JP3865375B2 - データストリーム記録装置、データストリーム記録方法及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、データストリーム記録装置、データストリーム記録方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像や音声などのコンテンツを、コンテンツを表すデータを含むパケットが連続したものからなるデータストリームの形で放送するデジタル放送が利用されている。
【0003】
デジタル放送されたコンテンツは、デジタル形式のデータとして記憶装置に蓄積することができ、蓄積の際にデータの劣化が非常に起こりにくい。
このため、デジタル放送されたコンテンツにかかる著作権などの権利の保護を図るための技術が用いられている。具体的には、コンテンツを表すデータを暗号化した上で蓄積する手法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、暗号化の手法が攻撃に対して十分な強度を持っていないと、暗号化されたデータは復号鍵を知らない者によっても容易に復号化されてしまい、データの十分な保護が図れない。
【0005】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、データの保護が十分に図られるようにするためのデータストリーム記録装置及びデータストリーム記録方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、この発明の第1の観点にかかるデータストリーム記録装置は、
MPEG2( Moving Picture Expert Group 2 )形式の画像データ又はMPEG2形式の画像データと実質的に同一のデータ構造を有する画像データを含むデータストリームを取得し、取得したデータストリームを構成する複数のパケットのうち、Iピクチャの所定のスライスを表すスライス層のSSC( Slice Start Code )を含む部分からなる部分データを含むパケットを第1のグループに振り分け、残余のパケットを第2のグループに振り分ける間引き手段と、
前記間引き手段以外からのアクセスを実質的に阻止する第1の記憶領域を有する第1の記憶手段と、
第2の記憶領域を有する第2の記憶手段と、を備え、
前記間引き手段は、前記第1のグループに属するパケットを前記第1の記憶領域に格納し、取得した前記データストリームを、前記第1のグループに振り分けられたパケットがダミー用パケットへと置換された置換済みデータストリームへと変換して、当該置換済みデータストリームを前記第2のグループに属するパケットとして第2の記憶領域に格納する、
ことを特徴とする。
【0009】
前記間引き手段は、前記第1又は第2のグループに振り分けられたパケットを前記第1及び第2の記憶領域より読み出し、読み出したパケットに基づいて前記データストリームを復元する合成手段を備えるものであってもよい。
【0010】
前記間引き手段は、前記第1又は第2のグループに振り分けられたパケットが前記データストリーム内で占めていた位置を表す情報を生成して前記第1又は第2の記憶領域に格納するものであってもよい。
【0012】
前記間引き手段は、たとえばプロセッサを備え、前記プロセッサは、所定のプログラムを実行することにより、前記第1の記憶領域にアクセスするものであってもよい。
【0013】
前記第1の記憶手段及び前記間引き手段は、前記プロセッサが所定のプログラムを実行することによりデータの伝送が可能となるバスを介して互いに接続されているものであってもよい。
【0014】
前記間引き手段は、前記第1及び/又は第2のグループに振り分けられたパケットを暗号化して前記第1及び/又は第2の記憶領域に格納するものであってもよい。
【0015】
また、この発明の第2の観点にかかるデータストリーム記録方法は、
MPEG2( Moving Picture Expert Group 2 )形式の画像データ又はMPEG2形式の画像データと実質的に同一のデータ構造を有する画像データを含むデータストリームを取得し、取得したデータストリームを構成する複数のパケットのうち、Iピクチャの所定のスライスを表すスライス層のSSC( Slice Start Code )を含む部分からなる部分データを含むパケットを第1のグループに振り分け、残余のパケットを第2のグループに振り分け、
前記第1のグループに属するパケットを、所定のアクセス装置以外からのアクセスを実質的に阻止する第1の記憶領域に格納し、
取得した前記データストリームを、前記第1のグループに振り分けられたパケットがダミー用パケットへと置換された置換済みデータストリームへと変換して、当該置換済みデータストリームを前記第2のグループに属するパケットとして第2の記憶領域に格納する、
ことを特徴とする。
【0017】
