JP3882527B2 - 荷崩れ防止用締め具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷物の周囲に巻回されて該荷物を固定したり、又は結束するための荷崩れ防止用締め具に関する。
【0002】
【従来の技術】
パレット等に積載された荷物の荷崩れ防止には、一般的にベルト又はシート等を荷物に巻き付け固定して行われている。ベルト又はシートは何度も繰り返して使用することができ、且つ、荷物の締め付け作業が容易且つ迅速に行うことができる様に、面ファスナーを設けたベルト又はシートが利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的にこのベルト又はシートの素材には、帯状の綿布や合成樹脂が用いられている。しかし、これらの素材は本来的に伸縮性を有しないため、荷物の形状及び荷物の個数に応じて荷物を確実に固定することができず、荷物を確実に固定するためには、長さの異なるベルト又はシートを複数用意する必要があり、不便であるという問題点があり、更にはコストが高くつくという問題点もあった。
【0004】
そこで、この問題点を解決するために種々の発明や考案等がなされている。例えば、実開昭60−101458号公報、意匠登録第875374号公報において、ベルト又はシートの中間部分等を切り分けて、この切り分けられた部分を短い伸縮性部材で連結した、荷崩れ防止用ベルト又はシートが提案されている。しかし、ベルト又はシートを荷物へ締め付ける際にはベルト又はシートの両端部を持って作業を行うため、ベルト又はシートの中央部に設けられた短い伸縮性部材には手が届かず、ベルト又はシートの締め付け強度の調整が困難である。更に、角状荷物を複数個結束する際に、角状荷物へ巻き付けたベルト又はシートを強く張設したとしても、荷物の角部に起因する高い摩擦抵抗により、伸縮性部材への力の伝導が著しく阻害され、伸縮性部材を有効に利用することができないという問題点があった。
【0005】
一方、スキー等のスポーツ用締め具を一つに束ねる「結束具」の様に、ベルト又はシート全体に伸縮性をもたせる方式も考えられる。しかし、ベルト又はシート全体に伸縮性を持たせた場合、ベルト又はシートの限界張力まで伸ばさなければ、有効な結束力は得ることができず、多種多様な荷物の結束には不適当であるという問題点がある。更に、結束具として用いられる面ファスナーが伸縮した場合には、伸ばされた面ファスナーの縮力により、面ファスナーとその対向する面ファスナーの係着部分に、多数の皺が発生して、面ファスナーの係着力が低下してしまうという問題点もあった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するために案出されたものであり、荷物の大きさ、形状又は個数の如何によらず、荷物を確実に固定したり又は結束することができる荷崩れ防止用締め具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の荷崩れ防止用締め具は、荷物を固定し又は結束するために該荷物の周囲に巻回されるベルト状又はシート状の巻回部材と、その巻回部材の一の端部に取着され且つ他の端部と係止することにより両端部を連結させる第1連結部材とを備えており、更に、前記巻回部材の表面には、前記巻回部材の長手方向に対して前記第1連結部材と並列に、前記巻回部材の他の端部と係止することにより両端部を連結させる第2連結部材が取着されている。
【0008】
この請求項1記載の荷崩れ防止用締め具によれば、巻回部材により、荷物を固定したり又は荷物を結束するために、かかる荷物の周囲にベルト状又はシート状の巻回部材が巻回される。巻回後、巻回部材の一の端部側に取着されている第1連結部材又は第2連結部材の何れか一方の部材により、荷物の周囲に巻回された巻回部材の両端部が連結される。即ち、巻回部材の両端部同士を係止させる位置が変更可能とされており、この係止位置を変更することにより、荷物の大きさ、形状又は個数の如何によらず、本荷崩れ防止用締め具により固定され又は結束される荷物に対し、適宜の締め付け力(テンション)が付与される。
【0009】
また、請求項1記載の荷崩れ防止用締め具においては、前記第1連結部材及び前記第2連結部材は、夫々前記巻回部材の短手方向に対して複数並列に設けられており、前記巻回部材の他の端部側には、凹部及び凸部が形成されており、その凸部は、前記各第1連結部材又は前記各第2連結部材の何れかを選択して係止可能とされている。
【0010】
そして、かかる構成を有するので、巻回部材がシート状である場合、巻回部材の他の端部側に形成された凸部により、巻回部材の短手方向に対して複数並列に設けられた各第1連結部材又は各第2連結部材の何れか一方の連結部材と係止される。そして、この何れか一方の各連結部材と各突出部材とを夫々すべて係止させることにより、複数の荷物が段積みされている場合においても、かかる複数の荷物が荷崩れしてしまうことが防止される。
【0011】
更に、請求項1記載の荷崩れ防止用締め具においては、巻回部材の他端部側には、第1連結部材又は第2連結部材の何れか一方の連結部材を介して折り返した状態で係着し合う一対の面ファスナーが取着されており、凸部は、前記巻回部材の他端部に取着された伸縮性を有する突出部材により構成されており、前記各第1連結部材又は前記各第2連結部材の何れかを選択して係止可能とされている。
【0012】
請求項2記載の荷崩れ防止用締め具は、請求項1記載の荷崩れ防止用締め具において、第2連結部材は、巻回部材の一の面側にのみ取着されており、且つ他の面側に非貫通とされている。
【0013】
請求項3記載の荷崩れ防止用締め具は、請求項1又は2に記載の荷崩れ防止用締め具において、巻回部材の表面には、第1連結部材と第2連結部材との間に滑り止めのための加工が施され又は滑止部材が取着されている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について添付図面を参照して説明する。本発明は、荷物の大きさ、形状又は個数の如何によらず、荷物を確実に固定したり又は結束することができる荷崩れ防止用締め具に関するものである。図1は、本発明の第1の参考例である荷崩れ防止用締め具1の平面図であり、図2は、かかる荷崩れ防止用締め具1の側面図であり、図3は、ベルト本体2の両端部2a,2bを連結した状態を示した図である。
【0015】
「第1参考例」
図1に示すように、荷崩れ防止用締め具1には、主として、ベルト本体2と、第1リング部材3と、第2リング部材4と、第3リング部材5と、雄面ファスナー部材6と、雌面ファスナー部材7と、把持部材8とが設けられている。
【0016】
ベルト本体2は、化学繊維織布等から成る、非伸縮性部材により構成されており、荷物100を固定し又は結束する際に、荷物100(図4参照)の周囲に巻回されるものである。尚、このベルト本体2は、当然に、化学繊維織布から成るものに限られず、プラスチック、皮革、不織布のその他の素材から成るものであっても良い。
【0017】
第1リング部材3は、ベルト本体2の一の端部(以下、便宜上、「一端部」と称する。)2aに取着されており、鉄材(Fe)、ニッケル材(Ni)その他合金材により形成された金属製とされている。この第1リング部材3は、ベルト本体2の他の端部(以下、便宜上、「他端部」と称する。)2bと係止することにより、ベルト本体2の両端部2a,2bを連結させるものである。
【0018】
第2リング部材4、及び第3リング部材5は、ベルト本体2の表面(一の面2c側)であって且つベルト本体2の長手方向に対して第1リング部材3と夫々所定の間隔を空けて並列に取着されている。この第2リング部材4及び第3リング部材5も、第1リング部材3と同様に、鉄材(Fe)やニッケル材(Ni)を主成分とする合金材から成るものであり、ベルト本体2の他端部2bと係止することにより、ベルト本体2の両端部2a,2bを連結させるものである。
【0019】
上記の通り、第1リング部材3と第2リング部材4及び第3リング部材5とがベルト本体2の長手方向に対して所定の間隔を空けて並列に設けられている。従って、図3に示すように、荷物100の大きさ等(大きさや、形状、個数)の如何に応じて、ベルト本体2の他端部2bを係止させる相手側のリング部材を、第1リング部材3、第2リング部材4又は第3リング部材5の何れかの部材に変更することができる。即ち、荷物100の大きさ等の如何に応じて、ベルト本体2の両端部2a,2bを連結する位置を変更(選択)することができるのである。
【0020】
ここで、「従来の技術」の欄で説明した通り、従来においては、荷物100の大きさ等の如何に対応するため、長さの異なるベルト(荷崩れ防止用締め具)を複数用意する必要があった。何故なら、図11に示すように、従来技術における荷崩れ防止用締め具においては、リング部材93がベルト本体92の一端部に一つしか取着されていなかったために、荷物100の大きさ等の如何に応じて、ベルト本体92の他端部に取着され且つリング部材93を介して折り返されて係着する雄面ファスナー97と雌面ファスナー96との係着具合が異なってしまってからである。具体的には、図11(a)に示すように、荷物100の大きさが従来技術のベルトの適している場合には、雌面ファスナー部材96の全面が雄面ファスナー部材97にしっかりと係着するが、図11(b)及び(c)に示すように、荷物100が大きかったり又は小さかったりする場合には、雌面ファスナー部材96の全面が雄面ファスナー部材97に係着せず、又は、そもそも雌面ファスナー部材96と雄面ファスナー部材97とが全く係着しなかったりするためである。
【0021】
しかしながら、本荷崩れ防止用締め具1によれば、前記した通りベルト本体2の両端部2a,2bを連結する位置を変更(選択)可能とされているので、荷物100の大きさの如何によらず、常に雌面ファスナー部材7の全面を雄面ファスナー部材6に係着させることができるのである。また、荷物100の大きさ等の如何によらず、本荷崩れ防止用締め具1により固定され又は結束される荷物100に対して、適宜の締め付け力(テンション)を付与することもでき、更には、荷物100の大きさ等の如何に応じて用意しなければならない荷崩れ防止用締め具の種類の低減することにより、利便性の向上、コスト低減をすることもできるのである。
【0022】
また、図2に示すように、第2リング部材4及び第3リング部材5は、ベルト本体2の一の面のみに取着されており、他(反対)の面側に突出しないようにされている。従って、荷物100の周囲に巻回されたベルト本体2が作業者により引っ張られた場合にも、かかる第2リング部材4及び第3リング部材5により荷物100が損傷してしまうことを防止することができるのである。
【0023】
尚、第1リング部材3、第3リング部材53、及び第3リング部材5の材質は、当然に、鉄材(Fe)やニッケル材(Ni)を主成分とする合金材から成るものに限られるものではなく、他の素材を主成分とする合金材から成るものであっても良いし、ポリプロピレン材(polypropylene)、ポリエチレン材(polyethylene)、ポリオレフィン材(polyolefin)その他の合成樹脂材により成るものであっても良い。
【0024】
雄面ファスナー部材6は、雄の面ファスナー材から成るものであり、一方、雌面ファスナー部材7は、雌の面ファスナー材から成るものである。これら雄面ファスナー部材6及び雌面ファスナー部材7は、共に、ベルト本体2の他端部2b側にであって且つ同一面側に区分して設けられており、第1リング部材3、第2リング部材4、又は第3リング部材5のうち何れかのリング部材を介して折り返された状態で係着し合うのである。したがって、ベルト本体2の一端部2aを他端部2b側に係止させることができ、ひいては、ベルト本体2の両端部2a,2bを連結することがでkるのである。尚、当然に、雄面ファスナー部材6及び雌面ファスナー部材7のベルト本体2に対する取着位置は逆であっても良いし、雄面ファスナー部材6及び雌面ファスナー部材7に代えて雄雌共有の面ファスナー材から成る面ファスナー部材をベルト本体2に取着しても良い。
【0025】
把持部材8は、ベルト本体2の他端部2bの先端に取着されており、ループ状にされた幅細のベルト材から成るものである。この把持部材8により、作業者がベルト本体2の他端部2bを把持しやすくすることができる。尚、この把持部材8は、非ループ状の単なるベルト材から成るものであっても良いし、ひも材から成るものであっても良い。
【0026】
次に、図4及び図5を参照して、上記のように構成された本荷崩れ防止用締め具1の使用方法について説明する。具体的には、作業者が本荷崩れ防止用締め具1により荷物100を結束して固定する作業について説明する。
【0027】
まず、荷物100の周囲にベルト部材1が巻回される。ベルト部材1の巻回後、荷物100の大きさ等の如何に応じてベルト本体2の他端部2bが第1リング部材3、第2リング部材4又は第3リング部材5のうちの何れかのリング部材を介して折り返される。他端部2bの折り返し後、かかる何れかのリング部材を支点にして、荷物100に対して適宜の締め付け力が加わるまで、ベルト本体2の他端部2bが引っ張られる。ベルト本体2の引っ張り後、その他端部2bに取着されている雄面ファスナー部材6と雌面ファスナー部材7とが互いに係着させられる。この一対の面ファスナー6,7同士の係着により、ベルト本体2の一端部2aと他端部2bとが係止させられ、即ち、図5に示すように、ベルト本体2の両端部2a,2bが連結されるのである。ベルト本体2の両端部2a,2bが連結されると、本荷崩れ防止用締め具1よる荷物100の結束作業が終了される。
【0028】
このように、荷物100の大きさ等の如何に応じてベルト本体2の他端部2bが第1リング部材3、第2リング部材4又は第3リング部材5のうちの何れかのリング部材を介して折り返される。即ち、荷物100の大きさ等の如何に応じてベルト本体2の両端部2a,2bの連結箇所が変更可能とされている。従って、荷物100の大きさ等の如何によらず、本荷崩れ防止用締め具1により結束される荷物に対して適宜の締め付け力を付与することができ、ひいては、荷物を確実に結束することができるのである。
【0029】
また、荷物100の大きさ等の如何により、荷物の大きさ等の如何により面ファスナーの折り返し位置のズレる量を低減することができるという効果がある。ひいては、面ファスナーの係着面積を十分確保することができるという効果がある。
【0030】
ところで、荷物100の大きさ等の大きさの如何に応じて、第2リング部材4又は第3リング部材5を使うことが明らかである場合には、例えば、図4に示すように、第1リング部材3と第2リング部材4との間の分(l1)だけ、ベルト本体2の一端部2aを一の荷物100a他の荷物100bとの間に差し込んだ状態で、巻回作業を行うことができる。ひいては、荷物100の全周長が長くベルト本体2の両端部2a,2bを把持した状態で巻回できない場合にも、ベルト本体2の巻回作業を作業者一人で行うことができるのである。
【0031】
第2参考例
次に、図6を参照して、第2の参考例(第2参考例)の荷崩れ防止用締め具20について説明する。図6は、崩れ防止用締め具20の側面図である。尚、第1参考例と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
0032
第2実施例の荷崩れ防止用締め具20には、主として、ベルト本体2と、第1リング部材3と、第2リング部材4と、第3リング部材5と、雄面ファスナー部材6と、雌面ファスナー部材7と、把持部材8と、滑止部材29とが設けられている。
0033
滑止部材29は、摩擦係数の高いゴム材から成り、ベルト本体2の表面(他の面2d側)であって、第1リング部材3と第2リング部材4との間に取着されている。従って、第1リング部材3と第2リング部材4との間の分だけ、ベルト本体2の一端部2a(例えば、第1リング部材3と第2リング部材4との間の分)を一の荷物100a他の荷物100bとの間に差し込んだ場合にも、ベルト本体2の巻回中に一端部2aが抜け落ちてしまうことを防止することができる。
0034
第1実施例
次に、図7を参照して、本発明の一実施例である荷崩れ防止用締め具30について説明する。図7は、崩れ防止用締め具30の側面図である。尚、第1参考例と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
0035
崩れ防止用締め具30は、主として、シート本体32と、第1リング部材3と、第2リング部材4と、第3リング部材5と、雄面ファスナー部材6と、雌面ファスナー部材7と、把持部材8と、突出部材39とが設けられている。
0036
シート本体32は、ベルト本体1と同様の素材から成るものであり、ベルト本体1よりも幅広とされている。このシート本体32の一端部32aには、第1リング部材3、第2リング部材4及び第3リング部材5が、夫々シート本体32の短手方向に沿って並列に、所定間隔を空けて取着されている。
【0037】
