JP3890943B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズル開口からインク滴を吐出させて画像や文字を記録用紙に記録するインクジェット式記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図17は、従来から一般的に採用されているインクジェット式記録装置の周辺構造の一例を示す図である。この装置は、上部にインクカートリッジ1が搭載され、下面に記録ヘッド2が取り付けられたキャリッジ3と、記録ヘッド2を封止等するキャップ4とを備えている。
【0003】
上記キャリッジ3は、タイミングベルト5を介してステッピングモータ6に接続され、ガイドバー7に案内されて記録用紙8の紙幅方向に往復移動するようになっている。そして、記録ヘッド2からのインク吐出状態を制御するために、駆動回路9が設けられている。この駆動回路9は収容ケース10内に配置され、この収容ケース10が壁枠部材11に固定されている。駆動回路9からの駆動信号や各種の制御信号はフレキシブルフラットケーブル12を経て記録ヘッド2に入力されている。
【0004】
上記キャリッジ3には、記録用紙8と対向する面(この例では下面)に、記録ヘッド2が取り付けられている。そして、この記録ヘッド2にインクカートリッジ1からインクが供給され、キャリッジ3を移動させながら記録用紙8上面にインク滴を吐出させて画像や文字をドットマトリックスにより印刷するようになっている。
【0005】
上記キャップ4は、キャリッジ3の移動範囲内の非印刷領域に設けられ、印刷休止中に記録ヘッド2のノズル面を封止することによりノズル開口の乾燥をできるだけ防ぐようになっている。また、キャップ4は、吸引ポンプ13に接続され、クリーニング動作時には記録ヘッド2のノズル開口に負圧を与えてノズル開口からインクを吸引するようになっている。さらに、このキャップ4は、フラッシング動作によって記録ヘッド2から吐出されたインク滴を受ける容器として機能することもある。なお、記録ヘッド2に設けられているノズル面やノズル開口は一般的によく知られた構造であるが、これらについては後述の記録ヘッドの説明において詳しく説明する。
【0006】
上記キャリッジ3に往復移動をさせながら印刷をするときに、フレキシブルフラットケーブル12に連続的な湾曲変形をさせながら駆動回路9から記録ヘッド2に駆動信号等が入力されている。このフレキシブルフラットケーブル12は、図18に示したように、多数の導通線である導電パターン14が平行に配列された帯状の形態であり、可撓性に富み湾曲変形に耐久性のある合成樹脂15にモールドされている。導電パターン14自体も上記合成樹脂15と同様の耐久性を保有させるために、銅合金製の薄い板材を細く短冊状に切断してあり、その厚さはきわめて薄いものとしてある。
【0007】
導電パターン14の本数は、インクの種類数によってきまる圧力発生素子の個数やアース線、温度検知信号線、その他の駆動電源線等も加算されて、たとえば約30本にもおよぶ数量である。昨今では、印刷品質の向上等からインクの種類を増大させたり、記録装置が設置されている場所の温度や湿度等の環境に順応させるために、駆動回路9から記録ヘッド2に入力される信号の種類も増大を余儀なくされている。
【0008】
このような要請に対応する最も簡単な手法は、フレキシブルフラットケーブル12の幅を大きくして導電パターン14の本数を増やすことが考えられる。しかし、このようにフレキシブルフラットケーブル12の幅を拡大すると、印刷時の連続的な湾曲変形の際に近在の関連部材に同ケーブル12が干渉して円滑な印刷動作に支障を来すという問題がある。あるいは、幅が拡大されていると、フレキシブルフラットケーブル12にねじり変形が付与されていたりすると、印刷動作の変形時にケーブル端の伸び量が大きくなって、このケーブル端が裂けるおそれが生じてくる。
【0009】
上述の問題を解決するために、図19に示したように、フレキシブルフラットケーブル12を第1のフレキシブルフラットケーブル12Aと第2のフレキシブルフラットケーブル12Bに分割して、両ケーブル12A,12Bを積層構造とする方法が検討されている。
【0010】
図20(A)は、第1および第2の両フレキシブルフラットケーブル12A,12Bにおける導電パターン14,14の極性の関係を示す断面図であり、ここではハッチングを施した導電パターン14が正極側を、ハッチングを施していない白抜きの導電パターン14が負極側を表している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように積層構造のなかで異極同士が対向していて両導電パターン14,14に同時に通電されていると、両導電パターン14,14の磁界が図20の矢線のように逆方向に発生するので両導電パターン間の相互インダクタンスにより、記録ヘッド2に投入される電流量に低減現象が発生する。したがって、記録ヘッド2の圧力発生素子の駆動エネルギーに不足を来すこととなり、正常なインク吐出がなされないという不具合を生じる可能性がある。
【0012】
すなわち、記録ヘッド2の特定のノズル開口列だけにインク吐出量の不足が発生し、そのノズル開口列による印刷不良部分が発生して、全体としての印刷仕上がりが異常なものとなってしまう。なお、図20(B)は、理解しやすくするために、極性を中心にして図示した断面図である。
