JP3884181B2 - 商品販売デ―タ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ入力手段を用いて商品登録された登録商品に係る商品販売データを表示するオペレータ用表示器と客用表示器とを有する商品販売データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電子キャッシュレジスタ型の商品販売データ処理装置において、オペレータ(キャッシャー)がデータ入力手段を用いて商品コードを入力すると、商品ファイルから商品販売データ(商品名,単価等)が求められ売上ファイルに登録(商品登録)される。当該客の購入品の全てについて商品登録した後に、1取引終了宣言としての締め操作をすると、商品販売データ(合計金額や釣銭額)の算出等を含む会計処理が実行される。その後に、ドロワが自動解放され金銭授受が行なわれ、釣銭がレシートとともに客に手渡される。
【0003】
商品登録および会計処理にかかる商品販売データは、オペレータ用表示器および客用表示器にリアルタイム的に表示されるので、複雑な商品販売業務を迅速かつ正確に行なえかつ客もその真正をその場で確認できるから安心である。
【0004】
ここに、データ入力手段には、バーコードスキャナ,キーボード,タッチパネル付き表示器等が選択的に採用されるが、コンビニエンスストアにおける商品販売データ処理装置での商品の選択にタッチパネル付きオペレータ用表示器を用いるシステムが普及しつつあり、また、例えばレストランにおけるメニュー(商品)の選択には、メニュー数の少数的有限性からタッチパネル付きオペレータ用表示器を有するハンディターミナルが多用されている。
【0005】
すなわち、タッチパネル付き表示器に各商品名を記した複数の商品ボタンを表示させ、その中から所望の商品ボタンをタッチ操作して当該商品を選択可能に形成された商品販売データ処理装置として知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、販売商品の中には、オペレータがデータ入力手段を用いた商品登録後に当該商品をそのままあるいは袋詰して当該客に手渡すものがある。例えば、おでん,総菜,テレホンカード等である。
【0007】
かかる商品の場合は、オペレータの作業が煩雑であるばかりか、データ入力手段と商品とを交互に取り扱うので衛生上の問題およびデータ入力手段が汁で汚れる不都合も生じる。一方において、客側からすると、希望商品,商品個数や商品種類(色,サイズ等)がオペレータ(キャッシャー)側に正確に伝わらない場合があるとの指摘がある。
【0008】
また、客が希望する商品(例えば“おでん”の種)について、客自身が自己が注文した種類,個数を勘違いしてしまう場合があるとともに、その注文を聞いたオペレータがミス入力や入力落しをしてしまう場合がある。つまり、商品登録,追加登録および当該商品の受け渡しに時間が掛かる。さらに、客によっては人前で大声で注文し難い商品(例えば、特定の薬や廉価品)もある。かかる場合は客自身に選択させる新規システムが望まれる。なお、メニューを含む商品に限らず、広義の商品(例えば、公共料金振込みサ−ビスや配送宛名選択等の場合にも、同様な指摘や問題がある。
【0009】
本発明の目的は、客が商品に関する画像を見ながら商品を選択できかつその選択商品の商品登録を迅速かつ正確に行なえる商品販売データ処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、データ入力手段を用いて商品登録された登録商品に係る商品販売データを表示するオペレータ用表示器と客用表示器とを有する商品販売データ処理装置において、前記客用表示器にタッチパネルを設け、前記オペレータ用表示器側のオペレータが選択操作した商品ボタン群を前記客用表示器に表示可能かつ前記客用表示器に表示された各商品に関する画像を含む商品ボタン群の中から客が選択した任意の商品ボタンを当該客がタッチ操作可能であるとともに客によってタッチ操作された商品ボタンに対応する商品について前記データ入力手段を用いた場合と同様に前記商品登録ができるように形成されている商品販売データ処理装置である。
【0011】
かかる発明では、例えば商品(“おでん”や“テレホンカード”)の注文希望を受けたオペレータは、当該各商品に対応する画像を含む商品ボタン群を選択するための操作をする。すると、客用表示器にオペレータによって選択された商品ボタン群が表示される。かくして、客は、客用表示器に商品画像を含み表示された任意の商品ボタンをタッチ操作して希望商品を選択する。各商品ボタンの各商品画像を当該商品の例えば写真としておけば、客は視覚的にも正確に商品を選択できる。そして、タッチ操作した商品ボタンに対応する商品が、データ入力手段を用いた場合と同様に商品登録される。
