JP3882323B2 - 燃料性状判定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料性状判定装置、特に機関回転数の変化に基づいて燃料性状を判定する燃料性状判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関用の燃料、特に自動車用の燃料は年間の寒暖の差が大きい地域では季節に応じて異なる性状のものが市場に供給されている。すなわち、寒い季節には揮発性の良い軽質燃料が、暑い季節には揮発性を抑えた重質燃料が供給される。また、同じ季節であっても給油場所等によって燃料性状が異なることもある。
その結果、次に述べる様な問題が生じる。例えば、夏に入れた重質燃料が冬まで残っていると、冷間始動時に吸入管の壁温の低さにより壁面に付着する燃料の量が増大して空燃比が大きくなり燃焼が悪化して、排気エミッション、ドライバビリティの悪化を誘発する。
【0003】
図11は上記の問題点を説明する図であって、重質燃料で冬に冷間始動したときのエンジン回転数とA/Fの変化を、軽質燃料で冬に冷間始動した場合と比較したものである。太線で示したのが軽質燃料の場合、細線で示したのが重質燃料の場合である。この様に、A/Fで2以上の差がある。
この様な問題に対処するために、始動後のエンジンの回転数の変化を検出して、その変化の様子から燃料性状を判定し、燃料性状に応じて制御パラメータを変更する装置が公知である(特開7−27010号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記公報の装置では、エンジンの回転数の変化を検出して燃料性状の判定をおこなうので時間がかかり、燃料性状と合っていない場合に燃料性状と合わない制御パラメータで運転される時間が長くなる。その結果、前述した問題、すなわち、燃焼の悪化にともなう、排気エミッション、ドライバビリティの悪化が回避されるまでに時間がかかってしまう。
本発明は、上記問題に鑑み、速やかに燃料性状を判定することのできる燃料性状検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、機関の点火を検出する点火検出手段と、クランク軸が気筒数の整数倍の予め定めた数で均等分された所定角度位置に達した時に信号を発生する信号発生手段と、上記点火検出手段により点火が検出されてから所定クランク角度後に到来する所定クランク角度範囲をクランク軸が回転通過するのに要する所要時間を上記信号発生手段の発生する信号から計測する所要時間計測手段と、該所要時間計測手段によって計測された所要時間のうち時間的に連続する2つの上記所定クランク角度範囲に対応する所要時間の差を演算する所要時間差演算手段と、該所要時間差演算手段が演算した所要時間差を機関の運転状態に応じて定めた基準値と比較する比較演算手段と、該比較演算手段の比較結果に基づき燃料性状を判定する判定手段と、を具備する燃料性状判定装置が提供される。
また、請求項2の発明によれば、機関の点火を検出する点火検出手段と、クランク軸が気筒数の整数倍の予め定めた数で均等分された所定角度位置に達した時に信号を発生する信号発生手段と、上記点火検出手段により点火が検出されてから所定クランク角度後に到来する所定クランク角度範囲をクランク軸が回転通過するのに要する所要時間を上記信号発生手段の発生する信号から計測する所要時間計測手段と、該所要時間計測手段によって計測された所要時間のうち時間的に連続する2つの上記所定クランク角度範囲に対応する所要時間の差を演算する所要時間差演算手段と、該所要時間差演算手段が演算した所要時間差を機関の回転数に応じて定めた基準値と比較する比較演算手段と、該比較演算手段の比較結果に基づき燃料性状を判定する判定手段と、を具備する燃料性状判定装置が提供される。
【0006】
この様に構成された燃料性状判定装置では、所要時間計測手段によって計測された所要時間のうち時間的に連続する2つの所定クランク角度範囲に対応する所要時間の差が所要時間差演算手段により演算され、比較演算手段がその差と機関の運転状態または機関の回転数に応じて定めた基準値と比較し、比較結果に基づき判定手段が燃料性状を判定する。
【0007】
請求項の発明によれば、請求項1または2の発明において、上記所要時間計測手段が上記信号発生手段の発生する信号から計測する所要時間が上記点火検出手段により点火が検出されてから最初に到来する上記所定角度位置から始まる所定クランク角度範囲をクランク軸が回転通過するのに要する所要時間である燃料性状判定装置が提供される。
ここで、点火後に最初に到来する所定角度位置から始まる所定クランク角度範囲をクランク軸が回転通過するのに要する所要時間の差には燃焼の差が出やすく、請求項の発明では、これに基づいて燃料性状の判定がなされるので、判定精度がよい。
【0008】
請求項の発明によれば、請求項1または2の発明において、燃料性状の判定を冷間始動後の所定時間以内に実行する燃料性状判定装置が提供される。
この様に構成せれた燃料性状検出装置では、燃焼の差が出やすい冷間始動後の所定時間以内に判定がわれるので判定の精度がよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明の各実施の形態を説明する。
図1が本発明の第1の実施の形態の構成を示す図である。エンジン100は4気筒エンジンであって、クランクシャフト110にはクランク角を計測するためのロータ200とカムシャフト(図示せず)を駆動するためのクランクタイミングプーリ300が固定されていて、クランクタイミングプーリ300はタイミングベルト(図示せず)を介して1/2の回転比でカムシャフト(図示せず)を駆動する。なおクランク軸110は矢印のように図中時計周り方向に回転する。
【0010】
ロータ200には10度毎に配置されるように形成された歯が設けられているが、欠歯部Aがあるので歯の総数は34個である。欠歯部Aがおわった後の最初の歯を1とし、そこから反時計周りに見て次の歯を2、以下順番に歯に番号を与える。したがって、欠歯部Aの手前の歯は34である。
クランクポジションセンサ400は電磁ピックアップを備え、ロータ200の各歯の突起部が通過するときに高い電圧を、基部が通過するときには低い電圧を発生する。
【0011】
電子制御ユニット(ECU)500は相互に接続された、入力インターフェイス510、中央演算処理装置(CPU)520、ランダムアクセスメモリ(RAM)530、リードオンリメモリ(ROM)540、出力インターフェイス550から成るデジタルコンピュータであって、本発明に関しては、クランクポジションセンサ400からの信号を受けて後述するような演算をおこなう。
【0012】
図1は欠歯部Aの次から数えて7番目の歯7の突起部がクランクポジションセンサ400の中心を通り過ぎるところを示しているが、この時、#1気筒のピストン(図示せず)が丁度、上死点になるようにされている。欠歯部Aはこのように上死点位置を特定するためのものである。
【0013】
図2はロータ200を拡大した図である。図2には3個の歯毎(歯34から歯1の間は1個のみ)に区切りの線がつけられている。これらの線は通過時間を計算する各歯の基準位置を示している。各歯1〜歯34は均等に配置されており各歯間角度(各基準位置間の角度)C1〜C12は等しい。
【0014】
ここで、点火時期がBTDC10°CAとされていると仮定し、図2の歯6の回転方向後ろ側の縁がクランクポジションセンサ400の中心を通過した時に点火がおこなわれたものとする。すると、点火後に最初に歯間通過時間が計測されるのはC1の範囲である。これは、点火のタイミングを基準に考えれば、点火後10°CAから40°CAの間の通過所要時間である。
【0015】
一方、4気筒エンジンであるから、180°CA毎に点火がおこなわれので、上述の点火の前の点火は歯24の回転方向後ろ側の縁がクランクポジションセンサ400の中心を通過した時におこなわれている。したがって、その点火後に最初に歯間通過時間が計測されるのはC7の範囲である。これは、点火のタイミングを基準に考えれば、やはり、点火後10°CAから40°CAの間の通過所要時間である。
したがって、前回の点火直後のC7の通過所要時間と今回の点火直後のC1の通過所要時間に差があれば燃焼変動があるものと考えられる。
本実施の形態はこのような考え方に従って燃料性状を判定する。
【0016】
そこで、各演算時点で直前の所定30°CAの通過時間をT30-0し、その前の所定30°CAの通過時間をT30-1以下同様に、直前のものを含めて6個手前の所定30°CAの通過時間まで、T30-2、T30-3、T30-4、T30-5、T30-6として更新して読み込む。
図3は以上を説明する図であるが、図3の(a)において、現在の演算時点は、歯12がクランクポジションセンサ400を通過しているところである。
【0017】
そうすると、図3の(b)に示されているT30-0、T30-1、T30-2、T30-3、T30-4、T30-5、T30-6には以下の所定30°CAの通過時間が記憶されている。
T30-0:C1(歯7〜歯10の間)の通過時間
T30-1:C12(歯4〜歯7の間)の通過時間
T30-2:C11(歯1〜歯4の間)の通過時間
T30-3:C10(歯34〜歯1の間)の通過時間
T30-4:C9(歯31〜歯34の間)の通過時間
T30-5:C8(歯28〜歯31の間)の通過時間
T30-6:C7(歯25〜歯28の間)の通過時間
【0018】
点火は歯6の回転方向後ろ側の縁が通過する時、および、歯24の回転方向後ろ側の縁が通過する時(各気筒のBTDC10°CAに相当)におこなわれている。
したがって、T30-0とT30-6は点火した後に始めて計測される30°CAの通過時間であり、燃焼の状態を反映したものである。
そこで、T30-0とT30-6を比較してその差DTDCを求め、この差DTDCが予め定めた基準値を超えた場合は、良好な燃焼がおこなわれなかったものとして、重質燃料が使われていると判定する。
したがって、この前提として、エンジン100は軽質燃料である標準燃料が使われた場合に良好な燃焼がおこなわれるようにセッティングされている。
【0019】
なお、図3の(b)において、T30-0、T30-1、T30-2、T30-3、T30-4、T30-5、T30-6が周期的に変動しているがこれはエンジン100が吸入、圧縮、爆発、排気の行程をおこなうことによってクランクシャフト110そのものが均一な速度で回転していないことによる。
上記において、判定の基準値αは回転数に応じて図4に示すように変化する値がECU500のROM540に記憶されている。
【0020】
図5が上記の判定を実行するルーチンのフローチャートである。
このルーチンは各30°CAの計測基準点、すなわち、歯1、歯4、歯7〜歯34等の図3の(a)の図において各C1〜C12を区切っている点、がクランクポジションセンサ400を通過した時に割り込み実行されるルーチンである。その結果、ルーチンスタート後は必ず最新の30°CAの通過所要時間を計算することができる。一方、それまでのT30-0は1回前の30°CAの通過所要時間ということになってしまう。
【0021】
そこで、ステップ502では、T30-0をT30-1に、T30-1をT30-2に、T30-2をT30-3に、T30-3をT30-4に、T30-4をT30-5に、T30-5をT30-6に、更新する。そして、ステップ503で最新のT30-0を計算する。
ステップ502の前に、ステップ501で燃料性状フラグXFQが1、すなわち重質燃料である、という判定が既にされているかの判定がおこなわれるが、これは、燃料性状は頻繁に変わるものではなく、一旦、重質燃料であるという判定をしたら、例えば、エンジンを停止するまでは、その判定を用いるようにするためである。
ステップ504は、燃料による差が出やすい領域でのみ判定をおこなうためのもので、エンジン100を始動してからの経過時間tsが予め定めた値ta、例えば、10秒、を経過している場合は演算をおこなわないようにする。
次のステップ505では、点火直後かどうかの判定をおこない、否定判定された場合は演算をおこなわないようにしてある。これは前述したように点火直後が最も差が出やすいからである。
【0022】
次のステップ506では、最新の点火直後の30°CA通過所要時間であるT30-0と、その前の点火直後の30°CA通過所要時間であるT30-6との差DTDCを演算する。
そして、ステップ507ではDTDCと基準値αを比較演算する。この基準値αは前述したようにその時の回転数に対応した値をマップから読み込む。
【0023】
ステップ507で肯定判定された場合はステップ508に進み燃料性状フラグXFQを1にして燃料が重質燃料であることを発信し、否定判定された場合はステップ509に進み燃料性状フラグXFQを0にして燃料が軽質燃料であることを発信する。
このエンジン100は軽質燃料に合わせて各制御の制御パラメータが決定されているので、燃料性状フラグXFQ=0とされた場合、すなわち軽質燃料と判定された場合は、とくにそれらの制御パラメータを変更することはおこなわない。しかし、燃料性状フラグXFQ=1とされた場合、すなわち重質燃料と判定された場合は、それらの制御パラメータの変更をおこなう。しかし、本発明のポイントは燃料性状の判定そのものであるので、判定結果にともなうこれらの制御パラメータの変更については説明しない。
【0024】
次に図6に示すのは、上述した実施の形態の変形例のルーチンのフローチャートである。
上述の実施の形態では、1回基準値を超えただけで重質燃料であると判定され誤判定の可能性があるので、単位時間内に基準値を超えることが再現された場合に重質燃料であると判定するようにしたものである。
【0025】
図6において、ステップ601から606は、図5のステップ501から506と同じであるので説明は省略する。
ステップ607におけるXDTDCはステップ606の肯定判定がすでになされている場合にONにされるフラグである。ステップ606の肯定判定が始めての場合はXDTDCはONにされていないからステップ607では否定判定され、ステップ608に進む。ステップ608ではONにされていなかったXDTDCをONにすると同時に、XDTDCをONにしてからの経過時間を計測するカウンタCDTDCをスタートさせ終了する。次の演算でステップ606で肯定判定された場合はすでにXDTDCがONになっているからステップ607では肯定判定されステップ609に進んで燃料性状フラグXFQを1にして燃料が重質燃料であることを発信する。
【0026】
ここで、別のルーチン、例えば、メインルーチン等で、図7に示すように、カウンタCDTDCはのカウント値が予め定めた単位時間tb、例えば1秒、よりも大きくなった場合にはXDTDCをOFFにするようにしておく。このようにすることによって単位時間内に基準値を超えることが再現された場合にのみ重質燃料であると判定される。
【0027】
以上4気筒エンジンの場合について説明してきたが、通過所要時間を計測するクランク角が30°で演算を実行できるのは、4気筒エンジンの場合は、点火の間隔が180°CAであって通過所要時間を計測するクランク角30°の整数倍になっているからである。
【0028】
したがって、6気筒で120°CA毎に点火される場合も、通過所要時間を計測するクランク角を30°として演算を実行することができる。
そこで、第2の実施の形態として6気筒エンジンの場合を説明する。
図8は、第1の実施の形態と同じロータを使った場合の計測を説明する図3と同様な図である。なお、#1気筒のTDCの位置および点火時期は第1の実施の形態と同じに仮定してある。
この6気筒エンジン用の第2の実施の形態においては、4気筒の場合と同様に、図8の(b)に示されるT30-0が点火直後である時に、120°CA前の30°CAの通過時間であるT30-04 と比較をして、その差を基準値と比較する。演算の仕方は第1の実施の形態と同じであるので省略する。
【0029】
次に第3の実施の形態として5気筒エンジンの場合を説明する。
まず、5気筒エンジンの場合は通過所要時間を計測するクランク角を30°とした場合は演算が実行できないが、その理由を説明する。
5気筒エンジンの場合は点火の間隔は144°CAである。そこで、各気筒BTDC10°CAで点火されるとして、−10°CA、134°CA、278°CA、422°CA、566°CAで点火されるとする。
ここで、4気筒の場合と同様に、0°CAから30°CA毎の位置で各30°CA間の通過所要時間を計測すると、各点火後、最初の計測される30°CA間の通過所要時間の計測開始までの開始時間は以下の通りである。
【0030】
−10°CAの点火後、最初に30°CAの通過所要時間が計測されるのは0°CAから30°CAであり点火から計測開始までの待ち時間は10°CAである。
134°CAの点火後、最初に30°CAの通過所要時間が計測されるのは150°CAから180°CAの間であり、点火から計測開始までの待ち時間は16°CAである。
278°CAの点火後、最初に30°CAの通過所要時間が計測されるのは300°CAから330°CAの間であり、点火から計測開始までの待ち時間は22°CAである。
422°CAの点火後、最初に30°CAの通過所要時間が計測されるのは450°CAから480°CAの間であり、点火から計測開始までの待ち時間は28°CAである。
566°CAの点火後、最初に最初に30°CAの通過所要時間が計測されるのは570°CAから600°CAの間であり、点火から計測開始までの待ち時間は14°CAである。
したがって、各点火後の計測開始までの待ち時間が異なってしまい、これらの値を比較することは条件の異なるものを比較することになり誤差が出てしまう。
【0031】
そこで、5気筒エンジンの場合は、通過所要時間の計測をおこなうクランク角を、360を5の倍数で割った商、例えば、15で割った商の24°CAとして、0°CAから、各24°CA毎に通過所要時間の計測をおこなうものとする。すると、各点火後、最初の計測される24°CA間の通過所要時間の計測開始までの開始時間は以下の通りである。
【0032】
−10°CAの点火後、最初に24°CAの通過所要時間が計測されるのは0°CAから24°CAであり点火から計測開始までの待ち時間は10°CAである。
134°CAの点火後、最初に24°CAの通過所要時間が計測されるのは144°CAから168°CAの間であり、点火から計測開始までの待ち時間は10°CAである。
278°CAの点火後、最初に24°CAの通過所要時間が計測されるのは288°CAから312°CAの間であり、点火から計測開始までの待ち時間は10°CAである。
422°CAの点火後、最初に24°CAの通過所要時間が計測されるのは432°CAから456°CAの間であり、点火から計測開始までの待ち時間は10°CAである。
566°CAの点火後、最初に最初に24°CAの通過所要時間が計測されるのは576°CAから600°CAの間であり、点火から計測開始までの待ち時間は10°CAである。
したがって、各点火後の計測開始までの待ち時間が同じになり、誤差が出ることが防止される。
【0033】
そこで、この5気筒エンジン用の第3の実施の形態においては、図9に示されるように、クランクシャフト110に取り付けるロータ200には12°毎に歯を付け、上死点検出用に1個欠歯させて、歯車1から29までの合計29個の歯を設ける。TDCの位置は、欠歯後7個目の歯の後縁としてあり、点火時期は、各気筒のBTDC10°CAとしてある。
そして、歯1から1個おきに、図10の(a)においてC1〜C15で示される各24°CAの通過時間を計測する。そして、4気筒の場合と同様に、図10の(b)に示されるT30-0が点火直後である時に、144°CA前の24°CAの通過時間であるT30-6と比較をして、その差を基準値と比較する。演算の仕方は第1の実施の形態と同じであるので省略する。
【0034】
以上、第1の実施の形態において4気筒の場合、第2の実施の形態において、6気筒の場合、第3の実施の形態において5気筒の場合を説明してきたが、前述したように、点火の間隔が通過所要時間を計測するクランク角の整数倍になっているように通過所要時間を計測するクランク角を設定することが重要である。
【0035】
なお、各実施の形態は、現在の直前の点火の直後の所定クランク角通過所要時間を、1点火前のものと比較しているが、2点火前、あるいは、それ以上の点火前のものと比較することもできる。
これは、例えば、4気筒の場合には、T30-6より前のT30-7からT30-12 まで記憶しておいて、T30-12 とT30-0を比較することによって可能となる。
【0036】
【発明の効果】
各請求項の発明によれば、燃料性状の判定が速やかにおこなわれ、結果的に、燃料性状に制御パラメータが合わせるまでの時間が短縮され、燃料性状に合わない制御パラメータによる燃焼に基づく、排気エミッション、ドライバビリティの悪化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構造を示す図である。
【図2】第1の実施の形態のロータの拡大図である。
【図3】第1の実施の形態(4気筒エンジンの場合)の判定を説明する図である。
【図4】燃料性状を判定する基準値の回転数に対する変化を示す図である。
【図5】第1の実施の形態における燃料性状判定のルーチンのフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態の変形例における燃料性状判定のルーチンのフローチャートである。
【図7】図6のルーチン内のカウンタの制御をおこなうルーチンのフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態(6気筒エンジンの場合)の判定を説明する図である。
【図9】第3の実施の形態(5気筒エンジンの場合)のロータ拡大図である。
【図10】第3の実施の形態の判定を説明する図である。
【図11】燃料性状の差による燃焼の差を説明する図である。
【符号の説明】
100…エンジン
110…クランクシャフト
200…ロータ
400…クランクポジションセンサ
500…ECU

Claims (4)

  1. 機関の点火を検出する点火検出手段と、
    クランク軸が気筒数の整数倍の予め定めた数で均等分された所定角度位置に達した時に信号を発生する信号発生手段と、
    上記点火検出手段により点火が検出されてから所定クランク角度後に到来する所定クランク角度範囲をクランク軸が回転通過するのに要する所要時間を上記信号発生手段の発生する信号から計測する所要時間計測手段と、
    該所要時間計測手段によって計測された所要時間のうち時間的に連続する2つの上記所定クランク角度範囲に対応する所要時間の差を演算する所要時間差演算手段と、
    該所要時間差演算手段が演算した所要時間差を機関の運転状態に応じて定めた基準値と比較する比較演算手段と、
    該比較演算手段の比較結果に基づき燃料性状を判定する判定手段と、
    を具備することを特徴とする燃料性状判定装置。
  2. 機関の点火を検出する点火検出手段と、
    クランク軸が気筒数の整数倍の予め定めた数で均等分された所定角度位置に達した時に信号を発生する信号発生手段と、
    上記点火検出手段により点火が検出されてから所定クランク角度後に到来する所定クランク角度範囲をクランク軸が回転通過するのに要する所要時間を上記信号発生手段の発生する信号から計測する所要時間計測手段と、
    該所要時間計測手段によって計測された所要時間のうち時間的に連続する2つの上記所定クランク角度範囲に対応する所要時間の差を演算する所要時間差演算手段と、
    該所要時間差演算手段が演算した所要時間差を機関の回転数に応じて定めた基準値と比較する比較演算手段と、
    該比較演算手段の比較結果に基づき燃料性状を判定する判定手段と、
    を具備することを特徴とする燃料性状判定装置。
  3. 上記所要時間計測手段が上記信号発生手段の発生する信号から計測する所要時間が上記点火検出手段により点火が検出されてから最初に到来する上記所定角度位置から始まる所定クランク角度範囲をクランク軸が回転通過するのに要する所要時間であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料性状判定装置。
  4. 燃料性状の判定を冷間始動後の所定時間以内に実行することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料性状判定装置。
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