JP3879287B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般家庭用として焼き肉などの調理に用いられる加熱調理器に関するものであり、特に、調理中に発生する油煙の拡散を低減する加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の技術について図7に基づいて説明する。1は被加熱器具であるプレート、2はプレート1を加熱するための加熱手段、3はプレート1の略中央に設けられた吸い込み部、4はプレート1の周壁上に設けられた吹き出し部である。5は送風手段で、伝達手段6を介してモーター7により駆動される。8は吸い込み部3の下部に配置された油煙除去手段である。9は本体外郭ケースで遮熱板10と空気流路11を形成している。以上の構成で、加熱手段2よりプレート1を加熱し、肉、野菜などの食材をプレート1の上に置いて焼く。一般に、油をプレート1の表面に塗ってから調理を行うので、食材から出る油や水分だけでなく、油分を伴った煙が発生し、飛散したり、上昇気流となって室内に拡散していく。この時、モーター7に通電すると伝達手段6により送風手段5から風が発生し、空気流路11を通り、吹き出し部4から吸い込み部3へ向けて直線的に空気が吹き出される。吹き出された空気は、プレート1の上で発生する油煙をプレート1の中央に向けて押し流し、吸い込み部3より油煙と共に吸引され、吸引された油煙は、油煙除去手段8により除去される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成の加熱調理器では、吸い込み部がプレートと、吹き出し部が本体外郭ケースと一体となっているため、装置自体も大型であり、また、油煙除去を必要としない調理においては、本体と一体となっている吹き出し部に違和感もあり、必要以上の大きさになってしまい、テーブルの大きさによっては、一般家庭向けとはいえ、設置場所に制約を受けやすいものであった。さらに、油煙除去手段がプレートの下部に配置されており、一旦、プレートが冷えるまで待って、プレートを取り外して、油煙除去手段を取り出さなければならないため、プレートや油煙除去手段に油がこびりついてしまい、清掃に非常に手間がかかるという問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の構成が有している課題を解決しようとするものであり、油煙が室内に拡散するのを大幅に低減するだけでなく、使う場所の制約を受けにくい、安価で、コンパクトな大きさで使い勝手が良く、清掃性、収納性に優れた一般家庭用の加熱調理器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の一つの手段は、高周波磁界を発生する加熱コイルを有し、被加熱器具であるプレートを磁界によって加熱する加熱手段と、共に本体側面下部に設けられた排気口と吸気口を前記本体内部で連結する通路からなる空気流路と、前記プレートの上を前記プレート周辺に設けられた吹き出し部から前記吹き出し部と対向する側に設けられた吸い込み部に向けて空気が吹き出されるようにするため前記空気流路内に配置された送風手段とを有し、前記排気口と前記吹き出し部とを連結する通路からなる吹き出しダクトと、前記吸気口と前記吸い込み部とを連結する通路からなり前記吸い込み部と前記送風手段の間に設けられた油煙除去手段を備える吸い込みダクトと着脱自在な構成とした、被加熱器具上面に空気の流れを形成できる加熱調理器としているので、油煙除去時に本体自体が油煙で汚れることもなく、清掃性に優れ、また、油煙の除去を必要としない場合においては、取り外しておけば邪魔にならず、加熱調理器本体の大きさをコンパクトにすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、高周波磁界を発生する加熱コイルを有し、被加熱器具であるプレートを磁界によって加熱する加熱手段と、共に本体側面下部に設けられた排気口と吸気口を前記本体内部で連結する通路からなる空気流路と、前記プレートの上を前記プレート周辺に設けられた吹き出し部から前記吹き出し部と対向する側に設けられた吸