JP3871235B2 - プランジャポンプ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料等の高粘性液体を圧送するプランジャポンプを駆動する駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、塗装系に使用される従来の塗料供給装置は、例えば、外部にあるエアーコンプレッサ等のエアー源Q4に連通したポンプ用エアシリンダ装置M(以下、従来型駆動装置という)と、この従来型駆動装置Mの下方に配設したプランジャポンプPとからなる。以下に、この図5および図4を基に、従来の塗料供給装置、特に従来型駆動装置Mについて説明する。
【0003】
従来型駆動装置Mは、下部に支持部材N5を介してプランジャポンプPの円筒状の筒胴部Aを支持しており、この筒胴部Aの下端部に逆止弁A1を配設して塗料等の流入部を形成している。また、この筒胴部Aの上端部からは、前記従来型駆動装置Mにおいて上下動するピストンロッドn10に連接したプランジャロッドB1の先端を嵌挿している。さらに、このプランジャロッドB1の先端には、逆止弁B6を配設した内部流路を形成するポンプ内ピストン部B2を形成しており、さらにまた、このポンプ内ピストン部B2の外周にパッキン構造体B8を組み付けて、プランジャポンプPの作動時に塗料が漏れ出るのを防止している。
【0004】
前記プランジャポンプPを作用させる従来型駆動装置Mは、図4に示す如く、上下端部にエアー給排管N3,N4を設けたシリンダ室N1内にピストン部N2を収装しており、このピストン部N2の下面にピストンロッドn10、上面に検出ロッドn9が形成されている。また、検出ロッドn9の上端には係合片J3が設けられており、この係合片J3が上下各方向の限界位置に到達した旨を上側および下側リミットスイッチJ1,J2が検出し、かかる検出信号をエアー回路Qに送る(図5参照)。この信号によって前記シリンダ室N1内に送られるエアーの給排気が制御されてピストン部N2の往復動が制御される。つまり、このピストン部N2の往復動を制御して、下方で連結するプランジャポンプPを作動させる。
【0005】
前記エアー回路Qは、図5に示す如く、エアー源Q4からシリンダ室N1に送り込まれる圧縮エアーの流路を、マスターバルブQ3の切り換えによって上部室n6側、もしくは下部室n7側の何れか一方とするエアー回路である。
また、前記マスターバルブQ3の切り換えは、上側リミットスイッチJ1からの検出信号を受けた第1切換バルブQ1、もしくは、下側リミットスイッチJ2からの検出信号を受けた第2切換バルブQ2の何れかが作用し、エアー源Q4からの圧縮エアーがマスターバルブQ3に送られる事によって行われる。
【0006】
より具体的には、検出ロッドn9が上昇すると、係合片J3が上側リミットスイッチJ1を押し上げ(図4(a)参照)、その結果、検出信号が上側リミットスイッチJ1から第1切換バルブQ1に達する。すると、第1切換バルブQ1が開き、エアー源Q4の圧縮エアーがマスターバルブQ3に送られる。するとこのマスターバルブQ3は、一側に切り換わり、エアー源Q4からの圧縮エアーが、シリンダ室N1内の上部室n6側に供給され、ピストン部N2は下降(往動)を開始する。一方、ピストン部N2の下降(往動)によって、係合片J3が下側リミットスイッチJ2を押し下げると(図4(b)参照)、検出信号が下側リミットスイッチJ2から第2切換バルブQ2に達する。すると、第2切換バルブQ2が開き、エアー源Q4の圧縮エアーがマスターバルブQ3に送られる。すると、このマスターバルブQ3は他側に切り換わり、エアー源Q4からの圧縮エアーが、今度は、シリンダ室N1内の下部室n7側に供給され、ピストン部N2は上昇(復動)を開始する。
【0007】
