JP3879885B2

JP3879885B2 - Wet multi-plate brake device

Info

Publication number: JP3879885B2
Application number: JP02836298A
Authority: JP
Inventors: 陽一木下; 広美福元
Original assignee: Komatsu Ltd
Current assignee: Komatsu Ltd
Priority date: 1998-02-10
Filing date: 1998-02-10
Publication date: 2007-02-14
Anticipated expiration: 2018-02-10
Also published as: JPH11230216A

Abstract

PROBLEM TO BE SOLVED: To maintain a constant stroke of a brake piston even if a disk is worn out, in a brake device to perform brake operation by springs and to release it by the piston. SOLUTION: This device comprises a brake piston 10 moved into a pressed position in which a disk 8 and a plate 9 are pressed against one another by a main spring 12 and moved into a spaced position in which the disk 8 and the plate separated from each other by pressurized oil in a piston chamber 11, and an adjusting cylinder 23 having a piston 25 movable by pressurized oil supplied through a brake valve 22 to a stroke end at the side of an outlet side chamber 27. By communicating the outlet side chamber 27 of the adjusting cylinder 23 with the piston chamber 11 and supplying pressurized oil normally at a fixed rate to the piston chamber 11, a constant stroke of the brake piston 11 between the pressed position and the spaced position is normally maintained.

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行車両の車輪を制動する湿式多板式のブレーキ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
固定側に設けたプレートと回転側に設けたディスクをスプリングとピストンで圧着、離隔して制動、非制動する湿式多板式のブレーキ装置が知られている。
この湿式多板式のブレーキ装置であるとプレート、ディスクが摩耗するとピストンのストロークが変化し、ブレーキを操作してから制動、非制動するまでの時間、つまり応答性が異なる。
【０００３】
このことを解消する湿式多板式のブレーキ装置が提案されている。例えば実公昭６１−１６４２４号公報に示すブレーキ装置が提案されている。このブレーキ装置はプレートとプレートの間にスプリングを設けて一方のプレートでピストンを押し、このプレートとプレートの間に亘って段付ピンを設け、この段付ピンの一端部を一方の貫通してナットを螺合し、段付ピンの他端部を他方のプレートを貫通してフリクッションスプリングを設けた構造で、ディスクが摩耗した分だけ一方のプレートが移動してピストンのストロークを常に一定とする。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
前述のブレーキ装置は、スプリングでディスクを離隔して非制動とし、ピストンを圧油で移動することによってディスクを圧着して制動するタイプのブレーキ装置であり、スプリングで制動とし、ピストンで非制動とするタイプのブレーキ装置には適用できない。
【０００５】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにした湿式多板式のブレーキ装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第１の発明は、固定側と回転側とに取付けたディスク８、プレート９と、主スプリング１２でディスク８とプレート９を圧着する圧着位置に移動すると共に、ピストン室１１内の圧油で前記主スプリング１２に抗してディスク８とプレート９を離隔する離隔位置に移動するブレーキピストン１０と、流入側室２６と流出側室２７とピストン２５を備え、流入側室２６内の圧油でピストン２５が流出側ストロークエンドに移動すると共に、前記主スプリング１２よりもばね力が小さいスプリング２９でピストン２５が流入側ストロークエンドに移動するアジャスタシリンダ２３と、この流入側室２６を油圧源に連通する供給位置と前記流入側室２６をタンクに連通するドレーン位置に切換え作動するブレーキ弁２２を備え、
前記アジャスタシリンダ２３の流出側室２７をピストン室１１に連通すると共に、流出側室２７とピストン室１１とに圧油を封入し、前記ブレーキ弁２２を供給位置とすることで前記流出側室２７内の圧油がピストン室１１内に供給されるようにし、
前記ブレーキピストン１０が圧着位置で、前記ディスク８、プレート９が摩耗すると主スプリング１２でブレーキピストン１０が移動して前記ピストン室１１の容積が減少した際に、前記アジャスタシリンダ２３の流出側室２７内の圧油を、その容積減少に見合う量だけ排出する手段を設けたことを特徴とする湿式多板式のブレーキ装置である。
【０００７】
第１の発明によれば、主スプリング１２で制動状態となるし、ピストン室１１に圧油を供給することで非制動状態となる。