また、この発明の第3の観点にかかるプログラムは、
コンピュータを、
MPEG2( Moving Picture Expert Group 2 )形式の画像データ又はMPEG2形式の画像データと実質的に同一のデータ構造を有する画像データを含むデータストリームを取得し、取得したデータストリームを構成する複数のパケットのうち、Iピクチャの所定のスライスを表すスライス層のSSC( Slice Start Code )を含む部分からなる部分データを含むパケットを第1のグループに振り分け、残余のパケットを第2のグループに振り分ける間引き手段と、
前記間引き手段以外からのアクセスを実質的に阻止する第1の記憶領域を有する第1の記憶手段と、
第2の記憶領域を有する第2の記憶手段と、して機能させるためのプログラムであって、
前記間引き手段は、前記第1のグループに属するパケットを前記第1の記憶領域に格納し、取得した前記データストリームを、前記第1のグループに振り分けられたパケットがダミー用パケットへと置換された置換済みデータストリームへと変換して、当該置換済みデータストリームを前記第2のグループに属するパケットとして第2の記憶領域に格納する、
ことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係るデジタル放送レコーダの構成を示す図である。図示するように、このデジタル放送レコーダは、マザーボード1と、マザーボード用ストレージ2と、受信ユニット3とより構成されている。マザーボード用ストレージ2はマザーボード1に接続されており、受信ユニット3は、接続バスBを介してマザーボード1に接続されている。
【0019】
マザーボード1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)等からなるプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等からなるメモリと、バスコントローラと、を備える。なお、接続バスBは、PCI(Peripheral Component Interface)バスからなる。
マザーボード1のメモリは、マザーボード1のプロセッサのワークエリアとなる記憶領域を有する。マザーボード1のバスコントローラは、マザーボード1のプロセッサとマザーボード1の外部の装置との間での接続バスBを介したデータ交換を制御するための制御回路からなる。
【0020】
マザーボード1は、マザーボード用ストレージ2に記憶されている放送記録再生プログラムを読み出し、この放送記録再生プログラムに従って後述する処理を行う。
放送記録再生プログラムが制御する処理は、機能的には複数の処理ブロックを含んでいる。具体的には、図4や図6を参照して後述するデマルチプレクサ1A、ストリーム間引きブロック1B、ストリーム合成ブロック1C、ストレージ記録ブロック1D、MPEG(Moving Picture Expert Group)デコードブロック1E及びストレージ読み出しブロック1F、の各処理ブロックを含んでいる。
【0021】
マザーボード用ストレージ2は、ハードディスク装置等より構成されていて、上述の放送記録再生プログラムを予め記憶している。そして、マザーボード1からのアクセスに従い、マザーボード1が供給するデータを記憶したり、自己が記憶しているデータを読み出してマザーボード1に供給したりする。
【0022】
受信ユニット3は、デジタル放送受信部31と、PCIバスブリッジ32と、コンテンツ保存用内部メモリ33と、IDE(Intelligent Drive Electronics)バスブリッジ34とを備える。
【0023】
デジタル放送受信部31は、復調回路より構成されており、内部バスを介してPCIバスブリッジ32に接続されている。デジタル放送受信部31は、外部よりデジタル放送された、データストリームを表す変調波を入力して復調することにより、データストリームを構成するTS(Transport Stream)パケットを復元する。そして、復元されたTSパケットを、PCIバスブリッジ32及び接続バスBを介してマザーボード1に供給する。
デジタル放送受信部31が受信する変調波が表すデータストリームは、画像や音声又はその他のコンテンツを表しており、図2に示すように、連続した複数のTSパケットより構成されている。
【0024】
TSパケットは、画像、音声あるいはその他のコンテンツを表すパケットであり、図2に示すデータ構造を有している。すなわち、TSパケットは、TSパケットヘッダと、TSパケットヘッダに後続するペイロード部(アダプテーション/ペイロード部)とより構成される。
【0025】
ペイロード部は、コンテンツを表すデータを含む部分である。同一のフレームの画像を表すデータを含む各TSパケットは、図3に示すように、それぞれのペイロード部同士を、これらの各TSパケットが並んでいた順で互いに連結することによりPES(Packetized Elementary Stream)パケットを形成できるようになっている。
【0026】
データストリームがMPEG2形式の画像データ(又はMPEG2形式の画像データと実質的に同一のデータ構造を有する画像データ)を表す場合、PESパケットは、動画を構成する画像を表すデータであるIピクチャ、Bピクチャ又はPピクチャの3種のうち1種以上を含んでいる。このうちBピクチャ及びPピクチャは、Iピクチャとの差分を表すものであり、Bピクチャ単独又はPピクチャ単独では、完成した画像を表すものではない。
【0027】
そして、図3に示すように、PESパケットには、PESパケットを識別する情報を含むPESヘッダと、ピクチャ層及びk個(kは、PESパケットが表す画像の垂直方向のサイズに基づいて定められる正数)のスライス層を含むPESデータとが含まれている。
【0028】
このうちピクチャ層は、当該ピクチャ層を含むPESパケットが表す画面の属性を示すデータ(Iピクチャ、Bピクチャ又はPピクチャのいずれか)を含んでいる。
【0029】
また、j番目(jはk以下の任意の正数)のスライス層は、当該スライス層を含むPESパケットが表す画面をk個の小画面(スライス)へと分割した場合のj番目のスライスの属性を示すデータを含む。
【0030】
Iピクチャを含むPESデータには、所定の値を有するシーケンスヘッダコードが含まれており、また、Iピクチャを含むPESデータには、更に、ビデオシーケンス層と、GOP(Group Of Picture)層とが含まれている。
【0031】
また、図3に示すように、画像を表すPESパケットのピクチャ層の先頭には、所定の値を有するPSC(Picture Start Code)が含まれている。
PSCは、ピクチャ層に属するデータが存在する範囲を識別するデータである。したがって、MPEG2形式のデータを含むデータストリームから動画を再生しようとする装置は、Iピクチャを含むPESパケットのPSCを含むTSパケットを取得できなければ、動画を正しく再生できない。
【0032】
また、図3に示すように、画像を表すPESパケットの各スライス層の先頭には、所定の値を有するSSC(Slice Start Code)が含まれている。
j番目のスライス層に含まれるSSCは、j番目のスライス層に属するデータが存在する範囲を識別するデータである。したがって、MPEG2形式のデータを含むデータストリームから動画を再生しようとする装置は、Iピクチャを含むPESパケットのj番目のスライス層にあるSSCを含むTSパケットを取得できなければ、動画のj番目のスライスを正しく再生できない。
【0033】
TSパケットヘッダは、図2に示すように、先頭より順に、同期バイト、TSエラーデータ、ペイロードユニットスタートインジケータ、トランスポート優先度データ、PID(Program IDentifier)、トランスポートスクランブル制御データ、アダプテーションフィールド制御データ及び連続性指標を含む。
【0034】
このうち、ペイロードユニットスタートインジケータは、当該ペイロードユニットスタートインジケータ自身が含まれているTSパケットのペイロード部が、PESパケットの先頭のデータを含むか否かを示す。具体的には、たとえば、ペイロードユニットスタートインジケータの値が「1」である場合、当該ペイロードユニットスタートインジケータ自身が含まれているTSパケットのペイロード部がPESパケットの先頭のデータを含むことを示し、「0」である場合は、当該ペイロード部がPESパケットの先頭のデータを含まないことを示す。
従って、1個のPESパケットは、たとえば、データストリーム中、値が「1」であるペイロードユニットスタートインジケータを含むTSパケット以降、値が「1」のペイロードユニットスタートインジケータを含む次のTSパケットの直前のTSパケットまでの連続する各TSパケットのペイロード部同士を連結することにより生成される。
【0035】
また、PIDは、当該PID自身が含まれているTSパケットのペイロード部がどのコンテンツを表すか(たとえば、どの画像あるいは音声を表すか)を識別するデータである。
【0036】
PCIバスブリッジ32は、バスコントローラ等より構成されており、接続バスBを介してマザーボード1に接続されており、また、内部バスを介してIDEバスブリッジ34及びデジタル放送受信部31に接続されている。
PCIバスブリッジ32は、マザーボード1が放送記録再生プログラムの制御に従って行う、コンテンツ保存用内部メモリ33へのアクセスを媒介する。また、デジタル放送受信部31からコンテンツ保存用内部メモリ33へのデータの供給を媒介する。
【0037】
コンテンツ保存用内部メモリ33は、コンパクトFlashメモリ等の不揮発性メモリと、IDEバスを介したデータの伝送を行うためのインターフェース回路とより構成されている。
【0038】
IDEバスブリッジ34は、バスコントローラ等より構成されており、内部バスを介してPCIバスブリッジ32に接続され、一方でIDEバスを介してコンテンツ保存用内部メモリ33に接続されている。IDEバスブリッジ34は、マザーボード1が放送記録再生プログラムの制御に従って行う、コンテンツ保存用内部メモリ33へのアクセスを媒介する。
なお、PCIバスブリッジ32及びIDEバスブリッジ34は、マザーボード1が放送記録再生プログラムの制御に従わずにコンテンツ保存用内部メモリ33へとアクセスしても、このアクセスを実質的に阻止する。
【0039】
(動作)
次に、このデジタル放送レコーダの動作を説明する。
図4は、コンテンツを記録する処理の流れを示す図である。
図5は、ストリーム間引きブロックの処理を示すフローチャートである。
図6は、記録したコンテンツを再生する処理の流れを示す図である。
【0040】
(コンテンツの記録)
受信ユニット3のデジタル放送受信部31に、データストリームを表す変調波が供給されると、デジタル放送受信部31は、この変調波を復調することによりデータストリームを復元して、復元されたデータストリームを、PCIバスブリッジ及び接続バスBを介し、マザーボード1に供給する。
【0041】
一方、マザーボード1は、たとえば外部から操作者の操作に従って供給される録画の指示に応答して、放送記録再生プログラムをマザーボード用ストレージ2より読み出して実行する。
【0042】
放送記録再生プログラムを実行するマザーボード1は、データストリームを供給されると(すなわち、TSパケットを順次供給されると)、デマルチプレクサ1Aの制御に従って、このTSパケットを、図4に示すように、ストリーム合成ブロック1C及びストリーム間引きブロック1Bの各処理ブロックに引き渡す。
【0043】
TSパケットがデマルチプレクサ1Aからストリーム合成ブロック1Cに引き渡された場合(つまり、このデジタル放送レコーダがデジタル放送を受信した場合)、マザーボード1はストリーム合成ブロック1Cの制御に従い、このTSパケットに特に処理を加えないまま、このTSパケットをMPEGデコードブロック1Eに引き渡す。
【0044】
MPEGデコードブロック1EにTSパケットが引き渡されると、マザーボード1は、MPEGデコードブロック1Eの制御に従い、このTSパケットが表す画像や音声をデコードし、図4に示すように、たとえばコンポジット信号などのビデオ信号や音声信号などからなるコンテンツデータとして出力する。
【0045】
一方、マザーボード1は、ストリーム間引きブロック1Bの制御に従って、図5に示す処理を行う。
【0046】
すなわち、マザーボード1は、TSパケットがストリーム間引きブロック1Bに引き渡されると(図5、ステップS1)、このTSパケットに含まれるPIDが、蓄積する対象のコンテンツを示すか否かを判別する(ステップS2)。そして、PIDが蓄積する対象のコンテンツを示すものでないと判別するとこのPIDを含むTSパケットを破棄して、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS1に戻す。なお、蓄積する対象のコンテンツは、たとえば、外部から操作者の操作に従って供給されるデータにより指定されればよい。
【0047】
一方、蓄積する対象のコンテンツを示すと判別すると、このPIDを含むTSパケットに含まれるペイロードユニットスタートインジケータの値が、PESパケットの先頭を含むことを示す値であるか否かを判別する(ステップS3)。そして、PESパケットの先頭を含まないことを示す値であると判別すると、このTSパケット(非抜取対象スライスパケット)をストレージ記録ブロック1Dに引き渡して、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS1に戻す。(なお、本明細書及び図面では、マザーボード1から受信ユニット3に供給されたTSパケットを抜取対象スライスパケットと呼び、ストリーム間引きブロック1Bからストレージ記録ブロック1Dへと引き渡されたTSパケットを非抜取対象スライスパケットと呼ぶ。)
【0048】
一方、PESパケットの先頭を含むことを示す値であると判別すると、このTSパケットが、シーケンスヘッダコードを含んでいるか否か(すなわち、このTSパケットがIピクチャを含むPESパケットの先頭のデータを含んでいるか否か)を判別する(ステップS4)。そして、シーケンスヘッダコードを含まないと判別すると、このTSパケット(非抜取対象スライスパケット)をストレージ記録ブロック1Dに引き渡して、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS1に戻す。一方、シーケンスヘッダコードを含むと判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS5に進める。
【0049】
