】
エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114により再度図11に示すタグ割付定義情報の入力画面を表示部115に表示する。
【0058】
操作者は、全てのタグ割付定義情報を設定していない場合には、同様にしてタグ割付定義情報の生成の工程を引き続き繰り返し、全てのタグ割付定義情報の設定が終了した場合には、「閉じる」ボタンをマウス等によりクリックする。
【0059】
エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114により図7に示すメニュー画面を表示部115に表示する。
【0060】
そして操作者は、システム構成定義を行うためにシステム構成定義ボタンをマウス等によりクリックする。
【0061】
エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112により、図12に示すシステム構成定義画面を表示部115に表示する(S105)。ツリー表示部10aには、サーバ2を示すアイコンが表示されている。
【0062】
操作者は、所定の操作を実行し、ネットワーク接続機器の構成定義を設定する。この処理については後に詳述する。
【0063】
続いて操作者は、所定の操作を実行し、計測機器の構成定義の設定を行う(S106)。この処理については後に詳述する。
【0064】
さらに操作者は、所定の操作を実行し、タグ割付定義情報の紐付けの設定を行う(S107)。この処理については後に詳述する。
【0065】
そして、操作者は、エンジニアリング支援装置1により、図20に示すような機器状態の監視画面を表示部115に表示させ、機器状態の欄を参照し各機器が確実に接続されているか否かを確認する(S108)。
【0066】
続いて、次に図4に示すフローチャートを用いてネットワーク接続機器登録ステップ(S105)について詳細に説明する。まずエンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112により図12に示すシステム構成定義画面を表示部115に表示する。このシステム構成定義画面のツリー表示部10aには、サーバ2を示すアイコンが表示されている。
【0067】
操作者がマウス等によりこのサーバ2を示すアイコンをクリックすると(S201)、エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112によりネットワーク接続機器定義情報記憶部117から各ネットワーク接続機器の定義情報を検索し、サーバ2に接続可能な、例えばウェブアダプター等のネットワーク接続機器の名称の情報を選択リスト表示部10bを引き出す。そして、エンジニアリング支援装置1は、図12に示すように、ネットワーク接続機器定義情報処理部112により、これらのネットワーク接続機器の名称の情報を選択リスト表示部10bに表示する(S202)。
【0068】
操作者は、サーバ2にウェブアダプター3aを接続するために、選択リスト表示部10bに表示されたウェブアダプターの欄をマウス等によりクリックし、さらにこのウェブアダプターの欄をサーバ2のアイコンに重ねるようにドラッグ&ドロップする(S203)。
【0069】
すると、エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112によりネットワーク接続機器定義情報記憶部117に格納されたウェブアダプターを表示するアイコンの情報を引き出し、図13に示すように、サーバ2のアイコンの下の階層に表示する。そして、エンジニアリング支援装置1は、このウェブアダプターの機種区分を選択リスト表示部10bに表示し、さらに機種区分を選択する旨を表示する。
【0070】
エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112によりこのウェブアダプターのアイコンの情報とウェブアダプター3aに該当する定義情報とを関連付けてネットワーク接続機器定義情報記憶部117に格納する。そして、エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112により、図14に示すネットワーク機器のデータアドレスの設定画面を表示部115に表示する。
【0071】
操作者は、ウェブアダプター3aに設定する例えばIPアドレス等のデータアドレスを図14に示すデータアドレス設定画面の入力欄に従って入力し、登録ボタンをマウス等によりクリックする(S204)。
【0072】
エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112によりウェブアダプターを示すアイコンの情報とこのウェブアダプター3aのデータアドレスの情報を関連付けて、ネットワーク接続機器定義情報記憶部117に格納する(S205)。このように、操作者がサーバ2のアイコンをマウス等によりクリックすることによって、選択リスト表示部10bに表示されたウェブアダプターの欄をクリックし、さらにこのウェブアダプターの欄をサーバ2のアイコンにドラッグ&ドロップしウェブアダプター3aの定義情報を設定することで、容易にサーバ2にウェブアダプター3aを接続する設定を行うことができる。
【0073】
また、このときウェブアダプター3aの設定位置を変更する場合には、ツリー表示部10a内のそのウェブアダプター3aを示すアイコンをマウス等によりクリックし、変更させたい位置へドラッグ&ドロップする。すると、エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112により、変更された位置にこのウェブアダプター3aのアイコンを表示する。従ってこのように、操作者は、ウェブアダプター3aを示すアイコンをマウス等によりクリックし、さらにドラッグ&ドロップすることで、容易にウェブアダプターの設定位置の変更を行うことができる。他のネットワーク接続機器の設定位置を変更する場合にも、同様の工程を行うことによって、設定位置の変更を行うことができる。
【0074】
エンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112により図13に示すシステム構成定義画面を表示部115に表示する。
【0075】
操作者は、さらにサーバ2にウェブアダプター3b、3cを接続するために、同様にして選択リスト表示部10bに表示されたウェブアダプターの欄をマウス等によりクリックし、さらにこのウェブアダプターの欄をサーバ2のアイコンに重ねるようにドラッグ&ドロップする。そして、同様の工程を繰り返しウェブアダプター3b、3cをシステム構成に設定する。
【0076】
また、操作者は、ウェブアダプターの下位に接続されるシリアル変換モジュール4a、4b等の機器を接続するために、システム構成定義画面において選択リスト表示部10bのシリアル変換モジュール等の欄をマウス等によりクリックし、さらにサーバ2のアイコンに重ねるようにドラッグ&ドロップする。その後は同様の工程を行うことによってシステム構成に設定される。
【0077】
操作者は、接続する全てのネットワーク接続機器をシステム構成に設定していない場合には、同様の工程を繰り返し、引き続きネットワーク接続機器の設定を行う(S206)。図15に示すように、接続する全てのネットワーク接続機器をシステム構成に順次登録し、さらに計測機器の設定を行う。
【0078】
続いて、次に図5に示すフローチャートを用いて計測機器設定ステップ(S106)について詳細に説明する。まずエンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112により図15に示すシステム構成定義画面を表示部115に表示する。
【0079】
操作者は、例えばシリアル変換モジュール4aに積算電力監視ユニット6aを接続するためにシリアル変換モジュール4aを示すアイコンをマウス等によりクリックする(S301)。すると、エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により計測機器定義情報記憶部118から各計測機器の定義情報を検索し、シリアル変換モジュール4aに接続可能な、例えば電力監視ユニット、小型CT対応2回路電力監視モジュール、シーケンサ等の計測機器の名称の情報を引き出す(S302)。そして、エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により、図15に示すように、これらの電力監視ユニット等の計測機器の名称の情報を選択リスト表示部10bに表示する。
【0080】
操作者は、シリアル変換モジュール4aに積算電力監視ユニット6aを接続するために、選択リスト表示部10bに表示された積算電力監視ユニットの欄をマウス等によりクリックし、さらにこの積算電力監視ユニットの欄をシリアル変換モジュール4aのアイコンに重ねるようにドラッグ&ドロップする(S303)。
【0081】
