JP3879574B2 - 電気機器接続ターミナル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リレー,タイマー等の電気機器を、リード線を介し、外部回路に電気接続するための電気機器接続ターミナル、特に、電気機器接続ターミナル内に収納したクランプバネの操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来、電気機器接続ターミナルとしては、例えば、ドイツ国出願公開公報(DE 4435781 A1)に開示のものがある。
【0003】
すなわち、ベースの側面に、一端部にクランプバネを取り付けたリード金具を、側方から圧入して組み付けた電気機器接続ターミナルである。この電気機器接続ターミナルは、例えば、操作棒用挿入孔からマイナスドライバーを挿入し、クランプバネの屈曲部の外周面を押圧して弾性変形させる構造を有している。そして、弾性変形させたクランプバネの接続孔に図示しないリード線の一端部を挿入した後、前記マイナスドライバーを引き抜き、リード金具とクランプバネとで前記リード線の一端部を挟持することにより、電気接続を図っていた。
【0004】
しかし、前記電気機器接続ターミナルでは、操作棒用挿入孔からマイナスドライバーを挿入した場合に、不適切な挿入角度で挿入することがある。そのような状態のマイナスドライバーでクランプバネを無理やり押圧すると、クランプバネの位置がずれたり、あるいは、クランプバネが塑性変形するおそれがあった。
【0005】
そこで、例えば、図22に示すように、ハウジング1内のクランプバネ2の位置ずれや塑性変形を回避すべく、前記ハウジング1の操作棒用挿入孔3の下方開口縁部にガイド用舌片5を傾けて一体化したものがある。
【0006】
前述の電気機器接続ターミナルでは、操作棒4による前記舌片5の折損を防止すべく、ナイロン樹脂等の柔軟な材料を用いて舌片とベースとを同時に一体成形することが考えられる。しかし、ナイロン樹脂は温度によって変形しやすく、所望の絶縁特性を得にくいので、ベースの成形材料には不向きである。また、ナイロン樹脂は他の成形材料と比較すると、高価であり、設計の自由度が小さい。このため、舌片5だけをナイロン樹脂からなる別部品とすることも考えられるが、部品点数,組立工数が増加し、生産性が低いという問題点がある。
【0007】
本発明は、前記問題点に鑑み、操作棒用挿入孔に操作棒を不適切な方向から挿入することを防止し、クランプバネの位置ずれや塑性変形を防止できるとともに、生産性の高い電気機器接続ターミナルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる電気機器接続ターミナルは、前記目的を達成すべく、ハウジング内に形成したクランプバネ収納部の直上に操作棒用挿入孔を形成するとともに、前記クランプバネ収納部内にリード金具の上端部に取り付けられたクランプバネを配置し、前記操作棒用挿入孔から挿入した先端部が扁平な操作棒で前記クランプバネの外周面を押圧して弾性変形させ、前記クランプバネの接続孔にリード線の一端を挿入し、前記クランプばねと前記リード金具とで前記リード線を挟持することを特徴とする電気機器接続ターミナルにおいて、前記操作棒用挿入孔の内周面に、前記操作棒の先端部を所定の位置にガイドする平坦なテーパ面を有し、かつ、前記操作棒の軸部が嵌合可能な切り欠き部を有する操作棒用ガイド面を、一体成形した構成としてある。
【0009】
したがって、本発明によれば、前記操作棒用挿入孔の内周面に設けたガイド面に沿って操作棒がガイドされ、所定の位置に位置決めできる。このため、不適切な位置からクランプバネを押圧することがなくなり、クランプバネの位置ずれや塑性変形を防止できる。
さらに、ハウジング内にガイド面を一体成形するので、別部品を準備する必要がなくなり、部品点数,組立工数が減少し、生産性が向上する。
【0010】
また、本発明の実施形態としては、ハウジングを形成するベースおよびケースのうち、前記ケースの操作棒用挿入孔の内周面のみに、あるいは、前記ベースの操作棒用挿入孔の内周面のみに、操作棒用ガイド面を一体成形してもよい。さらに、ハウジングを形成するベースおよびケースの操作棒用挿入孔の内周面に、連続する操作棒用ガイド面を一体成形してもよい。