ステップS5で、マザーボード1は、シーケンスヘッダコードを含むと判別されたこのTSパケットが、コンテンツ保存用内部メモリ33に記憶させるべき所定のスライス層(以下、抜取対象スライス層と呼ぶ。抜取対象スライス層の数は、各々のPESパケットにつき1個であるものとする。)を識別するSSCを含んでいるか否かを判別する。そして、当該SSCを含むと判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理を後述のステップS9に進める。
【0050】
なお、マザーボード1が抜取対象スライス層を特定する手法としては、たとえば、マザーボード用ストレージ2が、抜取対象スライス層を指定するデータを予め記憶するようにすればよい。そして、マザーボード1はこのデータを読み取り、読み取ったデータに基づいて抜取対象スライス層を特定するようにすればよい。
【0051】
一方、マザーボード1は、抜取対象スライス層を識別するSSCを含まないとステップS5で判別すると、次のTSパケットをデマルチプレクサ1Aからストリーム間引きブロック1Bへと引き渡し(ステップS6)、引き渡されたこのTSパケットに含まれるPIDが、蓄積する対象のコンテンツを示すか否かを判別する(ステップS7)。そして、PIDが蓄積する対象のコンテンツを示すものでないと判別するとこのPIDを含むTSパケットを破棄して、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS6に戻す。一方、蓄積する対象のコンテンツを示すと判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS8に進める。
【0052】
ステップS8で、マザーボード1は、蓄積する対象のコンテンツを示すとステップS7で判別されたTSパケットが抜取対象スライス層を識別するSSCを含んでいるか否かを判別する。そして、当該SSCを含まないと判別すると、このTSパケット(非抜取対象スライスパケット)をストレージ記録ブロック1Dに引き渡して、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS6に戻す。一方、含むと判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理を後述のステップS9に進める。
【0053】
ステップS9で、マザーボード1は、ステップS1、ステップS6又は後述のステップS10でもっとも新しくストリーム間引きブロック1Bへと引き渡されたTSパケット(抜取対象スライスパケット)を、受信ユニット3のコンテンツ保存用内部メモリ33に書き込む。
【0054】
なお、マザーボード1は、コンテンツ保存用内部メモリ33への抜取対象スライスパケットの書き込みを、PCIバスブリッジ32及びIDEバスブリッジ34を介してコンテンツ保存用内部メモリ33にアクセスすることにより行う。すなわち、マザーボード1がコンテンツ保存用内部メモリ33にアクセスし、抜取対象スライスパケットが受信ユニット3へと供給されると、受信ユニット3のPCIバスブリッジ32は、この抜取対象スライスパケットをIDEバスブリッジ34へと供給し、IDEバスブリッジ34はコンテンツ保存用内部メモリ33にアクセスして、この抜取対象スライスパケットを、コンテンツ保存用内部メモリ33の記憶領域に格納する。
【0055】
ステップS9の処理が終わると、マザーボード1は、次のTSパケットをデマルチプレクサ1Aからストリーム間引きブロック1Bへと引き渡し(ステップS10)、引き渡されたこのTSパケットに含まれるPIDが、蓄積する対象のコンテンツを示すか否かを判別する(ステップS11)。そして、PIDが蓄積する対象のコンテンツを示すものでないと判別するとこのPIDを含むTSパケットを破棄して、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS10に戻す。一方、蓄積する対象のコンテンツを示すと判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS12に進める。
【0056】
ステップS12で、マザーボード1は、蓄積する対象のコンテンツを示すとステップS11で判別されたTSパケットに、抜取対象スライス層以外のスライス層(非抜取対象スライス層)を識別するSSC(又はスライス層以外に属するデータ)が含まれているか否かを判別する。そして、含まれていないと判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS9に移す。
【0057】
一方、ステップS12で、TSパケットが非抜取対象スライス層を識別するSSC(又はスライス層以外に属するデータ)を含んでいると判別すると、マザーボード1は、受信したデータストリーム内でこのTSパケットの直前に位置しているTSパケットが、抜取対象スライス層の末尾のデータを含むものであると判断し、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS3に戻す。