以上の作用が繰り返されて、ピストン部N2は往復動を続け、この往復動が、プランジャポンプPにおけるプランジャロッドB1および、その先端に形成するポンプ内ピストン部B2に伝わる。すると、この往復動によって、プランジャポンプP内に圧送圧力が発生し、外部に配設した塗料タンクPT(液体供給源)から塗料等が筒動部A内に吸い込まれ、かつ、プランジャ部3の先端部分に形成する内部流路,通液穴b12を介して塗装ガン等に通じる外部流路OUTへ送り出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(1)しかしながら、以上説明してきた従来駆動装置Mは、ピストン部N2の上面に形成する検出ロッドn9は、シリンダ室N1を構成する上カバーn1の上摺動孔n3に摺動自在に貫通するが、検出ロッドn9は、先端が自由端となっているため、図6に示す如く、上下動によって芯振れを生じ易く、その結果、偏磨耗を生じ易い。
かかる偏磨耗を解消するためには、上カバーn1の取り替えが必要となり、適宜な調整を行って圧送効率を維持するという事が困難であった。特に圧送の対象が塗料等の場合には、塗装精度が低下して不都合が大きかった。
【0009】
(2)また、従来のエアー回路Qでは、終業時にエアー源Q4のエアー圧を無にすると、マスターバルブQ3はフリーの状態となってバルブ位置がずれてしまう事がある。特にバルブ位置が中立位置までずれてしまうと、始業時にエアー圧を復帰してもマスターバルブQ3からシリンダ室N1側にエアーが供給されず、プランジャポンプPに作動不良が生じて塗装等の精度不良を生じる原因となった。
(3)さらに、従来型駆動装置Mでは、圧縮エアーのために外周面に潜熱による凝水が発生する。通常、省スペース化のために、各種機器等を一か所に集中させて配置するのが常であるが、特に、塗料供給装置の下方に塗料タンクを配置して省スペース化を図った場合など、塗料タンク内に前記凝水が落下し、その結果塗装精度不良につながるという不具合を生じた。
本発明は、以上の問題点を回避する事を目的とするものであり、塗料等の高粘性液体を圧送するプランジャポンプを駆動させる駆動装置に係り、前記高粘性液体の圧送効率の向上および圧送の精度維持を図る事を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、両ロッド形複動シリンダの一方のロッド側に形成する検出手段が、前記両ロッド形複動シリンダにおけるピストン部の往復動限界位置を検出するとともに、この検出手段からの信号を受けたエアー回路が、前記ピストン部の往復動を制御して他方のロッド側に配設するプランジャポンプを作動するプランジャポンプ駆動装置において、前記一方のロッドが挿通する貫通穴が形成されたシリンダ室の壁面と、この壁面に、外側から着脱自在に取り付けられるカバー部と、このカバー部に形成され、前記貫通穴より小径であり、かつ、前記貫通穴に挿通した一方のロッドが摺動可能に嵌通する摺動穴とを有する事を特徴とするプランジャポンプ駆動装置としたり、特に、前記一方のロッドの先端が自由端となる事を特徴とする事もできる。
【0011】
さらにまた、前記エアー回路は、前記両ロッド形複動シリンダにおけるピストン部によって区切られたシリンダ室の内、一方のシリンダ室とエアー源とを連絡する第1配管部、および、他方のシリンダ室と前記エアー源とを連絡する第2配管部と、前記検出手段による前記ピストン部の往復動限界位置の検出で作動する第1および第2の切換バルブの作動部に連結された第1および第2の制御配管と、この第1および第2の制御配管が一側もしくは他側の切り換え部に連結され、前記制御配管からの圧縮エアーの流入により、前記第1配管部もしくは前記第2配管部の何れか一方を圧縮エアーの流路として選択するマスターバルブと、前記マスターバルブにおける一側もしくは他側の切り換え部と前記エアー源とを連絡する第3配管部に配設された手動バルブとからなる事を特徴とする事もできる。そして、前記両ロッド形複動シリンダの下部周りに凝水受け皿を配設した事を特徴とすることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を基に説明する。
