JP3880244B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機化合物による単位発光部を画素に対応させて基板上に配列した発光装置に関し、とりわけ、各単位発光部それぞれに能動的な駆動手段を備えるような発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
発光素子として、有機材料の電界発光現象を利用したものがあり、有機材料を少なくとも一方が透光性である一対の電極に挟み込んだ構成とし、一方の電極からは電子を、他方の電極からは正孔を注入させることにより有機材料中で再結合が起こり、その再結合によって励起された分子が再び基底状態に戻る際に、エネルギ差に等しいエネルギを持つ光子を放出する。
【0003】
そうした有機材料による発光素子は、自己発光であることによる視認性のよさと、有機材料の選択により任意の発光色が容易に得られ、また低電圧駆動,高効率,高輝度が可能であるという特徴から、ディスプレイ等への応用が考えられている。
【0004】
しかし、有機材料は、酸素や水分,湿気そして熱などに弱く耐久性面に問題があり、大気中で駆動すると劣化により輝度,発光効率が低下し、発光素子としての寿命が短いという欠点があった。このため、有機材料による素子構成部分を封止して外気から保護することが行われている。この封止には、例えば特開平5−182759号公報などに見られるように、非透水性ガラス基板を光硬化性樹脂で固着させる方法があり、あるいはシリコンオイル等で液体封止するという方法が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、有機材料による発光素子では、電界を印加して発光させた際に発熱があり、有機材料は上述したように熱にも弱いので放熱,冷却する必要があるものの、かかる従来の封止技術にあっては、外気から隔絶することはできても放熱,冷却するようにはなっていなく、耐久性を悪化させていた。
【0006】
また、液体封止は、有機材料の劣化を防ぐ要求から中に封入する液体材料が制限されて材料の選択に幅がなく、製造に際して液体を扱う工程は繁雑で手間がかかるため生産コストが高くつき、大量生産には不向きであるという問題があった。
【0007】
一方、導電性の基板は熱伝導性の高いものが多いので、これを、有機材料による素子構成部分に絶縁性接着剤により固着させて封止板とすれば放熱性を向上することができる。しかし、有機発光素子を画素に対応させて複数配列した発光装置では、駆動手段の構成にもよるが、例えば単純マトリックス回路などは、固着した導電性封止板の下側にある各有機発光素子の電極電位が駆動に伴って変動し、しかもその変動のタイミングも配列各所で大きく異なる。このため、介在させた絶縁性接着剤の膜層が薄いと、静電結合が強くなり電極電位の変動がノイズとして素子配列の全体を巡るようになり、甚だしい場合には発光を制御できなくなるおそれがあって、導電性封止板は充分な厚さの絶縁性接着剤を介して封止しなければならなく、それでは放熱効果を減殺するため問題の解決にはならない。
【0008】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされてものであって、有機材料等の素子構成の全体を外気から隔絶する封止が容易で確実であると共に、素子の発生熱を高効率に放熱することができ、発光出力を高安定に得られて長寿命化が図れる発光装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明の発光装置は、有機化合物からなる膜層を電極で挟んだ単位発光部を、誘電パシベーション層を切除した光導出部分である画素に対応させて基板上にライン状あるいは行列状に配列した発光装置であって、前記有機化合物からなる膜層下側に前記各単位発光部それぞれについて配設され、非線形素子と蓄積コンデンサを有し、当該単位発光部を選択的に駆動する駆動手段と、前記単位発光部の配列上側に固着されて配列全面を覆う導電性の封止体とを備え、該封止体と前記発光部の電極とが前記配列全面を覆う導電性接着剤により電気的に接続されている。
【0010】
以上の構成により、基板上に配列される単位発光部それぞれに駆動手段が配設されるので、各単位発光部を個々独立に発光させることができる。この駆動手段は、各単位発光部をなす有機化合物の膜層下側に配設されるので、その膜層下側の各下部電極と接続し、そして導電性の封止体が単位発光部の配列上側に固着されて配列全面を覆うので、その固着に導電性接着剤を用いれば各単位発光部(有機化合物膜層)上側の上部電極は封止体に電気的に接続することになる。
【0011】
つまり、封止体は各単位発光部の上部電極を一括にまとめる集合電極となり、封止体を電源に接続して単位発光部の配列全体に所定のバイアス電位を与える。この集合電極となる封止体は、熱伝導性の高いものとしたので、有機化合物の膜層全体を外気から隔絶できると共に、単位発光部の発生熱を高効率に放熱することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の発光装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図3は、本発明の第1実施形態を示し、図1は本発明にかかる発光装置の構成を示す回路図、図2はその基板上の単位画素について各部配置を示す平面図、図3は図2のA−A断面図である。
【0014】
この発光装置は、有機化合物による発光素子4を画素に対応させて基板上に行列状に配列し、各発光素子4それぞれに能動的な駆動手段を備えた構成とされている。各発光素子4の駆動手段は、薄膜トランジスタ(TFT)を用いたアクティブ・マトリックス方式を採り、発光素子4を選択する論理機能のTFT1と、発光素子4へ励起電圧を印加する電力機能のTFT2と、励起電圧を維持するコンデンサ3とを備えて構成されている。そして、TFT1,2は、いわゆるFETとなっている。
【0015】
基板上には、画素に対応した発光素子4を選択するため、二本のバスラインが行列網目状に複数配設されており、一方の並びがTFT1のゲートと接続され(選択信号線S)、他方の並びがTFT1のソースと接続されている(データ信号線D)。そして、TFT1のドレインには、TFT2のゲートとコンデンサ3とが接続され、コンデンサ3の他端は接地されている。TFT2は、ドレインが発光素子4の陽極と接続され、ソースが接地されている。当該発光素子4の陰極は、図示しない電源に接続されており、所定の負電圧にバイアスされる。また、基板上には、図2に示すように、接地用のバスライン(グランドラインG)が複数配設されている。
【0016】
つまり、TFT1は、行列網目状に組んだマトリックスに接続した論理トランジスタであり、ソースがデータ信号線Dに、ゲートが選択信号線Sに接続され、両信号線D,Sにおいて選択オンは、まず選択信号線Sを高電位状態(オンバイアス)にすると、高電位状態の選択信号線Sに接続した各論理TFT1はゲートがバイアスされるが、このときデータ信号線Dにはデータ信号を印加するので、両信号線D,Sがオン信号状態にある交差ポイントの論理TFT1が能動状態になり選択される。このため選択ポイント(該当画素)において、コンデンサ3にはその時点でのデータ信号線Dに現れているデータ信号に応じて電荷が蓄積し、これに対応して電力TFT2はゲート電位が上昇するので能動状態となり、発光素子4がデータ信号に応じた輝度で発光する。
【0017】
選択オフは、選択信号線Sを低電位状態にすることであり、低電位とした選択信号線Sに接続した各論理TFT1はゲート電位が低下して逆バイアスが深まるので、選択ポイントでは論理TFT1がオフ状態となり、コンデンサ3が選択オン時に蓄積した電荷を保持する。この保持,蓄積された電荷は、次の選択期間の直前に論理TFT1を通じて放出され、リセットされる。
【0018】
このように、発光素子4はその陽極側から駆動制御されるので、その陰極は選択,駆動の期間を通じて常に所定の電位に保たれる。後述するように、各発光素子4の陰極は一つの導電性の膜層からなり一括にまとめられる構成となっていて、そのような構成を採れるのは発光素子4の駆動手段が、その陽極側から駆動制御を行うことによる。
【0019】
発光装置の構成各部は、図3に示すように、透光性の絶縁基板10上に多段階プロセスにより形成されている。これにはまず、絶縁基板10の上に、TFT1,2が積層により形成されるが、それらTFT1,2は、MOSFETに構成されている。そして、図2に示すように、TFT1,2の近辺に、コンデンサ3が形成されると共に、これらを接続するバスライン等の配線パターンが形成され、上述した駆動手段に構成されている。さらに、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電材料を積層させて陽極層40としており、これはTFT2のドレインに接触するパターンに形成されている。
【0020】
この駆動手段をなす膜層の上には、誘電体絶縁材料が全体的に積層され、光導出部分の陽極層40とショートすることなく、任意の配線パターンをとることができる。そして、発光素子をなす部分つまり画素に対応する光導出部分は、エッチングにより除かれて誘電パシベーション層11に形成されている。さらに、有機材料を全体的に積層させて、光導出部分の陽極層40上に接触した部分を有機発光層41としており、この有機材料の膜層の上にはAl等の導電性材料がやはり全体的に積層されて陰極層42に形成されている。即ち、誘電パシベーション層11を切除した光導出部分には、陽極層40,有機発光層41,陰極層42が順に積層され、当該部分が画素に対応した単位発光部(発光素子4)となっている。
【0021】
陰極層42の上には、接着剤12を介して封止基板13が固着されており、封止基板13は、絶縁基板10と同一サイズとされていて、陰極層42を全体的に覆うようになっている。接着剤12及び封止基板13は、共に熱伝導性が高く導電性を有する部材からなり、陰極層42と電気的に接続されるようになっている。
【0022】
接着剤12には、Agペーストなど導電性のものが好ましく、更に熱伝導性が高い材料にすることにより単位発光部から封止基板13への熱伝導を良好に行え、好ましい。尚、導電性を要しない部分については耐湿性の接着剤を用いても良い
有機材料の膜層(41)としては、陽極層40側から見て、正孔輸送層,発光層の2層構成、正孔注入層,正孔輸送層,発光層の3層構成、正孔輸送層,発光層,電子注入層の3層構成、正孔注入層,正孔輸送層,発光層,電子注入層の4層構成を採ることができる。
【0023】
正孔輸送層としては、正孔の注入性と電子の障壁性の何れかを有しているものであればよい。例えば、トリアゾール誘電体,オキサジアゾール誘電体,イミダゾール誘電体,ポリアリールアルカン誘電体,ピラゾリン誘電体,ピラゾロン誘電体,フェニレンジアミン誘電体,アリールアミン誘電体,アミノ置換カルコン誘電体,オキサゾール誘電体,スチリルアントラセン誘電体,フルオレノン誘電体,ヒドラゾン誘電体,スチルベン誘電体,シラザン誘電体,ポリシラン系化合物,アニリン系共重合体,チオフェンオリゴマー等の導電性高分子オリゴマー,ポルフィリン化合物,芳香族ジメチリディン系化合物等が挙げられる。
【0024】
発光層としては、電界印加時に陽極層40または正孔注入層から正孔を注入できると共に、陰極層42または電子注入層から電子を注入できる注入機能や、注入された正孔あるいは電子を電界の力で移動させる輸送機能、及び正孔と電子の再結合の場を提供して光放出を行わせる発光機能等を有する層を形成することができるものであればよい。例えば、ベンチアゾール系やベンゾイミダゾール系あるいはベンゾオキサゾール系などの蛍光増白剤,金属キレート化オキシノイド化合物,スチリルベンゼン系化合物,ジスチリルピラジン誘電体,ポリフェニル系化合物,12−フタロペリノン,1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン,1,1,4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン,ナフタルイミド誘電体,ペリレン誘電体,オキサジアゾール誘電体,アルダジン誘電体,ピラジリン誘電体,シクロペンタジエン誘電体,ピロロピロール誘電体,スチリルアミン誘電体,クマリン系化合物,芳香族ジメチリディン化合物,8−キノリノール誘電体の金属錯体等が挙げられる。
【0025】
電子注入層としては、陰極層42から注入された電子を発光層に伝達する機能を有しているものであればよい。例えば、ニトロ置換フルオレノン誘電体,アントラキノジメタン誘電体,ジフェニルキノン誘電体,チオピランジオキシド誘電体,ナフタレンペリレン等の複素環テトラカルボン酸無水物,カルボジイミド,フレオレニリデンメタン誘電体,アントラキノジメタン誘電体,アントロン誘電体,オキサジアゾール誘電体,8−キノリノール誘電体の金属錯体,メタルフリーフタロシアニンやメタルフタロシアニンあるいはこれらの末端がアルキル基やスルホン基等で置換されているもの,ジスチリルピラジン誘電体などが挙げられる。
【0026】
なお、正孔注入層,発光層,電子注入層など各層の厚さは特に限定されるものではない。
【0027】
以上の構成により本実施形態の発光装置は、絶縁基板10上に配列される単位発光部(発光素子4)それぞれに駆動手段が配設されるので、各単位発光部を個々独立に発光させることができる。この駆動手段は、各単位発光部をなす有機発光層41の下側に配設されるので、その下側の各陽極層40と接続し、そして導電性の封止基板13が単位発光部の配列上側に固着されて配列全面を覆い、その固着には導電性の接着剤12が用いられるので、各単位発光部(有機発光層41)上側の陰極層42は封止基板13に電気的に接続することになる。