また、ブレーキ弁２２を供給位置としてアジャスタシリンダ２３の流入側室２６に圧油が供給されるとピストン２５が流出側ストロークエンドに移動し、ブレーキ弁２２をドレーン位置として流入側室２６がタンクに連通すればピストン２５がスプリング２９で流入側ストロークエンドに移動し、その流出側室２７の容積変化は常に一定であり、ピストン室１１に供給、排出される圧油の量は常に一定である。
また、ディスク８が摩耗しブレーキピストン１０の圧着位置が変化してピストン室１１の容積が減少した際に、アジャスタシリンダ２３の流出側室２７内の圧油は、その容積減少に見合う量だけ排出されるから、ピストン室１１の圧力が高くならない。したがって、ディスク８が摩耗しても常に同様にして制動、非制動できる。
【０００８】
これによって、ディスク８が摩耗してブレーキピストン１０の圧着位置が変化してもブレーキピストン１０が圧着位置から離隔位置まで移動するストロークは常に一定である。
【０００９】
したがって、スプリングで制動状態となると共に、ピストンで非制動状態となるタイプのブレーキ装置においてディスク８が摩耗してもブレーキピストン１０のストロークを常に一定にできる。
【００１０】
第２の発明は、第１の発明において、前記アジャスタシリンダ２３のピストン２５に、流出側室２７から流入側室２６への圧油の流れを許容するチェックバルブ２８を設けて前記排出手段とした湿式多板式のブレーキ装置である。
【００１１】
第２の発明によれば、ピストン室１１の容積が減少した時に、流出側室２７内の圧油はチェックバルブ２８を経て流入側室２６に流れ、ブレーキ弁２２からタンクに流出する。
【００１２】
第３の発明は、第１の発明において、前記アジャスタシリンダ２３の流入側室２６と流出側室２７を連通・遮断するセットバルブ３０を設けた湿式多板式のブレーキ装置である。
【００１３】
第３の発明によれば、ブレーキ装置を組立てた後にセットバルブ３０で流入側室２６と流出側室２７を連通することで、流入側室２６に供給された圧油が流出側室２７、ピストン室１１に供給される。
【００１４】
これによって、ピストン室１１と流出側室２７とに圧油を簡単に封入できる。
【００１５】
第４の発明は、第１の発明において、第１のブレーキピストン４０と第２のブレーキピストン４１でブレーキピストン１０とし、この第１のブレーキピストン４０は第１のピストン室４２内の圧油で圧着位置に移動し、かつ第２のブレーキピストン４１で離隔位置が規制され、前記第２のブレーキピストン４１は主スプリング１２で第１のブレーキピストン４０に押しつけて第１のブレーキピストン４０を圧着位置に保持し、かつ第２のピストン室４３の圧油で主スプリング１２に抗して移動し、
前記第２のピストン室４３を、前記アジャスタシリンダ２３の流出側室２７に連通すると共に、その流出側室２７と第２のピストン室４３とに圧油を封入し、
前記第１のピストン室４２を油圧源に連通する位置と第１のピストン室４２をタンクに連通する位置とに切換え作動するサービスブレーキ弁４４を設けた湿式多板式のブレーキ装置である。
【００１６】
第４の発明によれば、第１のピストン室４２をサービスブレーキ弁４４でタンクに連通することで第１のブレーキピストン４０と第２のブレーキピストン４１は一体となった状態、つまり第１の発明におけるブレーキピストン１０と同様に作動し、この第２のブレーキピストン４１の離隔位置はディスク８の摩耗量に応じた位置となる。
また、第１のブレーキピストン４０は第１のピストン室４２内の圧油で圧着位置に移動するし、第２のブレーキピストン４１で離隔位置が規制される。
【００１７】
これによって、アジャスタシリンダ２３の流入側室２６に圧油を供給した状態で、第１のピストン室４２に圧油を供給したり、タンクに連通することで第１のブレーキピストン４０を圧着位置、離隔位置に移動できるし、ディスク８が摩耗してもそのストロークを常に一定にできる。したがって、第１のブレーキピストン４０をサービスブレーキとして利用できる。
【００１８】
アジャスタシリンダ２３の流入側室２６をタンクに連通すれば第２のブレーキピストン４１が主スプリング１２で押されて第１のブレーキピストン４０が圧着位置となる。これによって、第２のブレーキピストン４１を駐車ブレーキとして利用できる。
【００１９】
油圧源の故障や各部の油洩れ等が発生した緊急時には第２のブレーキピストン４１が主スプリング１２で押されて第１のブレーキピストン４０が圧着位置となる。したがって、緊急時に自動的に制動状態となるから、安全である。
【００２０】
【発明の実施の形態】
図１に示すように、アクスルチューブ１にホィールハブ２が軸受３で回転自在に支承され、このホィールハブ２とアクスルチューブ１とに内側筒体４と外側筒体５が対向してそれぞれ設けてあり、内側筒体４のスプライン部６と外側筒体５のスプライン部７とにディスク８とプレート９が交互にスプライン係合して取付けてある。内側筒体４が回転側で外側筒体５が固定側となる。
【００２１】
前記外側筒体５の内周面５ａにリング形状のブレーキピストン１０が摺動自在に嵌合されて環状のピストン室１１を形成している。前記ブレーキピストン１０は主スプリング１２で押されてディスク８とプレート９を圧着し制動状態とする。前記ピストン室１１に圧油を供給するとブレーキピストン１０が主スプリング１２に抗して移動してディスク８とプレート９を離隔し非制動状態となる。
【００２２】
エンジン２０で駆動される油圧ポンプ２１の吐出圧油はブレーキ弁２２、アジャスタシリンダ２３を経て前記ピストン室１１に供給される。前記ブレーキ弁２２は供給位置Ａとドレーン位置Ｂに切換え作動される。前記アジャスタシリンダ２３はシリンダチューブ２４内にピストン２５を嵌挿して流入側室２６と流出側室２７を形成し、その流入側室２６と流出側室２７をピストン２５内部に設けたチェックバルブ２８で連通し、そのピストン２５をスプリング２９で流入側室２６に移動付勢してある。
【００２３】
前記チェックバルブ２８は流入側室２６から流出側室２７に圧油を流れることを阻止し、その反対側の圧油流れを許容する。前記流入側室２６がブレーキ弁２２の出力側に連通し、流出側室２７が前記ピストン室１１に連通する。前記アジャスタシリンダ２３の流入側と流出側はセットバルブ３０を備えた回路３１で連通し、このセットバルブ３０は連通位置Ｃと遮断位置Ｄに切換えられる。
【００２４】
次に作動を説明する。
ブレーキ装置の組立時にセットバルブ３０を連通位置Ｃとし、ブレーキ弁２２を供給位置Ａとすることで油圧ポンプ２１の吐出圧油が回路３１を経てピストン室１１、流出側室２９、ピストン室１１と流出側室２９を連通する連通経路３２に供給して充満する。これによって、アジャスタシリンダ２３のピストン２５が流入側ストロークエンドまで移動される。なお、主スプリング１２のばね力はスプリング２９のばね力よりも大きく、ブレーキピストン１０は移動せずにディスク８とプレート９を圧着する圧着位置に保持されて制動状態となる。
【００２５】
通常時にはセットバルブ３０を遮断位置Ｄとする。ブレーキ弁２２を供給位置Ａとすると油圧ポンプ２１の吐出圧油が流入側室２６に供給されてピストン２５が図２に示すように流出側室２９のストロークエンドまで移動し、その流出側室２７内の圧油がピストン室１１に供給され、ブレーキピストン１０が主スプリング１２に抗して移動してディスク８とプレート９を離隔する離隔位置に移動し非制動状態となる。
【００２６】
前述の状態でブレーキ弁２２をドレーン位置Ｂとすると、アジャスタシリンダ２３の流入側室２６内の圧油がタンク３３に流出し、ピストン２５は流入側ストロークエンドまで移動し、ピストン室１１内の圧油が流出側室２７に流出する。これによってブレーキピストン１０が主スプリング１２で押されて圧着位置となり、ディスク８とプレート９を圧着と制動状態となる。
【００２７】
ディスク８が摩耗するとブレーキピストン１０は主スプリング１２で図１に示す圧着位置よりも更に右方の圧着位置に移動し、ピストン室１１内の容積が減少するから流出側室２７内の圧油の圧力が高くなり、チェックバルブ２８を経て流入側室２６、ブレーキバルブ２２からタンク３３に流出する。
【００２８】
前述のディスク８が摩耗した状態でブレーキバルブ２２を供給位置Ａとすると前述と同様にピストン２５が流出側ストロークエンドまで移動し、ピストン室１１内に圧油が供給されてブレーキピストン１０が主スプリング１２に抗して離隔位置に移動してディスク８とプレート９が離隔し非制動状態となる。
【００２９】
このように、ブレーキ弁２２を供給位置Ａとした時にアジャスタシリンダ２３のピストンストロークは常に一定であり、ピストン室１１に供給される油量が一定であるから、ディスク８が摩耗してもピストン１０のストロークは常に一定となる。
【００３０】
次に本発明の第２の実施の形態を説明する。
図３と図４に示すように、アジャスタシリンダ２３のシリンダチューブ２４に補助タンク３４を、ピストン２５が流入側室２６のストロークエンドであると流出側室２７に連通し、かつピストン２５が流出側室２７方向に移動すると流出側室２７と遮断するように接続する。
【００３１】
このようにすれば、ディスク８が摩耗してブレーキピストン１０が移動した時にアジャスタシリンダ２３の流出側室２７内の圧油が補助タンク３４に流出する。
【００３２】
次に本発明の第３の実施の形態を説明する。
図５に示すように、第１のブレーキピストン４０と第２のブレーキピストン４１でブレーキピストン１０とし、第１のピストン室４２と第２のピストン室４３でピストン室１１とする。主スプリング１２は第２のブレーキピストン４１を押し、第２のブレーキピストン４１で第１のブレーキピストン４０を押して制動状態とする。第１のシリンダ室４２に圧油が供給されると第１のブレーキピストン４０はディスク８とプレート９を圧着する方向に移動する。第２のシリンダ室４３に圧油が供給されると第２のブレーキピストン４１を主スプリング１２に抗して移動する。
【００３３】
前記第１のピストン室４２はサービスブレーキ弁４４で油圧ポンプ２１とタンク３３に連通制御され、第２のピストン室４３は前記アジャスタシリンダ２３の流出側室２７に接続している。
【００３４】
次に作動を説明する。
第１のピストン室４２がタンク３３に連通した状態では第１のブレーキピストン４０と第２のブレーキピストン４１が一体となった状態、つまり図１に示す実施の形態と同様であるから、ブレーキ弁２２をドレーン位置Ｂとした時に第２のブレーキピストン４１はディスク８の摩耗量に応じた圧着位置となり、ブレーキ弁２２を供給位置Ａとした時に第２のブレーキピストン４１の位置はディスク８の摩耗量に応じた離隔位置となる。
【００３５】
第１のピストン室４２がタンクに連通した時の第１のブレーキピストン４０の離隔位置は第２のブレーキピストン４１の離隔位置で規制されるから、第１のブレーキピストン４０の離隔位置はディスク８の摩耗量に応じた位置となり、第１のピストン室４２を圧油を供給して第１のブレーキピストン４０を圧着位置に移動する際のストロークはディスク８が摩耗しても一定となる。
【００３６】
このようであるから、第２のピストン室４３に圧油を供給して第２のブレーキピストン４１を離隔位置とすれば第１のブレーキピストン４０をサービスブレーキとして利用できるし、この状態で油圧ポンプ２１の故障や各部の油洩れ等が発生した緊急時には第２のピストン室４３に圧油が供給されなくなり主スプリング１２で第１・第２のブレーキピストン４０，４１が圧着位置に移動して制動状態となるから緊急時に自動的に制動状態となる。また、第２のブレーキピストン４１を駐車ブレーキとして利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態を示すブレーキ装置の制動状態の説明図である。
【図２】非制動状態の説明図である。
【図３】本発明の第２の実施の形態を示すブレーキ装置の制動状態の説明図である。
【図４】非制動状態の説明図である。
【図５】本発明の第３の実施の形態を示すブレーキ装置の説明図である。
【符号の説明】
８…ディスク
９…プレート
１０…ブレーキピストン
１１…ピストン室
１２…主スプリング
２０…エンジン
２１…油圧ポンプ
２２…ブレーキ弁
２３…アジャスタシリンダ
２５…ピストン
２６…流入側室
２７…流出側室
２８…チェックバルブ
２９…スプリング
３０…セットバルブ
３４…補助タンク
４０…第１のブレーキピストン
４１…第２のブレーキピストン
４２…第１のピストン室
４３…第２のピストン室
４４…サービスブレーキ弁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wet multi-plate brake device that brakes wheels of a traveling vehicle.
[0002]
[Prior art]
There is known a wet-type multi-plate brake device in which a plate provided on the fixed side and a disk provided on the rotating side are pressed and separated by a spring and a piston and separated and braked or unbraking.
In this wet type multi-plate type brake device, when the plate and disk are worn, the stroke of the piston changes, and the time from when the brake is operated to when it is braked or not braked, that is, the response is different.
[0003]
A wet-type multi-plate brake device that solves this problem has been proposed. For example, a brake device shown in Japanese Utility Model Publication No. 61-16424 has been proposed. In this brake device, a spring is provided between the plates, the piston is pushed by one plate, a stepped pin is provided between the plate, and one end of the stepped pin passes through one of the plates. The nut is screwed, and the other end of the stepped pin penetrates the other plate and a free cushion spring is provided. To do.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The brake device described above is a brake device of a type in which the disc is separated by a spring to be non-braking, and the piston is moved by pressure oil to press and brake the disc. The brake is to be braked and the piston is not to be braked. This type of brake device cannot be applied.
[0005]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a wet multi-plate brake device that can solve the above-described problems.
[0006]
[Means for solving the problems and actions / effects]
A first aspect of the present invention is a disk 8 is attached to the stationary side and a rotating side, a plate 9, while moving the crimping position for crimping disc 8 and the plate 9 in the main spring 12, the in the pressure oil of the piston chamber 11 A brake piston 10 that moves to a separation position that separates the disk 8 and the plate 9 against the main spring 12, an inflow side chamber 26, an outflow side chamber 27, and a piston 25, and the piston 25 flows out by pressure oil in the inflow side chamber 26. An adjuster cylinder 23 in which the piston 25 moves to the inflow side stroke end with a spring 29 having a spring force smaller than that of the main spring 12 while moving to the side stroke end, a supply position for communicating the inflow side chamber 26 with a hydraulic pressure source , A brake valve 22 for switching the inflow side chamber 26 to a drain position communicating with the tank;
The outflow side chamber 27 of the adjuster cylinder 23 communicates with the piston chamber 11, pressure oil is sealed in the outflow side chamber 27 and the piston chamber 11, and the pressure in the outflow side chamber 27 is set by setting the brake valve 22 to the supply position. So that oil is supplied into the piston chamber 11,
When the brake piston 10 is in the crimping position and the disc 8 and plate 9 are worn, the brake piston 10 is moved by the main spring 12 and the volume of the piston chamber 11 is reduced. The wet type multi-plate brake device is characterized in that means for discharging the pressure oil in an amount commensurate with the volume reduction is provided.
[0007]
According to the first invention, the main spring 12 is in a braking state, and the pressure oil is supplied to the piston chamber 11 to be in a non-braking state.
When pressure oil is supplied to the inflow side chamber 26 of the adjuster cylinder 23 with the brake valve 22 as the supply position , the piston 25 moves to the outflow side stroke end , and the inflow side chamber 26 is communicated with the tank with the brake valve 22 as the drain position. For example, the piston 25 is moved to the inflow side stroke end by the spring 29, and the volume change of the outflow side chamber 27 is always constant, and the amount of pressure oil supplied to and discharged from the piston chamber 11 is always constant.
When the disc 8 is worn and the pressure-bonding position of the brake piston 10 is changed and the volume of the piston chamber 11 is reduced, the pressure oil in the outflow side chamber 27 of the adjuster cylinder 23 is discharged by an amount corresponding to the volume reduction. Therefore, the pressure in the piston chamber 11 does not increase. Therefore, even if the disk 8 is worn, the braking and non-braking can always be performed in the same manner.
[0008]
As a result, even if the disc 8 is worn and the crimping position of the brake piston 10 changes, the stroke of the brake piston 10 moving from the crimping position to the separation position is always constant.
[0009]
Therefore, even if the disc 8 is worn in a brake device that is braked by the spring and is not braked by the piston, the stroke of the brake piston 10 can always be constant.
[0010]
According to a second invention, in the first invention, the piston 25 of the adjuster cylinder 23 is provided with a check valve 28 that allows the flow of pressure oil from the outflow side chamber 27 to the inflow side chamber 26, and is used as the discharge means. It is a plate type brake device.
[0011]
According to the second invention, when the volume of the piston chamber 11 decreases, the pressure oil in the outflow side chamber 27 flows into the inflow side chamber 26 via the check valve 28 and flows out from the brake valve 22 to the tank.
[0012]
A third invention is a wet multi-plate brake device provided with a set valve 30 in the first invention, wherein the set valve 30 for communicating / blocking the inflow side chamber 26 and the outflow side chamber 27 of the adjuster cylinder 23 is provided.
[0013]
According to the third invention, the pressure oil supplied to the inflow side chamber 26 is supplied to the outflow side chamber 27 and the piston chamber 11 by connecting the inflow side chamber 26 and the outflow side chamber 27 with the set valve 30 after the brake device is assembled. Is done.
[0014]
Thereby, the pressure oil can be easily sealed in the piston chamber 11 and the outflow side chamber 27.
[0015]
According to a fourth invention, in the first invention, the first brake piston 40 and the second brake piston 41 constitute the brake piston 10, and the first brake piston 40 is pressurized oil in the first piston chamber 42. The second brake piston 41 is moved to the crimping position and the separation position is regulated by the second brake piston 41, and the second brake piston 41 is pressed against the first brake piston 40 by the main spring 12 to press the first brake piston 40 into the crimping position. And is moved against the main spring 12 by the pressure oil in the second piston chamber 43,
The second piston chamber 43 communicates with the outflow side chamber 27 of the adjuster cylinder 23, and pressure oil is sealed between the outflow side chamber 27 and the second piston chamber 43 ,
This is a wet multi-plate brake device provided with a service brake valve 44 that switches between a position where the first piston chamber 42 communicates with a hydraulic pressure source and a position where the first piston chamber 42 communicates with a tank.
[0016]
According to the fourth invention, the first brake piston 40 and the second brake piston 41 are integrated with each other by connecting the first piston chamber 42 to the tank by the service brake valve 44, that is, the first piston chamber 42 is integrated . The second piston piston 41 operates in the same manner as the brake piston 10 in the invention, and the separation position of the second brake piston 41 is a position corresponding to the wear amount of the disk 8.
Further, the first brake piston 40 moves to the pressure-bonding position by the pressure oil in the first piston chamber 42, and the separation position is regulated by the second brake piston 41.
[0017]
As a result, with the pressure oil supplied to the inflow side chamber 26 of the adjuster cylinder 23, the pressure oil is supplied to the first piston chamber 42 or communicated with the tank, so that the first brake piston 40 is connected to the crimping position and the separation position. It is possible to move to a position, and even if the disk 8 is worn, the stroke can be kept constant. Therefore, the first brake piston 40 can be used as a service brake.
[0018]
If the inflow side chamber 26 of the adjuster cylinder 23 is communicated with the tank, the second brake piston 41 is pushed by the main spring 12 and the first brake piston 40 is brought into the crimping position. Thereby, the second brake piston 41 can be used as a parking brake.
[0019]
In the event of an emergency in which a failure of the hydraulic pressure source, oil leakage, or the like has occurred, the second brake piston 41 is pushed by the main spring 12 and the first brake piston 40 is brought into the crimping position. Therefore, it is safe because it automatically enters the braking state in an emergency.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As shown in FIG. 1, a wheel hub 2 is rotatably supported by a bearing 3 on an axle tube 1, and an inner cylinder 4 and an outer cylinder 5 are provided on the wheel hub 2 and the axle tube 1, respectively. Disks 8 and plates 9 are attached to the spline portion 6 of the inner cylinder body 4 and the spline portion 7 of the outer cylinder body 5 by spline engagement alternately. The inner cylinder 4 is the rotation side and the outer cylinder 5 is the fixed side.
[0021]
A ring-shaped brake piston 10 is slidably fitted to the inner peripheral surface 5 a of the outer cylindrical body 5 to form an annular piston chamber 11. The brake piston 10 is pushed by the main spring 12 to press the disk 8 and the plate 9 in a braking state. When pressure oil is supplied to the piston chamber 11, the brake piston 10 moves against the main spring 12 to separate the disk 8 and the plate 9 and enter a non-braking state.
[0022]
Discharged pressure oil from a hydraulic pump 21 driven by the engine 20 is supplied to the piston chamber 11 through a brake valve 22 and an adjuster cylinder 23. The brake valve 22 is switched between a supply position A and a drain position B. In the adjuster cylinder 23, a piston 25 is fitted into a cylinder tube 24 to form an inflow side chamber 26 and an outflow side chamber 27. The inflow side chamber 26 and the outflow side chamber 27 are communicated with a check valve 28 provided in the piston 25. The piston 25 is urged to move to the inflow side chamber 26 by a spring 29.
[0023]
The check valve 28 prevents the pressure oil from flowing from the inflow side chamber 26 to the outflow side chamber 27 and allows the pressure oil flow on the opposite side. The inflow side chamber 26 communicates with the output side of the brake valve 22, and the outflow side chamber 27 communicates with the piston chamber 11. The inflow side and the outflow side of the adjuster cylinder 23 communicate with each other by a circuit 31 having a set valve 30, and the set valve 30 is switched between a communication position C and a cutoff position D.
[0024]
Next, the operation will be described.
When the brake device is assembled, the set valve 30 is set to the communication position C and the brake valve 22 is set to the supply position A, so that the discharge pressure oil of the hydraulic pump 21 flows out of the piston chamber 11, the outflow side chamber 29, and the piston chamber 11 through the circuit 31. The side chamber 29 is supplied to the communication path 32 that communicates with the side chamber 29 to be filled. As a result, the piston 25 of the adjuster cylinder 23 is moved to the inflow side stroke end. The spring force of the main spring 12 is greater than the spring force of the spring 29, and the brake piston 10 does not move but is held at the pressure-bonding position where the disk 8 and the plate 9 are pressure-bonded to be in a braking state.
[0025]
In the normal state, the set valve 30 is set to the cutoff position D. When the brake valve 22 is set to the supply position A, the discharge pressure oil of the hydraulic pump 21 is supplied to the inflow side chamber 26 and the piston 25 moves to the stroke end of the outflow side chamber 29 as shown in FIG. Oil is supplied to the piston chamber 11, and the brake piston 10 moves against the main spring 12 to move to a separation position that separates the disk 8 and the plate 9 and enters a non-braking state.
[0026]
When the brake valve 22 is set to the drain position B in the above-described state, the pressure oil in the inflow side chamber 26 of the adjuster cylinder 23 flows out to the tank 33, the piston 25 moves to the inflow side stroke end, and the pressure oil in the piston chamber 11 is reached. Flows into the outflow side chamber 27. As a result, the brake piston 10 is pushed by the main spring 12 to be in a pressure-bonding position, and the disk 8 and the plate 9 are pressed and braked.
[0027]
When the disc 8 is worn, the brake piston 10 is moved to the crimping position further to the right than the crimping position shown in FIG. 1 by the main spring 12 and the volume in the piston chamber 11 is reduced, so the pressure oil pressure in the outflow side chamber 27 is reduced. Becomes higher and flows out from the inflow side chamber 26 and the brake valve 22 to the tank 33 through the check valve 28.
[0028]
When the brake valve 22 is set to the supply position A in a state where the disk 8 is worn, the piston 25 moves to the outflow side stroke end as described above, pressure oil is supplied into the piston chamber 11 and the brake piston 10 is moved to the main spring. The disk 8 and the plate 9 are separated from each other and moved to the separated position against 12 to enter a non-braking state.
[0029]
As described above, when the brake valve 22 is set to the supply position A, the piston stroke of the adjuster cylinder 23 is always constant, and the amount of oil supplied to the piston chamber 11 is constant. The stroke of is always constant.
[0030]
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
As shown in FIGS. 3 and 4, the auxiliary tank 34 is connected to the cylinder tube 24 of the adjuster cylinder 23, and the piston 25 communicates with the outflow side chamber 27 when the piston 25 is the stroke end of the inflow side chamber 26. If it moves to, it will connect with the outflow side chamber 27 so that it may interrupt | block.
[0031]
In this way, when the disc 8 is worn and the brake piston 10 moves, the pressure oil in the outflow side chamber 27 of the adjuster cylinder 23 flows out to the auxiliary tank 34.
[0032]
Next, a third embodiment of the present invention will be described.
As shown in FIG. 5, the first brake piston 40 and the second brake piston 41 serve as the brake piston 10, and the first piston chamber 42 and the second piston chamber 43 serve as the piston chamber 11. The main spring 12 pushes the second brake piston 41 and pushes the first brake piston 40 with the second brake piston 41 to bring it into a braking state. When pressure oil is supplied to the first cylinder chamber 42, the first brake piston 40 moves in a direction in which the disk 8 and the plate 9 are pressed. When pressure oil is supplied to the second cylinder chamber 43, the second brake piston 41 moves against the main spring 12.
[0033]
The first piston chamber 42 is controlled to communicate with the hydraulic pump 21 and the tank 33 by a service brake valve 44, and the second piston chamber 43 is connected to the outflow side chamber 27 of the adjuster cylinder 23.
[0034]
Next, the operation will be described.
In the state where the first piston chamber 42 communicates with the tank 33, the first brake piston 40 and the second brake piston 41 are integrated, that is, the same as in the embodiment shown in FIG. The second brake piston 41 is in a pressure-bonding position according to the wear amount of the disk 8 when 22 is set to the drain position B, and the position of the second brake piston 41 is wear of the disk 8 when the brake valve 22 is set to the supply position A. It becomes the separation position according to the amount.
[0035]
Since the separation position of the first brake piston 40 when the first piston chamber 42 communicates with the tank is regulated by the separation position of the second brake piston 41, the separation position of the first brake piston 40 is the disc 8. The stroke when the pressure oil is supplied to the first piston chamber 42 and the first brake piston 40 is moved to the pressure-bonding position is constant even if the disk 8 is worn.
[0036]
Thus, the first brake piston 40 can be used as a service brake if pressure oil is supplied to the second piston chamber 43 to place the second brake piston 41 in the separated position. In this state, the hydraulic pump In the event of an emergency such as failure of 21 or oil leakage at each part, the pressure oil is not supplied to the second piston chamber 43, and the first and second brake pistons 40, 41 are moved to the pressure-bonding position by the main spring 12 to perform braking. Since it becomes a state, it will be in a braking state automatically in an emergency. Further, the second brake piston 41 can be used as a parking brake.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a braking state of a brake device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a non-braking state.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a braking state of a brake device showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory diagram of a non-braking state.
FIG. 5 is an explanatory view of a brake device showing a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
8 ... Disc 9 ... Plate 10 ... Brake piston 11 ... Piston chamber 12 ... Main spring 20 ... Engine 21 ... Hydraulic pump 22 ... Brake valve 23 ... Adjuster cylinder 25 ... Piston 26 ... Inlet side chamber 27 ... Outlet side chamber 28 ... Check valve 29 ... Spring 30 ... Set valve 34 ... Auxiliary tank 40 ... First brake piston 41 ... Second brake piston 42 ... First piston chamber 43 ... Second piston chamber 44 ... Service brake valve

Claims

固定側と回転側とに取付けたディスク（８）、プレート（９）と、