尚、図1は本発明に係るプランジャポンプ駆動装置の縦断面図であり、(a)はピストン部が下降限界位置に達した状態、(b)はピストン部が上昇限界位置に達した状態である。図2はプランジャポンプおよびプランジャポンプ駆動装置からなる塗料供給装置の概略図およびエアー回路図、図3はプランジャポンプ駆動装置の上カバーを示す一部拡大縦断面図である。ちなみに、図4は従来型駆動装置の縦断面図であり、(a)はピストン部が下降限界位置に達した状態、(b)はピストン部が上昇限界位置に達した状態、図5はプランジャポンプおよび従来型駆動装置からなる塗料供給装置の概略図およびエアー回路図、図6は従来型駆動装置の上カバーを示す一部拡大縦断面図である。
【0013】
本実施の形態に係るプランジャポンプ駆動装置100(以下、駆動装置という)の主要部は、両ロッド形複動シリンダ120(以下、エアシリンダ部という)からなり、塗料供給装置の一部を構成する。従って、ここでまず、図2を基に塗料供給装置の概略を説明し、以後、駆動装置100の詳細を説明する。
塗料供給装置は、図2で示す駆動装置100の下方に支持部材125を介してプランジャポンプ1を配設してなり、駆動装置100の往復動するピストン部122に、プランジャポンプ1のプランジャ部3が連接されている。
【0014】
より詳細には、駆動装置100の下部に設けた支持部材125の下端が、プランジャポンプ1の上蓋部4に固着され、この上蓋部4に、円筒状の筒胴部20が嵌め込まれて螺合固定され、さらに、この筒胴部20の下端部に下蓋部6が嵌め込まれて螺合固定されている。つまり、これら上蓋部4,筒胴部20,下蓋部6が、シリンダ部2を構成する。
また、このシリンダ部2には、プランジャ部3の一部を構成するプランジャロッド31が嵌入しており、特にこのプランジャロッド31の先端に形成するポンプ内ピストン部32が筒胴部20内を摺動する。さらに、このポンプ内ピストン部32の外周には、パッキン構造体33を組み付けており、ポンプ作用時の塗料漏れ等を防止している。
またさらに、ポンプ内ピストン部32には、内部流入口32aと通液穴36dとを連絡する内部流路を形成しており、この内部流路中に逆止弁37を配設している。一方、前記下蓋部6内には、逆止弁21を配設するとともに高粘性液体の供給源PTと連絡する流入流路を形成している。
【0015】
従って、前記シリンダ部2内をプランジャ部3が往復動することにより、高粘性液体である塗料等が、供給源PT,筒動部20の下部、前記内部流路,筒動部20の上部に圧送され、そこからさらに上蓋部4に設けている吐出穴(図示せず)を抜けて塗装ガン等に連絡する外部流路OUTへ吐き出される。
【0016】
続いて、駆動装置100の詳細を図1に基づいて説明する。本実施の形態における駆動装置100は、シリンダ室121内に収装されたピストン部122を挟んだ上部室121fもしくは下部室121gに適宜給排気してピストン部122の往復動を行う。このピストン部122には、上面に検出ロッド122a、下面にピストンロッド122bを取り付けており、ピストンロッド122bの先端がプランジャロッド31の基端に連接している。また、検出ロッド122a側には、前記ピストン部122が、上方限界位置および下方限界位置に達した事を検出する検出手段110を設けており、この検出手段110から送られる検出信号を受けて前記上部室121fもしくは下部室121gに、エアー源134(図2参照)からの圧縮エアーを、適宜に給排気してピストン部122の往復動を制御するエアー回路130を形成する。
つまり、駆動装置100は、前記シリンダ室121およびピストン部122によって構成されるエアシリンダ部120(両ロッド形複動シリンダ)、検出手段110、エアー回路130によって構成されている。
