JP3866535B2 - 符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法 - Google Patents

符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話や自動車電話等のセルラ電話を使用する無線通信システムに係り、特に符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、符号分割多重通信(CDMA:Code Division Multiple Access)では、伝送路推定を行うためのパイロット信号を流すチャネル(パイロットチャネル)と、データを流すチャネル(情報チャネル)が存在する。パイロットチャネルには既知のパターンを送信することで、受信側は伝送路中での伝送路応答を推定することができる。こうして推定した伝送路推定値から、情報チャネルの受信値に対して伝送路補正を行うことで、データの誤り確率を少なくすることが出来る。
【0003】
図10は、従来の符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法について説明するためのもので、フィンガー1つ分の伝送路推定値適用部分300を抽出して示している。情報チャネルの情報は、入力線331を介して相関器311に入力される。この相関器311において情報チャネルの情報と拡散符号と相関がとられ、シンボル毎のデータが抽出される。上記相関器311で抽出されたシンボル毎のデータ(シンボル情報)は、フィンガーが複数ある場合には、フィンガー間の遅延差を調整するために、フィンガー間遅調整部312に入力される。フィンガーが1つしか使用されていない場合には、必ずしもフィンガー間遅延調整は必要ではない。上記フィンガー間遅延調整部312を経由したデータは、伝送路補正部313に送られる。
【0004】
一方、パイロットチャネルの情報は、入力線332を介して相関器321に入力される。この相関器321においてパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関がとられ、シンボル毎のデータが抽出される。上記相関器321で抽出されたシンボル情報は、フィンガーが複数ある場合には、フィンガー間の遅延差を調整するために、フィンガー間遅延調整部322に入力される。フィンガーが1つしか使用されていない場合には、必ずしもフィンガー間遅延調整は必要ではない。上記フィンガー間遅延調整部322を経由したデータは、伝送路推定部323に入力され、ここで既知のパイロット情報から伝送路応答が計算され、この計算された伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報が上記伝送路補正部313に出力される。
【0005】
上記伝送路補正部313では、情報チャネルのデータに対して上記伝送路推定部323で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正が行われ、補正された情報チャネルのデータが出力線333から出力される。
【0006】
ところで、符号分割多重通信では、パイロットチャネルと情報チャネルの拡散率が異なる場合がある。例えば、パイロットチャネルの誤り確率を低減する為に、拡散率を高く設定する傾向がある。また、転送レートを上げる為に、情報チャネルの拡散率を低くする場合がある。更に、相関器に入力してから出力信号が出力されるまでの1シンボル当たりの時間は、拡散符号の長さに依存しており、拡散符号が長いほど(拡散率が高いほど)相関器から出力信号が出力されるまでの時間がかかる。
【0007】
次に、この拡散率の変更により生ずる問題について詳しく説明する。図11(a),(b)は、パイロットチャネルと情報チャネルの拡散率が256の場合((a)図)と拡散率が128の場合((b)図)の、伝送路中と相関器の出力信号のシンボル間隔の関係を示している。相関器311,321では、情報チャネルの情報と拡散符号、あるいはパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関を観測しているため、その出力までにかかる時間は、拡散率に1チップ当たりの時間を乗じたものとなる。ここでは、この時間の長さをその拡散率における1シンボル長と表現する。
【0008】
拡散率256の場合の伝送路中でのシンボル情報411〜414が図11(a)に示すようになっているとき、相関器311,321の出力信号(シンボル情報)は421〜424のようになる。ここで、シンボル番号0のシンボル情報411に着目すると、相関器311,321からシンボル番号0のシンボル情報が出力されるのは、伝送路中のシンボル番号0が出力されてから該拡散率での1シンボル長後であり、これがシンボル情報421となる。また、伝送路中のシンボル番号1,2,3のシンボル情報412,413,414が、シンボル情報422,423,424として相関器311,321から出力されるまでの時間は、それぞれ1シンボル長となっている。
【0009】
同様に、拡散率128の場合の伝送路中でのシンボル情報431〜438が図11(b)に示すようになっているとき、相関器311,321の出力信号は441〜448のようになる。ここで、シンボル番号0のシンボル情報431に着目すると、相関器311,321からシンボル番号0のシンボル情報が出力されるのは、伝送路中のシンボル番号0が出力されてから該拡散率での1シンボル長後であり、これがシンボル情報441となる。また、伝送路中のシンボル番号1,2,3,…,7のシンボル情報432,433,434,…,438が、相関器から出力(シンボル情報442,443,444,…448)されるまでの時間は、それぞれ1シンボル長となっている。
【0010】
このように、拡散率256のシンボル長は、拡散率128のシンボル長の2倍となる。ここで、拡散率256のシンボル番号0のシンボル情報411と、伝送路中で同じ時間帯に存在する拡散率128のシンボル情報を、シンボル番号0,1のシンボル情報431,432であると仮定する。拡散率256のシンボル番号0のシンボル情報411に対応する、相関器311,321の出力信号はシンボル情報421である。
【0011】
一方、拡散率128のシンボル番号0,1のシンボル情報431,432に対応する、相関器からの出力信号はシンボル情報441,442となる。同じ伝送路中のタイミングであったシンボル情報411とシンボル情報431,432が相関器から出力されるタイミングは、それぞれシンボル情報421,441,442となり、拡散率256のシンボル長と拡散率128のシンボル長の差分だけ拡散率256のシンボル情報が相関器から出力されるまでのタイミングが遅延していることが分かる。
【0012】
このため、パイロットチャネルを拡散率256で送信して、情報チャネルを拡散率128で送信した場合、相関器からシンボル情報が出力されるタイミングは伝送路中でのタイミングとは異なるものとなる。
【0013】
情報チャネルに拡散率の変更がない場合は、単に遅延量分のバッファを設けて、情報チャネルの情報を遅延させることで、伝送路中での同一の期間に伝送されていたパイロットチャネルの情報と時間調整を行うことが出来る。前述の例の場合、拡散率128の情報チャネルをバッファに格納し、シンボル長差分である128チップ分遅延させることで、拡散率256のパイロットチャネルと伝送路中で同一タイミングであったシンボル情報同士を待ち合わせることが出来る。
【0014】
しかし、情報チャネルに拡散率の変更がある場合には、遅延量が動的に変化するため、制御が非常に複雑になる。このことを、図12(a),(b)を用いて説明する。
【0015】
図12(a),(b)は、情報チャネルの拡散率を変更した場合の相関器の出力信号を示しており、(a)図は拡散率を256から128に、(b)図は拡散率を128から256に変更する場合を示している。
【0016】
まず、シンボル番号8,9のシンボル情報511,512までを拡散率256で、シンボル番号0,1,2,3のシンボル情報513,514,515,516を拡散率128で送信する場合を考える。伝送路中でのシンボル情報511〜516は、それぞれ各シンボル情報が送信されたシンボル長間隔で伝播している。これに対し、相関器から出力されるシンボル情報は、521〜526で示す様になる。ここで、拡散率256で送信されたシンボル情報511に対応する、相関器から出力されるシンボル情報521は、シンボル間隔が、拡散率256のシンボル長に等しくなっている。しかし、同じく拡散率256で送信されたシンボル情報512に対応する、相関器から出力される時のシンボル情報522のシンボル間隔は、拡散率128(変更後の拡散率)のシンボル長と同じ長さになってしまう。その後、送信時に拡散率変更後に送信されたシンボル情報513〜516に対応する、相関器から出力されるシンボル情報523〜526は、送信時の拡散率128のシンボル長間隔で出力されている。
【0017】
また、シンボル番号16,17,18,19のシンボル情報531〜534までを拡散率128で、シンボル番号0,1のシンボル情報535,536を拡散率256で送信する場合を考える。伝送路中でのシンボル情報531〜536は、それぞれ各シンボル情報が送信されたシンボル長間隔で伝播している。しかし、相関器から出力されるシンボル情報は、541〜546で示す様になる。ここで、拡散率128で送信されたシンボル情報531〜533に対応する、相関器から出力されるシンボル情報541〜543は、シンボル間隔が拡散率128のシンボル長と等しくなっている。しかし、同じく拡散率128で送信されたシンボル情報534に対応する、相関器から出力される時のシンボル情報544のシンボル間隔は、拡散率256(変更後の拡散率)のシンボル長と同じ長さになってしまう。その後、送信時に拡散率変更後に送信されたシンボル情報535,536に対応する、相関器から出力されるシンボル情報545,546は、送信時の拡散率256のシンボル長間隔で出力されている。
【0018】
上記のように、途中で拡散率が変更された場合には、変更前の最後のシンボル情報が拡散率変更後のシンボル長に変化する。また、相関器からシンボル情報が出力されるまでの時間が拡散率変更後に変化している。
【0019】
一方、パイロットチャネルは拡散率固定で送信され続けるものとすると、伝送路中で同一期間であったパイロットチャネルと情報チャネルの相関器の後段の時間差は、シンボル単位で変化することとなる。しかし、伝送路補正を正確に行うためには、伝送路中で同一期間であった、情報チャネル、パイロットチャネルの組み合わせで、シンボル情報同士で補正を行う必要がある。
【0020】
