JP3890118B2

JP3890118B2 - Scaffolding plate support device for concrete placement

Info

Publication number: JP3890118B2
Application number: JP23216297A
Authority: JP
Inventors: 好宏與那原; 勝金親
Original assignee: ジャパンスチールスインターナショナル株式会社
Priority date: 1997-08-28
Filing date: 1997-08-28
Publication date: 2007-03-07
Anticipated expiration: 2017-08-28
Also published as: JPH1171897A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は基礎構造物、橋脚、壁構造建物、地下壁、擁壁などのようにコンクリートを打ち込むことにより形成されるコンクリート構造物を構築する際に使用される足場板を支持するコンクリート足場板支持装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
地下鉄、地下室、地下道などの地下構造物は、内部に鉄筋や鉄骨が組み込まれたコンクリート製の壁構造物や基礎構造物を構築することにより形成されており、ホテルやマンションなどの高層建築物も同様にコンクリート製の壁構造物や基礎構造物を構築することにより建築されている。さらに、崖などの土止めのための擁壁や橋脚なども、コンクリートにより形成されている。
【０００３】
上述した種々のコンクリート構造物は、内部に鉄筋が配筋された鉄筋コンクリート構造のもの、鉄骨骨組のまわりに鉄筋が配筋されコンクリートで一体化した鉄骨鉄筋コンクリート構造のものなどがある。このような、コンクリート構造物を構築する際には、その構造物の内部に埋め込まれる鉄骨や鉄筋などを構築する鉄筋工事と、構造物の外表面を形成するための型枠を構築する型枠工事、および型枠内にコンクリートを打ち込むコンクリート工事などが施工される。
【０００４】
型枠工事を行う際には、型枠材を固定するために垂直支持棒が基盤に取り付けられ、その垂直支持棒の外側にはそれぞれ水平方向に延びる水平固定棒材が上下方向に所定の間隔毎に取り付けられることになる。コンクリート工事にあっては、型枠の上方からコンクリートが打ち込まれることになるので、その作業を行うために型枠材の外側に足場板を配置することが必要となる。その足場板を支持するために、足場ブラケットあるいは型枠ブラケットとも言われるコンクリート打設用足場板支持装置を型枠材の外側に取り付けるようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、水平梁部材と垂直支柱部材とによりＬ字形状の足場ブラケットを形成し、水平梁部材の先端側と垂直支柱部材の下端側とを補強用の傾斜梁部材により連結するようにしている。そして、垂直支柱部材の上端部には型枠材の外側に設けられた上側の水平固定棒材に係合されるフックを設け、垂直支柱部材の下端部には下側の水平固定棒材に係合する受金具を設けており、その受金具をトグルピンにより上下方向に所定のピッチで固定し得るようにしている。
【０００６】
しかしながら、このような従来の構造では、型枠材の外側にそれぞれ水平方向に延びて配置される複数本の水平固定棒材の上下方向の間隔を高い精度としなければ、確実にフックと受金具のそれぞれが水平固定棒材に所望の荷重を伝達することができなくなる。そのため、コンクリート構造物を構築するための、型枠工事にあっては、水平固定棒材の上下方向の間隔つまりピッチを高い精度としなければならず、その工事の能率を向上させることが困難であった。
【０００７】
本発明の目的は、コンクリート構造物の構築を迅速かつ能率的に行い得るようにすることにある。
【０００８】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【００１０】
すなわち、本発明のコンクリート打設用足場板支持装置は、コンクリート構造物を構築する際に、コンクリートが打ち込まれる空間を形成する型枠材の外側にそれぞれ水平方向に延び上下方向に所定の間隔毎に固定された複数の水平固定棒材に配置され、かつ足場板を支持するコンクリート打設用足場板支持装置であって、上側の前記水平固定棒材に係合する上側係合部が一端部に設けられ、かつ手摺り用支柱が装着される支柱支持部材が他端部に設けられた水平梁部材と、前記水平梁部材に移動自在に取り付けられ、かつ任意の位置で前記水平梁部材に固定される移動部材と、上端部が前記移動部材にピン結合され、かつ下側の前記水平固定棒材に係合する下側係合部が下端部に設けられた傾斜梁部材とを有し、前記水平梁部材の上に足場板を配置して前記足場板の上において作業することにより前記コンクリート構造物を構築し得るようにしたことを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のコンクリート打設用足場板支持装置は、上側の前記水平固定棒材に前記水平梁部材を締結して前記水平固定棒材から外れるのを防止するクランプ部材を有することを特徴とする。
【００１２】
本発明にあっては、上側係合部が係合される水平固定棒材と、下側係合部が形成される他の水平固定棒材との上下方向の間隔にずれが存在していても、そのずれを吸収してそれぞれの係合部は確実にそれぞれの水平固定棒材に密着した状態となる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【００１４】
図１は地下室を構築するための地下構造物の一例を示す図であり、この地下構造物は、地盤面１０を掘削することにより形成される凹所１１内に構築されており、凹所１１の垂直の地肌面に沿って構築される構内側壁部１２、スラブ床部１３、および基礎部ないし仕切り壁部１４などを有している。
【００１５】
図２は図１に示された仕切り壁部１４の何れかを構築するための型枠工事を行っている状態を示す図であり、コンクリート構造物であり仕切り壁部１４の内部に埋め込まれる鉄筋２０が配筋された状態が示されている。図示する鉄筋２０は、上下方向に延びる垂直鉄筋２０ａと、水平方向に延びる水平鉄筋２０ｂとを有している。
【００１６】
コンクリート構造物としての仕切り壁部の両側面に対応し、コンクリートが打ち込まれる空間を区画形成するための堰板つまり型枠材２１が配置されており、型枠材２１はこれの外側に位置する複数本の垂直固定棒材２２により支持されている。垂直固定棒材２２の外側には、それぞれ水平方向に延び、上下方向に所定の間隔となった複数の水平固定棒材２３が取り付けられている。水平固定棒材２３は２本を一対として、図２に示すように、型枠材２１の高さ寸法に応じて複数対が取り付けられており、それぞれの対の水平固定棒材２３は、左右の型枠材２１の外側において上下方向の位置が相互に対応するようになっている。図示する場合には、垂直固定棒材２２および水平固定棒材２３は、それぞれ中空の丸パイプにより形成されている。ただし、それぞれの棒材２２，２３を断面四角形の中空の角パイプによって形成するようにしても良い。
【００１７】
図２において左右両側の型枠材２１相互の間隔を一定に保持するために、型枠材２１の外側に上下位置が対応する一対の水平固定棒材２３の間を貫通させてタイボルト２４が設けられており、それぞれのタイボルト２４の両端部にはリブ座金２５が装着され、それぞれのリブ座金２５はタイボルト２４のねじ部にねじ結合するナット２６により締結されている。
【００１８】
図２に示すように型枠材２１を固定することにより、内部にコンクリートが打ち込まれる空間１４ａを区画形成するための型枠が形成されることになる。左右それぞれの型枠材２１の外側には、図３に示すように、作業者がコンクリートの打ち込みつまり打設作業を行うための足場板２７が取り付けられる。
【００１９】
図４は足場板２７を支持するための本発明の一実施の形態であるコンクリート打設用足場板支持装置３０を示す図であり、図５は図２に示された型枠の左右両側に図４の足場板支持装置３０が取り付けられた状態を示す。なお、この足場板支持装置３０は、型枠ブラケットあるいは足場ブラケットとも言われており、図３にあっては、左右両側の型枠材２１のそれぞれに足場板支持装置３０が取り付けられているが、左側の型枠材２１の外側にのみ足場板２７が取り付けられ、右側の型枠材２１には、足場板２７がまだ取り付けられていない状態が示されている。
【００２０】
この足場板支持装置３０は、横断面形状が正四角形となった中空金属製の角パイプにより形成された水平梁部材３１を有し、その一端部には水平固定棒材２３に係合する上側係合部３２が設けられ、その他端部には手摺り用支柱２８が装着されるサヤ管３３が支柱支持部材として設けられている。このサヤ管３３は断面形状が円形となった金属製の丸パイプにより形成されている。ただし、このサヤ管３３を断面形状が四角形となった金属製の角パイプにより形成するようにしても良い。また、支柱支持部材としては、サヤ管３３に代えてクランプ部材を用いるようにしても良い。
【００２１】
水平梁部材３１の外側には横断面形状が正四角形となった移動部材３４が水平梁部材３１に沿ってその長手方向に移動自在に取り付けられている。この移動部材３４にはねじ部材３５が設けられ、ねじ部材３５を緩めると移動部材３４を移動させることができ、締め付けると移動部材３４をその位置で固定することができる。
【００２２】
移動部材３４には連結金具３６が取り付けられており、移動部材３４には連結金具３６の部分で傾斜梁部材３７の上端部がピン３８によりこれを中心に揺動自在にピン結合されている。この傾斜梁部材３７は水平梁部材３１と同様に中空金属製の角パイプにより形成されている。この傾斜梁部材３７の下端部には、前記上側係合部３２が係合する水平固定棒材２３よりも下側に位置する他の水平固定棒材２３に係合する下側係合部３９が設けられている。この下側係合部３９は、金属製の板材をＵ字形状に折り曲げることにより形成されている。なお、水平梁部材３１および傾斜梁部材３７を断面円形の中空丸パイプにより形成するようにしても良い。
【００２３】
このような構造の足場板支持装置３０は、図３に示すように、同一高さの水平固定棒材２３に、足場板２７の長さに対応させて所定の間隔毎に取り付けられ、左右それぞれの型枠材２１の外側に複数個配置されることになる。それぞれの足場板支持装置３０を上側と下側のそれぞれの水平固定棒材２３に係合させる際には、それぞれの水平固定棒材２３相互間の距離に誤差ないしずれが発生していても、図６に示すように、移動部材３４の位置を実線で示す位置や二点鎖線で示す位置などのように任意の位置に設定することによって、水平梁部材３１を所定の水平度とすることができる。しかも、それぞれの係合部３２，３９は、水平固定棒材２３に対して隙間なく確実に接触することになるので、足場板支持装置３０の荷重は２本の水平固定棒材に対して分散して伝達される。
【００２４】
上側係合部３２は図４に示されるように水平梁部材３１の両側面に固定される２つのクランプ部材３２ａ，３２ｂによって形成されている。
【００２５】
図７は上側係合部３２を形成する一方のクランプ部材３２ａの一部を拡大して示す図であり、クランプ部材３２ａは水平固定棒材２３が入り込む凹部４１を有し、クランプ部材３２ａには、凹部４１内に入り込んだ水平固定棒材２３から上側係合部３２が外れないようにするためのクランプ片４２が移動自在に取り付けられている。このように、上側係合部３２にクランプ機能を持たせることによって、足場板支持装置３０が振動などによって不用意に水平固定部材２３から外れることを確実に防止することができる。
【００２６】
クランプ部材３２ａには２つの支持ピン４３，４４が固定されており、クランプ片４２にはそれぞれの支持ピン４３，４４が係合するカム溝４５，４６が形成されている。クランプ片４２を図７において実線で示すクランプ位置に設定すると、クランプ片４２が凹部４１に出入口４１ａを水平固定棒材２３の外径よりも狭くして上側係合部３２が水平固定棒材２３から外れることが防止される。一方、クランプ片４２を二点鎖線で示す位置に設定すると、出入口４１ａの幅が広くなって、上側係合部３２を水平固定棒材２３から外すことができる。それぞれの支持ピン４３，４４はそれぞれのカム溝４５，４６の幅よりも大きい頭部を有し、クランプ片４２がクランプ部材３２ａから外れないようになっている。なお、他のクランプ部材３２ｂも同様の構造となっている。また、下側係合部３９としては、上側係合部３２と同様の構造としても良い。
【００２７】
次に、上述した足場板支持装置を用いて型枠材２１の外側に足場板２７を取り付ける手順について説明する。
【００２８】
コンクリート構造物の鉄筋工事が終了した状態のもとで、コンクリート構造物を構築するために、コンクリートが打ち込まれる空間を形成する型枠材２１を取り付ける。図２に示すように、コンクリート構造物が図１に示される仕切り壁や基礎部１４の場合には、その両面に対応させて型枠材２１が取り付けられることになる。型枠材２１は所定の高さと幅を有しており、複数枚が直線状などの所定の姿勢で配置され、それぞれの型枠材２１が複数本の垂直固定棒材２２と複数本の水平固定棒材２３によって固定される。相互に対向する型枠材２１は複数本のタイボルト２４によって所定の間隔に保持される。
【００２９】
垂直固定棒材２２相互の間隔つまりピッチ、水平固定棒材２３相互の間隔およびタイボルト２４の間隔は、コンクリート構造物の厚みなどの条件によって設定される。このようにして、型枠材２１が据え付けられた後に、図３に示すように、所定の高さの水平固定棒材２３に図４に示す足場板支持装置３０が相互に所定の間隔を置いて複数個取り付けられる。