【0011】
前述の実施形態によれば、ハウジングを形成するベースおよび/またはケースにガイド面を形成するので、設計の自由度が大きくなり、設計が容易になるという効果がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる実施形態を図1ないし図21の添付図面に従って説明する。
第1実施形態は、1極リレーを搭載できる電気機器接続ターミナル10に適用した場合である。そして、前記電気機器接続ターミナル10は、図1に示す分解斜視図から明らかなように、大略、ベース11と、このベース11に両側側方からそれぞれ組み付けられる接続機構部40,41と、前記ベース11に嵌合するケース50と、前記ベース11の上面片側に回動可能に取り付けられるリレー着脱用レバー60と、で構成されている。
【0013】
前記ベース11は、図1に示すように、その底面にレール取付構造30を一体成形した樹脂成形品である。また、前記ベース11は、その上面中間部に、リレー70(図2B,2C)を搭載するための凹部12を形成してあるとともに、前記凹部12の片側上面は階段状に形成されている。さらに、前記凹部12の底面には、後述するレバー60を挿入するための挿入溝13が形成されているとともに、前記挿入溝13の周辺にリレー70の端子71を圧入する複数の端子孔14が設けられている。
【0014】
前記凹部12の両側に位置するベース11の上面にはリード線用挿入孔15および操作棒用挿入孔16が所定のピッチで並設されている。そして、前記操作棒用挿入孔16は、図8A,8Bに示すように、その内周面に操作棒をガイドするためのガイド面16aが形成されている。前記ガイド面16aは、図10A,10Bに示す平面8角形の挿入孔16に、図10C,10Dに示す平坦なテーパ面16bを形成するとともに、図10E,10Fに示すように前記テーパ面16bを切り欠いて形成したものである。
【0015】
操作棒用挿入孔16のガイド面16aは、必ずしも挿入孔16の下端開口部まで延在している必要はなく、例えば、図8C,8Dに示すように、途中まで延在しているものでもよい。また、前記ガイド面16aは、図9A,9Bに示すように、円弧面を基調にしてもよい。さらに、前記ガイド面16aは、図9C,9Dに示すように、平面方形の挿入孔16に平坦面を基調とし、かつ、前記挿入孔16の途中まで延在したものであってもよい。
【0016】
前記リード線用挿入孔15の直下には、図7に示すように、リード線を無理に引き抜いた場合に生じるリード線屑を収納できる略U字形のポケット部20を形成してある。また、前記操作棒用挿入孔16の直下には、クランプバネ収納部21を形成してある。さらに、前記クランプバネ収納部21には、クランプバネ49の弾性変形を規制し、クランプバネ49の塑性変形を防止するストッパー22が突設されている。
【0017】
一方、前記ポケット部20を形成する仕切壁23は、前記ストッパー22に所定間隔をおいて対向し、かつ、前記リード金具42〜46の一端部に隣接するように形成されている。このため、前記仕切壁23と前記ストッパー22とで後述するリード金具42〜46の一端部がそれぞれ挟持される。
【0018】
前記ベース11の片側側面には、後述する接続機構部40の各リード金具42,43を側方から圧入できる圧入溝25a,25b(図1)をそれぞれ形成してある。一方、前記ベース11の残る片側側面にも、後述する接続機構部41の各リード金具44,45,46を圧入できる圧入溝26a,26b,26c(図6)をそれぞれ形成してある。そして、前記圧入溝25a,25bおよび26a,26b,26cの一方側の上端部は前記端子孔14にそれぞれ連通している一方、その他方側の上端部は略U字形の前記ポケット部20および前記クランプバネ収納部21にそれぞれ連通している。
【0019】
前記レール取付構造30は、図3および図4に示すように、前記ベース11の底面の一方側に段部31を形成してあり、前記段部31の天井面から弾性フック32が突設している。前記弾性フック32は、1組の直線状脚部33および円弧状脚部34の下端部に可動爪部35を水平に連結一体化したものである。前記可動爪部35の一端側の下面は円弧面35aとなっている一方、その上面には係合突部35bを突設してあるとともに、その基部に操作用凹部35cが形成されている。
【0020】
前記係合突部35bはベース11の段部31に突設した破損防止用爪部31aおよびストッパー31bにそれぞれ当接可能であり、落下時の衝撃力から弾性フック32の破損を防止する。また、前記操作用凹部35cは、図示しないレールから前記電気機器接続ターミナル10を取り外す際に、取り外し器具を挿入するためのものである。さらに、前記破損防止用爪部31aの外向面31cは、その延長線上に位置する操作用凹部35cに取り外し器具をガイドするものである。
【0021】
また、前記可動爪部35の他端部には係止突起35dが形成されている。そして、この係止突起35dと、ベース11の底面に突設したガイド用突条36とが図示しないレールの縁部をそれぞれ挟持することにより、レールにベース11をスライド可能に係止する。
【0022】
さらに、図3に示すように、前記ベース11の底面の他方側には、前記ガイド用突状36に対して所定間隔をおいて平行に係止爪37が突設されている。この係止爪37は補強リブ37aを備えているとともに、その近傍に、レールに取り付けた際におけるガタツキの発生を防止する圧接用突部37bを設けてある。
【0023】
接続機構部40は、リレー70の端子71とリード線(図示せず)とを接続するための第1,第2リード金具42,43からなる。また、接続機構部41は、第3,第4,第5リード金具44,45,46からなる。ただし、第2リード金具43と、第5リード金具46とは面対称(左右対称)の形状を有している。
【0024】
前述の各リード金具42〜46は、一方側の起立部上端にソケット部47をカシメ固定してある一方、その他方側の起立部上端を巾方向に2分割し、かつ、略く字形状に折り曲げて折り曲げ部48を形成してある。この折り曲げ部48には、クランプバネ49がそれぞれ装着されている。なお、前記折り曲げ部48の下方近傍には、前記クランプバネ49を取り付ける際にリード金具42〜46を支持するホールド孔48aがそれぞれ形成されている。
【0025】
前記クランプバネ49は、帯状弾性板バネの一端部近傍に接続孔49aを形成するとともに、略リング状に折り曲げた形状を有している。そして、前記クランプバネ49は、その他端部を前記リード金具42〜46の折り曲げ部48の内側に係止するとともに、前記接続孔49aを前記折り曲げ部48に嵌合して突出させることにより、前記接続孔49aの内側縁部が前記折り曲げ部48の外側に係止している。さらに、前記クランプバネ49の接続孔49aの内側縁部は、それ自身のバネ力で付勢され、折り曲げ部48の外側面に圧接している。
【0026】
したがって、図3に示すように、前記ベース11の圧入溝25a,25b,26a〜26cに、リード金具42〜46を側方からそれぞれ圧入する。これにより、クランプバネ49がベース11のクランプバネ収納部21に収納され、ストッパー22にそれぞれ嵌合する。そして、リード金具のホールド孔48aが仕切壁23で塞がれ、リード線屑がホールド孔48aを介して隣接するクランプバネ収納部内21に落下することはない。さらに、前記端子孔14の直下にソケット部47が位置するとともに、操作棒用挿入孔16の直下にクランプバネ49が位置することになる。
【0027】
ケース50は、図1に示すように、前記ベース11に嵌合可能な箱形状を有する成形品である。そして、前記ケース50は、その上面にリレー70を搭載できる凹部51が形成されているとともに、その上面片側は階段状に形成されている。また、前記凹部51の底面中央部には後述するレバー60を挿入できるスリット52が形成されている。そして、前記スリット52の周囲に端子孔53が形成されている。さらに、前記凹部51の両側に位置する上面には、リード線用挿入孔54および操作棒用挿入孔55が所定のピッチで並設されている。
【0028】
前記ケース50は、図4に示すように、その片側端面の縁部を切り欠くことにより、開口部56が形成されている。前記開口部56は、前記ケース50を前記ベース11に嵌合した場合に、弾性フック32の両側面縁部に当接することにより、弾性フック32の捩れによる破損を防止する。また、前記開口部56からは破損防止用爪部31aの外向面31cを目視できる。そして、前記外向面31cに沿って図示しない取り外し器具をスライドさせることにより、取り外し器具を操作用凹部35cに挿入できるようになっている。
