JP3890830B2 - O2センサ診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はO2センサ診断装置に係り、特に排気ガス中の酸素濃度を検出するO2センサの異常状態を正確に診断し得るO2センサ診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両等に搭載されるエンジンには、空燃比を目標値に制御する空燃比制御装置を設けたものがある。空燃比制御装置においては、排気通路途中にO2センサを設け、このO2センサの出力信号から算出されるフィードバック制御量をフィードバック補正量により補正して空燃比が目標値になるよう燃料を制御するものがある。
【0003】
これにより、空燃比制御装置は、O2センサからの出力信号によりエンジンの空燃比を適正化して燃焼性を改善し、触媒体による排気浄化効率を向上し、排出される排気有害成分値の低減を図っている。
【0004】
前記O2センサ診断装置としては、特開平10−141122号公報に開示されるものがある。この公報に開示されるエンジンにおける酸素センサの劣化診断装置は、エンジンの排気通路に設けられて排気中の酸素濃度に感応して出力が変化するセンサであって、センサ素子を加熱するためのヒータが付設された酸素センサの劣化診断装置であって、ヒータへの通電開始後の経過時間が所定のディレー時間以上になっていることを条件として、酸素センサの劣化診断を行う劣化診断手段と、エンジンの温度状態を冷機状態と完暖状態とのいずれかに判別する冷機・完暖判別手段と、冷機・完暖判別手段によりエンジンの冷機状態が判別されたときに、劣化診断手段におけるディレー時間として、予め冷機状態に適合して設定されたディレー時間をセットする冷機時ディレー時間設定手段と、冷機・完暖判別手段によりエンジンの完暖状態が判別されたときに、劣化診断手段におけるディレー時間として、予め完暖状態に適合して設定されたディレー時間をセットする完暖時用ディレー時間設定手段とを含んで構成され、ヒータを備えた酸素センサの劣化診断を、活性状態の的確な判断の下に高頻度に実行させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のO2センサ診断装置において、O2センサの異常及び劣化による特性異常を診断する制御としては、既に多数の先願が存在する。
【0006】
そして、先願における劣化診断制御方法は、主に被毒や高温に晒されることによって生ずる出力特性の異常を診断するものである。
【0007】
また、上記以外のものにおいては、単なるO2センサの配線上のトラブルやショート、あるいは断線状態を診断する制御方法も存在するが、O2センサの出力特性は、図6に示す如く、エンジンの冷機状態時または始動後の所定時間の間、安定していない。
【0008】
このため、エンジン始動後の所定時間だけ及びエンジンの冷却水温度が低い場合には、診断を禁止している。
【0009】
そして、O2センサのコネクタまたはO2センサ内部に水等の侵入があると、O2センサ用ヒータ電源がO2センサ信号線にリークしたり、O2センサ素子絶縁抵抗が低下したり、O2センサの大気との呼吸状態が阻害され、この結果、図7に示す如く、O2センサの出力が異常となり、燃料制御が正確に行われなくなることにより、ドライバビリティ不良が発生したり、エンジンストールが発生してしまうという惧れがあり、実用上不利であるという不都合がある。
【0010】
更に、図7に示す如く、エンジンの一側たる第1シリンダバンク側の排気系に配設される第1O2センサ出力電圧であるO2バンク1の異常にように、異常状態が長く継続する場合には、現行の異常診断制御にて異常状態を判断することができるが、エンジンの他側たる第2シリンダバンク側の排気系に配設される第2O2センサ出力電圧であるO2バンク2に示すように、始動後しばらくの間のみ第2O2センサ出力電圧が異常状態にあり、その後に正常状態に復帰すると、O2センサの異常を検出することができなくなってしまうものである。
【0011】
エンジン始動時から何秒間だけ異常状態となるかは、水等の侵入度合いによって変動し、定まった値をとるものではない。
【0012】
実際の使用時に、上述した如き不具合が発生してしまうと、始動後、エンジンストールが発生したり、アイドル不調や加速不良等のドライバビリティの不良が発生するが、エンジンが暖まってしまうと正常状態に復帰してしまうことから、O2センサの異常状態を検出することができず、エンジンコントローラやスロットル、ISC(アイドル・スピード・コントロール)バルブ、AFS等の様々な部品が異常でないにもに拘わらず、ディーラー等での修理作業時に交換されてしまい、多大な時間が必要となり、実用上不利であるとともに、修理費用も嵩み、経済的に不利であるという不都合がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、エンジンの排気通路途中に排気ガス中の酸素濃度を検出するO2センサを設け、このO2センサの診断を行うべく制御する制御手段を有するO2センサ診断装置において、前記制御手段は、エンジン始動後のO2センサ異常診断時間を所定エンジン冷却水温以下となるエンジン冷却水温にて設定するとともに、O2センサ異常診断電圧幅を所定エンジン冷却水温以下となるエンジン冷却水温毎に設定する一方、エンジン始動後の経過時間が前記O2センサ異常診断時間以内であることと、検出したO2センサ出力電圧がO2センサの設計電圧に対して前記O2センサ異常診断電圧幅から外れることと、前記エンジンがアイドリング中であることとを異常判定条件として設定し、この制御手段が、前記エンジンの燃料フィードバック制御の開始前でありかつ前記O2センサの活性前にO2センサ出力電圧を検出し、前記異常判定条件によって前記O2センサの診断を行う機能を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
上述の如く発明したことにより、制御手段によるO2センサの異常診断の際には、O2センサの活性前にO2センサ出力電圧を検出し、所定の異常判定条件によってO2センサの診断を行い、従来、診断困難であったO2センサの異常状態を正確に診断している。
【0015】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0016】
図1〜図5はこの発明の実施例を示すものである。図2において、2はエンジン、4は吸気通路、6は排気通路である。
【0017】
このエンジン2は、一側の第1シリンダバンク8と他側の第2シリンダバンク10とをV字形状に配設している。
【0018】
そして、前記吸気通路4には、上流側から、エアクリーナ12と、吸気温センサ14と、マスエアフローセンサ16と、スロットルバルブ18とが順次配設され、吸気通路4の下流側を2本の第1、第2分岐吸気通路4−1、4−2に分岐させて設け、第1分岐吸気通路4−1を前記第1シリンダバンク8側の図示しない燃焼室に接続して設けるとともに、第2分岐吸気通路4−2を前記第2シリンダバンク10側の図示しない燃焼室に接続して設ける。
【0019】
また、前記スロットルバルブ18には、このスロットルバルブ18のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ20を設けるとともに、前記スロットルバルブ18をバイパスするバイパス通路22を設け、このバイパス通路22途中にアイドル・エア・コントロールバルブ24を設ける。
【0020】
更に、前記排気通路6は、上流側を2本の第1、第2分岐排気通路6−1、6−2に分岐して設け、第1分岐排気通路6−1を前記第1シリンダバンク8側の図示しない燃焼室に接続して設けるとともに、第2分岐排気通路6−2を前記第2シリンダバンク10側の図示しない燃焼室に接続して設ける。
【0021】
そして、第1分岐排気通路6−1途中に第1触媒コンバータ26−1を設けるとともに、第2分岐排気通路6−2途中に第2触媒コンバータ26−2を設け、第1分岐排気通路6−1途中の第1触媒コンバータ26−1よりも上流側部位に、排気ガス中の酸素濃度を検出する第1フロント側O2センサ28−1を設け、第1分岐排気通路6−1途中の第1触媒コンバータ26−1よりも下流側部位には第1リヤ側O2センサ30−1を設ける。
【0022】
前記第2分岐排気通路6−2途中の第2触媒コンバータ26−2よりも上流側部位に第2フロント側O2センサ28−2を設け、第2分岐排気通路6−2途中の第2触媒コンバータ26−2よりも下流側部位には第2リヤ側O2センサ30−2を設ける。
【0023】
更にまた、前記第1、第2リヤ側O2センサ30−1、30−2よりも下流側部位において、第1、第2分岐排気通路6−1、6−2を合流させ、この合流部位よりも下流側の排気通路6途中には三元触媒コンバータ32を配設する。
【0024】
前記エンジン2には、図示しない各燃焼室に指向させて燃料噴射弁34を設けている。燃料噴射弁34は、燃料供給通路36により燃料タンク38に連通されている。燃料タンク38内の燃料は、燃料ポンプ40により圧送され、燃料フィルタ42により塵埃を除去されて燃料供給通路36により燃料噴射弁34に供給される。
【0025】
前記燃料供給通路36途中には、燃料の圧力を調整する燃料圧力調整部44を連絡して設けている。燃料圧力調整部44は、吸気通路4に連通する導圧通路46から導入される吸気圧により燃料圧力を一定値に調整し、余剰の燃料を燃料戻り通路48により燃料タンク38に戻す。この燃料タンク38には燃料レベルセンサ50や圧力センサ52が配設されている。
【0026】
また、前記燃料タンク38は、蒸発燃料用通路54によりスロットルバルブ18よりも下流側の吸気通路4に連通して設け、蒸発燃料用通路54の途中にキャニスタ56を介設している。
【0027】
前記エンジン2には、EGR制御手段58を設けている。EGR制御手段58は、排気系から吸気系に還流される排気のEGR量を調整するEGRバルブ60を設けている。このEGRバルブ60は、排気系の第2フロント側O2センサ28−2よりも上流側の第2分岐排気通路6−2と吸気系の第1、第2分岐吸気通路4−1、4−2の合流部位とを連通するEGR通路62に設けられ、作動を電子的に制御されてEGR量を調整する。
【0028】
なお、符号64はPCVバルブである。
【0029】
前記吸気温センサ14と、マスエアフローセンサ16と、スロットル開度センサ20と、アイドル・エア・コントロールバルブ24と、第1フロント側O2センサ28−1と、第1リヤ側O2センサ30−1と、第2フロント側O2センサ28−2と、第2リヤ側O2センサ30−2と、燃料噴射弁34と、燃料ポンプ40と、圧力センサ52と、EGRバルブ60とを、制御手段(「ECM」ともいう)66に接続して設ける。
【0030】
この制御手段66には、カムシャフトポジジョンセンサ68と、吸気圧センサ70と、イグニションコイルアセンブリ72と、水温センサ74と、クランク角センサ76と、インジケータランプ78と、接続端子80と、パワーステアリング圧力スイッチ82と、ヒータブロアファンスイッチ84と、クルーズ・コントロール・モジュール86と、車速センサ88と、コンビネーションメータ90と、A/Dコンデンサファンリレー92と、A/Cコントローラ94と、データリンクコネクタ96と、ABSコントローラモジュール98と、メインリレー100と、イグニションスイッチ102、P/Nポジションスイッチ104と、バッテリ106と、スタータスイッチ108と、O/Dオフランプ110と、パワーランプ112と、ライティングスイッチ114と、ストップランプスイッチ116と、O/Dカットスイッチ118と、パワー/ノーマルチェンジスイッチ120と、4WD LOWスイッチ122と、トランスミッションレンジスイッチ124と、第1ソレノイドバルブ126と、第2ソレノイドバルブ128と、TCCソレノイドバルブ130と、A/Tインプットスピードセンサ132と、A/Tアウトプットスピードセンサ134とを夫々接続して設ける。
【0031】
前記制御手段66は、第1フロント側O2センサ28−1と第1リヤ側O2センサ30−1と第2フロント側O2センサ28−2と第2リヤ側O2センサ30−2との診断を行う機能を有しているものであるが、制御手段66に、O2センサの活性前にO2センサ出力電圧を検出し、所定の異常判定条件によってO2センサの診断を行う機能を付加する構成とする。
【0032】
詳述すれば、所定の異常判定条件は、
(1)エンジン始動後の時間ta経過からO2センサ異常診断時間TO2T以内
(2)設計電圧0.3±O2センサ異常診断電圧幅Va以外(※設計電圧はシステムにより異なる。)
(3)アイドルスイッチがON
の(1)〜(3)の全てが成立した際に、O2センサ異常と判定するものである。
【0033】
また、フロント側の前記O2センサ異常診断時間TO2Tは、図4に斜線で示す如く、エンジン冷却水温にて設定される。なお、図4に示す如く、エンジン冷却水温にて、リヤ側のエンジン始動からのO2センサ活性時間KO2Tも求められる。
【0034】
更に、O2センサ異常診断電圧幅Vaは、図5に示す如く、エンジン冷却水温毎に設定される。
【0035】
次に、図1の制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
【0036】
エンジン2が始動(200)して制御用プログラムがスタートすると、始動後にエンジン冷却水温の計測(202)を行い、図4によってエンジン冷却水温からフロント側のO2センサ異常診断時間TO2Tを求めて設定(204)する。
【0037】
そして、図5によってエンジン冷却水温から異常診断電圧幅Vaを求めて設定(206)するとともに、活性前のO2センサ出力電圧O2Vを計測(208)する。
【0038】
また、活性前のO2センサ出力電圧O2Vが、設計電圧0.3±O2センサ異常診断電圧幅Va以内、つまり、
(0.3−Va)<O2V<(0.3+Va)
を満足しているか否かの判断(210)を行い、この判断(210)がYESの場合には、O2センサ異常診断時間TO2Tが経過したか否かの判断(212)に移行させ、判断(210)がNOの場合には、O2センサ異常と診断し、ランプ点灯等を行ってユーザーに異常を知らせ(214)、後述するエンド(218)に移行させる。
【0039】
上述のO2センサ異常診断時間TO2Tが経過したか否かの判断(212)において、この判断(212)がNOの場合には、活性前のO2センサ出力電圧O2Vの計測処理(208)に戻り、判断(212)がYESの場合には、O2センサ正常と診断(216)し、エンド(218)に移行させる。
【0040】
これにより、O2センサの活性前にO2センサ出力電圧を検出し、所定の異常判定条件によってO2センサの診断を行う機能を付加した前記制御手段66によって、従来、診断困難であったO2センサの異常状態を正確に診断することができ、実用上有利であるとともに、O2センサ不具合によるドライバビリティの不良の発生をなくすことができ、しかもO2センサの異常診断ができなかったために生じたディーラー等での修理作業が不要となり、異常のないエンジンコントローラやスロットル、ISC(アイドル・スピード・コントロール)バルブ、AFS等の様々な部品が交換されることもなく、修理費用を大きく低減でき、経済的に有利である。
【0041】
また、前記O2センサ異常診断時間TO2Tをエンジン冷却水温にて設定することにより、エンジン状態に応じた適正なO2センサ異常診断時間TO2Tを求めることができるとともに、O2センサの不具合の原因追及に要する時間を短縮させることができ、使い勝手を向上し得る。
【0042】
更に、O2センサ異常診断電圧幅Vaをエンジン冷却水温毎に設定することにより、エンジン状態に応じた適正なO2センサ異常診断電圧幅Vaを求めることができ、異常診断制御の信頼性を向上し得る。
【0043】
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0044】
例えば、この発明の実施例においては、エンジン始動後のO2センサ異常診断時間やO2センサ異常診断電圧幅を、エンジン冷却水温によって設定する構成としたが、吸気温センサからの検出信号をも併用する特別構成とすることも可能である。
【0045】
すなわち、図2からも明らかな如く、吸気温センサがエアクリーナ近傍に配設されており、吸気温センサによって外気温度に近い検出信号を得ることができるものである。
【0046】
さすれば、吸気温センサからの検出信号によって、季節や天候等の外気状態に応じた適正制御が可能となり、実用上有利である。
【0047】
また、この発明の実施例においては、O2センサの異常を診断した際に、ランプ等を点灯してユーザーに知らせる旨の方策としているが、異常診断時にO2センサをエンジン制御から排除する特別構成とすることも可能である。
【0048】
すなわち、O2センサの異常が診断された場合には、O2センサからの信号が制御手段で使用しないようにして、O2センサの信号によるエンジン制御を止めるものである。あるいは、エンジン制御を止めるために、エンジンそのものを停止させる方策も考えられる。
【0049】
さすれば、異常と診断されたO2センサをエンジン制御から排除することができ、正確なエンジン制御を行い得て、制御の信頼性を向上させることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、従来、診断困難であったO2センサの異常状態を正確に診断することができ、実用上有利であるとともに、O2センサ不具合によるドライバビリティの不良の発生をなくすことができ、しかもO2センサの異常診断ができなかったために生じたディーラー等での修理作業が不要となり、異常のないエンジンコントローラやスロットル、ISC(アイドル・スピード・コントロール)バルブ、AFS等の様々な部品が交換されることもなく、修理費用を大きく低減でき、経済的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すO2センサ診断装置の制御用フローチャートである。
【図2】O2センサ診断装置の概略構成図である。
【図3】燃料フードバック(F/B)補正値と回転数とフロントO2出力とリヤO2出力と車速とを夫々示すタイムチャートである。
【図4】エンジン(E/G)冷却水温とエンジン(E/G)始動時からのO2センサ活性時間との関係を示す図である。
【図5】エンジン(E/G)冷却水温とO2センサ以上診断電圧幅との関係を示す図である。
【図6】この発明の従来技術を示すO2センサ出力電圧のタイムチャートである。
【図7】燃料フードバック(F/B)補正値とO2センサ出力電圧とを夫々示すタイムチャートである。
【符号の説明】
2 エンジン
4 吸気通路
4−1 第1分岐吸気通路
4−2 第2分岐吸気通路
6 排気通路
6−1 第1分岐排気通路
6−2 第2分岐排気通路
8 第1シリンダバンク
10 第2シリンダバンク
12 エアクリーナ
14 吸気温センサ
16 マスエアフローセンサ
18 スロットルバルブ
20 スロットル開度センサ
24 アイドル・エア・コントロールバルブ
26−1 第1触媒コンバータ
26−2 第2触媒コンバータ
28−1 第1フロント側O2センサ
28−2 第2フロント側O2センサ
30−1 第1リヤ側O2センサ
30−2 第2リヤ側O2センサ
32 三元触媒コンバータ
34 燃料噴射弁
38 燃料タンク
44 燃料圧力調整部
52 圧力センサ
56 キャニスタ
58 EGR制御手段
60 EGRバルブ
66 制御手段
70 吸気圧センサ
74 水温センサ
76 クランク角センサ
Claims (2)
- エンジンの排気通路途中に排気ガス中の酸素濃度を検出するO2センサを設け、このO2センサの診断を行うべく制御する制御手段を有するO2センサ診断装置において、前記制御手段は、エンジン始動後のO2センサ異常診断時間を所定エンジン冷却水温以下となるエンジン冷却水温にて設定するとともに、O2センサ異常診断電圧幅を所定エンジン冷却水温以下となるエンジン冷却水温毎に設定する一方、エンジン始動後の経過時間が前記O2センサ異常診断時間以内であることと、検出したO2センサ出力電圧がO2センサの設計電圧に対して前記O2センサ異常診断電圧幅から外れることと、前記エンジンがアイドリング中であることとを異常判定条件として設定し、この制御手段が、前記エンジンの燃料フィードバック制御の開始前でありかつ前記O2センサの活性前にO2センサ出力電圧を検出し、前記異常判定条件によって前記O2センサの診断を行う機能を有することを特徴とするO2センサ診断装置。
- 前記O2センサを前記排気通路途中の触媒の上流と下流にそれぞれ設け、この上流側O2センサと下流側O2センサとにそれぞれ前記エンジン始動後のO2センサ異常診断時間を設定し、下流側O2センサのエンジン始動後のO2センサ異常診断時間を上流側O2センサのそれよりも同じエンジン冷却水温について長く設定することを特徴とする請求項1に記載のO2センサ診断装置。
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