【００３０】
その取り付けに際しては、ねじ部材３５を緩めて移動部材３４が水平梁部材３１に沿って移動し得る状態として、上側係合部３２を所定の水平固定棒材２３に、そして、その水平固定棒材２３よりも下側に位置する水平固定棒材２３に下側係合部３９をそれぞれ係合させる。上側係合部３２を上側の水平固定棒材２３に係合する際には、図７に示すように、クランプ片４２を二点鎖線に示す位置にずらしておき、係合終了後に実線で示す位置にずらして上側係合部３２が水平固定棒材２３から外れないようにしておく。
【００３１】
図６において、符号２３ａは上側係合部３２が係合される上側の水平固定棒材を示し、符号２３ｂは下側係合部３９が係合される下側の水平固定棒材を示しており、これらの上下方向の間隔が符号Ｌで示されている。この間隔Ｌが一定となるように、それぞれの水平固定棒材２３の取り付けがなされるが、この間隔Ｌを高い精度で取り付けることはその作業性を低下させることになり、作業性を考慮すると、ある程度の誤差を持たせることになる。
【００３２】
したがって、水平固定棒材２３の取付作業性を考慮すると、間隔Ｌに誤差が発生することが不可避となるが、本発明の足場板支持装置にあっては、上側の水平固定棒材２３ａと下側の水平固定棒材２３ｂとの間の間隔Ｌに誤差があっても、移動部材３４を水平梁部材３１に沿って移動させることにより上側係合部３２と下側係合部３９との間の垂直方向の間隔を無段階に調整することができる。これにより、上側係合部３２と下側係合部３９を係合させた状態で、水平梁部材３１が所定の水平度となるように、上側係合部３２を中心に揺動させると、移動部材３４が水平梁部材３１に沿って移動することになり、上下両方の水平固定棒材間の距離に誤差が存在していても、容易に水平梁部材３１を所定の水平度とすることができる。所定の水平度となったら、ねじ部材３５を締め付けることにより、移動部材３４は水平梁部材３１に締結固定される。
【００３３】
このような手順によって、所定の数の足場板支持装置３０を図３に示すように、型枠材２１の外側に取り付けた後に、その上に足場板２７を配置し、さらに、サヤ管３３に手摺り用支柱２８を取り付ける。手摺り用支柱２８はねじ部材３３ａを締結することによりサヤ管３３に固定され、この手摺り用支柱２８には図３に示すように、手摺り２９が取り付けられて作業者の安全が確保される。
【００３４】
このようにして足場板２７が配置された状態を示すと、図５の通りであり、作業者が足場板２７の上に乗って、型枠材２１によって区画形成された空間１４ａ内にコンクリートの打ち込みつまり打設作業が行われる。
【００３５】
このコンクリートの打ち込み作業が終了した後には、図５に示すそれぞれの型枠材２１の上に、図示しない他の型枠材が積み上げられるとともに、複数の水平固定棒材が型枠材の外側に取り付けられ、さらに、所定の高さの位置に足場板支持装置が取り付けられて、同様なコンクリートの打ち込みが行われる。このようにして、所定の高さのコンクリート構造物が構築される。
【００３６】
図８は本発明の他の実施の形態である足場板支持装置３０を示す図であり、この図においては図４に示す足場板支持装置３０を構成する部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
【００３７】
図８の足場板支持装置３０にあっては、上側係合部３２の構造が前述したものと相違しているが、他の構造は同様となっている。この場合の上側係合部３２は、金属製の板材を断面Ｕ字形状に折り曲げた係合片４７を有し、この係合片４７内に入り込んだ水平固定棒材２３から係合片４７が外れるのを防止するために、クランプピン４８が係合片４７に着脱自在に嵌合されるようになっている。このクランプピン４８はチェーンやワイヤ４９によって水平梁部材３１に結び付けられている。
【００３８】
図９は上側係合部３２の他の具体例を示す図であり、この上側係合部３２は水平梁部材３１の一端部に固定される第１係合アーム５１と、これに対してピン５３により開閉自在に連結された第２係合アーム５２とを有し、第１係合アーム５１の先端部にはピン５４を中心に揺動自在にクランプボルト５５が設けられている。第２係合アーム５２の先端部にはクランプボルト５５が入り込む溝５６が形成されており、両方のアーム５１，５２の中に水平固定棒材２３を入り込ませた状態で溝５６の中にクランプボルト５５を入り込ませてナット５７を締め付けることにより、上側係合部３２を水平固定棒材２３にクランプすることができる。第１係合アーム５１の水平梁部材３１に対する取り付けは、第１係合アーム５１が第２係合アーム５２に対して図示するように下側となるようにしても良く、逆に第１係合アーム５１が上側となるようにしても良い。
【００３９】
図８およひ図９に示すタイプの上側係合部３２を有する足場板支持装置にあっても、前述した場合と同様の手順によって足場板の取り付けが行われる。なお、図８に示した構造の上側係合部３２を図４に示す下側係合部３９として用いることも可能であり、図９に示すタイプの上側係合部を下側係合部として用いたり、支柱支持部材として用いるようにしも良い。
【００４０】
図１０は比較例として従来の足場板支持装置を示す図であり、この足場板支持装置は、水平梁部材６１と垂直支柱部材６２とによりＬ字形状に形成された足場ブラケット６３を有し、水平梁部材６１の先端側と垂直支柱部材６２の下端側とが補強用の傾斜梁部材６４により連結されている。垂直支柱部材６２の上端部には型枠材の外側に設けられた上側の水平固定棒材に係合されるフック６５が設けられ、垂直支柱部材６２の下端部には下側の水平固定棒材に係合する受金具６６が設けられており、その受金具６６を垂直支柱部材６２に沿って上下動させて所定のピッチ毎にトグルピン６７により固定し得るようにしている。
【００４１】
図１０に示すような構造では、フック６５と受金具６６との間の上下方向の間隔を所定のピッチ毎にしか変化させることができないので、水平固定棒材の上下方向の間隔を高い精度としなければならず、この間隔に誤差が存在する場合には、受金具６６と水平固定棒材との間に隙間が発生することになる。したがって、足場板支持装置の荷重の大部分を上側の水平固定棒材が受けることになる。しかも、受金具６６の上下方向の位置を所定のピッチで変化させるためには、トグルピン６７を抜き差ししなければならず、その作業性が良くない。
【００４２】
これに対して、本発明の足場板支持装置３０にあっては、ねじ部材３５を緩めて水平梁部材３１を上側係合部３２を中心に揺動させることによって、上下両側の水平固定棒材相互間の誤差を吸収することができるので、足場板２７からそれぞれの足場板支持装置３０に加えられる荷重を上側係合部３２と下側係合部３９を介してそれぞれの水平固定棒材２３に確実に分散して伝達することができる。したがって、水平固定棒材の変形を防止することができるとともに、その径が小さい部材を使用することができる。さらに、型枠工事にあっては、水平固定棒材の上下方向の間隔つまりピッチを高い精度とすることが不要となることから、その工事の作業能率を向上させることが可能となる。
【００４３】
図２に示す型枠工事は、図１に示す地下構造物のうち仕切り壁部１４を構築する場合を示しているが、これは型枠工事の一例であって、図１に示す構内側壁部１２を構築する際にも、本発明の足場板支持装置３０を使用することができる。その場合には、構内側壁部１２の外側は地肌面に対向することになるので、足場板は構内側壁部１２の外側には配置されることなく、構内側壁部１２の内側面に対応して取り付けられる型枠材２１の外側に足場板２７を配置するために、足場板支持装置３０が取り付けられることになる。また、その場合には、図２に示すタイボルト２４とは相違し、地肌面側に配置される型枠材に基端部が固定され、先端部のみにねじ部を有するタイプのタイボルトが使用される。
【００４４】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【００４５】
たとえば、図１は地下構築物を示すが、それ以外に地上に建設されるマンションなどの中層建築物や高層建築物などを建築する際における壁体などのように、型枠材を使用して、所定の空間を形成しその中にコンクリートを打ち込むことにより形成されるコンクリート構造物であれば、橋脚や擁壁など種々の構造物を構築する際に本発明の足場板支持装置を使用することができる。また、図示する場合には、上側係合部３２にクランプの機能を持たせているが、下側係合部３９にのみ、あるいは両方の係合部３２，３９にクランプの機能を持たせるようにしても良い。
【００４６】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【００４７】
(1).型枠材の外側に取り付けられた水平固定棒材相互の上下方向の間隔に誤差が存在しても、その誤差を容易に吸収して上側係合部と下側係合部とを確実に水平固定棒材に密着させることができる。
【００４８】
(2).水平固定棒材相互の上下方向の間隔の誤差を大きくすることができるので、その取り付けを高い精度とすることなく、迅速に行うことができ、コンクリート構造物の構築を迅速かつ能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】コンクリート構造物の一例としての地下構造物を示す断面図である。
【図２】コンクリート構造物を構築するために型枠材を取り付けた状態を示す断面図である。
【図３】図２に示した型枠材の外側に本発明の足場板支持装置を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図４】（Ａ）は本発明の一実施の形態である足場板支持装置を示す斜視図であり、（Ｂ）は同図（Ａ）における４Ｂ−４Ｂ線に沿う断面図である。
【図５】足場板支持装置を型枠材の外側に取り付けた状態を示す断面図である。
【図６】図４の正面図である。
【図７】図４に示された上側係合部のクランプ部材を示す拡大正面図である。
【図８】本発明の他の実施の形態である足場板支持装置を示す斜視図である。
【図９】上側係合部の他の具体例を示す斜視図である。
【図１０】従来の足場板支持装置を示す正面図である。
【符号の説明】
１０地盤面
１２構内側壁部
１４仕切り壁部
１４ａ空間
２０鉄筋
２１型枠材
２２垂直固定棒材
２３水平固定棒材
２４タイボルト
２５リブ座金
２７足場板
２８手摺り用支柱
２９手摺り
３１水平梁部材
３２上側係合部
３２ａクランプ部材
３３サヤ管
３４移動部材
３５ねじ部材
３７傾斜梁部材
３８ピン
３９下側係合部
４２クランプ片
４３支持ピン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a concrete scaffolding plate support for supporting a scaffolding plate used in constructing a concrete structure formed by driving concrete such as a foundation structure, a bridge pier, a wall structure building, an underground wall, a retaining wall, etc. Relates to the device.
[0002]
[Prior art]
Underground structures such as subways, basements, and underground passages are formed by building concrete wall structures and foundation structures that have reinforcing bars and steel frames inside, and high-rise buildings such as hotels and apartments Similarly, it is constructed by building concrete wall structures and foundation structures. In addition, retaining walls and piers for earth retaining such as cliffs are also made of concrete.
[0003]
The various concrete structures described above include a reinforced concrete structure in which reinforcing bars are arranged inside, and a steel reinforced concrete structure in which reinforcing bars are arranged around a steel frame and integrated with concrete. When constructing such a concrete structure, formwork for constructing rebar construction for constructing steel frames, reinforcing bars, etc. embedded in the structure, and formwork for forming the outer surface of the structure Construction work, concrete work that puts concrete into the formwork, etc. will be performed.
[0004]
When performing the formwork, vertical support bars are attached to the base for fixing the formwork, and horizontal fixing bars extending in the horizontal direction are arranged at predetermined intervals in the vertical direction outside the vertical support bars. It will be attached every time. In concrete construction, since concrete is driven from above the formwork, it is necessary to arrange a scaffolding plate outside the formwork material in order to perform the work. In order to support the scaffold plate, a concrete placement scaffold plate support device, also referred to as a scaffold bracket or a formwork bracket, is attached to the outside of the formwork material.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Conventionally, an L-shaped scaffold bracket is formed by a horizontal beam member and a vertical column member, and the leading end side of the horizontal beam member and the lower end side of the vertical column member are connected by an inclined beam member for reinforcement. . The upper end of the vertical support member is provided with a hook that engages with the upper horizontal fixing bar provided on the outer side of the formwork member, and the lower horizontal fixing bar is provided on the lower end of the vertical support member. An engaging bracket is provided, and the bracket can be fixed at a predetermined pitch in the vertical direction by a toggle pin.
[0006]
However, in such a conventional structure, if the vertical spacing of a plurality of horizontally fixed bars arranged extending in the horizontal direction on the outside of the mold material is not set with high accuracy, the hook and the bracket are surely secured. Each of these cannot transmit a desired load to the horizontal fixed bar. Therefore, in the formwork for constructing a concrete structure, it is necessary to make the vertical interval, that is, the pitch, of the horizontal fixed bars highly accurate, and it is difficult to improve the efficiency of the construction. there were.
[0007]
An object of the present invention is to enable a concrete structure to be constructed quickly and efficiently.
[0008]
The above and other objects and novel features of the present invention will be apparent from the description of this specification and the accompanying drawings.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Of the inventions disclosed in this application, the outline of typical ones will be briefly described as follows.
[0010]
That is, the concrete placement scaffolding plate support device of the present invention is configured such that when a concrete structure is constructed, it extends in the horizontal direction to the outside of the formwork material that forms the space into which the concrete is poured, and is vertically spaced at predetermined intervals. A concrete placement scaffolding plate support device that is disposed on a plurality of horizontal fixed bar members fixed to and supports the scaffolding plate, wherein the upper engagement portion that engages with the horizontal fixed bar member on the upper side is one end portion. And a horizontal beam member provided at the other end of the column support member to which the column for supporting the handrail is mounted, and the horizontal beam member is movably attached to the horizontal beam member, and can be attached to the horizontal beam member at an arbitrary position. A moving member to be fixed, and an inclined beam member having an upper end pin-coupled to the moving member and a lower engaging portion that engages with the lower horizontal fixing bar provided at the lower end portion. A scaffold on the horizontal beam member It characterized by being adapted to construct the concrete structure by working in on the arrangement to the scaffolding plate.
[0011]
In addition, the concrete placement scaffolding plate support device of the present invention has a clamp member that fastens the horizontal beam member to the upper horizontal fixing bar and prevents the horizontal beam member from coming off the horizontal fixing bar. To do.
[0012]
In the present invention, there is a deviation in the vertical interval between the horizontal fixed bar with which the upper engaging part is engaged and the other horizontal fixed bar with which the lower engaging part is formed. However, the displacement is absorbed, and the respective engaging portions are in close contact with the respective horizontal fixing rods.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0014]
FIG. 1 is a diagram showing an example of an underground structure for constructing a basement. This underground structure is constructed in a recess 11 formed by excavating the ground surface 10. The side wall part 12, the slab floor part 13, and the foundation part or partition wall part 14 etc. which are constructed | assembled along the perpendicular | vertical ground surface are included.
[0015]
FIG. 2 is a view showing a state in which a formwork for constructing any of the partition wall portions 14 shown in FIG. 1 is being performed, and is a concrete structure that is a reinforcing bar embedded in the partition wall portion 14. A state in which 20 bars are arranged is shown. The illustrated reinforcing bar 20 has a vertical reinforcing bar 20a extending in the vertical direction and a horizontal reinforcing bar 20b extending in the horizontal direction.
[0016]
Corresponding to both side surfaces of the partition wall portion as a concrete structure, a dam plate, that is, a formwork material 21 for partitioning a space into which concrete is driven is arranged, and the formwork material 21 is located outside this. It is supported by a plurality of vertical fixing rods 22. A plurality of horizontal fixing rods 23 extending in the horizontal direction and having a predetermined interval in the vertical direction are attached to the outside of the vertical fixing rods 22. As shown in FIG. 2, a plurality of horizontal fixing rods 23 are attached in accordance with the height dimension of the formwork member 21, and the horizontal fixing rods 23 of each pair are left and right. The positions in the vertical direction correspond to each other on the outside of the mold material 21. In the illustrated case, the vertical fixed bar 22 and the horizontal fixed bar 23 are each formed by a hollow round pipe. However, each of the bars 22 and 23 may be formed by a hollow square pipe having a square cross section.
[0017]
In FIG. 2, tie bolts 24 are provided on the outside of the mold material 21 so as to penetrate between a pair of horizontal fixing rods 23 corresponding to the vertical positions in order to maintain a constant space between the left and right mold material 21. A rib washer 25 is attached to both ends of each tie bolt 24, and each rib washer 25 is fastened by a nut 26 that is screwed to a threaded portion of the tie bolt 24.
[0018]
As shown in FIG. 2, by fixing the formwork material 21, a formwork for partitioning the space 14 a into which concrete is poured is formed. As shown in FIG. 3, a scaffolding plate 27 for an operator to drive concrete, that is, to place a concrete, is attached to the outside of the left and right formwork members 21.
[0019]
FIG. 4 is a view showing a concrete placement scaffolding plate support device 30 according to an embodiment of the present invention for supporting the scaffolding plate 27, and FIG. 5 is shown on both left and right sides of the formwork shown in FIG. The state which attached the scaffold board | substrate support apparatus 30 of FIG. 4 is shown. The scaffold board support device 30 is also referred to as a formwork bracket or a scaffold bracket. In FIG. 3, the scaffold board support device 30 is attached to each of the left and right formwork materials 21. The scaffold plate 27 is attached only to the outside of the left mold member 21, and the right mold member 21 is shown with no scaffold plate 27 attached yet.
[0020]
This scaffolding plate support device 30 has a horizontal beam member 31 formed by a hollow metal square pipe having a square shape in cross section, and an upper side engaged with a horizontal fixing rod 23 at one end thereof. The engagement portion 32 is provided, and the other end portion is provided with a sheath tube 33 to which the handrail support 28 is attached as a support member. The sheath tube 33 is formed of a metal round pipe having a circular cross-sectional shape. However, the sheath tube 33 may be formed of a metal square pipe having a square cross-sectional shape. Further, as the support column support member, a clamp member may be used instead of the sheath tube 33.
[0021]
On the outside of the horizontal beam member 31, a moving member 34 having a regular square cross section is attached along the horizontal beam member 31 so as to be movable in the longitudinal direction. The moving member 34 is provided with a screw member 35. When the screw member 35 is loosened, the moving member 34 can be moved. When the screw member 35 is tightened, the moving member 34 can be fixed at the position.
[0022]
A connecting fitting 36 is attached to the moving member 34, and an upper end portion of the inclined beam member 37 is pin-coupled to the moving member 34 by a pin 38 so as to be swingable around the connecting fitting 36. Similar to the horizontal beam member 31, the inclined beam member 37 is formed of a hollow metal square pipe. At the lower end of the inclined beam member 37, a lower engaging portion 39 that engages with another horizontal fixing rod 23 positioned below the horizontal fixing rod 23 with which the upper engaging portion 32 engages. Is provided. The lower engaging portion 39 is formed by bending a metal plate material into a U shape. The horizontal beam member 31 and the inclined beam member 37 may be formed by a hollow round pipe having a circular cross section.
[0023]
As shown in FIG. 3, the scaffolding plate support device 30 having such a structure is attached to a horizontal fixed bar 23 having the same height at predetermined intervals corresponding to the length of the scaffolding plate 27. A plurality of the frame materials 21 are arranged outside. When the respective scaffolding plate support devices 30 are engaged with the respective upper and lower horizontal fixing rods 23, even if an error or deviation occurs in the distance between the respective horizontal fixing rods 23, As shown in FIG. 6, by setting the position of the moving member 34 to an arbitrary position such as a position indicated by a solid line or a position indicated by a two-dot chain line, the horizontal beam member 31 can be set to a predetermined level. it can. In addition, since each of the engaging portions 32 and 39 is surely in contact with the horizontal fixed bar 23 without a gap, the load of the scaffolding plate support device 30 is distributed to the two horizontal fixed bars. Is transmitted.
[0024]
As shown in FIG. 4, the upper engaging portion 32 is formed by two clamp members 32 a and 32 b that are fixed to both side surfaces of the horizontal beam member 31.
[0025]
FIG. 7 is an enlarged view of a part of one clamp member 32a forming the upper engaging portion 32. The clamp member 32a has a concave portion 41 into which the horizontal fixing rod 23 enters, and the clamp member 32a includes A clamp piece 42 for preventing the upper engaging portion 32 from being detached from the horizontal fixed bar 23 entering the recess 41 is movably attached. Thus, by providing the upper engagement portion 32 with a clamping function, it is possible to reliably prevent the scaffold plate support device 30 from being inadvertently detached from the horizontal fixing member 23 due to vibration or the like.
[0026]
Two support pins 43 and 44 are fixed to the clamp member 32a, and cam grooves 45 and 46 with which the support pins 43 and 44 engage are formed in the clamp piece 42, respectively. When the clamp piece 42 is set at the clamp position shown by the solid line in FIG. 7, the clamp piece 42 is in the recess 41 and the entrance 41 a is narrower than the outer diameter of the horizontal fixed bar 23, and the upper engaging portion 32 is in the horizontal fixed bar 23. It is prevented from coming off. On the other hand, when the clamp piece 42 is set at a position indicated by a two-dot chain line, the width of the entrance / exit 41a is widened, and the upper engaging portion 32 can be detached from the horizontal fixed bar 23. Each of the support pins 43 and 44 has a head that is larger than the width of each of the cam grooves 45 and 46 so that the clamp piece 42 does not come off from the clamp member 32a. The other clamp members 32b have the same structure. Further, the lower engaging portion 39 may have the same structure as the upper engaging portion 32.
[0027]
Next, a procedure for attaching the scaffold plate 27 to the outside of the formwork member 21 using the above-described scaffold plate support device will be described.
[0028]
In order to construct the concrete structure under the state where the rebar construction of the concrete structure is completed, a formwork material 21 that forms a space into which concrete is driven is attached. As shown in FIG. 2, when the concrete structure is the partition wall or the base portion 14 shown in FIG. 1, the formwork material 21 is attached so as to correspond to both surfaces thereof. The mold material 21 has a predetermined height and width, a plurality of sheets are arranged in a predetermined posture such as a straight line, and each mold material 21 includes a plurality of vertical fixing rods 22 and a plurality of horizontal. It is fixed by a fixed bar 23. The mold materials 21 facing each other are held at a predetermined interval by a plurality of tie bolts 24.
[0029]
The distance between vertical fixed bars 22, that is, the pitch, the distance between horizontal fixed bars 23, and the distance between tie bolts 24 are set according to conditions such as the thickness of the concrete structure. After the mold member 21 is installed in this way, as shown in FIG. 3, the scaffolding plate support device 30 shown in FIG. 4 is placed at a predetermined interval on the horizontal fixing rod 23 having a predetermined height. Can be attached.
[0030]
At the time of attachment, the screw member 35 is loosened so that the moving member 34 can move along the horizontal beam member 31, and the upper engaging portion 32 is placed on the predetermined horizontal fixing bar 23 and the horizontal fixing bar The lower engagement portions 39 are engaged with the horizontal fixing rods 23 positioned below the lower portions 23, respectively. When the upper engaging portion 32 is engaged with the upper horizontal fixing rod 23, the clamp piece 42 is shifted to the position indicated by the two-dot chain line as shown in FIG. The upper engaging portion 32 is shifted from the position so that it does not come off from the horizontal fixing rod 23.
