JP3866975B2 - ガスメータ及びガスメータの検査方法 - Google Patents

ガスメータ及びガスメータの検査方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガスメータ及びガスメータの検査方法に関し、特に、検査時間短縮及び検査簡便化に有効なガスメータ及びガスメータの検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、検出したガス流量に基づいてガス使用量を積算して表示する機能や、流量異常等を検出して各種異常処理を行う保安機能を備えた電子式ガスメータが知られている。そして、このような電子式ガスメータは、出荷前に製造工場内等で検定や器差検査が行われるが、このために多大な時間がかかるという問題があった。この問題と従来のガスメータの検査方法について図6を用いて説明する。
【0003】
図6は、この種のガスメータの検査に関する全体的な構成を示すブロック図である。図6に示すように、ガスメータの検査においては、クリーンルーム20内に被検査ガスメータ1a及び基準器2a、2b、2cが配置される。この際、クリーンルーム20内は、例えば、温度23±1℃、湿度55%に空調制御される。ガス配給管3は、ガス供給源から検査用ガスが供給され、その途中に複数の基準器2a、2b、2c及び被検査ガスメータ1aが介設されて、クリーンルーム20外のブロアに至る。また、ガス配給管3の途中には、温度計4a、ゲージ圧計4b、及び複数の基準器切替用バルブ5i、5o、及び流量調整用バルブ6も介設されている。なお、ここでは、被検査ガスメータ1aは、代表して1個のみ記載しているが、現実的にはガス配給管3の途中に複数個の被検査ガスメータ1aが並列的に介設される。
【0004】
また、上記各基準器2a、2b、2cには、これら基準器2a、2b、2cから出力されるパルス出力をカウントするパルスカウンタ7a、7b、7cがそれぞれ接続されている。また、被検査ガスメータ1aには、被検査ガスメータ1aから出力されるパルス出力をカウントするパルスカウンタ7dが接続されている。このパルス出力は、例えば、積算値1リットル毎に1個の出力される矩形パルスであり、基準器2a、2b、2c、並びにこの種のガスメータ1aには、この出力機能が備わっている。
【0005】
上記パルスカウンタ7a、7b、7c、及び7dにより計数された計数値は、検査装置としてのパーソナルコンピュータ8に供給される。このパーソナルコンピュータ8は、ガスメータの検定や器差検査のために、上記パルス計数値に基づき、所定時間におけるガスの通過体積を算出するが、この際に温度及び圧力補正するための情報として、上記温度計及びゲージ圧計、並びに絶対圧計からの出力信号も受ける。これらの出力信号をボイル・シャルルの法則にあてはめて、補正された通過体積が、パーソナルコンピュータ8において算出され、その検査結果が出力されることになる。
【0006】
上記基準器2a、2b、2cは、検査流量に対応して2L型、10L型、50L型、図示しない1L型等がある。上記各基準器は流量に応じて、内蔵されるドラムが1回転するのに要する時間(1周時間)が異なる。例えば、2L型の場合、40リットル/時間の流量では1周時間は180秒となり、60リットル/時間の流量では120秒となる。50L型の場合、3000リットル/時間の流量では1周時間は60秒となり、4000リットル/時間の流量では45秒となる。各基準器は、検査流量に対応して、2L型、10L型、50L型等が選択的に使い分けられ、その際、上記バルブ5i、5oが開閉制御されて求められる検査に対応する基準器が使用可能になる。そして、高流量から低流量にわたり各基準器が選択的に切り替えられて使用されて、一連のガスメータの検定及び器差検査が実施される。器差検査では、例えば、基準器からの出力信号に基づく所定時間内の通過流量(又は通過体積)と、被検査ガスメータからの出力信号に基づく所定時間内の通過流量(又は通過体積)との比がパーソナルコンピュータで器差として計算されて、これが検査結果として出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような構成において、低流量検査時には上記2L型基準器や図示しない1L型基準器が選択されることになる。例えば、40リットル/時間の低流量検査を行うために2L型基準器を選択すると、この場合の1周時間は上述のように180秒となる。検査の正確性を期すために、所定の回数以上、例えば、5周時間を測定したとしても、その時間は最短でも15分(180秒×5周時間)もかかってしまう。
【0008】
そこで、マイクロフローセンサやソニック流量計を利用した基準器を用いて、瞬時流速を取得して、これに基づいて通過流量を求めることにより、上記のようなドラムの回転時間によらない検査方法が提案されている。ところが、この場合にも、被検査ガスメータ側から出力される所定積算値毎に出力されるパルスによる問題が発生する。すなわち、低流量検査時には被検査ガスメータから1個のパルスが出力されるまでに時間がかかりすぎることになる。例えば、40リットル/時間の低流量検査時には、上述のような積算値1リットル毎に1個の出力されるパルスでは、1個のパルス出力まで90秒(60×60秒/40リットル)もかかってしまう。この時間が全被検査ガスメータに対して積算されると、その浪費時間は膨大なものになってしまう。
【0009】
要するに、上述のような従来例によると、ガスメータの検査、特に、低流量検査時に多大な時間がかかるという問題があった。また、検査用信号も基本的に上記出力パルスが固定的に使用されているのみであったので、多様な検定や検査に柔軟に対応するのが困難であるという問題もあった。
【0010】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、検査時間を短縮し、かつ多様な検定や検査にも柔軟に対応できるガスメータ及びガスメータの検査方法を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載のガスメータは、検査用信号の出力機能を備えたガスメータであって、所定のサンプリング周期毎に、流量計測部10により計測されるガスの瞬時流量Qiを取得する瞬時流量取得手段111を含むことを特徴とする。
【0012】
そして、上記課題を解決するためになされた請求項1記載のガスメータは、前記瞬時流量Qiに基づき、前記サンプリング周期毎のガスの通過流量ΔQiを算出する通過流量算出手段112と、所定の出力指令信号に応答して、前記瞬時流量Qi及び前記通過流量ΔQiのうちから、少なくともひとつを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に切替出力する第2出力制御手段118bと、を更に含むことを特徴とする。
【0013】
また、上記課題を解決するためになされた請求項2記載のガスメータは、請求項記載のガスメータにおいて、前記サンプリング周期毎に、複数のサンプリング周期にわたって前記通過流量ΔQiをフィルタリング処理することによりフィルタリング通過流量ΔQnを算出するフィルタリング通過流量算出手段113と、前記第2出力制御手段118bに替えて、所定の出力指令信号に応答して、前記瞬時流量Qi、前記通過流量ΔQi、及び前記フィルタリング通過流量ΔQnのうちから、少なくともひとつを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に切替出力する第3出力制御手段118cと、を更に含むことを特徴とする。
【0014】
また、上記課題を解決するためになされた請求項3記載のガスメータは、請求項2記載のガスメータにおいて、前記フィルタリング通過流量ΔQnを積算してフィルタリング通過流量積算量ΔQBを生成するフィルタリング通過流量積算手段114と、前記第3出力制御手段118cに替えて、所定の出力指令信号に応答して、前記瞬時流量Qi、前記通過流量ΔQi、前記フィルタリング通過流量ΔQn、及びフィルタリング通過流量積算量ΔQBのうちから、少なくともひとつを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に切替出力する第4出力制御手段118dと、を更に含むことを特徴とする。
【0015】
また、上記課題を解決するためになされた請求項4記載のガスメータは、請求項3記載のガスメータにおいて、前記フィルタリング通過流量ΔQnの積算結果が予め定められた単位積算値Quに到達する毎に、これに応じた単位積算値パルスPuを生成する単位積算 値パルス生成手段115と、前記第4出力制御手段118dに替えて、所定の出力指令信号に応答して、前記瞬時流量Qi、前記通過流量ΔQi、前記フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、及び前記単位積算値パルスPuのうちから、少なくともひとつを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に切替出力する第5出力制御手段118eと、を更に含むことを特徴とする。
【0016】
また、上記課題を解決するためになされた請求項5記載のガスメータは、請求項4記載のガスメータにおいて、前記単位積算値パルスPuを計数して積算することにより、サンプリング開始時点からのガス流量の積算値QSnを算出する積算値算出手段116と、前記第5出力制御手段118eに替えて、所定の出力指令信号に応答して、前記瞬時流量Qi、前記通過流量ΔQi、前記フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、前記単位積算値パルスPu、及び前記積算値QSnのうちから、少なくともひとつを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に切替出力する第6出力制御手段118fと、を更に含むことを特徴とするガスメータ。
【0017】
請求項1〜5記載の発明によれば、検査用信号として種々の値が切替出力されるので、多様な検定や検査に柔軟に対応することが容易になる。また、低流量検査時に従来のようにガスメータのパルス出力を待つことなしに検査用信号を出力することが可能であるので、短時間でガスメータの検査を完了できるようになる。
【0018】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載のガスメータは、請求項1〜5のいずれか記載のガスメータにおいて、前記検査用信号として出力すべき値を選択的に指定入力する入力手段124と、前記入力手段124における指定入力に基づいて、前記出力指令信号を生成する出力指令信号生成手段119と、を更に含むことを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、検査用信号として出力すべき値を指定入力する入力手段124を備えているので、所望の被検査ガスメータに対して即座に所望の検査用信号を出力させることができるようになる。
【0020】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載のガスメータは、請求項1〜6のいずれか記載のガスメータにおいて、前記外部通信部123は、運用時には、前記検査用信号として出力される値のうちのいずれかひとつ、又はそれらの組み合わせに基づいてガス流の異常を検出する保安論理手段117からの異常信号を外部装置に送信するための通信機能を備えることを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、運用時に保安のために使用される値が、検査時にも兼用されるようになっているので、ガスメータに含まれるソフトウエア及びハードウエアの簡素化が可能になる。
【0022】
上記課題を解決するためになされた請求項8記載のガスメータは、請求項1記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に取得される前記瞬時流量Qiに基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第2出力制御手段118bに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0023】
また、上記課題を解決するためになされた請求項9記載のガスメータは、請求項1記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に取得される前記瞬時流量Qiに基づき、この間の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第2出力制御手段118bに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0024】
また、上記課題を解決するためになされた請求項10記載のガスメータは、請求項1記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に算出される前記通過流量ΔQiに基づき、この検査 時間内の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第2出力制御手段118bに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0025】
また、上記課題を解決するためになされた請求項11記載のガスメータは、請求項1記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に算出される前記通過流量ΔQiに基づき、この間の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第2出力制御手段118bに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0026】
また、上記課題を解決するためになされた請求項12記載のガスメータは、請求項2記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に算出される前記フィルタリング通過流量ΔQnに基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第3出力制御手段118cに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0027】
また、上記課題を解決するためになされた請求項13記載のガスメータは、請求項2記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に算出される前記前記フィルタリング通過流量ΔQnに基づき、この間の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第3出力制御手段118cに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0028】