い込み部に向けて空気が吹き出されるようにするため前記空気流路内に配置された送風手段とを有し、前記排気口と前記吹き出し部とを連結する通路からなる吹き出しダクトと、前記吸気口と前記吸い込み部とを連結する通路からなり前記吸い込み部と前記送風手段の間に設けられた油煙除去手段を備える吸い込みダクトとが前記本体と着自在な構成とした、被加熱器具上面に空気の流れを形成できる加熱調理器としたものであり、油煙除去時にはダクトが汚れるため、本体自体が油煙で汚れることもなく、また、使用後には、汚れたダクトを取り外し、そのまま洗えるため清掃が簡単になり、油煙除去を必要としない場合においては、取り外しておけば邪魔にならず、本体形状をコンパクトにすることができるものである。
【0007】
本発明の請求項2記載の発明は、特に、吹き出しダクト及び吸い込みダクトは、本体側面全体を挟むように保持している構成としたものであり、調理時に手が当たって外れるということもなく強度的にも十分である。
【0013】
【実施例】
(実施例1)
以下に本発明の第1の実施例を図1(a)から図1(b)により説明する。図1(a)において、12は電気的な加熱手段として、高周波磁界を発生する加熱コイルから成り、13は加熱コイル12と結合した調理用の被加熱器具であるプレートで、プレート13の下部には温度検出手段であるサーミスタ14を備え、サーミスタ14の出力で加熱コイル12の通電を制御する駆動回路15が設けられている。16は本体側面下部に設けられた排気口17とプレート12の周辺に設けられた吹き出し部18を連結する吹き出しダクトであり、19は本体側面下部に設けられた吸気口20と、吹き出し部18と対向する側に設けられた吸い込み部21を連結する吸い込みダクトである。22は吹き出し部18から吸い込み部21に向けて空気を流す送風手段でラジアル、シロッコまたは後退翼の遠心ファンから成っており、軸を介してモーター23により駆動される。24は吸い込み部21と送風手段22の間に設けた吸引した油煙を除去する油煙除去手段でフィルターから成る。25は送風手段22を介して排気口17と吸気口20を連結する空気流路で、下仕切り板26、本体外郭ケース27および上仕切り板28によって形成されている。29は吹き出しダクトおよび吸い込みダクトを本体から取り外したり、また取り付けたりする時に用いる着脱部である。
【0014】
以上のように構成された加熱調理器においてその動作を説明する。加熱コイル11に通電すると磁界によってプレート12が加熱される。これにより、プレート12の上に置かれた調理物から出てくる油や調理前にプレート12に塗った油が加熱され油煙が発生する。この時、モーター23に通電すると、軸を介して送風手段22から風が発生する。送風手段22は遠心ファンから成っているので、生じた風は遠心ファンの周方向へ旋回するが、空気流路25、排気口17および吹き出しダクト16を経ることにより吹き出し部18からは、プレート12の上を吸い込み部21へ向けて直線的に空気が吹き出される。この空気の流れはプレート12の上で発生する油煙を吸い込み部21へ向けて押し流し、吸い込み部21より油煙と共に吸引される。吸引された油煙は、油煙除去手段24により除去され、油煙を除く空気の流れは吸い込みダクト19、吸気口20および空気流路25を経て再び送風手段22へと循環するものである。また、上記動作の終了後は、図1(b)のように吹き出し部18を有する吹き出しダクト16および吸い込み部21を有する吸い込みダクト19が着脱部29である本体外郭ケース下部に設けたくぼみと、本体外郭ケース上部に設けたリブを乗り越えて、本体より取り外すことが可能になっている。
【0015】
吹き出し部を有する吹き出しダクトおよび吸い込み部を有する吸い込みダクトが本体と一体で取り外しができなければ、発生する油煙によって汚れてしまったダクト部分の清掃が困難であり、油煙除去を必要としない場合においてはダクト部の背が高く、邪魔で本体自体も大型になってしまう。しかしながら、吹き出し部を有する吹き出しダクトおよび吸い込み部を有する吸い込みダクトが本体より取り外すことができれば、油煙で汚れたダクト部分をそのまま洗うことができるので、本体自体は汚れることなく、また、清掃が簡単になり、清掃後、再び必要なときに取り付けることができる。また、排気口および吸気口を本体側面下部に設けたことにより、油煙除去を必要としない調理時に排気口および吸気口が、外観上目立つことはなく、調理物や水の侵入を蓋を用いなくても防ぐことができる。さらに、本体側面全体を挟むように保持しているため、調理時に手が当たって外れるということもなく強度的にも十分である。本実施例における加熱調理器は、清掃性と使い勝手の点で優れた効果が得られる。
【0016】
以上のように本発明によれば、吹き出し部からの空気が発生する油煙を対向する側の吸い込み部へ押し流し、油煙を拡散させることなく吸引し、油煙除去手段によって油煙が除去されるのはもちろんのこと、吹き出し部を有する吹き出しダクトおよび吸い込み部を有する吸い込みダクトを本体より着脱可能な構成とすることにより、本体自体が油煙で汚れることはなく、油煙で汚れたダクト部分をそのまま洗うことができるので、ダクト使用後の清掃が簡単になり、吸い込み部と送風手段との間に油煙除去手段を設けているので、使用後すぐに吸い込みダクトを外して油煙除去手段を取り出せるため清掃に手間もかからない。また、油煙の除去を必要としない調理に使用する場合においては、本体下部に排気口および吸気口を設けているので外観上の違和感もなく、調理物や水などの侵入を蓋なしに防ぐことができ、またダクトを取り外しておけば邪魔になることもなく、本体そのものが非常にコンパクトな大きさになり、使う場所の制約を受けることのない使い勝手の良い一般家庭向けの加熱調理器を実現することができる。
【0017】
参考
以下に本発明の第参考例を図2により説明する。図2(a)において、31は加熱コイル、32はプレート、33はサーミスタ、34は駆動回路で、以上は図1(a)の構成と同様なものである。35はプレート32周辺に設けられた吹き出し部36を有する吹き出しダクトであり、37は吹き出し部36と対向する側に設けられた吸い込み部38を有する吸い込みダクトである。39は送風手段、40はモーター、41は油煙除去手段で、以上も図1(a)の構成と同様なものである。42は送風手段39を介して吹き出しダクトと吸い込みダクトを連結する空気流路で、下仕切り板43、本体外郭ケース44および上仕切り板45によって形成される。空気流路42の一部には吹き出しダクト35および吸い込みダクト37の一部または全部が入るダクト収納部46を設けている。
【0018】
以上のように構成された加熱調理器においてその動作を説明する。加熱コイル31に通電すると磁界によってプレート32が加熱される。これにより、プレート32の上に置かれた調理物から出てくる油や調理前にプレート32に塗った油が加熱され油煙が発生する。この時、モーター40に通電すると、軸を介して送風手段39から風が発生する。送風手段39は遠心ファンから成っているので、生じた風は遠心ファンの周方向へ旋回するが、空気流路42、吹き出しダクト35を経ることにより吹き出し部36からは、プレート32の上を吸い込み部38へ向けて直線的に空気が吹き出される。この空気の流れはプレート32の上で発生する油煙を吸い込み部38へ向けて押し流し、吸い込み部38より油煙と共に吸引される。吸引された油煙は、油煙除去手段41により除去され、油煙を除く空気の流れは吸い込みダクト37、空気流路42を経て再び送風手段39へと循環するものである。また、上記動作の終了後は、図2(b)のように吹き出し部36を有する吹き出しダクト35は、本体内の空気流路42に沿って移動し、ダクト収納部46へ収納され、また吸い込み部38を有する吸い込みダクト37も、空気流路42に沿って移動し、ダクト収納部46へ収納することが可能になっている。
【0019】
吹き出しダクトおよび吸い込みダクトが本体内に収納できなければ、油煙除去を必要としない場合においては邪魔で本体自体も大型になってしまう。また、ダクト着脱式のものにおいては、着脱の手間がかかり、さらに取り外したダクトの収納場所を他に設ける必要がある。しかしながら、吹き出しダクトおよび吸い込みダクトを本体内に収納することができれば、ダクト着脱の手間がいらず、油煙除去を必要としない場合に各ダクトが収納できるので邪魔にならず、収納場所の心配をする必要がない。また、空気流路内にダクト収納部を設けたことにより、油煙除去時にはダクト分の空間が確保できると共に、吹き出しダクトおよび吸い込みダクトまでの空気流路を短縮することで、送風手段による圧損を低減でき、油煙を拡散させることなく吸引することができる。
【0020】
参考例における加熱調理器は、使い勝手と収納性の点で優れた効果が得られる。なお、空気流路を本体内部に設けるかわりに、図3のように外部へ設け、吹き出しダクトと吸い込みダクトで空気流路を形成しても同様な効果が得られる。
【0021】
以上のように本発明によれば、収納部を設けたことにより圧損が減ると共に、空気流路が短縮されたので、吹き出し部からの空気が発生する油煙をスムーズに対向する側の吸い込み部へ押し流し、油煙を拡散させずに無理なく吸引し、油煙除去手段によって油煙が除去されるのはもちろんのこと、吹き出し部を有する吹き出しダクトおよび吸い込み部を有する吸い込みダクトを本体内に収納可能な構成とすることにより、各ダクトの着脱の手間がいらず簡単に取り出しと収納が可能であり、油煙除去時においては、本体との一体感がある。さらに油煙の除去を必要としない調理に使用する場合においても各ダクトを本体内に収納しておけば邪魔にもならず、本体との違和感もなく、使う場所の制約を受けることのない、使い勝手の良い一般家庭向けの加熱調理器を実現することができる。
【0022】
参考
基本的な構成の説明は参考と同様なので省略し、ダクトの構成とその動作について説明する。図4(a)および図4(b)において参考と異なるのは、吹き出し部を有する吹き出しダクトおよび吸い込み部を有する吸い込みダクトを本体より着脱可能な構成とした点である。収納可能な各ダクトの着脱ができなければ使用後の清掃に手間がかかる。しかしながら、ダクトを着脱可能な構成としたことにより、油煙除去時の吸引で汚れたダクトをそのまま洗うことができ、また、調理物が吹き出し部および吸い込み部より侵入した場合でも容易に取り出せ、空気流路内の掃除ができ清掃性が良い。
【0023】
参考例における加熱調理器は、収納性と使い勝手に加え、清掃性の点で優れた効果が得られる。
【0024】
以上のように本発明によれば、参考の効果に加え、油煙除去時の吸引で汚れたダクトを取り外し、そのまま洗うことができ、また空気流路内の掃除もできるので、清掃が簡単で、衛生上も良くなり、さらに使い勝手の良い一般家庭向けの加熱調理器を実現することができる。
【0025】
参考
基本的な構成の説明は参考と同様なので省略し、ダクトの構成とその作用について説明する。図2(a)および図2(b)において参考と異なるのは、吹き出し部を有する吹き出しダクトおよび吸い込み部を有する吸い込みダクトを本体より取り出す場合および収納部へ収納する場合、収納方向と同じ方向に伸縮可能な構成とした点である。図4(a)および図4(b)に吹き出し部を有する吹き出しダクト付近の拡大図を示す。図4(a)においては、吹き出し部を有する吹き出しダクトの一部あるいは全部を蛇腹47で構成することで、空気流路と各ダクトとの隙間をなくすシール効果が得られる。図4(b)においては、スライド48で構成している。
【0026】
図4(a)および(b)のような構成にすることで、さらにプレート周辺部に形成された吹き出し部から吹き出し部と対向する側の吸い込み部へ向けてプレート上を直線的に空気が吹き出すのに必要な高さを得ることができる。この空気の流れはプレート上で発生する油煙を吸い込み部へ向けて押し流し、吸い込み部より油煙と共に吸引することが可能となる。各ダクトが蛇腹もしくはスライド等の高さ方向に伸縮可能な構成でなければ、プレート上を直線的に空気を吹き出させるのに必要な高さと、吹き出し部の空気と共に押し流された油煙を拡散させずに受け止める吸い込み部の高さを確保するのに、その高さのダクトを収納するスペースを本体に設ける必要があり、各ダクトの格納部付近の本体高さが高くなり、本体も非常に大型のものになってしまう。しかしながら、各ダクトを伸縮可能な構成としたことにより、ダクトそのものをコンパクトにすることができると共に、本体のダクト収納部の高さを低くすることで、より省スペースな設計が可能となる。また、吸い込み部を有する吸い込みダクトも同様である。
【0027】
なお、伸縮可能な構成として、本参考例のように1つの構成だけでなく、2つ以上の構成を組み合わせたものでもかまわない。
【0028】
参考例における加熱調理器は、収納性と使い勝手に加え、省スペース設計の点で優れた効果が得られる。
【0029】
以上のように本発明によれば、参考および参考の効果に加え、ダクトそのものをコンパクトにして本体の格納部へ収納できるため、本体のダクト収納高さを低くした、省スペース設計が可能となるとともに、油煙除去に必要な吹き出し部および吸い込み部の高さを得ることができる。また、収納性と使い勝手に加え、より省スペースな設計にした一般家庭向けの加熱調理器を実現することができる。
【0030】
参考
以下に本発明の第参考例を図5により説明する。図5(a)において、51は加熱コイル、52はプレート、53はサーミスタ、54は駆動回路で、以上は図1(a)の構成と同様なものである。55は本体に設けられた排気口56を遮へいする本体外郭ケースの一部を形成して成る排気口蓋部で、回転機構部57により支持されており、この回転機構部57を中心に排気口蓋部は回転が可能である。58は本体に設けられた吸気口59を遮へいする本体外郭の一部を形成して成る吸気口蓋部で、回転機構部60により支持されており、同様に、回転機構部61を中心に吸気口蓋部は回転が可能である。61は油煙除去時に排気口蓋部55によりプレート52の周辺に形成された吹き出し部であり、62は油煙除去時に前記吹き出し部61と対向する側に設けられた吸気口蓋部58により形成された吸い込み部である。63は送風手段、64はモーター、65は油煙除去手段、66は空気流路、67は下仕切り板、68は本体外郭ケース、69は上仕切り板で、以上も図1(a)の構成と同様なものである。
【0031】
以上のように構成された加熱調理器においてその動作を説明する。加熱コイル51に通電すると磁界によってプレート52が加熱される。これにより、プレート52の上に置かれた調理物から出てくる油や調理前にプレート52に塗った油が加熱され油煙が発生する。この時、モーター64に通電すると、軸を介して送風手段63から風が発生する。送風手段63は遠心ファンから成っているので、生じた風は遠心ファンの周方向へ旋回するが、空気流路66、排気口56、排気口蓋部55に沿って吹き出し部61からは、プレート52の上を吸い込み部62へ向けて直線的に空気が吹き出される。この空気の流れはプレート52の上で発生する油煙を吸い込み部62へ向けて押し流し、吸い込み部62より油煙と共に吸引される。吸引された油煙は、油煙除去手段65により除去され、油煙を除く空気の流れは吸気口蓋部58に沿って、吸気口59へ導かれ、空気流路66を経て再び送風手段63へと循環することになる。また、上記動作の終了後は、図5(b)のように吹き出し部61を形成する排気口蓋部55が回転機構部57を中心に時計回りに回転し、排気口56を遮へいし、本体外郭ケースの一部を構成することが可能になっている。吸い込み部62を形成する吸気口蓋部58は回転機構部60を中心に反時計回りに回転し、吸気口59を遮へいし、本体外郭ケースの一部を形成することが可能になっている。
【0032】
排気口蓋部および吸気口蓋部が、本体外郭ケースの一部として吹き出し部および吸い込み部を形成できなければ、吹き出しダクトおよび吸い込みダクトとして、別部品が必要になり、ダクト着脱式においては設置の手間あるいは、収納式においては取り出しの手間がかかり、また、ダクトそのものを収納する場所を本体内部、あるいは本体外部に設ける必要がある。しかしながら、排気口蓋部および吸気口蓋部が本体外郭ケースの一部として、油煙除去時に吹き出し部および吸い込み部を形成できれば、ダクトとしての別部品がいらなくなるため安価で、排気口蓋部および吸気口蓋部が回転機構部を中心とした開閉だけの簡単な構造にでき、収納場所を必要としないものとなる。また、蓋部があるため、排気口および吸気口を本体外郭ケース上部に設置しても油煙除去を必要としないときに排気口および吸気口が外観上目立つことなく、さらに、空気流路を収納式よりも短縮できるため、より送風手段の圧損を低減でき、油煙を拡散させることなく吸引できる。そして、本参考例における加熱調理器は、使い勝手の点で優れた効果が得られる。
【0033】
以上のように本発明によれば、吸気口および排気口を本体外郭ケース上部に設置できるので、空気流路を短縮でき、送風手段の圧損を低減できるので、吹き出し部からの空気がスムーズに油煙を対向する側の吸い込み部へ押し流し、油煙を拡散させずに無理なく吸引し、油煙除去手段によって油煙が除去されるのはもちろんのこと、排気口蓋部および吸気口蓋部が本体外郭ケースの一部として、油煙除去時に吹き出し部および吸い込み部を形成することにより、改めてダクトとその収納場所を設ける必要もなく、本体との一体感もあり、簡単な構造で、手間がかからない非常に安価で、使い勝手の良い一般家庭向けの加熱調理器を実現することができる。
【0034】
参考
基本的な構成の説明は参考と同様なので省略し、ダクトの構成とその作用について説明する。図5(a)および図5(b)において参考と異なるのは油煙除去時に、吹き出し部を形成する排気口蓋部および吸い込み部を形成する吸気口蓋部が、各回転機構部を中心に回転し、排気口および吸気口を開放した状態で、排気口蓋部および吸気口蓋部の一部あるいは全部が吹き出し部および吸い込み部を形成する高さ方向に伸縮可能とした点である。図6(a)および(b)に吹き出し部を形成する排気口蓋部付近の拡大図を示す。図6(a)においては、蓋部の一部あるいは全部をスライド71で構成したり、図6(b)においては、蓋部にも回転機構部72を設けた構成にしている。
【0035】
図6(a)および(b)のような構成にすることで、プレート周辺部に形成された吹き出し部から吹き出し部と対向する側の吸い込み部へ向けてプレート上を直線的に空気を吹き出すのに必要な高さを得ることができる。この空気の流れはプレート上で発生する油煙を吸い込み部へ向けて押し流し、吸い込み部より油煙と共に吸引することが可能となる。蓋部が高さ方向へ伸縮可能な構成でなければ、プレート上を直線的に空気を吹き出させるのに必要な高さと、吹き出し部の空気と共に押し流された油煙を拡散させずに受け止める吸い込み部の高さを確保することができず、油煙が拡散してしまい吸引ができない。また、蓋部付近の本体高さが高くなり、本体も非常に幅のある大型のものになってしまう。しかしながら、蓋部を高さ方向に伸縮可能としたものでり、本体の排気口部および吸気口部を省スペースな設計が可能となると共に、油煙除去に必要な吹き出し部および吸い込み部の高さを得ることができる。さらに本体をよりコンパクトにしたものである。また、吸気口蓋部についても同様である。
【0036】
なお、高さ方向への伸縮可能な構成として、本参考例のように1つの構成だけでなく、2つ以上の構成を組み合わせたものでもかまわない。本実施例における加熱調理器は、収納性に加え、省スペース設計の点で優れた効果が得られる。
【0037】
以上のように本発明によれば、参考の効果に加え、省スペース設計にすることで、よりコンパクトな一般家庭向けの加熱調理器を実現することができる。
【0038】
参考
基本的な構成の説明は参考と同様なので省略し、ダクトの構成とその作用について説明する。
【0039】
図5(a)および図5(b)において参考と異なるのは、吹き出し部を形成する排気口蓋部および吸い込み部形成する吸気口蓋部と本体との間に着脱部を設けた構成とした点である。図6(a)および図6(b)に着脱部73を有する排気口蓋部付近の拡大図を示す。蓋部の着脱ができなければ使用後の清掃に手間がかかる。しかしながら、蓋部と本体との間に着脱部を設けたことにより、油煙除去時の吸引で汚れた蓋部を取り外し、そのまま洗うことができるので、清掃性が良い。また、吸気口蓋部についても同様である。
【0040】
参考例における加熱調理器は、収納性と省スペース設計に加え、清掃性の点で優れた効果が得られる。
【0041】
以上のように本発明によれば、参考および参考の効果に加え、油煙除去時に汚れた排気口蓋部および吸気口蓋部を取り外し、そのまま洗うことができるので清掃が簡単で、衛生上も良くなり、さらに使い勝手の良い一般家庭向けの加熱調理器を実現することができる。
【0042】
