JP3866935B2 - 磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

磁気共鳴撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3866935B2
JP3866935B2 JP2001173896A JP2001173896A JP3866935B2 JP 3866935 B2 JP3866935 B2 JP 3866935B2 JP 2001173896 A JP2001173896 A JP 2001173896A JP 2001173896 A JP2001173896 A JP 2001173896A JP 3866935 B2 JP3866935 B2 JP 3866935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
magnetic resonance
magnetic pole
magnet system
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001173896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002369807A (ja
Inventor
嘉郎 有働
誠一 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority to JP2001173896A priority Critical patent/JP3866935B2/ja
Priority to US10/165,154 priority patent/US6969990B2/en
Priority to CNB021228426A priority patent/CN1243515C/zh
Publication of JP2002369807A publication Critical patent/JP2002369807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3866935B2 publication Critical patent/JP3866935B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
    • G01R33/3806Open magnet assemblies for improved access to the sample, e.g. C-type or U-type magnets

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井板、天井板の設計方法、天井板の製造方法、マグネットカバー、マグネットシステムおよび磁気共鳴撮影装置に関し、とくに、水平に支持される天井板、そのような天井板の設計方法、そのような天井板の製造方法、そのような天井板を有するマグネットカバー、そのようなカバーを有するマグネットシステム、および、そのようなマグネットシステムを備えた磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮影(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置では、マグネットシステム(magnet system)の内部空間、すなわち、静磁場を形成した撮影空間に撮影の対象を搬入し、勾配磁場および高周波磁場を印加して対象内のスピン(spin)から磁気共鳴信号を発生させ、その受信信号に基づいて画像を再構成する。
【0003】
垂直磁場方式のマグネットシステムは、撮影空間を挟み垂直方向において互いに対向する上側磁極部および下側磁極部を持つマグネット本体を有する。マグネット本体はマグネットカバー内に収容されている。マグネットカバーは、上側磁極部の端面を覆う天井板および下側磁極部の端面を覆う床板を有し、これら天井板と床板のあいだの空間が撮影空間となる。全身用の磁気共鳴撮影装置においては、上側磁極部および下側磁極部の径は1m近いものとなり、天井板および床板もそれ相当の径を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
所要の磁場空間を効率よく形成するために、マグネットシステムは上側磁極部と下側磁極部が必要最小限の距離で対向するように作られるので、天井板と床板のあいだの距離が短い。したがって、天井板が自重でたわむとその分だけ床板との距離が狭まり、頭部にヘッドコイル(head coil)等を装着した患者の搬入に支障を来す場合がある。
【0005】
そこで、本発明の課題は、たわみによる不都合を生じない天井板、そのような天井板の設計方法、そのような天井板の製造方法、そのような天井板を有するマグネットカバー、そのようなマグネットカバーを有するマグネットシステム、および、そのようなマグネットシステムを備えた磁気共鳴撮影装置を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するためのひとつの観点での発明は、周辺部を固定部分として水平に支持される天井板であって、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形されている、ことを特徴とする天井板である。
【0007】
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、周辺部および中央部を固定部分として水平に支持される天井板であって、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形されている、ことを特徴とする天井板である。
【0008】
(3)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、周辺部を固定部分として水平に支持される天井板の設計方法であって、前記固定部分のあいだの部分に対する重力によるたわみの方向とは逆方向へのドーム状の成形の量を前記固定部分のあいだの部分の自重によるたわみ量と等しくなるように設計する、ことを特徴とする天井板の設計方法である。
【0009】
