JP3887110B2 - 水栓の取付構造 - Google Patents

水栓の取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3887110B2
JP3887110B2 JP29247598A JP29247598A JP3887110B2 JP 3887110 B2 JP3887110 B2 JP 3887110B2 JP 29247598 A JP29247598 A JP 29247598A JP 29247598 A JP29247598 A JP 29247598A JP 3887110 B2 JP3887110 B2 JP 3887110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
faucet
mounting
attachment
mounting structure
structure according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP29247598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000120121A (ja
Inventor
雅昭 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP29247598A priority Critical patent/JP3887110B2/ja
Publication of JP2000120121A publication Critical patent/JP2000120121A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3887110B2 publication Critical patent/JP3887110B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は水栓の取付構造に関し、詳しくは取付施工性の良好な水栓の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、壁への水栓の取付構造として、即ち垂直面を取付面とする水栓の取付構造として、壁に設けた貫通口を通じて壁裏から配管の端部を突き出させ、その配管端部に対して水,湯の通路構成部材を兼ねたクランク脚を接続固定し、そしてそのクランク脚に水栓本体を接合することによって、水栓本体を壁に取り付けるようになした取付構造が一般に用いられている。
【0003】
この取付構造の場合、室内側、即ち取付基体としての壁の表面側から水栓を取付基体としての壁に取付施工ができるものの、クランク脚の存在によって水栓本体が室内側に大きく突き出した状態となる問題がある。
【0004】
従ってこの取付構造を浴室における洗い場の水栓の取付構造として適用したとき、水栓が洗い場側に大きく突き出した状態となって見栄えが悪くなるとともに、水栓の突出しによって洗い場空間が狭くなるといった問題を生ずる。
【0005】
一方カウンターへの水栓の取付構造として、即ち水平面を取付面とする水栓の取付構造として、図9に示すような取付構造が用いられている。
同図において200は水栓(この例ではシングルレバー式混合水栓)で、水栓本体202とこれから延び出す吐水管204及び水栓本体202上部の操作レバー208とを有している。
210は取付基体としてのカウンターで、水栓取付穴212が設けられている。
【0006】
この図に示す取付構造の場合、水栓本体202から延び出した雄ねじ管214を、水栓取付穴212をカウンター210の上面(表面)側から下面(裏面)側に挿通し、そしてカウンター210の裏側において雄ねじ管214に固定ナット216をねじ込み、その固定ナット216の締付力に基づいて水栓本体202を取付基体210の上面、即ち水平な取付面210Aに取り付ける。
【0007】
しかしながらこの取付構造の場合、カウンター210の裏側において水栓本体202の固定作業をしなければならず、水栓取付けの際の作業性が悪いといった問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の水栓の取付構造はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項の水栓の取付構造は、水栓の取付基体に貫通の一対の水栓取付穴を設けるとともに、(イ)該取付基体の表面に位置させられる部材であって水栓本体を固定可能な取付部材と、(ロ)前記水栓取付穴の並び方向に配置されて各水栓取付穴のそれぞれの裏側に位置させられ、該取付部材とともに該取付基体を挟み付ける部材であって、前記並び方向の幅寸法が該水栓取付穴の該並び方向の寸法よりも小さく且つ該並び方向と直角方向の寸法が該水栓取付穴の該直角方向の寸法よりも大きい、長手形状且つリング状を成した、前記水栓取付穴に対応した一対のホルダと、(ハ)該取付部材から延び出して該水栓取付穴のそれぞれを挿通したうえ該ホルダに結合され、それら取付部材と各ホルダとを結合状態に保持する、それらホルダに対応した数の雄ねじ締結具と、を備えた水栓取付装置を前記取付基体に装着して前記取付部材に水栓本体を固定したことを特徴とする。
【0009】
請求項の水栓の取付構造は、請求項に記載の水栓の取付構造において、前記水栓が混合水栓であって、前記水栓本体が該混合水栓の水栓本体であることを特徴とする。
【0010】
請求項の水栓の取付構造は、請求項1,2の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記取付部材がプレート状を成していることを特徴とする。
【0011】
請求項の水栓の取付構造は、請求項1〜の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記取付部材には水栓本体の引掛部が設けられており、該水栓本体が該取付部材に掛止状態に固定されていることを特徴とする。
【0012】
請求項の水栓の取付構造は、請求項1〜の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記取付部材には前記水栓取付穴毎に且つ該水栓取付穴に対応する位置において配管接続用の貫通の開口が形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項の水栓の取付構造は、請求項1〜5の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記水栓取付穴が円形を成していることを特徴とする。
【0014】
請求項の水栓の取付構造は、請求項1〜6の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記リング状をなすホルダの内側の開口が配管接続用の開口を成していることを特徴とする。
【0015】
請求項の水栓の取付構造は、請求項1〜7の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記取付部材からは各水栓取付穴毎に一対ずつの前記雄ねじ締結具が延び出していて、各一対の雄ねじ締結具がそれぞれ前記ホルダの前記並び方向の幅方向各端部に結合されていることを特徴とする。
【0016】
【作用及び発明の効果】
上記のように請求項1の水栓の取付構造は、壁等取付基体の表面に位置させられ、水栓本体を固定可能な取付部材と、取付基体の裏側に位置し取付部材とともに取付基体を挟み付ける長手形状且つリング状のホルダと、それら取付部材及びホルダを水栓取付穴において互いに連結状態に保持する雄ねじ締結具とを備えた水栓取付装置を取付基体に装着して、その水栓取付装置の取付部材に対し水栓本体を固定するようになしたもので、この取付構造の場合、ホルダを水栓取付穴の表面側から裏面側に挿通したうえ、雄ねじ締結具を締め込むことで水栓取付装置を取付基体に装着でき、そしてその水栓取付装置を介して水栓本体を取付基体に取付施工することができる。
【0017】
即ち取付基体の表面側から水栓を取付基体に取付施工することができ、従って作業性良く水栓を取付施工することができる
【0018】
この請求項1の取付構造は、垂直面を取付面とする水栓の取付構造としても、或いはまた水平面を取付面とする水栓取付構造としても、更には傾斜面その他種々形態の面を取付面とする水栓取付構造としても適用できる利点がある
【0019】
この請求項1の水栓の取付構造では、水栓取付穴及びホルダをそれぞれ一対ずつ設け、各水栓取付穴において各ホルダと取付部材とを締め付けるようにしていることから、取付部材が長さの長いものである場合にも2箇所においてホルダと取付部材により取付基体を挟み付けることができ、従って水栓取付装置を取付基体に強く固定することができ、ひいては水栓本体を強固に取付基体に取付状態とすることができる
【0020】
この請求項1の水栓の取付構造では、また、一対のホルダのそれぞれの形状を、水栓取付穴の並び方向即ちホルダ自身の並び方向の幅寸法が、水栓取付穴の同並び方向の寸法よりも小で、且つその並び方向と直角方向の寸法が水栓取付穴の同直角方向の寸法よりも大の長手形状となしている点を特徴としており、このようにしておくことによって、一対のホルダを容易に一対の水栓取付穴に対しその表側から裏側に挿通することができる。
【0021】
この請求項の取付構造は、特に混合水栓の取付構造として好適である(請求項)。
混合水栓においては、水,湯の配管と水栓本体とを取付基体を貫通して接続することが必要であるが、この請求項の取付構造の場合、一対の水栓取付穴の一方において水用の配管を、また他方において湯用の配管をそれぞれ接続することができ、良好に配管接続を行うことができる。
【0022】
記水栓取付装置における取付部材はこれをプレート状と成しておくのが好都合である(請求項)。
取付部材をプレート状としておくことで、水栓本体を取付基体に取り付ける際、これを取付基体に実質上当接した状態に取付施工することができ、従って取付基体からの水栓の突出を可及的に抑えることができ、室内空間を広く確保することができる。
【0023】
請求項の取付構造は、上記取付部材に水栓本体の引掛部を設け、その引掛部に水栓本体を掛止状態に固定するようになしたもので、この取付構造によれば、その取付部材に対して水栓本体を容易に位置決めした状態で固定することができる。
【0024】
請求項の取付構造は、水栓取付穴毎に且つ対応する位置において取付部材に配管接続用の貫通の開口を形成したもので、この接続構造によれば、配管を水栓本体に接続する際の接続を容易に行うことができる。
【0025】
請求項1〜の取付構造において、上記水栓は水栓本体と化粧カバーとを具備したものとすることができ、この場合、化粧カバーの装着によって取付部材を取付基体の表面側において隠蔽状態とすることができ、水栓ないしその周りの美観を良好となすことができる。
【0026】
上記請求項1〜5の取付構造において、上記水栓取付穴円形となしておくことができる(請求項6)。
【0027】
更に請求項1〜6の取付構造において、各リング状をなすホルダの内側の開口は配管接続用の開口と成しておくことができる(請求項)。
このようにホルダの内側の開口を配管接続用の開口と成しておくことで、水用及び湯用の各配管の水栓本体への接続を容易化することができる。
【0028】
請求項1〜7の取付構造において、取付部材から各水栓取付穴毎に一対ずつの雄ねじ締結具を延び出させて、それぞれをホルダの並び方向の幅方向各端部に結合状態としておくことができる(請求項)。
【0029】
の取付構造では、1つの水栓取付穴において2本(一対)の雄ねじ締結具を挿通し、それらによってホルダと取付部材とを締結固定するようにしていることから、その雄ねじ締結具による締付作業の際に、ホルダが取付基体の裏側で雄ねじ締結具と共回りするのを防止でき、雄ねじ締結具の締付作業を簡単に行うことができる。
【0030】
尚雄ねじ締結具は、取付基体裏側の後端部をホルダに設けた雌ねじ孔に螺合しておき、取付基体の表面側から雄ねじ締結具を回転操作することでこれを締め付けるようになすこともできるし、或いはまた雄ねじ締結具の先端部にナットを螺合し、そのナットを回転操作することで雄ねじ締結具を締付操作するようになすこともできる。
【0031】
この請求項の取付構造では、ホルダと取付部材とを連結する一対の雄ねじ締結具が、ホルダの幅方向各端部に結合されていることから、それら雄ねじ締結具によりホルダと取付部材とを結合した状態において、容易にホルダを水栓取付穴の表面側から裏面側に挿通作業することができる
【0032】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は本例の水栓(混合水栓)で、水側弁部,湯側弁部,湯水混合部を内蔵する金属製の水栓本体14(図2参照)及び水栓本体14を被覆する上側の化粧カバー16と下側の化粧カバー18とを有している。
【0033】
図1において20は吐水口,22はエルボ24を介して水栓本体に接続されたシャワーホース,26は混合水の温度を調節する温調ハンドル(温度調節ハンドル),28は吐水口20からの吐水を行うための流量調整機能を備えた吐水口ハンドルであり、30はシャワー側から吐水を行う流量調整機能を備えたシャワーハンドルである。
この水栓10は、取付基体としての壁12に後に詳述する取付構造にて取り付けられている。
【0034】
図2及び図3はその取付構造を示したものである。
これらの図において32は水栓取付装置であって、水栓10はこの水栓取付装置32を介して、壁12に設けられた一対の水栓取付穴34において壁12に取り付けられている。
【0035】
ここで水栓取付穴34は、図4及び図5に示しているように正面形状(平面視形状)が円形状を成しており、かかる形状の一対の水栓取付穴34が水平方向に一定距離離隔して壁12に設けられている。
【0036】
水栓取付装置32は、壁12の内面(表面)に位置させられる取付プレート(取付部材)と、壁12の裏側、詳しくは各水栓取付穴34の裏側に位置させられて取付プレート36とともに壁12を表裏両側から挟み付ける一対のホルダ38と、取付プレート36から延び出し、後端部がホルダ38の雌ねじ孔40に螺合された複数個(この例では4個)のボルト(雄ねじ締結具)42とを有している。
【0037】
各ホルダ38は、図4及び図5に示しているように上下方向を長手方向とする略長円形状且つリング形状を成しており、それぞれが水,湯の配管接続用の貫通の開口44を有している。
【0038】
ここで各ホルダ38は、図5に示しているように左右方向、つまり幅方向の外径寸法Wが円形の水栓取付穴34の直径Dよりも小さくされており、また幅方向と直角方向即ち上下の長手方向の外径寸法Lが水栓取付穴34の直径Dよりも大きくされている。
ホルダ38の上記雌ねじ孔40は、各ホルダ38の幅方向各端部に形成されている。
前記ボルト42は、これら雌ねじ孔40に対応する位置において取付プレート36から延び出し、そして図2に示す取付状態で水栓取付穴34を挿通して壁12の裏側の後端部が、各ホルダ38の一対ずつの雌ねじ孔40に螺合されている。
即ち一対の水栓取付穴34毎に各一対のボルト42がこれを挿通し、各ホルダ38と取付プレート(本例では金属製)36とを連結している。
【0039】
尚取付プレート36は、水栓10の左右方向寸法に対応した長さの長手形状を成している。
そして水栓取付穴34及びホルダ38に対応する位置において、一対の配管接続用の貫通の開口46を有している。
【0040】
これら一対の開口46は、その中心が水栓取付穴34及びホルダ38における開口44の中心と一致させられている。
そしてこれら一対の開口46のそれぞれの幅方向縁部から、前記一対ずつのボルト42がホルダ38に向かって延び出している。
【0041】
この取付プレート36の前面下部にはL字状の固定片48が、また上部にはフック状の引掛部50が一体に形成されている。
ここで固定片48には雌ねじ孔52が形成されている。
【0042】
前記水栓本体14は、その後面上部の下向きL字状の掛止片53がその引掛部50に掛止され、そして後面下部が固定片48に固定されることによって、取付プレート36に、即ち水栓取付装置32に取り付けられている。
【0043】
ここで固定片48への水栓本体14下部の固定は、水栓本体14下部の固定孔54を挿通した雄ねじ部材56を固定片48の雌ねじ孔52にねじ込むことによって行われている。
【0044】
上記構成を有する水栓取付装置32は、次のようにして壁12の内面側から簡単に壁12に装着することができる。
即ち、図6(I)に示しているように取付プレート36と一対のホルダ38とを合計4本のボルト42で連結状態としておき、そして(II)に示しているように全体を若干前後方向に傾けた状態として、一対のホルダ38のそれぞれを対応する一対の水栓取付穴34に対し壁12の内面(裏面)側から裏面側に挿通する。
【0045】
その後図7(III)に示しているように水栓取付装置32の姿勢を元通り、即ち取付プレート36及びホルダ38が垂直向きとなる姿勢に戻す。
【0046】
このとき各ホルダ38は、図5に明らかに示しているように上下の長手方向の各端部が水栓取付穴34の半径方向外側に位置した状態となる。
そこで壁12の内面側から各ボルト42を回転操作して締め込む。これにより取付プレート36と各ホルダ38とが互いに接近し、最終的に壁12を内外両側から強く締め付けた状態となって、ここに水栓取付装置32が壁12に装着された状態となる。
図8はこのときの状態を表している。
【0047】
さてこのようにして水栓取付装置32を壁12に装着したら、パッキン58を介して化粧プレート60を取付プレート36に被せ、しかる後水栓本体14を取付プレート36に対し引掛部50及び固定片48において固定する。
具体的には、上記のように水栓本体14の掛止片53を引掛部50に掛止し、そして水栓本体14の下部を雄ねじ部材56にて固定片48に締結固定する。
【0048】
尚雄ねじ部材56を固定片48に締結固定する際、下側の化粧カバー18の貫通孔61を通じて雄ねじ部材56のねじ込みを行う。
【0049】
尚、水栓本体14には水栓取付穴34の位置において水,湯の配管接続部62が後方に突出する状態で設けられている一方、化粧プレート60には対応する円筒部64が設けられており、その配管接続部62が円筒部64を挿通し、水栓取付穴34より部分的に裏側に突出している。
そしてその配管接続部62に対して水,湯の配管としてのチューブ68が差込接続され、水栓本体14内の通路74に連通させられている。
【0050】
ここで配管接続部62に挿入されたチューブ68は、爪70によって抜け防止され、またシール部材72によって配管接続部62に対し水密にシールされている。
一方上記円筒部64は、図2(B)に示しているように配管接続部62の基端部に設けられたボス部66の外周面にシール部材を介して水密に嵌合している。
【0051】
本例の水栓10の取付構造の場合、水栓取付装置32を上記のようにして壁12に装着し、しかる後壁12の裏側から水栓取付穴34を通じて壁12の内面側に突出させたチューブ68の端部を、水栓本体14の配管接続部62に接続したうえで、水栓本体14を水栓取付装置32の取付プレート32に固定し、その上で化粧カバー16,18を装着することで簡単に水栓10を壁12に取付施工することができる。
【0052】
このように本例の取付構造の場合、ホルダ38を水栓取付穴34の表面側から裏面側に挿通し、そしてボルト42を締め込むことで水栓取付装置32を壁12に装着することができ、そしてその水栓取付装置32に対して水栓本体14を固定することで、かかる水栓本体14を壁12に取付状態とすることができる。
【0053】
しかもその水栓本体14の水栓取付装置32への固定作業も、壁12の内面側から且つ壁12に向かいながら作業を行うことができ、容易に水栓10を壁12に作業性良く取り付けることができる。
【0054】
また本例の取付構造では、一つの水栓取付穴34において2本のボルト42によりホルダ38と取付プレート36とを締め付けるようにしていることから、ボルト42のねじ込操作の際にホルダ38が壁12の裏側で共回りするのを防止でき、ボルト42の締込作業も容易に行うことができる。
【0055】
また各水栓取付穴34において、一対のボルト42は水栓取付穴34よりも小寸法のホルダ38の幅方向各端部に螺合されているため、各ボルト42によりホルダ38と取付プレート36とを連結した状態で各ホルダ38を容易に水栓取付穴34に挿通作業することができる。
【0056】
本例の取付構造では、互いに離隔して設けた一対の水栓取付穴34において、対応する一対のホルダ38と取付プレート36とをボルト42で締結していることから、左右方向に長い取付プレート36を強い力で壁12に固定することができるとともに、各ホルダ38及び取付プレート36には水栓取付穴34に対応する位置においてそれぞれ配管接続用の開口44,46が設けられているため、それらの開口44,46を通じて壁12の裏側のチューブ68と水栓本体14の対応する各配管接続口とを容易に接続することができる。
【0057】
また壁12の内面側に位置する取付プレート36は厚みの薄い板状のものであるため、かかる取付プレート36を介して水栓本体14を壁12に取り付けた場合にも実質的に水栓10を壁12に当接した状態とすることができ、従って水栓10の壁12からの突出を可及的に小さく抑えることができ、室内空間を広く確保することができる。
【0058】
更に本例の取付構造の場合、取付プレート36に引掛部50を設けて、その引掛部50に水栓本体14を掛止状態に固定するようになしていることから、水栓本体14を取付プレート36に固定するに際して容易に位置決めし且つ固定することができる。
【0059】
また本例の水栓10は化粧カバー16,18を有していて、それらにより水栓本体14を覆うようになしていることから、水栓本体14と取付プレート36との締結固定部を化粧カバー16,18にて隠蔽でき、水栓取付部を煩雑感のないすっきりとしたものとすることができ、水栓ないしその周りの美観を良好とすることができる。
【0060】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明においては、場合によって取付プレート36の側にナットを設けておき、そのナットの回転操作によりボルト42を締め込むようになすこともできる。
【0061】
また上記実施例では水栓を壁に取り付ける場合について述べたが、本発明はカウンター上面への水栓の取付けに際して、或いはカウンターの前板への水栓の取付けに際して、その他各種の取付基体に対する水栓の取付けに際して適用することが可能である等、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である水栓取付構造に従って水栓を壁に取り付けた状態を示す図である。
【図2】 同実施例の水栓取付構造を示す図である。
【図3】 同実施例の水栓取付構造を各部材に分解して示す図である。
【図4】 図3における水栓取付装置を壁への装着前の状態で示す図である。
【図5】 同実施例における水栓取付穴及びホルダの形状を示す図である。
【図6】 同実施例における水栓の取付手順の一部工程を示す図である。
【図7】 同実施例の水栓取付手順の図6に続く工程を示す図である。
【図8】 図6及び図7の工程に従って水栓取付装置を取り付けた状態の斜視図である。
【図9】 従来の水栓取付構造の例を示す図である。
【符号の説明】
10 水栓
12 壁(取付基体)
14 水栓本体
16,18 化粧カバー
32 水栓取付装置
34 水栓取付穴
36 取付プレート(取付部材)
38 ホルダ
40 雌ねじ孔
42 ボルト
44,46 開口
50 引掛部

Claims (8)

  1. 水栓の取付基体に貫通の一対の水栓取付穴を設けるとともに、(イ)該取付基体の表面に位置させられる部材であって水栓本体を固定可能な取付部材と、(ロ)前記水栓取付穴の並び方向に配置されて各水栓取付穴のそれぞれの裏側に位置させられ、該取付部材とともに該取付基体を挟み付ける部材であって、前記並び方向の幅寸法が該水栓取付穴の該並び方向の寸法よりも小さく且つ該並び方向と直角方向の寸法が該水栓取付穴の該直角方向の寸法よりも大きい、長手形状且つリング状を成した、前記水栓取付穴に対応した一対のホルダと、(ハ)該取付部材から延び出して該水栓取付穴のそれぞれを挿通したうえ該ホルダに結合され、それら取付部材と各ホルダとを結合状態に保持する、それらホルダに対応した数の雄ねじ締結具と、を備えた水栓取付装置を前記取付基体に装着して前記取付部材に水栓本体を固定したことを特徴とする水栓の取付構造。
  2. 請求項に記載の水栓の取付構造において、前記水栓が混合水栓であって、前記水栓本体が該混合水栓の水栓本体であることを特徴とする水栓の取付構造。
  3. 請求項1,2の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記取付部材がプレート状を成していることを特徴とする水栓の取付構造。
  4. 請求項1〜の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記取付部材には水栓本体の引掛部が設けられており、該水栓本体が該取付部材に掛止状態に固定されていることを特徴とする水栓の取付構造。
  5. 請求項1〜の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記取付部材には前記水栓取付穴毎に且つ該水栓取付穴に対応する位置において配管接続用の貫通の開口が形成されていることを特徴とする水栓の取付構造。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記水栓取付穴が円形を成していることを特徴とする水栓の取付構造。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記リング状をなすホルダの内側の開口が配管接続用の開口を成していることを特徴とする水栓の取付構造。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の水栓の取付構造において、前記取付部材からは各水栓取付穴毎に一対ずつの前記雄ねじ締結具が延び出していて、各一対の雄ねじ締結具がそれぞれ前記ホルダの前記並び方向の幅方向各端部に結合されていることを特徴とする水栓の取付構造。
JP29247598A 1998-10-14 1998-10-14 水栓の取付構造 Expired - Lifetime JP3887110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29247598A JP3887110B2 (ja) 1998-10-14 1998-10-14 水栓の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29247598A JP3887110B2 (ja) 1998-10-14 1998-10-14 水栓の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000120121A JP2000120121A (ja) 2000-04-25
JP3887110B2 true JP3887110B2 (ja) 2007-02-28

Family

ID=17782302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29247598A Expired - Lifetime JP3887110B2 (ja) 1998-10-14 1998-10-14 水栓の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3887110B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016084286A1 (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 八千代工業株式会社 燃料タンクの部品取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000120121A (ja) 2000-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3887110B2 (ja) 水栓の取付構造
JP3319368B2 (ja) 水 栓
JP6441758B2 (ja) 湯水混合栓への給水および給湯ホース組付け機構
JP3887111B2 (ja) 水栓の設置構造
JP3947347B2 (ja) 水栓取付け機構
JP2990581B2 (ja) 形状記憶材料による水栓の取付構造
JPH09328790A (ja) 水栓設置構造
JP7504777B2 (ja) 水栓取付構造
JPH1136403A (ja) 排水装置
JPH11229454A (ja) 樹脂管と水栓との接続構造
JP2990582B2 (ja) 折曲配管による水栓の取付構造
JPH08226148A (ja) 水栓の取付け構造
JP3562326B2 (ja) 水栓の設置構造
JP3661391B2 (ja) 2ホール型の水栓取付構造
JP7237599B2 (ja) 水栓の接続構造
JPH09144083A (ja) 水栓の取付構造
JP2000316739A (ja) 浴槽用通水装置及びその施工方法
JPH0439881Y2 (ja)
JP2001173038A (ja) 水栓器具
JPH09310385A (ja) 水栓設置構造
JPS6016686Y2 (ja) 洗面装置
JP3362812B2 (ja) 水槽付キャビネット及びその設置方法並びに洗面化粧台及びその設置方法
JPH01242892A (ja) 継手
JPH101986A (ja) 壁付混合水栓の取付構造
JPH08246523A (ja) 水栓の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term