【0029】
前記ケース50は、開口縁部から破損防止用舌片57を延在してある。前記舌片57は前記弾性フック32を外部衝撃力から保護するためのものであり、前記弾性フック32の底面に沿った下端縁部を有している。
【0030】
さらに、前記ケース50は、図5に示すように、その内側面に突部58が形成されている。この突部58は、前記ベース11の略U字形ポケット部20の側方開口部に嵌合可能な形状を有する形状を有している。また、前記ケース50は、前記ベース11の略U字形ポケット部20およびクランプバネ収納部21を同時に塞ぐための仕切壁59を突設してある。この仕切壁59は下方縁部に、ベース11に設けた係合用孔11aに係合する係合用突起59aを有している。
【0031】
そして、前記ベース11にケース50を嵌合すると、ベース11のリード線用挿入孔15および操作棒用挿入孔16と、ケース50のリード線用挿入孔54および操作棒用挿入孔55とがそれぞれ連通する。そして、前記ケース50の突部58が前記ベース11の略U字形ポケット部20の側方開口部に嵌合して塞ぐ。また、隣接するポケット部20およびクランプ収納部21の側方開口部をケース50の仕切壁59が塞ぐ。特に、図6Dに示すように、前記仕切壁59の係合用突起59aが、ベース11の係合用孔11aに係合するので、前記仕切壁59が外方に膨らむことがない。このため、ベース11の外側面とケース50の内側面との間に隙間が生じない。この結果、前記ポケット部20に溜まったリード線屑が、前記ポケット部20から仕切壁59の内側面に沿って落下することがなく、絶縁不良が生じないという利点がある。
【0032】
着脱用レバー60は、図11および図12に示すように、正面略L字形を有するレバー本体61からなり、その角部両側面に回動軸62を同一軸心上に突設してある。前記レバー本体61は、その水平部63の上面に後述するリレー70を円滑に押し上げる円弧面63aを形成してある一方、その垂直部64の上端部64aの近傍にネームプレート取付部65を一体成形してある。前記ネームプレート取付部65にはネームプレート69(図1)が着脱可能に取付けられる。
【0033】
さらに、前記水平部63は、その先端から電気機器の傾斜を抑制するために枠形状の傾斜抑制アーム部66を延在してある。前記垂直部64と前記傾斜抑制アーム部66とは一対の補助アーム部67を介して連結されている。前記補助アーム部67には係止爪68をそれぞれ突設してある。
【0034】
本実施形態によれば、ネームプレート69が垂直部64の上端部64aの近傍に配置されているので、作業者の目につきやすく、便利である。なお、前記ネームプレート取付部65の配置は、必要に応じ、前記ネームプレート69を前記垂直部64の正面あるいは背面に配置できるように変更してもよい。
【0035】
次に、前記レバー60の装着方法および操作方法について説明する。
前記レバー60を、ケース50のスリット52を介し、前記ベース11の挿入溝13に挿入し、その回動軸62を挿入溝13の両側面に形成した軸孔13a(図5C)に嵌合することにより、レバー60をベース11に回動可能に支持する。
【0036】
ついで、前記レバー60を傾けた状態で傾斜抑制アーム部66にリレー70を上方から挿入し、更に、前記リレー70を押し込んで端子71をソケット47にそれぞれ圧入する。この結果、レバー60が回動し、係止爪68が前記リレー70の側面から突出する位置決め用突起72に係止し、リレー70の浮き上がり、ガタツキおよび脱落を防止する。
【0037】
前記電気機器接続ターミナル10からリレー70を取り外す場合には、図13に示すように、前記着脱用レバー60を回動させる。これにより、水平部63の基部がリレー70の底面縁部を押し上げ、レバー60の係止爪68がリレー70の突起72から外れる。そして、前記レバー60の回動につれて作用点が水平部63の先端に移動し、リレー70を傾けながら上方に押し上げる。レバー60が所定角度まで回動すると、傾斜抑制アーム部66が垂直部64の向こう正面に位置するリレー70の側面に当接し、リレー70を反対側から持ち上げる。このため、リレー70は大きく傾くことなく押し上げられ、端子71を曲げることなくリレー70をスムーズに前記ターミナル10から取り外すことができる。
【0038】
