JP3897095B2 - 光情報記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大容量記録型光ディスクの記録フォーマット、グルーブまたはランド部を記録トラックとする光ディスクの記録領域識別情報すなわちアドレスの配置方法・保持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の光ディスクのトラック構造の一例を、図16を用いて説明する。ディスク状記録媒体の半径方向に複数のグルーブトラック11及びランドトラック12が交互に配置されている。各トラックは半径方向に微小量ウォブルされている。
【0003】
また、各トラックは半径方向にそろった複数の円弧状セクタに分割されており、各円弧状セクタの先頭部には、記録領域を識別するアドレス情報を有するヘッダ6が配置されている。ヘッダ6は半径方向にそろった、すなわち放射線上に配置されている。この例では、各トラックの幅は約0.6μm、グルーブ部の溝深さは約60nmである。この例ではセクタの長さは約6mmで、2048バイトのユーザ容量に相当する。グルーブ部およびランド部は約20nmの振幅で半径方向に搖動(ウォブル)されている。ウォブルの周期はセクタ長さの1/232すなわち、約25μmに設定されている。この1:232とう比は、記録データの長さ(チャネルビット長)に対してウォブルの周期が整数倍になるように選ばれている。これは、ウォブルから記録クロックを容易に生成できるようにするためである。
【0004】
図16はトラック先頭部のヘッダ部分すなわち識別情報部分の詳細を示したものである。図16で識別情報は第1の位置631、第2の位置632の2つの場所に半径方向にそろって放射状に配置されている。前後のトラックはグルーブ部11同、ランド部12同で接続している。この図の例では各識別情報はその右側の情報トラックの記録領域に対応している。さらに、図の右側の溝部情報トラック3に対応する識別情報は第1の位置631に、溝間部情報トラック4に対応する識別情報は第2の位置632に配置されている。すなわち、識別情報、情報トラックに沿う方向の位置が隣接するトラック同で異なっておりかつ2つ隣のトラックとは一致するように配置されている。すなわち、ランドとグルーブトラックの境界線上で見ると、識別情報の配置位置を第一と第二の領域に分け、1トラックおきに交互に第一と第二の識別情報領域を用いる構成となっている。
【0005】
このため、例えば、グルーブ部11上を光スポット21が走査した場合、常にどちらか片方のピットだけが再生されることとなり隣接トラックからのクロストークが生じる心配が無い。従って、プリピットに配されたアドレス情報をクロストーク無く良好に再生することが可能となる。プリピットのアドレス情報はこの例では8/16変調符号(チャネルビット長0.14μm)により記録されている。
【0006】
ヘッダ部の識別情報は小さな窪み(ピット)によって形成されておりこれはディスクの製造時に基板の凹凸などとして、グルーブなどと同時に形成される。
【0007】
記録膜として相変化型記録膜(GeSbTe)を用いており、記録マークは非晶質領域の形で形成される。
【0008】
以上の従来例については、たとえば、特許2856390号公報などに詳しく記載されている。
【0009】
しかしながら、上記従来例をたとえば、青色光源を用いて記録再生を行う高密度記録に適用すると、ヘッダ部の微細なエンボスピットの形成が困難となる問題があった。また、ヘッダ部にはグルーブが無く、記録領域としては用いることができないため記録トラックの利用効率(フォーマット効率)が低下してしまう問題があり、大容量化実現には不利であった。
【0010】
ヘッダ部に記録を行わずに、グルーブ部のウォブルによりアドレス情報を記録する別の従来例としては、例えば、国際規格ISO/IEC16969に記載された方法がある。
【0011】
この例では、アドレスデータを記録するのに周波数変調されたウォブルグルーブを用いている。ディスク一周約3000個のウォブルからなり、アドレスデータ1ビットを7.5周期のウォブルを用いて記録している。ビット1を表す際には、この7.5周期のうち前半を4周期、後半を3.5周期となるようにしている。すなわち、前半が高周波数、後半が低周波数となるようにしている。周波数比は8:7である。ビット0はその逆で、前半部が3.5周期の低周波数ウォブル、後半部は4周期の高周波数のウォブルでされている。アドレスビット48個でアドレス符号語が構成されている。アドレス符号語48ビットの内14ビットはエラー検出の為のパリティ、また、先頭の4ビットはこの符号語に同期する為の同期情報である。この4ビットすなわち30周期のウォブルの内訳は、12周期の高周波数ウォブル、3.5周期の低周波数ウォブル4周期の高周波数ウォブル、10.5周期の低周波数ウォブルとなっている。通常のアドレスビットの境界においては高々8周期の高周波ウォブルあるいは7周期の低周波ウォブルしか同一周波数が連続することはないが、同期情報部では連続が通常より4周期または3.5周期長いことを利用して同期情報を他のデータから識別することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、アドレスデータの1アドレスビットを7.5周期のウォブルで表しており、前半部と後半部の周波数の差が余り大きくないため、このウォブルだけからは前半部と後半部の境界をウォブル周期単位の高精度で検出するのが困難であった。また、同期情報と他のアドレスビットとの違いも余り大きくない為、同期情報の誤検出の確率が高いという問題があった。さらに、アドレス符号語中のパリティは高々14ビットであり、実質的にエラー訂正機能は持たずに、チェック機能のみであるため、アドレス符号語中1ビットでも誤検出が有るアドレス情報が再生できないため、アドレス再生の信頼性を確保するには、十分な媒体のS/Nを確保する必要があった。特にこの方式を、青色光源を用いた高密度ディスクに適用しようとすると、青色光源での検出器の効率が低いため、十分なS/Nの確保が困難になる。
【0013】
本発明の第1の目的は、記録されたウォブル情報を冗長度が高く、信頼性良く検出することができる光情報記録媒体を提供することである。
【0014】
本発明の第2の目的は、ウォブル情報の再生にあたり、トラック間クロストークなどの影響を低減できる光情報記録媒体を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するため以下の手段を用いた。
【0017】
パイラル状あるいは同心円状の溝部又は溝間部の少なくとも一を情報記録トラックとする光情報記録媒体であって、該溝部あるいは溝間部に、変調されたウォブル情報を有し、このウォブル情報は複数種類の異なる変調・符号化方式を重畳してあるいは相補的に用いて形成することとした。
【0018】
ウォブルの波形はトラック追従のためのトラッキング信号検出器(例えば、プッシュプル検出器等)などを用いて検出することができる。
【0019】
発明の媒体を用いれば、この検出されたウォブル信号に複数の方式で変調・符号化された情報が同時に埋め込まれているため、冗長度が高く、非常に信頼性良く情報を検出することが可能となる。たとえば、上記複数の方式として、振幅変調型のウォブルと周波数変調型のウォブル少なくとも用いることにした場合、振幅変調型のウォブルを同期情報として用い、周波数変調型のウォブルをアドレス情報として用いたりするといったように、変調方式ごとに別の用途の情報を担わせることができ、検出がより確実にかつすばやくできることになる。このため、たとえば、CLV方式でアドレス情報が埋め込まれたCD−Rのような媒体をCAV方式で記録再生するような場合にでも、半径方向の異なる位置にアクセスした際の同期が確実にできるため、非常に都合がよい
【0020】
また、同期の便のため、上記の複数のウォブルのうちには実質無変調の部分、すなわち搬送波成分を設けることもできる。その場合、無変調成分を用いて同期すなわちクロック情報を確実に得たり、ディスクの回転制御を正確に行ったりすることが容易になる。
【0021】
例えば、無変調の基本波に、180度位相変調された二次高調波を重ね合わせた波形を用いると、アドレス情報の如何にかかわらず、基本波の確実な再生が可能になる効果がある。
【0022】
上記複数種類の異なる変調・符号化方式として、互いに直交する(独立に記録検出できる)2種類の変調・符号化方式を用いてもよい
【0023】
この場合、「A方式とB方式の変調・符号が直交する」とは、A方式とB方式の変調波形の積演算の積分値がほぼ零になるか、または、デジタル符号列の相互相関関数(一致するビット数と不一致のビット数の差)がほぼゼロになることを言う。これら直交する符号は、幾何学的な直交と同様に互いに独立な情報を担うことができ、検出も独立に行うことができる。たとえば、直交する変調の例としては図3に示したような正弦相位相変調(b)と余弦二位相変調(a)が挙げられる。(a)は”11001011”、(b)は”10110111”といった情報で変調されており、(a)はI成分(b)はQ成分と呼ばれる。この場合、(a)と(b)の和である(c)の波形に、余弦の参照波を掛け合わせることにより、(a)の変調情報すなわちI成分”11001011”が得られる。(b)の変調情報を再生するには正弦の参照信号を掛け合わせればよい。ここで、(b)に(a)を掛け合わせたものはチャネルビット単位(図中破線の間隔)で積分するとすべてゼロになる。すなわち直交している。これは、サイン波とコサイン波の積の一周期の積分がゼロになることに起因している。この図3の方式はQPSKとして知られている。
【0024】
以上説明したように互いに直交する変調・符号方式を用いることにより、ウォブルに複数の情報を独立に担わせることが可能となる。
【0030】
接するトラック同士に異なる変調・符号化方式を適用してウォブル情報を配置した。その場合、隣接するトラックごとに直交する符号や変調方式を割り当てておくことにより、トラック間のクロストークの影響を少なくして、確実に、信頼性よく、アドレス情報などのウォブル情報を再生することができる。
【0031】
たとえば、図2に示したように、トラック111、トラック112、トラック113、トラック114それぞれに互いに直交する符号を割り当てるか、あるいは一トラックおきに直交する2種の符号を交互にもちいてもよい。たとえば、トラック111、トラック113は図3の(a)すなわちI系列、トラック112、トラック114は図3の(b)すなわちQ系列としてもよい。その場合、隣接トラックごとに位相が互いに90度になるように制御する必要があるためCAV状にウォブル情報を配置するのがより望ましい。
【0032】
この方法は、複数の記録層を有する多層記録媒体に適用することもできる。その場合、記録層間で、上記ウォブル情報互いに異なるようにすることにより、層の判別や、層間のクロストークの影響を低減できるため、より望ましい。
【0038】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
本発明の、一実施例の光ディスクの部分拡大図を図5(c)に示す。情報トラックは、ディスク状基板上に、スパイラル状に設けられたグルーブ11で構成されている。本実施例ではランド部12には情報は記録しない。トラック間隔(隣接グルーブ中心間の平均距離)は0.32ミクロンである。グルーブ部は基板上に設けられた溝部となっており、該溝部の深さは約20nmである。本実施例は波長約405nm、開口比約0.85の光ヘッドにて記録再生を行うことを想定しているため、この20nmの溝深さは波長の12分の1の光学距離にほぼ等しい。溝部は、振幅約15nmppで半径方向にウォブルして形成されている。
【0039】
記録トラックは、図5(a)に示す4種の単位ウォブル波形を結合した図5(b)のような波形を図5(c)のようなウォブル列の形で変調・記録している。図5(b)のように、結合する際、図5(a)の上段と下段の波形は、結合部での波形の位相が連続するように選択する。図5(c)は、説明のため、ウォブルの周期を短くして、半径方向のウォブルの振幅を強調して図示してある(実際にはウォブル振幅はトラック幅の約5%となっており図示できない為)。
【0040】
図5(a)の単位ウォブル波形の長さは、記録データの72チャネルビット分である。ここで、本実施例では、ユーザ記録データのビット長は約0.11μmであり、RLL(1,7)符号を用いているため、チャネルビット長は0.073μmである。すなわち単位ウォブル波形の長さは約5.2μmである。
【0041】
また、単位ウォブル波形は1周期の高周波成分と半周期の低周波成分からなっており、高周波成分と低周波成分の周波数は2:1の比になっている。本実施例のウォブルの特徴は、単位ウォブル波形が常に1.5周期のウォブル波形から成っている点である。このため、単位ウォブル波形の長さを1.5周期とするような搬送波が容易に再生される。
【0042】
図4はウォブル列とアドレスデータや同期符合との対応を示した表である。図中1,0は各々図5(a)の波形1及び波形0と対応している。同期用符号Aは5ビットのシフトレジスタで生成される31ビット長の最長周期系列(M系列)となっており、同期符号Bは同期符号Aの補数系列である。また、シンボル0は同じく31ビット長の別のM系列であり、シンボル1はその補数系列である。シンボルαは同じく31ビット長の別のM系列であり、シンボルβはその補数系列である。アドレス情報に対し、シンボル0及び1と、シンボルα及びβのいずれの組を用いるかはトラックによって異なる。偶数トラックではシンボル0及びシンボル1を奇数トラックではシンボルαおよびシンボルβを用いるようにしている。
【0043】
これら3組のM系列は互いに相互相関関数±1になるように選ばれている。
したがって、隣接トラックとは符号がほぼ直交することになるため、隣接トラックの情報とは独立にアドレス情報を再生できる。すなわち、トラック間のクロストークを低減できる。
【0044】
以上のような31個の単位ウォブル波形からなるアドレスデータビット及び同期符号A,Bを図8のように配置してアドレス符号語(アドレスワード)を構成した。図8は3つのアドレスワードを示しているが、個々のアドレスワードはアドレスビット26個分の長さの4つの同期フレームで構成されている。図中矢印は記録媒体上での配置の順序を示したものである。各々の同期フレームは先頭部(1ビット目)と3ビット目に図4の同期符号A及びBをそれぞれ配置し、2ビット目と4ビット目に同期フレーム識別番号がシンボル0(又はα)とシンボル1(またはβ)の符号列を使って記録されている。このとき同期領域141にあるフレーム識別番号は領域142にあるアドレスデータ部とは逆に奇数トラックの場合シンボル0とシンボル1、偶数トラックのときシンボルαとシンボルβを用いる。
【0045】
領域142にある22ビットがこの例では実際の(アドレス)データとして用いられる。このような同期符号及び識別番号の配置により、同期符号8個のうちのいずれか一つと、2ビット目の識別番号4つのうちいずれかさらに4ビット目の識別番号4つのうちいずれかが検出されれば、それらの出現のタイミングにより、アドレスワードの中での位置が確定される。すなわちアドレスワードに対し同期が確立する。このように本実施例によれば同期確立のためのデータ(ウォブル列)十分な冗長度が有る為、S/Nの十分に確保できない青色光源を用いた本実施例の系においても十分な信頼度で同期を確立することが可能になる。
【0046】
また、本実施例では、同期部141とアドレス部142で異なる符合かつ互いに直交する符号を用いているので、アドレス情報部から同期情報を抽出するのが容易である。さらに、隣接トラックとは常に違う符号を用いているため、隣接トラックからのクロストークの影響を受ける心配がない(クロストークがあったとしても、符号が直交しているために影響を受けない)
【0047】
本実施例では、同期用符号A,Bを各同期フレームの先頭部に配置したが、同期符号Aを先頭部、同期符号Bを同期フレームの中間部に分散して配置する方法もある。この場合、記録・再生中に万一トラック外れなどが生じた場合でも、同期ずれをすばやく検出できるとう特徴がある。
【0048】
図9はアドレスワード内のデータの用途を示したものである。図8のように、各アドレスワードは同期用符号4ビットとアドレスデータ22ビットの組で構成される4つの同期フレームで構成されている。アドレス情報などに利用できるデータはこの22ビットの部分を4つ合わせた合計88ビットすなわち11バイト分となる。本実施例では、このうち先頭の4バイト(32ビット)をアドレス番号、2バイト(16ビット)をアドレス番号が正常に検出されたかどうかを検査するパリティ(検査符号)とした。この検査符号はアドレス番号の4バイトのみに対して付加され、8ビットシンボル単位でのリードソロモン符号とした。この検査符号でアドレス番号の誤検出を見逃す確率約6万分の1と実用上十分に小さい。付加データは各アドレス符号語に対し5バイトずつある。
【0049】
本実施例では、合計64個のアドレスワードに付随する付加データを組にして、図10に示したように、エラー訂正ブロックを構成した。5×52=260バイトのデータに対し、5×12=60バイトのエラー訂正符号が付加されており、最大6アドレス符号語にまたがるバーストエラーまで訂正可能である。付加データの再生の信頼性は、十分に確保されている。
【0050】
以上の例では、1つのアドレス符号語は、72×31×26×4=232128チャネルビットであり、フォーマット効率約85%を考慮すると、ユーザ記録データ約16kB分の長さを占める。
【0051】
[実施例2]
実施例1の光ディスクを用いた光記録再生装置の一例を図11を用いて説明する。図11は本発明の光記録フォーマットを用いる光記録再生装置のブロック図を示したものである。ヘッド2の一部であるレーザ光源25(本実施例では波長約405nm)から出射された光はコリメータレンズ24を通してほぼ平行な光ビーム22へとコリメートされる。光ビーム22は光ディスク上に、対物レンズ23を通して照射され、スポット21を形成するその後、ビームスプリッタ28やホログラム素子29などを通してサーボ用検出器26や信号検出器27へと導かれる。各検出器からの信号は加算・減算処理されトラッキング誤差信号やフォーカス誤差信号などのサーボ信号となりサーボ回路に入力される。サーボ回路は得られたトラッキング誤差信号やフォーカス誤差信号を元に、対物レンズ31や光ヘッド2全体の位置を制御し、光スポット21の位置を目的の記録・再生領域に位置づける。検出器27の加算信号は信号再生ブロック41へ入力される。入力信号は信号処理回路によってフィルタ処理、周波数等化処理された後、デジタル化処理される。グルーブ(溝部)のウォブル情報は分割検出器27からの差動信号として検出され、信号再生ブロック41の中のウォブル検出回路42へと入力されるウォブル検出回路42は、ウォブル信号と同期したクロックを生成し、ウォブル波形を弁別する働きを持つ。
【0052】
ウォブル信号検出回路の内部構成例を図12(a)に示す。分割検出器27からの差動信号(プッシュプル信号)は、まずバンド・パス・フィルタ421に入力され必要帯域のみが抽出される。フィルタされた信号は二値化回路422に入力され二値化される。二値化信号はPLL回路425へ入力される。PLL回路425は電圧制御発振器(VCO)426、搬送波生成回路(分周・逓倍回路)424および周波数位相比較器423よりなる。本実施例の例ではVCO426はチャネルクロックの周波数で発振させ、分周回路424により、72÷1.5=48分周され搬送波が生成される。搬送波は二値化信号と位相及び周波数比較されその比較結果を元に光ディスクの回転数が制御されると同時に、VCO426の発振周波数が制御され、結果として、ウォブル信号と同期した搬送波が生成される。図5(a)の単位ウォブル波形(全て1.5周期からなる)は前述のように72チャネルクロック周期なっているので、ウォブルの平均周期は48チャネルクロック分となっているため、48分周したチャネルクロックとの同期により、単位ウォブル波形が72チャネルクロックになるように制御される。
【0053】
参照波生成回路429では参照波形として、図(a)の左上の波形を二値化したものを用いる。この参照波形と二値化ウォブル信号との排他的論理和演算を行い、その結果を積分器で72チャネルビット分積算する。ノイズが無ければ、積算結果は図(a)の左上が72、左下が0、右上が36、右下が36となる。この為、積算結果が18以上54以下の場合波形1、其の他の場合波形0と弁別回路428において判断することができる。これは、最も確からしい波形と判断するいわゆる、最尤検出となっており、ノイズに対しての信頼性が非常に高い。
【0054】
記排他的論理和の代わりに、二値化データを1と−1と扱って掛け算することによっても同様の結果が得られる。その場合積算結果は72,−72,0,0となるので、同様に弁別回路428において−36から+36までを波形1、その他を波形0とみなせばよい。
【0055】
以上のように検出されたウォブル波形データはアドレスビット検出回路43で処理されウォブル列の種別を判定するとともに、アドレスビットへの同期処理が行われアドレスビットが検出される。
【0056】
図12(b)はこのアドレスビット検出回路の構成を示したものであるウォブル検出回路からの出力0,1は31ビットのシフトレジスタに入力され、逐次図の4種類のパターンとの比較が行われる。この際、31ビットのシフトに対するパターン比較は、図4の相関関数を見ることに他ならない。31ビットのデータ入力毎に4種のいずれかのパターンが現れるため、相関関数は31ビットごとにパルス状のピークを持つ。したがって、相関関数がる閾値(例えば27)を越えた時に「ほぼ同期」判断しその31ビット後に再び27を越えたとき「同期」判断するような閾値と間隔の組み合わせによる判定を同期回路で導入すれば確実に同期をとることができる。さらに、閾値は同期確定前は比較的低くし、そのかわりに、3個以上連続して同期パルスが検出されて初めて確定と判断するといった「連続性」処理を重視し、一方、同期確定後は閾値を低く設定し、31ビットの間隔以外で発生したパルスに対して無視あるいは閾値を高くするなどとった「ウィンド」処理を重視する等処理の「切り替え」を行うとさらに同期性能、信頼性が向上する。
【0057】
パターンの種別は4種類あるがA,Bのいずれかが確実に検出され、同期フレーム(図8)への同期が確定したは、アドレスビット位置によって同期符号かデータかの区別はつくデータ0とデータ1は完全な反転(補数)になっており、パターン間の距離(ハミング距離)は31ビットある。このため、データ1かデータ0か判定はどちらに近いかだけを使った軟判定すなわち多数決判定を行うことができるため、アドレスビットの誤検出の確率を格段に低減することができる。仮に、単位ウォブル波形の誤検出率が1%だと仮定すると、アドレスビットの誤検出率は10のマイナス50乗以下、極端な例として、単位ウォブル波形の誤検出率が5%と最悪の状態でったとしても、アドレスビットの誤検出率は10のマイナス14乗程度となり、実用上十分な高信頼性が確保できる。
【0058】
検出されたアドレスビットは、復号回路46によってエラー判定等のアドレスデータ復号処理が行われ、さらには付加データに関してエラー訂正処理および判定処理が行われる。
付加データに関するエラー訂正処理は場合によっては、マイクロプロセッサによって行われることもある。
【0059】
参考例1
記録トラックは、図1に示したように2つの領域141と142に分割されており、図13は領域141での変調方式(ウォブル波形)を示したものである。1チャネルビットあたり1.5周期のウォブルが波形1、1チャネルビットあたり1周期のウォブルが波形0に対応しており、結合する際、図13(a)の上段と下段の波形は、結合部での波形の位相が連続するように選択する。
【0060】
また図14は領域141での符号を示したものである。領域141は7チャネルビットの長さであるため、図に示した符号がいずれか1つだけ配置される。この例ではアドレス情報は52個の領域141で1ワードとなっている。52個の領域には同期符号2、同期符号識別データ2と残りの48個でアドレス情報及びアドレスエラー検出符号が保持される。
【0061】
すべての符号は4つの”1”と3つの”0”で構成されているため合計7.5周期のウォブルとなっている。このため、データによって、142の前後で位相が変わったり周波数が変動したりする恐れがなく、後続する領域142の情報の再生が容易である。
【0062】
図15は領域142での変調方式(ウォブル波形)を示している。
本領域のウォブルは角周波数ωの無変調基本波形に角周波数2ωの180度位相変調波形をかさね合わせたものである。適当なバンドバスフィルタにより、無変調成分と、変調成分の分離が可能となり、変調成分の再生にあたっては、変調成分から生成した安定なクロックを用いることができるため、同期特性ならびにアドレス情報再生特性にすぐれる。
【0063】
図7は領域142での符号を示したものである。A,Bは図15における2種の波形、0は搬送波のみの無変調正弦波を表す。本領域でも領域141と同様に1ビット情報しか表すことができないが1ビットの情報を表すのに29個といった多数のウォブル波形を用いているため、低域濾や多数決検出によって、非常に高信頼の検出が可能となる。
【0064】
参考例2
参考例1と同様の変調波形および符号を用いて、領域141でトラック内のセグメントアドレスを、領域142でトラックアドレスを示すようにした。この場合、アドレス情報はCAV状に配置し、1トラックは16セグメントで構成されている。このため、セグメントアドレスは、誤り検出パリティなどの付加情報を含めて24箇所の領域142で構成されている。したがって、セグメントアドレスは16分の1回転以内に判別することができ、高速アクセスに適している。
【0065】
トラックアドレスは48個の領域142で示される。この、48ビットのには16ビットのアドレス誤り検出符号が含まれている。領域142は多数のウォブルで構成されているので、信頼性高く検出でき確実にトラックアドレスを得ることができる。
【0066】
もちろん、セグメントの数をゾーンごとに変えたZCAVのアドレス配置も可能であり、その場合、ZCLV動作に適する。
【0067】
複数の領域の使い方は本例に限られるものではなく、さらにもうひとつ領域を設けて、たとえば、付加情報を配置してよい。著作権管理などの情報を配置することが可能となり、光ディスクの応用範囲が拡大する。
【0068】
[実施例
実施例1において、偶数トラックと奇数トラックでシンボル0,1とシンボルα,βのいずれかを選択するのではなく、すべてのトラックで4つのシンボルを用いて、多値記録することとした。これにより、記録する情報が2倍に増えるため、アドレス符号語長を図8の約半分にすることが可能となる。
【0069】
この場合、1ワードは2フレームで構成される。各フレームの先頭には同期シンボルAまたはBが配置されその後に続く22シンボルが各々、シンボル0,1,α,βの4種を使って4値記録されている。したがって、1シンボルあたり2ビット情報を格納することが可能となる。2フレームで22シンボル×2ビット×2フレーム=88ビットの情報を記録することができる。すなわち、約半分の領域に実施例1と同様の情報を記録することができるため、効率が良い。
【0070】
このため、非常に冗長度が高くにアドレス情報を提供することができるため、アドレス検出の信頼性が高く、アクセスの際の待ち時間も短くなるため、高性能な情報記録再生システムを構成できる。
【0071】
参考例3
図4に示したような3組のM系列を用いて、2相位相変調したウォブル波形の加算によって、周波数を増大させることなく3倍の情報を保持することが可能となる。図17はその原理を示したもので、A,B,Cは互いに直交する符号(系列)によって変調されている。
【0072】
A+B−Cの演算を行った波形にたとえば、Aの波形を参照波として掛け合わせたのが最下段の図である。この例では、この系列全体を積分すれば+8という値が得られる。同様にBを掛け合わせた場合+8、Cを掛け合わせた場合−8が得られ、最初の演算の符号が再現されている。このことを拡張すると、ixA+jxB+kxCの演算を行うと3種類の参照波を掛け合わせた同期検出(相関検出)により、3つの係数i,j,kを独立に検出できる。この事を利用すると、アドレスのみならず大量の情報をウォブルとして記録することが可能となる。
【0073】
【発明の効果】
本発明の光ディスクは、複数の種類のウォブル変調・符号方式の採用により、トラック間のクロストークを低減できる。また、冗長度が高く、信頼性良く情報を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 録トラックの一部の領域分割法を示す図。
【図2】 本発明の符号・変調コードの割り当て方法の一例を示す図。
【図3】 本発明のウォブル波形の重畳方式の一例を示す図。
【図4】 本発明のウォブル符号化の一例を示す図。
【図5】 ォブル波形の一例および記録トラックの部分拡大平面図。
【図6】 ォブル符号化の一例を示す図。
【図7】 ォブル符号化の一例を示す図。
【図8】 期フレームの構成を示す図。
【図9】 ドレス符号語の構成を示す図。
【図10】 加データ用エラー訂正ブロックの構造を示す図。
【図11】 ディスクの記録再生システムのブロック構成を示す図。
【図12】 ォブル検出回路の一例。
【図13】 ォブル変調方式(波形)の一例を示す図。
【図14】 ォブル符号の一例。
【図15】 ォブル列の構成例を示す図。
【図16】 従来の光ディスクフォーマット。
【図17】 ォブル情報の重畳方法の一例を示す図。
【符号の説明】
1…光ディスク、11…グルーブ、12…ランド、13…記録マーク、131…記録マーク、2…光ヘッド、21…光スポット、22…光ビーム、23…対物レンズ、24…コリメタ−レンズ、25…レーザ、26…検出器、27…検出器、28…ビームスプリッタ、29…ホログラム素子、31…レンズアクチュエータ、41…信号再生ブロック、50…リンク部、51…データセグメント、52…ギャップ領域、53…ガード領域、54…同期信号領域、541…同期信号、542…再同期信号、55…データ領域、56…ポストアンブル、57…記録部、58…データフレーム、59…記録ユニット、6…ヘッダ、61…ミラー、62…ピット領域、63…アドレス情報ピット、64…物理フレーム。

Claims (1)

  1. スパイラル状あるいは同心円状の溝部又は溝間部の少なくとも一を情報記録トラックとする光情報記録媒体であって、該溝部又は溝間部に、変調されたウォブル情報を有し、このウォブル情報は複数種類の異なる変調・符号化方式を重畳してあるいは相補的に用いて形成されており、上記ウォブル情報は隣接するトラック同士で異なる変調・符号化方式が適用されていることを特徴とする光情報記録媒体。
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