JP3894867B2 - 希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システム - Google Patents
希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3894867B2 JP3894867B2 JP2002271328A JP2002271328A JP3894867B2 JP 3894867 B2 JP3894867 B2 JP 3894867B2 JP 2002271328 A JP2002271328 A JP 2002271328A JP 2002271328 A JP2002271328 A JP 2002271328A JP 3894867 B2 JP3894867 B2 JP 3894867B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power
- power supply
- gas engine
- generator
- lean burn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/30—Use of alternative fuels, e.g. biofuels
Landscapes
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非常用負荷に希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の発電電力を供給する希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシステムは、例えば、電力系統と連系している場合での停電時において、発電装置による発電電力を、非常用負荷などの所定の負荷に供給するものであり、従来、特許文献1に記載されているものがあった。
この公報記載例によれば、電力系統と非常用発電機との間に遮断器を設け、電力系統が停電したときに、重要負荷を電力系統から切り離し、非常用発電機を運転して重要負荷に電力を供給できるように構成されている。
また、停電から非常用発電機の運転開始までの間、無停電電源装置(安定化電源装置)から重要負荷に電力を供給できるように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−61238号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発電装置を希薄燃焼型ガスエンジンで駆動する場合、希薄燃焼型ガスエンジンにおいては、その発電効率を高くするために、定格運転時におけるスロットルの開度が全開に近い状態に設計され、スロットルの制御精度が悪くなる。
【0005】
このような結果、発電電力を非常用負荷に供給する場合、図2の(b)の電力量の経時的変化のグラフに示すように、先ず、例えば、スプリンクラーなどのひとつめの負荷に対して電力を供給するとき、発電装置の運転が開始されて発電電力Gが供給されるが、負荷で要求される要求電力Hに満たない。その不足分HSを無停電電源装置(安定化電源装置)からの電力で賄うことになる。
【0006】
そして、発電装置の発電電力Gが要求電力Hに達した後、PID制御などにより制御が収束して発電出力が安定する、いわゆる整定するまでの時間を待ち、その時間経過後に、次の、例えば、非常灯などの負荷に対して同様に電力を供給するようにしている。
【0007】
このように、ひとつの負荷に電力を供給するたびに、発電出力が安定するまでの時間を待つ必要があり、非常用負荷に電力を供給するのに時間がかかってしまう欠点があった。スプリンクラーや排煙ファンなどのように緊急を要する非常用負荷では、安全性に欠ける欠点があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明は、発電出力が安定するまでの時間を待たずに迅速に非常用負荷に電力を供給できるようにすることを目的とし、請求項2に係る発明は、非常用負荷への電力の供給停止をも迅速に行えるようにすることを目的とし、請求項3に係る発明は、迅速かつ安定した状態で非常用負荷に電力を供給できるようにすることを目的とし、請求項4に係る発明は、一層迅速に非常用負荷に電力を供給できるようにすることを目的とし、請求項5に係る発明は、安定化電源装置の容量を小さくできるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムは、上述のような目的を達成するために、
希薄燃焼型ガスエンジンと、
前記希薄燃焼型ガスエンジンによって駆動する発電装置と、
前記発電装置からの電力を供給する入力装置と出力装置と両装置間に設けられるエネルギー貯蔵手段とから成る安定化電源装置と、
前記発電装置および前記安定化電源装置からの電力を供給する複数の非常用負荷と、
階段状に投入される複数の前記非常用負荷への電力供給に際し、前記発電装置からの発電出力の不足分をエネルギー貯蔵手段からの電力供給によって賄うとともに余剰分を前記エネルギー貯蔵手段に蓄電させるように前記発電装置および前記希薄燃焼型ガスエンジンの特性に応じて予め平滑化した電力投入曲線に基づいて前記発電装置からの電力供給量を制御する電力供給制御手段とを備えて構成する。
【0010】
非常用負荷としては、例えば、スプリンクラーとか、非常灯とか、排煙ファンなどが挙げられる。
また、安定化電源装置を構成するエネルギー貯蔵手段としては、キャパシターや蓄電池やフライホイールなどが適用できる。
【0011】
(作用・効果)
請求項1に係る発明の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの構成によれば、階段状に投入される複数の非常用負荷への電力供給に際し、予め平滑化した電力投入曲線に基づいて発電装置からの電力供給量を制御し、図2の(a)の電力量の経時的変化のグラフに示すように、非常用負荷への電力供給開始時における、希薄燃焼型ガスエンジンの立ち上がりの不足分の電力HS(=負荷で要求される要求電力H−発電電力G)を、エネルギー貯蔵手段に蓄えた電力により賄い、余剰分の電力HR(=発電電力G−負荷で要求される要求電力H)を、エネルギー貯蔵手段に蓄えることにより、非常用負荷で要求される電力の負荷が階段状であるのに対して、発電装置からの発電出力を滑らかな電力投入曲線Gに基づいたものにできる。
したがって、非常用負荷で要求される電力に合わせるために、発電装置からの発電出力が安定するまでの時間を待たずに済み、迅速に非常用負荷に電力を供給できる。スプリンクラーや非常灯や排煙ファンといった緊急を要する非常用負荷では、安全性を向上できて極めて有用である。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1に記載の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムにおいて、
電力供給制御手段が、階段状に遮断される複数の非常用負荷への電力供給停止に際し、前記発電装置からの発電出力の余剰分を前記エネルギー貯蔵手段に蓄電させるとともに不足分を前記エネルギー貯蔵手段から供給するように前記発電装置および前記希薄燃焼型ガスエンジンの特性に応じて予め平滑化した電力投入曲線に基づいて前記発電装置からの電力供給量を制御するように構成する。
【0013】
(作用・効果)
請求項2に係る発明の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの構成によれば、階段状に遮断される複数の非常用負荷への電力供給停止に際しても、予め平滑化した電力投入曲線に基づいて発電装置からの電力供給量を制御し、図2の(a)の電力量の経時的変化のグラフに示すように、非常用負荷への電力供給停止開始時における、希薄燃焼型ガスエンジンの運転に伴う余剰分の電力HR(=発電電力G−負荷で要求される要求電力H)を、エネルギー貯蔵手段に蓄え、不足分の電力HS(=負荷で要求される要求電力H−発電電力G)を、エネルギー貯蔵手段に蓄えた電力により賄うことにより、非常用負荷の遮断に伴う要求電力の変化が階段状であるのに対して、発電装置からの発電出力を滑らかな電力投入曲線Gに基づいたものにできる。
したがって、要求電力に合わせるために、発電装置からの発電出力が安定するまでの時間を待たずに済み、非常用負荷への電力の供給を迅速に停止できる。
【0014】
また、請求項3に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1または2に記載の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムにおいて、
燃料供給量を調整するスロットルと、
電力投入曲線に対応するエンジン回転数の経時的変化を算出する回転数算出手段と、
エンジン回転数を測定する回転数測定手段と、
前記回転数測定手段で測定されるエンジン回転数が回転数算出手段で算出されたエンジン回転数になるように前記スロットルの開度を制御するエンジン制御手段とを備えて構成する。
【0015】
(作用・効果)
請求項3に係る発明の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの構成によれば、電力投入曲線に対応するエンジン回転数の経時的変化に合うようにスロットルの開度をフィードバック制御し、発電装置からの実際の発電出力を電力投入曲線に精度よく対応させることができる。
したがって、迅速かつ安定した状態で非常用負荷に電力を供給できる。
【0016】
また、請求項4に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項3に記載の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムにおいて、
電力投入曲線に対応するスロットルの開度の経時的変化を算出するスロットル開度算出手段と、
前記スロットル開度算出手段で算出された開度になるように前記スロットルの開度を調整するスロットル制御手段とを備え、
前記スロットル制御手段で調整した開度をエンジン制御手段で微調整するように構成する。
【0017】
(作用・効果)
請求項4に係る発明の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの構成によれば、スロットル制御手段により、電力投入曲線に対応するスロットルの開度の経時的変化に合うようにスロットルの開度をフィードフォワード制御し、その制御された開度に対して、エンジン制御手段により、電力投入曲線に対応するエンジン回転数の経時的変化に合うようにスロットルの開度をフィードバック制御して微調整し、発電装置からの実際の発電出力を電力投入曲線に精度よく対応させることができる。
したがって、電力投入曲線に基づいて発電装置からの電力供給量を制御し、しかも、スロットル制御手段によるフィードフォワード制御により、スロットルの開度を調整し、そのスロットルの開度を、エンジン制御手段によるフィードバック制御により微調整するから、一層迅速に非常用負荷に電力を供給できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明に係る希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの第1実施例を示す概略構成図であり、希薄燃焼型ガスエンジン1(図面上はガスエンジン1と略記する)に発電装置としての交流発電機2が連動連結され、希薄燃焼型ガスエンジン1によって交流発電機2を駆動して発電するように構成されている。
交流発電機2に、交流電力を直流電力に変換するA/Dコンバータを備える入力装置3の交流側が第1の電力出力線4を介して接続されている。
【0022】
入力装置3に、直流電力を交流電力に変換するD/Aコンバータを備える出力装置5が電力線6を介して接続され、その電力線6に、エネルギー貯蔵手段7が分岐電力線8を介して接続されている。エネルギー貯蔵手段7としては、キャパシターや蓄電池やフライホイールなどが適用でき、フライホイールを用いる場合には、分岐電力線8にA/Dコンバータを介装し、交流電力を直流電力に変換する。
上記入力装置3と出力装置5とエネルギー貯蔵手段7とによって安定化電源装置9が構成されている。
【0023】
出力装置5には、第2の電力出力線10と、第1、第2および第3の切替スイッチ11,12,13を介して、スプリンクラー14、非常灯15、排煙ファン16などの非常用負荷で構成される非常用負荷群17が接続されている。
【0024】
第2の電力出力線10には、電源線18を介して商用電源19が接続されている。電源線18に照明や各種機器などの一般負荷20がスイッチ21を介装した分岐線22を介して接続され、電源線18の分岐線22との接続箇所と第2の電力出力線10との接続箇所との間に遮断器23が設けられている。
【0025】
遮断器23に、商用電源19の停電を検知して停電検知信号を出力するとともに停電検知後の停電解除を検知して停電解除信号を出力する停電検知センサ24が設けられ、この停電検知センサ24がコントローラ25に接続されている。コントローラ25に、第1、第2および第3の切替スイッチ11,12,13、入力装置3および出力装置5が接続されている。
【0026】
コントローラ25では、停電検知センサ24からの停電検知信号に応答して、第1、第2および第3の切替スイッチ11,12,13に、例えば、5秒ごとなど所定時間ごとに順に閉じ信号を出力して非常用負荷群17に電力を供給し、また、停電検知センサ24からの停電解除信号に応答して、例えば、5秒ごとなど所定時間ごとに順に開き信号を出力して非常用負荷群17への電力供給を停止するようになっている。
【0027】
また、コントローラ25において、停電検知センサ24からの停電検知信号に応答して入力装置3および出力装置5に制御信号を出力し、図2の(a)に示すように、階段状に投入される非常用負荷 H群17への電力供給に際し、交流発電機2からの発電出力の変動が安定する時間をエネルギー貯蔵手段7からの蓄電分HSの電力供給によって消すとともに余剰分HRをエネルギー貯蔵手段7に蓄電させるように、予め平滑化した電力投入曲線Gに基づいて交流発電機2からの電力供給量を制御するようになっている。
【0028】
更に、停電検知センサ24からの停電解除信号に応答して入力装置3および出力装置5に制御信号を出力し、階段状に遮断される非常用負荷 H群17への電力供給停止に際し、交流発電機2からの発電出力の変動が安定する時間をエネルギー貯蔵手段7への余剰分HRの蓄電によって消すとともに不足分をエネルギー貯蔵手段7から蓄電分HSを供給するように、予め平滑化した電力投入曲線Gに基づいて交流発電機2からの電力供給量を制御するようになっている。
【0029】
上記電力投入曲線Gは、交流発電機2および希薄燃焼型ガスエンジン1の特性に応じて特定されるものである。交流発電機2からの発電出力が安定する時間がそれぞれ異なるからである。
【0030】
上記構成により、非常用負荷群17で要求される電力に合わせるために、交流発電機2からの発電出力が安定するまでの時間を待たずに済み、スプリンクラー14、非常灯15、排煙ファン16などのように緊急を要する非常用負荷群17に迅速に電力を供給できる。
【0031】
図3は、本発明に係る希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの第2実施例の要部を示す概略構成図であり、第1実施例と異なるところは、次の通りである。
【0032】
すなわち、交流発電機2に連動連結する希薄燃焼型ガスエンジン1の回転軸31に、エンジン回転数を測定する回転数測定手段としての回転数センサ32が設けられ、その回転数センサ32がコントローラ25に接続され、コントローラ25に、希薄燃焼型ガスエンジン1の燃料供給量を調整するスロットル33が接続されている。
【0033】
コントローラ25には、図4の制御系のブロック図に示すように、回転数算出手段34と比較手段35と調整開度算出手段36とから成るエンジン制御手段37が備えられている。
回転数算出手段34では、停電検知センサ24からの停電検知信号および停電解除信号に応答して、前述した電力投入曲線Gに基づき、電力投入曲線Gに対応するエンジン回転数の経時的変化を予め算出し、その算出したエンジン回転数の経時的変化を制御目標値として比較手段35に出力するようになっている。
【0034】
比較手段35では、回転数算出手段34からのエンジン回転数の経時的変化と、回転数センサ32で測定されるエンジン回転数とを比較して比較出力を出すようになっている。
調整開度算出手段36では、比較手段35からの比較出力に応答し、その差分に基づいて、スロットル33の調整すべき開度を求め、その調整開度に応じた調整信号をスロットル33に出力し、回転数センサ32で測定されるエンジン回転数が回転数算出手段34で算出されたエンジン回転数になるようにスロットル33の開度を制御するようになっている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、その説明は省略する。
【0035】
この第2実施例によれば、電力投入曲線Gに対応するエンジン回転数の経時的変化に合うようにスロットル33の開度をフィードバック制御し、交流発電機2からの実際の発電出力を電力投入曲線Gに精度よく対応させ、迅速かつ安定した状態で非常用負荷群17に電力を供給できる。
【0036】
図5は、本発明に係る希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの第3実施例の制御系を示すブロック図であり、第2実施例と異なるところは、次の通りである。
【0037】
すなわち、コントローラ5において、スロットル開度算出手段41を有するスロットル制御手段42が備えられている。
スロットル開度算出手段41では、停電検知センサ24からの停電検知信号および停電解除信号に応答して、前述した電力投入曲線Gに基づき、電力投入曲線Gに対応するスロットル33の開度を予め算出してスロットル33に開度信号を出力し、スロットル開度算出手段41で算出された開度になるようにスロットル33の開度を調整するようになっている。他の構成は第2実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、その説明は省略する。
【0038】
この第3実施例によれば、スロットル制御手段42により、電力投入曲線Gに対応するスロットル33の開度の経時的変化に合うようにスロットル33の開度をフィードフォワード制御し、その制御された開度に対して、エンジン制御手段37により、電力投入曲線Gに対応するエンジン回転数の経時的変化に合うようにスロットル33の開度をフィードバック制御して微調整し、交流発電機2からの実際の発電出力を電力投入曲線Gに精度よく対応させ、一層迅速に非常用負荷群17に電力を供給できる。
【0039】
図6は、本発明に係る希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの第4実施例を示す一部省略概略構成図であり、希薄燃焼型ガスエンジン1に連動連結された交流発電機2の第1の電力出力線4に、安定化電源装置9と並列に、スプリンクラー14、非常灯15および排煙ファン16それぞれが、第4、第5および第6の切替スイッチ51,52,53を介して接続されている。図面では、商用電源19、電源線18などを省略している。
【0040】
図示しないが、第4、第5および第6の切替スイッチ51,52,53にコントローラ25(図1参照)が接続され、そのコントローラ25において、スプリンクラー14、非常灯15および排煙ファン16それぞれに電力供給を順次的に行い、ひとつの負荷への電力供給の完了後に、その電力供給完了後の負荷と交流発電機2とを直結し、それ以降に別の負荷に電力を供給するように構成されている。
【0041】
この第4実施例の構成によれば、例えば、第1の切替スイッチ11を閉じてスプリンクラー14に安定化電源装置9を介して電力を供給した後、その電力供給の完了後に、第4の切替スイッチ51を閉じるとともに第1の切替スイッチ11を開いてスプリンクラー14と交流発電機2とを直結し、スプリンクラー14に安定化電源装置9からの電力が消費されないようにし、安定化電源装置9の容量として、交流発電機2の容量よりも小さなものにできるようになっている。
非常灯15および排煙ファン16についても同様にして電力を供給する。
この第4実施例による場合、エネルギー貯蔵手段7による蓄電量としては、非常用負荷群17に対して15秒程度供給できるものであれば良いが、本発明としては60秒以下、好ましくは40秒以下で供給できるものであれば良い。
【0042】
本発明としては、スロットル33の開度調整による発電出力の制御が行いづらい希薄予混合型の希薄燃焼型ガスエンジンに適用する場合に、より好適に効果を発揮できる。また、混合気のターボバイパスの開度制御によって発電出力の制御を行うタイプの希薄燃焼型ガスエンジンに適用する場合にも、スロットル33の開度調整によるよりも発電出力の制御が行いづらく、より好適に効果を発揮できる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの構成によれば、階段状に投入される複数の非常用負荷への電力供給に際し、予め平滑化した電力投入曲線に基づいて発電装置からの電力供給量を制御し、非常用負荷への電力供給開始時における、希薄燃焼型ガスエンジンの立ち上がりの不足分の電力をエネルギー貯蔵手段に蓄えた電力により賄い、余剰分の電力をエネルギー貯蔵手段に蓄えることにより、非常用負荷で要求される電力の負荷が階段状であるのに対して、発電装置からの発電出力を滑らかな電力投入曲線に基づいたものにできるから、非常用負荷で要求される電力に合わせるために、発電装置からの発電出力が安定するまでの時間を待たずに済み、迅速に非常用負荷に電力を供給できる。スプリンクラーや非常灯や排煙ファンといった緊急を要する非常用負荷では、安全性を向上できて極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの第1実施例を示す概略構成図である。
【図2】(a)は本発明の電力量の経時的変化を示すグラフであり、(b)従来の電力量の経時的変化を示すグラフである。
【図3】本発明に係る希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの第2実施例の要部を示す概略構成図である。
【図4】制御系を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの第3実施例の制御系を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムの第4実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…希薄燃焼型ガスエンジン
2…交流発電機(発電装置)
3…入力装置
5…出力装置
7…エネルギー貯蔵手段
9…安定化電源装置
14…スプリンクラー(非常用負荷)
15…非常灯(非常用負荷)
16…排煙ファン(非常用負荷)
32…回転数センサ(回転数測定手段)
33…スロットル
34…回転数算出手段
37…エンジン制御手段
41…スロットル開度算出手段
42…スロットル制御手段
G…電力投入曲線
Claims (4)
- 希薄燃焼型ガスエンジンと、
前記希薄燃焼型ガスエンジンによって駆動する発電装置と、
前記発電装置からの電力を供給する入力装置と出力装置と両装置間に設けられるエネルギー貯蔵手段とから成る安定化電源装置と、
前記発電装置および前記安定化電源装置からの電力を供給する複数の非常用負荷と、
階段状に投入される複数の前記非常用負荷への電力供給に際し、前記発電装置からの発電出力の不足分をエネルギー貯蔵手段からの電力供給によって賄うとともに余剰分を前記エネルギー貯蔵手段に蓄電させるように前記発電装置および前記希薄燃焼型ガスエンジンの特性に応じて予め平滑化した電力投入曲線に基づいて前記発電装置からの電力供給量を制御する電力供給制御手段と、
を備えたことを特徴とする希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システム。 - 請求項1に記載の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムにおいて、
電力供給制御手段が、階段状に遮断される複数の非常用負荷への電力供給停止に際し、前記発電装置からの発電出力の余剰分を前記エネルギー貯蔵手段に蓄電させるとともに不足分を前記エネルギー貯蔵手段から供給するように前記発電装置および前記希薄燃焼型ガスエンジンの特性に応じて予め平滑化した電力投入曲線に基づいて前記発電装置からの電力供給量を制御するように構成したものである希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システム。 - 請求項1または2に記載の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムにおいて、
燃料供給量を調整するスロットルと、
電力投入曲線に対応するエンジン回転数の経時的変化を算出する回転数算出手段と、
エンジン回転数を測定する回転数測定手段と、
前記回転数測定手段で測定されるエンジン回転数が回転数算出手段で算出されたエンジン回転数になるように前記スロットルの開度を制御するエンジン制御手段とを備える希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システム。 - 請求項3に記載の希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システムにおいて、
電力投入曲線に対応するスロットルの開度の経時的変化を算出するスロットル開度算出手段と、
前記スロットル開度算出手段で算出された開度になるように前記スロットルの開度を調整するスロットル制御手段とを備え、
前記スロットル制御手段で調整した開度をエンジン制御手段で微調整するように構成した希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002271328A JP3894867B2 (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002271328A JP3894867B2 (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004112901A JP2004112901A (ja) | 2004-04-08 |
JP3894867B2 true JP3894867B2 (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=32268676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002271328A Expired - Fee Related JP3894867B2 (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3894867B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6341511B2 (ja) * | 2014-10-29 | 2018-06-13 | 株式会社三井E&Sホールディングス | 希薄予混合ガスエンジンの負荷追従性向上システム |
CN108376991B (zh) * | 2018-02-09 | 2022-07-22 | 中国电力科学研究院有限公司 | 一种新能源电站储能***的综合能量管理方法及*** |
CN109617472B (zh) * | 2018-12-05 | 2020-10-27 | 合肥同智机电控制技术有限公司 | 一种行车发电***的开关机控制方法 |
-
2002
- 2002-09-18 JP JP2002271328A patent/JP3894867B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004112901A (ja) | 2004-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6664653B1 (en) | Command and control system for controlling operational sequencing of multiple turbogenerators using a selected control mode | |
US7327047B2 (en) | Gas turbine engine generator system | |
US20030015875A1 (en) | Inverter type generator | |
JPH0341659B2 (ja) | ||
US7971665B2 (en) | Motor vehicle comprising a hybrid drive and method for controlling the idle speed of a hybrid drive of a motor vehicle | |
KR101727063B1 (ko) | 비상발전기의 정속 운전을 위한 에너지 저장 장치의 제어 방법 | |
JP3894867B2 (ja) | 希薄燃焼型ガスエンジン発電装置の電力供給システム | |
JP6230394B2 (ja) | 発電システム | |
JP2020517229A (ja) | エネルギー貯蔵装置の過放電防止及び再起動装置、並びに方法 | |
JP3519899B2 (ja) | 無停電電源装置 | |
RU2319277C1 (ru) | Автономный источник электроэнергии постоянного тока | |
JP7154181B2 (ja) | 発電システム、及びその負荷投入方法 | |
JP6611649B2 (ja) | 熱電併給システム | |
JP2017184485A (ja) | 発電システム | |
JPH0251868A (ja) | 燃料電池発電装置 | |
JP2016195491A (ja) | 発電システム | |
JP4580092B2 (ja) | 非常用電源設備用の過給式エンジン | |
JP3102186B2 (ja) | ガスタービン機関の補機制御装置 | |
JPH08148173A (ja) | 燃料電池発電装置 | |
JPH08277723A (ja) | ガスタービン発電機 | |
JP2004236483A (ja) | ガスタービン発電設備 | |
JP2017180169A (ja) | 排気ガスタービン過給機用の補助機構、補助機構を備えた発電設備及び補助機構の制御方法 | |
JPH03289325A (ja) | 発電機の出力制御装置 | |
JP2004320936A (ja) | エンジン発電装置 | |
JP2015109745A (ja) | 発電システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060828 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060905 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061030 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |