JP3887809B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前方物体像を、多数の光電変換単位素子が2次元分布する撮像素子に投影して画像を表わす電気信号に変換する撮像装置に関し、特に、縦横比が大きい細長い領域の物体像の像全体を撮像素子の光電変換面内に投影するに好適な撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に2次元撮像素子の光電変換面の縦横比は1に近い。すなわち縦長と横長の差は小さい。しかし、縦横比が1より大きく掛け離れた物体又は画像を撮影しなければならないことも多い。例えば、物体の形状認識のために、物体にスリット状にレーザ光を投射し、物体上のスリット光像(光切断線)を撮影して、該光像の形状に基づいて撮影物体の形状および又は寸法を算出する形状測定では、撮影物体全体上の光切断線の全長を1画面内に収めると、形状を把握する演算が容易である。ところが、要求される形状測定精度が高いと、投影倍率を小さくすることができず、光切断線の全体を一画面内に収めることができない。撮像素子の光電変換面の縦横比に対して、撮影物体の縦横比が大きくずれている場合には、例えば、撮影物体が縦長であると、撮影画面上で横方向には広い空間があくにもかかわらず、撮影物体の縦長全体を一画面内に収めるために投影倍率を小さくしなければならない。これは、形状測定精度を下げてしまうことになる。
【0003】
これを図1を参照して具体的に説明すると、光切断法による従来の形状測定においては、水平方向Xの分離能に比べ、垂直方向Yの分解能が劣っていることが問題であった。これは、水平方向Xについては、テレビカメラ3が水平に走査されるため、光切断線8の水平方向の重心を求めることで、その分解能を、テレビカメラ3内の撮像素子である2次元CCDの水平方向画素数できまる値の2〜3倍に向上させることができるのに対し、垂直方向Yは、2次元CCDの垂直画素数で分解能決まるためであった。
【0004】
ところが、死角の関係から、光切断線8がテレビカメラ3の撮像素子の水平方向に移動する範囲は、撮像素子の全水平画素の1/2〜1/3程度に設計するのが一般的である。1/2程度又は1/3に設計した場合、全水平画素の半分領域又は1/3領域に有意な像があるが、他の領域は無駄である。しかし撮像素子の垂直方向には、例えば図1に示すように対象物5が縦長の場合、撮像素子の全垂直画素の範囲内に光切断線8の縦方向全長を収めようとすると、撮像素子への投影倍率を小さくしなければならない。すると、撮像素子の1画素ピッチ当りの光切断線8の長さが大きくなり、光切断線8の撮影分解能が下がる。すなわち形状測定精度が下がる。
【0005】
このような問題を改善するために従来は、1.撮像素子を複数使用する方法(特開平5−164521号公報:光学式形状測定装置)、および、2.ズームレンズで高分解能化したカメラに首振り等の移動機構又は回転機構を付ける方法(特開平6−76106号公報:文字画像入力装置)、が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記1.の方法では、複数の撮像素子と複数の画像処理装置、或いは、複数の撮像素子と1つの画像処理装置および切替器が必要である。加えて、データ処理量が倍以上となり、画像処理および形状認識のための演算が複雑になる。一方上記2.の方法では、移動機構又は回転機構が必要であり、コストが高い。更に移動又は回転機構の動作時間が必要で計測に時間がかかるばかりでなく、移動又は回転の位置誤差が加わる。また、データ処理量が増え、画像処理および形状認識のための演算が複雑になる。
【0007】
本発明は、細長い物体を高い分解能で撮影することを目的とする。換言すると、撮像素子の光電変換面の縦横比に対して、撮影物体の縦横比が大きくずれている場合にも、格別に投影倍率を小さくすることなく、撮影物体の広い領域を一画面内に撮影することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の第1態様の撮像装置はXo,Yo平面に平行な平面に多数の光電変換単位素子が2次元に分布した撮像素子(2)、および、前記Xo,Yo平面に直交する光軸Zoを有し該撮像素子(2)に画像を投影するレンズ(1)を備えるテレビカメラ(3);
前記光軸Zoと平行で、光軸Zoから所定の距離だけXY方向に離れた位置(X2,Y2)にあるZa軸に対して、それ自身の上にとったPa1軸が所定の角度αをなし、かつ、Pa1軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第1組の第1ミラー(4a1);および、
第1組の第1ミラー(4a1)の反射光を受け、該反射光を前記レンズ(1)に向けて反射するように、光軸Zoと平行で、光軸Zoから所定の距離だけXY方向に離れた位置(−X1,0)にあるZb軸に対して、それ自身の上にとったPa2軸が所定の角度αをなし、かつ、Pa2軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第1組の第2ミラー(4a2);を備え
第1組の第1および第2ミラーが、撮影対象物をY方向に分割した領域の1つである前記光軸Z o が突当る領域の前記撮像素子上の投影領域にX方向に並べて、前記撮影対象物の前記Y方向に分割した領域のもう1つである前記光軸Z a が突当る領域を、投影する。
【0009】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、参考までに付記した。
【0010】
これによれば、撮影対象物(5)の例えば縦上半分を、第1組の第1および第2ミラー(4a1,4a2)で撮像素子(2)の横左半分に投影し、横右半分にはレンズ(1)のみの結像により撮影対象物(5)の縦下半分を投影して、撮影対象物(5)の縦全体像を上下2分割で、横方向に並べて一度に結像することができる。これにより、投影倍率を1/2に下げることなく対象物(5)の全体を撮影しうる。すなわち、テレビカメラ(3)の撮像素子(2)の縦方向画素数により制限された、縦方向の分解能が約2倍に拡大できる。撮像素子(2)を2個に増やす必要がなく、画像処理装置の付加或いは撮像切替器の付加も必要がない。またテレビカメラを移動又は回転させる機構も必要がないので、装置コストを大幅に上げてしまうことがない。又、データ処理量も格別に増大しないので、画像データ処理時間は格別に長くならない。
【0011】
【発明の実施の形態】
(2)前記光軸Zoと平行で、前記Za軸との間に光軸Zoを置くように光軸Zoから所定の距離だけXY方向に離れた位置(−X2,−Y2)にあるZc軸に対して、それ自身の上にとったPc1軸が所定の角度αをなし、かつ、Pc1軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第2組の第1ミラー(4c1);および、第2組の第1ミラー(4c1)の反射光を受け、該反射光を前記レンズ(1)に向けて反射するように、光軸Zoに平行で光軸Zoから所定の距離だけX,Y方向に離れた位置(X1,0)にあるZd軸に対して、それ自身の上にとったPc2軸が所定の角度αをなし、かつ、Pc2軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第2組の第2ミラー(4c2);を更に備え
第2組の第1および第2ミラーが、撮影対象物をY方向に分割した領域の1つである前記光軸Z o が突当る領域の前記撮像素子上の投影領域にX方向に並べて、前記光軸Z a が突当る領域の投影領域の反対側に、前記撮影対象物の前記Y方向に分割した領域のもう1つである前記光軸Z c が突当る領域を投影する。
【0012】
これによれば、撮影対象物(5)の例えば縦上半分を、第1組の第1および第2ミラー(4a1,4a2)で撮像素子(2)の横左半分に投影し、縦下半分は、第2組の第1および第2ミラー(4c1,4c2)で撮像素子(2)の横右半分に投影して、撮影対象物(5)の縦全体像を上下2分割で、横方向に並べて一度に結像することができる。または、撮影対象物(5)の例えば縦上1/3領域を、第1組の第1および第2ミラー (4a1,4a2)で撮像素子(2)の横左1/3領域に投影し、縦下1/3領域は、第2組の第1および第2ミラー(4c1,4c2)で撮像素子(2)の横右1/3領域に投影し、そして横中央の1/3領域にはレンズ(1)のみの結像により撮影対象物(5)の縦中央の1/3領域を投影して、撮影対象物(5)の縦全体像を上下3割で、横方向に並べて一度に結像することができる。
【0013】
これにより、投影倍率を1/2あるいは1/3に下げることなく対象物(5)の全体を撮影しうる。すなわち、テレビカメラ(3)の撮像素子(2)の縦方向画素数により制限された、縦方向の分解能が約2倍又は3倍に拡大できる。撮像素子(2)を2個あるいは3個に増やす必要がなく、画像処理装置の付加或いは撮像切替器の付加も必要がない。またテレビカメラを移動又は回転させる機構も必要がないので、装置コストを大幅に上げてしまうことがない。又、データ処理量も格別に増大しないので、画像データ処理時間は格別に長くならない。
【0014】
(3)第2組の第1および第2ミラー(4c1,4c2)は、前記光軸Zoに関して、第1組の第1および第2ミラー(4a1,4a2)と対称な位置にある。これによれば、第1組と第2組のミラーによる撮像素子(2)への投影像が同一の投影倍率となり、画像処理が容易である。
【0015】
(4)前記光軸Zo上にあって、該光軸Zoが突当る撮影対象物(5)の、前記第1組の第1および第2ミラー(4a1,4a2)と前記レンズ(1)による第1撮影領域とは少くとも部分的に異なる領域を、前記レンズ(1)を通して前記撮像素子(2)に、第1撮影領域の倍率およびピントと実質上同一に投影する付加レンズ(4b)、を更に備える。これによれば、ミラーを介する撮影画像と、付加レンズ(4b)を介する撮影画像とが、撮像素子(2)上で同一倍率およびピントとなり、画像処理が容易である。
【0016】
(5)本発明の第1態様の撮像装置は、X o ,Y o 平面に平行な平面に多数の光電変換単位素子が2次元に分布した撮像素子、および、前記X o ,Y o 平面に直交する光軸Z o を有し該撮像素子に画像を投影するレンズを備えるテレビカメラ;
前記光軸Z o と平行で、光軸Z o から所定の距離だけXY方向に離れた位置にあるZ a 軸に対して、それ自身の上にとったP a 1軸が所定の角度αをなし、かつ、P a 1軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第1組の第1ミラー;
第1組の第1ミラーの反射光を受け、該反射光を前記レンズに向けて反射するように、光軸Z o と平行で、光軸Z o から所定の距離だけXY方向に離れた位置にあるZ b 軸に対し て、それ自身の上にとったP a 2軸が所定の角度αをなし、かつ、P a 2軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第1組の第2ミラー;
前記光軸Z o と平行で、前記Z a 軸との間に光軸Z o を置くように光軸Z o から所定の距離だけXY方向に離れた位置にあるZ c 軸に対して、それ自身の上にとったP c 1軸が所定の角度αをなし、かつ、P c 1軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第2組の第1ミラー;および、
第2組の第1ミラーの反射光を受け、該反射光を前記レンズに向けて反射するように、光軸Z o に平行で光軸Z o から所定の距離だけX,Y方向に離れた位置にあるZ d 軸に対して、それ自身の上にとったP c 2軸が所定の角度αをなし、かつ、P c 2軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第2組の第2ミラー (4c2) ;を備え、
第1組の第1および第2ミラーが、撮影対象物をY方向に分割した領域の1つである前記光軸Z a が突当る第1領域を、前記撮像素子上の、X方向に分割した1領域に投影し;
第2組の第1および第2ミラーが、前記撮影対象物の前記Y方向に分割した領域のもう1つである前記光軸Z c が突当る第2領域を、前記撮像素子上の、前記X方向に分割したもう1つの領域に投影する。
【0017】
これによれば、撮影対象物 (5) の例えば縦上半分を、第1組の第1および第2ミラー (4a1,4a2) で撮像素子 (2) の横左半分に投影し、縦下半分は、第2組の第1および第2ミラー (4c1,4c2) で撮像素子 (2) の横左半分に投影して、撮影対象物 (5) の縦全体像を上下2分割で、横方向に並べて一度に結像することができる。これにより、投影倍率を1/2に下げることなく対象物 (5) の全体を撮影しうる。すなわち、テレビカメラ (3) の撮像素子 (2) の縦方向画素数により制限された、縦方向の分解能が約2倍に拡大できる。撮像素子 (2) を2個に増やす必要がなく、画像処理装置の付加或いは撮像切替器の付加も必要がない。またテレビカメラを移動又は回転させる機構も必要がないので、装置コストを大幅に上げてしまうことがない。又、データ処理量も格別に増大しないので、画像データ処理時間は格別に長くならない。
【0018】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の説明より明らかになろう。
【0019】
【実施例】
図1に本発明の一実施例の外観を示す。この実施例は、スリット光源6からレーザスリット光7を、形状測定対象の物体すなわち撮影対象物5に投射し、対象物5上のスリット光7の像すなわち光切断線8の縦方向全長を、アタッチメント9およびテレビカメラ3でなる撮像装置にて、一度に撮影するものである。
【0020】
図2に、アタッチメント9およびテレビカメラ3の内部要素を示す。撮像対象物5の上側の約1/3の領域5aを撮像するように、テレビカメラ3の光軸Zo軸と平行で、Zo軸から所定の距離だけXY方向に離れた位置(X2,Y2)にあるZa軸上に、第1組の第1ミラー4a1が配置されている。この第1ミラー4a1の中心軸Pa1がZa軸とαの角度をなす。第1ミラー4a1は、その中心軸Pa1を中心に角度βだけ回転した姿勢に設定されている。
【0021】
第1組の第1ミラー4a1からの反射光を受け、その光をテレビカメラ3のレンズ1に向けて反射するように、Zo軸と平行で、Zo軸から所定の距離だけXY方向に離れた位置(−X1,0)にあるZb軸上に、第1組の第2ミラー4a2が配置されている。この第2ミラー4a2の中心軸Pa2がZb軸と角度αをなす。第2ミラー4a2は、中心軸Pa2を中心に角度βだけ回転した姿勢に設定されている。
【0022】
したがって第1組の第1ミラー4a1と第2ミラー4a2とは平行であり、レンズ1の中心と第2ミラー4a2の中心とを結ぶ光路を、平行移動して第1ミラー4a1の中心を通る位置に置いたと仮定すると、この仮定線の前方の領域5aが、撮像素子2の領域2aに投影される。
【0023】
第1組の第1および第2ミラーと同様な第2組の第1ミラー4c1および第2ミラー4c2が、第1組のものを、光軸Zoを中心にちょうど180°回転させた位置および姿勢で配置されている。
【0024】
すなわち、撮像対象物5の下側の約1/3の領域5cを撮像するように、光軸Zoと平行で、光軸Zoから所定の距離だけXY方向に離れた位置(−X2,−Y2)にあるZc軸上に第2組の第1ミラー4c1が配置され、その中心軸Pc1がZc軸と角度αをなす。そして、第1ミラー4c1は、中心軸Pc1を中心に角度βだけ回転した姿勢である。
【0025】
第2組の第1ミラー4c1からの反射光を受けその光をレンズ1に向けて反射するように、Zo軸から所定の距離だけX,Y方向に離れた位置(X1,0)にあるZd軸上に第2組の第2ミラー4c2が配置され、その中心軸Pc2がZd軸に対して角度αをなす。そして、第2ミラー4c2は、中心軸Pc2を中心に角度βだけ回転した姿勢である。
【0026】
したがって第2組の第1ミラー4c1と第2ミラー4c2とは平行であり、レンズ1の中心と第2ミラー4c2の中心とを結ぶ光路を、平行移動して第1ミラー4c1の中心を通る位置に置いたと仮定すると、この仮定線の前方の領域5bが、撮像素子2の領域2cに投影される。
【0027】
上述のように、第1組のミラー4a1,ミラー4a2に対して第2組のミラー4 c1,ミラー4c2が、前者をカメラ3の光軸Zoを中心に180°回転させた位置および姿勢であるので、すなわち、第1組のミラー4a1,ミラー4a2と第2組のミラー4c1,ミラー4c2が、光軸Zoに関して対称に位置するので、両組の光学系の経路長は同一であり、撮影倍率が同一である。
【0028】
テレビカメラ3の光軸Zo上には、対象物5の中央部分の1/3の領域である領域5bからの光を集光しカメラ3のレンズ1に与えるレンズ4bが配置されている。このレンズ4bは、領域5bの画像を、第1組のミラー4a1,ミラー4a2および第2組のミラー4c1,ミラー4c2の光学系の経路長と同一の経路長さを見かけ上作り出して、第1組および第2組のミラー光学系の倍率とピントと同一とするものである。レンズ4bの構成を図3に示す。
【0029】
図3は、図2に示す光学系を、Za,ZbおよびZc軸を含むY,Z平面で分断して見た断面図である。この実施例では、レンズ4bは、図3に示すように、凸レンズ4b2と凹レンズ4b1の2つのレンズを組み合わせたレンズである。領域5aを観測する第1組の第1ミラー4a1および第2ミラー4a2(ならびに領域5cを観測する第2組の第1ミラー4c1および第2ミラー4c2)の光学系の経路長は、直接に領域5bを観測する経路長とdなる距離の違いがある。このため、領域5a(領域5c)にピントが合うようにレンズ4bを調節すると、領域5bよりも距離dだけ遠くにある領域5biにピントが合うことになり、対象物5が置かれている領域5bではピントが合わず、倍率も領域5a(領域5c)と異なる。そこで、図3のように、凸レンズ4b2により集光する光を、凹レンズ4b1により拡散させることで、丁度領域5bにおいてピントが合うようにした。したがって、第1組のミラー光学系(4a1,4a2),第2組のミラー光学系(4c1,4c2)および付加レンズ4bの光学系によって、それぞれ撮像素子2に投影される領域5a,5cおよび5bの、撮像素子2上の倍率およびピントが同一である。
【0030】
上述の第1組のミラー光学系(4a1,4a2),第2組のミラー光学系(4c1,4c2)および付加レンズ4bは、図1に示すアタッチメント9内にあり、アタッチメント9は、テレビカメラ3に着脱可である。アタッチメント9を図1に示すようにテレビカメラ3に装着しているときには、テレビカメラ3とアタッチンメント9内のミラーおよびレンズとの組合せで、図2および図3に示す上述の3光路の撮影光学系が形成されている。
【0031】
これにより、撮像素子2の一画面分の画像信号を、従来の一画面分の画像処理と同様に処理(光切断線8の撮影像の切出し)をして、横並び3領域の画像を縦並び3領域の画像(領域5a〜5cの図2に示す配列と同じ配列)に変換して、変換した画像に対して形状計測のための演算処理を施せばよい。領域5a,5cと5bとの間に投影倍率差がある場合には、一方(例えば5b)の画像に対して他方の倍率に合せるための、画像データの変倍処理が必要となるが、本実施例ではこのような処理を必要としない。
【0032】
以上のように、1台のテレビカメラ3により対象物5を縦に3分割した画像を、テレビカメラ3の撮像素子2上に、横方向に一度に結像することができる。これにより、テレビカメラ3の撮像素子2の垂直方向画素数により制限された、縦方向の分解能が約3倍に拡大できる。
【0033】
一方、例えば、アタッチメント9を付けたテレビカメラ3をその光軸Zoを中心に90°廻わした姿勢として、上に凸の物体(5)の形状を計測するための撮影を行なうことができる。この場合、物体(5)の凸部を上側および両側からの3方向同時に撮像できる。角度αを小さく設定することにより、死角の少ない撮像装置を低コストに提供できる。
【0034】
なお、図4に示すように、第1組のミラー光学系(4a1,4a2)および第2組のミラー光学系(4c1,4c2)でそれぞれ撮像素子2の左半分と右半分に像を投影するようにすることにより、縦方向を2分割にした撮影ができる。この場合、レンズ4bが省略となるので、アタッチメント9の内部構造が簡易になる。この態様では、1台のテレビカメラ3により対象物5を縦に2分割した画像を、テレビカメラ3の撮像素子2上に、横方向に一度に結像することができる。これにより、テレビカメラ3の撮像素子2の垂直方向画素数により制限された、縦方向の分解能が約2倍に拡大できる。
【0035】
また、第1組のミラー光学系(4a1,4a2)および第2組のミラー光学系(4c1,4c2)の一方、例えば第2組のミラー光学系、を省略して第1組のミラー光学系(4a1,4a2)およびレンズ4bでそれぞれ撮像素子2の左半分と右半分に像を投影するようにすることにより、縦方向を2分割にした撮影ができる。この態様でも、1台のテレビカメラ3により対象物5を縦に2分割した画像を、テレビカメラ3の撮像素子2上に、横方向に一度に結像することができる。これにより、テレビカメラ3の撮像素子2の垂直方向画素数により制限された、縦方向の分解能が約2倍に拡大できる。
【0036】
いずれにしても、撮像素子,画像処理装置或いは撮像切替器,移動又は回転機構を用いなくても比較的に細長い物体の全長を比較的に高い分解能で撮影することが可能であり、大幅に装置コストを低下させることが出来る。又、データ処理量も少なく、画像処理時間は短い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の外観を示す斜視図である。
【図2】 図1に示すテレビカメラ3とアタッチメント9との組合せによって形成された光学系の概要を示す拡大斜視図である。
【図3】 図1に示すテレビカメラ3とアタッチメント9との組合せによって形成された光学系の中央断面を示す拡大断面図である。
【図4】 本発明のもう1つの実施例の、テレビカメラ3とアタッチメント9内ミラーの組合せよって形成された光学系の概要を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1:レンズ
2:撮像素子
2a,2b,2c:画像投影領域
3:テレビカメラ
4a1:第1組の第1ミラー
4a2:第2組の第2ミラー
4b:レンズ
4b1:凸レンズ
4b2:凹レンズ
5:撮影対象物
5a,5b,5c:撮影領域
6:スリット光源
7:レーザスリット光
8:光切断線
9:アタッチメント
Zo:テレビカメラ3の光軸

Claims (5)

  1. Xo,Yo平面に平行な平面に多数の光電変換単位素子が2次元に分布した撮像素子、および、前記Xo,Yo平面に直交する光軸Zoを有し該撮像素子に画像を投影するレンズを備えるテレビカメラ;
    前記光軸Zoと平行で、光軸Zoから所定の距離だけXY方向に離れた位置にあるZa軸に対して、それ自身の上にとったPa1軸が所定の角度αをなし、かつ、Pa1軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第1組の第1ミラー;および、
    第1組の第1ミラーの反射光を受け、該反射光を前記レンズに向けて反射するように、光軸Zoと平行で、光軸Zoから所定の距離だけXY方向に離れた位置にあるZb軸に対して、それ自身の上にとったPa2軸が所定の角度αをなし、かつ、Pa2軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第1組の第2ミラー;を備え
    第1組の第1および第2ミラーが、撮影対象物をY方向に分割した領域の1つである前記光軸Z o が突当る領域の前記撮像素子上の投影領域にX方向に並べて、前記撮影対象物の前記Y方向に分割した領域のもう1つである前記光軸Z a が突当る領域を、投影する;撮像装置。
  2. 前記光軸Zoと平行で、前記Za軸との間に光軸Zoを置くように光軸Zoから所定の距離だけXY方向に離れた位置にあるZc軸に対して、それ自身の上にとったPc1軸が所定の角度αをなし、かつ、Pc1軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第2組の第1ミラー;および、
    第2組の第1ミラーの反射光を受け、該反射光を前記レンズに向けて反射するように、光軸Zoに平行で光軸Zoから所定の距離だけX,Y方向に離れた位置にあるZd軸に対して、それ自身の上にとったPc2軸が所定の角度αをなし、かつ、Pc2軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第2組の第2ミラー;を更に備え
    第2組の第1および第2ミラーが、撮影対象物をY方向に分割した領域の1つである前記光軸Z o が突当る領域の前記撮像素子上の投影領域にX方向に並べて、前記光軸Z a が突当る領域の投影領域の反対側に、前記撮影対象物の前記Y方向に分割した領域のもう1つである前記光軸Z c が突当る領域を投影する;請求項1記載の撮像装置。
  3. 第2組の第1および第2ミラーは、前記光軸Zoに関して、第1組の第1および第2ミラーと対称な位置にある、請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記光軸Zo上にあって、該光軸Zoが突当る撮影対象物の、前記第1組の第1および第2ミラーと前記レンズによる第1撮影領域とは少くとも部分的に異なる領域を、前記レンズを通して前記撮像素子に、第1撮影領域の倍率およびピントと実質上同一に投影する付加レンズ、を更に備える請求項1又は請求項3記載の撮像装置。
  5. o ,Y o 平面に平行な平面に多数の光電変換単位素子が2次元に分布した撮像素子、および、前記X o ,Y o 平面に直交する光軸Z o を有し該撮像素子に画像を投影するレンズを備えるテレビカメラ;
    前記光軸Z o と平行で、光軸Z o から所定の距離だけXY方向に離れた位置にあるZ a 軸に対して、それ自身の上にとったP a 1軸が所定の角度αをなし、かつ、P a 1軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第1組の第1ミラー;
    第1組の第1ミラーの反射光を受け、該反射光を前記レンズに向けて反射するように、光軸Z o と平行で、光軸Z o から所定の距離だけXY方向に離れた位置にあるZ b 軸に対して、それ自身の上にとったP a 2軸が所定の角度αをなし、かつ、P a 2軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第1組の第2ミラー;
    前記光軸Z o と平行で、前記Z a 軸との間に光軸Z o を置くように光軸Z o から所定の距離だけXY方向に離れた位置にあるZ c 軸に対して、それ自身の上にとったP c 1軸が所定の角度αをなし、かつ、P c 1軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第2組の第1ミラー;および、
    第2組の第1ミラーの反射光を受け、該反射光を前記レンズに向けて反射するように、光軸Z o に平行で光軸Z o から所定の距離だけX,Y方向に離れた位置にあるZ d 軸に対して、それ自身の上にとったP c 2軸が所定の角度αをなし、かつ、P c 2軸を中心に所定の角度βだけ回転した、平面状のミラーである第2組の第2ミラー;を備え、
    第1組の第1および第2ミラーが、撮影対象物をY方向に分割した領域の1つである前記光軸Z a が突当る第1領域を、前記撮像素子上の、X方向に分割した1領域に投影し;
    第2組の第1および第2ミラーが、前記撮影対象物の前記Y方向に分割した領域のもう1つである前記光軸Z c が突当る第2領域を、前記撮像素子上の、前記X方向に分割したもう1つの領域に投影する;
    撮像装置。
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