また、上記課題を解決するためになされた請求項14記載のガスメータは、請求項3記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に算出される前記フィルタリング通過流量積算量ΔQBに基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第4出力制御手段118dに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0029】
また、上記課題を解決するためになされた請求項15記載のガスメータは、請求項3記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に算出される前記前記フィルタリング通過流量積算量ΔQBに基づき、この間の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第4出力制御手段118dに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0030】
また、上記課題を解決するためになされた請求項16記載のガスメータは、請求項4記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に生成される前記単位積算値パルスPuに基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第5出力制御手段118eに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0031】
また、上記課題を解決するためになされた請求項17記載のガスメータは、請求項4記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に生成される前記単位積算値パルスPuに基づき、この間の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第5出力制御手段118eに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0032】
また、上記課題を解決するためになされた請求項18記載のガスメータは、請求項5記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に算出される前記積算値QSnに基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第6出力制御手段118fに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0033】
上記課題を解決するためになされた請求項19記載のガスメータは、請求項5記載のガスメータにおいて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に算出される前記積算値QSnに基づき、この間の積算流量値である検査積算値QDを生成する検査積算値生成手段116aと、前記第6出力制御手段118fに替えて、少なくとも前記検査積算値QDを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部123側に応答出力する第7出力制御手段118gと、を更に含むことを特徴とする。
【0034】
請求項8〜19記載の発明によれば、所定の検査時間内の検査積算値QDがガスメータ側から生成されて応答出力されるので、非常に簡便に器差検査が行えるようになる。
【0035】
上記課題を解決するためになされた請求項20記載のガスメータの検査方法は、請求項1〜19のいずれかに記載したガスメータの検査方法であって、所定の検査時間にわたって基準となる量のガスを流した際の、前記検査用信号として出力される値のうちの少なくともひとつに基づいて算出されるガス通過量と前記基準器によるガス通過量とを比較することによってこの被検査ガスメータ1の器差検査を行うことを特徴とする。
【0036】
請求項20記載の発明によれば、検査用信号として種々の値が切替出力されるので、これを基準器によるガス通過量とを比較することによって、容易に多様な検定や検査に柔軟に対応することができる。また、低流量検査時に従来のようにガスメータのパルス出力を待つことなしに検査用信号を出力することが可能になるので、短時間でガスメータの検査を完了できる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のガスメータの一実施形態を示すブロック図である。
図1に示すように、本ガスメータ1は、ガスメータの検定や器差検査等の検査用信号の出力機能を備え、流量計測部10、制御部11、及びこの制御部11に接続された表示部121、警報出力部122、外部通信部123及び入力手段124を含んで構成される。これらの部位は、ここでは図示しないガスメータ筐体に基本的に収容される。また、ここで記載するガスメータ1は、ガス配管の途中に設置されて、運用時には、ガス使用量を検出したり、ガス流量異常を検出して異常警報を出力したりガス流路遮断をする公知の基本機能を備えたものであるが、これらの公知の部分については説明を省略する。
【0038】
流量計測部10は、ここでは、公知のフローセンサ式のものを示している。この流量計測部10は、加熱用のヒータ101と、ヒータ101の上流側及び下流側にそれぞれ配設された温度センサ102及び103と、これらに接続された流量計測処理の各種制御を行う計測制御部104とを備えている。そして、流量計測部10は、所定のサンプリング周期毎にガスの瞬時流量Qiを制御部11に供給する。この流量計測部10及び瞬時流量Qiは、運用時にも利用されるものである。なお、流量計測部10は、フローセンサ式のものに限らず、超音波式、フルイディック式等のものを適用してもよい。
【0039】
制御部11は、瞬時流量取得手段111、通過流量算出手段112、フィルタリング通過流量算出手段113、フィルタリング通過流量積算手段114、単位積算値パルス生成手段115、積算値算出手段116、検査積算値生成手段116a、保安論理手段117、第1出力制御手段118a、第2出力制御手段118b、第3出力制御手段118c、第4出力制御手段118d、第5出力制御手段118e、第6出力制御手段118f、第7出力制御手段118g(以下、出力制御手段118a〜gと略記)と及び出力指令信号生成手段119を含んで構成される。
【0040】
瞬時流量取得手段111は、所定のサンプリング周期毎に、上記流量計測部10により計測されるガスの瞬時流量Qiを取得する。瞬時流量Qiに基づき、通過流量算出手段112は、サンプリング周期毎のガスの通過流量ΔQiを算出する。また、フィルタリング通過流量算出手段113は、上記サンプリング周期毎に、複数のサンプリング周期、例えば5周期にわたって上記通過流量ΔQiを、移動平均等によりフィルタリング処理することによりフィルタリング通過流量ΔQnを算出する。
【0041】
上記フィルタリング通過流量ΔQnは、フィルタリング通過流量積算手段114で積算され、この積算結果が予め定められた単位積算値Qu、例えば1リットルに到達する毎に、これに応じた単位積算値パルスPuが単位積算値パルス生成手段115により生成される。更に、この単位積算値パルスPuは、積算値算出手段116により計数及び積算されていく。サンプリング開始時点から積算された単位積算値パルスPuの値は、ガス流量の積算値QSnとして利用可能である。また更に、検査積算値生成手段116aにて、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、検査開始時刻における積算値QSnから検査開始時刻から検査時間だけ経過した時刻における積算値QSnを減じた値である検査積算値QD、或いは、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、検査開始時刻における積算値QSnから検査終了時刻における積算値QSnを減じた値である検査積算値QDが生成される。
【0042】
上記瞬時流量取得手段111、通過流量算出手段112、フィルタリング通過流量算出手段113、フィルタリング通過流量積算手段114、単位積算値パルス生成手段115、積算値算出手段116及び検査積算値生成手段116aにてそれぞれ算出又は生成される瞬時流量Qi、フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、単位積算値パルスPu、積算値QSn及び検査積算値QDは、出力制御手段118a〜gを介して、検査装置等が接続される外部通信部123に切替出力又は応答出力される。出力制御手段118a〜gは、出力指令信号生成手段119から供給される出力指令信号に応答して、上述の瞬時流量Qi、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、単位積算値パルスPu、積算値QSn及び検査積算値QDを、本ガスメータ1の検定、器差検査用信号として切替出力する。出力制御手段118a〜gそれぞれについては、図2において説明を加える。
【0043】
なお、制御部11には、公知のガス流量の異常時に異常処理を指令する保安論理手段117も含まれる。この保安論理手段117は、例えば、運用時には、上記瞬時流量Qi、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、単位積算値パルスPu、及び積算値QSnのうちのいずれかひとつ、又はこれらの組み合わせに基づいてガス流の異常を検出する。そして、後述する警報出力部122や表示部121を介してこの異常を外部に報知する。また、場合によっては、この異常は、外部通信部123を介して遠隔の管理センタに電話回線等を介して通報される。外部通信部123はこのための通信機能も備える。このように、運用時に保安のために使用される値が、検査時にも兼用されるようになっているので、ガスメータに含まれるソフトウエア及びハードウエアが簡素化される。
【0044】
このような制御部11の各手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を備えたマイコンにより具現化される。この場合、ROMには上述した各手段を実現する制御プログラムが予め格納されており、CPUはこの制御プログラムにしたがって上述したような各制御を行う。この際、RAMは各制御の途中で発生するデータを一時的に格納したりするワークエリアとして機能する。上記各手段を実現する制御プログラムの例は、次の図2及び図3を用いて例示される。
【0045】
上記制御部11に接続される表示部121は、基本的に積算されたガス使用量を表示するもので、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成される。但し、この表示部121は、試験時のデータ表示、運用開始時初期設定や場合によっては異常警報を報知するために利用してもよい。
【0046】
警報出力部122は、保安論理手段による保安動作時に何らかの警報を出力するための発音装置やインジケータである。外部通信部123は、運用時には遠隔の管理センタにNCU(網制御ユニット)を介して異常を通報したり、検査時には検査装置としてのパーソナルコンピュータ等に上記検査用信号を出力するための通信機能を備えたモデム等を含む。また、外部通信部123は各種指令信号等の受信機能も有する。
【0047】
また、入力手段124は、上記検査用信号として出力すべき値を、瞬時流量Qi、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、単位積算値パルスPu、及び積算値QSnのうちから選択的に指定入力するためのスイッチ装置である。この指定入力においては、瞬時流量Qi、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、単位積算値パルスPu、及び積算値QSnのすべてを出力するように指定してもよいし、このうちの4つ、3つ、2つ又はひとつを出力するように指定できるものとする。いずれを検査用信号として指定するかの判断例は、図5を用いて後述する。
【0048】
このように、検査用信号として出力すべき値を、瞬時流量Qi、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、単位積算値パルスPu、及び積算値QSnのうちから選択的に指定入力する入力手段124を備えているので、所望の被検査ガスメータに対して即座に所望の検査用信号を出力させることができるようになる。すなわち、所望のガスメータに対する所望の検査要求に対して臨機応変に対応可能になる。
【0049】
次に、上記制御部に含まれる各手段を実現する制御プログラムについて、図2及び図3を用いて説明する。図2及び図3は共に、上記制御部によって行われる本発明の一実施形態に関するフローチャートである。特に、図2は検査用信号生成出力処理に関し、図3は出力指令信号生成処理に関するフローチャートである。
【0050】
図2のステップS1においては、検査開始を示す所定のスイッチ操作等をトリガとして、上記瞬時流量Qi、フィルタリング通過流量ΔQn、単位積算値パルスPu及び積算値QSnを含む各値の初期化処理が行われる。
【0051】
次に、ステップS2において、上記RAMに格納される流量計測部10により計測された前回の(前回サンプリング時の)ガスの瞬時流量Qi-1が読み出される。但し、初回のサンプリング時には、この瞬時流量Qi-1の値は設定されていない又は0に設定されていることになる。また、ステップS3においては、流量計測部10により計測される今回の(前回サンプリング時の)ガスの瞬時流量Qiが取得される。なお、このステップS2は上記瞬時流量取得手段111に相当する。
【0052】
次に、ステップS4において、瞬時流量Qiの出力指令の有無の判定が行われ、もしこれが有れば(ステップS4のY)ステップS5に進んで上記ステップS3で取得した今回瞬時流量Qiを上記外部通信部123に出力した後ステップS6に進み、さもなければ(ステップS4のN)直接ステップS6に進む。なお、上記ステップS4、ステップS5は第1出力制御手段118aに相当する。
【0053】
次に、ステップS6において、通過流量ΔQiが算出される。すなわち、この通過流量ΔQiは、前回瞬時流量Qi-1と今回瞬時流量Qiとの平均値にサンプリング周期Δtが乗じられることによって、今回サンプリング周期におけるガスの通過流量が算出される。
【0054】
次に、ステップS7において、上記通過流量ΔQiの出力指令の有無の判定が行われ、もしこれが有れば(ステップS7のY)ステップS8に進んで上記ステップS6で算出した通過流量ΔQiを上記外部通信部123に出力した後ステップS9に進み、さもなければ(ステップS7のN)直接ステップS9に進む。なお、ステップS4、ステップS5、ステップS7、ステップS8は第2出力制御手段118bに相当する。
【0055】
そして、このような通過流量ΔQiが、ステップS9において所定の周期、例えば、5周期にわたりフィルタリング処理されて、フィルタリング通過流量ΔQnが算出される。このフィルタリング処理は、ここでは、移動平均フィルタを例示しているが、この他に、公知の一次指数フィルタを用いてもよい。なお、これらステップS6及びステップS9は上記フィルタリング通過流量算出手段113に相当する。
【0056】
このような通過流量ΔQi又はフィルタリング通過流量ΔQnをガスメータの検査用信号に用いることにより、短時間で正確にガスメータの検査を実施することが可能になる。特に、低流量検査時に従来のようにガスメータのパルス出力を待つことなしに検査用信号を出力することが可能になる。
【0057】
次に、ステップS10において、フィルタリング通過流量ΔQnの出力指令の有無の判定が行われ、もしこれが有れば(ステップS10のY)ステップS11に進んで上記ステップS9で算出したフィルタリング通過流量ΔQnを上記外部通信部123に出力した後ステップS12に進み、さもなければ(ステップS10のN)直接ステップS12に進む。なお、ステップS4、ステップS5、ステップS7、ステップS8、ステップS11、ステップS12は第3出力制御手段118cに相当する。
【0058】
次に、ステップS12において、フィルタリング通過流量ΔQnが積算バッファΔQBに格納される。すなわち、上記ステップS10において算出したフィルタリング通過流量ΔQnが、後述のステップS13における判断のために積算されて、積算バッファΔQBに一次的に保存される。このステップS12は上記フィルタリング通過流量積算手段114に相当する。また、この積算バッファΔQBは請求項中のフィルタリング通過流量積算量に相当する。なお、積算バッファΔQB、すなわち、このフィルタリング通過流量積算量も他の値と同様、出力指令に基づき上記外部通信部123に出力するようにすることが可能である。その方法は、例えば、上記ステップS10及びステップS11と同様にすればよい。なお、このようなフィルタリング通過流量積算量出力処理に、上記ステップS4、ステップS5、ステップS7、ステップS8、ステップS11、ステップS12を加えた処理は第4出力制御手段118dに相当する。
【0059】
次に、ステップS13において、上記積算バッファΔQBの値が予め定められた単位積算値Qu、例えば、1リットルに到達したかどうかが判断され、到達していれば(ステップS13のY)ステップS14において単位積算値パルスPuが生成され、さもなければ(ステップS13のN)単位積算値パルスPuが生成されることなしにステップS15に進む。但し、ここで積算バッファΔQBの値が、単位積算値Quの2以上の整数倍(2倍、3倍、…)に到達することもあり得るので、この場合にはその倍数に応じた数の上記単位積算値パルスPuが生成される。この単位積算値パルスPuは、例えば、所定の矩形パルスであり、本実施形態においては1リットル毎に1パルスが生成されることになる。上記のように2倍以上の場合には、単位積算値パルスPuパルスの数を増やす替わりに、パルス幅を替えることでその倍数を表すようにしてもよい。なお、ステップS14において、単位積算値パルスPuが生成された後、積算バッファΔQBには繰越分(単位積算値Quの整数倍の端数)が格納される。上記ステップS13及びステップS14は上記単位積算値パルス生成手段115に相当する。
【0060】
次に、ステップS15において、単位積算値パルスPuの出力指令の有無の判定が行われ、もしこれが有れば(ステップS15のY)ステップS16に進んで上記ステップS14で生成された単位積算値パルスPuを上記外部通信部123に出力した後ステップS17に進み、さもなければ(ステップS15のN)直接ステップS17に進む。なお、上記ステップS13及びステップS14により、単位積算値パルスPuが生成されなかった場合には、ステップS16において単位積算値パルスPuは出力されずにステップS17に進むことになる。なお、上記ステップS4、ステップS5、ステップS7、ステップS8、ステップS11、ステップS12、上記フィルタリング通過流量積算量出力処理、ステップS15、ステップS16は第5出力制御手段118eに相当する。
【0061】
次に、ステップS17において、積算値QSnが算出される。すなわち、上記ステップS14で生成された単位積算値パルスPuが計数及び積算される。このステップS17は上記積算値算出手段116に相当する。
【0062】
次に、ステップS18において、積算値QSnの出力指令の有無の判定が行われ、もしこれが有れば(ステップS18のY)ステップS19に進んで上記ステップS17で算出した積算値QSnを上記外部通信部123に出力した後ステップS20に進み、さもなければ(ステップS18のN)直接ステップS20に進む。なお、上記ステップS4、ステップS5、ステップS7、ステップS8、ステップS11、ステップS12、上記フィルタリング通過流量積算量出力処理、ステップS15、ステップS16、ステップS18、ステップS19は第6出力制御手段118fに相当する。
【0063】
そして、ステップS20において、所定のサンプリング時間Δt、例えば、1秒経過するのが待機され(ステップS20のN)、この時間が経過すると次の周期のサンプリングを行うべくステップS1に戻る(ステップS20のY)。
【0064】
なお、ここでは処理手順を図示しないが、上記外部通信部123を介して検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に取得される前記瞬時流量Qiに基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値QD、或いは、上記外部通信部123を介して検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に取得される前記瞬時流量Qiに基づき、この間の積算流量値である検査積算値QDを生成させ、パーソナルコンピュータ8側にそれを応答送信させるようにすることも可能である。
【0065】
例えば、検査積算値QDは、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、検査開始時刻における積算値QSnから検査開始時刻から上記検査時間だけ経過した時刻における積算値QSnを減じた値、或いは、検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、検査開始時刻における積算値QSnから検査終了時刻における積算値QSnを減じた値として算出することが可能である。他の値を用いる場合にも同様に算出することが可能である。このようにガスメータ側で検査積算値QDを生成させ、上記外部通信部123を介して応答送信させることで、非常に簡便に器差検査が行えるようになる。なお、計測開始指令は、上記検査開始時刻を示す検査開始時刻情報としてもよいし、別の開始信号としてもよい。上記のように検査積算値QDを生成、出力する処理は第7出力制御手段118gに相当する。
【0066】
一方、上述の出力指令信号を生成する処理手順を示す図3のステップS101においては、検査用信号の出力トリガが待機されており(ステップS101のN)、この出力トリガがあればステップS102に進む。この出力トリガは、例えば、図1で示したようなガスメータに含まれる入力手段124による指定入力としてもよいし、上記外部出力部に接続される検査装置としてのパーソナルコンピュータから発せられるものであってもよい。
【0067】