主スプリング（１２）でディスク（８）とプレート（９）を圧着する圧着位置に移動すると共に、ピストン室（１１）内の圧油で前記主スプリング（１２）に抗してディスク（８）とプレート（９）を離隔する離隔位置に移動するブレーキピストン（１０）と、
流入側室（２６）と流出側室（２７）とピストン（２５）を備え、流入側室（２６）内の圧油でピストン（２５）が流出側ストロークエンドに移動すると共に、前記主スプリング（１２）よりもばね力が小さいスプリング（２９）でピストン（２５）が流入側ストロークエンドに移動するアジャスタシリンダ（２３）と、
この流入側室（２６）を油圧源に連通する供給位置と前記流入側室（２６）をタンクに連通するドレーン位置に切換え作動するブレーキ弁（２２）を備え、
前記アジャスタシリンダ（２３）の流出側室（２７）をピストン室（１１）に連通すると共に、流出側室（２７）とピストン室（１１）とに圧油を封入し、前記ブレーキ弁（２２）を供給位置とすることで前記流出側室（２７）内の圧油がピストン室（１１）内に供給されるようにし、
前記ブレーキピストン（１０）が圧着位置で、前記ディスク（８）、プレート（９）が摩耗すると主スプリング（１２）でブレーキピストン（１０）が移動して前記ピストン室（１１）の容積が減少した際に、前記アジャスタシリンダ（２３）の流出側室（２７）内の圧油を、その容積減少に見合う量だけ排出する手段を設けたことを特徴とする湿式多板式のブレーキ装置。 A disk (8), a plate (9) attached to the fixed side and the rotating side;
The main spring (12) moves to a pressure-bonding position where the disk (8) and the plate (9) are pressure-bonded, and the pressure oil in the piston chamber (11) resists the main spring (12) and the disk (8). A brake piston (10) moving to a separation position separating the plate (9);
An inflow side chamber (26), an outflow side chamber (27), and a piston (25) are provided. The piston (25) is moved to the outflow side stroke end by the pressure oil in the inflow side chamber (26), and from the main spring (12). An adjuster cylinder (23) in which the piston (25) moves to the inflow side stroke end with a spring (29) having a small spring force ;
A brake valve (22) that switches between a supply position for communicating the inflow side chamber (26) with a hydraulic pressure source and a drain position for communicating the inflow side chamber (26) with a tank ;
The outflow side chamber (27) of the adjuster cylinder (23) communicates with the piston chamber (11), and pressure oil is sealed in the outflow side chamber (27) and the piston chamber (11 ) to supply the brake valve (22). By setting the position, the pressure oil in the outflow side chamber (27) is supplied into the piston chamber (11),
When the brake piston (10) is in the crimping position and the disc (8) and plate (9) are worn, the brake piston (10) is moved by the main spring (12) and the volume of the piston chamber (11) is reduced. In this case, the wet multi-plate brake device is provided with means for discharging the pressure oil in the outflow side chamber (27) of the adjuster cylinder (23) by an amount commensurate with the volume reduction.

前記アジャスタシリンダ（２３）のピストン（２５）に、流出側室（２７）から流入側室（２６）への圧油の流れを許容するチェックバルブ（２８）を設けて前記排出手段とした請求項１記載の湿式多板式のブレーキ装置。The discharge means is provided with a check valve (28) allowing pressure oil to flow from the outflow side chamber (27) to the inflow side chamber (26) in the piston (25) of the adjuster cylinder (23). Wet multi-plate brake device.

前記アジャスタシリンダ（２３）の流入側室（２６）と流出側室（２７）を連通・遮断するセットバルブ（３０）を設けた請求項１記載の湿式多板式のブレーキ装置。 The wet multi-plate brake device according to claim 1, further comprising a set valve (30) for communicating / blocking the inflow side chamber (26) and the outflow side chamber (27) of the adjuster cylinder (23).

第１のブレーキピストン（４０）と第２のブレーキピストン（４１）でブレーキピストン（１０）とし、
この第１のブレーキピストン（４０）は第１のピストン室（４２）内の圧油で圧着位置に移動し、かつ第２のブレーキピストン（４１）で離隔位置が規制され、
前記第２のブレーキピストン（４１）は主スプリング（１２）で第１のブレーキピストン（４０）に押しつけて第１のブレーキピストン（４０）を圧着位置に保持し、かつ第２のピストン室（４３）の圧油で主スプリング（１２）に抗して移動し、
前記第２のピストン室（４３）を、前記アジャスタシリンダ（２３）の流出側室（２７）に連通すると共に、その流出側室（２７）と第２のピストン室（４３）とに圧油を封入し、
前記第１のピストン室（４２）を油圧源に連通する位置と第１のピストン室（４２）をタンクに連通する位置とに切換え作動するサービスブレーキ弁（４４）を設けた請求項１記載の湿式多板式のブレーキ装置。 The first brake piston (40) and the second brake piston (41) serve as a brake piston (10),
The first brake piston (40) is moved to the crimping position by the pressure oil in the first piston chamber (42), and the separation position is regulated by the second brake piston (41).
The second brake piston (41) is pressed against the first brake piston (40) by the main spring (12) to hold the first brake piston (40) in the crimping position, and the second piston chamber (43 ) To move against the main spring (12) with pressure oil,
The second piston chamber (43) communicates with the outflow side chamber (27) of the adjuster cylinder (23), and pressure oil is sealed in the outflow side chamber (27) and the second piston chamber (43). ,
The service brake valve (44) according to claim 1, further comprising a service brake valve (44) for switching between a position where the first piston chamber (42) communicates with a hydraulic pressure source and a position where the first piston chamber (42) communicates with a tank. Wet multi-plate brake device.