突出部材39は、シート本体32の他端部32bに取着されており、シート本体32の両端部2a,2bを連結するために、上記シート本体32の一端部32aに取着された各リング部材3,4,5と夫々係止される部材である。この突出部材39は、シート本体32の他端部32bに対して、シート本体32の他端より一部が突出した状態に3本取着されており、各突出部材39a,39b,39cには、夫々雄面ファスナー部材6、雌面ファスナー部材7、及び把持部材8が取着されている。則ち、各突出部材39a、39b,39cにより、シート本体32の一端部32a側に凸部が形成され、隣り合う突出部材39,39の間に凹部が形成されるのである。なお、シート本体32の一端部32a側に形成される凹凸部は、突出部材39のようなシート本体32と別体の部材により構成されるものに限られず、シート本体32そのものにより凹凸部を形成するようにしても良い。また、突出部材は、伸縮性を有している。
0038
ここで、従来においては、図12に示すように、リング部材93がシート本体98の端部にしか設けられていなかったので、荷物100の大きさ等の如何に応じて、図12(a)に示すように、リング部材93を介して折り返された突出部材99表面の一対の面ファスナー96,97同士を係着することができる場合と、図12(b)に示すように、シート本体98の端部がリング部材93に当接してしまい、一対の面ファスナー96,97同士を完全に係着することができない場合もあった。
0039
しかしながら、崩れ防止用締め具30によれば、シート本体32の短手方向に対して複数の第1リング部材3、第2リング部材4及び第3リング部材5が夫々並列に設けられており、且つ其の複数並列に設けられた各リング部材3,4,5と夫々係止可能な各突出部材39がシート本体32より突出した状態に取着されているので、固定又は巻回する荷物100の大きさ等の如何に応じて、突出部材39と係止するリング部材を第1リング部材3、第2リング部材4又は第3リング部材5の中から選択することにより、シート本体32の端部が各リング部材3,4,5に当接してしまうことを防止することができるとともに、連結されたシート本体32の両端部2a,2b間に生じる隙間の量を低減することもできるのである。即ち、種々の大きさの荷物100を固定し又は結束するために、突出部材39のうちシート本体32より突出する部分の長さが長くなってしまうことを防止することができる、換言すれば、突出部分の長さを短縮することができるのである。
0040
以上、参考例及び実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した参考例及び実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは、容易に推測することができるものである。
0041
例えば、本参考例及び実施例によれば、ベルト本体2の両端部2a,2bを連結する各連結部材としては、一つのリング材から成る第1リング部材3、第2リング部材4及び第3リング部材5が設けられている。しかしながら、かかる各連結部材としては、必ずしも、一つのリング材から成る第1リング部材3や、第2リング部材4、第3リング部材5に限られるものではなく、例えば、図9に示すような、重なり合う二つのリング材から成る連結部材43であっても良いし、図10に示すような、バックル材から成る連結部材53であっても良い。更には、鈎材(第1リング部材3や、第2リング部材4、第3リング部材5等のように無端となっていないもの)から成るものであっても良い。なお、図9に示す連結部材43の場合には、ベルト本体2に面ファスナー部材6,7を設けるには及ばないし、図10に示す連結部材53の場合には、ベルト本体2に把持部材8を設けるには及ばない。
0042
また、本参考例及び実施例によれば、ベルト本体2や突出部材39a,39b,39cには、雄面ファスナー7及び雌面ファスナー部材6が取着されている。この場合、端部に近い方に雌面ファスナー部材6が配設されている(雌状とされている)が、当然に、雄面ファスナー部材7が端部に近い方に配設しても良いし、雄面ファスナー部材7及び雌面ファスナー部材6に代えて、雌雄共有タイプの面ファスナー部材を配設しても良い。
【0043】
更に、本参考例及び実施例によれば、ベルト本体2及びシート本体32は、非伸縮性とされているが、ベルト本体2及びシート本体32の一部材が伸縮性を有していても良いし、各面ファスナー部材6,7自体が伸縮性を有していても良い。
0044