次に、上記ステップS102において、送信すべき検査用信号の種類が判別される。すなわち、上記出力トリガに基づき、検査用信号として、瞬時流量Qi、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、単位積算値パルスPu、積算値QSn及びフィルタリング通過流量積算量ΔQBのうちのいずれ(これらの複数の組み合わせも含む)を出力すべきなのかが判定される。瞬時流量Qiを出力する場合にはステップS103aに進み、同様に、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、単位積算値パルスPu、積算値QSn及びフィルタリング通過流量積算量ΔQBを出力する場合には、それぞれステップS103b、ステップS103c、ステップS103d、ステップS103e及びステップS103fに進む。
【0068】
そして、ステップS103aにおいては、瞬時流量Qiの出力指令が生成されて、同様に、ステップS103b、ステップS103c、ステップS103d、ステップS103e及びステップS103fにおいては、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、単位積算値パルスPu、積算値QSn及びフィルタリング通過流量積算量ΔQBの出力指令がそれぞれ生成される。これらの各指令は、図2で示したステップS4、ステップS7、ステップS10、ステップS15、ステップS18等で検知されて、所定の検査用信号が外部通信部123に出力されることになる。
【0069】
なお、この図3に示したステップS101、ステップS102及びステップS103a〜103fは、上記出力指令信号生成手段119に相当する。また、この図3及び上記図2で示したそれぞれの処理間の指令のやりとりは、公知のマルチプログラミング等を利用して実現可能である。
【0070】
次に、図4及び図5を用いて、上記瞬時流量Qi、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、単位積算値パルスPu及び積算値QSnを利用したガスメータの検査方法について説明する。図4は、本発明のガスメータの検査方法の一実施形態に関する全体的な構成を示すブロック図である。図5は、上述した各検査用信号を使用した器差検査方法を例示する説明図である。
【0071】
図4に示すように、ガスメータの検査においては、図6の従来例同様、クリーンルーム20内に被検査ガスメータ1及び基準器2a、2b、2cが配置される。この際、クリーンルーム20内は、例えば、温度23±1℃、湿度55%に空調制御される。ガス配給管3は、ガス供給源から検査用ガスが供給され、その途中に複数の基準器2a、2b、2c及び被検査ガスメータ1が介設されて、クリーンルーム20外のブロアに至る。また、ガス配給管3の途中には、温度計4a、ゲージ圧計4b、及び複数のバルブ5i、5o、6も介設されている。なお、ここでは、被検査ガスメータ1は、代表して1個のみ記載しているが、現実的にはガス配給管3の途中に複数個の被検査ガスメータ1が並列的に介設される。
【0072】
また、上記各基準器2a、2b、2cには、これら基準器2a、2b、2cから出力されるパルス出力をカウントするパルスカウンタ7a、7b、7cがそれぞれ接続されている。このパルス出力は、上述した単位積算値パルスPuに相当するもので、例えば、積算値1リットル毎に1個の出力される矩形パルスである。但し、パルス出力が、後述のパーソナルコンピュータに直接的に供給されて計数される場合には、パルスカウンタ7a、7b、7cは不要となる。一方、被検査ガスメータからは、上述した瞬時流量Qi、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、単位積算値パルスPu、及び積算値QSnが切替出力される。
【0073】
上記パルスカウンタ7a、7b、7cにより計数された計数値(或いは、基準器2a、2b、2cから出力されるパルス出力)、並びに瞬時流量Qi、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、フィルタリング通過流量積算量ΔQB、単位積算値パルスPu、及び積算値QSnは、検査装置としてのパーソナルコンピュータ8に供給される。このパーソナルコンピュータ8は、ガスメータの検定や器差検査のために、上記供給値に基づき、所定時間におけるガスの通過体積を算出するが、この際に温度及び圧力補正するための情報として、上記温度計及びゲージ圧計、並びに絶対圧計からの出力信号も受ける。これらの出力信号をボイル・シャルルの法則にあてはめて、補正された通過体積が算出されることになる。
【0074】
上記基準器2a、2b、2cは、図6の従来例で示したものと同等のものであり、検査流量に対応して2L型、10L型、50L型、図示しない1L型等があるが、これらの説明はここでは省略する。上記バルブ5i、5oが開閉制御されて、高流量から低流量にわたり各基準器が選択的に切り替えられて使用されて、一連のガスメータの検定及び器差検査が実施されることになる。器差検査では、例えば、基準器からの出力信号に基づく所定時間内の通過流量(又は通過体積)と、被検査ガスメータからの出力信号に基づく所定時間内の通過流量(又は通過体積)との比がパーソナルコンピュータ8で計算されて、その器差が検査結果として出力される。
【0075】
図5において、上記瞬時流量Qi、通過流量ΔQi、フィルタリング通過流量ΔQn、単位積算値パルスPu、及び積算値QSnを使用した器差検査方法を例示する。
【0076】
瞬時流量Qiを使用する場合には、図5に示すように、所定の検査時点の被検査ガスメータ1から得られる瞬時流量Qi(=f)と、基準器から得られる所定の検査時点の瞬時流量qとに基づいて、被検査ガスメータ1の器差αを算出する。なお、この場合、基準器としては瞬時流速計を利用したものを用いる。
【0077】
瞬時流量Qiを検査用信号として使用することにより、流量のバラツキが容易に把握できるようになる。また、検査結果を瞬間的に取得することができる。
【0078】
通過流量ΔQiを使用する場合には、図5に示すように、被検査ガスメータ1から得られる通過流量ΔQiを、所定の検査時間に対応するサンプリング周期分積算した値ΣΔQiと、基準器から得られる同検査時間の通過体積Q0とに基づいて、被検査ガスメータ1の器差αを算出する。また、フィルタリング通過流量ΔQnを使用する場合には、図5に示すように、被検査ガスメータ1から得られるフィルタリング通過流量ΔQnを所定の検査時間に対応するサンプリング周期分積算した値ΣΔQnと、基準器から得られる同検査時間の通過体積Q0とに基づいて、被検査ガスメータ1の器差αを算出する。なお、これらの場合、基準器としては、ドラム式のものでもよいし、瞬時流速計を利用したものでもよい。
【0079】
通過流量ΔQi又はフィルタリング通過流量ΔQnを検査用信号として使用することにより、短時間で正確にガスメータの検査を実施することが可能になる。特に、低流量検査時に従来のようにガスメータのパルス出力を待つことなしに検査用信号を出力することが可能であるので、短時間でガスメータの検査を完了できるようになる。
【0080】
単位積算値パルスPuを使用する場合には、図5に示すように、所定の検査時間内に計数される被検査ガスメータ1から得られる単位積算値パルスPuの数から得た値、N(計数値)×X(1パルス当たりの流量又は体積)と、基準器から得られる同検査時間の通過体積Q0とに基づいて、被検査ガスメータ1の器差αを算出する。なお、この場合、基準器としては、ドラム式のものでもよいし、瞬時流速計を利用したものでもよい。
【0081】
単位積算値パルスPuを検査用信号として使用することにより、パルスカウンタを用いるだけの簡単な構成で流量積算、すなわちガスメータの検査ができるようになる。
【0082】
積算値QSnを使用する場合には、図5に示すように、所定の検査時間における検査開始時の被検査ガスメータ1の積算値QSn(=V0)を検査終了時の積算値QSn(=V1)から減じた値V1−V0と、基準器から得られる同検査時間の通過体積Q0とに基づいて、被検査ガスメータ1の器差αを算出する。なお、この場合、基準器としては、ドラム式のものでもよいし、瞬時流速計を利用したものでもよい。
【0083】
積算値QSnを検査用信号として使用することにより、メータに本来装備されている使用量等を表示する表示部121上の積算値との比較が可能になる。また、これを利用して、表示部121の検査も可能になる。
【0084】
なお、ここでは図示しないが、フィルタリング通過流量積算量ΔQBを用いても同様に器差検査が可能である。この場合、パーソナルコンピュータ8側で、図2のステップS13及びステップS14のような処理を行って単位積算値パルスPuを生成し、上述のような検査を行えばよい。そして、これらのうちのどの器差検査方法を用いるかは、検査開始前に上述したように適宜、選択的に切り替えればよい。このように、複数種の器差検査用信号が切替出力されるので、所望の器差検査にも柔軟に対応可能である。
【0085】
このように、本実施形態によれば、ガスメータの検査時間を大きく短縮し、かつ多様な検定や検査にも柔軟に対応できるガスメータ及びガスメータの検査方法を得ることができる。
【0086】
なお、本発明は、上述の実施形態で例示したサンプリング時間、フィルタリング周期、フィルタリング方法、流量計測部等を限定するものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜5記載の発明によれば、検査用信号として種々の値が切替出力されるので、多様な検定や検査に柔軟に対応することが容易になる。また、低流量検査時に従来のようにガスメータのパルス出力を待つことなしに検査用信号を出力することが可能になるので、短時間でガスメータの検査を完了できるようになる。
【0088】
請求項6記載の発明によれば、検査用信号として出力すべき値を指定入力する入力手段124を備えているので、所望の被検査ガスメータに対して即座に所望の検査用信号を出力させることができるようになる。すなわち、所望のガスメータに対する所望の検査要 求に対して臨機応変に対応可能になる。
【0089】
請求項7記載の発明によれば、運用時に保安のために使用される値が、検査時にも兼用されるようになっているので、ガスメータに含まれるソフトウエア及びハードウエアが簡素化される。
【0090】
請求項8〜19記載の発明によれば、所定の検査時間内の検査積算値がガスメータ側で生成されて、これがガスメータ側から応答出力されるので、非常に簡便に器差検査が行えるようになる。
【0091】
請求項20記載の発明によれば、検査用信号として種々の値が切替出力されるので、これを基準器によるガス通過量とを比較することによって、容易に多様な検定や検査に柔軟に対応することができるようになる。また、低流量検査時に従来のようにガスメータのパルス出力を待つことなしに検査用信号を出力することが可能になるので、短時間でガスメータの検査を完了できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスメータの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に関する検査用信号生成出力処理に関するフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に関する出力指令信号生成処理に関するフローチャートである。
【図4】本発明のガスメータの検査方法の一実施形態に関する全体的な構成を示すブロック図である。
【図5】各検査用信号を使用した器差検査方法を例示する説明図である。
【図6】従来のガスメータの検査に関する全体的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ガスメータ
10 流量計測部
11 制御部
111 瞬時流量取得手段
112 通過流量算出手段
113 フィルタリング通過流量算出手段
114 フィルタリング通過流量積算手段
115 単位積算値パルス生成手段
116 積算値算出手段
116a 検査積算値算出手段
117 保安論理部
118 出力制御手段
119 出力指令信号生成手段
121 表示部
122 警報出力部
123 外部出力部
124 入力手段

Claims (20)

  1. 検査用信号の出力機能を備えたガスメータであって、所定のサンプリング周期毎に、流量計測部により計測されるガスの瞬時流量を取得する瞬時流量取得手段と、
    前記瞬時流量に基づき、前記サンプリング周期毎のガスの通過流量を算出する通過流量算出手段と、
    所定の出力指令信号に応答して、前記瞬時流量及び前記通過流量のうちから、少なくともひとつを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に切替出力する第出力制御手段と、
    を含むことを特徴とするガスメータ。
  2. 請求項1記載のガスメータにおいて、
    前記サンプリング周期毎に、複数のサンプリング周期にわたって前記通過流量をフィルタリング処理することによりフィルタリング通過流量を算出するフィルタリング通過流量算出手段と、
    前記第出力制御手段に替えて、所定の出力指令信号に応答して、前記瞬時流量、前記通過流量、及び前記フィルタリング通過流量のうちから、少なくともひとつを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に切替出力する第出力制御手段と、を更に含むことを特徴とするガスメータ。
  3. 請求項2記載のガスメータにおいて、
    前記フィルタリング通過流量を積算してフィルタリング通過流量積算量を生成するフィルタリング通過流量積算手段と
    前記第出力制御手段に替えて、所定の出力指令信号に応答して、前記瞬時流量、前記通過流量、前記フィルタリング通過流量、及び前記フィルタリング通過流量積算量のうちから、少なくともひとつを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に切替出力する第出力制御手段と、を更に含むことを特徴とするガスメータ。
  4. 請求項3記載のガスメータにおいて、
    前記フィルタリング通過流量の積算結果が予め定められた単位積算値に到達する毎に、これに応じた単位積算値パルスを生成する単位積算値パルス生成手段と、
    前記第4出力制御手段に替えて、所定の出力指令信号に応答して、前記瞬時流量、前記通過流量、前記フィルタリング通過流量、前記フィルタリング通過流量積算量、及び前記単位積算値パルスのうちから、少なくともひとつを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に切替出力する第出力制御手段と、を更に含むことを特徴とするガスメータ。
  5. 請求項4記載のガスメータにおいて、
    前記単位積算値パルスを計数して積算することにより、サンプリング開始時点からのガス流量の積算値を算出する積算値算出手段と、
    前記第出力制御手段に替えて、所定の出力指令信号に応答して、前記瞬時流量、前記通過流量、前記フィルタリング通過流量、前記フィルタリング通過流量積算量、前記単位積算値パルス、及び前記積算値のうちから、少なくともひとつを前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に切替出力する第出力制御手段と、を更に含むことを特徴とするガスメータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のガスメータにおいて、
    前記検査用信号として出力すべき値を選択的に指定入力する入力手段と、
    前記入力手段における指定入力に基づいて、前記出力指令信号を生成する出力指令信号生成手段と、を更に含むことを特徴とするガスメータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の前記外部通信部は、運用時には、前記検査用信号として出力される値のうちのいずれかひとつ、又はそれらの組み合わせに基づいてガス流の異常を検出する保安論理手段からの異常信号を外部装置に送信するための通信機能を備えることを特徴とするガスメータ。
  8. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情 報を受けて、この検査時間内に取得される前記瞬時流量に基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第2出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とする請求項1記載のガスメータ。
  9. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に取得される前記瞬時流量に基づき、この間の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第2出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とする請求項1記載のガスメータ。
  10. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に算出される前記通過流量に基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第2出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とする請求項1記載のガスメータ。
  11. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に算出される前記通過流量に基づき、この間の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第2出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とす請求項1記載のガスメータ。
  12. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に算出される前記フィルタリング通過流量に基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第3出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とする請求項2記載のガスメータ。
  13. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に算出される前記前記フィルタリング通過流量に基づき、この間の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第3出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とする請求項2記載のガスメータ。
  14. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に算出される前記フィルタリング通過流量積算量に基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第4出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とする請求項3記載のガスメータ。
  15. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に算出される前記前記フィルタリング通過流量積算量に基づき、この間の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第4出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを 特徴とする請求項3記載のガスメータ。
  16. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に生成される前記単位積算値パルスに基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第5出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とする請求項4記載のガスメータ。
  17. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に生成される前記単位積算値パルスに基づき、この間の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第5出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とする請求項4記載のガスメータ。
  18. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査時間を示す検査時間情報を受けて、この検査時間内に算出される前記積算値に基づき、この検査時間内の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第6出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とする請求項5記載のガスメータ。
  19. 検査開始時刻を示す検査開始時刻情報及び検査終了時刻を示す検査終了時刻情報を受けて、前記検査開始時刻から前記検査終了時刻迄の間に算出される前記積算値に基づき、この間の積算流量値である検査積算値を生成する検査積算値生成手段と、
    前記第6出力制御手段に替えて、少なくとも前記検査積算値を前記検査用信号として検査装置が接続される外部通信部側に応答出力する第7出力制御手段と、を更に含むことを特徴とする請求項5記載のガスメータ。
  20. 所定の検査時間にわたって基準となる量のガスを流した際の、前記検査用信号として出力される値のうちの少なくともひとつに基づいて算出されるガス通過量と前記基準器によるガス通過量とを比較することによってこの被検査ガスメータの器差検査を行うことを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載したガスメータの検査方法。
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