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、構成上、排気口側と吸気口側に各々送風手段を設けて空気流路を形成してもかまわない。また、本実施例において、誘導加熱調理器を例にしているが、加熱手段にシーズヒーターを用いた加熱調理器においても同様の効果が得られる。さらに、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明によれば、吹き出し部からの空気が発生する油煙を対向する側の吸い込み部へ押し流し、油煙を拡散させることなく吸引し、油煙除去手段によって油煙が除去されるのはもちろんのこと、吹き出し部を有する吹き出しダクトおよび吸い込み部を有する吸い込みダクトを本体より着脱可能な構成とすることにより、本体自体が油煙で汚れることはなく、油煙で汚れたダクト部分をそのまま洗うことができるので、ダクト使用後の清掃が簡単になり、吸い込み部と送風手段との間に油煙除去手段を設けているので、使用後すぐに吸い込みダクトを外して油煙除去手段を取り出せるため清掃に手間もかからない。また、油煙の除去を必要としない調理に使用する場合においては、本体下部に排気口および吸気口を設けているので外観上の違和感もなく、調理物や水などの侵入を蓋なしに防ぐことができ、またダクトを取り外しておけば邪魔になることもなく、本体そのものが非常にコンパクトな大きさになり、使う場所の制約を受けることのない使い勝手の良い一般家庭向けの加熱調理器を実現することができる。
【0044】
本発明の請求項2記載の発明によれば、調理時に手が当たって外れるということもなく強度的にも十分である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明の実施例1における油煙除去時の加熱調理器の断面図
(b)本発明の実施例1におけるダクト使用後の加熱調理器の断面図
【図2】 (a)本発明の参考における油煙除去時の加熱調理器の断面図
(b)本発明の参考におけるダクト使用後の加熱調理器の断面図
【図3】 本発明の参考における他の構成を示す加熱調理器の断面図
【図4】 (a)本発明の参考における吹き出しダクトの他の構成の部分断面図
(b)同、吹き出しダクトのさらに他の構成を示す部分断面図
【図5】 (a)本発明の参考における油煙除去時の加熱調理器の断面図
(b)本発明の参考における使用後の加熱調理器の断面図
【図6】 (a)本発明の参考および参考における加熱調理器の排気口蓋部の他の構成を示す部分断面図
(b)同、加熱調理器の排気口蓋部のさらに他の構成を示す部分断面図
【図7】 従来の加熱調理器の断面図
【符号の説明】
1、13、32、52 被加熱器具
2、12、31、51 加熱手段
3,21、38、62 吸い込み部
4,18、36、61 吹き出し部
5,22、39、63 送風手段
8,24、41、65 油煙除去手段
9、27、44、68 本体外郭ケース
10、25、42、66 空気流路
16、35 吹き出しダクト
17、56 排気口
19、37 吸い込みダクト
20、59 吸気口
29、73 着脱部
46 ダクト収納部
47 蛇腹構成部
48、71 スライド構成部
55 排気口蓋部
57、60、72 回転機構部
58 吸気口蓋部

Claims (2)

  1. 高周波磁界を発生する加熱コイルを有し、被加熱器具であるプレートを磁界によって加熱する加熱手段と、共に本体側面下部に設けられた排気口と吸気口を前記本体内部で連結する通路からなる空気流路と、前記プレートの上を前記プレート周辺に設けられた吹き出し部から前記吹き出し部と対向する側に設けられた吸い込み部に向けて空気が吹き出されるようにするため前記空気流路内に配置された送風手段とを有し、前記排気口と前記吹き出し部とを連結する通路からなる吹き出しダクトと、前記吸気口と前記吸い込み部とを連結する通路からなり前記吸い込み部と前記送風手段の間に設けられた油煙除去手段を備える吸い込みダクト前記本体と着脱自在に構成された加熱調理器。
  2. 吹き出しダクト及び吸い込みダクトは、本体側面全体を挟むように保持している請求項1に記載の加熱調理器。
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