[0031]
In FIG. 6, reference numeral 23 a indicates an upper horizontal fixed bar with which the upper engaging part 32 is engaged, and reference numeral 23 b indicates a lower horizontal fixed bar with which the lower engaging part 39 is engaged. These vertical intervals are indicated by the symbol L. The horizontal fixing rods 23 are attached so that the distance L is constant. However, attaching the distance L with high accuracy reduces the workability, and considering workability, It will have a certain amount of error.
[0032]
Therefore, considering the workability of attaching the horizontal fixing bar 23, it is inevitable that an error occurs in the interval L. However, in the scaffolding plate support device of the present invention, the upper horizontal fixing bar 23a and the lower Even if there is an error in the distance L between the horizontal fixing rod 23 b on the side, the moving member 34 is moved along the horizontal beam member 31 to move the upper engaging portion 32 and the lower engaging portion 39. Can be adjusted steplessly. Thus, when the upper engaging portion 32 and the lower engaging portion 39 are engaged, the horizontal beam member 31 is swung around the upper engaging portion 32 so as to have a predetermined level, The moving member 34 moves along the horizontal beam member 31, and the horizontal beam member 31 is easily set to a predetermined level even if there is an error in the distance between the upper and lower horizontal fixed bars. Can do. When the predetermined level is reached, the moving member 34 is fastened and fixed to the horizontal beam member 31 by tightening the screw member 35.
[0033]
According to such a procedure, as shown in FIG. 3, after a predetermined number of scaffolding plate support devices 30 are attached to the outside of the formwork member 21, the scaffolding plate 27 is disposed thereon, A handrail support 28 is attached. The handrail support 28 is fixed to the sheath tube 33 by fastening a screw member 33a, and a handrail 29 is attached to the handrail support 28 as shown in FIG. 3 to ensure the safety of the operator. The
[0034]
The state in which the scaffolding plate 27 is arranged in this manner is as shown in FIG. 5, where an operator rides on the scaffolding plate 27 and puts the concrete in the space 14 a defined by the formwork material 21. Driving or placing work is performed.
[0035]
After the concrete driving operation is completed, other mold materials (not shown) are stacked on the respective mold materials 21 shown in FIG. 5, and a plurality of horizontal fixing rods are placed outside the mold materials. In addition, a scaffolding plate support device is attached at a predetermined height, and the same concrete is driven. In this way, a concrete structure having a predetermined height is constructed.
[0036]
FIG. 8 is a view showing a scaffolding board support device 30 according to another embodiment of the present invention. In this figure, members common to the members constituting the scaffolding board support device 30 shown in FIG. Is attached.
[0037]
In the scaffold board support device 30 of FIG. 8, the structure of the upper engaging portion 32 is different from that described above, but the other structures are the same. The upper engagement portion 32 in this case has an engagement piece 47 obtained by bending a metal plate material into a U-shaped cross section, and the engagement piece 47 extends from the horizontal fixing rod 23 that has entered the engagement piece 47. In order to prevent detachment, the clamp pin 48 is detachably fitted to the engagement piece 47. The clamp pin 48 is connected to the horizontal beam member 31 by a chain or a wire 49.
[0038]
FIG. 9 is a view showing another specific example of the upper engaging portion 32. The upper engaging portion 32 has a first engaging arm 51 fixed to one end portion of the horizontal beam member 31, and a pin for the first engaging arm 51. A clamp bolt 55 is provided at the tip of the first engagement arm 51 so as to be swingable around a pin 54. A groove 56 into which the clamp bolt 55 enters is formed at the distal end of the second engagement arm 52, and clamped in the groove 56 with the horizontal fixing rod 23 being inserted into both arms 51, 52. The upper engaging portion 32 can be clamped to the horizontal fixing bar 23 by inserting the bolt 55 and tightening the nut 57. The first engagement arm 51 may be attached to the horizontal beam member 31 such that the first engagement arm 51 is positioned below the second engagement arm 52 as shown in the figure, and conversely The combined arm 51 may be on the upper side.
[0039]
Even in the scaffolding plate support apparatus having the upper engaging portion 32 of the type shown in FIGS. 8 and 9, the scaffolding plate is attached by the same procedure as described above. 8 can be used as the lower engaging portion 39 shown in FIG. 4, and the upper engaging portion of the type shown in FIG. 9 is used as the lower engaging portion. It may be used as a support member.
[0040]
FIG. 10 is a diagram showing a conventional scaffold board support device as a comparative example, and this scaffold board support device has a scaffold bracket 63 formed in an L shape by a horizontal beam member 61 and a vertical support member 62, The front end side of the horizontal beam member 61 and the lower end side of the vertical column member 62 are connected by an inclined beam member 64 for reinforcement. A hook 65 that is engaged with an upper horizontal fixing bar provided outside the formwork material is provided at the upper end of the vertical column member 62, and a lower horizontal fixing bar is provided at the lower end of the vertical column member 62. A receiving metal fitting 66 that engages with the material is provided. The receiving metal fitting 66 can be moved up and down along the vertical column member 62 and fixed by a toggle pin 67 at a predetermined pitch.
[0041]
In the structure as shown in FIG. 10, the vertical distance between the hook 65 and the metal fitting 66 can be changed only at a predetermined pitch. If there is an error in this distance, a gap will be generated between the metal fitting 66 and the horizontal fixing bar. Therefore, the upper horizontal fixed bar receives most of the load of the scaffolding plate support device. Moreover, in order to change the vertical position of the metal fitting 66 at a predetermined pitch, the toggle pin 67 must be inserted and removed, and the workability is not good.
[0042]
On the other hand, in the scaffolding plate support apparatus 30 of the present invention, the horizontal fixing bar on both the upper and lower sides is obtained by loosening the screw member 35 and swinging the horizontal beam member 31 around the upper engaging portion 32. Since errors between each other can be absorbed, a load applied from the scaffold plate 27 to the respective scaffold plate support devices 30 is applied to the respective horizontal fixing rods 23 via the upper engagement portion 32 and the lower engagement portion 39. Can be reliably distributed and transmitted. Therefore, deformation of the horizontal fixed bar can be prevented, and a member having a small diameter can be used. Further, in the form work, since it is not necessary to make the vertical interval, that is, the pitch of the horizontal fixed bar, highly accurate, the work efficiency of the work can be improved.
[0043]
The formwork shown in FIG. 2 shows a case where the partition wall part 14 is constructed in the underground structure shown in FIG. 1, but this is an example of the formwork and the side wall part on the premises shown in FIG. 1. The scaffolding plate support device 30 of the present invention can also be used when building 12. In that case, since the outer side of the campus side wall portion 12 faces the ground surface, the scaffolding plate is not disposed outside the campus side wall portion 12 and corresponds to the inner side surface of the campus side wall portion 12. In order to arrange the scaffolding plate 27 outside the formwork material 21 to be attached, the scaffolding plate support device 30 is attached. In this case, unlike the tie bolt 24 shown in FIG. 2, a tie bolt of a type in which the base end portion is fixed to the mold material disposed on the ground surface side and the thread portion is provided only at the tip portion is used. The
[0044]
As mentioned above, the invention made by the present inventor has been specifically described based on the embodiment. However, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention. Needless to say.
[0045]
For example, FIG. 1 shows an underground structure, but other than that, using a formwork material such as a wall in building a medium-rise building or a high-rise building such as an apartment built on the ground, If it is a concrete structure formed by forming a predetermined space and driving concrete into it, the scaffold board support device of the present invention can be used when constructing various structures such as piers and retaining walls. it can. In the illustrated case, the upper engaging portion 32 has a clamping function, but only the lower engaging portion 39 or both engaging portions 32 and 39 have a clamping function. Anyway.
[0046]
【The invention's effect】
Of the inventions disclosed in the present application, effects obtained by typical ones will be briefly described as follows.
[0047]
(1) Even if there is an error in the vertical spacing between the horizontal fixed bars attached to the outside of the formwork, the error is easily absorbed and the upper and lower engagement parts Can be securely attached to the horizontal fixing rod.
[0048]
(2) Since the error in the vertical spacing between the horizontal fixed bars can be increased, the installation can be done quickly without high accuracy, and the construction of the concrete structure can be done quickly and efficiently. Can be done automatically.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an underground structure as an example of a concrete structure.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state where a formwork material is attached to construct a concrete structure.
FIG. 3 is a perspective view showing a state in which the scaffolding plate support device of the present invention is attached to the outside of the formwork shown in FIG. 2;
4A is a perspective view showing a scaffold board support device according to an embodiment of the present invention, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line 4B-4B in FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a state in which the scaffold board support device is attached to the outside of the formwork member.
6 is a front view of FIG. 4;
FIG. 7 is an enlarged front view showing a clamp member of the upper engagement portion shown in FIG.
FIG. 8 is a perspective view showing a scaffold board support device according to another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a perspective view showing another specific example of the upper engaging portion.
FIG. 10 is a front view showing a conventional scaffold board support device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Ground surface 12 Side wall part 14 Partition wall part 14a Space 20 Reinforcement 21 Formwork material 22 Vertical fixed bar 23 Horizontal fixed bar 24 Tie bolt 25 Rib washer 27 Scaffold plate 28 Handrail support 29 Handrail 31 Horizontal beam member 32 Upper engagement portion 32a Clamp member 33 Saya tube 34 Moving member 35 Screw member 37 Inclined beam member 38 Pin 39 Lower engagement portion 42 Clamp piece 43 Support pin

Claims

コンクリート構造物を構築する際に、コンクリートが打ち込まれる空間を形成する型枠材の外側にそれぞれ水平方向に延び上下方向に所定の間隔毎に固定された複数の水平固定棒材に配置され、かつ足場板を支持するコンクリート打設用足場板支持装置であって、
上側の前記水平固定棒材に係合する上側係合部が一端部に設けられ、かつ手摺り用支柱が装着される支柱支持部材が他端部に設けられた水平梁部材と、
前記水平梁部材に移動自在に取り付けられ、かつ任意の位置で前記水平梁部材に固定される移動部材と、
上端部が前記移動部材にピン結合され、かつ下側の前記水平固定棒材に係合する下側係合部が下端部に設けられた傾斜梁部材とを有し、
前記水平梁部材の上に足場板を配置して前記足場板の上において作業することにより前記コンクリート構造物を構築し得るようにしたことを特徴とするコンクリート打設用足場板支持装置。When constructing a concrete structure, it is arranged on a plurality of horizontally fixed bars that extend in the horizontal direction and are fixed at predetermined intervals in the vertical direction on the outside of the formwork material that forms the space into which the concrete is driven, and A concrete placement scaffolding plate support device for supporting a scaffolding plate,
A horizontal beam member in which an upper engagement portion that engages with the upper horizontal fixing bar is provided at one end portion, and a column support member to which a handrail support column is mounted is provided at the other end portion;
A movable member that is movably attached to the horizontal beam member and is fixed to the horizontal beam member at an arbitrary position;
An upper end portion is pin-coupled to the moving member, and a lower engaging portion that engages with the lower horizontal fixing rod has an inclined beam member provided at the lower end portion,
A concrete placement platform support apparatus, wherein a concrete plate can be constructed by placing a scaffold board on the horizontal beam member and working on the scaffold board.

請求項１記載のコンクリート打設用足場板支持装置であって、前記上側係合部は上側の前記水平固定棒材に前記水平梁部材を締結して前記水平固定棒材から外れるのを防止するクランプ部材を有することを特徴とするコンクリート打設用足場板支持装置。2. The concrete placing scaffolding plate support device according to claim 1, wherein the upper engaging portion prevents the horizontal beam member from being detached from the horizontal fixed bar by fastening the horizontal beam member to the upper horizontal fixed bar. A scaffolding plate support device for placing concrete, comprising a clamp member.