JP3880029B2 - 被覆電線・ケーブル - Google Patents

被覆電線・ケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP3880029B2
JP3880029B2 JP2000060631A JP2000060631A JP3880029B2 JP 3880029 B2 JP3880029 B2 JP 3880029B2 JP 2000060631 A JP2000060631 A JP 2000060631A JP 2000060631 A JP2000060631 A JP 2000060631A JP 3880029 B2 JP3880029 B2 JP 3880029B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulator
cable
polymer
sheath
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000060631A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001250425A (ja
Inventor
洋二 土門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2000060631A priority Critical patent/JP3880029B2/ja
Publication of JP2001250425A publication Critical patent/JP2001250425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3880029B2 publication Critical patent/JP3880029B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導体を絶縁体およびシースで順次被覆した被覆電線・ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、住宅用の電線や組電線として、例えば図1に示すような平型ケーブルが広く使用されている。この平型ケーブルは、軟銅等の導体1を絶縁体2で被覆したものを複数本(図示では2本)平面状に整列させ、その外周をシース3で一括被覆したものである。
【0003】
上記の平型ケーブルにおいて、シース3は、難燃性を付与するために、従来はポリ塩化ビニル、クロロプレンゴムやフッ素樹脂等のハロゲン含有樹脂あるいはポリエチレンやエチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸エチル共重合体等のエチレン系樹脂に有機ハロゲン系難燃剤や有機リン系難燃剤を含有させた難燃性樹脂組成物が広く使用されてきたが、これらは有害なハロゲンやリンを含むため、近年ではオレフィン系樹脂に水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウム等の金属水酸化物を配合した所謂ノンハロゲン難燃性樹脂組成物が主流となっている。また、絶縁体2には、一般に軟質ポリ塩化ビニルやポリエチレン等が使用されているが、ポリ塩化ビニルは有害なハロゲンを含むため、近年ではポリエチレンが主流になってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の平型ケーブルでは、絶縁体2にポリエチレンを用いた場合、軟質ポリ塩化ビニルを用いた場合に比べて、施工時の皮むき性や可撓性に劣るようになる。また、絶縁体2とシース3が共にエチレン系樹脂となるため、絶縁体2の上をシース3で被覆する際に絶縁体2とシース3とが融着を起こし易い。この融着を防ぐために、通常、タルクやシリコーン等の離型剤を用いてシース3を被覆しているが、タルクは粉塵が発生するという問題があり、シリコーンには塗布作業が別途必要であり、作業が煩雑になるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記のような状況に鑑みてなされたものであり、製造工程において絶縁体とシースとの融着が起こらず、施工時の皮むき性や可撓性に優れた被覆電線・ケーブルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る被覆電線・ケーブルは、導体を、低密度ポリエチレン、メタロセン型触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレン及びスチレン成分を含有する水添ポリマーからなるポリマーアロイをシラン架橋してなる絶縁体で被覆し、その上をさらにオレフィン系樹脂に金属水酸化物を配合したノンハロゲン難燃性樹脂組成物からなるシースで被覆したことを特徴とする。
【0007】