この時間差を調整するために、拡散率の変化するシンボル情報から遅延量を変化させるような制御が必要である。しかし、この方法では、拡散率が変化するシンボル情報の境界を常時認識する必要があり、制御が複雑になる。また、拡散率変更の組み合わせによって、異なるシンボルの遅延量をその都度変更する必要があり、制御が複雑になって実現が困難であった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法は、途中で拡散率が変更された場合には、変更前の最後のシンボル情報が拡散率変更後のシンボル長に変化したり、相関器からシンボル情報が出力されるまでの時間が拡散率変更後に変化してしまう、という問題があった。
【0022】
この問題を解決し、伝送路補正を正確に行うためには、拡散率の変化するシンボル情報から遅延量を変化させるような制御が必要となったり、拡散率変更の組み合わせによって異なるシンボルの遅延量をその都度変更する必要が生じ、制御が複雑になって実現が困難である、という問題があった。
【0023】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、パイロットチャネルと情報チャネルの相関器からシンボル情報が出力される時の時間差を、拡散率毎の待ち行列を用いて解消できる符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の符号分割多重通信装置は、情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する遅延バッファと、前記遅延バッファの出力信号が供給される伝送路補正部と、パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、前記遅延バッファは、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける拡散率振り分け部と、前記拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持するシンボル毎の拡散率の記憶部と、これら拡散率毎の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する要素数判定部とを備え、前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う。
【0025】
また、本発明の符号分割多重通信装置は、情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第1のフィンガー間遅延調整部と、前記第1のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給され、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する遅延バッファと、前記遅延バッファの出力信号が供給される伝送路補正部と、パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第2のフィンガー間遅延調整部と、前記第2のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、前記遅延バッファは、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける拡散率振り分け部と、前記拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持するシンボル毎の拡散率の記憶部と、これら拡散率毎の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する要素数判定部とを備え、前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う。
【0026】
更に、本発明の符号分割多重通信装置は、情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する第1の遅延バッファと、前記第1の遅延バッファの出力信号が供給される伝送路補正部と、パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する第2の遅延バッファと、前記第2の遅延バッファの出力信号が供給され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、前記第1の遅延バッファは、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける第1の拡散率振り分け部と、前記第1の拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第1の記憶部と、これら第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第1の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する第1の要素数判定部とを備え、前記第2の遅延バッファは、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける第2の拡散率振り分け部と、前記第2の拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第2の記憶部と、これら第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第2の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する第2の要素数判定部とを備え、前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う。
【0027】
更にまた、本発明の符号分割多重通信装置は、情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第1のフィンガー間遅延調整部と、前記第1のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給され、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する第1の遅延バッファと、前記第1の遅延バッファの出力信号が供給される伝送路補正部と、パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第2のフィンガー間遅延調整部と、前記第2のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給され、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する第2の遅延バッファと、前記第2の遅延バッファの出力信号が供給され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、前記第1の遅延バッファは、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける第1の拡散率振り分け部と、前記第1の拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第1の記憶部と、これら第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第1の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する第1の要素数判定部とを備え、前記第2の遅延バッファは、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける第2の拡散率振り分け部と、前記第2の拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第2の記憶部と、これら第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第2の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する第2の要素数判定部とを備え、前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う。
【0028】
本発明の符号分割多重通信装置は、情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、前記第1の相関器の出力信号が供給される伝送路補正部と、パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する遅延バッファと、前記遅延バッファの出力信号が入力され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、前記遅延バッファは、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける拡散率振り分け部と、前記拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部と、これら第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する要素数判定部とを備え、前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う。
【0029】
また、本発明の符号分割多重通信装置は、情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第1のフィンガー間遅延調整部と、前記第1のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給される伝送路補正部と、パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第2のフィンガー間遅延調整部と、前記第2のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給され、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する遅延バッファと、前記遅延バッファの出力信号が供給され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、前記遅延バッファは、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける拡散率振り分け部と、前記拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部と、これら第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する要素数判定部とを備え、前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う。
【0031】
また、本発明の符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法は、相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、抽出した前記シンボル毎のデータを、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部にそれぞれ格納するステップと、前記記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が一定値を上回った場合に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部から情報チャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、パイロット情報から計算した伝送路応答を推定値とし、この伝送路推定値情報に基づいて前記記憶部から取り出した情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップとを具備する。
【0032】
更に、本発明の符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法は、相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、抽出した前記シンボル毎のデータを、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部に格納するステップと、前記記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第1の値を上回った時に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部から情報チャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素を取り出し開始後、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第2の値を下回るまで要素の取り出しを繰り返すステップと、パイロット情報から計算した伝送路応答を推定値とし、この伝送路推定値情報に基づいて前記記憶部から取り出した情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップとを具備する。
【0034】
本発明の符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法は、第1の相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、抽出した前記シンボル毎の情報チャネルのデータを、当該相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の情報チャネル用記憶部にそれぞれ格納するステップと、前記情報チャネル用記憶部に保持されている、相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が一定値を上回った場合に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の情報チャネル用記憶部から情報チャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、第2の相関器でパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、抽出した前記シンボル毎のパイロットチャネルのデータを、当該相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部にそれぞれ格納するステップと、前記パイロットチャネル用記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が一定値を上回った場合に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部からパイロットチャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部から取り出した要素から、伝送路応答を計算するステップと、パイロット情報から計算した伝送路応答を推定値とし、この伝送路推定値情報に基づいて前記情報チャネル用記憶部から取り出した情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップとを具備する。
【0035】
また、本発明の符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法は、第1の相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、抽出した前記シンボル毎のデータを、当該相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の情報チャネル用記憶部に格納するステップと、前記情報チャネル用記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第1の値を上回った時に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の情報チャネル用記憶部から情報チャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素を取り出し開始後、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第2の値を下回るまで要素の取り出しを繰り返すステップと、第2の相関器でパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、抽出した前記シンボル毎のパイロットチャネルのデータを、当該相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部に格納するステップと、前記パイロットチャネル用記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第3の値を上回った時に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部からパイロットチャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネルの要素を取り出し開始後、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第4の値を下回るまで要素の取り出しを繰り返すステップと、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部から取り出した要素から、伝送路応答を計算するステップと、前記伝送路応答を推定値とする伝送路推定値情報に基づいて前記情報チャネル用記憶部から取り出した情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップとを具備する。
【0037】
更にまた、本発明の符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法は、第1の相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、第2の相関器でパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、前記第2の相関器で抽出した前記シンボル毎のパイロットチャネルのデータを、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部にそれぞれ格納するステップと、前記記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が一定値を上回った場合に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部からパイロットチャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部から取り出した前記パイロットチャネルのシンボル情報から、伝送路応答を計算するステップと、前記伝送路応答を推定値とする伝送路推定値情報に基づいて前記情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップとを具備する。
【0038】
本発明の符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法は、第1の相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、第2の相関器でパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、前記第2の相関器で抽出した前記シンボル毎のパイロットチャネルのデータを、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部に格納するステップと、前記記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第1の値を上回った時に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部から情報チャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、前記第1の相関器で相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素を取り出し開始後、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第2の値を下回るまで要素の取り出しを繰り返すステップと、前記第2の相関器で相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部から取り出したパイロットチャネルのシンボル情報から伝送路応答を計算するステップと、前記伝送路応答を推定値とする伝送路推定値情報に基づいて前記記憶部から取り出した情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップとを具備する。
【0039】