着脱用レバー60は、前述の形状に限るものではなく、例えば、図14A,14Bに示すように、ネームプレート取付部65を設けないものであってもよい。また、図14C,14Dに示すように、係止爪68を設けないものであってもよい。さらに、前記着脱用レバー60は、図15A,15Bに示すように、補助アーム部67を設けないものであってもよい。さらに、着脱用レバー60は、図15C,15Dに示すように、傾斜抑制アーム部66は必ずしも枠形状である必要はない。
【0039】
次に、本実施形態にかかる電気機器接続ターミナル10を図示しないレールに着脱可能に装着して使用する場合について説明する。
まず、前記ベース11の係止爪37をレールの一方側縁部に係止して位置決めする。ついで、ターミナル10全体をレールに押し付け、直線状脚部33および円弧状脚部34を外方に弾性変形させた後、元の位置に復帰させる。このため、前記レールの他方側縁部にガイド用突状36が当接するとともに、前記弾性フック32の係合突部35dが前記レールの他方側縁部に係止し、取り付け作業が完了する。
【0040】
そして、前記電気機器接続ターミナル10にリレー70を装着することにより、外部回路を切り換え可能となる。
【0041】
なお、前記レールから前記電気機器接続ターミナル10を取り外す場合には、例えば、図示しないマイナスドライバの先端部をケース50の開口部56から外向面31cに沿ってスライドさせ、前記外向面31cの延長線上に位置する弾性フック32の凹部35cに位置決めする。そして、前記マイナスドライバーで可動爪部35を外方に引き出すように操作する。これにより、直線状脚部33および円弧状脚部34が弾性変形し、係合突部35dが前記レールの他方側縁部から外れ、前記レールから電気機器接続ターミナル10を取り外すことができる。
【0042】
したがって、本実施形態によれば、ワンタッチでレールの所望の位置に取り付けできるとともに、簡単に取り外すことができる。また、弾性フック32等がベース11に一体成形されているので、部品点数が少なく、生産工程が簡単になるという利点がある。
【0043】
次に、リード線の接続方法を図7に従って説明する。なお、説明の便宜上、ケース50は図示しない。
ベース11の操作棒用挿入孔16に操作棒80を差し込むと、挿入孔16の内周面に形成したガイド面16aに沿って操作棒80がガイドされ、クランプバネ49の外周面の接線上に位置決めされる。そして、前記操作棒80を捩ってクランプバネ49を弾性変形させた後、リード線用挿入孔15を介して前記クランプバネ49の接続孔49aにリード線(図示せず)を挿入する。ついで、前記操作棒80を挿入孔16から引き抜くことにより、クランプバネ49を元の位置に復帰させ、リード線をクランプバネ49とリード金具42とで挟持し、電気接続する。以後、同様の接続作業を繰り返すことにより、多数本のリード線を簡単に接続できる。
【0044】
前記リード線を取り外す場合には、操作棒用挿入孔16から操作棒80をガイド面16aに沿って挿入し、前記操作棒80でクランプバネ49を押圧して弾性変形させ、リード線に対するクランプ力を解除する。ついで、前記クランプバネ49の接続孔49aからリード線を引き抜き、操作棒80を取り外すことにより、取外し作業が完了する。
【0045】
第2実施形態は、図16ないし図19に示すように、2極リレーを装着できる電気機器接続ターミナル10に適用した場合である。本実施形態は、図17に示すように、ベース11およびケース50の操作棒用挿入孔16,55に、操作棒を所定の位置にガイドするための連続するガイド面16a,55aがそれぞれ形成されている。
【0046】
また、前記ケース50の内部には、図16に示すように、係合用突起59aを備えた仕切壁59が設けられている一方、ベース11に係合用孔11aが設けられている。そして、前記突起59aを係合孔11aに係合することにより、ケース50が外方に膨出することがなく、ケース50の内側面とベース11の外側面との間に隙間が生じない。このため、前記隙間からリード線屑が落下できない構造となっている。他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部分に同一番号を附して説明を省略する。
【0047】
なお、図19Cに示す第2実施形態の変形例のように、ベース11の段部31に弾性フック32の捩れ変形を規制する支持突部31dを突設してもよい。本実施形態によれば、弾性フック32がより一層捩れにくくなり、破損しにくくなるという利点がある。
【0048】
また、図20に示す第3実施形態のように、ベース11にくさび状突起11cを設ける一方、ケース50の開口縁部に係合用凹部50aを設けてもよい。そして、ベース11のくさび状突起11cをケース50の係合用凹部50aに係合することにより、ケース50の側壁が外方に膨らむことを阻止してもよい。
【0049】
さらに、図21に示す第4実施形態のように、ベース11にくさび状切り欠き部11dを設ける一方、ケース50の開口縁部に係合用突起50bを設けてもよい。そして、ベース11のくさび状切り欠き部11dにケース50の係合用突起50bを係合することにより、ケース50の側壁が外方に膨らむことを阻止してもよい。
【0050】
第3,第4前述の実施形態によれば、ケース50の内側面とベース11の外側面との間に隙間が生じず、前記隙間からリード線屑が落下することがないので、短絡を防止して絶縁性を高めることができるという利点がある。
【0051】
なお、前述の実施形態では、ハウジングが別体のベース11およびケース50からなる場合について説明したが、ベースおよびケースが一体化したハウジングに適用してもよいことは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、前記操作棒用挿入孔の内周面に設けたガイド面に沿って操作棒がガイドされ、所定の位置に位置決めできる。このため、不適切な位置からクランプバネを押圧することがなくなり、クランプバネの位置ずれや塑性変形を防止できる。
【0053】
さらに、ハウジング内にガイド面を一体成形するので、別部品を準備する必要がなくなり、部品点数,組立工数が減少し、生産性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる電気機器接続ターミナルの第1実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】 図1で示した電気機器接続ターミナルの使用方法を説明するための斜視図である。
【図3】 図1で示した電気機器接続ターミナルの縦断面図である。
【図4】 図1の電気機器接続ターミナルを示し、図4Aは異なる角度から見た斜視図、図4Bは要部拡大斜視図、図4Cは図4Aの部分断面図である。
【図5】 図1の電気機器接続ターミナルを示し、図5Aは異なる角度から見たケースの斜視図、図5Bは図5Aの要部拡大図、図5Cは異なる角度から見たベースの斜視図、図5Dは図5Cの要部拡大図である。
【図6】 図1の電気機器接続ターミナルを示し、図6Aはベースにケースを嵌合する途中を示す正面図、図6Bはベースにケースを嵌合した状態を示す正面図、図6Cは図6BのC−C線断面図、図6Dは図6BのD−D線断面図である。
【図7】 図1で示した電気機器接続ターミナルの使用方法を説明するための部分拡大斜視図である。
【図8】 図8Aおよび8Bは図1で示したベースの実施形態の部分拡大斜視図および部分断面図であり、図8Cおよび8Dは図8Aで示した実施形態の変形例に係る部分拡大斜視図および部分断面図である。
【図9】 図9Aおよび図9Bは、図8Aで示した実施形態の他の変形例に係る部分拡大斜視図および部分断面図であり、図9Cおよび9Dは図8Aで示した実施形態の別の変形例に係る部分拡大斜視図および部分断面図である。
【図10】 図1で示したベースの操作棒用挿入孔の形状を説明するための概略図であり、図10Aおよび図10Bは初期段階の平面図および斜視図であり、図10Cおよび図10Dは中期段階の変形例を示す平面図および斜視図であり、図10Eおよび図10Fは最終段階の変形例を示す平面図および斜視図である。
【図11】 図1で示した着脱用レバーを示し、図11A,11Bは斜視図、図11Cは正面図である。
【図12】 図12A,12Bは図11で示した着脱用レバーの動作前後を示す正面図である。
【図13】 図13A,13B,13Cは図11で示した着脱用レバーの使用方法を説明するための部分断面図である。
【図14】 図14Aおよび図14Bは着脱用レバーの変形例を示す斜視図、図14Cおよび図14Dは着脱用レバーの他の変形例を示す斜視図である。
【図15】 図15Aおよび図15Bは着脱用レバーの別の変形例を示す斜視図、図15Cおよび図15Dは着脱用レバーの異なる変形例を示す斜視図である。
【図16】 本発明の第2実施形態を示し、図16Aおよび図16Bはケースの斜視図および要部拡大図、図16Cおよび図16Dはベースの斜視図および要部拡大図、図16Eは異なる角度から見たベースの斜視図である。
【図17】 図16で示した電気機器接続ターミナルを示し、図16Aは部分断面図、図16Bは部分斜視図であり、図16Cはベースの部分斜視図、図16Dはケースの部分斜視図である。
【図18】 図16で示した電気機器接続ターミナルを示し、図18Aはベースにケースを嵌合する途中を示す正面図、図18Bはベースにケースを嵌合した状態を示す正面図、図18Cは図18BのC−C線断面図である。
【図19】 図19Aおよび図19Bは図16で示した電気機器接続ターミナルの底面図および斜視図を示し、図19Cは第2実施形態のベースの変形例を示す部分斜視図である。
【図20】 本発明にかかる第3実施形態を示し、図20Aはベースの斜視図、図20Bは図20Aの要部拡大図、図20Cはケースの斜視図、図20Dは図20Cの要部拡大図である。
【図21】 本発明にかかる第4実施形態を示し、図21Aはベースの斜視図、図21Bは図21Aの要部拡大図、図21Cはケースの斜視図、図21Dは図21Cの要部拡大図である。
【図22】 従来例にかかる電機機器接続ターミナルの使用方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10…電気機器接続ターミナル、11…ベース、11a…係合用孔、15…リード線用挿入孔、16…操作棒用挿入孔、16a…ガイド面、20…ポケット部、21…クランプバネ収納部、22…ストッパー、23…仕切壁、30…レール取付構造、31c…外向面、31d…支持突部、32…弾性フック、33…直線状脚部、34…円弧状脚部、35…可動爪部、35a…円弧面、35c…操作用凹部、36…ガイド用突条、37…係止爪、40,41…接続機構部、42,43,44,45,46…リード金具、47…ソケット部、48…折り曲げ部、48a…ホールド孔、49…クランプバネ、49…接続孔、50…ケース、53…端子孔、54…リード線用挿入孔、55…操作棒用挿入孔、55a…ガイド面、56…開口部、57…破損防止用舌片、58…突部、59…仕切壁、59a…係合用突起、60…レバー、61…レバー本体、63…水平部、63a…円弧面、64…垂直部、64a…上端部、65…ネームプレート取付部、66…傾斜抑制アーム部、67…補助アーム部、68…係止爪、69…ネームプレート、70…リレー、71…端子、72…位置決め用突起、80…操作棒。

Claims (4)

  1. ハウジング内に形成したクランプバネ収納部の直上に操作棒用挿入孔を形成するとともに、前記クランプバネ収納部内にリード金具の上端部に取り付けられたクランプバネを配置し、前記操作棒用挿入孔から挿入した先端部が扁平な操作棒で前記クランプバネの外周面を押圧して弾性変形させ、前記クランプバネの接続孔にリード線の一端を挿入し、前記クランプばねと前記リード金具とで前記リード線を挟持することを特徴とする電気機器接続ターミナルにおいて、
    前記操作棒用挿入孔の内周面に、前記操作棒の先端部を所定の位置にガイドする平坦なテーパ面を有し、かつ、前記操作棒の軸部が嵌合可能な切り欠き部を有する操作棒用ガイド面を、一体成形したことを特徴とする電気機器接続ターミナル。
  2. ハウジングを形成するベースおよびケースのうち、前記ケースの操作棒用挿入孔の内周面に、操作棒用ガイド面を一体成形したことを特徴とする請求項1に記載の電気機器接続ターミナル。
  3. ハウジングを形成するベースおよびケースのうち、前記ベースの操作棒用挿入孔の内周面に、操作棒用ガイド面を一体成形したことを特徴とする請求項1に記載の電気機器接続ターミナル。
  4. ハウジングを形成するベースおよびケースの操作棒用挿入孔の内周面に、連続する操作棒用ガイド面を一体成形したことを特徴とする請求項1に記載の電気機器接続ターミナル。
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