JP3866552B2 - データベース管理システム、データベース管理方法、及びデータベース管理プログラム - Google Patents

データベース管理システム、データベース管理方法、及びデータベース管理プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、データベースに格納されているデータの修正・削除などの更新を管理するデータベース管理システム、データベース管理方法、及びデータベース管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
病院などでは、患者に対して診療を行ったことにより発生した診療録情報(以下、電子カルテデータという)がデータベースに記憶(保存)される。このデータベースは、各部署(各科)に設置された端末と通信回線で接続され、各端末からアクセスできるように構成されている。病院の仕事に従事する医者や看護婦などの利用者は、端末からデータベースにアクセスすることにより、そのデータベースに記憶されている電子カルテデータを随時参照することができる。また、医者や看護婦などの利用者は、端末からデータベースに対してアクセスして、そのデータベースに記憶されている電子カルテデータを修正・削除などを行うことにより、電子カルテデータの更新を行うことができる。
【0003】
電子カルテデータの更新を管理するデータベース管理システムとして、利用者による端末からの電子カルテデータの更新の操作と同期して(更新の操作に従って)、データベース側の端末で電子カルテデータの更新処理が行われる同期システムがある。また、利用者による端末からの電子カルテデータの更新の操作が行われた後、別の時間(非同期)に、データベース側の端末で実際の電子カルテデータの更新処理が行われる(即ち、端末側での電子カルテデータの更新の操作とデータベース側の端末での実際の電子カルテデータの更新処理とで時間差のある)非同期システムがある。
【0004】
同期システムでは、データベースに対して複数の端末から同時にアクセスがあると、データベースに対するアクセスが集中する。すると、データベース側の端末での更新処理の速度が著しく低下(悪化)し、またはシステムの停止も招く。また、データベース側の端末での更新処理の速度の低下を防ぐために、アクセスされた順に更新処理を行うようにすると、他の端末からのアクセスによる更新処理が終了するまで更新処理が開始されず、待ち時間が長くなってしまう。
【0005】
非同期システムでは、複数の端末からのアクセスの集中による更新処理の速度の低下などは防止される。しかし、1つの電子カルテデータに対して複数の利用者から同時に更新が行われると、電子カルテデータの不整合が生じるおそれがある。即ち、利用者が端末から電子カルテデータの更新を行うときに、既に他者が同じ電子カルテデータに対して更新を行っていた場合には、利用者は更新が行われる前の電子カルテデータに基づいて更新を行う。その結果、電子カルテデータの整合性がとれなくなってしまう。この場合、電子カルテデータの不整合によって、業務に支障をきたすおそれがある。
【0006】
そのような問題点を解決するデータベース管理システム(データベース管理方法)として、例えば特開平7−325747号公報に記載されたものがある。そのデータベース管理システムでは、主装置において各従装置からのデータの更新要求を先着順に受け付ける。そして、そのデータの更新要求による該当データ範囲について排他処理を行って、他の従装置からの更新要求を排除し、データの更新権を更新要求が受け付けられた従装置に与える。そのような構成によって、同じデータに対して複数の利用者から同時に更新が行われることによって、データの不整合が生じるのを防止することができる。
【0007】
また、データの更新が、更新要求の排除期間のタイムアウト時間内に行われなかった場合には、その従装置のデータ更新権(データの更新権)を無効として他の従装置からの更新要求の排除を解除するように構成されている。そのような構成によって、システムのデッドロック状態を回避することができる。
【0008】
また、更新要求の排除期間のタイムアウト時間を更新要求が受け付けられた従装置からの要求で延長できるように構成されている。そのような構成によって、データ更新権が与えられている期間に対して融通性を付与する。その結果、更新するデータ量が多くてタイムアウト時間内では更新しきれないような場合でも、データ更新権が解除されてしまうことを回避することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のデータベース管理システムおよびデータベース管理方法では、データ更新権が与えられている期間に融通性を付与するために、更新要求の排除期間のタイムアウト時間を延長できるように構成されているが、利用者とっては、そのようなタイムアウト時間の延長を行う操作(作業)が面倒である。また、利用者は、更新するデータ量が多い場合に、タイムアウト時間の延長を行わなければならないか否か、どれくらい延長しなければならいかなどの判断も行う必要がある。そのような判断は、利用者にとってさらに面倒である。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、非同期に更新を行う場合であってもデータの整合性を確保することができるとともに、利用者にとって簡易かつ確実にデータベースに対するデータ更新作業を行うことができるデータベース管理システム、データベース管理方法、及びデータベース管理プログラムを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によるデータベース管理システムは、データベースに保持するデータの更新権を、通信ネットワークを介して接続される端末に与えるデータベース管理システムであって、管理対象のデータを識別するデータ識別情報に対応付けて、更新権を識別する管理情報および更新権の有効時間を記憶する更新権情報保持手段と、端末が指定したデータ識別情報によって特定されるデータに対して有効な更新権が登録されているか否かを判断する更新権有無判断手段と、所定の場合に、更新権の管理情報を割り当て、端末が指定したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を更新権情報保持手段に記憶させることによって更新権を登録する更新権登録手段と、更新権情報保持手段に記憶させたデータ識別情報、管理情報および有効時間を端末に通知し、端末からデータ識別情報、管理情報および有効時間とともに、データの更新内容を示す情報を取得する更新内容取得手段と、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断する更新権登録状況判断手段と、更新権が変更されていない場合に、データの更新内容を示す情報に基づいてデータを更新するデータ更新手段とを備え、更新権登録状況判断手段は、更新内容取得手段が取得したデータ識別情報に対応付けられて更新権情報保持手段に記憶されている有効時間と更新内容取得手段が取得した有効時間とが一致するか否かを判断し、一致すると判断した場合に、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されていないと判断することを特徴とする。
【0012】
更新権情報保持手段は、データ識別情報に対応付けて、管理情報、更新権の有効時間、及び更新権の優先順位を示す優先度を記憶し、更新権登録手段は、既に登録されている更新権の優先度が新たに登録しようとする更新権の優先度より低い場合に、既に登録されている更新権を削除し、更新権の管理情報を割り当て、端末が指定したデータ識別情報に対応付けて管理情報、有効時間、及び優先度を更新権情報保持手段に記憶させることによって更新権を登録してもよい。このような構成によれば、優先度の高いデータを速く確実に更新することができる。
【0013】
更新権登録手段は、例えば、有効な更新権が登録されていない場合に、更新権の管理情報を割り当て、端末が指定したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を更新権情報保持手段に記憶させることによって更新権を登録する。
【0014】
例えば、更新権有無判断手段は、更新権情報保持手段がデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を記憶していない場合、または、データ識別情報に対応付けて記憶している有効時間が既に経過している場合に、有効な更新権が登録されていないと判断する。
【0015】
例えば、更新権登録状況判断手段は、更新内容取得手段が取得したデータ識別情報に対応付けられて更新権情報保持手段に記憶されている有効時間が未だ経過していない場合、更新権は変更されていないと判断する。
【0016】
また、本発明によるデータベース管理方法は、データを更新しようとする利用者の端末から管理対象のデータを識別するデータ識別情報を受信するステップと、データ識別情報によって特定されるデータに対して有効な更新権が登録されているか否かを判断するステップと、所定の場合に、更新権を識別する管理情報を割り当て、端末から受信したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を記憶することによって更新権を登録するステップと、記憶したデータ識別情報、管理情報および有効時間を端末に通知し、端末からデータ識別情報、管理情報および有効時間とともに、データの更新内容を示す情報を取得するステップと、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断するステップと、更新権が変更されていない場合に、データの更新内容を示す情報に基づいてデータを更新するステップとを含み、更新権が変更されたか否かを判断するステップで、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断し、取得したデータ識別情報に対応付けて記憶されている有効時間と取得した有効時間とが一致する場合に、更新権は変更されていないと判断することを特徴とする。
【0017】
登録された更新権の情報として、データ識別情報に対応付けて、管理情報、更新権の有効時間、及び更新権の優先順位を示す優先度を記憶し、既に登録されている更新権の優先度が新たに登録しようとする更新権の優先度より低い場合に、既に登録されている更新権を削除し、更新権の管理情報を割り当て、端末から受信したデータ識別情報に対応付けて管理情報、有効時間、及び優先度を記憶することによって更新権を登録してもよい。このようなデータベース管理方法によれば、優先度の高いデータを速く確実に更新することができる。
【0018】
有効な更新権が登録されていない場合に、更新権の管理情報を割り当て、端末から受信したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を記憶することによって更新権を登録してもよい。
【0019】
また、本発明によるデータベース管理プログラムによれば、データベースに保持するデータの更新権を、通信ネットワークを介して接続される端末に与えるコンピュータに、データを更新しようとする利用者の端末から管理対象のデータを識別するデータ識別情報を受信する処理、データ識別情報によって特定されるデータに対して有効な更新権が登録されているか否かを判断する処理、所定の場合に、更新権を識別する管理情報を割り当て、端末から受信したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を記憶することによって更新権を登録する処理、記憶したデータ識別情報、管理情報および有効時間を端末に通知し、端末からデータ識別情報、管理情報および有効時間とともに、データの更新内容を示す情報を取得する処理、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断する処理、および更新権が変更されていない場合に、データの更新内容を示す情報に基づいてデータを更新する処理を実行させ、更新権が変更されたか否かを判断する処理で、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断し、取得したデータ識別情報に対応付けて記憶されている有効時間と取得した有効時間とが一致する場合に、更新権は変更されていないと判断する処理を実行させることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明のデータベース管理システムを示すブロック図である。図1において、電子カルテデータ格納装置100は、患者に対して診療を行ったことにより発生した診療録情報である電子カルテデータを格納(保存)し、電子カルテデータ入出力装置200,300からのデータ更新の要求に基づいて電子カルテデータの更新(修正・削除)を行うとともに、電子カルテデータ入出力装置200,300からのデータ参照要求に対して電子カルテデータの提供(送受信)などを行う装置である。電子カルテデータ格納装置100は、電子カルテデータ入出力装置200,300と通信回線で接続されている。また、図1に示すように、電子カルテデータ格納装置100は、記憶部110、送受信部120及び制御部130を備えている。
【0021】
制御部130は、記憶装置が保持するプログラムに従って、電子カルテデータ格納装置100全体を制御する。プログラムは、記憶部110が保持していても、記憶部110以外の記憶装置が保持していてもよい。このプログラムは、制御部130に、Tokenの登録処理や、データの更新処理を実行させるプログラムである。Tokenとは、電子カルテデータの更新を行うことができる権限(データ更新権)である。