【0058】
図5に示す処理を行う一方、ストリーム間引きブロック1Bの処理を行うマザーボード1は、ストレージ記録ブロック1Dに非抜取対象スライスパケットを引き渡すときは、受信ユニット3が受信した元のデータストリームのうち抜取対象スライスパケットをダミーのパケットへと置換した置換済みデータストリームの形でストレージ記録ブロック1Dに引き渡す。ダミーのパケットは、たとえば、TSパケットの所定の部分の値が、元のデータストリームに含まれているTSパケットの当該部分の値と異なる値であるようなパケットであればよい。
【0059】
なお、ダミーのパケットのペイロード部の内容は、当該ダミーのパケットにより置換された抜取対象スライスパケットのペイロード部の内容と異なるものとする。ダミーのパケットのペイロード部の内容と、当該ダミーのパケットの位置にあった抜取対象スライスパケットのペイロード部の内容との間には、実質的に相関関係がないことが望ましい。
【0060】
非抜取対象スライスパケットがストレージ記録ブロック1Dへと引き渡されると、マザーボード1は、ストレージ記録ブロック1Dの制御に従ってマザーボード用ストレージ2にアクセスし、図4に示すように、この非抜取対象スライスパケットを、マザーボード用ストレージ2の記憶領域に格納する。
【0061】
また、ストリーム間引きブロック1Bの処理を行うマザーボード1は、それぞれの抜取対象スライスパケットの、元のデータストリーム内での位置を示す位置情報テーブルを作成し、この位置情報テーブルもストレージ記録ブロック1Dへと引き渡す。マザーボード1は、この位置情報テーブルも、ストレージ記録ブロック1Dの制御に従ってマザーボード用ストレージ2の記憶領域に格納する。
なお、位置情報テーブルにより位置が表されている抜取対象スライスパケットがどのコンテンツを表すものであるかを識別するため、マザーボード1は、たとえばこの位置情報テーブルを、この位置情報テーブルにより位置が表されている抜取対象スライスパケットと共通のデータストリームから得られた非抜取対象スライスパケットに対応付けて格納するようにすればよい。
【0062】
(記録したコンテンツの再生)
記録されたコンテンツを再生する場合、マザーボード1は、たとえば外部から操作者の操作に従って供給されるコンテンツ再生の指示に応答して、放送記録再生プログラムをマザーボード用ストレージ2より読み出して実行する。
【0063】
すると、マザーボード1は、PCIバスブリッジ32及びIDEバスブリッジ34を介してコンテンツ保存用内部メモリ33にアクセスし、抜取対象スライスパケットを読み出す。読み出された抜取対象スライスパケットはIDEバスブリッジ34に供給され、IDEバスブリッジ34はこの抜取対象スライスパケットをPCIバスブリッジ32に転送し、PCIバスブリッジ32は、この抜取対象スライスパケットを接続バスBを介してマザーボード1に供給する。
なお、読み出す対象の抜取対象スライスパケットは、たとえば、マザーボード用ストレージ2から、再生する対象のコンテンツを表す非抜取対象スライスパケットに対応付けられた位置情報テーブルをストレージ読み出しブロック1Fの制御に従って読み出し、参照することにより特定すればよい。
【0064】
マザーボード1は、図6に示すように、受信ユニット3から読み出した抜取対象スライスパケットを、ストリーム合成ブロック1Cに引き渡す。
【0065】
一方、マザーボード1は、抜取対象スライスパケットがストリーム合成ブロック1Cに引き渡されると、表しているコンテンツがこの抜取対象スライスパケットと共通する非抜取対象スライスパケット(置換済みデータストリーム)を、マザーボード用ストレージ2より読み出す。
【0066】
具体的には、マザーボード1は、たとえば、先に参照した位置情報テーブルに対応付けられている非抜取対象スライスパケットを示す情報(たとえば、ファイル名や、格納されている記憶領域のアドレスなど)を、ストリーム合成ブロック1Cからストレージ読み出しブロック1Fに引き渡す。そして、ストレージ読み出しブロック1Fの制御に従ってマザーボード用ストレージ2にアクセスし、この情報により示される非抜取対象スライスパケットをマザーボード用ストレージ2から読み出し、ストリーム合成ブロック1Cに引き渡す。
【0067】
また、マザーボード1は、元のデータストリーム内でのこの抜取対象スライスパケットの位置を示すテーブルも、ストリーム合成ブロック1Cやストレージ読み出しブロック1Fの制御に従ってマザーボード用ストレージ2より読み出す。
【0068】
次に、マザーボード1は、ストリーム合成ブロック1Cの制御に従い、ストリーム合成ブロック1Cに引き渡された抜取対象スライスパケット及び非抜取対象スライスパケットの並び順を、読み出した位置情報テーブルの内容に従って、間引きが行われる前の状態へと復元する。具体的には、ストリーム合成ブロック1Cに引き渡された置換済みデータストリーム(すなわち、非抜取対象スライスパケットの集合)に含まれるダミーのパケットを、読み出した位置情報テーブルによって当該ダミーのパケットの位置にあったと特定される抜取対象スライスパケットに置換することにより、元のデータストリームを復元する。
そして、並び順が復元されたTSパケットを、図6に示すように、MPEGデコードブロック1Eに引き渡す。
【0069】
MPEGデコードブロック1EにTSパケットが引き渡されると、マザーボード1は、MPEGデコードブロック1Eの制御に従い、このTSパケットが表す画像や音声をデコードし、図6に示すように、コンテンツデータとして出力する。
【0070】
以上説明した動作を行うこのデジタル放送レコーダは、Iピクチャを含むPESパケットを構成するデータをペイロード部に含むTSパケットのうち抜取対象スライス層のSSCを含むもの(抜取対象スライスパケット)をコンテンツ保存用内部メモリ33に記憶させる。そして、この抜取対象スライスパケットは、放送記録再生プログラムの制御に従わずに読み出そうとしてもアクセスを実質的に阻止される。従って、たとえばマザーボード用ストレージ2を切り離し、外部のコンピュータ等を用い、マザーボード用ストレージ2の記憶内容に基づいてコンテンツを再生しようとしても、抜取対象スライス層の範囲が特定できず、動画のうち抜取対象スライス層にあたるスライスが正しく再生できない。この結果、コンテンツの保護が図られる。
【0071】
また、このデジタル放送レコーダがコンテンツ保存用内部メモリ33に記憶させる抜取対象スライスパケットは、Iピクチャを含むTSパケットのごく一部である。従って、コンテンツ保存用内部メモリ33の記憶容量は、たとえばIピクチャを含むTSパケットすべてをコンテンツ保存用内部メモリ33に記憶させるような構成で必要となる記憶容量に比べて、はるかに小さな量で済む。
【0072】
なお、このデジタル放送レコーダの構成は上述のものに限られない。
たとえば、TSパケットに含まれる画像データは、必ずしもMPEG2形式のデータでなくてもよく、たとえばMPEG4形式のデータを含んでいてもよい。また、受信ユニット3はコンテンツ保存用内部メモリ33を複数備えてもよく、データストリームは3個以上のグループに振り分けられてもよい。
また、非抜取対象スライスパケットは必ずしも置換済みデータストリームの形でマザーボード用ストレージ2に記憶される必要はない。すなわちダミーのパケットは必要なものではない。
【0073】
また、マザーボード1は、BピクチャやPピクチャを含むPESパケットを構成するデータをペイロード部に含むTSパケットのうち抜取対象スライス層のSSCを含むものをコンテンツ保存用内部メモリ33に記憶させるようにしてもよい。更には、Iピクチャ、BピクチャやPピクチャに限られない任意の画像データを含むPESパケットのうち、この画像データが表す画像の所定の部分を表すデータを含むパケットをコンテンツ保存用内部メモリ33に記憶させるようにしてもよい。
【0074】
また、このデジタル放送レコーダは、マザーボード1が生成したコンテンツデータが表す画像の表示を制御するビデオ回路や、この制御に従って画像を表示する液晶パネル等の表示装置を備えていてもよい。また、コンテンツデータが表す音声を再生するための増幅回路やスピーカ等を備えていてもよい。ビデオ回路や増幅回路がマザーボード1に搭載されていてもよい。
【0075】
また、マザーボード1は、抜取対象スライスパケットの位置を示す位置情報テーブルを当該抜取対象スライスパケットに対応付けてコンテンツ保存用内部メモリ33に格納するようにし、記録したコンテンツを再生するときは位置情報テーブルをコンテンツ保存用内部メモリ33から読み出して用いるようにもよい。
【0076】
また、接続バスBは必ずしもPCIバスに限られず任意の規格に準拠したバスであってよい。従って、接続バスBは、たとえばPC Card Standardに準拠するバスからなっていてもよいし、ISA(Industry Standard Architecture)バスからなっていてもよい。ただし、受信ユニット3は、接続バスBがPCIバスでない場合、PCIバスブリッジ32に代えて、接続バスBが準拠する規格に適合したデータ交換を媒介するバスコントローラ等を備えるものとする。
【0077】
また、コンテンツ保存用内部メモリ33とIDEバスブリッジ34とを接続するバスは必ずしもIDEバスに限られず任意の規格に準拠したバスであってよい。従って、このバスは、たとえばメモリ専用バスからなっていてもよい。ただし、受信ユニット3は、このバスがIDEバスでない場合、IDEバスブリッジ34に代えて、このバスが準拠する規格に適合したデータ交換を媒介するバスコントローラ等を備えるものとし、また、コンテンツ保存用内部メモリ33が備えるインターフェース回路も、このバスが準拠する規格に適合したデータ交換を媒介するものとする。
