JP3893032B2 - ポジティブロックコネクタ及びポジティブロックコネクタ用の電線束ね方法 - Google Patents

ポジティブロックコネクタ及びポジティブロックコネクタ用の電線束ね方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はワイヤハーネス等の接続に使用するポジティブロックコネクタ及びポジティブロックコネクタ用の電線束ね方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車両等に用いられ、電子機器とワイヤハーネス等を接続するコネクタとしては、多種多様のものがあり、その一つとしてポジティブロック機構を有するコネクタ(ポジティブロックコネクタ)が提案されている。
ポジティブロックコネクタは、例えば、図7及び図8に示すように、ワイヤハーネス等を構成する電線40の端部に取り付けられた雌端子41を端子収容室42に収容したコネクタハウジング43の雄端子挿入孔44から雄端子45を挿入して、雌雄の端子41、45を嵌合させるものである。
雄端子45を固定した状態で、コネクタハウジング43を雄端子45の挿入方向前方に沿って移動させると、雌端子41の係合片46の先端部が雄端子45の係合部47と接触して雌端子41の移動が阻止されコネクタハウジング43のみが移動する。この移動は雌端子41に関しては、雌端子41が端子収容室42内の奥へと移動することになる。さらに、雌端子41が端子収容室42内の奥に移動する(コネクタハウジング43が移動する)と、解除片48が係合片46と接触して係合片46を先端部が係合部47から出るように変位させ、雄端子45と雌端子41との係合が解除される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のポジティブロックコネクタは、ワイヤハーネス等の複数の電線を接続するのに用いられ、それら複数の電線はコネクタの近傍まで束ねられている。これは、例えば、自動車などの車両に用いられるワイヤハーネス等の電線を収納するスペースが狭く収納し難かったり、電線がバラバラになっていると、絡まったり、他の機器の間に挟まったりするため、できるだけ電線の露出度が少なくなるようにしている。このため、端子収容室42の開口端部からの電線40は、図7に示すように、端子収容室42が形成されている壁面を沿うように配置される。雌端子41を端子収容室42の奥へと移動させると、端子収容室42を形成する壁部の開口端部と電線40が接触すると共に電線40が束ねられているので、端子収容室42内には電線がほとんど引き込まれず、雌端子41が端子収容室42の最奥部に移動できないことがある。雌端子41の移動が十分に行われないと、コネクタハウジング43を雄端子45の挿入方向前方に沿って移動させても、解除片48によって雌端子41の係合片46を変位できず、雌端子41と雄端子45との係合が解除できなくなってしまうことがある。
そこで、本発明は、このような実状に鑑みなされたものであり、その目的は、端子の係合を確実に解除することができるポジティブロックコネクタ及びポジティブロックコネクタ用の電線束ね方法を提供することにある。
【0006】
また、本発明のポジティブロックコネクタは、端子収容室内に端子の挿入方向に沿って移動自在に収容された一方の端子と一方の端子とは反対方向から挿入された他方の端子とを電気的に接続するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに挿入された他方の端子と一方の端子のどちらか一方又は両方が他方の端子と離間する方向に沿って移動したとき他方の端子と一方の端子とが係合する係止手段と、前記他方の端子と係合した一方の端子が端子収容室内を奥へと移動したとき端子の係合を解除する係止解除手段と、を備えたポジティブロックコネクタにおいて、前記コネクタハウジングの壁面に取り付けられ、一方の端子及びその電線が挿入される開口部が設けられたリア部を有するホルダと、該ホルダを、コネクタハウジングの壁面から少なくとも一方の端子が他方の端子と係合した位置から端子収容室内を奥へと移動して端子の係合を解除する位置までの長さ離間した位置にリア部が位置されるように一時位置決めする一時位置決め手段と、を備えたものである(請求項)。
【0007】
このように構成すれば、ホルダを一時位置決めした状態でホルダの開口部を介した電線を束ね、束ねた後、ホルダをホルダ取付部に取り付けることにより、ホルダの開口部の端部から電線を束ねた束ね端部までは、少なくとも一方の端子が他方の端子と係合した位置から端子収容室内を奥へと移動して端子の係合を解除する位置までの長さ離れているので、その長さの電線を端子収容室に引き込むことが可能となる。従って、一方の端子はその移動が妨げられることなく端子収容室内を奥へと移動するので、端子の係合は確実に係止解除手段によって解除されることになる。
【0008】
また、本発明のポジティブロックコネクタ用の電線束ね方法は、端子の挿入方向に沿って一方の端子を移動自在に収容する端子収容室が複数設けられ、端子収容室に収容された一方の端子と一方の端子とは反対方向から挿入された他方の端子とを電気的に接続し、これら端子のどちらか一方又は両方が他方の端子と離間する方向に移動したとき一方の端子と他方の端子とが係合して一方の端子と他方の端子とが連動し、この係合した一方の端子が端子収容室内を奥へと移動したときその係合が解除され、かつ、一方の端子及びその電線を挿入する開口部が設けられたリア部を有するホルダが取り付けられるコネクタハウジングの複数の端子収容室のうちの2以上に、ホルダの開口部を介した一方の端子をそれぞれ収容し、収容後、前記ホルダのリア部を、コネクタハウジングの壁面から少なくとも一方の端子が他方の端子と係合した位置から端子収容室内を奥へと移動して端子の係合を解除する位置までの長さ離間した位置に一時位置決めして、前記一方の端子の電線を束ねるものである(請求項)。
【0009】
このように構成すれば、ホルダを一時位置決めした状態でホルダの開口部を介した電線を束ね、束ねた後、ホルダをホルダ取付部に取り付けることにより、ホルダの開口部の端部から電線を束ねた束ね端部までは、少なくとも一方の端子が他方の端子と係合した位置から端子収容室内を奥へと移動して端子の係合を解除する位置までの長さ離れているので、その長さの電線を端子収容室に引き込むことが可能となる。従って、一方の端子はその移動が妨げられることなく端子収容室内を奥へと移動するので、端子の係合は確実に解除されることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1及び図2は本発明のポジティブロックコネクタの第1の例を示す図である。図1及び図2において、1はポジティブロックコネクタを示し、このポジティブロックコネクタ1は、相対向する2つの例えば雌雄端子2、3を嵌合接続するものである。なお、本発明の実施の形態では、一方の端子として雌端子を、他方の端子として雄端子を用いる場合について説明するが、一方の端子として雄端子を、他方の端子として雌端子を用いてよく、また、2つの端子の接続は、電気的に接続されていれば、嵌合されていなくてもよいことは言うまでもない。
【0013】
雄端子3は、例えば電子機器等に接続されて、固定されているタブ状の端子であり、この雄端子3の前方には凹状又は穴状(図示例)等の係合部4が設けられている。
【0014】
雌端子2は、例えばワイヤハーネス等を構成する絶縁被覆電線5の端部に加締め圧着して取り付けられたものである。雌端子は、ほぼ中央より先端部が断面矩形の筒状に形成された接触部6であり、この接触部6の底壁には、凹状又は穴状(図示例)の抜出防止部7が設けられている。接触部6内には、底壁の先端から接触部6内に向けて折り返して形成された、板ばねである弾性舌片8と、弾性舌片8と所定の間隔を隔てて対向配置され、内側に打ち出して形成された接触板部9とが設けられ、これら弾性舌片8と接触板部9との間に雄端子3の先端部が挿入されて、雌雄端子2、3が嵌合される。また、接触部6内には、雄端子の移動を阻止するストッパ10が設けられている。
弾性舌片8には、接触部6内に雄端子3が挿入されているとき、先端部が雄端子3の係合部4内に位置されて、雌端子2の挿入方向後方側への移動により係合部4と係合する係合片11が可撓自在に設けられている。この雌端子2の係合片11と雄端子3の係合部4とにより係止手段12が構成される。係合片11は、弾性舌片8の一部を切り欠いて形成され、中央部に接触部6の先端から接触部6内に雌端子2の長手方向に沿って挿入された例えば棒状部材等により、先端部を係合部4外に移動するように係合片11を変位させるための変位部13が設けられている。
【0015】
ポジティブロックコネクタ1のコネクタハウジング14は、どのように形成してもよく、例えば断面凸状に合成樹脂等で形成され、3つの端部にそれぞれ端子収容室15がその長手方向に沿って設けられている。コネクタハウジング14の中央部には、その長手方向に沿って延在する空間部16が設けられ、この空間部16は例えばホルダの取付等に利用される。
端子収容室15は、図示例では3つ設けられているが、その個数は特に限定されず、1つでも、2つでも、4つ以上でもよい。端子収容室15は、前記雌端子2を雌端子2の挿入方向(長手方向)に沿って移動自在に収容するもので、雌端子2の断面形状より若干大きい例えば断面矩形状に形成されている。
【0016】
コネクタハウジング14内には、端子収容室15内に収容された雌端子2と係合して雌端子2の抜出を防止する係合位置と、雌端子2と係合しない解除位置とに変位可能なランス17が可撓自在に設けられている。ランス17は、係合位置に付勢され、例えば端子収容室15の開口部とは反対側から挿入される棒状の冶具等により解除位置に変位される。ランス17は、雌端子2の先端部が端子収容室15内の最奥部から挿入方向後方に所定の距離離間した係止位置で、雌端子2の抜出防止部7と係合して雌端子2の抜出を防止するように配置されており、雌端子2が端子収容室15内を最奥部から係止位置まで移動可能に端子収容室15内に収容される。
【0017】
コネクタハウジング14の端子収容室15の開口部とは反対側には、雄端子3が挿入される雄端子挿入孔18が設けられ、この雄端子挿入孔18から挿入された雄端子3と雌端子2とが嵌合して雄雌端子3、2が電気的に接続される。
【0018】
コネクタハウジング14の端子収容室15内の奥壁を形成する壁部には、雌端子2の挿入方向に沿って延在する端子係止解除手段19である解除片20が設けられている。解除片20は、雌端子2が端子収容室15の最奥部又はその近傍に移動してきたとき、その先端部が雌端子2の係合片11の変位部13と接触して係合片11の先端部を雄端子3の係合部4の外側に変位させ、雌雄端子2、3の係合を解除するものである。
【0019】
コネクタハウジング14の側壁面であって、対向距離が一番長い対向する2つの側壁面の端子収容室開口部の近傍には、コネクタハウジング14を引っ張るときに滑らないようにする滑り止め部21がそれぞれ設けられている。
【0020】
端子収容室15を形成する壁部の開口端部には、切欠部22が形成されている。切欠部22は、具体的には、切欠部22が形成されていないとき、前記雌雄端子2、3の係合を解除すべく雄端部3と係合した雌端子2が端子収容室15内を奥へと移動するとき雌端子2の電線5が接触して電線5の移動を阻止する箇所の壁部に配置されている。例えば、図示例の場合、3つの端子収容室15内に収容された雌端子2の電線5をコネクタハウジング14の近傍でテープ等で束ねる場合であり、各電線5が接触する、空間部16に隣接する壁部にそれぞれ切欠部22が設けられている。切欠部22の形状は、電線5が移動して(電線5が端子収容室15内に引き込まれて)、雌雄端子2、3の係合の解除が行えるならば、どのような形状でもよく、例えば半円状、矩形状、多角形状、図示例のような逆台形状等に形成される。
【0021】
次に作用について述べる。
例えばワイヤハーネス等を構成する電線5の端部に取り付けられた雌端子2をコネクタハウジング14の端子収容室15に収容する。この際、雌端子2の先端部が端子収容室15の最奥部から係止位置の間に位置されるように雌端子2を収容する。
このコネクタハウジング14を、例えば固定されている雄端子3の近傍に持っていき、雄端子3が雄端子挿入孔18から挿入されるように装着する。これにより、雄端子3の先端部が図1に示すように雄端子挿入孔18から挿入されて雌端子2と嵌合して、雌雄端子2、3が電気的に接続される。このとき、雌端子2の係合片11の先端部が、雄端子3の係合部4内に位置されており、雌端子2と雄端子3は係合状態にある。
【0022】
雄端子3を固定した状態で、コネクタハウジング14を雄端子3の挿入方向前方に沿って移動させると、係合片11の先端部が係合部4と接触して雌雄端子2、3が係合し雌端子2の移動が阻止され、コネクタハウジング14のみが移動する。この移動は雌端子2に関しては、雌端子2が端子収容室15内の奥へと移動することになる。さらに、雌端子2が端子収容室15内の奥に移動する(コネクタハウジング14が移動する)と、解除片20が係合片11の変位部13と接触して係合片11を先端部が係合部4から出るように変位させ、雄端子3と雌端子2との係合が解除される。
【0023】
このとき、雌端子2の電線5が、例えばワイヤハーネス等の複数の電線5の1本で、その電線5がポジティブロックコネクタ1の近傍まで例えばテープによって束ねられていたり、3つの端子収容室15に収容された電線をポジティブロックコネクタ1の近傍まで例えばテープによって束ねられていたりして、図1に示すように、端子収容室15が形成されている収容室壁面を沿うように配置され、電線がこれ以上端子収容室15内に引き込まれないような場合でも、端子収容室15を形成する壁部の開口端部に切欠部22が形成されているので、雌雄端子2、3の係合の解除を確実に行える。
【0024】
すなわち、例えば、電線5が、図7に示すように、収容室壁面を沿い、その壁面の近傍(壁面から離れてすぐの箇所)で固定されていると、雌端子を端子収容室の奥へと移動させる場合、電線が壁部の開口端部と接触して雌端子の移動ができなくなることがある。これに対して、図1に示すように、切欠部22があると、雌端子2の移動につれて、電線5が切欠部22内に入る。つまり、電線5は、図示のほぼ直角に曲がった状態から斜めになり、雌端子2はその移動が阻止されることなく、端子収容室15の奥へと動く。
【0025】
したがって、雄端子3を固定した状態でコネクタハウジング14を雄端子3の挿入方向前方に沿って移動させた場合、雌端子2の移動と共に電線5が切欠部22内に移動するので、雌雄端子2、3の係合を確実に解除することが可能となる。
【0026】
図3は本発明のポジティブロックコネクタの第2の例を示す図である。このポジティブロックコネクタ23と上述の第1のポジティブロックコネクタ1と異なるところは、切欠部22の代わりに、ホルダ24を用いた点である。上述のポジティブロックコネクタと同一部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0027】
具体的には、コネクタハウジング25の内部構造は、上述のコネクタハウジング14とほぼ同じである。コネクタハウジング25の端子収容室26に挟まれた中央部の空間が図3及び図4に示すようにホルダ取付部27として形成されている。ホルダ取付部27を形成する壁部の一面には、ホルダ取付部27の中央部に向かって凸状に突出し、開口端部側がテーパ状に形成された第1突出部28が設けられている。また、第1突出部28が設けられている壁部と対向する壁部であって、その第1突出部28より装着方向前方に所定の距離離間した位置には、ホルダ取付部27の中央部に向かって凸状に突出し、開口端部側及びその反対側の両方がテーパ状に形成された第2突出部29が設けられている。
【0028】
ホルダ24は、図3に示すように、コネクタハウジング25の端子収容室26の開口部が形成されている壁面(収容室開口壁面)30に、その壁面30を囲繞するように取り付けられる。ホルダ24は、弾性変形可能な材料例えば合成樹脂等で形成され、リア部31と挿入部32とからなる。
【0029】
リア部31は、収容室開口壁面30とほぼ同一形状図示例では凸状に形成され、端子収容室26の開口部と対応する位置に雌端子2及びその電線5が挿入される開口部33、33、33がそれぞれ設けられている。開口部33の形状は、特に限定されないが、端子収容室26の開口形状とほぼ同一形状であることが好ましい。
【0030】
挿入部32は、コネクタハウジング25のホルダ取付部27に挿入されるもので、リア部31の中央部にリア部31からほぼ直角方向に延在し、例えば断面矩形状に形成されている。ホルダ取付部27に挿入したときの前記第1突出部と対向する挿入部32の側面には、外方に向かって凸状に突出し、先方側がテーパ状に形成された第1突部34が設けられている。また、第1突部34とは反対側の挿入部32の側面であって、第1突部34よりリア部31方向に所定の距離離間した位置には、外方に向かって凸状に突出し、前方後方の両方がテーパ状に形成された第2突部35が設けられている。第1及び第2突部34、35は、ホルダ24をホルダ取付部27内に挿入したとき、まず第1突部34と第1突出部28とが係合し、そこで一旦止まり、その挿入力を強めると図4(a)に示すように第1突部34及び/又第1突出部28は弾性変形して第1突部34が第1突出部28を乗り越えると共に第2突部35が第2突出部29と係合し、ホルダ24が一時位置決めされる。このとき、リア部31が、雌端子2の先端部が係止位置から最奥部方向に沿って移動して雌雄端子2、3の係合を解除する位置までの長さ以上の長さ、コネクタハウジング25の壁面30から離間した位置に配置される。さらに挿入すると図4(b)に示すように第2突部35が第2突出部29を乗り越え、ホルダ24がコネクタハウジング25に取り付けられるように形成される。このとき、ホルダ24の装着方向後方への移動は、第2突部35と第2突出部29との係合によりホルダ24が簡単にはホルダ取付部27から抜けることがないようになっている。これら第1、第2突部34、35及び第1、第2突出部28、29により一時位置決め手段36が構成される。
【0031】
このように構成しても、雌雄端子2、3の係合を確実に解除することが可能となる。すなわち、ホルダ24の開口部33を介した雌端子2を端子収容室26内に収容した後、ホルダ24を、図4(a)に示すように、一時位置決めする。この一時位置決め状態で、電線5を束ね、束ねた後、ホルダ24を図4(b)に示すように取付位置に移動させてホルダ24を取り付ける。
【0032】
このように、電線5を束ねた束ね端部が一時位置決めされたホルダ24の近傍にあっても、ホルダ24は取付位置に移動するので、ホルダ24の開口端部から電線5の束ね端部までは、雌端子2の先端部を係止位置から雌雄端子2、3の係合を解除する位置まで移動できる長さを少なくとも有している。すなわち、ホルダ24の開口端部から束ね端部までの電線5は、自由に動き、その自由に動く範囲が雌端子2を移動して雌雄端子2、3の解除を行える以上である。
このため、雌端子2を端子収容室26の奥に移動させたとき、端子収容室26に雌端子2の電線5が引き込まれるので、雌端子2の移動を妨げるものがなく、雌雄端子2、3の係合が確実に解除片20によって解除されることになる。
【0033】
したがって、雄端子3を固定した状態でコネクタハウジング25を雄端子3の挿入方向前方に沿って移動させた場合、雌端子2の移動と共に電線5が端子収容室26内に引き込まれるので、雌雄端子2、3の係合を確実に解除することが可能となる。
【0034】
また、ホルダ24の一時位置決めは、第1突部34が第1突出部28を乗り越えると共に第2突部35が第2突出部29と係合した状態であるので、ホルダ24は前方側へは第2突部35と第2突出部29との係合により、後方側へは第1突部28と第1突出部34との係合により大きな力を加えない限り係止される。このため、ホルダ24を一時位置決めした状態で電線5を束ねる際にはホルダ24の位置ずれはし難いので、ホルダ24の取付時には、より確実に端子収容室26に引き込まれる電線5を確保することができる。
【0035】
図5及び図6は本発明のポジティブロックコネクタ用の電線束ね方法の一例を示す図である。図5及び図6において、37はポジティブロックコネクタを示し、このポジティブロックコネクタ37は、上述のポジティブロックコネクタ1、23と異なるところは、電線5を束ねる際にのみコネクタハウジング25の端子収容室26の開口部が形成されている壁面(収容室開口壁面)30にスペーサ38を取り付ける点である。上述のポジティブロックコネクタ1、23と同一部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0036】
コネクタハウジング25の内部構造は、上述のコネクタハウジング14とほぼ同じである。コネクタハウジング25の収容室開口壁面30には、着脱自在にスペーサ38が取り付けられ、このスペーサ38は電線5を束ねる際にのみ取り付けるようにする。スペーサ38は、端子収容室26に雌端子2が収容されている状態で着脱ができるならばどのように形成してもよい。スペーサ38の電線5の長手方向の長さは、雌端子2の先端部が係止位置から最奥部方向に沿って移動して雌雄端子2、3の係合を解除する位置までの長さ以上の長さに形成される。
【0037】
さて、電線5の束ねを前記スペーサ38を取り付けた状態で行うようにしても、雌雄端子2、3の係合を確実に解除することが可能となる。
すなわち、スペーサ38を収容室開口壁面30に取り付けた状態で、端子収容室26内に収容した雌端子2の電線5を例えばテープ39を巻きつけて束ね、束ねた後、スペーサ38を取り外す。
束ね端部がスペーサ38の近傍にあっても、スペーサ38が取り外されるので、端子収容室26の開口端部から電線5の束ね端部までは、雌端子2の先端部を係止位置から端子の係合を解除する位置まで移動できる長さを少なくとも有している。すなわち、コネクタハウジング25の開口端部から束ね端部までの電線5は、自由に動き、その自由に動く範囲が雌端子2を移動して端子2、3の解除を行える以上である。
このため、雌端子2を端子収容室26の奥に移動させたとき、端子収容室26に雌端子2の電線5が引き込まれるので、雌端子2の移動を妨げるものがなく、雌雄端子2、3の係合が確実に解除片20によって解除されることになる。
【0038】
したがって、雄端子3を固定した状態でコネクタハウジング25を雄端子3の挿入方向前方に沿って移動させた場合、雌端子2の移動と共に電線5が端子収容室26内に引き込まれるので、雌雄端子2、3の係合を確実に解除することが可能となる。
【0040】
【発明の効果】
以上要するに請求項に記載の発明によれば、ホルダとそのホルダを一時位置決めする一時位置決め手段とを備えたので、ホルダを一時位置決めした状態で電線を束ね、束ねた後、ホルダを取り付ければ、一方の端子をその移動が妨げられることなく端子収容室の奥へと移動でき、端子の係合を確実に解除することができる。
【0041】
請求項に記載の発明によれば、ホルダを一時位置決めした状態で電線を束ねることにより、一方の端子はその移動が妨げられることなく端子収容室内を奥へと移動するので、端子の係合を確実に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポジティブロックコネクタの第1の例を示す一部断面図である。
【図2】本発明のコネクタハウジングの第1の例を示す斜視図である。
【図3】本発明のポジティブロックコネクタの第2の例を示す概略斜視図である。
【図4】本発明のホルダの係合状態を示す一部断面図で、その(a)はホルダを一時位置決めした状態を示す図、(b)はホルダを取り付けた状態を示す図である。
【図5】本発明のポジティブロックコネクタ用の電線束ね方法の一例を説明するための図である。
【図6】本発明のポジティブロックコネクタ用の電線束ね方法の一例を説明するための図である。
【図7】先に提案されているポジティブロックコネクタを示す一部断面図である。
【図8】先に提案されているコネクタハウジングを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ポジティブロックコネクタ
2 雌端子(一方の端子)
3 雄端子(他方の端子)
5 電線
12 係止手段
14 コネクタハウジング
15 端子収容室
19 端子係止解除手段
22 切欠部
23 ポジティブロックコネクタ
24 ホルダ
25 コネクタハウジング
26 端子収容室
31 リア部
33 開口部
36 一時位置決め手段
38 スペーサ

Claims (2)

  1. 端子収容室内に端子の挿入方向に沿って移動自在に収容された一方の端子と一方の端子とは反対方向から挿入された他方の端子とを電気的に接続するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに挿入された他方の端子と一方の端子のどちらか一方又は両方が他方の端子と離間する方向に沿って移動したとき他方の端子と一方の端子とが係合する係止手段と、
    前記他方の端子と係合した一方の端子が端子収容室内を奥へと移動したとき端子の係合を解除する係止解除手段と、を備えたポジティブロックコネクタにおいて、
    前記コネクタハウジングの壁面に取り付けられ、一方の端子及びその電線が挿入される開口部が設けられたリア部を有するホルダと、
    該ホルダを、コネクタハウジングの壁面から少なくとも一方の端子が他方の端子と係合した位置から端子収容室内を奥へと移動して端子の係合を解除する位置までの長さ離間した位置にリア部が位置されるように一時位置決めする一時位置決め手段と、
    を備えたことを特徴とするポジティブロックコネクタ。
  2. 端子の挿入方向に沿って一方の端子を移動自在に収容する端子収容室が複数設けられ、端子収容室に収容された一方の端子と一方の端子とは反対方向から挿入された他方の端子とを電気的に接続し、これら端子のどちらか一方又は両方が他方の端子と離間する方向に移動したとき一方の端子と他方の端子とが係合して一方の端子と他方の端子とが連動し、この係合した一方の端子が端子収容室内を奥へと移動したときその係合が解除され、かつ、一方の端子及びその電線を挿入する開口部が設けられたリア部を有するホルダが取り付けられるコネクタハウジングの複数の端子収容室のうちの2以上に、ホルダの開口部を介した一方の端子をそれぞれ収容し、収容後、前記ホルダのリア部を、コネクタハウジングの壁面から少なくとも一方の端子が他方の端子と係合した位置から端子収容室内を奥へと移動して端子の係合を解除する位置までの長さ離間した位置に一時位置決めして、前記一方の端子の電線を束ねることを特徴とするポジティブロックコネクタ用の電線束ね方法。
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