すると、エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により計測機器定義情報記憶部118に格納された積算電力監視ユニットを表示するアイコンの情報を引き出し、図16に示すように、シリアル変換モジュール4aのアイコンの下の階層に表示する。そして、エンジニアリング支援装置1は、この積算電力監視ユニットの機種区分を選択リスト表示部10bに表示し、さらに機種区分を選択する旨を表示する。
【0082】
操作者は、選択リスト表示部10bに表示された機種区分から積算電力監視ユニット6aに該当するものをマウス等により選択する(S304)。
【0083】
エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により計測機器定義情報記憶部118を検索し、選択されたこの機種区分に設定されている積算電力監視ユニットの定義情報を引き出し、選択リスト表示部10bに表示する。
【0084】
操作者は、この表示された積算電力監視ユニットの定義情報から積算電力監視ユニット6aに該当するものをマウス等により選択する(S305)。
【0085】
エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113によりこの積算電力監視ユニットのアイコンの情報と積算電力監視ユニット6aに該当する定義情報とを関連付けて計測機器定義情報記憶部118に格納する。そして、エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により、図17に示す計測機器の機器アドレスの設定画面を表示部115に表示する。
【0086】
操作者は、積算電力監視ユニット6aに設定する例えば1乃至254の数字を入力し、登録ボタンをマウス等によりクリックする(S306)。
【0087】
エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により積算電力監視ユニットを示すアイコンの情報とこの積算電力監視ユニット6aの機器アドレスの情報を関連付けて、計測機器定義情報記憶部118に格納する(S307)。このように、操作者がウェブアダプター3aのアイコンをマウス等によりクリックすることによって、選択リスト表示部10bに表示された積算電力監視ユニット6aの定義情報の欄をクリックし、さらにこの積算電力監視ユニット6aの欄をウェブアダプター3aのアイコンにドラッグ&ドロップすることで、容易にウェブアダプター3aに積算電力監視ユニット6aを接続する設定を行うことができる。
【0088】
また、このとき積算電力監視ユニット6aの設定位置を変更する場合には、ツリー表示部10a内のその積算電力監視ユニット6aを示すアイコンをマウス等によりクリックし、変更させたい位置へドラッグ&ドロップする。すると、エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により、変更された位置にこの積算電力監視ユニット6aのアイコンを表示する。従ってこのように、操作者は、積算電力監視ユニット6aを示すアイコンをマウス等によりクリックし、さらにドラッグ&ドロップすることで、容易にウェブアダプターの設定位置の変更を行うことができる。他の計測機器の設定位置を変更する場合にも同様の工程を行うことによって設定位置の変更を行うことができる。
【0089】
エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により図16に示すシステム構成定義画面を表示部115に表示する。
【0090】
操作者は、さらにシリアル変換モジュール4aに他の計測機器を接続する場合には、同様にして選択リスト表示部10bに表示された計測機器の欄から接続するものをマウス等によりクリックし、さらにこの計測機器の欄をシリアル変換モジュール4aのアイコンに重ねるようにドラッグ&ドロップする。そして、同様の工程を繰り返しこの計測機器をシステム構成に設定する。
【0091】
操作者は、小型CT対応2回路電力監視モジュール、シーケンサ等の他の計測機器を接続するために、システム構成定義画面において選択リスト表示部10bの小型CT対応2回路電力監視モジュール、シーケンサ等の欄をマウス等によりクリックし、さらにシリアル変換モジュール4aのアイコンに重ねるようにドラッグ&ドロップする。その後は同様の工程を行うことによってシステム構成に設定される。
【0092】
シリアル変換モジュール4bに計測機器を接続する場合にも同様の工程を行い、システム構成の設定を行う。
【0093】
操作者は、接続する全ての計測機器をシステム構成に設定していない場合には、同様の工程を繰り返し、引き続き計測機器の設定を行う(S308)。接続する全ての計測機器をシステム構成に順次登録し、さらにタグ割付定義情報の紐付け設定を行う。
【0094】
続いて、次に図6に示すフローチャートを用いてタグ割付定義情報紐付け設定ステップ(S107)について詳細に説明する。まずエンジニアリング支援装置1は、ネットワーク接続機器定義情報処理部112により図16に示すシステム構成定義画面を表示部115に表示する。このシステム構成定義画面のツリー表示部10aには、サーバ2、アダプター3a、3b、3c、シリアル変換モジュール4a、4b、積算電力監視モジュール6aを示すアイコンが表示されている。
【0095】
操作者は、例えば積算電力監視ユニット6aにタグを紐付け設定するために積算電力監視ユニット6aを示すアイコンをマウス等によりクリックする(S401)。
【0096】
すると、エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114によりタグ割付定義情報記憶部119から各タグ割付定義情報を検索し、積算電力監視ユニット6aに紐付けが可能な、例えばテスト用積算タイプ、テスト用瞬時タイプ等のタグ割付定義情報を検出する(S402)。そして、エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114により、図18に示すように、これらのテスト用積算タイプ、テスト用瞬時タイプ等のタグ割付定義情報を選択リスト表示部10bに表示する。また、エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により計測機器定義情報記憶部118を検索し、積算電力監視ユニット6aの定義情報からチャンネルの情報を引き出し、タグ割付表示部10cにチャンネルの情報を表示する。
【0097】
操作者は、電力監視ユニット6aにテスト用瞬時タイプのタグをチャンネル番号W264Iに紐付け設定するために、選択リスト表示部10bに表示されたcopy@3-test-snのタグ割付定義情報の欄をマウス等によりクリックし、さらにこのcopy@3-test-snの欄をタグ割付表示部10cの領域内のチャンネル番号がW264Iの欄にドラッグ&ドロップする(S403)。
【0098】
すると、エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114によりタグ割付定義情報記憶部119に格納されたcopy@3-test-snのタグ割付定義情報を引き出し、タグ割付表示部10cのチャンネル番号がW264Iの欄に、このcopy@3-test-snのタグ割付定義情報を表示する。
【0099】
そして、エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114により、電力監視ユニット6aの定義情報に含まれるチャンネル番号W264Iの情報とcopy@3-test-snのタグ割付定義情報とを関連付けてネットワーク接続機器定義情報記憶部117に格納する(S404)。このように、操作者が積算電力監視ユニット6aのアイコンをマウス等によりクリックすることによって選択リスト表示部10bに表示されたcopy@3-test-snのタグ割付定義情報の欄をクリックし、さらにこのcopy@3-test-snの欄をチャンネル番号がW264Iの欄にドラッグ&ドロップすることで容易に積算電力監視ユニット6aにcopy@3-test-snのタグ割付定義情報を紐付けて設定することができる。
【0100】
またこのとき、操作者が例えば、テスト用積算タイプのtest-accのタグ割付定義情報の欄を、チャンネル番号W264Iの欄にマウス等によりドラッグ&ドロップした場合には、エンジニアリング支援装置1が、test-accのタグ割付定義情報と、チャンネル番号W264Iの情報から収集タイプが異なることを検出して、図19に示すように、収集タイプが異なる旨を表示部115に表示する。
【0101】
エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114により図16に示すシステム構成定義画面を表示部115に表示する。
【0102】
操作者は、さらに積算電力監視ユニット6aに他のタグ割付定義情報を紐付け設定する場合には、同様にして選択リスト表示部10bに表示されたタグ割付定義情報の欄から紐付け設定するものをマウス等によりクリックし、さらにこのタグ割付定義情報の欄をタグ割付表示画面93の領域内の紐付け設定するチャンネル番号の欄に重ねるようにドラッグ&ドロップする。そして、同様の工程を繰り返しこのタグ割付定義情報を積算電力監視ユニット6aに紐付け設定する。
【0103】
また、操作者が例えばシーケンサ8にタグを紐付け設定する場合には、シーケンサ8を示すアイコンをマウス等によりクリックする。
【0104】
すると、エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114によりタグ割付定義情報記憶部119から各タグ割付定義情報を検索し、シーケンサ8に紐付けが可能なタグ割付定義情報を検出する。そして、エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114により、図20に示すように、これらのタグ割付定義情報を選択リスト表示部10bに表示する。また、エンジニアリング支援装置1は、計測機器定義情報処理部113により計測機器定義情報記憶部118を検索し、シーケンサ8の定義情報から例えば0〜105等のデータメモリエリアを示す情報を引き出し、タグ割付表示部10cにこのデータメモリエリアの情報を表示する。
【0105】
操作者は、シーケンサ8にタグ割付定義情報を紐付け設定するために、選択リスト表示部10bに表示されたタグ割付定義情報の欄をマウス等によりクリックし、さらにこのタグ割付定義情報の欄をタグ割付表示部10cの領域内のデータメモリエリアの欄にドラッグ&ドロップする。
【0106】
すると、エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114によりタグ割付定義情報記憶部119に格納された当該タグ割付定義情報の情報を引き出し、タグ割付表示部10cのデータメモリエリアの欄に表示する。そして、エンジニアリング支援装置1は、タグ割付定義情報処理部114により、シーケンサ8の定義情報に含まれるデータメモリエリアの情報とタグ割付定義情報とを関連付けてタグ割付定義情報記憶部119に格納する。このようにしてシーケンサ8にタグを紐付け設定する。
【0107】
操作者は、さらに他の計測機器にタグ割付定義情報を紐付け設定する場合には、システム構成定義画面においてツリー表示部10aの他の計測機器のアイコンをマウス等によりクリックし、選択リスト表示部10bに表示されたタグ割付定義情報から紐付け設定するものをクリックする。さらにこのタグ割付定義情報をタグ割付表示部10cの領域内の紐付け設定するチャンネル番号の欄にドラッグ&ドロップする。その後は同様の工程を行うことによって、このタグ割付定義情報を紐付け設定する。
【0108】
操作者は、全てのタグ割付定義情報を紐付け設定していない場合には、同様の工程を繰り返し、引き続きタグ割付定義情報の紐付け設定を行う(S405)。全てのタグ割付定義情報を紐付け設定した場合には、閉じるボタンをマウス等によりクリックしシステム構成定義を終了する。
【0109】
以上のように本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムによれば、操作者がツリー表示部10aに表示されたアイコンをマウス等によりクリックすることによって、このアイコンに対して、接続可能なネットワーク接続機器や計測機器を表示させることができ、また、この表示されたネットワーク接続機器又は計測機器の欄をクリックして、この欄をアイコンにドラッグ&ドロップし定義情報の設定、データアドレスの設定等を行うことでアイコンにネットワーク接続機器や計測機器を接続する設定を行うことができるので、効率的かつ適切に機器の接続の設定を行うことができる。
【0110】
また、操作者が計測機器のアイコンをマウス等によりクリックすることによって、このアイコンに対して紐付け設定可能なタグ割付定義情報を表示させることができ、また、この表示されたタグ割付定義情報の欄をクリックして、この欄をタグ割付表示部10cに表示されたチャンネル番号の欄にドラッグ&ドロップすることでタグ割付定義情報を紐付け設定することができるので、効率的かつ適切にタグの紐付け設定を行うことができる。このタグ割付定義情報の紐付け設定は、計測データに対する他のグラフ、レポート機能等の外部の機能から完全に独立しているので、手順等を気にすることなく紐付け設定を行うことも可能である。
【0111】
さらに、操作者がツリー表示部10aに表示されたネットワーク接続機器や計測機器のアイコンをマウス等によりクリックし、別の位置にドラッグ&ドロップすることでネットワーク接続機器や計測機器の設定位置の変更を行うことができるので、効率的かつ適切に機器の設定位置の変更を行うことができる。
【0112】
その他の実施の形態.
尚、上述の実施の形態では、本発明にかかるエンジニアリング支援システムを監視システムの構成に使用した例について説明したが、これに限られず様々な形態のシステム構成に使用することが可能である。
【0113】
また、各機器の接続状態の確認ステップ(S108)の後に、システム構成定義の設定に基づいて各機器の動作試験を行っても良い。
【0114】
また、操作者がツリー表示部10aに表示されたアイコンをマウス等によりクリックし選択リスト表示部10bにドラッグ&ドロップすることで、このアイコンの機器の設定の解除若しくは削除を行うことを可能としても良い。このようにすることで、設定されたネットワーク接続機器若しくは計測機器の削除若しくは解除を容易に行うことができる。
【0115】
同様にして、操作者がタグ割付表示部10cに表示されたタグ割付定義情報の欄をマウス等によりクリックし、選択リスト表示部10bにドラッグ&ドロップすることでタグ割付定義情報の紐付け設定の解除若しくは削除を行うことを可能としても良い。このようにすることで、容易にタグ割付定義情報の削除若しくは解除を行うことができる。
【0116】
通信ケーブルは、光ファイバー等であっても良く、また無線LANによりLAN接続されていても良い。
【0117】
また、エンジニアリング支援装置1を構成するためにコンピュータにインストールされた各種のプログラムは記録媒体に格納することも可能であり、また通信媒体を介して伝達されることも可能である。この記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等である。
【0118】
さらに、XMLデータは、例えば、ネットワーク接続機器若しくは計測機器に附属のフレキシブルディスクから自動的に取得する、若しくはこのXMLデータを提供するインターネット上のホームページからダウンロードすることにより取得することとしても良い。
【0119】
【発明の効果】
本発明により、効率的かつ適切にシステム構成を行うことが可能なエンジニアリング支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムを示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態におけるエンジニアリング支援装置1を示す構成図である。
【図3】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの全体フローを示すフローチャート図である。
【図4】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの全体フローにおけるネットワーク接続機器設定ステップ(S105)を示すフローチャート図である。
【図5】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの全体フローにおける計測機器設定ステップ(S106)を示すフローチャート図である。
【図6】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの全体フローにおけるタグ割付定義情報紐付け設定ステップ(S107)を示すフローチャート図である。
【図7】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるメニュー画面を示す構成図である。
【図8】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるXMLデータの入力画面を示す構成図である。
【図9】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるXMLデータの入力画面を示す構成図である。
【図10】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるXMLデータの入力画面を示す構成図である。
【図11】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるタグ割付定義情報の設定画面を示す構成図である。
【図12】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるシステム構成定義画面を示す構成図である。
【図13】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるシステム構成定義画面を示す構成図である。
【図14】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるネットワーク接続機器のデータアドレス設定画面を示す構成図である。
【図15】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるシステム構成定義画面を示す構成図である。
【図16】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるシステム構成定義画面を示す構成図である。
【図17】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時における計測機器の機器アドレス設定画面を示す構成図である。
【図18】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるシステム構成定義画面を示す構成図である。
【図19】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるシステム構成定義画面を示す構成図である。
【図20】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるシステム構成定義画面を示す構成図である。
【図21】本実施の形態におけるエンジニアリング支援システムの使用時におけるシステム構成定義画面を示す構成図である。
【図22】従来技術におけるシステム構成定義の入力画面を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 エンジニアリング支援装置 2 サーバ
3a、3b、3c ウェブアダプター
4a、4b シリアル変換モジュール
6a、6b、6c、6d 積算電力監視ユニット
7 小型CT対応2回路電力監視モジュール 8 シーケンサ
9a、9b、9c ハブ 10a ツリー表示部 10b 選択リスト表示部
10c タグ割付表示部 111 制御部
112 ネットワーク接続機器定義情報処理部
113 計測機器定義情報処理部 114 タグ割付定義情報処理部
115 表示部 116 操作部
117 ネットワーク接続機器定義情報記憶部
118 計測機器定義情報記憶部 119 タグ割付定義情報記憶部
Claims (10)
- 監視システムにおける計測情報の取り込みを定義するエンジニアリング支援システムであって、
前記監視システム上に接続され、計測情報を出力する機器を識別する機種情報と、当該機器より出力される計測情報のアドレスとを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、
前記計測情報のデータ構造を含む実入力のタグ情報を記憶する第2の記憶手段と、
操作者により選択された前記機種情報に基づき前記第1の記憶手段より当該機種情報に関連付けられた計測情報アドレスを読み出し、画面に表示させる計測情報アドレス表示手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されたタグ情報を画面に表示させるタグ情報表示手段と、
前記タグ情報表示手段により表示された任意のタグ情報と、前記計測情報アドレス表示手段により表示された任意の計測情報アドレスを関連付ける入力に応じて、前記機器より出力される計測情報のアドレスと前記任意のタグ情報を関連付けて記憶する第3の記憶手段とを備えたエンジニアリング支援システム。 - 前記第1の記憶手段は、さらに前記機種情報と、当該機器に接続可能な機器を識別する接続情報とを関連付けて記憶するとともに、
当該エンジニアリング支援システムは、さらに、当該機器を識別する情報を表示させるとともに、前記接続情報に基づき、表示された機器に接続可能な機器を表示させる接続可能機器表示手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のエンジニアリング支援システム。 - 前記監視システムを構成する機器を階層構造にて表示させる構成機器表示手段をさらに備え、
この構成機器表示手段は、操作者によって、前記接続可能機器表示手段により表示された機器が選択され、前記構成機器表示手段により表示された機器上又は近傍に貼り付けられた場合に、両者を関連付けて表示することを特徴とする請求項2記載のエンジニアリング支援システム。 - 少なくとも、前記構成機器表示手段と、前記計測情報アドレス表示手段と、前記タグ情報表示手段は、同一画面上に領域を分けて表示されることを特徴とする請求項3記載のエンジニアリング支援システム。
- 前記タグ情報表示手段により表示された任意のタグ情報と、前記計測情報アドレス表示手段により表示された任意の計測情報アドレスを関連付ける入力に応じて、前記第2の記憶手段に記憶されたタグ情報に関するデータ構造情報と、第1の記憶手段に記憶された計測情報アドレスに関する定義情報に基づき、前記タグ情報と前記計測情報アドレスの不整合を判定する不整合判定手段と、
前記不整合判定手段による判定結果を表示する判定結果表示手段とを備えた請求項1記載のエンジニアリング支援システム。 - 監視システムにおける計測情報の取り込みを定義するエンジニアリング支援方法であって、
前記監視システム上に接続され、計測情報を出力する機器を識別する機種情報と、当該機器より出力される計測情報のアドレスとを関連付けて記憶させるステップと、
前記計測情報のデータ構造を含む実入力のタグ情報を記憶させるステップと、
操作者により選択された前記機種情報に基づき当該機種情報に関連付けられた計測情報アドレスを読み出し、画面に表示させるステップと、
前記タグ情報を画面に表示させるステップと、
表示された任意のタグ情報と、表示された任意の計測情報アドレスを関連付ける入力に応じて、前記機器より出力される計測情報のアドレスと前記任意のタグ情報を関連付けて記憶するステップを備えたエンジニアリング支援方法。 - さらに前記機種情報と、当該機器に接続可能な機器を識別する接続情報とを関連付けて記憶するステップと、
当該機器を識別する情報を表示させるとともに、前記接続情報に基づき、表示された機器に接続可能な機器を表示させるステップとを備えたことを特徴とする請求項6記載のエンジニアリング支援方法。 - 前記監視システムを構成する機器を階層構造にて表示させるステップと、
操作者によって、前記接続可能機器表示手段により表示された機器が選択され、前記構成機器表示手段により表示された機器上又は近傍に貼り付けられた場合に、両者を関連付けて表示するステップとを備えたことを特徴とする請求項7記載のエンジニアリング支援方法。 - タグ情報表示手段により表示された任意のタグ情報と、前記計測情報アドレス表示手段により表示された任意の計測情報アドレスを関連付ける入力に応じて、タグ情報に関するデータ構造情報と、第1の記憶手段に記憶された計測情報アドレスに関する定義情報に基づき、前記タグ情報と前記計測情報アドレスの不整合を判定する不整合判定ステップと、
前記判定結果を表示する判定結果表示ステップとを備えた請求項6記載のエンジニアリング支援方法。 - 監視システムにおける計測情報の取り込みを定義するエンジニアリング支援プログラムであって、コンピュータに対して、
前記監視システム上に接続され、計測情報を出力する機器を識別する機種情報と、当該機器より出力される計測情報のアドレスとを関連付けて記憶させるステップと、
前記計測情報のデータ構造を含む実入力のタグ情報を記憶させるステップと、
操作者により選択された前記機種情報に基づき当該機種情報に関連付けられた計測情報アドレスを読み出し、画面に表示させるステップと、
前記タグ情報を画面に表示させるステップと、
表示された任意のタグ情報と、表示された任意の計測情報アドレスを関連付ける入力に応じて、前記機器より出力される計測情報のアドレスと前記任意のタグ情報を関連付けて記憶するステップを実行させるエンジニアリング支援プログラム。
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