本発明の被覆電線・ケーブルでは、絶縁体を形成するポリマーアロイの成分として、シースの形成材料のオレフィン系樹脂と相溶性のないスチレン成分を含有する水添ポリマー(以下「水添スチレン系ポリマー」と呼ぶ)を配合したことにより、離型剤を使用することなく絶縁体とシースの融着を防止して、絶縁体上にシースを被覆でき、被覆電線・ケーブルの生産性が大幅に向上する。また、このポリマーアロイの成分として水添スチレン系ポリマーを配合したことにより、可撓性や施工時の皮むき性が改善される。また、このポリマーアロイをシラン架橋することにより、シラン架橋しなかった場合に比べて、絶縁体の機械的特性が向上し、また耐熱温度が向上して大電流通電への対応性が増して絶縁性能が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の被覆電線・ケーブルに関して詳細に説明する。
本発明の被覆電線・ケーブルの実施態様の一例として、例えば図1に示したような、導体1を絶縁体2で被覆したものを複数本平面状に整列させ、その外周をシース3で一括被覆した平型ケーブルを挙げることができる。
【0009】
絶縁体2は、低密度ポリエチレン(以下「LDPE」と略称する)、メタロセン型触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレン(以下「m−LLDPE」と略称する)及び水添スチレン系ポリマーからなるポリマーアロイをシラン架橋したもので形成される。
【0010】
ポリマーアロイの一方の成分であるLDPEは、メタロセン型触媒以外の、チーグラー型触媒等マルチサイト触媒を用いて重合されたLDPEが用いられ、このLDPEは比重が0.910〜0.930程度のものであり、市販品を適宜選択して用いることができる。
【0011】
また、m−LLDPEは、メタロセン型触媒を用いてエチレンとα−オレフィンとを共重合させて得られ、その比重が0.930以下、0.87程度までのものである。コモノマーのα−オレフィンとしては、炭素数が4〜16のα−オレフィンが適当であり、エチレンとα−オレフィンとの割合は、エチレン100重量部当たりα−オレフィンが約3〜20重量部が適当であり、好ましくは5〜10重量部である。このm−LLDPEは、市販品を適宜選択して用いることができる。
【0012】
このm−LLDPEと上記LDPEは、LDPEを40〜80重量%、m−LLDPEを60〜20重量%の割合とすることが好ましく、更にLDPEを60重量%前後、m−LLDPEを40重量%前後の割合とすることが好ましい。このようにLDPEとm−LLDPEを併用することは、絶縁体2の形成に際するシラン架橋の架橋効率の適度の向上をもたらし、成形される絶縁体2における、施工時の皮むき性や可撓性の向上と、主として架橋度に依存する機械的強度、耐熱温度等の向上とをバランス良く図る上で好ましい。
【0013】
上記m−LLDPEを得るのに用いるメタロセン型触媒は、特に制限されるものではなく、例えば1〜2個のシクロペンタジエニル基あるいはその誘導体を配位子として有するチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、クロム等の化合物を例示することができる。配位子の具体例としては、シクロペンタジエニル基のほか、その1〜5個の水素が炭素数1〜10の炭化水素基で置換されたもの、あるいはインデニル基、フルオレニル基あるいはその水素化物、あるいはさらに2個のシクロペンタジエニル基が炭素、珪素、ゲルマニウム等の元素で相互に結合したもの等が例示できる。さらに、その他の配位子として、ハロゲン原子、あるいは炭素数1〜10のアルコキシ化合物も例示できる。このメタロセン型触媒は、シングルサイト触媒と呼ばれるものの一種であり、活性点が均一であるという特性を有する。また、このメタロセン型触媒は、トリメチルアルミニウムと水との化合物であるメチルアルモキサンを助触媒として用いることもできる。
【0014】
また、ポリマーアロイの他方の成分である水添スチレン系ポリマーとしては、水添スチレン・ブタジエンコム、水添スチレン・エチレンブチレン・スチレンブロック共重合体等が好ましい。また、スチレンの含有量は10〜20%の範囲が好ましい。この水添スチレン系ポリマーも、市販品を適宜選択して用いることができ、市販品の例として、JSR(株)製の「DYNARON 1320P」、「DYNARON 1321」(以上、商品名;水添スチレン・ブタジエンコム)、「DYNARON 4600P」(以上、商品名;水添スチレン・エチレンブチレン・スチレンブロック共重合体)等が挙げられる。
【0015】
ポリマーアロイにおける、LDPE、m−LLDPE及び水添スチレン系ポリマーの割合は、必要に応じて適宜設定することができるが、LDPEm−LLDPEとを合計で70〜90重量%、水添スチレン系ポリマーを10〜30重量%とすることが好ましい。水添スチレン系ポリマーの割合が10重量%未満では、絶縁体2に所期の皮むき性および可撓性を付与することができず、またシース3との融着も起こり易くなる。また、水添スチレン系ポリマーの割合が30重量%を超える場合は、絶縁体2が軟化し過ぎて引張特性等の機械的強度が低下する。
【0016】
上記の如く構成されるポリマーアロイをシラン架橋するには、従来からオレフィン系樹脂のシラン架橋方法として知られた方法を適宜採用して行うことができ、例えば、ポリマーアロイに、シラン架橋剤、架橋助剤及び錫系安定剤を配合して行うことができる。このシラン架橋剤、架橋助剤及び錫系安定剤は、従来からオレフィン系樹脂のシラン架橋に使用されている各種のものを適宜選択して用いることができる。
【0017】
シラン架橋剤の例としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルフェニルジメトキシシランなどのビニルアルコキシシラン等が挙げられ、中でも、ビニルトリメトキシシランが好ましく用いられる。これらのシラン架橋剤は、必要に応じて、二種以上を併用することもできる。シラン架橋剤の配合量は、必要に応じて適宜設定することができるが、ポリマーアロイ100重量部に対して1.0〜3.0重量部が好ましい。シラン架橋剤が1.0重量部未満の場合は、架橋が不十分となり、絶縁体2の機械的強度、耐熱温度などの低下をきたす。また、シラン架橋剤が3.0重量部を超えて多量である場合は、架橋度が高くなり過ぎて、絶縁体2の柔軟性に悪影響を及ぼす。
【0018】
架橋助剤の例としては、ジクミルパ−オキサイド、過酸化ベンゾイル、2,5−ジメチルー2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキシンー3、1,3−ビス(第三ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン等の過酸化物等が挙げられ、中でも、ジクミルパーオキサイドが好ましく用いられる。これらの架橋助剤は、必要に応じて、二種以上を併用することもできる。架橋助剤の配合量は、必要に応じて適宜設定することができるが、ポリマーアロイ100重量部に対して0.01〜0.10重量部が適当である。
【0019】
錫系安定剤の例としては、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジマレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクタエート、ジブチル錫メチルカプチド等が挙げられ、中でも、ジブチル錫ジラウレートが好ましく用いられる。これらの錫系安定剤は、必要に応じて、二種以上を併用することもできる。錫系安定剤の配合量は、必要に応じて適宜設定することができるが、ポリマーアロイ100重量部に対して0.01〜0.20重量部が適当である。
【0020】
また、ポリマーアロイには、必要に応じて、酸化防止剤を加えることができる。酸化防止剤としては、ヒンダートフェノール系あるいはチオビスフェノール系等の一般に知られた酸化防止剤を適宜用いることができる。酸化防止剤の配合量は、必要に応じて適宜設定することができるが、ポリマーアロイ100重量部に対して0.01〜0.20重量部が適当である。また、このポリマーアロイには、必要に応じて、本発明の目的を損なわない範囲において、着色剤、滑剤等の一般的に樹脂組成物に添加される添加剤を適量配合することができる。
【0021】
ポリマーアロイの調製は、LDPE、m−LLDPE及び水添スチレン系ポリマーの各樹脂成分と、シラン架橋剤、架橋助剤及び錫系安定剤の各シラン架橋用成分と、必要に応じて酸化防止剤を初めとする一般的添加剤とを配合し、ヘンシェルミキサー、オープンロールミキサー、バンバリー混合機、ニーダー等の公知の混合手段を用いて均一に混合することにより容易に行うことができる。また、このポリマーアロイのシラン架橋を行うには、導体1を被覆した後、それを温水ないし熱水に浸漬する、あるいは加熱水蒸気と接触させる等の公知のシラン架橋処理に付すことにより絶縁体2を形成することができる。
【0022】
シース3は、オレフィン系樹脂に金属水酸化物を配合したノンハロゲン難燃性樹脂組成物で形成される。このノンハロゲン難燃性樹脂組成物としては、従来から知られたものを適宜選択して用いることができる。オレフィン系樹脂の例としては、低密度、中密度および高密度のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリ−α−オレフィン、上記各α−オレフィン類同士の共重合体、あるいはエチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸エチル共重合体、エチレンープロピレンージエンエラストマー等が挙げられる。これらの中では、ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸エチル共重合体が好ましく用いられる。これらのオレフィン系樹脂は、必要に応じて、二種以上を併用することもできる。
【0023】
一方、金属水酸化物の例としては、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム等が挙げられる。これらの金属水酸化物は、分散性の改善等を目的として脂肪酸、リン酸エステル、シランカップリング剤等で表面処理されていても良い。また、これらの金属水酸化物は、必要に応じて、二種以上を併用することもできる。金属水酸化物の上記オレフィン系樹脂への配合量は、必要に応じて適宜設定することができるが、オレフィン系樹脂100重量部に対して60〜100重量部が好ましい。この配合量が60重量部未満では難燃効果が十分ではなく、100重量部を超える場合は難燃性には優れるものの、過剰となる。また、この難燃性樹脂組成物には、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、滑剤等の一般的に樹脂組成物に添加される添加剤を適量配合することができる。