【0022】
記憶部110は、電子カルテデータなどの各種データを格納(記憶)するデータベースであって、一般的なデータベースであるリレーショナル・データベースやオブジェクト・データベースなどで構成されている。記憶部110は、データ検索に必要なインデックス情報とデータ実体を保持することができるものである。
【0023】
記憶部110の記憶領域111は、Token(データ更新権)を登録するための領域である。また、記憶部110の記憶領域112は、電子カルテデータを格納する領域である。Tokenの登録は、記憶領域111に、データ識別番号、Token管理番号及びToken有効時間を記憶させることによって行う。データ識別番号とは、管理対象である各データを識別する識別情報である。電子カルテデータとして記憶領域112に格納される各データは、データ識別番号によって識別される。Token管理番号とは、取得される各Tokenを識別する管理情報である。Token有効時間とは、Token(データ更新権)が有効な時間、即ち、利用者が電子カルテデータを更新できる時間である。
【0024】
ここで、記憶領域112に格納される電子カルテデータには、患者の診療録(カルテ)の1行1行のデータ毎にデータ識別番号がデータ格納時に設定されるものとする。具体的には、「こういう薬を出しました」「こういう検査をして下さい」「体温は何度でした」といった患者の診療録の内容毎にデータ識別番号が設定される。このような患者の診療録の内容が、データベースにおけるレコード(データベースで扱う1件分のデータ)となる。
【0025】
従って、記憶部110の記憶領域112には、電子カルテデータの診療録の内容(レコード)毎にデータ識別番号が付加されて格納される。また、記憶部110の記憶領域111には、電子カルテデータのデータ識別番号毎にTokenが格納される。
【0026】
送受信部120は、電子カルテデータ入出力装置200,300との間で通信回線を通じて電子カルテデータなどのデータの送受信を行う。制御部130は、電子カルテデータの格納、電子カルテデータの更新(修正・削除)、電子カルテデータの提供などの処理を制御するとともに、データ更新時のTokenの管理を行う。
【0027】
電子カルテデータ入出力装置200,300は、それぞれ、医者や看護婦などの利用者(作業者または操作者)が電子カルテデータの格納、更新、参照などを行う際に、その利用者によって操作されることにより電子カルテデータの入出力を行う装置である。電子カルテデータ入出力装置200,300は、パーソナルコンピュータなどの端末で構成されている。この電子カルテデータ入出力装置200,300は、電子カルテデータ格納装置100と通信回線で接続されている。また、図1に示すように、電子カルテデータ入出力装置200,300は、それぞれ、入出力部210,310、送受信部220,320及び制御部230,330を備えている。
【0028】
入出力部210,310は、利用者の操作に応じて電子カルテデータを入出力する。入出力部210,310は、例えば、データ入力を行うためのキーボード、テンキースイッチ、マウス、トラックボール、入力ペン、入力タブレット、データグローブ、OCR装置、イメージスキャナ、マイクロフォンなどを少なくとも一つは備え、また、データ出力を行うためのディスプレイ、プリンタなどを備えている。
【0029】
送受信部220,320は、電子カルテデータ格納装置100との間で通信回線を通じて電子カルテデータなどのデータの送受信を行う。制御部230,330は、入出力部210,310のデータ入出力や送受信部220,320のデータ送受信などを制御するとともに、電子カルテデータの更新時におけるデータ登録の処理などを制御する。
【0030】
なお、図1に示したデータベース管理システムは、2台の電子カルテデータ入出力装置200,300が電子カルテデータ格納装置100に接続されて構成されているが、電子カルテデータ入出力装置の台数は2台に限られず、3台以上の電子カルテデータ入出力装置が電子カルテデータ格納装置100に接続されていてもよい。
【0031】
この実施の形態では、更新権情報保持手段は、記憶領域111によって実現される。更新権有無判断手段、更新権登録手段、更新権登録状況判断手段、およびデータ更新手段は、制御部130によって実現される。更新内容取得手段は、制御部130および送受信部120によって実現される。
【0032】
また、記憶装置は、コンピュータに、データを更新しようとする利用者の端末から管理対象のデータを識別するデータ識別情報を受信する処理、データ識別情報によって特定されるデータに対して有効な更新権が登録されているか否かを判断する処理、所定の場合に、更新権を識別する管理情報を割り当て、端末から受信したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を記憶することによって更新権を登録する処理、記憶したデータ識別情報、管理情報および有効時間を端末に通知し、端末からデータ識別情報、管理情報および有効時間とともに、データの更新内容を示す情報を取得する処理、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断する処理、および更新権が変更されていない場合に、データの更新内容を示す情報に基づいてデータを更新する処理を実行させるためのデータベース管理プログラムを保持する。
【0033】
次に、電子カルテデータの更新の動作について説明する。
ここでは、医者や看護婦などの利用者が、電子カルテデータ入出力装置200の入出力部210を操作して、電子カルテデータ格納装置100の記憶部110内に格納されている電子カルテデータを更新する動作について説明する。
【0034】
(1)データ更新開始時の動作
利用者は、所定の患者の診療録(カルテ)の内容を修正・削除する場合、当該患者の電子カルテデータを電子カルテデータ入出力装置200の入出力部210から画面表示(出力)する必要がある。そこで、利用者は、修正・削除の対象の電子カルテデータを電子カルテデータ格納装置100の記憶部110から読み出すためのデータ参照の操作を入出力部210において行う。
【0035】
電子カルテデータ入出力装置200の制御部230は、利用者の操作に応じて入出力部210からデータ参照の要求を受けると、そのデータ参照の要求を送受信部220から電子カルテデータ格納装置100に対して送信する。電子カルテデータ格納装置100では、送受信部120が、電子カルテデータ入出力装置200からのデータ参照の要求を受信すると、制御部130は、データ参照の要求で指定された所定の患者の電子カルテデータを記憶部110の記憶領域112から読み出す。そして、その電子カルテデータを送受信部120から電子カルテデータ入出力装置200に対して送信する。
【0036】
電子カルテデータ入出力装置200では、送受信部220が、電子カルテデータ格納装置100から送信された電子カルテデータを受信すると、制御部230は、その電子カルテデータを入出力部210から画面表示する。
【0037】
利用者は、画面表示された所定の患者の電子カルテデータのうち、修正・削除を行うレコードを入出力部210を操作して指定する。レコードが指定されると、電子カルテデータの更新(修正・削除)が開始される。電子カルテデータ入出力装置200の制御部230は、利用者の入出力部210の操作によって修正・削除される電子カルテデータのレコードが指定されると、入出力部210で指定された電子カルテデータのレコード毎に設定されているデータ識別番号を取得する。そして、制御部230は、その取得したデータ識別番号を送受信部220から電子カルテデータ格納装置100に対して送信する。
【0038】
図2は、電子カルテデータの更新開始時における電子カルテデータ格納装置100のToken登録(取得)動作を説明するためのフローチャートである。図2に示すように、電子カルテデータ格納装置100では、送受信部120が電子カルテデータ入出力装置200から送信されたデータ識別番号を受信することにより、制御部130がそのデータ識別番号を取得する(ステップST1)。
【0039】
制御部130は、その取得したデータ識別番号を基に、データ識別番号に対するTokenが既に記憶部110の記憶領域111に格納されているか否かの問い合わせを行う(ステップST2)。さらに、Tokenが格納されている場合、即ち、データ識別番号、Token管理番号及びToken有効時間が格納されている場合、Token有効時間と問い合わせ時(問い合わせを行った時刻)とを比較する。
【0040】
制御部130は、その問い合わせの結果が、データ識別番号に対するTokenが未だ記憶領域111に格納されていないという場合には(ステップST3のNo)、他者から電子カルテデータの当該レコードに対するデータ更新要求が未だ行われていないと判断できる(即ち、他者に対して電子カルテデータの当該レコードに対するデータ更新権が未だ与えられていないと判断できる)。また、データ識別番号に対するTokenが格納されていたとしても、問い合わせ時がToken有効時間を経過している場合には(ステップST3のNo)、取得されたTokenは既に無効になっていると判断できる。従って、Tokenが格納されていない場合、または、格納されていても問い合わせ時がToken有効時間を経過している場合、制御部130は、データ識別番号に対応付けてToken管理番号及びToken有効時間を記憶領域111に格納することによって、Tokenの登録を行う(ステップST4)。
【0041】
ステップST4において、制御部130は、データ識別番号に対応付けてToken管理番号を割り当て、そのToken管理番号とToken有効時間を記憶領域111に格納する。ここで、Token有効時間は、データ更新権が有効な時間、即ち、利用者が電子カルテデータを更新可能な時間という意味である。Token有効時間としては、例えば、Tokenの登録が行われた時点から1時間と設定される。Token有効時間が過ぎると、Tokenは無効となり、そのTokenを取得していた利用者は電子カルテデータの更新を行うことができなくなる。
【0042】
制御部130は、Tokenの登録を行うと、データ識別番号、Token管理番号及びToken有効時間を送受信部120から電子カルテデータ入出力装置200に対して送信する(ステップST5)。
【0043】
電子カルテデータ入出力装置200では、送受信部220が、電子カルテデータ格納装置100から送信されたデータ識別番号、Token管理番号及びToken有効時間を受信すると、それらの情報を制御部230に送る。制御部230は、データ識別番号、Token管理番号及びToken有効時間を受け取ることにより、データ識別番号に対するTokenの取得が成功したと判断し、そのことを入出力部210から出力して利用者に通知する。利用者は、電子カルテデータの更新が可能であると認識し、入出力部210を操作することによって、画面表示されている電子カルテデータの所定のレコードについて修正・削除を行う。
【0044】
一方、電子カルテデータ格納装置100の制御部130は、問い合わせの結果が、データ識別番号に対するTokenが既に記憶領域111に格納されていて、かつ、問い合わせ時がToken有効時間内であるという場合には(ステップST3のYes)、他者に対して電子カルテデータの当該レコードに対するToken(データ更新権)が既に与えられ、かつ、そのToken有効時間が未だ経過していないため、Tokenの登録が不可能であると判断し、Tokenの取得に失敗という結果を取得する(ステップST6)。そして、制御部130は、そのToken取得失敗の結果を送受信部120から電子カルテデータ入出力装置200に対して送信する(ステップST7)。このように、先にTokenが記憶部110の記憶領域111に格納されている場合は、制御部130が、データ更新の排他処理を行うことにより、電子カルテデータの不整合を防止することができる。
【0045】
電子カルテデータ入出力装置200では、送受信部220が、電子カルテデータ格納装置100から送信されたToken取得失敗の結果を受信すると、その情報を制御部230に送る。制御部230は、Token取得失敗の結果を受け取ると、そのToken取得失敗を入出力部210から出力して利用者に通知する。その通知によって、利用者は、電子カルテデータの更新が不可能であると認識し、電子カルテデータの当該レコードの更新処理について中止する。
【0046】
なお、利用者は、図2に示したような制御部130によるTokenの登録処理が行われている間でも、電子カルテデータ入出力装置200から更新開始の操作を行って、電子カルテデータの別のレコードの更新要求(Tokenの取得要求)を行うことができる。また、別の利用者も、制御部130によるTokenの登録処理が行われている間に、別の電子カルテデータ入出力装置300から更新開始の操作を行って、電子カルテデータのレコードの更新要求を行うことができる。
【0047】
(2)データ更新完了時の動作
利用者は、入出力部210を操作して、指定した電子カルテデータのレコードについて修正・削除を行う。利用者は、電子カルテデータの当該レコードの修正・削除が完了すると、修正・削除(更新)された電子カルテデータを入出力部210から入力する。電子カルテデータ200は、ステップST1の後であれば、この操作を受け付けてよい。即ち、ステップST1においてデータ識別番号を電子カルテデータ格納装置100に送信した後であれば、電子カルテデータ格納装置100からデータ識別番号、Token管理番号及びToken有効時間を受信する前であっても、データの更新操作を受け付けてよい。
【0048】
電子カルテデータ入出力装置200の制御部230は、更新された電子カルテデータの入力が完了すると、その電子カルテデータ、データ識別番号(更新された電子カルテデータのレコードのデータ識別番号)、Token管理番号及びToken有効時間を送受信部220から電子カルテデータ格納装置100に対して送信する。この送信は、ステップST5において、電子カルテデータ入出力装置200にデータ識別番号、Token管理番号及びToken有効時間が送信された後に行う。
【0049】
図3は、電子カルテデータの更新完了時における電子カルテデータ格納装置100のデータ更新動作を説明するためのフローチャートである。図3に示すように、電子カルテデータ格納装置100では、送受信部120が電子カルテデータ入出力装置200から送信された更新された電子カルテデータ、データ識別番号、Token管理番号及びToken有効時間を受信することにより、制御部130がそれらの情報を取得する(ステップST11)。
【0050】
制御部130は、その取得したToken管理番号を基に、記憶部110の記憶領域111に格納されているToken管理番号に対するToken有効時間の問い合わせを行う(ステップST12)。そして、制御部130は、その問い合わせの結果取得したToken有効時間に基づいて、問い合わせ時がToken有効時間内であるか否かの判断を行う(ステップST13)。
【0051】
制御部130は、問い合わせ時がToken有効時間内であると判断した場合には(ステップST13のYes)、記憶領域111に格納されているTokenは未だ無効とされず、利用者はデータ更新権を保持していると認識する。そこで、後に非同期に更新を行うために電子カルテデータの更新の登録を行うとともに、データ識別番号、Token管理番号及びToken有効時間を削除する(ステップST15)。
【0052】
そして、制御部130は、電子カルテデータ更新成功の結果を送受信部120から電子カルテデータ入出力装置200に対して送信する(ステップST16)。その後、制御部130は、ステップST15で更新の登録がされた電子カルテデータについて非同期に更新処理を行う(ステップST17)。
【0053】
また、制御部130は、問い合わせ時がToken有効時間外であると判断した場合は(ステップST13のNo)、記憶領域111に格納されているToken有効時間とステップST11で取得したToken有効時間(即ち、電子カルテデータ入出力装置200から送信されたToken有効時間)とが一致するか否かを判断する(ステップST14)。
【0054】
このように、制御部130がToken有効時間の一致を判断するのは、以下の理由による。すなわち、問い合わせ時がToken有効時間外である場合、記憶領域111に格納されているTokenは既に無効とされ、利用者はデータ更新権を持っていないことになる。しかし、記憶領域111に格納されているToken有効時間と電子カルテデータ入出力装置200から送信されたToken有効時間とが一致する場合は、他者によってTokenが未だ置き換えられていない、即ち、他者が電子カルテデータのレコードに対して未だデータ更新要求を行っていないと判断することができる。従って、この場合は、利用者に対して電子カルテデータの当該レコードの更新の許可する。
【0055】
制御部130は、Token有効時間が一致した場合は(ステップST14のYes)、上記したように、後に非同期に更新を行うために電子カルテデータの更新の登録を行うとともに、データ識別番号、Token管理番号及びToken有効時間を削除する(ステップST15)。そして、制御部130は、電子カルテデータ更新成功の結果を送受信部120から電子カルテデータ入出力装置200に対して送信する(ステップST16)。その後、制御部130は、ステップST15で更新の登録がされた電子カルテデータについて非同期に更新処理を行う(ステップST17)。
【0056】
一方、制御部130は、Token有効時間が一致しない場合は、他者によってTokenが置き換えられているため、電子カルテデータの当該レコードの更新が不可能であると判断する。よって、電子カルテデータの更新の失敗という結果を取得する(ステップST18)。そして、制御部130は、その電子カルテデータ更新失敗の結果を送受信部120から電子カルテデータ入出力装置200に対して送信する(ステップST19)。
【0057】
なお、利用者は、図3に示したような制御部130による非同期データ更新の登録処理が行われている間でも、電子カルテデータ入出力装置200から更新開始の操作を行って、電子カルテデータの別のレコードの更新要求(Tokenの取得要求)を行うことができる。また、別の利用者も、制御部130による非同期データ更新の登録処理が行われている間に、別の電子カルテデータ入出力装置300から更新開始の操作を行って、電子カルテデータのレコードの更新要求を行うことができる。
【0058】
以上のように、この実施の形態によれば、記憶部110の記憶領域111に既にTokenが登録されている場合には、制御部130によって、新たなTokenの取得要求に対して排他処理が行われる(排除される)ので、電子カルテデータを非同期に更新する場合でも、複数の利用者から同時に電子カルテデータの同じレコードに対する更新がされることがなくなり、データの不整合を防止することができる。
【0059】
また、Tokenが登録される際に有効時間も設定されるので、Tokenの有効時間が過ぎると、他者がTokenを取得し、データ更新を行うことができるようになるため、Tokenを取得した利用者がデータ更新を行わないことや、電子カルテデータ入出力装置200の故障などにより生じ得るロック状態を回避することができる。
【0060】
また、データベース管理システムは、非同期システムであるので、制御部130によって、データ更新要求(Token取得要求)に対する処理や非同期データ更新の登録要求に対する処理などが行われている間も、利用者がデータ更新要求を行うことができ、データ更新時の処理速度が遅くなるのを防止することができる。
【0061】
また、Token有効時間が過ぎた場合でも、記憶領域111に格納されているToken有効時間と電子カルテデータ入出力装置200から送信されたToken有効時間が一致する場合には、Tokenが置き換わっていないと判断され、データ更新を可能にしている。従って、利用者は、Token有効時間(データ更新時間)の延長を行う必要がなくなる。その結果、利用者にとって簡易かつ確実に記憶部(データベース)110に対するデータ更新作業を行うことができる。
【0062】
実施の形態2.
上記の実施の形態では、図2に示されたように、ステップST3の処理において、データ識別番号に対するTokenが既に記憶領域111に格納されている場合、電子カルテデータ格納装置100の制御部130によって、Tokenの登録が不可能であると必ず判断され、Tokenの取得が失敗したとされていた。
【0063】
これに対して、この実施の形態では、制御部130が記憶部110の記憶領域111にTokenを登録する際に、Tokenの優先度も同時に登録する。そして、記憶領域111にTokenが登録されている状態において、他者からTokenの取得の要求(データ更新の要求)があった場合、制御部130は、Tokenの優先度を比較する。そして、既に登録されている(取得済みの)Tokenより取得要求のあったTokenの優先度が高いときは、既に登録されているTokenを無効とし、取得要求のあったTokenを有効として登録する。
【0064】
なお、データベース管理システムの構成については、図1に示したものと同様であるため、重複する説明を省略する。
【0065】
次に、電子カルテデータの更新の動作について説明する。
(1)データ更新開始時の動作
図4は、他の実施の形態の電子カルテデータの更新開始時における電子カルテデータ格納装置のToken登録動作を説明するためのフローチャートである。図2に示された例と同様に、電子カルテデータ格納装置100の制御部130は、電子カルテデータ入出力装置200から送信されたデータ識別番号を取得する(ステップST1)。
【0066】
制御部130は、取得したデータ識別番号をキーとして、データ識別番号に対するTokenが既に記憶部110の記憶領域111に格納されているか否かの問い合わせを行う。また、Tokenが既に登録されている場合には、問い合わせ時がToken有効時間内であるか否か、そのTokenの優先度は取得要求のあったTokenの優先度よりも高いか否かの問い合わせを行う(ステップST21)。
【0067】
制御部130は、その問い合わせの結果が、データ識別番号に対するTokenが未だ記憶領域111に格納されていないという場合、または、格納されていても問い合わせ時がToken有効時間を経過しているという場合には(ステップST3のNo)、Tokenの登録を行う(ステップST22)。すなわち、データ識別番号に対応付けてToken管理番号、Token有効時間及び優先度を記憶領域111に格納する。なお、優先度は、制御部130がデータ内容に応じて自動的に設定する場合でも、電子カルテデータ入出力装置200側から利用者によって指定される場合でもよい。
【0068】
制御部130は、Tokenの登録を行うと、データ識別番号、Token管理番号、Token有効時間及び優先度を、送受信部120から電子カルテデータ入出力装置200に対して送信する(ステップST23)。
【0069】
電子カルテデータ入出力装置200の制御部230は、データ識別番号、Token管理番号、Token有効時間及び優先度を受け取ることにより、データ識別番号に対するTokenの取得が成功したと判断し、そのことを入出力部210から出力して利用者に通知する。
【0070】
一方、電子カルテデータ格納装置100の制御部130は、問い合わせの結果が、データ識別番号に対するTokenが既に記憶領域111に格納されていて、かつ、問い合わせ時がToken有効時間内である場合は(ステップST3のYes)、問い合わせの結果に基づいて、登録されているTokenの優先度が取得要求のあったTokenの優先度よりも高いか否か判断する(ステップST24)。
【0071】
その判断の結果、登録されているTokenの優先度が取得要求のあったTokenの優先度よりも低い場合(ステップST24のNo)、制御部130は、既に登録されているTokenを削除する(ステップST25)。また、制御部130は、データ識別番号に対応付けてToken管理番号、Token有効時間及び優先度を新たに記憶領域111に格納することによって、Tokenの登録を行う(ステップST26)。そして、制御部130は、データ識別番号、Token管理番号、Token有効時間及び優先度を、送受信部120から電子カルテデータ入出力装置200に対して送信する(ステップST23)。
【0072】
また、上記判断の結果、登録されているTokenの優先度が取得要求のあったTokenの優先度よりも高い場合(ステップST24のYes)、制御部130は、他者に対して電子カルテデータの当該レコードに対するToken(データ更新権)が既に与えられ、そのToken有効時間が未だ経過していず、さらに登録されているTokenの優先度も高いため、Tokenの登録が不可能であると判断する。すなわち、Tokenの取得に失敗という結果を取得する(ステップST6)。そして、制御部130は、そのToken取得失敗の結果を送受信部120から電子カルテデータ入出力装置200に対して送信する(ステップST7)。
【0073】
電子カルテデータ入出力装置200の制御部230は、Token取得失敗の結果を受け取ると、そのToken取得失敗を入出力部210から出力して利用者に通知する。
【0074】
以上のように、この実施の形態によれば、記憶部110の記憶領域111に既にTokenが登録されている場合でも、登録されているTokenの優先度が取得要求のあったTokenの優先度よりも低い場合には、登録されているTokenが無効とされ、取得要求のあったTokenが有効として登録される。よって、優先度の高いデータを速く確実に更新することができる。
【0075】
なお、上記の各実施の形態では、電子カルテデータ格納装置100は記憶部110及び送受信部120を備えていた。しかし、記憶部110と送受信部120を別の装置として構成してもよい。
【0076】
また、上記の各実施の形態では、電子カルテデータのレコード(診療録の内容)単位でデータ識別番号を設定し、そのデータ識別番号に対応付けてTokenの登録(取得)を行うように構成されていた。しかし、そのような構成に限られず、患者単位またはデータ群単位などでデータ識別番号を設定し、そのデータ識別番号に対応付けてTokenを登録するように構成してもよい。
【0077】
また、上記の各実施の形態では、電子カルテデータ格納装置100及び電子カルテデータ入出力装置200,300から構成されるデータベース管理システムは、電子カルテデータを扱うシステムであった。しかし、必ずしも電子カルテデータである必要はなく、本発明を、様々なデータを扱うデータベース管理システムに適用することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、本発明のデータベース管理システムは、管理対象のデータを識別するデータ識別情報に対応付けて、更新権を識別する管理情報および更新権の有効時間を記憶する更新権情報保持手段と、端末が指定したデータ識別情報によって特定されるデータに対して有効な更新権が登録されているか否かを判断する更新権有無判断手段と、所定の場合に、更新権の管理情報を割り当て、端末が指定したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を更新権情報保持手段に記憶させることによって更新権を登録する更新権登録手段と、更新権情報保持手段に記憶させたデータ識別情報、管理情報および有効時間を端末に通知し、端末からデータ識別情報、管理情報および有効時間とともに、データの更新内容を示す情報を取得する更新内容取得手段と、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断する更新権登録状況判断手段と、更新権が変更されていない場合に、データの更新内容を示す情報に基づいてデータを更新するデータ更新手段とを備え、更新権登録状況判断手段は、更新内容取得手段が取得したデータ識別情報に対応付けられて更新権情報保持手段に記憶されている有効時間と更新内容取得手段が取得した有効時間とが一致するか否かを判断し、一致すると判断した場合に、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されていないと判断するので、データを非同期に更新する場合でも、複数の利用者から同時にデータの同じレコードに対する更新がされることがなくなり、データの不整合を防止することができる。また、有効時間が過ぎた場合でも、記憶されている有効時間と端末から取得した有効時間が一致する場合には、データ更新権が置き換わっていないと判断され、データ更新を可能としているため、利用者は有効時間の延長を行う必要がなくなり、従って、利用者にとって簡易かつ確実にデータベースに対するデータ更新作業を行うことができる。
【0079】
また、本発明のデータベース管理方法およびデータベース管理プログラムによれば、データを更新しようとする利用者の端末から管理対象のデータを識別するデータ識別情報を受信し、データ識別情報によって特定されるデータに対して有効な更新権が登録されているか否かを判断し、所定の場合に、更新権を識別する管理情報を割り当て、端末から受信したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を記憶することによって更新権を登録し、記憶したデータ識別情報、管理情報および有効時間を端末に通知し、端末からデータ識別情報、管理情報および有効時間とともに、データの更新内容を示す情報を取得し、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断し、更新権が変更されていない場合に、データの更新内容を示す情報に基づいてデータを更新し、更新権が変更されたか否かを判断する際に、データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断し、取得したデータ識別情報に対応付けて記憶されている有効時間と取得した有効時間とが一致する場合に、更新権は変更されていないと判断するので、データを非同期に更新する場合でも、複数の利用者から同時にデータの同じレコードに対する更新がされることがなくなり、データの不整合を防止することができる。また、有効時間が過ぎた場合でも、記憶されている有効時間と端末から取得した有効時間が一致する場合には、データ更新権が置き換わっていないと判断され、データ更新を可能としているため、利用者は有効時間の延長を行う必要がなくなり、従って、利用者にとって簡易かつ確実にデータベースに対するデータ更新作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデータベース管理システムを示すブロック図である。
【図2】 電子カルテデータの更新開始時における電子カルテデータ格納装置のToken登録動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】 電子カルテデータの更新完了時における電子カルテデータ格納装置のデータ更新動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】 他の実施の形態の電子カルテデータの更新開始時における電子カルテデータ格納装置のToken登録動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100 電子カルテデータ格納装置(管理端末)
110 記憶部(データベース)
120 送受信部
130 制御部
200,300 電子カルテデータ入出力装置(利用者端末)
210,310 入出力部
220,320 送受信部
230,330 制御部

Claims (9)

  1. データベースに保持するデータの更新権を、通信ネットワークを介して接続される端末に与えるデータベース管理システムであって、
    管理対象のデータを識別するデータ識別情報に対応付けて、更新権を識別する管理情報および更新権の有効時間を記憶する更新権情報保持手段と、
    端末が指定したデータ識別情報によって特定されるデータに対して有効な更新権が登録されているか否かを判断する更新権有無判断手段と、
    所定の場合に、更新権の管理情報を割り当て、端末が指定したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を更新権情報保持手段に記憶させることによって更新権を登録する更新権登録手段と、
    更新権情報保持手段に記憶させたデータ識別情報、管理情報および有効時間を前記端末に通知し、端末から前記データ識別情報、前記管理情報および前記有効時間とともに、データの更新内容を示す情報を取得する更新内容取得手段と、
    前記データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断する更新権登録状況判断手段と、
    前記更新権が変更されていない場合に、データの更新内容を示す情報に基づいてデータを更新するデータ更新手段とを備え、
    前記更新権登録状況判断手段は、前記更新内容取得手段が取得したデータ識別情報に対応付けられて前記更新権情報保持手段に記憶されている有効時間と前記更新内容取得手段が取得した有効時間とが一致するか否かを判断し、一致すると判断した場合に、前記データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されていないと判断する
    ことを特徴とするデータベース管理システム。
  2. 更新権情報保持手段は、データ識別情報に対応付けて、管理情報、更新権の有効時間、及び更新権の優先順位を示す優先度を記憶し、更新権登録手段は、既に登録されている更新権の優先度が新たに登録しようとする更新権の優先度より低い場合に、既に登録されている更新権を削除し、更新権の管理情報を割り当て、端末が指定したデータ識別情報に対応付けて管理情報、有効時間、及び優先度を更新権情報保持手段に記憶させることによって更新権を登録する請求項1に記載のデータベース管理システム。
  3. 更新権登録手段は、有効な更新権が登録されていない場合に、更新権の管理情報を割り当て、端末が指定したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を更新権情報保持手段に記憶させることによって更新権を登録する請求項1に記載のデータベース管理システム。
  4. 更新権有無判断手段は、更新権情報保持手段がデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を記憶していない場合、または、データ識別情報に対応付けて記憶している有効時間が既に経過している場合に、有効な更新権が登録されていないと判断する請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のデータベース管理システム。
  5. 更新権登録状況判断手段は、更新内容取得手段が取得したデータ識別情報に対応付けられて更新権情報保持手段に記憶されている有効時間が未だ経過していない場合、更新権は変更されていないと判断する請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のデータベース管理システム。
  6. データを更新しようとする利用者の端末から管理対象のデータを識別するデータ識別情報を受信するステップと、
    前記データ識別情報によって特定されるデータに対して有効な更新権が登録されているか否かを判断するステップと、
    所定の場合に、更新権を識別する管理情報を割り当て、端末から受信したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を記憶することによって更新権を登録するステップと、
    記憶したデータ識別情報、管理情報および有効時間を前記端末に通知し、端末から前記データ識別情報、前記管理情報および前記有効時間とともに、データの更新内容を示す情報を取得するステップと、
    前記データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断するステップと、
    更新権が変更されていない場合に、データの更新内容を示す情報に基づいてデータを更新するステップとを含み、
    更新権が変更されたか否かを判断するステップで、前記データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断し、取得したデータ識別情報に対応付けて記憶されている有効時間と取得した有効時間とが一致する場合に、更新権は変更されていないと判断する
    ことを特徴とするデータベース管理方法。
  7. 登録された更新権の情報として、データ識別情報に対応付けて、管理情報、更新権の有効時間、及び更新権の優先順位を示す優先度を記憶し、
    に登録されている更新権の優先度が新たに登録しようとする更新権の優先度より低い場合に、既に登録されている更新権を削除し、更新権の管理情報を割り当て、端末から受信したデータ識別情報に対応付けて管理情報、有効時間、及び優先度を記憶することによって更新権を登録する請求項6に記載のデータベース管理方法。
  8. 有効な更新権が登録されていない場合に、更新権の管理情報を割り当て、端末から受信したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を記憶することによって更新権を登録する請求項6に記載のデータベース管理方法。
  9. データベースに保持するデータの更新権を、通信ネットワークを介して接続される端末に与えるコンピュータに、
    データを更新しようとする利用者の端末から管理対象のデータを識別するデータ識別情報を受信する処理、
    前記データ識別情報によって特定されるデータに対して有効な更新権が登録されているか否かを判断する処理、
    所定の場合に、更新権を識別する管理情報を割り当て、端末から受信したデータ識別情報に対応付けて管理情報および有効時間を記憶することによって更新権を登録する処理、
    記憶したデータ識別情報、管理情報および有効時間を前記端末に通知し、端末から前記データ識別情報、前記管理情報および前記有効時間とともに、データの更新内容を示す情報を取得する処理、
    前記データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断する処理、および
    更新権が変更されていない場合に、データの更新内容を示す情報に基づいてデータを更新する処理を実行させ、
    更新権が変更されたか否かを判断する処理で、前記データ識別情報によって特定されるデータに対する更新権が変更されたか否かを判断し、取得したデータ識別情報に対応付けて記憶されている有効時間と取得した有効時間とが一致する場合に、更新権は変更されていないと判断する処理を実行させる
    ためのデータベース管理プログラム。
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