JP3891312B2 - パンティストッキング - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は芯糸にポリウレタン弾性糸を、巻糸にナイロンフィラメント糸を使用したカバリング糸を1コース毎交互に編成された通称ゾッキパンティストッキングに関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、ポリウレタン弾性糸の登場により芯糸にポリウレタン弾性糸を使い巻糸にナイロンフィラメントを使用した通称ゾッキパンティストッキングが隆盛を極めている。この芯糸にポリウレタン弾性糸を使い巻糸にナイロンフィラメントを使用したシングルカバリング加工糸をS撚とZ撚を1コース毎交互に編み立てしたゾッキパンティストッキングは伸縮性に優れており、かつ適度な着用感のため急速に拡大展開されている。
しかし、これらのシングルカバリング加工糸(以下SCYと言う)をS撚とZ撚を1コース毎交互に編み立てしたゾッキパンティストッキングはコア切れ(芯糸のポリウレタン弾性糸が着用中に摩耗して切断する)の耐久性の面では満足できるものが少ない。
また一方、耐久性を改善したゾッキパンティストッキングとしてダブルカバリング加工糸(以下DCYと言う)を全給糸に使用した通称DCYゾッキパンティストッキングが市販されている。このDCYゾッキパンティストッキングは耐久性の面では満足できるが、着用時のしめつけ感が強くなりソフトなしめつけ感を好む女性には不人気である。
更に、従来のSCY及びDCYゾッキパンティストッキングは芯糸のポリウレタン弾性糸の特性から着用前の置き寸と着用後の伸び寸の差が大きいため、着用時に破れ(初期破れと言う)が発生したりしてソフトなしめつけ感を好む女性に人気の高い製品が少ないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はゾッキパンティストッキングでありながら伸縮性に優れており、かつソフトな着用感及び着用時の破れ(初期破れ)の少ないパンティストッキングを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために次の手段をとるものである。すなわち、本発明は(1)芯糸に配するポリウレタン弾性糸の乾熱セット性が異なる2種以上のカバリング糸を1コース毎に編成してなり、芯糸に配するポリウレタン弾性糸のPSD140℃の差が20〜70%であることを特徴とするパンティストッキング。
(ここで、PSD140℃とはポリウレタン弾性糸を100%伸長し、140℃で60秒間乾熱セットした後の永久変形率を言う。)
(2)PSD140℃が55〜95%のポリウレタン弾性糸を芯糸としたカバリング糸とPSD140℃が20〜45%のポリウレタン弾性糸を芯糸としたカバリング糸を1コース毎に編成してなることを特徴とする請求項1記載のパンティストッキング。
【0005】
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するポリウレタン弾性糸は乾熱セット性の観点から2種以上のものが使用される。その差異はPSD140℃が20%以上あれば良く、好ましくは20〜70%である。
乾熱セット性が高いポリウレタン弾性糸のPSD140℃は55〜95%であれば良い。かかる弾性糸は主として溶融紡糸法により得られ、ウレタン結合とエステル結合を有するいわゆるエステル型ポリウレタンが好ましい。
【0006】
一方、乾熱セット性が低いポリウレタン弾性糸のPSD140℃は20〜45%であれば良い。かかる弾性糸は主として乾式紡糸法により得られ、ウレタン結合とエーテル結合を有するいわゆるエーテル型ポリウレタンが好ましい。
【0007】
これらのポリウレタン弾性糸は10〜40デニールのものが好ましい。
また本発明におけるカバリング糸の巻糸に使用するナイロンフィラメント糸はナイロン6及びナイロン66や46のポリアミド系合成繊維のいずれも採用できる。ナイロンフィラメント糸のデニールは5〜30dを使用のるのが好ましい。
【0008】
本発明にかかるパンティストッキングは上記乾熱セット性が低いポリウレタン弾性糸を芯糸とし上記ナイロンフィラメント糸を巻糸としたカバリング糸と上記乾熱セット性が高いポリウレタン弾性糸を芯糸とし上記ナイロンフィラメント糸を巻糸としたカバリング糸とを1コース毎に交互(1〜2本交互)に編成し、染色・仕上加工することにより得られる。
尚、カバリング形態はSCY及びCCYのいずれでも良いが、耐久性の観点からDCYが好ましい。
【0009】
ここで重要なことは上記編地を染色・仕上加工する際に乾熱セット性が高いウレタン弾性糸のセット率が30〜80%、好ましくは30〜60%となる条件で熱処理を施すことである。
具体的にはプリセット又はファイナルセット時のいずれかで110〜130℃の温度で5〜30秒間セットすることが好ましい。
【0010】
上記方法により得られた編地を少なくともレッグ部に用いてパンティストッキングとなす。
かかるパンティストッキングは従来問題とされたSCYゾッキパンティストッキング、特にDCYパンティストッキングの着用前の置き寸と着用後の伸び寸との差が大きいことによる着用時の破れを防止することが可能となり、外観品位や着用感に優れ、着用前の置き寸と着用後の伸び寸との差を少なくしたゾッキパンティストッキングを得ることができた。
【0011】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。実施例における「%」は全て「重量%」を示す。
【0012】
(永久変形率)
ポリウレタン系弾性繊維の繊度当たり1mgの荷重をかけL0 を試料長とする。次いで、試料を2倍に伸長し伸長状態のまま乾熱処理(140℃×1分)を行い、1時間常温にて弛緩後、1mg/dの荷重下で長さL1 を測定する。下記式を用いセット率を算出する。
永久変形率[%]=(L1 −L0 )×100/L0
【0013】
(実施例1)
SCYは芯糸:PSD140℃が30%のポリウレタン弾性糸20d
巻糸:ナイロンフィラメント糸 12d/5f
カバリング条件:芯糸ドラフト3.0×撚数1600t/mでS撚
SCY2は芯糸:PSD140℃が80%のポリウレタン弾性糸20d
巻糸:ナイロンフィラメント糸 12d/5f
カバリング条件:芯糸ドラフト3.0×撚数1600t/mでZ撚
上記のカバリング糸を4口パンティストッキング編機(4″φ×400本)にてSCY1のS撚とSCY2のZ撚を1コース毎交互に給糸編成した後、染色加工に115℃で仕上セットしてSCY2のポリウレタン弾性糸20dが55%セットされたパンティストッキングを作成した。
【0014】
Figure 0003891312
上記のカバリング糸を4口パンティストッキング編機(4″φ×400本)にてDCY1とDCY2を1コース毎交互に給糸編成した後、染色加工に115℃で仕上セットしてDCY2のポリウレタン弾性糸20dが35%セットされたパンティストッキングを作成した。
【0015】
(比較例1)実施例1と同様のSCY1のS撚に、
SCY2は芯糸:PSD140℃が30%のポリウレタン弾性糸20d
巻糸:ナイロンフィラメント糸 12d/5f
カバリング条件:芯糸ドラフト3.0×撚数1600t/mでZ撚
上記のPSD140℃が同じポリウレタン弾性糸20dを芯糸にしたカバリング糸を4口パンティストッキング編機(4″φ×400本)にてSCY1のS撚とSCY2のZ撚を1コース毎交互に給糸編成した後、染色加工に115℃で仕上セットしてSCY1及びSCY2のポリウレタン弾性糸20dがほとんどセットされていない(20%以下のセット率)パンティストッキングを作成した。
【0016】
Figure 0003891312
上記のカバリング糸を4口パンティストッキング編機(4″φ×400本)にてDCY2を1コース毎交互に給糸編成した後、染色加工に115℃で仕上セットしてDCY2を1コース毎交互に給糸編成した後、染色加工に115℃で仕上セットしてDCY2のポリウレタン弾性糸20dがほとんどセットされていない(20%以下のセット率)パンティストッキングを作成した。
以上の実施例1、2及び比較例1、2のパンティストッキングの着用前の置き寸と着用後の伸び寸の差と初期破れ率及び着用時のしめつけ感の官能評価を実施した。この結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
Figure 0003891312
【0018】
社内モニターのベア天竺丸編生地の風合い官能評価は5段階評価を行い、10名の平均値が4点以上が◎、3〜4点が○、2〜3点が△、2点未満を×とした。初期破れ率は着用初日〜3日目までの製品の破れ発生率を言う。
【0019】
【発明の効果】
以上のような構成のPSD140℃の差が20〜70%であり、PSD140℃が55〜95%の乾熱セット性の高いポリウレタン弾性糸とPSD140℃が20〜45%の乾熱セット性の低いポリウレタン弾性糸をカバリング糸の各々芯糸に使用し、巻糸にナイロンフィラメント糸を使用したカバリング糸を1コース毎交互に編成し、乾熱セット性の高いポリウレタン弾性糸が30〜80%仕上セットされたことを特徴とするパンティストッキングは着用前の置き寸と着用後の伸び寸との差を少なくなって初期破れ率も低く、ソフトな風合いを有し、着用時のはき心地にも優れている。

Claims (2)

  1. 芯糸に配するポリウレタン弾性糸の乾熱セット性が異なる2種以上のカバリング糸を1コース毎に編成してなり、芯糸に配するポリウレタン弾性糸のPSD140℃の差が20〜70%であることを特徴とするパンティストッキング。
    (ここで、PSD140℃とはポリウレタン弾性糸を100%伸長し、140℃で60秒間乾熱セットした後の永久変形率を言う。)
  2. PSD140℃が55〜95%のポリウレタン弾性糸を芯糸としたカバリング糸とPSD140℃が20〜45%のポリウレタン弾性糸を芯糸としたカバリング糸を1コース毎に編成してなることを特徴とする請求項1記載のパンティストッキング
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