JP3868512B2 - エンジンの不点火状態を検出するための装置 - Google Patents

エンジンの不点火状態を検出するための装置 Download PDF

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は内燃機関内での不点火(ミスファイア:misfire)検出の分野に関し、かつより特定的には作動中のエンジンのスペクトル活動の解釈によってエンジンにおける燃焼事象の間における不点火を判定するための方法、および対応する装置、に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃焼事象の不点火を検出するために種々のシステムがエンジンに関して用いられている。もしあるシリンダが反復して不点火を起こせば、典型的にはそのシリンダへの燃料が遮断される。これは多量の不燃焼の燃料が排気触媒にわたされるのを防止する。これは前記触媒の性能および有用な寿命の劣化を防止するために行なわれる。
【0003】
1つの形式のシステムは点火(イグニション:ignition)に関係する不点火を検出するために点火システムに結合される。この機構は、それが可能な不点火条件の部分集合であるイグニションに関係した不点火条件のみを検出できかつしたがって広範囲の動作条件にわたり正確に不点火を判定するのに必要な完全な機能を欠いているため都合が悪い。
【0004】
他の機構はエンジンからの排気ガス流の温度を測定するものである。また、一酸化炭素および炭化水素の含有量を検知して不点火状態を判定することもできる。これらの機構の双方ともセンサシステムの遅い応答速度および不利な自動車の環境におけるセンサの限られた耐久性により悩まされる。
【0005】
他の機構はエンジンのクランクシャフトの平均角速度を監視する。不点火状態を予測するための試みにおいてこの平均のエンジンクランクシャフトの速度に対し符号解析(signature analysis)が行なわれる。他の機構は平均のエンジンクランクシャフト加速度を測定することに依存する。これらの機構の双方ともそれらが複数の燃焼サイクルの平均に依存するため不正確である。このことはこれらの機構が過渡的な動作状態および強い燃焼の変化性(variability)を有する他の状態の間には不正確かつ信頼できないため問題である。燃焼の変化性は、クランクシャフトの共振特性による、クランクシャフトのねじれ効果、およびオルタネータ、エアコンディショナのコンプレッサ、ファン、その他のような種々のエンジンのアクセサリーの影響を含む数多くの形式で発生する。
【0006】
さらに、検知された信号の不点火成分はエンジンの全動作範囲にわたり振幅および周波数がかなり変動する。平均化機構は定常状態からの変化を予測することに依存するから、それらは本質的にこれらの過渡的動作条件の下では正確性を失う。これらの効果は典型的には往復運動する慣性トルク、およびクランクシャフトのねじれ振動によって引き起こされるエンジン負荷トルクの変動に帰する。
【0007】
他の機構は圧力変換器の使用によって、燃焼室の排気経路における圧力または流量の変動を測定するものである。符号解析により、この圧力変換器の出力は不点火状態を検出するために所定の信号と比較される。
【0008】
他のシステムはエンジンからのオーディオ出力の分析を考えている。それは排気ノイズの周波数スペクトルを測定するためにオーディオセンサを排気システムの出力に結合することによりエンジンの点火性能を分析することに依存する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この機構、および前述の排気測定機構もまた数多くの欠点を有している。例えば、それは実質的に、この場合には排気システムにおける、結合媒体の特性に依存する。排気システムは、排気管に結合された、排気マニホールドを含み、前記排気管は触媒変換器に結合され、該触媒変換器は消音器に結合され、該消音器は排気筒に結合されている。このような構造のため、この構成は排気システムに結合されるエンジンおよび車両の振動を含むエンジン性能に関係しないオーディオノイズ発生源からの干渉を受けやすい。この結合媒体の共振はエンジンによって与えられる調波スペクトルを増大させ得る。また、その大きな体積寸法のため、排気システムは利用可能な信号を低減するローパスフィルタのように作用し、したがって計測の精度に影響を与える。さらに、エンジンからのオーディオ出力の伝搬時間は排気システムが加熱するに応じて、あるいは冷却するに応じて変化する。さらに、過渡的エンジン動作条件の下での精度は排気システムの長さに関連するタイムラグによって損傷される。このため、エンジンの同期的チューニングは保証できない。また、個々のシリンダのオーディオ出力が通過する長さは各シリンダによって異なり、それは排気マニホールドの異なる排気ランナ長のためである。これは排気バルブが開く時からそれが検知される時までの遅延を変化させる。各シリンダからセンサ手段へのこの可変長の結合はまたエンジンにより提供される調波スペクトルをシフトさせ得る。これは異なるシリンダにおいて排気バルブからオーディオセンサまで進行するのに圧力パルスが必要とする異なる時間量によって引き起こされる圧力波の反射のためである。さらに、エンジンの排気システムは最適のエンジン性能のためにチューニングされる。この機構を使用することにより、このチューニングはさらに複雑になるが、それはチューニング経路にオーディオセンサを設けることについての余分の考慮を要するためである。また、前記オーディオセンサは耐久性の制限がある。
【0010】
要するに、従来技術の不点火検出機構は不正確であり、過渡的なエンジン動作条件に応答するのが遅く、かつ動作中のエンジンにおいてあり得る広範囲の不点火状態を検出する能力が不完全である。
【0011】
したがって、本発明の目的でもありかつ必要なことは、正確であり、過渡的なエンジン動作状態に迅速に応答することができ、動作中のエンジンにおいてあり得る広範囲の不点火状態を検出可能であり、最小の構成のみを必要とし、かつ異なるエンジンファミリに容易に適用可能な内燃機関における不点火を検出するための改善されたシステムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明によれば、作動するエンジンの不点火検出システムにおける信号の忠実度を改善するための装置が提供され、該装置は、前記動作しているエンジンの加速行動を示す加速信号を提供するための加速度計測手段と、前記動作しているエンジンの速度を決定するための手段と、前記動作しているエンジンの速度に依存してプログラム可能なろ波手段であって前記加速度計測手段により与えられる加速度信号に応答してろ波された加速度信号を提供するためのろ波手段とを具備する。
【0013】
さらに、前記フィルタ手段により提供された前記ろ波された加速度信号を受信し、かつ正常な点火状態を表わす複合信号の一部による加速度の挙動に対応して、正常点火信号を提供しかつ、前記正常点火信号の提供と同時に、不点火状態を表わす前記複合信号の他の部分による加速度の挙動に対応して、不点火信号を提供するための加速度弁別手段、および共に前記加速度弁別手段により提供される、前記正常点火信号および前記不点火信号を受信し、かつ前記不点火信号の大きさが前記正常点火信号の大きさを超えたとき不点火指示を提供するための比較手段、を設けることができる。
【0014】
このような構成により、作動しているエンジンの燃焼プロセスの性能を示す加速度特性に関連する運動を測定することを通してスペクトル活動を監視することにより不点火状態の存在を検出するシステムが実現され、従来技術の不都合が除去される。
【0015】
【実施例】
好ましい実施例では、動作しているエンジンのスペクトル活動を監視することにより不点火状態の存在を検出するためのシステムが説明される。この好ましい実施例においては、動作しているエンジンの、燃焼プロセスの性能を示す、ある特性、好ましくは加速特性、に関係するスペクトルが考慮される。この特性を計測するための数多くの種々の手段が不点火状態を判定するための適切な情報を生み出す。例えば、加速度計によりエンジンの振動を測定する手段、光学的手段、イオン化または電離手段、シリンダ内の燃焼現象を測定するための圧力手段、または燃焼プロセスを示す加速度特性に関連する全ての運動を測定するための手段が有用である。当業者はこの開示の意図から離れることなくこれらの手段に置き換えることができる他の同様の手段および方法を認識するであろう。
【0016】
図1および図2のチャートは動作しているエンジンの燃焼性能を示すサイクル/回転(cycles/revolution)領域における加速度のスペクトル的ふるまいを示す。前記サイクル/回転領域における表現は都合が良く、それは燃焼、エンジンの不均衡、および(オルタネータ、エアコンディショナのコンプレッサ、ファン、その他のような)エンジンのアクセサリーによる加速度の変動はエンジン速度にかかわりなく同じサイクル/回転の発生周波数に留まっているためである。
【0017】
図1には、4ストローク6シリンダのエンジンの正常な点火状態によるエンジンの点火スペクトルが示されている。加速度の変動の出力は特に3 (101),6 (103),および9 (105)サイクル/回転で始まるシリーズにおいて顕著である。もちろん高次の調波(harmonics)、または部分音(partials)、が前記シリーズにあるが、それらは組織全体のノイズと比較すると微々たるものである。また、参照数字107で示された強い応答に注目すべきである。これはクランクシャフトのねじり効果から直接生じるスペクトル応答を表わす。正常な点火スペクトル現象はサイクル/回転領域においてエンジンの速度と独立であり、かつねじり振動のスペクトルは前記ねじり振動が一定周波数のふるまいを有するとすれば、サイクル/回転領域においては変化し得るものであることに注目すべきである。
【0018】
図2は、1つのシリンダが点火していない不点火状態によるエンジン点火スペクトルを示す。出力は依然として3 (101′),6 (103′),および9 (105′)サイクル/回転で始まるシリーズにおいて特に顕著であるのみならず、1/2 (201),1 (203),3/2 (205),2 (207),および5/2 (209)サイクル/回転においても顕著であることに注目すべきである。このサブハーモニック(sub−harmonic)シリーズのふるまいは1つのシリンダのみが不点火であることを示している。もし1対のシリンダが不点火となれば、1および2サイクル/回転と共にスタートするシリーズに顕著なエネルギが現われる。このふるまいはまったく普通にあることであり、かつ、今日のイグニションシステムにおいて典型的に見られる、共用(shared)イグニションコイルの障害によるものである。
【0019】
もちろん、異なる数のシリンダを備えたエンジン構成においては、不点火のイグニション対は異なるが、しかし同様に予測可能なスペクトル挙動を持つことになる。さらに、不均一(non−even)点火エンジンにおいては、加速度特性のスペクトル挙動は対応して予測可能なスペクトル挙動を持つ。
【0020】
2ストロークまたは4ストロークであれ、全てのエンジンに対する基本的な、または最も低い次数の点火周波数は以下の関係によって表現可能である。
【数1】
f=360/Δθ [サイクル/回転]
この場合、
360=度/回転(degrees/revolution)であり、
かつ、均一点火(even firing)エンジンに対しては、
Δq=シリンダ点火の間の度数であり、
かつ、不均一点火(uneven firing)エンジンに対しては、
Δq=点火パターンにおける反復の間の度数である。
【0021】
全ての均一点火エンジンに対する基本的な、または最も低い次数の不点火周波数は次の関係で表現できる。
【数2】
2ストローク=1サイクル/回転
【数3】
4ストローク=1/2サイクル/回転
【0022】
上に与えられたスペクトル関係に対するシリーズ全体は次のようにして決定論的に近似できる。単一シリンダエンジンに対するガス圧力によるエンジンのクランクシャフトに対するトルクは次の式によって近似できる。
【数4】

/T=1+ Σ Wsin[nθ+φ
n=1/2,1,3/2,2,……
この場合、
=瞬時圧力トルク
=エンジンの平均トルク
,f=エンジンの形式および動作条件によって変化する係数
n=調波次数
q=エンジンの回転位置、である。
【0023】
均一または一様な点火インターバルを有する典型的な4ストロークエンジンに対しては、トルクベクトルはnが2で除算したシリンダの数の倍数である時増大し、かつ通常の動作条件の下でのnの全ての他の値に対し相殺する(cancel)。しかしながら、図2に示されるように、かつ前に述べたように、単一のシリンダが不点火になると、全ての低い次数(n=1/2,1,3/2,2,……)が正常な点火次数に加えて存在する。前記点火次数において対向ストロークに関し対で不点火が生じた場合、前に述べたように、より高い次数のみが存在する。したがって、不点火の検出はシリーズn=1/2,1,3/2,2,……のスペクトルの存在を観察することによって達成できる。これは全てのエンジン負荷および速度に対し有効である。
【0024】
異なるシリンダ構成に対する4ストロークの、均一点火エンジンに対する特徴的周波数を示すチャートは次のように与えられる。
【表1】
シリンダの数
イグニション (点火より低い)付加的周波数
対 点火周波数1 シリンダ不点火 不点火
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
4 n=2,4,6,…… n=1/2,1,3/2, n=1
……
6 n=3,6,9,…… n=1/2,1,3/2, n=1,2
……
8 n=4,8,12,… n=1/2,1,3/2, n=1,2,3
……
ここでn=サイクル/回転(cycles/revolution)である。
【0025】
したがって、不点火状態から生じるスペクトルは正常な点火状態に関連するスペクトルより下の固定されたスペクトル距離に位置することになる。
【0026】
上に述べた挙動を認識するためのシステムは、作動するエンジンに結合され、該作動するエンジンのスペクトル活動を表わし、エンジンの性能を表示する、スペクトル信号を提供するためのスペクトル検知手段を含む。好ましい実施例においては、角度変位を計測するためにクランクシャフト位置センサが使用され、かつ次にクランクシャフトの加速度を表わす複合信号を提供するよう調製される(conditioned)。後に詳細に説明する、他の実施例は、作動するエンジンの燃焼プロセスの性能を示す、加速度特性に関連する運動を計測するための他の検知機構を含む。
【0027】
スペクトル弁別手段が前記計測手段によって提供される複合スペクトル信号を受信し、かつ正常な点火状態を表わす複合スペクトル信号の一部に起因するスペクトルエネルギに対応する正常点火信号を提供する。もし、不点火状態が存在すれば、前記スペクトル弁別手段はさらに作動するエンジンの不点火状態を表す複合スペクトル信号の他の部分に起因するスペクトルエネルギに対応する、不点火信号を提供する。次に、もし該不点火信号の振幅が前記点火信号の振幅を所定の率または量だけ超過すれば不点火指示が提供される。
【0028】
図3は作動するエンジンにおける不点火状態の改善された検出を可能にするためのこの挙動認識戦略を適用する不点火検出システムのシステムブロック図を示す。好ましい実施例では、6シリンダ、4ストロークエンジンが使用される。好ましい実施例では、離散的時間信号処理要素を使用して不点火状態を検出するための中央要素が構成される。
【0029】
あるいは、当業者は、伝統的なアナログ回路を含む、伝統的な連続時間信号処理要素を使用したもののような他の等価な実施例に気が付くであろう。離散的時間信号処理はそれが連続的な時間信号処理要素に対して持っている利点のため選択された。これらの利点はより少ない部品、安定な決定性能、エージングがないこと、ドリフトがないこと、調整がないこと、種々のエンジンに対し容易にチューニング可能であること、高いノイズ免疫性、および自己テストの可能性を含む。
【0030】
前に述べたように、角度変位を測定するためにクランクシャフトの変位センサが使用され、該角度変位は次に作動するエンジンにおける燃焼プロセスによるクランクシャフトの加速度を表す複合スペクトル信号を提供するよう調製される。その測定を行なうために、図3においては、センサ301は、作動するエンジンのクランクシャフトに取り付けられた回転するホイール305上の通過する歯(tooth)303を計測する。クランクシャフトにおける歯付きホイールを使用するこの方法はエンジン制御の分野においてありふれた事である。もちろん、当業者は角度変位を計測するために数多くの他の、実質的に等価な、手段および方法を認識するであろう。エンジンの角度変位信号307がセンサ301によって提供される。好ましい実施例では、エンジンが作動するに応じて、該角度変位信号307はセンサ301が歯303および引き続く間隔部分311を検知した時遷移する論理レベルの信号である。したがって、作動するエンジンにおける燃焼プロセスに応じて、歯付きホイール305が回転するに応じて、角度変位信号307は実質的に角速度、またはエンジン速度に応じた矩形波形となる。
【0031】
この角度変位信号307は要素309へ提供される。要素309は作動するエンジンのクランクシャフトの加速度を決定する。当業者はこのためのいくつかの手段および方法に気が付くであろう。好ましい実施例では、前記矩形波307の隣接する遷移の間の経過時間インターバルが比較されてクランクシャフトの加速度を決定する。なんらかのねじれ振動または不点火挙動に関連しない他の加速度効果を除去するためにこの決定された加速度をろ波することが好ましい。これについては後に説明する。
【0032】
前記加速度情報は次に要素313に与えられる。好ましい実施例では、要素313は前記加速度情報をエンジンの角度変位と同期してサンプルする。前に述べたように、エンジンの点火および不点火スペクトルを検出するためのものである、注目の加速度情報のスペクトル現象は、もしエンジンの同期サンプリングが使用されれば、エンジンの速度に無関係である。したがって、この実施例では、要素313は単に前記角度変位信号307によって制御されるゲートである。要素313は動作するエンジンの燃焼性能に関係するエンジンのスペクトル放射を表す、複合スペクトル信号、または捕捉された(acquisitioned)エンジンクランクシャフト加速度信号317を出力する。
【0033】
前に述べたように、好ましい実施例では離散的時間信号処理要素に依存する。要素315はデジタル信号プロセッサ、またはDSPを表す。要素315内に示された構成要素のシステムレベルのブロック図の要素は適切なソフトウェアルーチンを有するマイクロコード化されたハードウェア手段を表す。この場合モトローラのDSP56001が装置315として使用される。モトローラのDSP56001は毎秒1000万(ten million)以上の命令を実行する能力を有し、かつ24ビット幅のデータパスにより144dBのダイナミックレンジを提供する。もちろん、当業者は他の等価的に有用なDSP装置、または実質的に同じ機能を有するハードワイヤの、または他のマイクロコード化された手法に気が付くであろう。
【0034】
この構成の重要な要素は、要素319で表される、デジタルフィルタを含む。このフィルタは図7に詳細に示される3つの別個のフィルタからなる。
【0035】
図7を参照すると、このフィルタ319はクランクシャフトのねじれスペクトル成分からのなんらかの影響を除去するために配置されたノイズろ波手段、またはノッチフィルタ701を含む。このノイズろ波手段701、またはノイズスペクトル弁別手段は、この場合は前記捕捉したエンジンクランクシャフト加速度信号317である、複合スペクトル信号を受信し、かつ前記複合スペクトル信号の所定のノイズ成分がないノイズろ波された信号703を提供する。この場合、前記所定のノイズ成分はクランクシャフトねじれ振動である。サイクル/回転(cycles/revolution)領域がこの実施例では使用されているから、かつねじれ振動スペクトル成分は周波数領域において一定であるから、このフィルタ701はエンジン速度と同期してチューニングされなければならない。このため、要素333はエンジン速度を決定しかつエンジンクランクシャフト計測装置301,303,305,311,307の速度に対応する出力変数335を提供する。
【0036】
フィルタ701のチューニングはエンジン速度に対応する可変フィルタ係数を得ることにより達成される。これは特に前記モトローラのDSP56001において都合が良く、かつ択一的(alternative)フィルタ係数を有するルックアップテーブルの使用によって達成される。あるいは、フィルタ係数の再計算がエンジン速度を示す信号335に応じてフィルタ701を、事実上、チューニングするために使用できる。また、当業者は前記データを周波数領域へと再サンプルし、固定されたフィルタを適用し、かつ他の選択肢としてサイクル/回転領域へと再サンプルする方法に気が付くであろう。フィルタ701は点火フィルタバンク707および不点火フィルタバンク705の双方にノイズろ波された信号703を提供する。
【0037】
ノッチフィルタ701について上述したように、フィルタ705および707もまたサイクル/回転領域でのスペクトルエネルギを考慮するよう設計されている。他の実施例では、いくつかはここで説明するが、これらのフィルタ701,705,および707は周波数領域においてデータに対して動作するよう設計される。
【0038】
前記点火フィルタバンク707はノイズろ波された信号703から期待される3,6,および9サイクル/回転における正常な点火に関連するスペクトルエネルギを抽出するよう設計されている。あるいは、もし精度がより低くても良ければ、点火フィルタバンク707は前記複合スペクトル信号317から予期されるスペクトルエネルギを直接抽出することができる。点火フィルタバンク707は動作しているエンジンの正常な点火状態によって引き起こされるエネルギを表すノイズろ波された信号703の一部に帰するスペクトルエネルギ、または出力に対応する、正常点火信号321を提供する。
【0039】
不点火フィルタバンク705は1/2,1,3/2,2,および5/2サイクル/回転での不点火に関連するノイズろ波された信号703から予期されるスペクトルエネルギを抽出するよう設計されている。該フィルタバンク705は動作中のエンジンの不点火状態を表す前記複合スペクトル信号の他の部分に帰するスペクトルエネルギに対応する、不点火信号323を提供する。
【0040】
好ましい実施例では、6シリンダ、4ストロークのエンジンが使用されていることに注意を要する。もし他のエンジン構成が使用されれば、適切なスペクトル関係は表1に示されるものとなる。
【0041】
もちろん、当業者は力の不均衡、道路に関連する外乱、およびエンジンのアクセサリに関連するノイズによるもののような、他の望まれないシステム的ノイズの消去を含む、ノッチフィルタ701の他の用途を認識するであろう。これらの他の現象のいくつかをろ波除去するために、複数のノッチ、または異なるようにチューニングされた阻止帯域、を使用できる。
【0042】
前記デジタルフィルタ701,705,707は有限インパルス応答、またはFIRフィルタとして構成される。あるいは、無限インパルス応答、またはIIRフィルタを使用できる。デジタルフィルタ設計の主題に関してはかなりの量の卓越した今日の文献が入手可能である。この文献にはMcGraw−Hill Inc.により1979年に発行され、かつAndreas Antoniouにより著わされ、“DIGITAL FILTERS:ANALYSIS AND DESIGN”と題するテキストブックが含まれる。Prentice Hall Inc.により1990年に発行された他の卓越した文献は“DEGITAL SIGNAL PROCESSING IN VLSI”と題するものである。ここに述べられた実施例においては、これらのデジタルフィルタを実現するために前記DSP56001の装置315がプログラミングされている。FIRフィルタはこのDSP 315使用して非常に一般的に設計されている。
【0043】
好ましい実施例では、かつ後に説明する他のものの内のいくつかにおいては、注目のスペクトル現象はサイクル/回転領域におけるエンジン速度に依存しないという事実によりエンジンの同期サンプリングに適用するのに都合の良いものとなっている。これを行なうため、3,6,および9サイクル/回転における正常な点火に対する、かつ1/2,1,3/2,2,および5/2サイクル/回転における不点火に対するデジタルフィルタの係数がサイクル/回転領域においてナイキスト理論に従ってサンプリング、またはデータ、レートに関して特定される。したがって、エンジンが速度を変えた時、デジタルフィルタの係数はサンプリングレートに対し固定された関係を有するから、注目の現象はサイクル/回転領域において一定に留まっており、前記フィルタ701,705,707は事実上追従する。
【0044】
ろ波の後、正常点火信号321および不点火信号323はデジタルフィルタ705および707から要素325へと提供される。要素325は不点火信号323の振幅が点火信号321の振幅を所定の率または量だけ越えた場合に不点火指示信号327を提供する。この所定の率などは異なるエンジンファミリに対して調整可能にすると好ましい。
【0045】
不点火指示信号327は好ましくは該不点火を起こしているシリンダへの燃料の輸送を遮断する要素329に提供される。該不点火指示信号327はまた他のエンジン制御装置、または診断装置に不点火状態を報告するためにこのシステムの外部にも供給できる。
【0046】
不点火指示信号327と一致する特定のシリンダを識別するために要素331が設けられている。要素331は現在燃焼プロセスにあるシリンダを計算するために角度変位信号307およびTDCマーカ信号339を考慮する。他のセンサ341および歯(tooth)337がエンジンのクランクシャフトに取り付けられ、かつ前記TDC、またはシリンダ識別、マーカ信号339を提供するために使用される。いったん正確に不点火を識別するという困難なタスクが完了すると、不点火を生じているシリンダを識別しかつディスエーブルする数多くの装置および方法がエンジン設計の当業者には良く知られている。
【0047】
上記好ましい実施例において説明した手法により、点火および不点火燃焼性能に関連する、測定された加速度特性は、歯付きホイール305により具現される、動作しているエンジンと、センサ301によって表わされる、センサシステムとの間の測定経路長に依存しないことに注目すべきである。これはまた複数シリンダ設計においても当てはまる。さらに、結合媒体としての自由空間を有することは、必然的に耐えがたい負担となる結合媒体に依存する従来技術のシステムのように、エンジンに対し負荷を与えることはなくかつ測定された特性に実質的な影響を与えることもない。
【0048】
この実施例のエレガンス(elegance)はエンジン速度によって直接得られる入力データレート、またはサンプルレートに依存する固定された、安定なスペクトル弁別手段を含む。このエンジンに同期したサンプリング手法は従来技術において使用された同調アナログフィルタ構成によっては可能ではなく、デジタルフィルタにより都合の良いものとなる。また、燃焼性能を測定するためにエンジンの単一のポイントが使用されるため、該測定が測定経路長および形状に無関係であり、したがって従来技術のように測定経路結合またはマルチパスエラーは導入されない。
【0049】
他の実施例が図4、図5および図6に示されている。図4においては、同じクランクシャフト検知システムが、サイクル/回転領域ではなく、周波数領域に関連したデジタルフィルタと共に使用されている。
【0050】
要素313′は固定されたサンプリングレートで要素309によって提供されるクランクシャフトの加速度情報を入力する。もちろん、この固定されたサンプリング速度はエイリアシングが生じないことを保証するためにナイキスト理論の要件に適合するのに充分高くなるよう選択される。要素313′はクロッキング発振器によって制御されるゲートを使用して構築され、かつ一定のサンプルレートで出力317′を要素319′に提供する。
【0051】
図8を参照すると、このフィルタ319′は、図7において詳細に示された、前記フィルタ319に見られるのと実質的に同じ構造を有する。しかしながら、この手法は、時間において、固定されたサンプリングレートを使用するから、317′で表わされるデータは周波数領域にある。したがって、デジタルフィルタ701′は固定的なものとすることができ、かつデジタルフィルタ705′および707′はエンジン速度に追従するためにチューニング可能でなければならない。これは、サンプリングレートが固定されているから、およびねじれ振動スペクトル現象が周波数領域において固定されているから、デジタルフィルタ701′は固定できるためである。また、注目の点火および不点火スペクトル現象はそれが前記サイクル/回転領域における実施例において行なったように周波数領域において一定に留まっておらず、かつしたがってこれらのフィルタ705′,707′はエンジン速度に追従するために同調されなければならない。この実施例では、エンジン速度変数335がフィルタ705′および707′をチューニングするために提供される。
【0052】
前記好ましい実施例において述べたように、好ましくは、フィルタ701′はノッチフィルタとして設計されるが、ここではフィルタ係数は固定されかつ周波数領域において特定される。特に、フィルタ701は、3,210RPMにおいて4.5サイクル/回転(cycles/revolution)に対応する240ヘルツ(Hz)に固定チューニングされている。このフィルタは固定的なものとされているが、それは実効クランクシャフトねじれ振動効果が周波数領域において固定されているからであることに注目すべきである。
【0053】
このフィルタ701′の出力703′、またはノイズろ波された信号、は他のフィルタ705′,および707′にねじれ振動のない信号を提供する。
【0054】
フィルタ707′は知られたエンジン速度で3,6,および9サイクル/回転を表わす周波数に対応するスペクトルを弁別する応答を有するデジタルマルチ通過帯域フィルタとして構成されている。デジタルフィルタ707′の係数は可変でありかつ周波数領域において特定される。特に、フィルタ707′は3,210RPMのエンジン速度に対し160ヘルツ,320ヘルツおよび480ヘルツに同調されている。もしエンジン速度が1,605RPMへと50%だけ低減されれば、前に述べたように新しいフィルタ係数がルックアップされ、かつフィルタ707′が対応して80ヘルツ,160ヘルツ,および240ヘルツに同調される。
【0055】
フィルタ705′はまた1/2,1,3/2,2,および5/2サイクル/回転における不点火を表わす周波数に対応するスペクトルを弁別する応答を有するデジタルマルチ通過帯域フィルタとして構成される。デジタルフィルタ705の係数は可変でありかつ周波数領域において規定される。特に、フィルタ705は3,210RPMのエンジン速度に対し27ヘルツ,53ヘルツ,80ヘルツ,106ヘルツ,および160ヘルツに同調される。もしエンジン速度が1,605RPMへと50%だけ低減すれば、新しいフィルタ係数が、前に述べたように、ルックアップされ、かつフィルタ705はこれに応じて13ヘルツ,27ヘルツ,40ヘルツ,53ヘルツ,および80ヘルツに同調される。
【0056】
これらのフィルタ707′および705′の各々はそれぞれ予測される点火周波数および不点火周波数に位置するスペクトルエネルギを指示するために信号321′および323′を対応して出力する。他の要素は図3についての説明において前に述べたのと同様に動作する。
【0057】
図5においては、エンジンに装着された加速度計501、便宜的にはノック検出のために使用できるのと同じもの、が燃焼性能を測定するために使用されている。センサ手段の置き換えは別としてこの実施例は前記好ましい実施例と同様に動作する。
【0058】
図5はサイクル/回転領域における測定にとって一般的なエンジン同期サンプリング手法を使用して示されているが、固定サンプリングレート、または周波数領域、の手法もこれに代えて適用できる。前に述べた利点に加えて、この手法はノック検出機能のために提供されるものとセンサを共用する。これはコストの節約、工場での導入および現場での修理の容易さおよび現場での信頼性のために意味のあることである。さらに、この手法はクランクシャフトのねじれ振動に鈍感である。
【0059】
図6においては、燃焼性能を測定するためにシリンダ内センサ601が使用されている。種々の形式のセンサが使用できる。これらのうちの部分集合は光学的、圧力、および電離センサを含む。また、シリンダの各々についてセンサを使用できる。もしセンサが複数のシリンダに対して設けられれば、それらの出力は組み合わされて不点火検出システムへ入力されるのが好ましい。あるいは、各センサを個別に分析することができる。図6は周波数領域での手法を示す。
【0060】
要素313′はシリンダ内センサ601によって提供された燃焼情報を固定されたサンプリングレートで入力する。この要素313′は図4において説明された要素と同じである。サンプルされたデータ317′はフィルタ319′に提供される。該フィルタ319′は図4で説明されたフィルタと同様に動作するよう設計されている。他の要素は図3に関する説明において前に記載したのと同様に動作する。
【0061】
あるいは、もしシリンダが個別に分析されれば、前記デジタルフィルタは適切な点火に対する1/2(one−half)サイクル/回転を検出するよう同調され、点火の欠如または1/2サイクル/回転における大幅に減衰した点火エネルギは不点火を指示する。
【0062】
もちろん、エンジンに同期したサンプリング手法もこれに代えて使用できる。前に述べた利点に加えて、この手法は燃焼プロセスを直接測定しかつ、他の検知技術に影響を与える、クランクシャフトのねじれ効果のような、外来のシステム的ノイズ発生源により影響を受けない。
【0063】
【発明の効果】
結論として、作動しているエンジンの燃焼プロセスの性能を示す加速度特性に関連する運動を測定することを通してスペクトル活動を監視することにより不点火状態の存在を検出するシステムが提示された。前記好ましいおよび代替実施例は従来技術の重大な不都合を克服する。それらの改善は測定経路が直接的であるため不点火状態のより正確な検出ができること、外部の影響に対する改善された鈍感さがあること、マルチパスにより引き起こされるエラーによって影響されない単一測定経路、およびこの手法が複数サイクルを平均することによるいずれの不正確さをも避けることを含む。このシステムはまた、デジタルフィルタ構成のため、より安定でありかつより予測性に富む。さらに、この手法は複数サイクルの平均が使用されないため過渡的エンジン動作状態により良く応答する。この手法はまた放射されるエネルギに依存せず、かつ従来技術のシステムにおいて生じたような測定されるエンジンに対する負荷の問題を生じない。すべてのエンジンが知られたスペクトルで不点火挙動を示すため、このシステムは最小限の較正を必要とするのみであり、かつ異なるエンジンファミリに容易に適用できる。
【0064】
ここに提案された実施例は特定のシステム的手法に依存するが、数多くの他のシステム、および(他の装置と共に)方法もこの手法と同じ利点を生み出すために考案できることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全てのシリンダが設計どおり点火している正常な点火状態によるエンジンの点火スペクトルを示すグラフである。
【図2】 1つのシリンダが設計どおり点火していない不点火状態によるエンジンの点火スペクトルを示すグラフである。
【図3】 本発明の好ましい実施例に係わる点火検出システムのシステムブロック図である。
【図4】 本発明の他の実施例に係わる、エンジン速度に応答するスペクトル分析手段を含む不点火検出システムのシステムブロック図である。
【図5】 本発明の他の実施例に係わる、エンジン装着加速度計を含む、不点火検出システムのシステムブロック図である。
【図6】 本発明の別の実施例に係わる、シリンダ内センサを含む、不点火検出システムのシステムブロック図である。
【図7】 本発明の各実施例において使用される、全てサイクル/回転領域における、ねじれクランクシャフト振動、点火関連スペクトル、および不点火関連スペクトルを抽出するためのデジタルフィルタのシステムブロック図である。
【図8】 本発明の各実施例において使用される、全て周波数領域における、ねじれクランクシャフト振動、点火関連スペクトル、および不点火関連スペクトルを抽出するためのデジタルフィルタのシステムブロック図である。
【符号の説明】
301 センサ
303 ホイールの歯
305 ホイール
307 エンジン角度変位信号
309 クランクシャフト加速度決定要素
311 ギャップ
313 捕捉エンジンスペクトル放射要素
315 デジタル信号プロセッサ
317 捕捉されたエンジンクランクシャフト加速度信号
319 点火および不点火関連スペクトルのスペクトル分析要素
321 正常点火信号
323 不点火信号
325 不点火指示要素
327 不点火指示信号
329 燃料遮断要素
331 作動シリンダ識別要素
333 エンジン速度決定要素
337 歯
341 他のセンサ

Claims (12)

  1. 作動中のエンジンの加速動作に基づき該作動中のエンジンの不点火状態を検出するための装置であって、
    前記作動中のエンジンの加速度を測定するための装置であって、該加速度を測定するための装置は前記エンジンの加速度を表わす複合スペクトル信号を出力するもの、
    前記加速度を測定するための装置から前記複合スペクトル信号を受信し、かつ正常な点火状態を表わす前記複合スペクトル信号のスペクトルの一部のスペクトルエネルギに対応する正常点火信号を出力し、そして前記正常点火信号の出力と同時に、不点火状態を表わす前記複合スペクトル信号のスペクトルの他の部分のスペクトルエネルギに対応する不点火信号を出力するためのスペクトル弁別装置、および
    前記スペクトル弁別装置から前記正常点火信号および前記不点火信号を受信し、かつ前記不点火信号の大きさが前記正常点火信号の大きさを超えた時不点火指示信号を出力するための不点火指示信号出力装置、
    を具備することを特徴とする作動中のエンジンの不点火状態を検出するための装置。
  2. 前記加速度を測定するための装置は前記作動中のエンジンの角度変位に対応するエンジンの角加速度を測定することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記加速度を測定するための装置は前記作動中のエンジンの振動に対応する加速度を測定することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記加速度を測定するための装置は前記作動中のエンジンの加速度に依存するシリンダ内燃焼現象を測定することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. さらに、前記不点火指示信号に応じて、シリンダへの燃料を遮断するための装置を具備することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. 前記スペクトル弁別装置は正常な点火状態を表わす前記複合スペクトル信号のスペクトルの一部のスペクトルエネルギに応答する正常点火スペクトル弁別装置、および不点火状態を表わす前記複合スペクトル信号のスペクトルの一部のスペクトルエネルギに応答する不点火信号スペクトル弁別装置を具備し、前記不点火信号スペクトル弁別装置は前記正常点火スペクトル弁別装置より低い所定の固定されたスペクトル距離をスペクトル的に弁別することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  7. 前記不点火信号スペクトル弁別装置は前記正常点火スペクトル弁別装置の顕著なスペクトル位置の1/2,1,および3/2サイクル/回転に位置する周波数に応答する複数スペクトル弁別装置を含むことを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. さらに、
    前記作動中のエンジンの速度を表わす同期信号を出力するための装置、
    を具備し、前記作動中のエンジンの加速度を測定するための装置は前記同期信号を出力するための装置の前記同期信号に応じたサンプルレートで前記加速度を測定することを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 前記スペクトル弁別装置のスペクトル位置は同調可能であることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  10. さらに、
    前記作動中のエンジンの速度を表わす同期信号を出力するための装置、
    を具備し、前記スペクトル弁別装置の前記スペクトル位置は前記同期信号を出力するための装置の前記同期信号に応じて同調されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 前記加速度を測定するための装置は複数シリンダエンジンにおける前記加速度を測定するための装置と前記作動中のエンジンとの間の距離に依存することなく前記加速度を測定することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  12. 前記加速度を測定するための装置の結合媒体は前記エンジンに対し負荷を与えずかつ前記測定される加速度に対し実質的な影響を与えないことを特徴とする請求項11に記載の装置。
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