【0012】
したがって、客が商品に関する画像を見ながら商品を選択できかつその選択商品の商品登録を迅速かつ正確に行なえるから、客サービスおよびオペレータの業務能率を大幅に向上できる。
【0013】
また、請求項2の発明は、前記各商品ボタンの画像が当該各商品の写真またはイラストとされている商品販売データ処理装置である。
【0014】
かかる発明では、各商品ボタンの当該商品に関する画像が当該商品の写真あるいはイラストであるから、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに、客が一段と正確に商品を選択できかつ例えば各種デザイン,模様のテレホンカードの中から客希望デザインのテレホンカードを視覚的に正確に選択できるとともに、例えば湯気の立つカラー写真を利用して購買意欲を一段と高められる。
【0015】
さらに、請求項3の発明は、前記各商品ボタンには個数が表示されかつ表示個数が当該商品ボタンをタッチ操作する毎に1取引内で累積更新可能に形成されている商品販売データ処理装置である。
【0016】
かかる発明では、客用表示器に表示された商品ボタンには、個数(例えば、初期値Nが“0”)が表示され、客が商品ボタンをタッチ操作する毎に当該個数が歩進(N=N+1)される。つまり、1取引内の注文数が累積更新される。したがって、請求項1または2の各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに客が自ら選択(注文)した商品およびその個数を当該商品ボタン内の表示から正確に知ることができる。
【0017】
さらにまた、請求項4の発明は、前記オペレータ用表示器に前記客用表示器に表示されている前記商品ボタン群を含む画面と同じ画面を表示可能かつ客がタッチ操作した商品ボタンを前記オペレータ用表示器の画面上で認識可能に形成されている商品販売データ処理装置である。
【0018】
かかる発明では、客用表示器に表示された商品ボタン群を含む当該画面と同じ画面が、オペレータ用表示器に表示されている。いま客が客用表示器側の商品ボタンをタッチ操作すると、オペレータはオペレータ用表示器の画面上において当該選択商品ボタンを認識することができる。例えば、当該商品ボタンをフリッカーや反転表示させるように形成しておく。したがって、請求項1から請求項3までの各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにオペレータは客の選択(注文)中に当該商品の手渡し準備ができる。また、オペレータは、過剰個数等の客のミス選択,悪戯行為等を注意できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
本商品販売データ処理装置は、図1に示す如く、基本的構成が電子キャッシュレジスタ10とされ、かつ客用表示器65にタッチパネル66を設け、オペレータ用表示器61側のオペレータが選択操作した商品ボタン65B群を客用表示器65に表示可能かつ客用表示器65に表示された各商品に関する画像を含む商品ボタン群の中から客が選択した任意の商品ボタン65Bを当該客がタッチ操作可能であるとともに客によってタッチ操作された商品ボタン65Bに対応する商品について、データ入力手段(43,71)を用いた場合と同様に、商品登録ができるように形成されている。この商品ボタン65Bのタッチ操作による商品登録は、この実施形態では、追加登録(図5でST13、図6)として処理するものと形成してある。
【0021】
また、各商品ボタン65Bには個数が表示され、かつ客用表示器65(オペレータ用表示器61)に表示された個数が客(オペレータ)によって商品ボタン65Bが、タッチ操作される毎に1取引内で、累積更新(N=N+1)するように形成してある。
【0022】
図1において、電子キャッシュレジスタ10は、標準入力装置(キーボード43)を含むパソコン20に、外部入出力装置を接続してなる。外観を図3および図4に示す。
【0023】