【0017】
まず、エアシリンダ部120を、図1に基づいて説明する。
エアシリンダ部120では、シリンダチューブ121hを、上カバー121aと下カバー121bとが挟み付け、スタッドボルト121j,121kで締結固定してシリンダ室121を構成しており、このシリンダ室121内にピストン部122を収装する。また、シリンダ室121内であってピストン部122を挟んだ上部室121fには、エアー給排管123から圧縮エアーが流入し、下部室121gには、エアー給排管124から圧縮エアーが流入する。
このピストン部122には、下面側にプランジャロッド31と連接するピストンロッド122bを形成し、上面側に検出ロッド122aを形成する。ピストンロッド122bは、下カバー121bに設けた下摺動穴121dを摺動自在に嵌通してプランジャロッド31に連結するが、この下摺動穴121d内には、シリンダ室121内からのエアー漏れを防止すべくパッキン部材121eを配設する。
【0018】
一方、シリンダ室121を構成する上カバー121aには、検出ロッド122aが挿通する貫通穴121cを設け、この貫通穴121c上であってシリンダ室121の外側(外壁面)にカバー部150をボルト152によって着脱自在に取り付ける。このカバー部150には、検出ロッド122aが嵌通可能な径からなる摺動穴153を形成しており、前記取り付けの際、摺動穴153と貫通穴121cとの中心線が同一となるようにする。従って、ピストン部122の上面側に設けた検出ロッド122aは、前記貫通穴121cに挿通し、かつ、前記摺動穴153を摺動する。尚、前記貫通穴121cには、パッキン部材121iを配設し、前記摺動穴153にはスプリングワッシャー151を配設し、検出ロッド122aの上下動(往復動)によるエアー漏れを防止する。
【0019】
また、前記摺動穴153は前記貫通穴121cよりも小径としている。本実施の形態では、検出ロッド122aの先端が自由端であるため、往復動する際に芯振れを生じ易い。この芯振れは、シリンダ室に偏磨耗を生じるが、本実施の形態では、前記の如く摺動穴153の軸径が貫通穴121cより小径なので、摺動穴153の部分のみが偏磨耗する。その場合、このカバー部150のみを交換すれば前記偏磨耗による不都合は解消されるため、修理等を適宜かつ迅速に行う事ができて塗装等の精度維持を積極的に図る事ができ、さらに、カバー部150のみの交換で良いので経済的でもある。
【0020】
さらに、ピストンロッド122bと検出ロッド122aとは同一径とし、ピストン部122の上面受圧面積と下面受圧面積とが同一となるようにする。この結果、ピストン部122の上面受圧面積と下面受圧面積に作用する圧縮エアーが、ピストン部122の上面と下面にそれぞれ同一の押圧で作用するため、脈動の発生を抑制する。
尚、図1において、下カバー121bの下端周りには、盆状の凝水受け皿140を形成する。圧縮エアーのため、エアシリンダ部120の外周面に潜熱による凝水が発生した場合、かかる凝水を受け取るためである。
【0021】
続いて、検出手段110および、この検出手段からの信号を受けてピストン部122の往復動を制御するエアー回路130を、図1および図2に基づいて説明する。
前記した検出ロッド122aには、上端部に係合片110cを設けており、この係合片110cが上下に移動する移動軌跡上であって上方の限界位置に達した時に係合して蹴る位置に、上限リミットスイッチ110aを外部保持にて配置し、同じく前記移動軌跡上であって下方の限界位置に達した時に係合片110cが係合して蹴る位置に下限リミットスイッチ110bを外部保持にて配置する。この上限リミットスイッチ110aおよび下限リミットスイッチ110bは、係合片110cが係合した時に第1切換バルブ131もしくは第2切換バルブ132に検出信号を送り、この検出信号を受けた側の切換バルブ131,132が開いて圧縮エアーをマスターバルブ133に送る。つまり、上限リミットスイッチ110a、下限リミットスイッチ110b、さらに係合片110cが、検出手段110を構成する。
【0022】
エアー回路130を、図2に基づいて、以下に詳述する。
まず上限リミットスイッチ110aからの検出信号を受けて作動する第1切換バルブ131の作動部は、IN側にエアー配管▲1▼、OUT側にエアー配管▲2▼を連結させており、さらにエアー配管▲1▼がコンプレッサー等のエアー源134に連絡し、エアー配管▲2▼がマスターバルブ133の切り換え部一側にそれぞれ連絡する。
一方、下限リミットスイッチ110bからの検出信号を受けて作動する第2切換バルブ132の作動部は、IN側にエアー配管▲6▼、OUT側にエアー配管▲7▼を連結させており、さらにエアー配管▲6▼がエアー源134に連絡し、エアー配管▲7▼がマスターバルブ133の切り換え部他側に連絡する。
つまり、前記エアー配管▲1▼およびエアー配管▲2▼が、第1の制御配管を構成し、前記エアー配管▲6▼およびエアー配管▲7▼が、第2の制御配管を構成する。
【0023】
マスターバルブ133における一側の作動部は、IN側がエアー配管▲4▼、OUT側がエアー配管▲5▼とそれぞれ連絡する。一方、マスターバルブ133における他側の作動部は、IN側がエアー配管▲4▼、OUT側がエアー配管▲8▼とそれぞれ連結する。また、エアー配管▲5▼、エアー配管▲8▼は、それぞれエアー給排管123、エアー給排管124と連絡し、さらに、エアー配管▲4▼はエアー源134に連絡する。
従って、エアー配管▲4▼およびエアー配管▲8▼が第1配管部を構成し、エアー配管▲4▼およびエアー配管▲5▼が第2配管部を構成する。そのため、マスターバルブ133の切り換え部一側もしくは他側に圧縮エアーが流入すると、この切り換え部が作動し、前記第1配管部もしくは前記第2配管部の何れか一方を圧縮エアーの流路として選択する。
【0024】
また、本実施の形態においては、エアー源134と連絡するエアー配管▲9▼を手動バルブ135を介してエアー配管▲2▼に連絡させている。つまり、このエアー配管▲9▼およびエアー配管▲2▼が第3配管部に相当し、この第3配管部の途中に手動バルブ134を配置している。通常、手動バルブ135を開いている状態では、前記第3配管部に流路は形成されない。しかし、手動バルブ135を閉じる事により、第3配管部の流路がつながり、エアー源134からマスターバルブ133の切り換え部一側に、圧縮エアーが送りこまれる。その結果、マスターバルブ133は、一側に切り換わり、第1配管部が圧縮エアーの流路となる。
従って、エアー圧を無にしている状態からエアシリンダ部120を作動させる際、マスターバルブ134の切り換え部が中立位置にあるために作動しない場合でも、手動バルブ135を閉じる事により、強制的に第1配管部に圧縮エアーの流路が形成され、作動不良を解消できる。
尚、第3配管部および手動バルブ135は、前記の配置に限定されず、手動バルブ135を閉じる事により、前記第2配管部が圧縮エアーの流路となる構成であってもよい。
【0025】
続いて、駆動装置100の作用を、プランジャポンプ1との関係を考慮しつつ、図1および図2を基に説明する。
まず、エアー圧が無の状態から、コンプレッサー等のエアー源を駆動させ、手動バルブ135を閉じる操作を施す。すると、前記第3配管部および第2配管部に圧縮エアーの流路が強制的に形成され、図1(a)に示す如くエアー給排管123から上部室121jに圧縮エアーが流入して、ピストン部122が下降(往動)を開始する。尚、エアシリンダ部120が作動すると手動バルブ135を開き、第3配管部の流路を絶つ。
【0026】
ピストン部122が往動を続けて往動限界位置に達すると、検出ロッド122aに形成する係合片110cが下限リミットスイッチ110bに係合する。すると、図2の如く、第2切換バルブ132が作動して第2の制御配管に流路が形成されてマスターバルブ133の切り換え部他側に圧縮エアーが流入し、第1配管部から第2配管部へ圧縮エアーの流路を切り換える。その結果、図1(b)の如くエアー給排管124から下部室121gに圧縮エアーが流入し、かつ、エアー給排管123からエアーが抜けてピストン部122が上昇(復動)を開始する。
【0027】
また、ピストン部122が復動を続けて復動限界位置に達すると、係合片110cが上限リミットスイッチ110aに係合し、図2に示す如く、第1切換バルブ131を作動させて第1の制御配管に圧縮エアーの流路を形成する。すると、マスターバルブ133の切り換え部一側に圧縮エアーが流入し、第2配管部から第1配管部へ圧縮エアーの流路を切り換える。その結果、図1(a)の如くエアー給排管123から上部室121jに圧縮エアーが流入し、かつ、エアー給排管124からエアーが抜けてピストン部122が再び下降(往動)を開始する。
【0028】
以上の作用が繰り返されてピストン部122が往復動を続ける。尚、ピストン部122に設けた検出ロッド122aおよびピストンロッド122bの軸径は、同一としているため、ピストン部122の上部室121j側の面(上面)および下部室121g側の面(下面)の受圧面積が同一となる。そのため、ピストン部122の往復動が、ピストンロッド122bを介してプランジャ部3に伝わり、このプランジャ部3の往復動によって高粘性液体を圧送する場合にも、往動および復動によって生じる圧送圧力が同一となり、脈動を抑制する。
【0029】
また、検出ロッド122aは先端が自由端であるため、ピストン部122の往復動によって芯振れを発生し易い。従って、この芯振れによってカバー部150に形成する摺動穴153は偏磨耗する。しかし、カバー部150はシリンダ室121を構成する上カバー121aに着脱自在であるため、図3に示す如く、適宜取り替え交換する。
【0030】
以上説明した駆動装置100の作用により、プランジャポンプ1が作動する。つまり、駆動装置100のピストン部122が往復動すると、プランジャ部3が往復動し、この往復動によって、供給源PTから筒動部20内に塗料等の高粘性液体が吸い込まれ、かつ、プランジャ部3の先端部分に形成する内部流路および上蓋部4に形成する吐出穴(図示せず)から外部流路OUTに吐き出されて高粘性液体の圧送が行われる。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係る駆動装置の効果を説明する。
(1)両ロッド形複動シリンダにおける一方のロッドが、カバー部に形成する摺動穴に嵌通し、かかるカバー部がシリンダ室の外側に着脱自在に取り付けられるので、前記一方のロッドが往復動する事によって生じていたシリンダ室の磨耗を防止し、一方で、カバー部に磨耗を生じた場合には、適宜取り替える事により簡単に修理可能となる。
(2)エアー回路に第3配管部および手動バルブを形成すると、エアー源の駆動事に、第1配管部もしくは第2配管部の何れか一方に確実に圧縮エアーの流路を形成して両ロッド形複動シリンダを作用させるため、プランジャポンプの作動不良を防止できる。
(3)凝水受け皿を配置する事により、圧縮エアーの影響によって凝水が発生した場合にも、この凝水が他の機器に影響を及ぼしたり、塗料タンク内に落ちて塗装等の精度不良が発生する不都合を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプランジャポンプ駆動装置の縦断面図であり、(a)はピストン部が下降限界位置に達した状態図、(b)はピストン部が上昇限界位置に達した状態図。
【図2】プランジャポンプおよびプランジャポンプ駆動装置からなる塗料供給装置の概略図およびエアー回路図。
【図3】プランジャポンプ駆動装置の上カバーを示す一部拡大縦断面図。
【図4】従来型駆動装置の縦断面図であり、(a)はピストン部が下降限界位置に達した状態図、(b)はピストン部が上昇限界位置に達した状態図。
【図5】プランジャポンプおよび従来型駆動装置からなる塗料供給装置の概略図およびエアー回路図。
【図6】従来型駆動装置の上カバーを示す一部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
100:プランジャポンプ駆動装置(駆動装置)
110:検出手段
110a:上限リミットスイッチ
110b:下限リミットスイッチ
110c:係合片
120:両ロッド形複動シリンダ(エアシリンダ部)
121:シリンダ室
121a:上カバー
121b:下カバー
121c:貫通穴
121d:下摺動穴
121e,121i:パッキン部材
121f:上部室
121g:下部室
121h:シリンダチューブ
121j,121k:スタッドボルト
122:ピストン部
122a:検出ロッド
122b:ピストンロッド
123,124:エアー給排管
125:支持部材
130:エアー回路
131:第1切換バルブ
132:第2切換バルブ
133:マスターバルブ
134:エアー源
135:手動バルブ
136:逆止弁
▲1▼,▲2▼,▲4▼,▲5▼,▲6▼,▲7▼,▲8▼,▲9▼:エアー配管
140:凝水受け皿
150:カバー部
151:スプリングワッシャー
152:ボルト
153:摺動穴
1:プランジャポンプ
2:シリンダ部
3:プランジャ部
31:プランジャロッド
32:ポンプ内ピストン部
4:上蓋部
6:下蓋部
M:従来型駆動装置
J:検知手段
N:エアシリンダ部
N1:シリンダ室
N2:ピストン部
n9:検出ロッド
n10:ピストンロッド
N3,N4:エアー給排管
N5:支持部材
Q:エアー回路
Q4:エアー源
Q3:マスターバルブ
P:プランジャポンプ
A:筒胴部
B:プランジャ部
B1:プランジャロッド
B2:ポンプ内ピストン部
C:上蓋部

Claims (4)

  1. 両ロッド形複動シリンダの一方のロッド側に形成する検出手段が、前記両ロッド形複動シリンダにおけるピストン部の往復動限界位置を検出するとともに、この検出手段からの信号を受けたエアー回路が、前記ピストン部の往復動を制御して他方のロッド側に配設するプランジャポンプを作動するプランジャポンプ駆動装置において、
    前記一方のロッドが挿通する貫通穴が形成されたシリンダ室の壁面と、
    この壁面に、外側から着脱自在に取り付けられるカバー部と、
    このカバー部に形成され、前記貫通穴より小径であり、かつ、前記貫通穴に挿通した一方のロッドが摺動可能に嵌通する摺動穴と、
    を有する事を特徴とするプランジャポンプ駆動装置。
  2. 前記一方のロッドの先端が自由端となる事を特徴とする請求項1に記載されたプランジャポンプ駆動装置。
  3. 前記エアー回路は、前記両ロッド形複動シリンダにおけるピストン部によって区切られたシリンダ室の内、一方のシリンダ室とエアー源とを連絡する第1配管部、および、他方のシリンダ室と前記エアー源とを連絡する第2配管部と、前記検出手段による前記ピストン部の往復動限界位置の検出で作動する第1および第2の切換バルブの作動部に連結された第1および第2の制御配管と、この第1および第2の制御配管が一側もしくは他側の切り換え部に連結され、前記制御配管からの圧縮エアーの流入により、前記第1配管部もしくは前記第2配管部の何れか一方を圧縮エアーの流路として選択するマスターバルブと、前記マスターバルブにおける一側もしくは他側の切り換え部と前記エアー源とを連絡する第3配管部に配設された手動バルブと、
    からなる事を特徴とする請求項1に記載されたプランジャポンプ駆動装置。
  4. 前記両ロッド形複動シリンダの下部周りに凝水受け皿を配設した事を特徴とする請求項1または請求項2に記載されたプランジャポンプ駆動装置。
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