【0024】
本発明の被覆電線・ケーブルは、例えば次の工程により製造することができる。即ち、シラン架橋用成分等を配合したポリマーアロイを用いて押出成形により導体1を被覆し、それをシラン架橋処理に付してシラン架橋せしめて、導体1上に絶縁体2を形成させ、次いでこの絶縁体2が形成された心線を複数本整列させ、ノンハロゲン難燃性樹脂組成物を用いて押出成形によりこの心線を一括被覆してシース3を形成することにより製造することができる。尚、成形条件は、従来の絶縁体あるいはシースの押出成形方法に準じて適宜設定することができる。
【0025】
本発明の被覆電線・ケーブルにおいては、上記シース3の形成に際して、絶縁体2がオレフィン系樹脂と相溶性のない水添スチレン系ポリマーを含有するため、従来のように離型剤を用いる必要がなく、生産性が大幅に向上する。また、絶縁体2が、水添スチレン系ポリマーにより柔軟性が付与されているため、可撓性や施工時の皮むき性に優れたものとなる。また、絶縁体2はシラン架橋されていることから、絶縁体2の機械的特性が向上され、また耐熱温度が向上されて大電流通電への対応性が増加される。
【0026】
【実施例】
以下、実施例、比較例および参考例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0027】
(実施例1〜、比較例1、参考例)
表1に示す如く所定の各成分を所定の割合で配合し、ニーダーを用いて十分に混練して、各絶縁体形成用ポリマーアロイを調製した。また、エチレンーアクリル酸エチル共重合体100重量部に水酸化マグネシウム80重量部を配合し、ニーダーを用いて十分に混練して、シース形成用ノンハロゲン難燃性樹脂組成物を調製した。
【0028】
次いで、上記各絶縁体形成用ポリマーアロイを用いて押出成形により導体を被覆し、それを80℃の熱水に4時間浸漬してシラン架橋せしめ、絶縁体が形成された心線を得た。そして、この心線を2本並べた状態で上記シース形成用ノンハロゲン難燃性樹脂組成物で押出成形により一括被覆して図1に示すような平型ケーブル(CEF2×1.6)を作製した。
【0029】
上記得られた各ケーブルについて、可撓性および皮むき性の評価を行った。可撓性は、ケーブルを手で屈曲させた時の感触で評価し、参考例に近いものを「○」(良好)、比較例1に近いものを「×」(不良)、参考例と比較例1との中間のものを「△」(やや良好)と評価した。皮むき性は、絶縁体端部から30mmの位置で絶縁体を鋏で皮むきした時の感触で評価し、参考例に近いものを「○」(良好)、比較例1に近いものを「×」(不良)、参考例と比較例1との中間のものを「△」(やや良好)と評価した。これらの評価結果を表1に示した。
【0030】
【表1】
Figure 0003880029
【0031】
*1:日本ユニカー(株)製「NUCV9253」
*2:三菱化学(株)製「ZF33」(MI:1.0、d:0.92)
*3:三菱化学(株)製「SP1540」(MI:4.0、d:0.92)
*4:JSR(株)製「DYNARON 4600P」(スチレン含有量:20%、d:0.91)
*5:軟質塩化ビニル(平均重合度1300)100重量部+DINP50重量部+炭酸カルシウム80重量部
*6:東レダウコーニングシリコーン(株)製「SZ6300」
*7:三井化学(株)製「三井DCP」
*8:旭電化工業(株)製「BT−11」
*9:チバガイギー(株)製「イルガノックス1010」
【0032】
表1から明らかなように、本発明に従い、LPDE、m−LLDPE及び水添スチレンポリマーからなるポリマアロイを用いて絶縁体を形成することにより、ケーブルの可撓性や皮むき性を改善できることがわかる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、可撓性や施工時の皮むき性に優れた被覆電線・ケーブルが得られる。また、製造工程において絶縁体とシースとの融着が起こらず生産性も高い。更に、本発明の被覆電線・ケーブルの絶縁体はシラン架橋されていることから、良好な機械的特性及び耐熱温度を有しており、大電流の通電にも十分対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被覆電線・ケーブルの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 導体
2 絶縁体
3 シース

Claims (2)

  1. 導体を、低密度ポリエチレン、メタロセン型触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレン及びスチレン成分を含有する水添ポリマーからなるポリマーアロイをシラン架橋してなる絶縁体で被覆し、その上をさらにオレフィン系樹脂に金属水酸化物を配合したノンハロゲン難燃性樹脂組成物からなるシースで被覆したことを特徴とする被覆電線・ケーブル。