上記のような構成並びに方法によれば、符号分割多重通信において、拡散符号の拡散率の変化に応じて、伝送路中での時間関係を特定し、伝送路推定値を適切に適用するために、拡散率毎の待ち行列で管理し、その待ち行列に保持された要素数で、異なる拡散率間の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整することができる。
【0040】
よって、パイロットチャネルと情報チャネルの相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を、拡散率毎の待ち行列を用いて解消できる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法について説明するためのもので、概略構成を示すブロック図であり、主にフィンガー1つ分の伝送路推定値適用部分200に着目して示している。
【0042】
アンテナ201から入力された情報チャネルの情報とパイロットチャネルの情報は、無線部202に供給されて増幅された後、アナログ/ディジタル変換器(A/D)203に供給されてディジタルデータに変換される。上記無線部202には、無線周波数増幅器(RF)や中間周波増幅器(IF)等が含まれている。上記アナログ/ディジタル変換器203から出力されるディジタルデータは、伝送路推定値適用部分200に供給され、伝送路補正が行われる。そして、上記伝送路推定値適用部分200の出力信号が復号器204により復号化され、DSP等の信号処理部へ供給されて信号処理が行われる。上記復号化の際には、ECC(error-correcting code)を用いた誤り検査・訂正等が行われる。
【0043】
上記伝送路推定値適用部分200は、相関器211、フィンガー間遅延調整部212、遅延バッファ213、伝送路補正部214、相関器221、フィンガー間遅延調整部222及び伝送路推定部223等から構成されている。
【0044】
上記A/D変換器203から出力された情報チャネルの情報は、入力線231を介して上記相関器211に入力される。この相関器211において情報チャネルの情報と拡散符号との相関がとられ、シンボル毎のデータが抽出される。上記相関器211で抽出されたシンボル毎のデータ(シンボル情報)は、フィンガーが複数ある場合には、フィンガー間の遅延差を調整するために、フィンガー間遅延調整部212に入力される。フィンガーが1つしか使用されていない場合には、必ずしもフィンガー間遅延調整は必要ではない。フィンガー間遅延調整部212を経由したデータは、遅延バッファ213に入力される。この遅延バッファ213は、拡散率の差異に伴う相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するものである。遅延調整されたシンボル情報は、伝送路補正部214に送られる。
【0045】
一方、A/D変換器203から出力されたパイロットチャネルの情報は、入力線232を介して上記相関器221に入力される。この相関器221においてパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関がとられ、シンボル毎のデータが抽出される。上記相関器221で抽出されたシンボル情報は、フィンガーが複数ある場合には、フィンガー間の遅延差を調整するために、フィンガー間遅延調整部222に入力される。フィンガーが1つしか使用されていない場合には、必ずしもフィンガー間遅延調整は必要ではない。フィンガー間遅延調整部222を経由したデータは、伝送路推定部223に入力される。ここで既知のパイロット情報から複素乗算等により伝送路応答が計算され、伝送路推定値情報が伝送路補正部214に出力される。
【0046】
上記伝送路補正部214では、情報チャネルのデータに対して、伝送路推定部223で計算した伝送路推定値情報に基づく伝送路補正が行われる。
【0047】
図2は、上記図1に示した回路における遅延バッファ213の構成例を示している。遅延バッファ213には、フィンガー間遅延調整部212(フィンガーが複数の場合)または相関器211(フィンガーが1つの場合)から、シンボル情報が入力線121を介して入力される。この遅延バッファ213の入力段には、拡散率振り分け部101が設けられている。上記拡散率振り分け部101は、相関器211で用いた拡散符号の拡散率に応じて、FIFO方式の記憶部(待ち行列)111〜11nに振り分けてシンボル情報を振り分ける。このFIFO方式の記憶部111〜11nは、例えばメモリを用いてソフトウェアで実現しても良いし、レジスタを用いることもできる。拡散符号の拡散率が低い場合にはメモリを用いるのが有効であり、高い場合にはレジスタを用いることにより回路構成と制御の簡単化が図れる。勿論、拡散符号の拡散率に応じてメモリとレジスタの両方を適宜使い分けて待ち行列を実現するようにしても良く、FIFO方式の記憶部以外の方法で待ち行列を実現しても良い。そして、上記拡散率毎の記憶部(拡散率列)に保持されている要素数が、一定値に達したかどうかを、要素数判定部102で判定し、一定値を超過した拡散率列から要素を取り出し、出力線122を介して出力するようになっている。この際、読出しが開始された記憶部(拡散率列)は、保持されている要素数がゼロになるまで読出しが行われる。
【0048】
図3は、上記図1及び図2に示した符号分割多重通信装置における拡散率変更方法の一例を示すフローチャートである。まず、相関器211で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータ(シンボル情報)を抽出する(ステップ1)。次に、抽出した前記シンボル毎のデータを、直接またはフィンガー間遅延調整部212でフィンガー間の遅延差を調整した後、拡散率振り分け部101により拡散率毎のFIFO方式の記憶部(待ち行列)111〜11nに格納する(ステップ2)。これによって、抽出したシンボル毎のデータに、拡散率毎に異なる遅延が与えられる。そして、要素数判定部102で、拡散率毎の記憶部111〜11nの要素数が第1の値を上回ったか判定し(ステップ3)、上回った時に、前記拡散率毎の記憶部111〜11nから要素を取り出す(ステップ4)。拡散率毎の記憶部111〜11nの要素を取り出し開始後、上記要素数判定部102で拡散率毎の記憶部の要素数が第2の値を下回ったか判定し(ステップ5)、下回るまで要素の取り出しを繰り返す。上記要素数判定部102で、拡散率毎の記憶部111〜11nの要素数が第2の値を下回ったことが検知されると、伝送路推定部223から出力される伝送路推定値情報に基づいて、伝送路補正部214で情報チャネルのデータに伝送路補正を行う(ステップ6)。
【0049】
次に、図4(a),(b)を用いて、高拡散率側から低拡散率側への拡散率変更の例を詳しく説明する。ここでは、(a)図に示すように、シンボル番号8,9のシンボル情報611,612までを拡散率256で、シンボル番号0,1,2,3のシンボル情報613,614,615,616以降を拡散率128で送信する場合を考える。伝送路中でのシンボル情報611〜616は、それぞれ各シンボル情報が送信されたシンボル長間隔で伝播している。よって、相関器から出力されるシンボル情報は、621〜626で示す様になる。これらのシンボル情報621〜626は、拡散率振り分け部101により、各々のシンボル情報の拡散率に対応する記憶部(拡散率列)へ振り分けられる。ここで、拡散率256と128に対応する記憶部をそれぞれ拡散率列256、拡散率列128とする。拡散率256のシンボル番号8,9に対応する、相関器から出力されるシンボル情報621,622は、拡散率列256の記憶領域631,632にそれぞれ格納される。また、拡散率128のシンボル番号0,1,2,3に対応する、相関器から出力されるシンボル情報623,624,625,626はそれぞれ、拡散率列128の記憶領域641,642,643,644に格納される。
【0050】
要素数判定部102は、各記憶部(拡散率列)に格納されている要素数を観測し、要素数が一定値に達すると、その拡散率列からの抽出を開始する。例えば、拡散率列256の要素数を2、拡散率列128の要素数を4とする。(b)図に示すように、拡散率列256の記憶領域631に格納されたシンボル番号8のシンボル情報621は、シンボル番号9のシンボル情報が記憶領域632に格納された時点で、該拡散率列の要素数が2になるため、遅延バッファ213から読み出され、シンボル情報651として出力される。拡散率列256の記憶領域632に格納されたシンボル番号9のシンボル情報622は、拡散率列256の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファの出力信号(シンボル情報)652として出力される。一方、拡散率列128の記憶領域641に格納されたシンボル番号0のシンボル情報623は、シンボル番号3が拡散率列128の記憶領域644に格納された時点で、該拡散率列の要素数が4になるため、遅延バッファ213から読み出され、シンボル情報653として出力される。拡散率列128の記憶領域642,643,644に格納されたシンボル番号1,2,3のシンボル情報624,625,626は、拡散率列128の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファからシンボル情報654,655,656として出力される。こうして遅延バッファ213から出力されたシンボル情報651〜656は、伝送路中のシンボル情報611〜616と同じシンボル間隔になる。
【0051】
次に、図5(a),(b)を用いて、低拡散率側から高拡散率側への拡散率変更の例を説明する。シンボル番号16,17,18,19のシンボル情報711〜714までを拡散率128で、シンボル番号0,1のシンボル情報715,716を拡散率256で送信する場合を考える。(a)図に示すように、伝送路中でのシンボル情報711〜716は、それぞれ各シンボル情報が送信されたシンボル長間隔で伝播している。これによって、相関器から出力されるシンボル情報は、721〜726で示す様になる。これらのシンボル情報721〜726は、拡散率振り分け部101により、各々のシンボル情報の拡散率に対応する記憶部(拡散率列)へ振り分けられる。ここでは、拡散率256と128に対応する記憶部をそれぞれ拡散率列256、拡散率列128とする。拡散率128のシンボル番号16,17,18,19に対応する、相関器から出力されるシンボル情報721〜724は、拡散率列128の記憶領域741〜744にそれぞれ格納される。また、拡散率256のシンボル番号0,1に対応する、相関器から出力されるシンボル情報725,726はそれぞれ、拡散率列256の記憶領域731,732に格納される。
【0052】
要素数判定部102は、各記憶部(拡散率列)に格納されている要素数を観測し、一定値に要素数が達すると、その拡散率列からの抽出を開始する。例えば、拡散率列256の場合の要素数を2、拡散率列128の場合の要素数を4とする。(b)図に示すように、拡散率列128に格納されたシンボル番号16のシンボル情報721は、シンボル番号19が記憶領域744に格納された時点で、該拡散率列128の要素数が4になるため、遅延バッファ213から読み出され、シンボル情報751として出力される。拡散率列128のシンボル番号17,18,19のシンボル情報722,723,724は、拡散率列128の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファの出力信号752,753,754として出力される。一方、拡散率列256の記憶領域731に格納されたシンボル番号0のシンボル情報725は、シンボル番号1のシンボル情報726が拡散率列256の記憶領域732に格納された時点で、該拡散率列の要素数が2になるため、遅延バッファ213から読み出され、遅延バッファの出力信号755として出力される。拡散率列256の記憶領域732に格納されたシンボル番号1のシンボル情報726は、拡散率列256の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファの出力信号756として出力される。こうして遅延バッファ213から出力されたシンボル情報751〜756は、伝送路中のシンボル情報711〜716と同じシンボル間隔になる。
【0053】
上記の2つの例から、拡散率列の要素数は低拡散率側への変更時、高拡散率側への変更時ともに同様の制御で行うことが出来ることがわかる。
【0054】
一方、パイロットチャネルも同様の制御を施すことにより、伝送路中のシンボル間隔に変換することが出来る。このため、伝送路中で同一タイミングであった情報チャネルとパイロットチャネルのタイミングを相関器の出力信号の出力後に合わせることが出来、正しいタイミングで伝送路補正を行うことが可能となる。
【0055】
従って、パイロットチャネルと情報チャネルの相関器の出力信号の出力時の時間差を、拡散率毎の待ち行列を用いて解消できる符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法が提供できる。
【0056】
図6(a),(b)は、高拡散率側から低拡散率側へ三段階に拡散率を変更する例を示しており、拡散率を256→128→64と変更している。ここでは、(a)図に示すように、シンボル番号8,9のシンボル情報611,612までを拡散率256で、シンボル番号0,1,2,3,…,18,19のシンボル情報613,614,615,616,…,617,618を拡散率128で、シンボル番号0,1,…のシンボル情報619,620,…を拡散率64でそれぞれ送信する場合を考える。伝送路中でのシンボル情報611〜620は、それぞれ各シンボル情報が送信されたシンボル長間隔で伝播している。よって、相関器から出力されるシンボル情報は、621〜630で示す様になる。これらのシンボル情報621〜630は、拡散率振り分け部101により、各々のシンボル情報の拡散率に対応する記憶部(拡散率列)へ振り分けられる。ここで、拡散率256、128、64の拡散率列をそれぞれ拡散率列256、拡散率列128、拡散率列64とする。拡散率256のシンボル番号8,9に対応する、相関器から出力されるシンボル情報621,622は、拡散率列256の記憶領域631,632にそれぞれ格納される。また、拡散率128のシンボル番号0,1,2,3,…,18,19に対応する、相関器から出力されるシンボル情報623,624,625,626,…,627,628は、拡散率列128の記憶領域641,642,643,644,…,645,646にそれぞれ格納される。更に、拡散率64のシンボル番号0,1,…に対応する、相関器から出力されるシンボル情報629,630,…は拡散率列64の記憶領域671,672,…にそれぞれ格納される。
【0057】
要素数判定部102は、各記憶部(拡散率列)に格納されている要素数を観測し、一定値に要素数が達すると、その拡散率列からの抽出を開始する。例えば、拡散率列256の場合の要素数を2、拡散率列128の場合の要素数を4、拡散率列64の場合の要素数を8とする。(b)図に示すように、拡散率列256の記憶領域631に格納されたシンボル番号8のシンボル情報621は、シンボル番号9のシンボル情報622が記憶領域632に格納された時点で、該拡散率列の要素数が2になるため、遅延バッファ213から読み出され、遅延バッファからシンボル情報651として出力される。拡散率列256の記憶領域632に格納されたシンボル番号9のシンボル情報622は、拡散率列256の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファの出力信号652として出力される。一方、拡散率列128の記憶領域641に格納されたシンボル番号0のシンボル情報623は、シンボル番号3が拡散率列128の記憶領域643に格納された時点で、該拡散率列の要素数が4になるため、遅延バッファ213から読み出され、シンボル情報653として出力される。拡散率列128の記憶領域642,643,644,…645,646に格納されたシンボル番号1,2,3,…,18,19のシンボル情報624,625,626,…,627,628は、拡散率列128の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファの出力信号654,655,656,…,657,658として出力される。また、拡散率列64に格納されたシンボル番号0のシンボル情報629は、シンボル番号7が拡散率列64の記憶領域671に格納された時点で、該拡散率列の要素数が8になるため、遅延バッファ213から読み出され、シンボル情報659として出力される。拡散率列64の記憶領域672に格納されたシンボル番号1,…のシンボル情報630は、拡散率列64の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファの出力信号660,…として出力される。こうして遅延バッファ213から出力されたシンボル情報651〜660は、伝送路中のシンボル情報611〜620と同じシンボル間隔になる。
【0058】
図7(a),(b)は低拡散率側から高拡散率側へ三段階に拡散率を変更する例を示しており、拡散率を64→128→256と変更している。シンボル番号38,39のシンボル情報707,708までを拡散率64で、シンボル番号0,1,…,16,17,18,19のシンボル情報709〜714までを拡散率128で、シンボル番号0,1,…のシンボル情報715,716を拡散率256で送信する場合を考える。(a)図に示すように、伝送路中でのシンボル情報707〜716は、それぞれ各シンボル情報が送信されたシンボル長間隔で伝播している。これによって、相関器から出力されるシンボル情報は、717〜726で示す様になる。これらのシンボル情報717〜726は、拡散率振り分け部101により、各々のシンボル情報の拡散率に対応する拡散率列へ振り分けられる。ここで、拡散率256、128、64に対応する記憶部をそれぞれ拡散率列256、拡散率列128、拡散率列64とする。拡散率64のシンボル番号38,39に対応する、相関器から出力されるシンボル情報717,718は、拡散率列64の記憶領域760,761にそれぞれ格納される。また、拡散率128のシンボル番号0,1,…,16,17,18,19に対応する、相関器から出力されるシンボル情報719〜724はそれぞれ、拡散率列128の記憶領域739〜744に格納される。更に、拡散率256のシンボル番号0,1に対応する、相関器から出力されるシンボル情報725,726はそれぞれ、拡散率列256の記憶領域731,732に格納される。
【0059】
要素数判定部102は、各記憶部(拡散率列)に格納されている要素数を観測し、一定値に要素数が達すると、その拡散率列からの抽出を開始する。例えば、拡散率列256の場合の要素数を2、拡散率列128の場合の要素数を4、拡散率列64の場合の要素数を8とする。(b)図に示すように、拡散率列64のシンボル番号38,39のシンボル情報717,718は、拡散率列64の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファの出力信号747,748として出力される。また、拡散率列128に格納されたシンボル番号0,1,…のシンボル情報719,720,…は、拡散率列64の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファの出力信号749,750,…として出力される。拡散率列128に格納されたシンボル番号16のシンボル情報721は、シンボル番号19が格納された時点で、該拡散率列128の要素数が4になるため、遅延バッファ213から読み出されシンボル情報751として出力される。拡散率列128のシンボル番号17,18,19のシンボル情報722,723,724は、拡散率列128の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファの出力信号752,753,754として出力される。一方、拡散率列256に格納されたシンボル番号0のシンボル情報725は、シンボル番号1が拡散率列256に格納された時点で、該拡散率列の要素数が2になるため、遅延バッファ213から読み出され、遅延バッファの出力信号755として出力される。拡散率列256に格納されたシンボル番号1のシンボル情報726は、拡散率列256の読出しが発生し、かつ要素数がゼロでないため読出しが行われ、遅延バッファの出力信号756として出力される。こうして遅延バッファ213から出力されたシンボル情報747〜756は、伝送路中のシンボル情報707〜716と同じシンボル間隔になる。
【0060】
上述したように、高拡散率側から低拡散率側へ三段階に拡散率を変更、あるいは低拡散率側から高拡散率側へ三段階に拡散率を変更する場合にも、基本的には図4(a),(b)及び図5(a),(b)に示した二段階に拡散率を変更する場合と同様であり、同様な作用効果が得られる。
【0061】
勿論、同様にして、四段階以上の拡散率の変更にも対応可能である。
【0062】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法について説明するためのもので、概略構成を示すブロック図であり、主にフィンガー1つ分の伝送路推定値適用部分200に着目して示している。本第2の実施の形態が前述した第1の実施の形態と異なるのは、遅延バッファを、情報チャネル側の経路だけでなくパイロットチャネル側の経路にも設けている点にある。
【0063】
すなわち、伝送路推定値適用部分200は、相関器211、フィンガー間遅延調整部212、遅延バッファ213、伝送路補正部214、相関器221、フィンガー間遅延調整部222、遅延バッファ224及び伝送路推定部223等から構成されている。
【0064】
上記A/D変換器203から出力された情報チャネルの情報は、入力線231を介して上記相関器211に入力される。この相関器211において情報チャネルの情報と拡散符号との相関がとられ、シンボル毎のデータが抽出される。上記相関器211で抽出されたシンボル毎のデータ(シンボル情報)は、フィンガーが複数ある場合には、フィンガー間の遅延差を調整するために、フィンガー間遅延調整部212に入力される。フィンガーが1つしか使用されていない場合には、必ずしもフィンガー間遅延調整は必要ではない。フィンガー間遅延調整部212を経由したデータは、遅延バッファ213に入力される。この遅延バッファ213は、拡散率の差異に伴う相関器211における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するものである。遅延調整されたシンボル情報は、伝送路補正部214に送られる。
【0065】
一方、A/D変換器203から出力されたパイロットチャネルの情報は、入力線232を介して上記相関器221に入力される。この相関器221においてパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関がとられ、シンボル毎のデータが抽出される。上記相関器221で抽出されたシンボル情報は、フィンガーが複数ある場合には、フィンガー間の遅延差を調整するために、フィンガー間遅延調整部222に入力される。フィンガーが1つしか使用されていない場合には、必ずしもフィンガー間遅延調整は必要ではない。フィンガー間遅延調整部222を経由したデータは、遅延バッファ224に供給され、この遅延バッファ224により拡散率の差異に伴う相関器221における出力信号の出力タイミングの時間差が調整される。この遅延調整されたシンボル情報は、伝送路推定部223に入力される。ここで既知のパイロット情報から複素乗算等により伝送路応答が計算され、伝送路推定値情報が伝送路補正部214に出力される。そして、上記伝送路補正部214で、情報チャネルのデータに対して、上記伝送路推定部223で計算した伝送路推定値情報に基づく伝送路補正が行われるようになっている。
【0066】
上記遅延バッファ224は、上記図2に示した回路と実質的に同じ構成になっており、基本的には上述した遅延バッファ213と同様に例えば図3のフローチャートに示したような動作を行う。すなわち、この遅延バッファ224には、フィンガー間遅延調整部222(フィンガーが複数の場合)または相関器221(フィンガーが1つの場合)から、シンボル情報が入力される。拡散率振り分け部101は、相関器221で用いた拡散符号の拡散率に応じて、FIFO方式の記憶部(待ち行列)111〜11nに振り分けてシンボル情報を振り分ける。そして、上記拡散率毎の記憶部(拡散率列)に保持されている要素数が、一定値に達したかどうかを、要素数判定部102で判定し、一定値を超過した拡散率列から要素を取り出し、出力線122を介して伝送路推定部223に出力するようになっている。この際、読出しが開始された記憶部(拡散率列)は、保持されている要素数がゼロになるまで読出しが行われる。
【0067】
このような構成によれば、パイロットチャネルと情報チャネルの両方の相関器211,221における出力信号の出力タイミングの時間差を、拡散率毎の待ち行列を用いて解消できる。しかも、情報チャネルの拡散率がパイロットチャネルの拡散率よりも高い場合にも対応でき、且つパイロットチャネルの拡散率が可変の通信規約が登場した場合にも対処できる。
【0068】
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法について説明するためのもので、概略構成を示すブロック図であり、主にフィンガー1つ分の伝送路推定値適用部分200に着目して示している。本第3の実施の形態は、遅延バッファ224をパイロットチャネル側の経路のみに設けたものである。
【0069】
図9において、上記図1または図8と同一構成部分には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0070】
このような構成によれば、情報チャネルの拡散率がパイロットチャネルの拡散率よりも高い場合にも対応でき、且つパイロットチャネルの拡散率が可変の通信規約が登場した場合にも対処できる。
【0071】
以上第1乃至第3の実施の形態を用いて本発明の説明を行ったが、本発明は上記第1乃至第3の実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば各実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パイロットチャネルと情報チャネルの相関器におけるシンボル情報の出力時の時間差を、拡散率毎の待ち行列を用いて解消できる符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法について説明するためのもので、概略構成を示しており、フィンガー1つ分の伝送路推定値適用部分に着目して示すブロック図。
【図2】図1に示した回路における遅延バッファの構成例を示すブロック図。
【図3】図1及び図2に示した符号分割多重通信装置における拡散率変更方法の一例を示すフローチャート。
【図4】高拡散率側から低拡散率側への拡散率変更の例を示す図。
【図5】低拡散率側から高拡散率側への拡散率変更の例を示す図。
【図6】高拡散率側から低拡散率側へ三段階に拡散率を変更する例を示す図。
【図7】低拡散率側から高拡散率側へ三段階に拡散率を変更する例を示す図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法について説明するためのもので、概略構成を示しており、フィンガー1つ分の伝送路推定値適用部分に着目して示すブロック図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法について説明するためのもので、概略構成を示しており、フィンガー1つ分の伝送路推定値適用部分に着目して示すブロック図。
【図10】従来の符号分割多重通信装置及びその伝送路補正タイミング制御方法について説明するためのもので、フィンガー1つ分の伝送路推定値適用部分を抽出して示すブロック図。
【図11】パイロットチャネルと情報チャネルの拡散率が256の場合と拡散率が128の場合の、伝送路中と相関器の出力信号のシンボル間隔の関係を示す図。
【図12】情報チャネルの拡散率を変更した場合の相関器の出力信号を示す図。
【符号の説明】
101…拡散率振り分け部、
102…要素数判定部、
111〜11n…記憶部(待ち行列)、
121…入力線、
122…出力線、
211…相関器(第1の相関器)、
212…フィンガー間遅延調整部(第1のフィンガー間遅延調整部)、
213…遅延バッファ、
214…伝送路補正部、
221…相関器(第2の相関器)、
222…フィンガー間遅延調整部(第1のフィンガー間遅延調整部)、
223…伝送路推定部、
224…遅延バッファ、
231…入力線、
232…入力線、
233…出力線。

Claims (15)

  1. 情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、
    前記第1の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する遅延バッファと、
    前記遅延バッファの出力信号が供給される伝送路補正部と、
    パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、
    前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、
    前記遅延バッファは、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける拡散率振り分け部と、前記拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持するシンボル毎の拡散率の記憶部と、これら拡散率毎の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する要素数判定部とを備え、
    前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う
    ことを特徴とする符号分割多重通信装置。
  2. 情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、
    前記第1の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第1のフィンガー間遅延調整部と、
    前記第1のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給され、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する遅延バッファと、
    前記遅延バッファの出力信号が供給される伝送路補正部と、
    パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、
    前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第2のフィンガー間遅延調整部と、
    前記第2のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、
    前記遅延バッファは、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける拡散率振り分け部と、前記拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持するシンボル毎の拡散率の記憶部と、これら拡散率毎の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する要素数判定部とを備え、
    前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う
    ことを特徴とする符号分割多重通信装置。
  3. 情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、
    前記第1の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する第1の遅延バッファと、
    前記第1の遅延バッファの出力信号が供給される伝送路補正部と、
    パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、
    前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する第2の遅延バッファと、
    前記第2の遅延バッファの出力信号が供給され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、
    前記第1の遅延バッファは、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける第1の拡散率振り分け部と、前記第1の拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第1の記憶部と、これら第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第1の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する第1の要素数判定部とを備え、
    前記第2の遅延バッファは、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける第2の拡散率振り分け部と、前記第2の拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第2の記憶部と、これら第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第2の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する第2の要素数判定部とを備え、
    前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う
    ことを特徴とする符号分割多重通信装置。
  4. 情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、
    前記第1の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第1のフィンガー間遅延調整部と、
    前記第1のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給され、前記第1の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する第1の遅延バッファと、
    前記第1の遅延バッファの出力信号が供給される伝送路補正部と、
    パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、
    前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第2のフィンガー間遅延調整部と、
    前記第2のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給され、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する第2の遅延バッファと、
    前記第2の遅延バッファの出力信号が供給され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、
    前記第1の遅延バッファは、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける第1の拡散率振り分け部と、前記第1の拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第1の記憶部と、これら第1の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第1の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する第1の要素数判定部とを備え、
    前記第2の遅延バッファは、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける第2の拡散率振り分け部と、前記第2の拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第2の記憶部と、これら第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の第2の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する第2の要素数判定部とを備え、
    前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う
    ことを特徴とする符号分割多重通信装置。
  5. 情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、
    前記第1の相関器の出力信号が供給される伝送路補正部と、
    パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、
    前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する遅延バッファと、
    前記遅延バッファの出力信号が入力され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、
    前記遅延バッファは、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける拡散率振り分け部と、前記拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部と、これら第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する要素数判定部とを備え、
    前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う
    ことを特徴とする符号分割多重通信装置。
  6. 情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第1の相関器と、
    前記第1の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第1のフィンガー間遅延調整部と、
    前記第1のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給される伝送路補正部と、
    パイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出する第2の相関器と、
    前記第2の相関器で抽出したシンボル毎のデータが入力され、フィンガー間の遅延差を調整する第2のフィンガー間遅延調整部と、
    前記第2のフィンガー間遅延調整部の出力信号が供給され、前記第2の相関器で抽出したシンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整する遅延バッファと、
    前記遅延バッファの出力信号が供給され、パイロット情報から伝送路応答を計算し、この計算した伝送路応答を推定値として伝送路推定値情報を前記伝送路補正部に出力する伝送路推定部とを具備し、
    前記遅延バッファは、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率に応じてシンボル情報を振り分ける拡散率振り分け部と、前記拡散率振り分け部で振り分けられたシンボル情報をそれぞれ保持する、前記第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部と、これら第2の相関器で用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部に保持されている要素数が一定値に達したかどうかを判定する要素数判定部とを備え、
    前記伝送路補正部により、情報チャネルのデータに、前記伝送路推定部で計算した伝送路推定値情報に基づいて伝送路補正を行う
    ことを特徴とする符号分割多重通信装置。
  7. 相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、
    抽出した前記シンボル毎のデータを、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部にそれぞれ格納するステップと、
    前記記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が一定値を上回った場合に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部から情報チャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、
    パイロット情報から計算した伝送路応答を推定値とし、この伝送路推定値情報に基づいて前記記憶部から取り出した情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップと
    を具備することを特徴とする符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法。
  8. 相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、
    抽出した前記シンボル毎のデータを、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部に格納するステップと、
    前記記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第1の値を上回った時に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部から情報チャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、
    前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素を取り出し開始後、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第2の値を下回るまで要素の取り出しを繰り返すステップと、
    パイロット情報から計算した伝送路応答を推定値とし、この伝送路推定値情報に基づいて前記記憶部から取り出した情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップと
    を具備することを特徴とする符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法。
  9. 前記相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップの後に、フィンガー間の遅延差を吸収するステップを更に具備することを特徴とする請求項7または8に記載の符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法。
  10. 第1の相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、
    抽出した前記シンボル毎の情報チャネルのデータを、当該相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の情報チャネル用記憶部にそれぞれ格納するステップと、
    前記情報チャネル用記憶部に保持されている、相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が一定値を上回った場合に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の情報チャネル用記憶部から情報チャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、
    第2の相関器でパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、
    抽出した前記シンボル毎のパイロットチャネルのデータを、当該相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部にそれぞれ格納するステップと、
    前記パイロットチャネル用記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が一定値を上回った場合に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部からパイロットチャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、
    前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部から取り出した要素から、伝送路応答を計算するステップと、
    パイロット情報から計算した伝送路応答を推定値とし、この伝送路推定値情報に基づいて前記情報チャネル用記憶部から取り出した情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップと
    を具備することを特徴とする符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法。
  11. 第1の相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、
    抽出した前記シンボル毎のデータを、当該相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の情報チャネル用記憶部に格納するステップと、
    前記情報チャネル用記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第1の値を上回った時に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の情報チャネル用記憶部から情報チャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、
    前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素を取り出し開始後、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第2の値を下回るまで要素の取り出しを繰り返すステップと、
    第2の相関器でパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、
    抽出した前記シンボル毎のパイロットチャネルのデータを、当該相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部に格納するステップと、
    前記パイロットチャネル用記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第3の値を上回った時に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部からパイロットチャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、
    前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネルの要素を取り出し開始後、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第4の値を下回るまで要素の取り出しを繰り返すステップと、
    前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎のパイロットチャネル用記憶部から取り出した要素から、伝送路応答を計算するステップと、
    前記伝送路応答を推定値とする伝送路推定値情報に基づいて前記情報チャネル用記憶部から取り出した情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップと
    を具備することを特徴とする符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法。
  12. 前記第1の相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップの後に、フィンガー間の遅延差を吸収するステップを更に具備し、且つ前記第2の相関器でパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップの後に、フィンガー間の遅延差を吸収するステップを更に具備することを特徴とする請求項10または11に記載の符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法。
  13. 第1の相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、
    第2の相関器でパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、
    前記第2の相関器で抽出した前記シンボル毎のパイロットチャネルのデータを、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部にそれぞれ格納するステップと、
    前記記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が一定値を上回った場合に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部からパイロットチャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第2の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、
    前記第2の相関器で相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部から取り出した前記パイロットチャネルのシンボル情報から、伝送路応答を計算するステップと、
    前記伝送路応答を推定値とする伝送路推定値情報に基づいて前記情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップと
    を具備することを特徴とする符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法。
  14. 第1の相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、
    第2の相関器でパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップと、
    前記第2の相関器で抽出した前記シンボル毎のパイロットチャネルのデータを、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部に格納するステップと、
    前記記憶部に保持されている、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第1の値を上回った時に、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部から情報チャネルのシンボル情報を取り出すことにより、シンボル毎の拡散率の差異に伴う前記第1の相関器における出力信号の出力タイミングの時間差を調整するステップと、
    前記第1の相関器で相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素を取り出し開始後、前記相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の要素数が第2の値を下回るまで要素の取り出しを繰り返すステップと、
    前記第2の相関器で相関を取るのに用いた拡散符号の拡散率毎の記憶部から取り出したパイロットチャネルのシンボル情報から伝送路応答を計算するステップと、
    前記伝送路応答を推定値とする伝送路推定値情報に基づいて前記記憶部から取り出した情報チャネルのシンボル情報に伝送路補正を行うステップと
    を具備することを特徴とする符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法。
  15. 前記第1の相関器で情報チャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップの後に、フィンガー間の遅延差を吸収するステップを更に具備し、且つ前記第2の相関器でパイロットチャネルの情報と拡散符号との相関をとり、シンボル毎のデータを抽出するステップの後に、フィンガー間の遅延差を吸収するステップを更に具備することを特徴とする請求項13または14に記載の符号分割多重通信装置の伝送路補正タイミング制御方法。
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