更に、本参考例及び実施例によれば、例えば、図4及び図5に示すように、荷物100の周囲に直に荷崩れ防止用締め具10が巻回されている。しかしながら、各荷崩れ防止用締め具10,20,30は、荷物100の周囲に直に巻回されなくても、いわゆる「カーゴ」の周囲に巻回されても良い。
0045
更に、本参考例及び実施例によれば、滑止部材29は、ベルト本体2の他の面2d側にのみ配設されているが、当然に、一の面2c側にも配設されても良いし、一の面2c側にのみ配設されても良い。
0046
【発明の効果】
請求項1記載の荷崩れ防止用締め具によれば、巻回部材の一の端部側に第1連結部材及び第2連結部材が巻回部材の長手方向に対して並列に取着されているので、かかる第1連結部材又は第2連結部材の何れか一方の部材により、荷物の周囲に巻回された巻回部材の両端部2a,2bの連結箇所が第1連結部材の配設箇所又は第2連結部材の配設箇所の何れかの箇所に変更可能とされているので、この連結箇所を変更することにより、荷物の大きさ等の如何によらず、本荷崩れ防止用締め具により固定され又は結束される荷物に対し、適宜の締め付け力を付与することができるという効果がある。換言すれば、荷物の大きさ、形状又は個数の如何によらず、荷物を確実に固定し又は結束することができるという効果がある。
0047
また、荷物の大きさ等の如何により第2連結部材の使用が分かっている場合には、巻回部材を第1連結部材と第2連結部材との間分、荷物間に差し込むことにより、荷物の周囲に巻回部材が巻回される際に、巻回部材の一端部を固定することができるという効果がある。ひいては、荷物の大きさ等の如何をよらず、作業者一人で巻回作業を行わせることができるのである。
0048
に、巻回部材の短手方向に対して複数の第1連結部材及び第2連結部材が夫々並列に設けられており、且つ其の複数並列に設けられた各第1連結部材及び各第2連結部材と夫々係止可能とされた凹部が巻回部材の他端部側に巻回部材より突出した状態に取着されているので、固定又は巻回する荷物の大きさ等の如何に応じて、突出部材と第1連結部材及び第2連結部材との係止位置を変更させることにより、巻回部材の両端部2a,2b間に生じる隙間の量を低減することができるという効果がある。換言すれば、種々の大きさの荷物固定し又は結束するために、凸部の長さが長くなってしまうことを防止することができる、換言すれば、凸部の長さを短縮することができる。
【0049】
更に、巻回部材の他端部側に第1連結部材又は第2連結部材の何れか一方の連結部材を介して折り返した状態で係着し合う一対の面ファスナーが取着されているので、荷物の大きさ等の如何に応じて第1連結部材又は第2連結部材の何れか一方の連結部材を選択すれば、荷物の大きさ等の如何により面ファスナーの折り返し位置のズレる量を低減することができるという効果がある。ひいては、面ファスナーの係着面積を十分確保することができるという効果がある。
【0050】
請求項2記載の荷崩れ防止用締め具によれば、請求項1記載の荷崩れ防止用締め具の奏する効果に加え、更に、第2連結部材が巻回部材の一の面側にのみ取着されており、且つ他の面側に非貫通とされているので、第2連結部材とが巻回部材の他端部側と係止することにより、巻回部材の一の端部側と他の端部側とが連結された場合に、第2連結部材と荷物とを非接触状態とすることができるという効果がある。ひいては、本荷崩れ防止用締め具により固定され又は結束される荷物が傷ついてしまうことを防止することができるのである。
【0051】
請求項3記載の荷崩れ防止用締め具によれば、請求項1又は2に記載の荷崩れ防止用締め具の奏する効果に加え、更に、巻回部材の表面には、第1連結部材と第2連結部材との間に滑り止めのための加工が施され又は滑止部材が取着されているので、荷物を固定し又は結束する際に、第2連結部材と第1連結部材との間の部分を荷物と荷物との間に差し込んだ場合にも、第1連結部材及び第2連結部材の間の部分を荷物間にしっかりと固定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例である荷崩れ防止用締め具の平面図である。
【図2】 上記荷崩れ防止用締め具の側面図である。
【図3】 上記荷崩れ防止用締め具を構成するベルト本体の両端部を連結した状態を示した図である。具体的には、(a)は、荷物が小さい場合(第3リング部材を使用した場合)におけるベルト本体の両端部の連結状態を示した図であり、(b)は、荷物が(a)よりも大きい場合(第2リング部材を使用した場合)におけるベルト本体の両端部の連結状態を示した図であり、(c)は、荷物が(b)よりも大きい場合(第1リング部材を使用した場合)におけるベルト本体の両端部の連結状態を示した図である。
【図4】 上記荷崩れ防止用締め具を構成するベルト本体の一部を荷物間に差し込んだ状態を示した図である。
【図5】 上記荷崩れ防止用締め具により荷物を結束した状態を示した図である。
【図6】 第2参考例の荷崩れ防止用締め具の側面図である。
【図7】 第1実施例の荷崩れ防止用締め具の平面図である。
【図8】 第1実施例の荷崩れ防止用締め具を構成するシート本体の両端部を連結した状態を示した図である。具体的には、(a)は、荷物が小さい場合(第3リング部材を使用した場合)におけるシート本体の両端部の連結状態を示した図であり、(b)は、荷物が(a)よりも大きい場合(第2リング部材を使用した場合)におけるシート本体の両端部の連結状態を示した図であり、(c)は、荷物が(b)よりも大きい場合(第1リング部材を使用した場合)におけるシート本体の両端部の連結状態を示した図である。
【図9】 第2実施例の荷崩れ防止用締め具の一部を斜視図である。
【図10】 第3実施例の荷崩れ防止用締め具の一部を斜視図である。
【図11】 従来技術の荷崩れ防止用締め具を構成するベルト本体の両端部を連結した状態を示した図である。具体的には、(a)は、荷物の大きさが適合している場合におけるベルト本体の両端部の連結状態を示した図であり、(b)は、荷物が小さくて適合しない場合におけるベルト本体の両端部の連結状態を示した図であり、(c)は、荷物が大きくて適合しない場合におけるベルト本体の両端部の連結状態を示した図である。
【図12】 別の従来技術のの荷崩れ防止用締め具を構成するシート本体の両端部を連結した状態を示した図である。具体的には、(a)は、荷物の大きさが適合している場合におけるシート本体の両端部の連結状態を示した図であり、(b)は、荷物が小さくて適合しない場合におけるベルト本体の両端部の連結状態を示した図である。
【符号の説明】
1,20,30 荷崩れ防止用締め具
2 ベルト本体(巻回部材)
3 第1リング部材(第1連結部材)
4 第2リング部材(第2連結部材)
5 第3リング部材5(第2連結部材)
6 雄面ファスナー部材(一対の面ファスナーの一部)
7 雌面ファスナー部材(一対の面ファスナーの一部)
29 滑止部材
39 突出部材(凸部)
100 荷物

Claims (3)

  1. 荷物を固定し又は結束するために該荷物の周囲に巻回されるシート状の巻回部材と、その巻回部材の一の端部に取着され且つ他の端部と係止することにより両端部を連結させる第1リング部材を備えた荷崩れ防止用締め具において、
    前記巻回部材の表面には、前記巻回部材の長手方向に対して前記第1リング部材と所定の間隔を空けて並列に、前記巻回部材の他の端部と係止することにより両端部を連結させる第2リング部材と、第3リング部材とが取着されており、
    前記第1リング部材と前記第2リング部材と前記第3リング部材とは、夫々前記巻回部材の短手方向に対して複数並列に設けられており、
    前記巻回部材の他の端部側には、凸部が形成されるとともに、前記第1リング部材と前記第2リング部材と前記第3リング部材の何れか一つを介して折り返した状態で係着し合うそれぞれ一対の面ファスナーが取着されており、
    前記凸部は、伸縮性部材より構成されており、前記各第1リング部材、前記各第2リング部材又は前記各第3リング部材の何れかを選択して係止可能とされていることを特徴とする荷崩れ防止用締め具。
  2. 各第2リング部材及び各第3リング部材は、巻回部材の一の面側にのみ取着されており、且つ他の面側に非貫通とされていることを特徴とする請求項1記載の荷崩れ防止用締め具。
  3. 巻回部材の表面には、第1リング部材と第2リング部材との間に滑り止めのための加工が施され又は滑止部材が取着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の荷崩れ防止用締め具。
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