パソコン20は、CPU31,ROM32,RAM33および時計回路等(図示省略)を含み制御部を構成するマザーボード30に、HDD(ハードディスク装置)41,FDD(フロッピー(登録商標)ディスク装置)42,データ入力手段としてのキーボード43,入出力ポート(I/O)46・47および外部(例えば、ストアコントローラ80や、これの上位機たる本部ホストコンピュータ)とデータ通信回線網45を介してデータ通信するための通信用インターフェイス(I/F)44等を接続してなる。
【0024】
入出力ポート46にはデータ入力手段としてのスキャナ(SCN)71およびその他の入力装置(カードリーダー等)73が接続され、入出力ポート47にはデータ出力手段としてのプリンタ(PNT)75およびその他の出力装置(自動開放型のドロワ,カードライター等)76が接続されている。また、制御部(30)には、各コントローラ(CONT)を介して音声出力手段(スピーカー)70,タッチパネル62および66が接続されている。
【0025】
画像表示制御装置50は、表示器60を構成するオペレータ用表示器(FIU)61および客用表示器(BIU)65に商品販売データや商品ボタン65Bを表示制御する。この実施形態では、商品販売データ処理が休止中に、客用表示器65に動画像の商品コマーシャルを表示して販売対象商品やその他の商品を強くアピールすることができるように形成されている。また、オペレータ用表示器61にタッチパネル62が取り付けられ、客用表示器65にタッチパネル66が取り付けられている。
【0026】
タッチパネル66(62)は、客用表示器65(オペレータ用表示器61)に表示(図7参照)された商品ボタン65Bを客(または、オペレータ)がタッチ操作することにより、商品の選択(入力)を可能とするために設けられている。
【0027】
HDD41には、表示器(61,65)の画面に表示するためのグループ別(例えば、部門別)にかつ必要によって多階層化区分された商品ボタンデータ名,商品画像)65Bを記憶する商品ボタンファイル41Bの他に、図1に示すコマーシャルファイル41IGと,このコマーシャルファイル41IGに記憶されたコマーシャル画像番号(例えば、G001,G002,…)に対応する各画像データ(例えば、圧縮されたビットマップデータ)を記憶する図1のコマーシャル画像ファイル41Gとが形成されている。
【0028】
図2の商品ボタンデータ(商品名および商品画像番号)および図1のコマーシャル(番号および画像データ)は、図1のインターフェイス(I/F)44,データ通信回線網45あるいは記憶媒体を介して外部(ストアコントローラ80)から配信されて来たものを、画像データ記憶制御手段(CPU31,ROM32)が、各ファイル41B,41IG,41Gに自動更新記憶する。また、各商品画像番号に対応する商品画像データは、この実施形態では、コマーシャル画像ファイル41Gに記憶可能である。ただし、商品ボタンデータは、ROM32(等)に格納しておいてもよい。
【0029】
さて、オペレータがデータ入力手段(キーボード43)を用いて商品データを入力(図5のST10でYES)すると、登録制御手段(CPU31,ROM32)が働き、商品が商品登録(ST11)される。但し、この実施形態の場合は、オペレータが当該登録商品を当該客に手渡す商品(例えば、“おでん”)については、オペレータ用表示器61に設けたタッチパネル62を用いて、詳細後記の客による追加登録の場合と同様に、選択入力可能に形成されている。つまり、図7に示すようにオペレータ用表示器61に、客用表示器65の場合と同様に、商品ボタン65B群を表示可能かつタッチ操作可能に形成してある。
【0030】
すなわち、オペレータが商品登録後に小計操作(図5のST12でYES)をしかつキーボード43上の宣言キー(図示省略)を用いて追加登録宣言(ST13でYES)をすると、追加登録処理(ST14…図6のST141〜ST147)に進む。1取引終了宣言としての締め操作(ST15のYES)およびこれに基づく会計処理(ST16)の前に宣言する。
【0031】
かくして、オペレータが複数の商品ボタン65B群(画面)の中から所望の商品ボタン65B群(画面…例えば“おでん”)を選択するための操作(図6のST141でYES)をすると、商品ボタン群抽出制御手段(CPU31,ROM32)が、図2の商品ボタンファイル41Bを検索して選択された商品ボタン65B群を抽出(ST142)する。
【0032】
すると、複数商品ボタン表示制御手段(CPU31,ROM32)が、抽出された当該商品ボタン群に属する複数の商品ボタン65Bを図7に示す如く、タッチパネル66付き客用表示器65の画面に表示する(ST143)。なお、オペレータが複数の商品ボタン群の中から所望の商品ボタン群(画面)を選択するための操作をしない場合(図6のST141でNO)には、予め設定された基準商品ボタン群が表示される(ST143)。当該売り場での売れ筋商品等に関してオペレータの選択操作を省略可能とするためである。
【0033】
商品が、例えば“おでん”の場合には、客用表示器65に表示される商品ボタン65Bには当該商品画像(例えば、“焼きつくね”の写真やイラスト)を商品ボタンファイル41B(およびコマーシャル画像ファイル41G)から読み出して、当該表示商品ボタン65B内の上段側の商品画像表示占用領域Gに図8に示す如く表示する(ST143)。また、当該商品名(“焼きつくね”)を当該商品ボタン65B内の下段側の商品名表示占用領域Iに図7,図8に示す如く表示(ST143)する。
【0034】
かくして、各商品ボタン65Bには、当該各商品の画像と文字(商品名)が表示される。また、この実施形態では、商品名に対応する当該商品の単価(例えば、“¥100”)も表示可能に形成されている。さらに、商品ボタン65Bの図8で右上に示す数値(例えば、“1”)は、図7に示す確定ボタンKを押圧(タッチ)操作して当該商品(数)を確定した場合つまり商品の登録(図5のST11)および後記する追加登録(ST145)をした当該1取引内の累計個数Nを表示させたものである。
【0035】
すなわち、商品ボタン(例えば、“焼きつくね”)65Bをタッチ操作(ST144のYES)すると、当該商品(“焼きつくね”)が追加登録(ST145)される。それまでの当該商品(“焼きつくね”)の登録個数が図8に示す例えば“1”であった場合は、今回のタッチ操作後に当該個数は図7に示す“2”に歩進(N=N+1=1+1)される。
【0036】
ここに、オペレータ用表示器61には、客用表示器65に表示(ST143)された商品ボタン群を含む同一の画面(図7)が表示(ST143)されており、追加登録(ST144のYES,ST145)された商品に関しては、オペレータ用表示器61の画面上で当該事実を認識可能に形成してある。
【0037】
この実施形態では、当該商品ボタン65Bの個数をフリッカー表示するものとされている。もっとも、当該商品ボタン65Bを反転表示させたりする他の方法によってオペレータが客のタッチ操作した商品(商品ボタン)を認識可能に形成してもよい。
【0038】
また、追加登録は、オペレータがオペレータ用表示器61(62)の図7の画面に表示された商品ボタン65Bをタッチ操作(ST144のYES)することによっても、客が客用表示器65の表示商品ボタン65Bをタッチ操作(ST144のYES)した場合と同様に、当該商品を追加登録することができる。つまり、子供や高齢者の場合には、客用表示器65を商品選択ガイドとして使用し得る。
【0039】
オペレータ(または、客)が追加登録の終了を宣言(ST147のYES)すると、追加登録処理(図6)が終了し、図5のST14に戻る(リターンする)。
【0040】
かくして、締め操作(図5のST15でYES)をすると、商品登録(ST11)および追加登録(ST145)された商品についての会計処理(ST16)が実行される。なお、商品登録,追加登録,会計処理にかかる商品販売データは、オペレータ用表示器61および客用表示器65にその都度に表示される。
【0041】
なお、会計処理後で次客のデータ入力前に、つまり商品販売データ処理の待機中に、客用表示器65に商品コマーシャルがカラー動画像として流される(表示される)。この際に、オペレータ用表示器61には、当該動画像の一部でかつ縮小されたダイジェスト(静止画像)が表示される。したがって、客に各種商品を強くアピールすることができるから、購買意欲を惹起せしめられる。
【0042】
かかる第1の実施形態では、例えば商品(“おでん”)の注文希望を受けた場合等において、オペレータは、追加登録の宣言(図5のST13でYES)を行ないかつ当該商品に対応する商品画像(例えば、“焼きつくね”の写真)を含む商品ボタン65B群を選択操作する(図6のST141でYES)。
【0043】
すると、客用表示器65に当該商品ボタン65B群が図7に示すように画面表示される(ST144)。なお、選択しない場合(ST141のNO)には、基準商品ボタン群の画面が表示される。いずれにしてもこの際に、オペレータ用表示器61にも同一画面(図7)が表示される。
【0044】
かくして、客(または、オペレータ)は、客用表示器65(オペレータ用表示器61)に商品画像(例えば、“焼きつくね”の写真)を含み表示された任意の商品ボタン65Bをタッチ操作して当該商品を選択(ST144のYES)することにより、商品登録(追加登録)することができる。前記登録制御手段(31,32)によって、追加登録される。
【0045】
各商品ボタン65Bの各商品画像が当該商品の写真(イラスト等であってもよい。)とされているので、客は正確に商品を選択できる。そして、タッチ操作した商品ボタン65Bに対応する商品が、データ入力手段(キーボード43)を用いた場合と同様に追加登録(ST145)される。したがって、客が商品に関する画像を見ながら商品を選択できかつその選択商品の商品登録を迅速かつ正確に行なえるから、客サービスおよびオペレータの業務能率を大幅に向上できる。
【0046】
しかも、商品が図10に示す例えば各種デザイン,模様のテレホンカード(商品ボタン65B)である場合には、複数の中から客希望デザインのテレホンカードを正確に選択できるとともに、例えば湯気の立つカラー写真を利用して購買意欲を高められる。
【0047】
さらに、各商品ボタン65Bには個数が表示されかつ表示個数が当該商品ボタン65Bをタッチ操作(ST144のYES)する毎に、1取引内で累積更新可能に形成されている。つまり、客用表示器65(オペレータ用表示器61)に表示された商品ボタン65Bには、個数(例えば、初期値Nが“0”)が表示され、客(または、オペレータ)が商品ボタン65B(または、キーボード43)をタッチ操作(データ入力)する毎に当該個数が歩進(N=N+1)される。
【0048】
すなわち、1取引内の注文数が累積更新されるので、特に、客が自ら選択(注文)した商品およびその個数を当該商品ボタン65B内の表示から正確に知ることができる。
【0049】
さらに、オペレータ用表示器61に客用表示器65に表示されている商品ボタン65B群を含む図7の画面と同じ画面を表示可能かつ客がタッチ操作した商品ボタン65Bをオペレータ用表示器61側の画面上で認識(フリッカー表示)可能に形成されているので、客が客用表示器65側の商品ボタン65Bをタッチ操作すると、オペレータはオペレータ用表示器61の画面上において当該選択商品ボタン65Bつまり客の追加登録商品およびそのトータル個数を認識することができる。したがって、オペレータは客の選択(注文)中に当該商品の手渡し準備ができる。また、オペレータは過剰個数等のミス選択,悪戯行為等を注意できる。
【0050】
(参考例)
この参考例は、基本的構成等が第1の実施形態の場合(図1〜図4)と同様とされているが、例えば商品(“おでん”や“テレホンカード”)用に専門的なあるいは当該商品近くに設置された装置(電子キャッシュレジスタ10)の場合を考慮して、客用表示器62(オペレータ用表示器61)には、当該各商品(例えば、“テレホンカード”)の画像を含む商品ボタン65B群が常時的に表示(図9のST20)されている。つまり、オペレータによる宣言(図5のST13でYES)や選択(図6のST141でYES)をしないでもよい。
【0051】
図9において、客用表示器(BIU)65の画面に表示された商品ボタン65Bを、客がタッチ操作(ST21のYES)すると、当該商品が商品登録(ST22)される。その旨がオペレータ用表示器(FIU)61にオペレータが認識可能に表示(ST23)する。そして、オペレータにより締め操作(ST24のYES)がされると、会計処理(ST25)される。
【0052】
なお、図9では、データ入力手段(43)を用いたオペレータによる商品登録については、第1の実施形態の場合と同様につき、図示省略した。
【0053】
しかして、第1の実施形態の場合と同様な作用効果を奏し得ることはもとより、例えば“おでん”コーナに設置する電子キャッシュレジスタ10の取扱が非常に簡単になるとともに、客に自由な商品購入およびその選択操作の楽しみを与えられる。
【0054】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、オペレータ用表示器側のオペレータが選択操作した商品ボタン群をタッチパネル付きの客用表示器に表示可能かつ客用表示器に表示された各商品に関する商品ボタン(画像)を当該客がタッチ操作した商品ボタンに対応する商品についてデータ入力手段を用いた場合と同様に商品登録ができる商品販売データ処理装置であるから、客が商品に関する画像を見ながら商品を選択できかつその選択商品の商品登録を迅速かつ正確に行なえるから、客サービスおよびオペレータの業務能率を大幅に向上できる。
【0055】
また、請求項2の発明によれば、各商品ボタンの画像が当該商品の写真またはイラストとされているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに、客が一段と正確に商品を選択できかつ例えば各種デザイン,模様のテレホンカードの中から客希望デザインのテレホンカードを視覚的に正確に選択できるとともに、例えば湯気の立つカラー写真を利用して購買意欲を一段と高められる。
【0056】
さらに、請求項3の発明によれば、各商品ボタンには個数が表示されかつ表示個数が当該商品ボタンをタッチ操作する毎に1取引内で累積更新可能に形成されているので、請求項1または2の各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに客が自ら選択(注文)した商品およびその個数を当該選択ボタン内の表示から正確に知ることができる。
【0057】
さらにまた、請求項4の発明によれば、オペレータ用表示器と客用表示器とに商品ボタン群を含む同一画面を表示可能かつ客がタッチ操作した商品ボタンをオペレータ用表示器の画面上で認識可能に形成されているので、請求項1から請求項3までの各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにオペレータは客の選択(注文)中に当該商品の手渡し準備ができる。また、オペレータは過剰個数等の客のミス選択,悪戯行為等を注意できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】 同じく、商品ボタンファイルを説明するための図である。
【図3】 同じく、オペレータ用表示器側から見た電子キャッシュレジスタの外観斜視図である。
【図4】 同じく、客用表示器側から見た電子キャッシュレジスタの外観斜視図である。
【図5】 同じく、商品登録動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 同じく、追加登録処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 同じく、客用表示器(オペレータ用表示器)における商品ボタン群の表示態様を説明するための図である。
【図8】 同じく、商品ボタンの表示態様を説明するための図である。
【図9】 本発明の参考例に係る商品登録および追加登録処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】 本発明の第1の実施形態に係る商品ボタンの表示態様を説明するための図である。
【符号の説明】
10 電子キャッシュレジスタ(商品販売データ処理装置)
20 パソコン
30 マザーボード
41 HDD
41B 商品ボタンファイル
43 キーボード(データ入力手段)
50 画像表示制御装置
60 表示器
61 オペレータ用表示器
62 タッチパネル
65 客用表示器
65B 商品ボタン
66 タッチパネル
71 スキャナ(データ入力手段)
75 プリンタ
80 ストアコントローラ
I 商品名
G 商品画像
Claims (4)
- データ入力手段を用いて商品登録された登録商品に係る商品販売データを表示するオペレータ用表示器と客用表示器とを有する商品販売データ処理装置において、前記客用表示器にタッチパネルを設け、前記オペレータ用表示器側のオペレータが選択操作した商品ボタン群を前記客用表示器に表示可能かつ前記客用表示器に表示された各商品に関する画像を含む商品ボタン群の中から客が選択した任意の商品ボタンを当該客がタッチ操作可能であるとともに客によってタッチ操作された商品ボタンに対応する商品について前記データ入力手段を用いた場合と同様に前記商品登録ができるように形成されている商品販売データ処理装置。
- 前記各商品ボタンの画像が当該各商品の写真またはイラストとされている請求項1記載の商品販売データ処理装置。
- 前記各商品ボタンには個数が表示されかつ表示個数が当該商品ボタンをタッチ操作する毎に1取引内で累積更新可能に形成されている請求項1または請求項2に記載された商品販売データ処理装置。
- 前記オペレータ用表示器に前記客用表示器に表示されている前記商品ボタン群を含む画面と同じ画面を表示可能かつ客がタッチ操作した商品ボタンを前記オペレータ用表示器の画面上で認識可能に形成されている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された商品販売データ処理装置。
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