【0013】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、積層構造とされた第1および第2の各フレキシブルフラットケーブルの導電パターン間に発生する相互インダクタンスによる問題を解消することを主たる目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のインクジェット式記録装置は、駆動回路からの駆動信号によって記録ヘッドを作動させてインク滴を吐出するインクジェット式記録装置であって、上記記録ヘッドはインクが供給される複数の圧力室群と、上記複数の圧力室に圧力を発生させる複数の圧力発生素子群と、上記圧力室に連通してインク滴を吐出する複数ノズル開口群とを含んで構成され、上記駆動回路からの駆動信号は、駆動回路の正極と圧力発生素子の正極とを接続する正極側導電パターンと、駆動回路の負極と圧力発生素子の負極とを接続する負極側導電パターンを少なくとも含む多数の導電パターンが配列された帯状のフレキシブルフラットケーブルに通電されて上記記録ヘッドの圧力発生素子群に入力され、上記フレキシブルフラットケーブルは少なくとも第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルによる複数枚の積層構造とされ、上記積層構造の対向している第1のフレキシブルフラットケーブルのある圧力発生素子群に供給される導電パターンと第2のフレキシブルフラットケーブルの別の圧力発生素子群に供給される導電パターンとは、各々の極性が同一極性とされていることを要旨とする。
【0015】
すなわち、上記フレキシブルフラットケーブルは少なくとも第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルによる複数枚の積層構造とされ、上記積層構造の対向している第1のフレキシブルフラットケーブルの導電パターンと第2のフレキシブルフラットケーブルの導電パターンとは、各々の極性が同一極性とされている。したがって、上記両導電パターンに通電されているときには、両導電パターンに発生する磁界は同方向となり、相互インダクタンスの影響が少なくなる。このような現象によって、圧力発生素子群に入力される電流量が期待どおりに確保され、インク吐出量に不足を来すことがほとんどなく、正常な印刷が実行される。
【0016】
このようにフレキシブルフラットケーブルの積層化に伴う問題が解消されるので、フレキシブルフラットケーブルが媒介する信号の種類が増加しても、フレキシブルフラットケーブル自体の幅を拡大することなく対処することができる。むしろ、積層構造とすることによって、従来のケーブル幅よりも小さな寸法の幅にすることもできて、フレキシブルフラットケーブルの移動占有空間を少なくして、記録装置のコンパクト化に役立てることができる。
【0017】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記各フレキシブルフラットケーブルの対向している導電パターンは、一方のフレキシブルフラットケーブルの導電パターンによってある種のインクに対応した圧力発生素子群に駆動信号が通電され、他方のフレキシブルフラットケーブルの導電パターンによって他の種のインクに対応した圧力発生素子群に駆動信号が通電される場合には、両導電パターン間の相互インダクタンスの影響が減少されていることから、上記のある種のインクのための圧力発生素子群と上記の他の種のインクのための圧力発生素子群とが正常に駆動され、両インクのための導電パターンが対向していても、吐出インク量に不足を来すことがほとんどなく、印刷不良の発生が著しく減少する。
【0018】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記各導電パターンは、駆動回路の正極と圧力発生素子の正極とを接続する正極側導電パターンと、駆動回路の負極と圧力発生素子の負極とを接続する負極側導電パターンとが1組になって1つの種類のインクに対応した圧力発生素子群と駆動回路とが接続されている場合には、第1および第2のフレキシブルフラットケーブルの各々に配置された上記の正極側導電パターンと負極側導電パターンとの組が対向していても、相互インダクタンスの影響が減少されていることから、各インクに対応した圧力発生素子群を正常に作動させることができて、吐出インク量に不足を来すことがほとんどなく、印刷不良の発生が著しく減少する。
【0019】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記正極側導電パターンが1本、負極側導電パターンが2本設けられて駆動回路から各々の圧力発生素子群に対する通電が行われる場合には、負極側導電パターンに流れる電流が半減することから、第1および第2のフレキシブルフラットケーブル間の相互インダクタンスの影響が少なくなることから、各インクに対応した圧力発生素子をより一層正常に作動させることができて、吐出インク量に不足を来すことがほとんどなく、印刷不良の発生が著しく減少する。
【0020】
本発明のインクジェット式記録装置において、各々の圧力発生素子群毎に上記正極側導電パターンが2本、上記負極側導電パターンが2本設けられているとともに、正極側導電パターンと負極側導電パターンとが交互に配列されている場合には、1本の正極側導電パターンと負極側導電パターンに流れる電流量が減少されることから、各導電パターンからの磁気的影響の度合いを低減させて、周辺機器に対する外乱的影響を著しく少なくすることができる。
【0021】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルにおける各々の正極側導電パターンと負極側導電パターンの配列順序が同一順序である場合には、第1,第2のフレキシブルフラットケーブルの各々に配置した正極側および負極側の導電パターンを直接的に対向させればよいことから、相互インダクタンスによる弊害を最も単純な方法で回避できる。
【0022】
本発明のインクジェット式記録装置において、いずれか一方のフレキシブルフラットケーブルを他方のフレキシブルフラットケーブルに対してフレキシブルフラットケーブルの幅方向にずらすことにより両フレキシブルフラットケーブルの対向する導電パターンの極性が同一とされた場合には、正極側導電パターンと負極側導電パターンの配列順序が同一順序でなくても、同極対向の原則が成立することから、正極側導電パターンと負極側導電パターンとの配列順序の自由度が拡大される。
【0023】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルにおける各々の正極側導電パターンと負極側導電パターンとが逆向きの順序である場合には、このように逆向きの関係であっても両フレキシブルフラットケーブルをずらした関係にすることから、同極対向の原則が成立する。換言すると、駆動回路と圧力発生素子の各端子の極性の関係で、上述のような逆向きの関係を選択することがあっても、同極対向が実行できる。
【0024】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記積層構造のフレキシブルフラットケーブルにおける圧力発生素子への駆動信号が通電される導電パターンと対向する箇所に、圧力発生素子への駆動信号が通電されない補助導電パターンを設け、この補助導電パターンに上記駆動信号との間で相互に影響の少ない電流等を通電させるように構成した場合には、余剰の導電パターンを活用できることから、補助導電パターンを、例えばアース線,温度検知線,他の目的の電源等に活用し、上記駆動信号に副作用が及ばないような選択を可能としている。
【0025】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記フレキシブルフラットケーブルが、第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルが長手方向に沿った折れ線を介して折り重ねられたものである場合は、幅広のフレキシブルフラットケーブルを使用できることから、二つ折りによってスペース的な不利益を回避することができる。同時に、1枚のフレキシブルフラットケーブルを折り曲げるものであるから、部品点数は増加することなく、かつ製造しやすいというメリットにより、原価低減にきわめて有利である。
【0026】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記フレキシブルフラットケーブルが、第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルが接着層を介して接着されたものである場合には、接着手法による両フレキシブルフラットケーブルの一体化ができることから、印刷動作で連続的な湾曲変形が繰り返されても、両フレキシブルフラットケーブルが簡単に剥離したりすることがなく、同極対向の原則が確実に維持される。
【0027】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記圧力発生素子が、縦振動モードの圧電振動子,たわみ振動モードの圧電振動子,圧力室内のインクを加熱する加熱素子の少なくともいずれかである場合には、このような各種の圧電振動子や加熱素子を用いた記録装置においても、上述のような種々な作用効果を享受することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0029】
図1から図4は、本発明のインクジェット式記録装置の第1の実施の形態を示す図である。図1は、インクジェット式記録装置の周辺構造の一例を示す図であり、基本的には図17に示すものと同様であり、以下同様の部分は同じ符号を用いて説明する。
【0030】
このインクジェット式記録装置は、上部にインクカートリッジ1が搭載され、下面に記録ヘッド2が取り付けられたキャリッジ3と、記録ヘッド2を封止等するキャップ4とを備えている。
【0031】
上記キャリッジ3は、タイミングベルト5を介してステッピングモータ6に接続され、ガイドバー7に案内されて記録用紙8の紙幅方向に往復移動するようになっている。そして、記録ヘッド2からのインク吐出状態を制御するために、駆動回路9が設けられている。この駆動回路9は収容ケース10内に配置され、この収容ケース10が壁枠部材11に固定されている。駆動回路9からの駆動信号や各種の制御信号はフレキシブルフラットケーブル12を経て記録ヘッド2に入力されている。
【0032】
上記キャリッジ3には、記録用紙8と対向する面(この例では下面)に、記録ヘッド2が取り付けられている。そして、この記録ヘッド2にインクカートリッジ1からインクが供給され、キャリッジ3を移動させながら記録用紙8上面にインク滴を吐出させて画像や文字をドットマトリックスにより印刷するようになっている。
【0033】
上記キャップ4は、キャリッジ3の移動範囲内の非印刷領域に設けられ、印刷休止中に記録ヘッド2のノズル面を封止することによりノズル開口の乾燥をできるだけ防ぐようになっている。また、キャップ4は、吸引ポンプ13に接続され、クリーニング動作時には記録ヘッド2のノズル開口に負圧を与えてノズル開口からインクを吸引するようになっている。さらに、このキャップ4は、フラッシング動作によって記録ヘッド2から吐出されたインク滴を受ける容器として機能することもある。なお、記録ヘッド2に設けられているノズル面やノズル開口については、後述の記録ヘッドの説明において詳しく説明する。
【0034】
上記キャリッジ3に往復移動をさせながら印刷をするときに、フレキシブルフラットケーブル12に連続的な湾曲変形をさせながら駆動回路9から記録ヘッド2に駆動信号等が入力されている。このフレキシブルフラットケーブル12は、図4(A)に示したように、多数の導通線である導電パターン14が平行に配列された帯状の形態であり、可撓性に富み湾曲変形に対して耐久性のある合成樹脂15にモールドされている。導電パターン14自体も上記合成樹脂15と同様な耐久性を保有させるために、銅合金製の薄い板材を細く短冊状に切断してあり、その厚さはきわめて薄いものとしてある。
【0035】
上記記録ヘッド2について説明する。図2に示すように、流路ユニット16は、ノズル開口17が列設されたノズルプレート18と、各ノズル開口17に連通する圧力室19が列設された流路基板20と、各圧力室19の下部開口を塞ぐ振動板21とが積層されて構成されている。流路基板20には、各圧力室19とインク流路22を介して連通し、各圧力室19に導入されるインクを貯留するインク貯留室23が形成されている。
【0036】
上記記録ヘッド2の基部材をなすヘッドケース24は、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が射出成形されてなり、上下に貫通する空間25に圧力発生素子である圧電振動子26が収容されるようになっている。圧電振動子26は、後端側がヘッドケース24に取り付けられた固定基板27に固着されるとともに、先端面が振動板21下面の島部21Aに固着されている。
【0037】
上記各圧力室19,圧電振動子26,ノズル開口17は、図2における紙面に垂直な方向に多数配列されている。すなわち、この例では2列のノズル列が形成され、各ノズル列を1単位として同種のインクを吐出するようになっている。
【0038】
上記圧電振動子26の各々には、図2に示したように入力用の導通線28が接続され、図3に示すように、各導通線28はヘッド基板29に接続されている。そして、フレキシブルフラットケーブル12とヘッド基板29の端部に設けられたコネクタ30を結合して、導通線28とフレキシブルフラットケーブル12がヘッド基板29を介して電気的に接続されている。このような導通経路で圧電振動子26に駆動信号が入力されると、圧電振動子26が長手方向に伸縮させられ、圧力室19内の圧力を変動させることにより、圧力室19内のインクをノズル開口17からインク滴として吐出させる。
【0039】
図4に示した例は、第1の実施の形態の要部であり、フレキシブルフラットケーブル12が第1のフレキシブルフラットケーブル12Aと第2のフレキシブルフラットケーブル12Bの積層構造とされている。図4(A)において、ハッチングを施した導電パターン14が正極側導電パターン14Aであり、ハッチングを施していない白抜きの導電パターン14が負極側導電パターン14Bである。各フレキシブルフラットケーブル12A,12Bに配列されている正極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bとは同極同士がほとんどずれることなく対向している。すなわち、対向関係にある導電パターン14は同一極性とされている。なお、図4(B)は、理解しやすくするために、極性を中心にして示した断面図であり、以下の実施の形態の説明は、この例にならって図示する。
【0040】
図4に示した例は、駆動回路9から圧電振動子26への入力線が、正極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bとが1本ずつで構成され、同時に配列順序が、図示の左側から+−+−・・・と同一順序にされている場合である。正極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bとが1組になって1つの種類のインクに対応した圧電振動子26に駆動信号を入力するように構成されている。したがって、図4に示したように上記の組が6つある場合は、6列のノズル列に対応して合計6色のインクを吐出することになる。6色のインクの例としては、例えば、ブラック,イエロー,マゼンダ,シアン,ライトマゼンダ,ライトシアンである。なお、上述の積層構造とするためには、両フレキシブルフラットケーブル12Aと12Bを接着剤で一体化するのが適当である。この接着方式については、後述の実施の形態で詳しく説明する。
【0041】
この第1の実施の形態によれば、正極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bとが同一順序で配列されているので、両フレキシブルフラットケーブル12Aと12Bとの導電パターン14同士は同極の関係におかれ、前述のような相互インダクタンスによる電流量の低減が発生せず、圧電振動子26には正常な駆動信号が入力されて、ノズル開口17からのインク吐出状態の適正化が図られる。
【0042】
