JP3884921B2 - 乗客コンベア装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の踏板が傾斜区間で階段状になるエスカレーターや、複数の踏板に段差が生じない電動道路等の乗客コンベア装置に係り、特に、移動手摺を駆動する手摺駆動機構を改善した乗客コンベア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、乗客コンベア装置の手摺駆動機構は、例えば特開平11−240684号公報に開示のように、駆動ローラと、この駆動ローラと対を成す従動ローラとで移動手摺を挟圧し、駆動ローラを回転させることにより踏板と同期させて移動手摺を駆動している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によれば、手摺駆動機構の構造が複雑で組立分解性についての配慮がなされていないと共に、乗客コンベア装置の設置幅の縮少化についての配慮はなされていない。
【0004】
本発明の目的とするところは、手摺駆動機構の構成が簡単で、設置幅の縮小化が行える乗客コンベア装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、複数の駆動ローラと複数の従動ローラとにより移動手摺を挟圧駆動するようにした手摺駆動機構を備えた乗客コンベア装置において、前記複数の従動ローラを複数の揺動枠にそれぞれ軸支すると共に、各揺動枠の一端側が保持体に軸支され他端側がばねを介して前記保持体に係止され、かつこの保持体に形成された切り欠き部と前記従動ローラの垂直投影を互いに重なるように配置し、この保持体を駆動ローラを軸支した支持体に取付けるように構成したのである。
【0006】
上記構成によれば、従動ローラが軸支された保持体と、駆動ローラが軸支された支持体の二つの集合体を構成し、これら集合体の着脱を行うようにしたので、構成が簡単となり、手摺駆動機構の組立分解を簡単に行うことができる。さらに、保持体と従動ローラの垂直投影を重ねているので、手摺駆動機構全体の厚さ寸法を縮少でき、その結果、乗客コンベア装置の設置幅の縮小化ができるのである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施の形態を図1〜図5に示すエスカレーターに沿って説明する。
【0008】
建築物の上階1Aと下階1Bとの間に設置されるエスカレーター2は、上階
1Aと下階1Bに跨って設置された本体枠3を有する。この本体枠3は、左右にトラス構成を成す一対の側枠体4と、これら左右の側枠体4を連結する横部材
(図示せず)とから構成されている。このような本体枠3は、上部機械室を構成する上部水平部3Aと、下部機械室を構成する下部水平部3Bと、傾斜部3Cとを有し、上部水平部3Aの頂部は上部乗降床3aで塞がれており、下部水平部
3Bの頂部は下部乗降床3bで塞がれている。そして、このように構成された本体枠3の内部には、踏板を有する複数の踏段6が無端状の踏段チェーン5に連結されて前記上部乗降床3aと下部乗降床3bとの間を循環移動するように案内されている。前記踏段チェーン5は、上部水平部3Aの上部機械室内に軸支された駆動スプロケット7と、下部水平部3Bの下部機械室内に軸支された従動スプロケット8に巻掛けられている。駆動スプロケット7は、上部機械室(上部水平部3A)内に設置された駆動機9によって駆動される。駆動機9は、駆動モータやブレーキ装置あるいは必要に応じて減速機等から構成されている。
【0009】
このように循環移動できるように案内された前記踏段列の両側に対向する位置には、一対の欄干10が本体枠3の側枠体4に直接あるいは間接的に取付けられて立設されている。
【0010】
この欄干10は、立設された例えば透明の欄干パネル11と、この欄干パネル11の上部周縁に取付けられた手摺フレーム12と、手摺フレーム12に案内された移動手摺13と、欄干パネル11の下部を覆う内デッキカバー14及び外デッキカバー15とを有する。内デッキカバー14の下部は、前記踏段6の幅方向端部に対向して配置されたスカートガード16の上端に接続されている。外デッキカバー15の外端側には、本体枠3の側枠体4までも覆って垂下する外装板
17の上端が接続されている。尚、外装板17側に建築物の壁が接近している場合には、外デッキカバー15の外端と建築物の壁との間を別部材で塞ぐことにより、外装板17を設けることを省略してもよい。また、幅方向の端部を前記スカートガード16に接近させた踏段6は、左右一対の前輪6Aと左右一対の後輪
6Bとからなる走行輪を軸支している。前輪6Aの間隔は、後輪6Bの間隔より広くなっており、前輪6Aを支持する前輪軸には前記踏段チェーン5が連結されている。これら前輪6Aと後輪6Bとは、前記本体枠3に固定されたガイドレール18上を転動する。
【0011】
上記構成の欄干10の下部内側において、側枠体4の上部には手摺駆動機構
19が固定されている。この手摺駆動機構19は、大きく分けて二つの集合体から構成されている。一つの集合体は、板状の支持体20をベースに構成されており、この支持体20に、複数の駆動ローラ21を一定方向に並べて軸支している。そして、動力伝達スプロケット22が前記各駆動ローラ21と同軸に夫々支持されており、動力伝達スプロケット22は、駆動ローラ21と支持体20との間に位置し、駆動原からの動力伝達チェーン27を巻掛けている。残る集合体は、板状の保持体23をベースに構成されており、この保持体23に、複数の従動ローラ25を前記駆動ローラ21と同方向で同間隔となるように並べて支持している。前記各従動ローラ25は、従動ローラ25を両側から挟み込み、従動ローラ25の直径よりも長く形成された揺動枠24に軸支され、この揺動枠24は、一端側が前記保持体23に軸支され、他端側が押しばね26を介して保持体23に係止されている。
【0012】
このように構成された保持体23を支持体20に着脱自在に取付けて固定する。このとき、前記複数の駆動ローラ21に対して前記複数の従動ローラ25が下方から夫々対向するように保持体23を支持体20に固定する。このように保持体23と支持体20とを組合わせることにより、欄干の下部内側を帰路とする移動手摺13を、対向する複数の駆動ローラ21と従動ローラ25との間を通過させることができる。このとき、従動ローラ25は、押しばね26によって駆動ローラ21側に押圧されるので、移動手摺13は駆動ローラ21と従動ローラ25とによって挟圧されることになる。この状態で駆動ローラ21を回転させれば、移動手摺13は移動する。
【0013】
また、前記保持体23は、前記従動ローラ25と垂直投影が重なるように、前記従動ローラ25との重なり部に夫々切り欠き部23Aを形成している。
【0014】
上記構成の手摺駆動機構19の支持体20は、本体枠3のトラス構成を成す側枠体4の上弦材28を交差して設置され、上弦材28の幅寸法、云い代えれば側枠体4の幅寸法内に固定される。
【0015】
このように、手摺駆動機構19を本体枠3の側枠体4に取付けることにより、手摺駆動機構19と本体枠3の側枠体4との垂直投影が互いに重なる。また、前記手摺駆動機構19の動力伝達スプロケット22を駆動ローラ21の反踏段6側に配置して前記側枠体4と垂直投影が重なるようにしたので、従動ローラ25の真下で踏段6の前輪6Aを走行させても動力伝達チェーン27と干渉することはなく、その分踏段6の幅方向端部を本体枠3の側枠体4側に接近させることができ、その結果、エスカレーター2の幅方向寸法を縮少して、設置幅を縮少することができる。
【0016】
このほか、前記手摺駆動機構19は、駆動ローラ21や動力伝達スプロケット22を軸支した支持体20と、従動ローラ25を揺動枠24を介して支持した保持体23との大きくは二つの集合体で構成したので、構成が簡単となり、組立に際しては、支持体20に保持体23を取付けるだけでよく、保守点検に際しては、保持体23を支持体20から取外すだけでよい。
【0017】
上記実施の形態は、傾斜型の乗客コンベア装置の踏板として傾斜部で段差が生じる踏段を有するエスカレーターを説明したが、エスカレーターに限らず、踏板として傾斜部においても段差が生じない複数のパレットを有する電動道路にも適用できるのは勿論である。さらに、上記実施の形態は、手摺機動機構を側枠体4の上弦材28と交差して設置したものであるが、手摺機動機構を側枠体4の高さの範囲内に配置したり、側枠体4の上に設置したりしてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、手摺駆動機構の構成が簡単で、設置幅の縮小化が行える乗客コンベア装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乗客コンベア装置の一実施の形態の要部を示す概略側面図。
【図2】図1のII−II線に沿う詳細断面図。
【図3】本発明による乗客コンベア装置の一実施の形態の全容を示す概略側面図。
【図4】本発明による乗客コンベア装置の手摺駆動機構の一部を示す平面図。
【図5】図5の手摺駆動機構の保持体を示す側面図。
【符号の説明】
2…エスカレーター(乗客コンベア装置)、3…本体枠、4…側枠体、10…欄干、13…移動手摺、19…手摺駆動機構、20…支持体、21…駆動ローラ、23…保持体、24…揺動枠、25…従動ローラ。
Claims (5)
- 複数の駆動ローラと複数の従動ローラとにより移動手摺を挟圧駆動するようにした手摺駆動機構を備えた乗客コンベア装置において、前記複数の従動ローラを複数の揺動枠にそれぞれ軸支すると共に、各揺動枠の一端側が保持体に軸支され他端側がばねを介して前記保持体に係止され、かつこの保持体に形成された切り欠き部と前記従動ローラの垂直投影を互いに重なるように配置し、この保持体を駆動ローラを軸支した支持体に取付けたことを特徴とする乗客コンベア装置。
- 走行輪を備えた複数の踏板を無端状に連結して構成した踏板列と、この踏板列の両側に対向して立設された欄干と、これら欄干の周縁に案内され前記踏板と同期的に移動する移動手摺と、この移動手摺の帰路側を欄干下方で複数の駆動ローラと複数の従動ローラとで挟圧駆動する手摺駆動機構と、これらを支持し両側に側枠体を備えた本体枠とを有する乗客コンベア装置において、前記手摺駆動機構は、前記駆動ローラを軸支した支持体と、前記複数の従動ローラをそれぞれ軸支した複数の揺動枠と、各揺動枠の一端側を軸支し他端側をばねを介して係止すると共に切り欠き部が形成された保持体とを有し、この保持体が前記従動ローラの垂直投影と重なり、かつこの保持体が前記支持体に取付けられていることを特徴とする乗客コンベア装置。
- 前記支持体は、前記駆動ローラと同軸に動力伝達スプロケットを軸支しており、この動力伝達スプロケットは前記駆動ローラの反踏板側に位置していることを特徴とする請求項2記載の乗客コンベア装置。
- 前記支持体と側枠体の垂直投影は、互いに重なっていることを特徴とする請求項2または3記載の乗客コンベア装置。
- 前記移動手摺と駆動ローラと走行輪の垂直投影は互いに重なっていることを特徴とする請求項2,3または4記載の乗客コンベア装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2002316784A JP2002316784A (ja) | 2002-10-31 |
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Family
ID=18971797
Family Applications (1)
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JP2001122018A Expired - Lifetime JP3884921B2 (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 乗客コンベア装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3884921B2 (ja) |
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2001
- 2001-04-20 JP JP2001122018A patent/JP3884921B2/ja not_active Expired - Lifetime
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