【0028】
つまり、発光素子4の駆動手段が、その陽極側から駆動制御を行うので、その陰極は選択,駆動の期間を通じて常に所定の電位に保たれ、このため単純マトリックス回路のように発光素子4の陰極が独立である必要がなく、封止基板13は各単位発光部の上部電極を一括にまとめる集合電極となる。ここでは各単位発光部の上部電極は一つの導電性の膜層(陰極層42)からなる構成となっていて、封止基板13を電源に接続して単位発光部の配列全体に所定のバイアス電位を与えている。この集合電極となる封止基板13は、熱伝導性の高いものとしたので、有機材料の膜層全体を外気から隔絶できると共に、単位発光部の発生熱を高効率に放熱することができる。その結果、発光出力を高安定に得られて長寿命化が図れる。
【0029】
この封止には、封止基板13を固着させればよいので作業が容易であり、単純な封止なので確実性が高く、このため低コストな大量生産化が図れる。
【0030】
また、陰極層42は集合電極でパターニングする必要がなく、陽極層40のパターニングのみで高精細化が図れる。
【0031】
なお、封止基板13の配線上必要のない部所は、絶縁膜層で覆うことが好ましい。絶縁膜層で覆うことにより、これを適用した画像表示装置等において、配設部所の近辺各部と絶縁を保つことができ、リーク故障の防止を図れる。
【0032】
また、封止基板13の全面を絶縁膜層で覆って、その絶縁膜層の上に配線パターンを所定にパターニングし、そこへ素子構成をなす膜層を順次に形成するようにして多層化してもよい。その場合、一枚の封止基板13上に他の関連回路をも集積させることができ、高集積化が図れる。
【0033】
図4は、本発明の第2実施形態を示し、同図は発光装置の構成を示す回路図である。
【0034】
この第2実施形態の発光装置は、第1実施形態の論理TFT1を2つのダイオード101,102に置き換えた構成となっている。つまり、各発光素子4の駆動手段は、発光素子4に対する発光データを取り込むためのデータダイオード101と、当該画素のリセットを行うためのリセットダイオード102と、発光素子4へ励起電圧を印加する電力機能のTFT2と、励起電圧を維持するコンデンサ3とを備えて構成されている。
【0035】
データ信号線Dには、データダイオード101の陽極が接続されており、そのデータ信号線と交差する選択信号線Sには、電力TFT2のソースとコンデンサ3の接地側とが接続され、コンデンサ3の他端は電力TFT2のゲートに接続されている。そして、電力TFT2のゲートには、データダイオード101の陰極とリセットダイオード102の陽極とが接続され、リセットダイオード102の陰極は一本隣りの選択信号線Sと接続され、電力TFT2のドレインが発光素子4の陽極に接続されている。また、当該発光素子4の陰極は、図示しない電源に接続されており、所定の負電圧にバイアスされる。
【0036】
両信号線D,Sにおいて選択オンは、該当選択信号線Sを低電位状態にすることであり、低電位状態の選択信号線Sに接続した各リセットダイオード102は順バイアスになるが、このときデータ信号線Dにはデータ信号を印加するので、両信号線D,Sがオン信号状態にある交差ポイントでデータダイオード101とリセットダイオード102とが直列状態に導通して選択される。このため選択ポイント(該当画素)において、コンデンサ3にはその時点でのデータ信号線Dに現れているデータ信号に応じて電荷が蓄積し、これに対応して電力TFT2はゲート電位が上昇するので能動状態となり、発光素子4がデータ信号に応じた輝度で発光する。
【0037】
選択オフは、選択信号線Sを高電位状態にすることであり、高電位状態の選択信号線Sに接続した各リセットダイオード102は逆バイアスとなるので、選択ポイントではデータダイオード101がオフ状態となり、コンデンサ3が選択オン時に蓄積した電荷を保持する。この保存,蓄積された電荷は、次の選択期間の直前にリセットダイオード102を通じて放出され、リセットされる。
【0038】
この場合も、発光素子4はその陽極側から駆動制御されるので、その陰極は選択,駆動の期間を通じて常に所定の電位に保たれる。そして、絶縁基板10上の積層構成も第1実施形態と同様となり、共に導電性で高熱伝導性の接着剤12及び封止基板13が陰極層42の上に積層される。従って、封止が容易で確実であり有機材料の膜層全体を外気から隔絶できると共に、単位発光部の発生熱を高効率に放熱することができる。その結果、発光出力を高安定に得られて長寿命化が図れる。
【0039】
図5は、本発明の第3実施形態を示し、同図は発光装置の構成を示す回路図である。
【0040】
この第3実施形態の発光装置は、第2実施形態の2つのダイオード101,102を1つのMIM素子103に置き換えた構成となっている。
【0041】
MIM素子103は、二層の金属または透明導電層の間に薄い絶縁層を挟んだ構成の二端子素子であって、電圧・電流特性が図6に示すようにいわゆる双方向ダイオード特性となっている。つまり、MIM素子103は、印加電圧が順方向,逆方向共に低値な特定範囲では電流が流れなく高抵抗を示し、その範囲を越えると急激に電流が流れて抵抗が低下する特性を持つ。
【0042】
各発光素子4の駆動手段は、発光素子4に対する発光データを取り込み、かつ当該画素のリセットを行うためのMIM素子103と、発光素子4へ励起電圧を印加する電力機能のTFT2と、励起電圧を維持するコンデンサ3とを備えて構成されている。
【0043】
選択信号線Sには、MIM素子103の一方端が接続されており、その選択信号線Sと交差するデータ信号線Dには、電力TFT2のソースとコンデンサ3の接地側とが接続され、コンデンサ3の他端は電力TFT2のゲートに接続されている。そして、MIM素子103の他方端が電力TFT2のゲートに接続され、電力TFT2のドレインが発光素子4の陽極に接続されている。また、当該発光素子4の陰極は、図示しない電源に接続されており、所定の負電圧にバイアスされる。
【0044】
両信号線D,Sにおいて選択オンは、該当選択信号線Sを高電位状態にすることであり、高電位状態の選択信号線Sに接続した各MIM素子103は順バイアスになるが、このときデータ信号線Dにはデータ信号を印加するので、両信号線D,Sがオン信号状態にある交差ポイントでMIM素子103が導通して選択される。このため選択ポイント(該当画素)において、コンデンサ3にはその時点でのデータ信号線Dに現れているデータ信号に応じて電荷が蓄積し、これに対応して電力TFT2はゲート電位が上昇するので能動状態となり、発光素子4がデータ信号に応じた輝度で発光する。
【0045】
選択オフは、選択信号線Sを中電位状態にすることであり、中電位状態の選択信号線Sに接続した各MIM素子103は高抵抗範囲となるので、選択ポイントではMIM素子103がオフ状態となり、コンデンサ3が選択オン時に蓄積した電荷を保存する。この保持,蓄積された電荷は、当該選択信号線Sを低電位状態にすることでリセットされる。つまり、低電位状態の選択信号線Sに接続した各MIM素子103は逆方向の順バイアスになり、コンデンサ3に保存,蓄積された電荷は、MIM素子103を通じて選択信号線S側へ放出され、リセットされる。
【0046】
この場合も、発光素子4はその陽極側から駆動制御されるので、その陰極は選択,駆動の期間を通じて常に所定の電位に保たれる。そして、絶縁基板10上の積層構成も第1実施形態と同様となり、共に導電性で高熱伝導性の接着剤12及び封止基板13が陰極層42の上に積層される。従って、封止が容易で確実であり有機材料の膜層全体を外気から隔絶できると共に、単位発光部の発生熱を高効率に放熱することができる。その結果、発光出力を高安定に得られて長寿命化が図れる。
【0047】
図7は、本発明の第4実施形態を示し、同図は発光装置の構成を示す回路図である。
【0048】
この第4実施形態の発光装置は、第1実施形態の論理TFT1を1つのダイオードに置き換えるが、電力TFT2は設けない構成となっている。つまり、各発光素子4の駆動手段は、発光素子4に対する発光データを取り込むためのデータダイオード101と、励起電圧を維持するコンデンサ3とを備えて構成されている。
【0049】
データ信号線Dには、データダイオード101の陽極が接続されており、そのデータ信号線Dと交差する選択信号線Sには、コンデンサ3の接地側が接続され、コンデンサ3の他端はデータダイオード101の陰極と発光素子4の陽極とに接続されている。そして、当該発光素子4の陰極は、図示しない電源に接続されており、所定の負電圧にバイアスされる。
【0050】
両信号線D,Sにおいて選択オンは、該当選択信号線Sを低電位状態にすることであり、この電位変動は選択信号線Sに接続した各コンデンサ3の他端に出現し、このときデータ信号線Dにはデータ信号を印加するので、両信号線D,Sがオン信号状態にある交差ポイントでデータダイオード101が導通して選択される。このため選択ポイント(該当画素)において、コンデンサ3にはその時点でのデータ信号線Dに現れているデータ信号に応じて電荷が蓄積し、これに対応して発光素子4が順バイアスされてデータ信号に応じた輝度で発光する。
【0051】
選択オフは、選択信号線Sを高電位状態にすることであり、高電位状態の選択信号線Sに接続した各コンデンサ3は電位が逆転するので、選択ポイントではデータダイオード101がオフ状態となり、コンデンサ3が選択オン時に蓄積した電荷は発光素子4を通じて放出され、リセットされる。
【0052】
この場合も、発光素子4はその陽極側から駆動制御されるので、その陰極は選択,駆動の期間を通じて常に所定の電位に保たれる。そして、絶縁基板10上の積層構成も第1実施形態と同様となり、共に導電性で高熱伝導性の接着剤12及び封止基板13が陰極層42の上に積層される。従って、封止が容易で確実であり有機材料の膜層全体を外気から隔絶できると共に、単位発光部の発生熱を高効率に放熱することができる。その結果、発光出力を高安定に得られて長寿命化が図れる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の発光装置は、基板上に配列される単位発光部それぞれに駆動手段が配設されるので、各単位発光部を個々独立に発光させることができ、その駆動手段は、各単位発光部をなす有機化合物の膜層下側に配設されて下部電極側から駆動を行う。そして、導電性の封止体が単位発光部の配列上側に固着されて配列全面を覆い、その固着に導電接着剤を用いることにより封止体は各単位発光部の上部電極を一括にまとめる集合電極となる。この集合電極となる封止体は、熱伝導性の高いものとしたので、有機化合物の膜層全体を外気から隔絶できると共に、単位発光部の発生熱を高効率に放熱することができる。その結果、発光出力を高安定に得られて長寿命化が図れる。
【0054】
この封止には、封止体を固着させればよいので作業が容易であり、単純な封止なので確実性が高く、このため低コストな大量生産化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す発光装置の回路図である。
【図2】図1の構成各部の配置を示す平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す発光装置の断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す発光装置の断面図である。
【図6】図5のMIM素子の電圧・電流特性を示すグラフ図である。
【図7】本発明の第4実施形態を示す発光装置の断面図である。
【符号の説明】
1,2 TFT
3 コンデンサ
4 発光素子(単位発光部)
10 絶縁基板(基板)
11 誘電パシベーション層
12 接着剤
13 封止基板(封止体)
40 陽極層
41 有機発光層
42 陰極層
101 データダイオード
102 リセットダイオード
103 MIM素子
D データ信号線
G グランドライン
S 選択信号線

Claims (5)

  1. 有機化合物からなる膜層を電極で挟んだ単位発光部を、誘電パシベーション層を切除した光導出部分である画素に対応させて基板上にライン状あるいは行列状に配列した発光装置であって、前記有機化合物からなる膜層下側に前記各単位発光部それぞれについて配設され、非線形素子と蓄積コンデンサを有し、当該単位発光部を選択的に駆動する駆動手段と、前記単位発光部の配列上側に固着されて配列全面を覆う導電性の封止体とを備え、該封止体と前記発光部の電極とが前記配列全面を覆う導電性接着剤により電気的に接続されていることを特徴とする発光装置。
  2. 非線形素子が、トランジスタ、ダイオード、MIM素子から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項に記載の発光装置。
  3. 駆動手段が、誘電パシベーション層により発光部の一方の電極と絶縁されていることを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 封止体の配線上必要のない部所が絶縁層で覆われていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の発光装置。
  5. 封止体が絶縁層で覆われており、該絶縁層上に配線パターンが形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の発光装置。
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