(4)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、周辺部および中央部を固定部分として水平に支持される天井板の設計方法であって、前記固定部分のあいだの部分に対する重力によるたわみの方向とは逆方向へのドーム状の成形の量を前記固定部分のあいだの部分の自重によるたわみ量と等しくなるように設計する、ことを特徴とする天井板の設計方法である。
【0010】
(5)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、周辺部を固定部分として水平に支持される天井板の製造方法であって、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形する、ことを特徴とする天井板の製造方法である。
【0011】
(6)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、周辺部および中央部を固定部分として水平に支持される天井板の製造方法であって、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形する、ことを特徴とする天井板の製造方法である。
【0012】
(7)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、空間を挟み垂直方向において互いに対向する上側磁極部および下側磁極部を有するマグネット本体の上側磁極部の端面を覆う天井板および下側磁極部の端面を覆う床板を有するマグネットカバーであって、前記天井板は、周辺部を固定部分として水平に支持されるとともに、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形されている、ことを特徴とするマグネットカバーである。
【0013】
(8)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、空間を挟み垂直方向において互いに対向する上側磁極部および下側磁極部を有するマグネット本体の上側磁極部の端面を覆う天井板および下側磁極部の端面を覆う床板を有するマグネットカバーであって、前記天井板は、周辺部および中央部を固定部分として水平に支持されるとともに、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形されている、ことを特徴とするマグネットカバーである。
【0014】
(9)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、空間を挟み垂直方向において互いに対向する上側磁極部および下側磁極部を有するマグネット本体と、前記上側磁極部の端面を覆う天井板および前記下側磁極部の端面を覆う床板を有するマグネットカバーと、を有するマグネットシステムあって、前記天井板は、周辺部を固定部分として水平に支持されるとともに、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形されている、ことを特徴とするマグネットシステムである。
【0015】
(10)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、空間を挟み垂直方向において互いに対向する上側磁極部および下側磁極部を有するマグネット本体と、前記上側磁極部の端面を覆う天井板および前記下側磁極部の端面を覆う床板を有するマグネットカバーと、を有するマグネットシステムあって、前記天井板は、周辺部および中央部を固定部分として水平に支持されるとともに、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形されている、ことを特徴とするマグネットシステムである。
【0016】
(11)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、マグネットシステムと、前記マグネットシステムの撮影空間への搬入およびそこからの搬出が可能なように患者を支持する患者支持装置と、前記マグネットシステムを使用して前記患者の磁気共鳴信号を獲得する信号獲得手段と、前記磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する画像生成手段と、を有する磁気共鳴撮影装置であって、前記マグネットシステムは、前記撮影空間を挟み垂直方向において互いに対向する上側磁極部および下側磁極部を有するマグネット本体と、前記上側磁極部の端面を覆う天井板および前記下側磁極部の端面を覆う床板を有するマグネットカバーと、を有するマグネットシステムあり、前記天井板は、周辺部を固定部分として水平に支持されるとともに、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形されている、ことを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0017】
(12)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、マグネットシステムと、前記マグネットシステムの撮影空間への搬入およびそこからの搬出が可能なように患者を支持する患者支持装置と、前記マグネットシステムを使用して前記患者の磁気共鳴信号を獲得する信号獲得手段と、前記磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する画像生成手段と、を有する磁気共鳴撮影装置であって、前記マグネットシステムは、前記撮影空間を挟み垂直方向において互いに対向する上側磁極部および下側磁極部を有するマグネット本体と、前記上側磁極部の端面を覆う天井板および前記下側磁極部の端面を覆う床板を有するマグネットカバーと、を有するマグネットシステムあり、前記天井板は、周辺部および中央部を固定部分として水平に支持されるとともに、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形されている、ことを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0018】
(1)〜(12)に記載の各観点での発明では、天井板は、固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように、自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形されているので、水平状態より下にたわむことがない。したがってたわみによる不都合を生じない。なお、前記天井板は円形の主面を有することが、等方性をよくする点で好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0020】
同図に示すように、本装置はマグネットシステム100を有する。マグネットシステム100は主磁場マグネット部102、勾配コイル(coil)部106およびRF(radio frequency)コイル部108を有する。主磁場マグネット部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円盤状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マグネットシステム100は、本発明のマグネットシステムの実施の形態の一例である。マグネットシステム100は、また、本発明におけるマグネットシステムの実施の形態の一例である。
【0021】
マグネットシステム100における主磁場マグネット部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108は、後述するマグネットカバー(magnetcover)内に収容されている。
【0022】
マグネットシステム100の内部空間(ボア:bore)に、対象1がテーブル500に搭載されて搬入および搬出される。テーブル500は、本発明における患者支持装置の実施の形態の一例である。テーブル500はテーブル駆動部120によって駆動される。
【0023】
主磁場マグネット部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部102は例えば永久磁石等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成してもよいのはもちろんである。
【0024】
勾配コイル部106は、互いに垂直な3軸すなわちスライス(slice)軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。勾配コイル部106は、3つの勾配磁場に対応して図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0025】
RFコイル部108は静磁場空間に対象1の体内のスピンを励起するためのRFパルス(radio frequency pulse)を送信する。RFコイル部108は、また、励起されたスピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。RFコイル部108は、送信と受信を同一のコイルで行うものでも別々なコイルで行うものでもどちらでもよい。
【0026】
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
【0027】
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRFパルスを送信し、対象1の体内のスピンを励起する。
【0028】
RFコイル部108にはデータ収集部150が接続されている。データ収集部150は、RFコイル部108が受信した受信信号をサンプリング(sampling)によって取り込み、それをディジタルデータ(digital data)として収集する。
【0029】
テーブル駆動部120、勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150には制御部160が接続されている。制御部160は、テーブル駆動部120ないしデータ収集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150からなる部分は、本発明における信号獲得手段の実施の形態の一例である。
【0030】
制御部160は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。制御部160は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリは制御部160用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
【0031】
データ収集部150の出力側はデータ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータがデータ処理部170に入力される。データ処理部170は、例えばコンピュータ等を用いて構成される。データ処理部170は図示しないメモリを有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。
【0032】
データ処理部170は制御部160に接続されている。データ処理部170は制御部160の上位にあってそれを統括する。本装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
【0033】
データ処理部170は、データ収集部150が収集したデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。このデータ空間は2次元フーリエ(Fourier)空間を構成する。以下、フーリエ空間をkスペース(k−space)ともいう。データ処理部170は、kスペースのデータを2次元逆フ−リエ変換することにより対象1の画像を再構成する。データ処理部170は、本発明における画像生成手段の実施の形態の一例である。
【0034】
データ処理部170には表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointingdevice)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
【0035】
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、使用者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。使用者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
【0036】
マグネットカバーについて説明する。図2、図3および図4にマグネットカバーの外観を略図によって示す。図2は正面図、図3は側面図、図4は図2についてのA−A断面である。これらの図に示すマグネットカバーは、本発明のマグネットカバーの実施の形態の一例である。これらの図に示すように、マグネットカバーは、上部カバー112、下部カバー114および1対の支柱カバー116を有する。
【0037】
上部カバー112の最下面は天井板112aとなっている。下部カバー114の最上面は床板114aとなっている。天井板112aは、本発明における天井板の実施の形態の一例である。床板114aは、本発明における床板の実施の形態の一例である。
【0038】
天井板112aと床板114aのあいだの空間に患者1がテーブル500によって搬入される。天井板112aおよび床板114aは、例えばプラスチックス(plastics)等のような非磁性かつ電気絶縁性の材料を用いて構成される。
【0039】
このようなマグネットカバー内にマグネット本体が収容されている。図5、図6および図7にマグネット本体の外観を略図によって示す。図5は正面図、図6は側面図、図7は図5におけるB−B断面である。これらの図に示すように、マグネット本体は、上部構造111、下部構造113および1対の支柱115を有する。これらの図に示すマグネット本体は、本発明におけるマグネット本体の実施の形態一例である。
【0040】
上部構造111の最下部は円柱状の上側磁極部111aとなっている。下部構造113の最上部は円柱状の下側磁極部113aとなっている。上側磁極部111aおよび下側磁極部113aはいずれも主磁場マグネット部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を含む。上側磁極部111aおよび下側磁極部113aは、それぞれ、本発明における上側磁極部および下側磁極部の実施の形態一例である。
【0041】
図8に、天井板112aの平面図を示す。同図に示すように、天井板112aは円形の皿部200を有する。皿部200は天井板112aの主体をなすもので、上側磁極部111aの下面を覆うに足りる形状および寸法を有する。皿部200は周辺に耳部202,204を有する。天井板112aは、これら耳部202,204に設けられた穴202a,204aを使用して、マグネット本体の上部構造111に固定される。
【0042】
図9に、天井板112aのC−C断面を模式的に示す。同図に示すように、皿部200は、緩やかなドーム(dome)形状をなすように成形されている。成形の程度は、天井板112aを水平にしたとき自重によるたわみで皿部200の板面が一点鎖線で示すように水平になる程度である。
【0043】
このようなドーム形状を有することにより、天井板112aが自重によってたわんでも、板面が水平になるだけのなので床板114aとのあいだの距離は所定の通りに維持され狭まることがない。したがって、ヘッドコイルすなわち頭部専用のRFコイルを装着した患者を搬入する場合等でも支障が生じることはない。
【0044】
天井板112aは、図10に示すように、中心部に穴200aを設けこの穴200a使用して中心部をマグネット本体の上部構造111に例えばネジ止め等により固定するようにしてもよい。その場合には、皿部200を図11に示すように中心部の両側の部分が全周にわたってドーム形状をなすように成形する。成形の程度は、天井板112aを水平にしたとき自重によるたわみで皿部200の板面が一点鎖線で示すように水平になる程度である。
【0045】
このようなドーム形状を有することにより、天井板112aが自重によってたわんでも、床板114aとのあいだの距離が狭まることがない。したがって、ヘッドコイルすなわち頭部専用のRFコイルを装着した患者を搬入する場合等でも支障が生じることはない。
【0046】
このようなドーム形状の成形量は計算機を用いたシミュレーション(simulation)によって求められる。図12に、成形量を求める手順のフロー(flow)図を示す。このフロー図は本発明の設計方法の実施の形態の一例である。
【0047】
同図に示すように、ステップ(step)300で、条件設定を行う。この条件設定によって、有限要素法で設計を行うためのモデル(model)が設定される。モデルはドーム形状の成形量を除き天井板と同じ寸法および形状を有する。また、設定条件には、天井板の材料に関する例えばヤング(Young)率や剛性率あるいは密度等の機械的定数が含まれる。
【0048】
次に、ステップ302で、成形量の初期値を入力する。
次に、ステップ304で、初期値の通りに成形されたドーム形状を持つ天井板の自重によるたわみ量を求める。たわみ量の計算は有限要素法によって行う。有限要素法の中でも変位量を未知数とする変位法を使用する。
【0049】
次に、ステップ306で、たわんだ状態で天井板の板面が水平になるかどうかを判定する。
板面が水平でないときはステップ308で成形量を修正し、ステップ304で、新たな成形量を持つドームの自重によるたわみ計算し、ステップ306で、板面が水平になるかどうかを判定する。以下、この繰り返しにより逐次成形量を修正し、板面が水平になる成形量を得たときに、ステップ310で成形量を決定する。
【0050】
このようにして設計された天井板112aは、例えば、図13に示すような行程によって製造される。同図の行程は、本発明の製造方法の実施の形態の一例である。同図に示すように、行程402で、成型用の型が製作される。型の製作には成形量の設計値が用いられる。次に、行程404で、その型を用いて天井板112aの成形が行われる。
【0051】
以上、好ましい実施の形態の例に基づいて本発明を説明したが、本発明が属する技術の分野における通常の知識を有する者は、上記の実施の形態の例について、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更や置換等をなし得る。したがって、本発明の技術的範囲には、上記の実施の形態の例ばかりでなく、特許請求の範囲に属する全ての実施の形態が含まれる。
【0052】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、たわみによる不都合を生じない天井板、そのような天井板の設計方法、そのような天井板の製造方法、そのような天井板を有するマグネットカバー、そのようなマグネットカバーを有するマグネットシステム、および、そのようなマグネットシステムを備えた磁気共鳴撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】マグネットカバーの外観を示す略図である。
【図3】マグネットカバーの外観を示す略図である。
【図4】図2におけるA−A断面を示す略図である。
【図5】マグネット本体の外観を示す略図である。
【図6】マグネット本体の外観を示す略図である。
【図7】図5におけるB−B断面を示す略図である。
【図8】天井板の平面図である。
【図9】天井板の断面形状を示す模式図である。
【図10】天井板の平面図である。
【図11】天井板の断面形状を示す模式図である。
【図12】成形量を求めるためのフロー図である。
【図13】天井板を製造するための行程図である。
【符号の説明】
1 対象
100 マグネットシステム
102 主磁場マグネット部
106 勾配コイル部
108 RFコイル部
120 テーブル駆動部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
150 データ収集部
160 制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
500 テーブル
112 上部カバー
112a 天井板
114 下部カバー
114a 床板
116 支柱カバー
200 皿部
202,204 耳部

Claims (3)

  1. マグネットシステムと、前記マグネットシステムの撮影空間への搬入およびそこからの搬出が可能なように患者を支持する患者支持装置と、前記マグネットシステムを使用して前記患者の磁気共鳴信号を獲得する信号獲得手段と、前記磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する画像生成手段とを有する磁気共鳴撮影装置であって、
    前記マグネットシステムは、前記撮影空間を挟み垂直方向において互いに対向する上側磁極部および下側磁極部を有するマグネット本体と、前記上側磁極部の端面を覆う天井板および前記下側磁極部の端面を覆う床板を有するマグネットカバーとを有するマグネットシステムあり、
    前記天井板は、周辺部および中央部を固定部分として水平に支持されるとともに、前記固定部分のあいだの部分が自重でたわんだ状態において板面が水平となるように自重によるたわみの方向とは逆方向にドーム状に成形されていることを特徴とする磁気共鳴撮影装置
  2. 前記天井板は円形の主面を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴撮影装置
  3. 前記天井板は、前記円形の主面を有する皿部と、前記皿部の周辺にある耳部とを有しており、前記皿部の中央に設けられた穴及び前記耳部に設けられた穴を介して前記マグネット本体にネジ止めされることを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴撮影装置
JP2001173896A 2001-06-08 2001-06-08 磁気共鳴撮影装置 Expired - Fee Related JP3866935B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001173896A JP3866935B2 (ja) 2001-06-08 2001-06-08 磁気共鳴撮影装置
US10/165,154 US6969990B2 (en) 2001-06-08 2002-06-07 Ceiling board, designing method for ceiling board, manufacturing method for ceiling board, magnet cover, magnet system and magnetic resonance imaging apparatus
CNB021228426A CN1243515C (zh) 2001-06-08 2002-06-07 磁体罩、磁体***及磁共振照相装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001173896A JP3866935B2 (ja) 2001-06-08 2001-06-08 磁気共鳴撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002369807A JP2002369807A (ja) 2002-12-24
JP3866935B2 true JP3866935B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=19015274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001173896A Expired - Fee Related JP3866935B2 (ja) 2001-06-08 2001-06-08 磁気共鳴撮影装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6969990B2 (ja)
JP (1) JP3866935B2 (ja)
CN (1) CN1243515C (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100415162C (zh) 2005-03-09 2008-09-03 Ge医疗***环球技术有限公司 磁体***和磁共振成像***
JP4878174B2 (ja) * 2006-02-24 2012-02-15 株式会社日立製作所 磁気共鳴イメージング装置
JP5722308B2 (ja) * 2010-03-18 2015-05-20 株式会社日立メディコ 磁気共鳴イメージング装置、および、そのメンテナンス方法
CN102319073B (zh) * 2011-06-14 2013-06-19 上海市第一人民医院 一种基于核磁共振机器模拟重力加载的人体试验装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2371421A (en) * 1942-09-11 1945-03-13 John F Blaski Wooden roof
US3557777A (en) * 1967-05-04 1971-01-26 David Cohen Magnetic study of bioelectric phenomena
SE456533B (sv) * 1985-10-18 1988-10-10 Asea Ab Forfarande och anordning for kantdetektering av provobjekt i en met- och/eller kontrollanordning
US5265611A (en) * 1988-09-23 1993-11-30 Siemens Aktiengellschaft Apparatus for measuring weak, location-dependent and time-dependent magnetic field
EP0359864B1 (de) * 1988-09-23 1993-12-01 Siemens Aktiengesellschaft Einrichtung und Verfahren zur Messung von schwachen, orts- und zeitabhängigen Magnetfeldern
EP0371156A1 (de) * 1988-11-28 1990-06-06 Siemens Aktiengesellschaft Anordnung zur Messung von im Körper eines Patienten örtlich und zeitabhängig auftretenden schwachen biomagnetischen Feldern
US5617856A (en) * 1993-09-24 1997-04-08 Osaka Gas Company Limited Biological information-measuring apparatus
FI104442B (fi) * 1998-07-02 2000-01-31 Jari Ruuttu Valaisin

Also Published As

Publication number Publication date
US6969990B2 (en) 2005-11-29
US20020188192A1 (en) 2002-12-12
JP2002369807A (ja) 2002-12-24
CN1243515C (zh) 2006-03-01
CN1397253A (zh) 2003-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11500046B2 (en) Radio frequency head coil for a magnetic resonance imaging system and methods thereof
JP5209842B2 (ja) 多重チャネルmri用の多巻き素子rfコイル・アレイ及び、rfコイル組立体を製造する方法
EP2845037B1 (en) Acoustic noise reducing rf coil for magnetic resonance imaging
CN104422915A (zh) 用匀场线圈用于磁共振***的患者适应的b0均匀化方法
JP2010099473A (ja) 多核mri/mrs用のハイブリッドバードケージ−tem無線周波数(rf)コイル
JP2004073379A (ja) 医用画像診断装置および画像領域指定支援方法
JP2002219113A (ja) Mriスキャナにおける音響ノイズを減少させるための方法及び装置
US20100117644A1 (en) Method and apparatus for acquiring magnetic resonance imaging data for dynamic studies
EP3274732A1 (en) Magnetic resonance volume coil with multiple independent transmit receive channels and method of operation thereof
US20070252598A1 (en) Methods and apparatus for MRI shim elements
JP2000241519A (ja) 垂直磁場mri用のrfコイルアレイ装置
JP2002325744A5 (ja)
JP3866935B2 (ja) 磁気共鳴撮影装置
JP2003230549A (ja) Mr画像のアーチファクト抑制のための個別仕様空間飽和パルスシーケンス
JP3971726B2 (ja) 磁気共鳴撮影装置
US10802097B2 (en) System and method for magnetic resonance imaging an object utilizing a plurality of flip angles
US20080054903A1 (en) System of Electric Coils for Transmitting and Receiving Radio-Frequency Magnetic Fileds in a Magnetic-Resonance Imaging Apparatus, and Magnetic-Resonance Imaging Apparatus Provided with Such a System of Electric Coils
CN107340485B (zh) 磁共振成像***
US7081752B2 (en) System and method of electrically loading radio-frequency coils using conductive polymers
US7307419B2 (en) Method and system for spatial-spectral excitation by parallel RF transmission
NL1030693C2 (nl) Werkwijze en systeem voor MR-aftastingsversnelling onder gebruikmaking van selectieve excitatie en parallelle transmissie.
JP4180412B2 (ja) 磁場形成装置および磁気共鳴撮影装置
JPH06181907A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3777325B2 (ja) 磁場形成装置および磁気共鳴撮影装置
US7019525B2 (en) Method and apparatus for magnetic resonance imaging

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20041201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees