JP3884083B2 - 磁気共鳴装置 - Google Patents
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Description
この種の磁気共鳴装置は、例えば、国際特許公開公報WO96/04565から知られている。定常磁界の方向は、一般に、直交座標系のZ方向と呼ばれ、他の座標は、xおよびyと呼ばれる。一般に線形勾配コイル系は、3座標方向のそれぞれに設けられる。かかる勾配コイル系は、Gx,GyおよびGzをそれぞれ所定の定数として、3座標Gxx,GyyおよびGzzによってZ方向の成分が決まる主勾配磁界を発生させるのに役立つ。かかる主勾配磁界を定常磁界に重畳することによってZ方向に得られる磁界は、座標の一つによって直線的に決まる。しかしながら、Z方向に孤立した磁界勾配を作ることは、物理的に不可能である。磁界はマックスウェルの等式を満足するので、かかる磁界勾配には、つねに、Z方向に直交して延在する他の磁界勾配(付随磁界勾配)が付随する。この現象の理論的背景は、磁気共鳴イメージング,第8号,33〜37頁(1990年)に記載されている。かかる磁界の故に、定常磁界と主勾配磁界との重畳によって得られる磁界の強さは、最早座標によって直線的には決まらないが、空間座標における高次項を有する級数によって表わし得る。
定常磁界の強さが比較的低い値を有する場合には、付随磁界勾配が妨害効果を有し得ることが判明した。あり得る幾つかの結果は、弯曲した切片(スライス)の選択、信号対ノイズ比(SNR)の損失およびアーチファクトである。付随磁界勾配の妨害効果は、時にはより強い定常磁界(例えばEPI)の測定中に認められることもある。このEPI検査の問題を、定常磁界の極性を反転させることによって解決することが提案されており、この点に関しては、SMR第3次年会,314(1995年)を参照されたい。この方法は、弯曲した切片の選択の点では、回答を与えていない。そのうえに、この方法は、定常磁界の比較的低い磁界強度に対してのみ使用し得る。B0の切替えは、その場合にのみ実際に可能である。
本発明の目的は、定常磁界の極性を反転させるのを必要とすることなく、EPI以外の検査に対しても付随磁界勾配の有害な効果を低減させ得るように構成した磁気共鳴装置を提供することにある。この目的を達成するために、本発明による装置は、勾配系が、その勾配系によって発生させた磁界を定常磁界に重畳させることによって形成した磁界を表わす級数の2次項の少なくとも一部が所定の係数を有するように構成配置されていることを特徴とする。
総合磁界(定常磁界プラス磁界勾配)の強度Btotは、一般に、つぎの級数で表わすことができる。
Btot=B0+Gxx+Gyy+Gzz+Ax2+By2+Cz2+---(1)
ここに、B0は定常磁界の強度であり、A,BおよびCは、Gx,GyおよびGzの少なくとも一つが零に等しくない場合に、同時には零になり得ない定数である。B0の大きい値(例えば>0.5T)に対して、A,BおよびCは一般に無視し得る。本発明は、かかる定数の二つに任意の所定値を与えることができる、という事実の認識に基づいている。式(1)における高次項は、このように取り扱うことができる。二次項は最も邪魔になる。すでに述べたように、高次項は同時には零になり得ないが、所定の検査については、高次項の一つに所定値を選び得る。
本発明装置の一実施例は、勾配系が線形勾配コイル系のみならず、少なくとも、定常磁界の方向の成分が所定の態様で座標の2次項によって決まる追加の磁界を発生させるのに役立つ追加のコイル系をも含んでいることを特徴とする。
座標が文字x,yおよびzで表わされ、定常磁界が、ほぼZ方向を向き、振幅B0を有し、線形勾配コイル系によって発生した主勾配磁界のZ成分がGx,GyおよびGzを所定の定数としてGxx,GyyおよびGzzで表わされる他の実施例は、追加のコイル系によって発生した追加の磁界の少なくとも一つがB1z,B2z,B3z,B4zおよびB5zにつき、K1乃至K5を定数として、つぎの関係の一つを満足することを特徴とする。
K1乃至K5は比例定数であり、B0,Gx,GyおよびGzと、いずれの二次項が所定値を有すべきか、その値をいくつにすべきかを確定する関連検査対象とによって決まる。以下に詳細に説明するように、前述した追加の磁界は、付随磁界勾配の所定の有害効果を消去もしくは緩和するのに特に好適である。
本発明を、図面を参照して以下に詳細に説明する。
図1に示す磁気共鳴装置は、均一な定常磁界を発生させるための磁石系1を備えている。本装置は、勾配磁界を発生させるための勾配コイル系3を伴った勾配系2も含んでいる。電力源5は、磁石系1を付勢するために設けてある。勾配系2は、勾配信号発生器7および本実施例では3とする個々の勾配増幅器9も含んでいる。各勾配増幅器9は、勾配コイル系3の一つに加えてそれぞれ整合回路11を含み得る出力回路に接続されている。勾配増幅器9とともに、勾配信号発生器7は、時間の関数として所定の変化を呈する励磁電流を勾配コイル系3に供給するための制御手段を構成している。磁石コイル13は、高周波交番磁界を発生させるのに役立ち、高周波源15に接続されている。表面コイル17は、高周波送信磁界によって被検体内に発生させた磁気共鳴信号を検出するために示してある。表面コイル17は、読取りの目的で、信号増幅器19に接続されている。信号増幅器19は、中央制御器23に接続された位相感応整流器21に接続されている。中央制御器23は、高周波源15用の変調器25、勾配信号発生器7および表示用モニタ27も制御している。高周波発振器29は、測定用信号を処理する位相感応整流器21ともども変調器25を制御する。冷却用に、ある場合には、冷却管33を有する冷却器31が設けられている。磁石系1および3内に構成配置した送信コイル13は、医学診断装置の場合に患者を収容するのに十分大きな測定空間35に高周波磁界を発生させる。このように、定常磁界、映像化すべき切片の位置選択用勾配磁界および空間的に均一な高周波交番磁界を、測定空間35に発生させることができる。
定常磁界の方向は、X軸およびY軸も備えた直交座標系のZ軸にほぼ平行に延在している。各座標軸の方向は、明瞭のために、図1の任意の位置に示してある。実際には、座標系の原点は、測定空間35の中心に位置している。測定空間35および勾配コイル系は、通常、座標系のX−Y平面に対応する対称平面37に関して対称に位置している。
勾配コイル系3は、複数個(通常3個)の線形勾配コイルを含み、それぞれ、定常磁界の方向(Z方向)において、測定時間35内の位置に直線的に依存する主勾配磁界を発生させるように構成配置してある。この主勾配磁界は、定常磁界B0に重畳されて、強度|Bres|が一般につぎの式(2)のように表わされる合成磁界Bresを与える。
|Bres|=B0+Gii+Aix2+Biy2+Ciz2+---(2)
ここに、iは座標x,yもしくはzを表わし、G,A,BおよびCは定数である。したがって、合成磁界は、一次項および二次項を含む級数として表わすことができ、全ての一次項は、一つを除いて、係数零を有している。三つの主勾配磁界が定常磁界に重畳している場合には、測定空間35内の総合磁界は、前述した式(1)で表わし得る。線形勾配コイル系は、従来のコイル系、例えば、主勾配磁界用のヘルムホルツ・コイル対と、xおよびyでそれぞれ決まる主勾配磁界用の2対のサドル・コイルとすることができる。
引用文献、磁気共鳴イメージング,第8号,33頁乃至37頁に詳細に記載されているように、線形勾配コイル系のそれぞれについて、式(2)をマックスウェルの等式群によって詳細に導出することができる。例えば、zに依存する主勾配を使用する場合には、次式が与えられる。
ここに、r2=x2+y2である。したがって、合成磁界は、意図したとおりの、zに対する線形依存性のみならず、xおよびyに対する二次依存性も有していることになる。z勾配がZ軸に直交して延在する切片を選定するのに用いられた場合には、xおよびyの二次項が、選定された切片の弯曲をもたらす。しかしながら、式(3)における高次項は、x2およびy2の妨害項をz2の項で置き換えるように処理できることが判明した。これは、例えば、追加のコイル群をZ方向用の線形勾配コイル系に設けて、合成勾配コイル系がzに依存する磁界を発生させることにより達成することができる。式(3)においては、例えば、かかるコイル系によって発生させた磁界のz成分がつぎの式(4)を満足する場合には、(rで決まる)半径方向成分を4乗羃まで消去することができる。
その場合には、合成磁界Bresの強度がつぎの(5)を満足することを容易に証明することができる。
したがって、一次項および二次項については、この磁界は、zのみに依存する。4次およびより高次の項は、何らもしくはほとんど何ら妨害効果も有しないことが判っている。
Z勾配磁界を単独コイルによって発生させた場合には、式(4)は、(B0は一定と仮定して)単一の所定勾配値のみに対して満足される。より多くのコイルを用いた場合には、rの不所望項(この場合には2次項)は、勾配強度には無関係に消去することができる。その際、Z勾配用の勾配コイル系は、磁気共鳴系の典型的な磁界勾配(式(4)の右辺の第1項)を発生させるための線形勾配コイル系と追加の磁界(式(4)の右辺の第2項)を発生させるための追加のコイル系とを備えるものとなる。
5個の追加のコイルの使用が、式(1)における二次項の二つの係数に任意の値を与えることを可能にすることが判明した。その目的で選定される値は、就中、実施されるべき検査の種類によって決まる。この点に関しいくつかの例を以下に説明するが、添字s,eおよびaは、それぞれ、選定方向、展開方向および収集方向に使用され、これらの添字は、明らかに、x,yもしくはzの各値、または、かかる値の線形結合を有している。
1.選定
図2は、時間tの関数として、慣用の選定パルスの振幅を図式的に示したものである。選定はt1とt2との間で起こり、旋回の戻し(スピンリフェージング)はt2とt3との間で起こる。弯曲した切片を避けるためには、選定パルスの期間中に、総合磁界Btot(定常磁界プラス勾配磁界)が、主として一方向のみ、換言すれば、選定方向sのみによって決まることが重要である。選定期間中に満足すべき要件は、したがって、つぎの式(6)となる。
Btot=B0+Gss+Lls2 (6)
この式において、LlはGsおよびB0によって決まる定数である。二次寄与はスピンリフェージングのための時点t2における選定勾配の符号の反転によってはリフェーズされないので、位相の変化がsに比例する切片の厚さの範囲内で起こり、信号損失を生ずる。この信号損失は、薄い切片や測定空間35(図1)の中心周辺の切片では、無視し得る程に小さい。しかしながら、その他の切片に対しては、この信号損失は、許し難いほど大きくなり得る。この信号損失は、線形勾配の符号の反転によっては補償し得ない。追加のコイル群が、選定後における選定方向の二次項の符号の反転を可能にする。追加のコイル群は、例えばt2とt3との間では磁界の強度がつぎの式(7)で与えられるように制御することができる。
|Btot|=B0−Gss+Lls2+L2a2 (7)
その場合に、二次項は、選定方向だけではなく、他の方向の一つにも生ずる。選定は、その時点では終わっているのであるから、その二次項は切片の弯曲には寄与しない。しかしながら、a方向もしくはe方向には位相変化が導入される。この位相変化の修正は、信号処理相で行なわれる。しかしながら、選定期間中に追加のコイル群を用いない場合にも、かかる位相変化が起こることに留意すべきである。
追加のコイル群は、有害な効果が所定の検査に対して最小となるように二次項を選定することを可能にする。例えば、収集および展開時の付随磁界がつねに排他的に選定座標によって決まるようにすることができる。そのためには、収集のための総合磁界をつぎの式(8)により与えなければならない。
|Btot|=B0+Gaa+L3s2 (8)
その結果として、切片位置sによって決まる旋回全部に「同じ」オフセットが与えられるので、収集および展開の各方向には、歪みが起こらなくなる。これは、切片の厚さの範囲内におけるリフェージング期間中の信号損失が小さい場合にのみ用いることができる。
かかる方法は、EPIのような検査に対しても用いることができる。かかる検査の期間中には二次寄与が集積されるので、低い磁界の場合にアーチファクトが特に大きくなり、0.5Tの磁界の場合でさえも目につくようになる。図3は、かかる検査における収集期間中の線形勾配の時間tの関数としての振幅を図式的に示したものである。時点t4,t5,t6,t7,t8,-----において、線形勾配の符号が反転している。追加のコイル群によって、かかる時点において二次寄与の符号も反転させて、先行誤差を補償することができる。そのために、追加のコイル群がつぎのように制御される。
|Btot|=B0+Gaa+L3s2 t4<t<t5のとき
|Btot|=B0−Gaa−L3s2+L4a2 t5<t<t6のとき
|Btot|=B0+Gaa−L4a2+L5s2 t6<t<t7のとき
|Btot|=B0−Gaa−L5s2+L6a2 t7<t<t8のとき
以下同様
かかる5個の追加のコイル群は、つぎの式(9)乃至(13)によるZ成分を有する磁界を発生し得るように設計しなければならない。
ここに、K1乃至K5は、追加のコイル群によって発生した磁界が所望の結果を得るに必要な特性を有するように選定される定数である。図2を参照して上述した状態については、例えば、平坦な切片を得るために、K2乃至K3 を零に等しくするのに反し、K1 を、(Zが選定方向の場合)選定期間中G2 2/(4B0)に等しくすることができ、その際、|Btot|は、B0+Gzz+Gz 2z2/(4B0)+----に等しくなる。リフェージング期間中には、K3,K4およびK5 を零に等しくするのに反し、K1 をK2ともども−Gz 2/(4B0)に等しくすることができる。その場合には、|Btot|=B0+Gzz−Gz 2z2/(4B0)+Gz 2y2/(2B0)+----となる。Gyが収集期間中の線形獲得勾配であり、x2への依存性が収集期間中に排他的に起こる場合には、K1 を−Gy 2/(2B0)に等しくするとともに、K2 をGy 2/(4B0)に等しくし、他のKを零に等しくしなければならない。その場合には、|Btot|=B0+Gyy+Gy 2x2/(2B0)+----となる。
追加のコイル系は、均一磁界を発生させるためのコイル系の設計について知られているのと同じ規則に従って設計することができる。その例は、医学における磁気共鳴誌,1号,44乃至65頁(1984年)およびJ.A.M.ダム,ピーターマン共著、表面冷却、真空滲透超伝導磁石系(論文TUデルフト,1989年)、120〜121頁に記載されている。図4,5および6は、追加のコイル系として用いるのに適したコイル系の数例を示したものである。図4は、関係式(9)を満足する追加の磁界を発生させるための追加のコイル系の例を示している。この例は、中心がZ軸上に位置した4個のほぼ円形のコイル39,41,43および45を備えており、かかるコイル群は、(図1における対称平面37と一致する)X−Y平面に関して対称に構成配置されている。かかるコイル群は、外側コイル39および45(X−Y平面から最も遠くに位置したコイル群)内の電流方向が内側コイル41および43内の電流方向と反対になるように接続されている。各コイルの直径、間隔およびターン数は、適切な電流で付勢した場合に係数K1が所望値を有するように選定することができる。図5は、関係式(10)を満足する追加の磁界を発生させるための追加のコイル系の例を示している。この例は、鳥篭コイルのように構成された二つのコイル47および49を備えている。かかるコイル群は、円筒形状およびZ軸と一致した軸を有している。かかるコイル群はX−Y平面に対して対称に構成配置されている。電流は、コイル内に矢印で示すように流れる。定数K2の所定値は、コイル47および49の寸法および位置とこれらのコイルに流れる電流とを適切に選定することによって調整することができる。図6は、関係式(12)を満足する追加の磁界を発生させるための追加のコイル系を示している。この例は、2対のサドル型コイル51,53および55,57を備えており、各対のコイル群はYZ平面に対して対称に位置し、両対ともXY平面に対して対称に構成配置されている。かかるコイル群における電流方向は、矢印によって表わしてある。定数K4の値は、これらのコイル群の寸法、ターン数および位置と、これらのコイル群に流れる電流とを適切に選定することによって再び調整することができる。関係式(11)および(13)を満足する追加の磁界を発生させるためにも、さらに適切な追加のコイル系を、前述した刊行物およびその他の刊行物から容易に取出すことができる。
ある場合には、座標系の軸の一つに直交して延在していない切片群を選定するのが望ましい。その場合には、慣用の勾配コイル系を用いると、切片群が弯曲する。計算および実験に基づけば、あらゆる状況において平坦な切片群を選定するためには、追加のコイル系によって発生させる追加の磁界は、式(9)乃至(13)に従って形作らなければならず、定数K1乃至K5は、その際、次の式(9)乃至(13)による値をとることになる。
ここに、
図7および図8は、本発明による装置によって得られる結果の例を示したものである。図7は、X軸に直交して延在する切片群の形状を示しており、参照番号59は、ここまで習慣的に用いて来た勾配系によって得た形状を表わし、参照番号61は適切な追加のコイル系の追加の後に得た形状を表わしている。図8は、X軸およびZ軸に対しほぼ45°の角度をなして延在する切片群に関する同様の線図を示している。従来の勾配コイル系によって得た切片群の形状は、参照番号63で表わされており、本発明による装置によって得た切片群の形状は、参照番号65で表わされている。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明による磁気共鳴装置の実施例を示すブロック線図である。
図2および図3は、勾配パルスの例をそれぞれ示す波形図である。
図4乃至図6は、追加の勾配コイル系の好適例をそれぞれ示す線図である。
図7および図8は、本発明による過程の選択された切片に及ぼす効果を説明する線図である。
Claims (3)
- 測定空間内に座標x、y,zを有する直交座標系のz軸に平行な方向の定常磁界B 0 を発生させるための磁石系と、勾配系と、前記勾配系に時間の関数として所定の変化を有する励磁電流を供給する制御手段とを含み、前記勾配系が、線形勾配コイル系と追加の勾配コイル系を備え、前記線形勾配コイル系が、それぞれが前記直交座標系の一つの座標方向に依存する一次項を含む空間変化を有するz軸に平行な方向の磁界を発生する複数の線形勾配コイルを備え、前記追加の勾配コイル系が、それぞれが前記直交座標系の一以上の座標方向に一つ以上の二次項を含む空間変化を有するz軸に平行な方向の磁界を発生して付随磁界の影響を低減するための複数の追加の勾配コイルを備え、前記制御手段が前記線形勾配コイル系と前記追加の勾配コイル系に励磁電流を供給するよう構成されている磁気共鳴装置において、
前記追加の勾配コイル系からそれぞれの追加のコイルにより発生されるそれぞれの追加の磁界のz成分Bzは次の式:
Bz=K1(z 2 −x 2 /2−y 2 /2)
Bz=K 2 (x 2 −y 2 )
Bz=K 3 (xy)
Bz=K 4 (xz)
Bz=K 5 (yz)
の一つを満足し、ここに、K1〜K5は定数であり、
前記制御手段が、前記線形勾配コイル系を制御して第1の方向に線形勾配を有する勾配磁界パルスを付随磁界とともに発生させるとともに、前記追加の勾配コイル系を制御して、前記線形勾配パルスと同時に前記付随磁界により生ずる磁界のひずみを相殺する勾配磁界パルスを発生させ、前記第1の方向においてのみ強度が変化する零次、一次及び二次項の和で記述することができる総合磁界を生じるように構成され、
前記制御手段が、更に、前記線形勾配コイル系と前記追加の勾配コイル系の同時駆動により次の勾配磁界パルスを発生させて、前記線形勾配コイル系と前記追加の勾配コイル系の同時駆動中に存在する前記総合磁界における前記一次及び二次項の符号をその前の勾配磁界パルスの場合と比較して反転させるとともに、前記総合磁界の強度が前記第1の方向に直交する一つの方向の座標にのみ依存する他の二次項にも依存するようになるよう構成され、
当該装置が前記他の二次項によるスピン磁化の位相変化を信号処理ステップで補償するよう構成されていることを特徴とする磁気共鳴装置。 - 測定空間内に座標x、y,zを有する直交座標系のz軸に平行な方向の定常磁界B 0 を発生させるための磁石系と、勾配系と、前記勾配系に時間の関数として所定の変化を有する励磁電流を供給する制御手段とを含み、前記勾配系が、線形勾配コイル系と追加の勾配コイル系を備え、前記線形勾配コイル系が、それぞれが前記直交座標系の一つの座標方向に依存する一次項を含む空間変化を有するz軸に平行な方向の磁界を発生する複数の線形勾配コイルを備え、前記追加の勾配コイル系が、それぞれが前記直交座標系の一以上の座標方向に一つ以上の二次項を含む空間変化を有するz軸に平行な方向の磁界を発生して付随磁界の影響を低減するための複数の追加の勾配コイルを備え、前記制御手段が前記線形勾配コイル系と前記追加の勾配コイル系に励磁電流を供給するよう構成されている磁気共鳴装置において、
前記追加の勾配コイル系からそれぞれの追加のコイルにより発生されるそれぞれの追加の磁界のz成分Bzは次の式:
Bz=K1(z 2 −x 2 /2−y 2 /2)
Bz=K 2 (x 2 −y 2 )
Bz=K 3 (xy)
Bz=K 4 (xz)
Bz=K 5 (yz)
の一つを満足し、ここに、K1〜K5は定数であり、
前記制御手段が、
(a) 前記線形勾配コイル系を制御して第1の方向に線形勾配を有する勾配磁界パルスを付随磁界とともに発生させ、且つ
(b) 前記追加の勾配コイル系を制御して、前記線形勾配パルスと同時に前記付随磁界により生ずる磁界のひずみを相殺する勾配磁界パルスを発生させ、前記第1の方向においてのみ強度が変化する零次、一次及び二次項の和で記述することができる総合磁界を生じさせ、且つ
(c) 前記線形勾配コイル系と前記追加の勾配コイル系の同時駆動により次の勾配磁界パルスを発生させて、該次の勾配磁界パルス中に存在する前記総合磁界における前記一次及び二次項の符号をその前の勾配磁界パルスの場合と比較して反転させるとともに、前記総合磁界の強度が前記第1の方向に直交する一つの方向の座標にのみ依存する他の二次項にも依存するようにし、且つ
(d) 前記ステップ(c)を繰り返して、各次の勾配磁界パルス中に存在する前記総合磁界における前記一次項及び前記2つの二次項の符号をその前の勾配磁界パルスの場合と比較して反転させて、前記二次項によりスピン磁化に誘起される位相誤差の累積を相殺することができるように構成されていることを特徴とする磁気共鳴装置。 - 前記勾配コイル系がx,yおよびzにそれぞれ比例する最低次数の空間変化を有する磁界を発生する3つのコイル系を具え、前記追加の勾配コイルがz2−x2/2−y2/2,x2−y2,xy,xz,yzにそれぞれ比例するz成分を有する勾配磁界を発生する5つのコイル系を具えることを特徴とする請求項1−2の何れかに記載の磁気共鳴装置。
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