  2. 絶縁体を形成するポリマーアロイが、低密度ポリエチレンメタロセン型触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレンとを合計で70〜90重量%、スチレン成分を含有する水添ポリマーを10〜30重量%の割合で混合してなることを特徴とする請求項1に記載の被覆電線・ケーブル。
JP2000060631A 2000-03-06 2000-03-06 被覆電線・ケーブル Expired - Fee Related JP3880029B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000060631A JP3880029B2 (ja) 2000-03-06 2000-03-06 被覆電線・ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000060631A JP3880029B2 (ja) 2000-03-06 2000-03-06 被覆電線・ケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001250425A JP2001250425A (ja) 2001-09-14
JP3880029B2 true JP3880029B2 (ja) 2007-02-14

Family

ID=18580905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000060631A Expired - Fee Related JP3880029B2 (ja) 2000-03-06 2000-03-06 被覆電線・ケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3880029B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006351322A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Hitachi Cable Ltd ケーブル
KR100764293B1 (ko) 2006-07-06 2007-10-05 엘에스전선 주식회사 케이블의 제조방법
CN114672131B (zh) * 2022-05-16 2023-11-28 南京工程学院 一种自动微交联无卤阻燃热塑性弹性体及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001250425A (ja) 2001-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6376464B2 (ja) 絶縁電線
JP5821827B2 (ja) ノンハロゲン架橋樹脂組成物を用いた鉄道車両用絶縁電線、鉄道車両用ケーブル
JP5780477B2 (ja) 無リン系ノンハロゲン難燃絶縁電線および無リン系ノンハロゲン難燃ケーブル
JP2013177610A (ja) ノンハロゲン難燃樹脂組成物及びノンハロゲン難燃電線・ケーブル
JP2015000913A (ja) ノンハロゲン難燃性樹脂組成物、並びにこれを用いた電線及びケーブル
JP5598843B2 (ja) 多層電線およびその製造方法
JP5907015B2 (ja) 鉄道車両用電線および鉄道車両用ケーブル
JP6777374B2 (ja) 絶縁電線およびケーブル
WO2000040651A1 (fr) Composition de resine ignifuge sans halogenes
JP5526164B2 (ja) 難燃性電線・ケーブル
JP3880029B2 (ja) 被覆電線・ケーブル
JP4609833B2 (ja) 樹脂組成物および絶縁電線
JP2001184946A (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP3646911B2 (ja) ノンハロゲン難燃性分岐付ケーブル
JP3454704B2 (ja) 柔軟ポリエチレン系樹脂組成物及び被覆電線
JP4615075B2 (ja) ノンハロゲン難燃性樹脂組成物および難燃性電線・ケーブル
JP7247881B2 (ja) 絶縁電線
JP2005268036A (ja) ノンハロゲン難燃電線・ケーブル
JP2006244894A (ja) ノンハロゲン難燃電線・ケーブル
JP3763442B2 (ja) 難燃性被覆ケーブル
JP3682842B2 (ja) 絶縁電線・ケーブル
JP4057410B2 (ja) 絶縁樹脂組成物およびそれを用いた絶縁電線
JP4533506B2 (ja) 化学架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル外部半導電層用剥離性半導電性樹脂組成物
JP2008305640A (ja) 電線・ケーブル
JPH11255976A (ja) 絶縁用樹脂組成物および被覆電線

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051227

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees