JP3891484B2 - 電解質膜およびその膜を備えた燃料電池 - Google Patents
電解質膜およびその膜を備えた燃料電池 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高分子電解質型燃料電池の構成要素として好適な電解質膜に関する。本発明の電解質膜は、燃料極にメタノールを直接供給するタイプの(メタノール直接型の)高分子電解質型燃料電池用として特に適している。また本発明は、このような電解質膜を備えた燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に燃料電池は、図8に模式的に示すように、燃料室111側に配置される負極(燃料極)112および酸化剤ガス室115側に配置される正極(空気極)114と、これら電極112,114の間に挟まれた電解質膜113とを備える。このような燃料電池110のうち高分子電解質型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell;以下、「PEFC」ともいう。)では、通常この電解質膜113としてプロトン導伝性の固体高分子電解質膜を用いる。PEFC用の代表的な電解質材料としては、デュポン社から入手可能なNafion(登録商標)膜等のパーフルオロ型イオン交換樹脂が挙げられる。
【0003】
典型的な燃料電池では、図8に示すように、燃料極112に燃料としての水素を供給して発電する。一方、メタノール直接型燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell;以下、「DMFC」ともいう。)では、この燃料極112に(メタノールを改質して得られた水素等ではなく)メタノールが直接供給される。ここで、上述のような電解質材料から構成された電解質膜113を用いてメタノール直接型のPEFCを構成すると、燃料としてのメタノールが電解質膜113を透過して空気極114で直接酸化されることにより電池の起電力が低下してしまう。
【0004】
このようなメタノール透過(クロスオーバー)を抑制する技術に関する先行技術文献情報として下記のものが挙げられる。特許文献1には、メタノールおよび水に対して実質的に膨潤しない多孔性基材の細孔(pores)にプロトン伝導性ポリマーを充填してなる膜形状の固体高分子電解質が開示されている。特許文献2には、ポリオレフィンまたはポリフルオロオレフィンからなる多孔性膜に陰イオン交換体が支持された陰イオン交換膜を電解質として用いた固体高分子電解質型メタノール燃料電池が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
国際公開第WO00/54351号パンフレット
【特許文献2】
特開平11−135137号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、新規な構成を有するとともにメタノールの透過を抑制する性能(メタノール透過防止性)の良い電解質膜を提供することを目的とする。本発明の他の目的は、そのような電解質膜を用いて構成された燃料電池を提供することである。関連する他の目的は、メタノール直接型燃料電池の構成要素として適した固体高分子電解質膜を提供することである。さらに、そのような電解質膜を用いて構成されたメタノール直接型燃料電池を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用および効果】
本発明者は、プロトン導伝性高分子と無機繊維とを複合化させることにより上記課題を解決し得ることを見出して本発明を完成した。
【0008】
本発明によると、燃料電池用の電解質膜が提供される。その電解質膜は、プロトン導伝性高分子層と、無機繊維を主体に構成されたシート部材とを有する。そのシート部材のうち厚み方向の少なくとも一部はプロトン導伝性高分子層内に入り込んでいる。
上記シート部材は、多数の無機繊維が集められてシート状に成形されたものである。本発明の電解質膜の構成によると、シート部材を構成する無機繊維の絡み合い等によって、プロトン導伝性高分子層を構成するポリマーの運動を抑制し得る。例えば、この電解質膜が燃料(典型的にはメタノール)に接触したとき、シート部材が食い込んでいない場合に比べてプロトン導伝性高分子層の膨潤が抑制される。このように膨潤が抑えられることによって、メタノール等の燃料が高分子層を透過し難くなる(メタノール透過防止性が向上する)。
【0009】
本発明の電解質膜の好ましい態様では、シート部材のほぼ全体がプロトン導伝性高分子層に埋没している。かかる構成では、電解質膜の一方の表面および他方の表面にプロトン導伝性高分子層が露出しているので、この電解質膜と他の電池構成部材(典型的には電極)との間に良好な接触状態を容易に形成することができる。このことによって電池の内部抵抗を低減し得る。
【0010】
シート部材を構成する無機繊維の好適例としてはガラスファイバーが挙げられる。ガラスファイバーを主体とする不織布、織布(例えばガラスクロス)等は広く市販されており、容易に入手することができる。これらを必用に応じて適当なサイズにカットしたものをシート部材として好適に使用することができる。また、ガラスファイバーを主体に構成されたシート部材は取り扱いが容易である。
【0011】
本発明によると、燃料極と、空気極と、それらの極の間に配置された上述のいずれかの電解質膜とを備える燃料電池(典型的には高分子電解質型燃料電池)が提供される。かかる構成の燃料電池は、上述のようにメタノール透過防止性の良い電解質膜を備えることから、燃料極にメタノールが直接供給されるタイプの(すなわちメタノール直接型の)燃料電池として特に好適である。この場合には、燃料極として、メタノールから水素を生じさせ得る触媒(例えば、白金−ルテニウム触媒)を有するものを用いることが好ましい。また、上記燃料電池は、燃料極にメタノール以外の燃料(典型的には水素)が供給される燃料電池としても用いることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、いずれも従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書によって開示されている事項と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
【0013】
プロトン導伝性高分子層の構成材料としては、従来のPEFC用として知られている各種材料等を用いることができる。例えば、イオン交換基(−SO3H基等)を有するモノマーの単独重合体または共重合体、イオン交換基を有するモノマーと該モノマーと共重合可能な他のモノマーとの共重合体、加水分解等の後処理によりイオン交換基に転換し得る官能基(イオン交換基の前駆的官能基)を有するモノマーの単独重合体または共重合体(プロトン導伝性ポリマー前駆体)に当該後処理を施したもの等のような、プロトン導伝性を有する各種ポリマー(プロトン導伝性ポリマー)を用いてプロトン導伝性高分子層を形成する(成膜する)ことができる。あるいは、イオン交換基やその前駆的官能基をもたないポリマーを用いて高分子層を形成した後に(すなわち成膜後に)イオン交換基を導入することによってプロトン導伝性を付与した材料であってもよい。
【0014】
本発明の電解質膜に用いられるプロトン導伝性高分子層の典型例としては、パーフルオロ型のプロトン導伝性ポリマー(典型的にはパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂)を主体に構成されたものが挙げられる。このほか、本発明の電解質膜を構成し得るプロトン導伝性高分子層としては、パーフルオロカーボンカルボン酸樹脂膜、スルホン酸型ポリスチレン−グラフト−エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)共重合体膜、スルホン酸型ポリ(トリフルオロスチレン)−グラフト−ETFE共重合体膜、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)スルホン酸膜等が例示される。
【0015】
このプロトン導伝性高分子層の厚さは特に限定されない。例えば約5〜500μmの範囲とすることができ、通常は約10〜300μmの範囲とすることが好ましい。プロトン導伝性高分子層が厚すぎると、内部抵抗が大きくなる等、電池性能が低下しがちとなることがある。一方、プロトン導伝性高分子層が薄すぎると燃料の透過性(特にDMFCとして用いる場合のメタノール透過性)が上昇しやすくなる。
なお、本発明の電解質膜は、メタノールその他の燃料の透過を防止する性能に優れているので、例えば約5〜100μmの厚さ(好ましくは約10〜80μmの厚さ、より好ましくは約15〜60μmの厚さ)であっても、PEFC(特にメタノール直接型PEFC)の構成要素として好ましく使用することができる。
【0016】
シート部材を構成する無機繊維としては、例えば、ガラスファイバー、カーボンファイバー、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、シリカ繊維等のセラミックファイバー、塩基性硫酸マグネシウムウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー等が挙げられる。これらの無機繊維のうちガラスファイバーが好ましく用いられる。これらの無機繊維をシート状に成形した不織布、織布等をシート部材として用いることができる。上記織布は平織り、斜文織、朱子織、からみ織り等のいずれの織り方で織られていてもよい。また、個々の無機繊維を直接織ったものでもよく、無機繊維を束ねて形成された無機糸(ガラス糸等)を織ったものでもよい。シート部材は二種以上の無機繊維を組み合わせて構成されていてもよい。
【0017】
本発明にとって好ましいシート部材の一例として、ガラス糸を織った(典型的には平織りした)ガラスクロスが挙げられる。このようなガラスクロスを構成するガラス糸の繊維幅は、シート部材の厚み方向からみて約5〜300μmの範囲にあることが好ましく、より好ましい範囲は約10〜150μmである。また、このガラスクロスの目開きは、約10〜500μmの範囲にあることが好ましく、より好ましい範囲は約20〜300μmである。
【0018】
このシート部材の厚さは、通常はプロトン導伝性高分子層の厚さの凡そ1.5倍以下(典型的には凡そ0.1〜1.5倍)とすることが適当であり、凡そ1倍以下(典型的には凡そ0.2〜1倍)とすることが好ましく、凡そ0.8倍以下(典型的には凡そ0.3〜0.8倍)とすることがより好ましい。例えば、厚さ約10〜50μm程度のシート部材を用いることができ、約20〜30μmのものが好ましく用いられる。また、シート部材の空隙率は例えば約5〜95体積%の範囲とすることができ、好ましい範囲は約10〜90体積%である。空隙率が高すぎるとメタノール等の燃料の透過を抑制する効果が少なくなることがある。一方、空隙率が低すぎると電池の内部抵抗が上昇しやすくなる。
シート部材を構成する無機繊維の繊維径および繊維長は特に限定されない。例えば、平均繊維径が約0.1〜30μm(好ましくは約1〜20μm)の範囲にある無機繊維を用いることができる。また、平均繊維長が例えば約1〜100mm(好ましくは約5〜50mm)の範囲にある無機繊維を用いることができる。
なお、このシート部材にはシランカップリング剤処理等の表面処理が施されていてもよい。これにより、プロトン導伝性高分子層との密着性を向上させ得る。また、電解質膜を作製する際、プロトン導伝性高分子層の構成材料をシート部材の空隙によりよく行き渡らせ得る。
【0019】
本発明の電解質膜では、このようなシート部材の厚み方向の少なくとも一部がプロトン導伝性高分子層内に入り込んで(食い込んで)配置されている。シート部材の実質的に全体が(すなわち厚み方向のほぼ100%が)高分子層内に入り込んで(埋没して)いることが特に好ましい。一方、プロトン導伝性高分子層の厚さのうちシート部材が埋没している部分の厚さは凡そ10〜100%であることが好ましく、凡そ20〜90%であることがより好ましく、凡そ30〜80%であることがさらに好ましい。シート部材がプロトン導伝性高分子層に食い込んでいる部分では、そのシート部材の空隙の大部分(好ましくは実質的に全部)にプロトン導伝性ポリマーが充填されていることが好ましい。
【0020】
シート部材は、電解質膜の面積のほぼ全体に亘って配置されていることが好ましい。あるいは、電解質膜の一部面積にのみシート部材を配置してもよい。例えば、電解質膜の中央部に(すなわち周縁部を残して)シート部材を配置した構成等とすることができる。電解質膜の面積のうちシート部材が配置された部分の面積が凡そ50%以上を占めることが好ましく、凡そ70%以上を占めることがより好ましく、凡そ85%以上を占めることがさらに好ましい。一枚の電解質膜に対して二つ以上のシート部材を配置してもよい。それらのシート部材は、電解質膜の厚さ方向からみて一部または全部が重なるように配置していてもよく、あるいは電解質膜の平面方向に並べて配置してもよい。
【0021】
電解質膜の全体の厚さは、例えば約5〜500μmの範囲とすることができ、通常は約10〜300μmの範囲とすることが好ましい。電解質膜全体の厚さが比較的薄い場合、例えば約5〜100μm(好ましくは約10〜80μm、より好ましくは約15〜60μm)の範囲にある場合には、本発明の効果がよりよく発揮されるので好ましい。電解質膜の少なくとも一方の表面(好ましくは両面)は実質的にプロトン導伝性高分子層から形成されていることが好ましい。この場合には、燃料極および/または空気極との良好な接触状態が得られやすい。
【0022】
本発明の電解質膜は、プロトン導伝性ポリマーまたはその前駆体を溶媒に溶解または分散させた流動性組成物(以下、「ポリマー溶液」ともいう。)をシート部材に含浸させる工程を含む製造方法によって好適に製造することができる。シート部材の空隙にポリマー溶液をよりよく行き渡らせるために、超音波加振、減圧脱泡等の手段を採用することができる。その後、シート部材に含浸されたポリマー溶液から溶媒を除去することにより電解質膜が形成される。
【0023】
本発明に係る電解質膜を製造する方法の他の例としては、プロトン導伝性ポリマーの共重合組成にほぼ対応した組成のモノマーを含むモノマー混合物をシート部材に含浸させ、その状態で該モノマーを重合させる方法が挙げられる。上記モノマー混合物は、イオン交換基またはその前駆的官能基を有するモノマーを含んで構成されることが好ましい。かかるモノマーの典型例としては、アクリルスルホン酸ナトリウム、メタリルスルホン酸ナトリウム、パラトルエンスルホン酸ナトリウムおよびアクリル酸が挙げられる。重合により生成したプロトン導伝性ポリマーまたはその前駆体は、その一部(例えば一端)がシート部材と化学的に(例えば無機繊維表面へのグラフト重合により)結合していてもよい。このような高分子層を備える電解質膜は特に耐熱性の高いものとなり得る。
【0024】
本発明の電解質膜はPEFCの構成要素として好適である。かかるPEFCを構成する電極(燃料極および/または空気極)としては従来公知のもの等を用いることができる。このような電極の代表的なものは、導電性多孔質支持体と触媒とを備える。
【0025】
上記「導電性多孔質支持体」は、導電性を有するとともに燃料透過性を有する基材である。この導電性多孔質支持体は、他の電池構成材料(電解液、電解質、電池反応の燃料および生成物等)による腐蝕を受けにくい材料から構成されることが好ましい。また、燃料電池はその反応効率を高める等の目的から高温で使用されることが多いため、導電性多孔質支持体の構成材料としては耐熱性の高いものが好ましい。これらの要件を満たす導電性多孔質支持体として導電性カーボン多孔体が好ましく用いられる。かかる導電性カーボン多孔体としては、カーボン繊維からなる織布または不織布(カーボンペーパー等)、カーボン繊維とバインダとの混合物を焼成してなる多孔体、カーボン粒子とバインダとの混合物を焼成してなる多孔体、自己焼結性カーボン粒子を焼成してなる多孔体等を用いることができる。カーボンペーパー等のカーボン繊維系材料の使用が特に好ましい。
【0026】
本発明において好ましく用いられる導電性多孔質支持体の一例は、自己焼結性カーボン粒子を焼成してなる導電性カーボン多孔体である。この自己焼結性カーボン粒子の典型例としては、重質油等を加熱処理して得られるメソフェーズ小球体(メソカーボンマイクロビーズ)が挙げられる。このような自己焼結性カーボン粒子は、熱可塑性樹脂等のバインダを使用することなく、単独で成型して焼成することによって高強度の焼成品とすることができる。
【0027】
電極に用いられる「触媒」としては、PEFCの分野において用いられる従来公知の触媒等を使用することができる。例えば、貴金属(好ましくは白金族金属)、貴金属と他の貴金属との合金、これらと遷移金属(銅、クロム、ルテニウム、コバルト等)との合金等からなる触媒等を用いることができる。これらのうち、白金または白金を主体とする合金(例えば、白金と他の貴金属との合金)からなる触媒が好ましい。電極の典型的な形態では、かかる触媒が導電性多孔質支持体に保持(担持)されている。触媒は、電解質膜に面する側に偏って保持されていてもよく、導電性多孔質支持体の全体にほぼ均一に保持されていてもよい。
また、電極にはプロトン導伝性ポリマーを含ませることができる。かかる構成の電極は、例えば、触媒とプロトン導伝性ポリマーとの混合物を、塗布等の手法により導電性多孔質支持体に付着させて作製することができる。
【0028】
本発明の電解質膜を用いて構成された燃料電池は、メタノール直接型の燃料電池(DMFC)として好適である。また、本発明の電解質膜はDMFCの構成要素として好適である。燃料としてのメタノールは、燃料極に液体の状態で供給してもよく、気体(メタノールガス)の状態で供給してもよい。液体状のメタノールを供給する場合には、メタノール濃度約0.1〜5mol/リットル(より好ましくは約0.5〜2mol/リットル)の水溶液として供給することが好ましい。
【0029】
本発明をDMFCに適用した一態様を図1に模式的に示す。メタノール直接型燃料電池(セル)10は、燃料極12と空気極14との間に電解質膜13が挟まれた構成を有する。電解質膜13は、プロトン導伝性ポリマー(パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂等)を主体とするプロトン導伝性高分子層13aと、無機繊維(ガラスファイバー等)を主体とするシート部材(ガラスクロス等)13bとを有する。シート部材13bの厚さは高分子層13aの厚さよりも小さく、そのほぼ全体が高分子層13aに食い込んで(埋没して)いる。電解質膜13のうち燃料極12および空気極14に接触する部分は、実質的に高分子層13a(プロトン導伝性ポリマー)から構成されている。また、燃料極12および空気極14のそれぞれは、導電性カーボン多孔体に、メタノールから水素を生じさせ得る触媒(白金−ルテニウム触媒等)およびプロトン導伝性ポリマー(パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂等)が保持された構成を有する。
【0030】
このような構成のセル10を所定の作動温度に加熱し、燃料極12の背面(電解質膜13とは反対側)に形成された燃料室11に、配管11a,11b等を通じて燃料としてのメタノール(典型的にはメタノール水溶液)を流通させることにより、燃料極12にメタノールを供給する。ここで、燃料室11に流通させるメタノールは、上記所定の作動温度と同程度の温度に調整しておくことが好ましい。一方、空気極14の背面に形成された酸化剤ガス室15には酸素を含むガス(例えば酸素)を流通させる。
なお、本発明の電解質膜または燃料電池は、燃料極に水素が供給されるタイプのPEFCとして用いてもよい。例えば、図1に示す配管11aの上流側にメタノール改質器(図示せず)を備え、この改質器により生成した水素を燃料極12に供給する改質型メタノール燃料電池として用いることができる。
【0031】
かかる燃料電池の作動温度は、通常は凡そ60℃以上(典型的には凡そ60〜150℃)であり、凡そ80℃以上(典型的には凡そ80〜150℃)とすることが好ましく、凡そ90〜130℃とすることがより好ましい。本発明に用いられるシート部材は、無機繊維を主体とすることから耐熱性に優れる。かかるシート部材がプロトン導伝性高分子層に食い込んでいることにより、高温下にでもこの高分子層の構造(ポリマーの構造等)が維持されやすい。このことによって、シート部材をもたない電解質膜に比べてプロトン導伝性高分子層の耐熱性を向上させ得る。また、一般に作動温度を高くすると燃料が電解質膜(プロトン導伝性高分子層)を透過しやすくなる傾向にあるところ、本発明の電解質膜は、比較的高温で作動させた場合にも良好な燃料(典型的にはメタノール)透過防止性を示す。本発明の典型的な態様では、少なくともほぼ100℃まで(より好ましい態様ではほぼ120℃まで)の温度範囲で、DMFCその他の燃料電池として好適に使用することができる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の実施例のいくつかを詳細に説明するが、本発明をかかる実施例に限定することを意図したものではない。
【0033】
<実験例1:ガラスクロスを有する電解質膜の作製>
プロトン導伝性高分子層の原料として、Aldrich Chemical Company, Inc. から商標「Nafion Solution」として販売されているパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂のアルコール溶液(樹脂濃度;約5質量%、以下、「ポリマー溶液」ともいう。)を用意した。また、ユニチカガラスファイバー株式会社から入手可能な厚さ約30μmのガラスクロス(商標「E02ガラスクロス」、繊維幅約100μmのガラス糸を平織りしたもの、目開き:約200μm、ガラス糸の本数:縦約75本/mm・横約75本/mm、質量:約16.7g/m2)を直径約85mmの円形にカットしてシート部材を用意した。
【0034】
上記ポリマー溶液約2gをテフロン(登録商標)シャーレ(直径90mm)に入れ、室温で10分間の減圧乾燥処理(大気圧との圧力差;約0.06〜0.08mPa)を施した後に、上記シート部材を載置し、さらに約2gのポリマー溶液を加えた。このとき、シャーレ内のパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂の総量が0.06〜0.1g/cm2となるように、ポリマー溶液の使用量を調節した。シート部材にポリマー溶液をよりよく含浸させるために3分間の超音波加振を行い、次いで80℃で30分間の減圧乾燥処理(大気圧との圧力差;約0.1mPa)を施した後、100%の加湿状態の下、150℃で10分間の熱処理を行った。このようにして、ガラスクロスを有する電解質膜を作製した。
【0035】
本実験例により作製した電解質膜(以下、「実施例1の電解質膜」ともいう。)の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を図2および図3に示す。図2はこの電解質膜の表面を、図3は断面を示している。これらのSEM写真から判るように、実施例1の電解質膜では、プロトン導伝性高分子層(パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂からなる層)にガラスクロスが埋設され、そのガラスクロスの空隙は実質的にプロトン導伝性ポリマーによって満たされている。なお、実施例1の電解質膜の平均厚さ(プロトン導伝性高分子層の厚さにほぼ等しい)は約60μmであった。
【0036】
<実験例2:ガラスクロスをもたない電解質膜の作製>
実験例1と同じポリマー溶液を使用して、シート部材(ガラスクロス)を用いない点を除いては実験例1と同様の操作により電解質膜を作製した(以下、「比較例1の電解質膜」ともいう。)。この電解質膜は実質的にパーフルオロカーボンスルホン酸樹脂から構成されている。ここで、ポリマー溶液の使用量は、得られる電解質膜の厚さ(すなわちプロトン導伝性高分子層の厚さ)が約60μmとなるように調節した。
【0037】
<実験例3:メタノール燃料を用いた場合の電池性能>
実験例1により作製した電解質膜(実施例1)および実験例2により作製した電解質膜(比較例1)を用いて高分子電解質型燃料電池(単セル)を組み立て、その電池性能を評価した。
燃料極および空気極に用いる電極は以下のようにして作製した。すなわち、白金−ルテニウム合金触媒がカーボン微粒子に担持された触媒粒子1.2g(田中貴金属製、商品名「TEC61E54」を使用した。)を蒸留水3gに浸し、これを上記ポリマー溶液(パーフルオロカーボンスルホン酸樹脂のアルコール溶液)11.5gに分散させて触媒分散液を調製した。この触媒分散液0.44gを、直径約35mm(約10cm2)のカーボンペーパー(東レ株式会社製の燃料電池用カーボンペーパー、商品名「TGP−H−060」、厚さ約190μm)の表面に塗布し、室温で24時間乾燥させた。このようにして、カーボンペーパー(導電性多孔質基材)に触媒およびプロトン導伝性ポリマーが保持された電極を作製した。
【0038】
この触媒付電極2枚の間に電解質膜を挟み、それらの周囲を厚さ約300μmのテフロン(登録商標)製シール材で囲んで評価用セル(Electrochem社製、25cm2測定用)に組み込んだ。このようにして構成された単セルにつき、東洋テクニカ株式会社から入手可能な燃料電池評価システム(890B型)を用いて下記の発電条件で電流−電圧特性を測定した。ここで、燃料極に供給する燃料としては、メタノール濃度1mol/リットルのメタノール水溶液を用いた。
[発電条件]
セル温度:95℃、配管温度:95℃、加湿温度:95℃、
燃料(上記メタノール水溶液)流量:3ml/min、
空気極に供給するガス(O2)の流量:250ml/min。
【0039】
電流−電圧特性の測定結果を、実施例1の電解質膜を用いて構成された燃料電池については表1に、比較例1の電解質膜を用いて構成された燃料電池については表2に示す。これらの測定結果から各燃料電池の出力密度を算出した。その結果を図4に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
図4から明らかなように、実施例1の電解質膜(プロトン導伝性高分子層に埋設されたガラスクロスを備える)を用いた燃料電池によれば、比較例1の電解質膜を用いた燃料電池に比べて大幅に高い(大まかにいって2〜3倍程度の)出力密度が得られた。例えば、電圧約0.25〜0.4Vの範囲ではほぼ120mW/cm2程度以上、電圧約0.3〜0.35Vの範囲ではほぼ130mW/cm2程度以上という高い出力密度を実現することができた。この出力密度は少なくとも一時間程度はほぼ安定して維持されていた。
【0043】
<実験例4:メタノール燃料を用いた場合の電池性能(高温時)>
実験例3と同様のメタノール水溶液(メタノール濃度1mol/リットル)を用い、セル温度、配管温度および加湿温度をそれぞれ120℃に変更した点以外は実験例3と同様にして電流−電圧特性を測定した。その測定結果を、実施例1の電解質膜を用いて構成された燃料電池については表3に、比較例1の電解質膜を用いて構成された燃料電池については表4に示す。また、それらの測定結果から各燃料電池の出力密度を算出した。その結果を図5に示す。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
図5から判るように、実施例1の電解質膜(ガラスクロスを有する)を用いた燃料電池によれば、比較例1の電解質膜を用いた燃料電池に比べて大幅に高い出力密度が得られた。例えば、電圧約0.2〜0.4Vの範囲ではほぼ100mW/cm2程度以上、電圧約0.25〜0.35Vの範囲ではほぼ110mW/cm2程度以上という高い出力密度を実現することができた。この出力密度は少なくとも一時間程度はほぼ安定して維持されていた。また、図4との比較から判るように、比較例1の電解質膜を用いた燃料電池は95℃(実験例3)における出力密度に比べて120℃における出力密度が顕著に低下したが、実施例1の電解質膜を用いた燃料電池では出力密度の低下量が少なかった。このことは、実施例1の電解質膜が比較例1の電解質膜に比べて耐熱性に優れていることを示している。
【0047】
<実験例5:水素燃料を用いた場合の電池性能>
実施例1および比較例1の電解質膜を用いて実験例3と同様に燃料電池(単セル)を構成した。メタノール水溶液に代えて水素を燃料極に供給し、下記の発電条で実験例3と同様に電流−電圧特性を測定した。その測定結果を、実施例1の電解質膜を用いて構成された燃料電池については表5に、比較例1の電解質膜を用いて構成された燃料電池については表6に示す。また、それらの測定結果から各燃料電池の出力密度を算出した。その結果を図6に示す。
[発電条件]
セル温度:80℃、配管温度:80℃、加湿温度:80℃、
燃料(H2)流量:250ml/min、
空気極に供給するガス(O2)の流量:250ml/min。
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
<実験例6:水素燃料を用いた場合の電池性能(高温時)>
実験例5と同様に燃料極に水素を提供し、セル温度、配管温度および加湿温度をそれぞれ120℃に変更した点以外は実験例5と同様にして電流−電圧特性を測定した。その測定結果を、実施例1の電解質膜を用いて構成された燃料電池については表7に、比較例1の電解質膜を用いて構成された燃料電池については表8に示す。また、それらの測定結果から各燃料電池の出力密度を算出した。その結果を図7に示す。
【0051】
【表7】
【0052】
【表8】
【0053】
図6および図7から判るように、80℃の条件では(図6参照)測定範囲の大部分で比較例1の電解質膜を用いた燃料電池のほうが高い出力密度を示した。一方、120℃の条件では(図7参照)測定範囲の全体で実施例1の電解質膜を用いた燃料電池のほうが高い出力密度を示した。このように、実施例1(ガラスクロスを有する)の電解質膜は、プロトン導伝性高分子層がシート部材によって支持されていることから、比較例1の電解質膜よりも耐熱性が良好である。かかる電解質膜を備える燃料電池は比較的高温で使用することができ、これにより電極反応の効率が高い燃料電池となり得る。なお、実施例1の電解質膜では、120℃で使用した場合にも(実験例4および実験例6)、プロトン導伝性ポリマーの分解等は観察されなかった。
【0054】
<実験例7:メタノール透過防止性の評価>
実施例の電解質膜、比較例1の電解質膜および市販のNafion(登録商標)117膜(平均膜厚約175μm)(以下、「比較例2の電解質膜」ともいう。)につき、95℃におけるメタノール透過防止性を評価した。すなわち、これらの電解質膜を用いて実験例3と同様に燃料電池(単セル)を構成し、実験例3と同様の条件で作動させたときに空気極から排出されるガスを採取した。この排出ガスをガスクロマトグラフ法により分析してメタノールガスの濃度(透過メタノール濃度)を求めた。その結果を表9に示す。
【0055】
【表9】
【0056】
比較例1の電解質膜(膜厚約60μm)と比較例2の電解質膜(膜厚約175μm)との比較から判るように、電解質膜(プロトン導伝性高分子層)を薄くするとメタノール透過防止性は顕著に低下する。これに対して、プロトン導伝性高分子層にガラスクロスを埋設した実施例1の電解質膜は、比較例1と同程度の薄さ(膜厚約60μm)であるにもかかわらず、比較例2(膜厚約175μm)の電解質膜を上回るメタノール透過防止性を示した。
【0057】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をメタノール直接型の高分子電解質型燃料電池に適用した一態様を示す模式図である。
【図2】 実験例1により得られた電解質膜の表面を示すSEM写真である。
【図3】 実験例1により得られた電解質膜の断面を示すSEM写真である。
【図4】 実験例3(燃料:メタノール、作動温度:95℃)の評価結果を示す特性図である。
【図5】 実験例4(燃料:メタノール、作動温度:120℃)の評価結果を示す特性図である。
【図6】 実験例5(燃料:水素、作動温度:80℃)の評価結果を示す特性図である。
【図7】 実験例6(燃料:水素、作動温度:120℃)の評価結果を示す特性図である。
【図8】 一般的な燃料電池の概略構成を示す模式図である。
【符号の説明】
10:燃料電池
12:燃料極
13:電解質膜
14:空気極
132:プロトン導伝性高分子層
134:シート部材
Claims (3)
- 燃料電池用の電解質膜であって、
パーフルオロ型のプロトン導伝性ポリマーを主体に構成されたプロトン導伝性高分子層と、
ガラスファイバーを束ねて形成されたガラス糸を織ったガラスクロスからなる空隙率10〜90体積%のシート部材とを有し、
前記ガラスクロスの目開きは20〜300μmであり、
前記高分子層の厚さのうち30〜80%の厚さの部分には、前記シート部材の厚み方向のほぼ100%が埋没して配置されている、電解質膜。 - 燃料極と、空気極と、それらの極の間に配置された請求項1に記載の電解質膜とを備える燃料電池。
- 前記燃料極は、メタノールから水素を生じさせ得る触媒を有する請求項2に記載の燃料電池。
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