さらに、フレキシブルフラットケーブル12の積層構造によって、導電パターン14A,14Bの配列数量が大幅に拡大できるので、駆動回路9から圧電振動子26への入力信号の種類を増大させることが実現し、記録ヘッド2の機能向上にとって有利である。
【0043】
図5に示した例は、第2の実施の形態である。これは、駆動回路9の正極と圧電振動子26の正極とを接続する正極側導電パターン14Aが1本、駆動回路9の負極と圧電振動子26の負極とを接続する負極側導電パターン14Bが2本で構成され、正極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bとの配列は、図示の左側から+−−+−−・・・と同一順序にされている。それ以外の構成は、上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0044】
この第2の実施の形態によれば、負極側導電パターン14Bが2本とされているためにそこに流れる電流が半減し、第1および第2のフレキシブルフラットケーブル12A,12B間の相互インダクタンスの影響が少なくなる。したがって、各インクに対応した圧電振動子26をより一層正常に作動させることができて、吐出インク量に不足を来すことがなく、印刷不良の発生が著しく減少する。それ以外は、上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0045】
図6に示した例は、第3の実施の形態である。これは、正極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bとがそれぞれ2本ずつ設けられ、しかも、図示の左側から+−+−・・・と交互に配列されている。この場合には、同極対向とするために第1のフレキシブルフラットケーブル12Aに対して第2のフレキシブルフラットケーブル12Bが導電パターン2本分だけずらされている。なお、このようにずらさないで図5のような対応関係にしてもよい。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0046】
この第3の実施の形態によれば、1本の正極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bに流れる電流量が減少されることから、各導電パターンからの磁気的影響の度合いを低減させて、周辺機器に対する外乱的影響を著しく少なくすることができる。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0047】
図7に示した例は、第4の実施の形態である。これは、第1のフレキシブルフラットケーブル12Aと第2のフレキシブルフラットケーブル12Bが幅方向に導電パターン1本分ずれていて、第1のフレキシブルフラットケーブル12Aにおける正極側と負極側との導電パターンの配列順序と第2のフレキシブルフラットケーブル12Bにおける正極側と負極側との導電パターンの配列順序が逆になっている場合である。そして、正極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bはそれぞれ1本ずつである。すなわち、この例では、図示の上側の第1のフレキシブルフラットケーブル12Aでは、導電パターンが図示の左側から+−+−・・・と配列され、図示下側の第2のフレキシブルフラットケーブル12Bでは、導電パターンが図示の左側から−+−+・・・と配列されている。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0048】
この第4の実施の形態によれば、上記配列順序が逆向きの関係であっても両フレキシブルフラットケーブル12A,12Bをずらすだけで、同極対向の原則が成立する。換言すると、駆動回路9と圧力発生素子の各端子の極性の関係で、上述のような逆向きの関係を選択することがあっても、同極対向が実行できる。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0049】
図8に示した例は、第5の実施の形態である。これは、上記実施の形態と同様に、第1のフレキシブルフラットケーブル12Aと第2のフレキシブルフラットケーブル12Bが幅方向に導電パターン1本分ずれていて、第1のフレキシブルフラットケーブル12Aにおける正極側と負極側との導電パターンの配列順序と第2のフレキシブルフラットケーブル12Bにおける正極側と負極側との導電パターンの配列順序が逆になっている場合である。そして、正極側導電パターン14Aは1本、負極側導電パターン14Bは2本とされている。すなわち、この例では、図示の上側の第1のフレキシブルフラットケーブル12Aでは、導電パターンが図示の左側から+−−+−−・・・と配列され、図示下側の第2のフレキシブルフラットケーブル12Bでは、導電パターンが図示の左側から−−+−−+・・・と配列されている。それ以外は、各上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0050】
この第5の実施の形態によれば、上記配列順序が逆向きの関係であっても両フレキシブルフラットケーブル12A,12Bをずらすだけで、同極対向の原則が成立する。換言すると、駆動回路と圧力発生素子の各端子の極性の関係で、上述のような逆向きの関係を選択することがあっても、同極対向が実行できる。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0051】
図9に示した例は、第6の実施の形態である。これは、第1のフレキシブルフラットケーブル12Aと第2のフレキシブルフラットケーブル12Bが幅方向に導電パターン1本分ずれていて、第1のフレキシブルフラットケーブル12Aにおける正極側と負極側との導電パターンの配列順序と第2のフレキシブルフラットケーブル12Bにおける正極側と負極側との導電パターンの配列順序が逆になっている場合である。すなわち、この例では、図示の上側の第1のフレキシブルフラットケーブル12Aでは、導電パターンが図示の左側から+−+−+−+−・・・と配列され、図示下側の第2のフレキシブルフラットケーブル12Bでは、導電パターンが図示の左側から−+−+−+−+・・・と配列されている。そして、正極側導電パターン14Aと負極側導電パターン14Bはそれぞれ2本ずつである。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0052】
この第6の実施の形態でも、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0053】
図10に示した例は、第7の実施の形態である。これは、第1のフレキシブルフラットケーブル12Aと第2のフレキシブルフラットケーブル12Bが幅方向に導電パターン1本分ずれていて、正極側導電パターン14Aが1本、負極側導電パターン14Bが2本で1組を構成している。正負両極の配列については、すなわち、この例では、図示の上側の第1のフレキシブルフラットケーブル12Aでは、導電パターンが図示の左側から−+−−+−・・・と配列され、図示下側の第2のフレキシブルフラットケーブル12Bでは、導電パターンが図示の左側から+−−+−−・・・と配列されている。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0054】
この第7の実施の形態でも、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0055】
図11に示した例は、第8の実施の形態である。これは、上記積層構造のフレキシブルフラットケーブル12A,12Bにおける圧電振動子26への駆動信号が通電される導電パターン14と対向する箇所に、圧電振動子26への駆動信号が通電されない補助導電パターン33を設け、この補助導電パターン33に上記駆動信号との間で相互に影響の少ない信号、例えばアース,温度検知用信号,その他の電源等を通電させるように構成した場合である。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0056】
この第8の実施の形態によれば、余剰の導電パターンを活用できるので、アース線,温度検知線,他の目的の電源等に活用し、上記駆動信号に副作用が及ばないような選択を可能としている。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0057】
図12に示した例は、第9の実施の形態である。これは、上記補助導電パターン33がフレキシブルフラットケーブル12Aと12Bの各々に設けられたもので、図示のように補助導電パターン33は左右に離隔した配置とされている。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0058】
この第9の実施の形態によれば、補助導電パターン33が2箇所に配置できるので、余剰の導電パターンをより一層多角的に活用できる。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0059】
図13および図14に示した例は、第10の実施の形態である。これは、フレキシブルフラットケーブル12を3層の積層構造にした場合である。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0060】
この第10の実施の形態によれば、3層構造のフレキシブルフラットケーブル12とすることにより、より多くの駆動信号や各種の制御信号を記録ヘッド2に入力させることができる。同時に、3層化によって、フレキシブルフラットケーブル12の幅を狭くすることができ、印刷作動時の湾曲変形領域を少なくし、記録装置の小型化に有効である。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0061】
図15に示した例は、第11の実施の形態である。これは、フレキシブルフラットケーブル12を同ケーブルの長手方向に伸びる折れ線12Cを介して折り重ねた場合である。上記折れ線12Cは、このように重ね合わせたときに、正極側導電パターン14Aや負極側導電パターン14Bが前述のような同極対向となるように、その位置が設定されている。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0062】
この第11の実施の形態によれば、幅広のフレキシブルフラットケーブル12を使用できるので、二つ折りによってスペース的な不利益を回避することができる。同時に、1枚のフレキシブルフラットケーブル12を折り曲げるものであるから、部品点数は増加することなく、かつ製造しやすいというメリットにより、原価低減にきわめて有利である。
【0063】
図16に示した例は、第12の実施の形態である。これは、上記フレキシブルフラットケーブル12が、第1のフレキシブルフラットケーブル12Aと第2のフレキシブルフラットケーブル12Bが接着剤や両面テープ等の接着層32を介して接着されたものである。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0064】
この第12の実施の形態によれば、接着手法による両フレキシブルフラットケーブル12Aと12Bの一体化ができるので、印刷動作で連続的な湾曲変形が繰り返されても、両フレキシブルフラットケーブル12Aと12Bが簡単に剥離したりすることがなく、同極対向の原則が確実に維持される。
【0065】
なお、上記各実施の形態では、圧力発生素子として縦振動モードの圧電振動子26を用いた例を示したが、これに限定するものではなく、たわみ振動モードの圧電振動子や圧力室内のインクを加熱する加熱素子を用いることもできる。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、本発明のインクジェット式記録装置によれば、上記フレキシブルフラットケーブルは少なくとも第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルによる複数枚の積層構造とされ、上記積層構造の対向している第1のフレキシブルフラットケーブルの導電パターンと第2のフレキシブルフラットケーブルの導電パターンとは、各々の極性が同一極性とされている。したがって、上記両導電パターンに通電されているときには、両導電パターンに発生する磁界は同方向となり、相互インダクタンスの影響が少なくなる。このような現象によって、圧力発生素子に入力される電流量が期待どおりに確保され、インク吐出量に不足を来すことがほとんどなく、正常な印刷が実行される。
【0067】
このようにフレキシブルフラットケーブルの積層化に伴う問題が解消されるので、フレキシブルフラットケーブルが媒介する信号の種類が増加しても、フレキシブルフラットケーブル自体の幅を拡大することなく対処することができる。むしろ、積層構造とすることによって、従来のケーブル幅よりも小さな寸法の幅にすることもできて、フレキシブルフラットケーブルの移動占有空間を少なくして、記録装置のコンパクト化に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録装置の周辺構造を説明する斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のインクジェット式記録装置の記録ヘッドを示す断面図である。
【図3】本発明のインクジェット式記録装置の記録ヘッドを、簡略的に示す側面図である。
【図4】本発明のインクジェット式記録装置のフレキシブルフラットケーブルを示す断面図である。
【図5】第2の実施の形態を示したもので、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図6】第3の実施の形態を示したもので、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図7】第4の実施の形態を示したもので、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図8】第5の実施の形態を示したもので、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図9】第6の実施の形態を示したもので、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図10】第7の実施の形態を示したもので、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図11】第8の実施の形態を示したもので、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図12】第9の実施の形態を示したもので、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図13】第10の実施の形態を示したもので、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図14】第10の実施の形態の変形例を示したもので、フレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【図15】第11の実施の形態を示したもので、フレキシブルフラットケーブルを二つ折りにした場合の斜視図である。
【図16】第12の実施の形態を示したもので、接着剤でフレキシブルフラットケーブルを貼り合わせた場合の斜視図である。
【図17】従来のインクジェット式記録装置の周辺構造を示す斜視図である。
【図18】従来のフレキシブルフラットケーブルを示す斜視図である。
【図19】従来のフレキシブルフラットケーブルを積層した場合の断面図である。
【図20】導電パターンに生じる磁界の状態を示すフレキシブルフラットケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ
2 記録ヘッド
3 キャリッジ
4 キャップ
5 タイミングベルト
6 ステッピングモータ
7 ガイドバー
8 記録用紙
9 駆動回路
10 収容ケース
11 壁枠部材
12 フレキシブルフラットケーブル
12A 第1のフレキシブルフラットケーブル
12B 第2のフレキシブルフラットケーブル
12C 折れ線
13 吸引ポンプ
14 導電パターン
15 合成樹脂
16 流路ユニット
17 ノズル開口
18 ノズルプレート
19 圧力室
20 流路基板
21 振動板
21A 島部
22 インク流路
23 インク貯留室
24 ヘッドケース
25 空間
26 圧電振動子
27 固定基板
28 導通線
29 ヘッド基板
30 コネクタ
31 ダンパ用凹部
32 接着層
33 補助導電パターン

Claims (12)

  1. 駆動回路からの駆動信号によって記録ヘッドを作動させてインク滴を吐出するインクジェット式記録装置であって、上記記録ヘッドはインクが供給される複数の圧力室群と、上記複数の圧力室に圧力を発生させる複数の圧力発生素子群と、上記圧力室に連通してインク滴を吐出する複数ノズル開口群とを含んで構成され、上記駆動回路からの駆動信号は、駆動回路の正極と圧力発生素子の正極とを接続する正極側導電パターンと、駆動回路の負極と圧力発生素子の負極とを接続する負極側導電パターンを少なくとも含む多数の導電パターンが配列された帯状のフレキシブルフラットケーブルに通電されて上記記録ヘッドの圧力発生素子群に入力され、上記フレキシブルフラットケーブルは少なくとも第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルによる複数枚の積層構造とされ、上記積層構造の対向している第1のフレキシブルフラットケーブルのある圧力発生素子群に供給される導電パターンと第2のフレキシブルフラットケーブルの別の圧力発生素子群に供給される導電パターンとは、各々の極性が同一極性とされていることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 上記各フレキシブルフラットケーブルの対向している導電パターンは、一方のフレキシブルフラットケーブルの導電パターンによってある種のインクに対応した圧力発生素子群に駆動信号が通電され、他方のフレキシブルフラットケーブルの導電パターンによって他の種のインクに対応した圧力発生素子群に駆動信号が通電される請求項1記載のインクジェット式記録装置。
  3. 上記各導電パターンは、駆動回路の正極と圧力発生素子の正極とを接続する正極側導電パターンと、駆動回路の負極と圧力発生素子の負極とを接続する負極側導電パターンとが1組になって1つの種類のインクに対応した圧力発生素子群と駆動回路とが接続されている請求項1または2記載のインクジェット式記録装置。
  4. 上記正極側導電パターンが1本、負極側導電パターンが2本設けられて駆動回路から各々の圧力発生素子群に対する通電が行われる請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 各々の圧力発生素子群毎に上記正極側導電パターンが2本、上記負極側導電パターンが2本設けられているとともに、正極側導電パターンと負極側導電パターンとが交互に配列されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 上記第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルにおける各々の正極側導電パターンと負極側導電パターンの配列順序が同一順序である請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  7. いずれか一方のフレキシブルフラットケーブルを他方のフレキシブルフラットケーブルに対してフレキシブルフラットケーブルの幅方向にずらすことにより両フレキシブルフラットケーブルの対向する導電パターンの極性が同一とされた請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 上記第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルにおける各々の正極側導電パターンと負極側導電パターンとが逆向きの順序である請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  9. 上記積層構造のフレキシブルフラットケーブルにおける圧力発生素子への駆動信号が通電される導電パターンと対向する箇所に、圧力発生素子への駆動信号が通電されない補助導電パターンを設け、この補助導電パターンに上記駆動信号との間で相互に影響の少ない電流等を通電させるように構成した請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 上記フレキシブルフラットケーブルが、第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルが長手方向に沿った折れ線を介して折り重ねられたものである請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  11. 上記フレキシブルフラットケーブルが、第1のフレキシブルフラットケーブルと第2のフレキシブルフラットケーブルが接着層を介して接着されたものである請求項1〜10のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  12. 上記圧力発生素子が、縦振動モードの圧電振動子,たわみ振動モードの圧電振動子,圧力室内のインクを加熱する加熱素子の少なくともいずれかである請求項1〜11のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
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