【0078】
また、マザーボード1は、コンテンツを記録するときは非抜取対象スライスパケットを暗号化してからマザーボード用ストレージ2に記憶させ、記録したコンテンツを再生するときは、暗号化された非抜取対象スライスパケットを読み出して復号化してからデータストリームの復元を行うようにしてもよい。
同様に、コンテンツを記録するときは抜取対象スライスパケットを暗号化してからコンテンツ保存用内部メモリ33に書き込み、記録したコンテンツを再生するときは、暗号化された抜取対象スライスパケットを読み出して復号化してからデータストリームの復元を行うようにしてもよい。
【0079】
また、抜取対象スライス層の数は、PESパケット1個あたり複数個あってもよい。抜取対象スライス層の数がPESパケット1個あたり複数個ある場合、マザーボード1は、ストリーム間引きブロック1Bの処理として、たとえば図7及び図8に示す処理を行えばよい。
【0080】
図示するように、図7の処理のうちステップS101〜ステップS111の処理は、図5に示すステップS1〜S11の処理と実質的に同一である。
【0081】
ステップS112で、マザーボード1は、蓄積する対象のコンテンツを示すとステップS111で判別されたTSパケットに、非抜取対象スライス層を識別するSSC(又はスライス層以外に属するデータ)が含まれているか否かを判別する。そして、含まれていないと判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS109に移す。
【0082】
一方、ステップS112で、TSパケットが非抜取対象スライス層を識別するSSC(又はスライス層以外に属するデータ)を含んでいると判別すると、マザーボード1は、このTSパケットに含まれるペイロードユニットスタートインジケータの値が、PESパケットの先頭を含むことを示す値であるか否かを判別する(図8、ステップS113)。そして、PESパケットの先頭を含むことを示す値であると判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS104に戻す。
【0083】
一方、ステップS113で、ペイロードユニットスタートインジケータの値がPESパケットの先頭を含まないことを示す値であると判別すると、マザーボード1は、当該TSパケットをストレージ記録ブロック1Dに引き渡して、次のTSパケットをデマルチプレクサ1Aからストリーム間引きブロック1Bへと引き渡す(ステップS114)。
【0084】
そして、ステップS114で新たに引き渡されたこのTSパケットに含まれるPIDが、蓄積する対象のコンテンツを示すか否かを判別する(ステップS15)。そして、PIDが蓄積する対象のコンテンツを示すものでないと判別するとこのPIDを含むTSパケットを破棄して、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS114に戻す。一方、蓄積する対象のコンテンツを示すと判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS116に進める。
【0085】
ステップS116で、マザーボード1は、蓄積する対象のコンテンツを示すとステップS115で判別されたTSパケットに抜取対象スライス層を識別するSSCが含まれているか否かを判別する。そして、含まれていないと判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS113に戻し、含まれていると判別すると、ストリーム間引きブロック1Bの処理をステップS109に戻す。
【0086】
以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明にかかるデータストリーム装置は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。
例えば、パーソナルコンピュータに上述のマザーボード1、マザーボード用ストレージ2及び受信ユニット3の動作を実行させるためのプログラムを格納した媒体(CD−ROM、MO、フレキシブルディスク等)から該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するデジタル放送レコーダを構成することができる。
【0087】
また、例えば、通信回線の掲示板(BBS)に該プログラムを掲示し、これを通信回線を介して配信してもよく、また、該プログラムを表す信号により搬送波を変調し、得られた変調波を伝送し、この変調波を受信した装置が変調波を復調して該プログラムを復元するようにしてもよい。
そして、該プログラムを起動し、OSの制御下に、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
【0088】
なお、OSが処理の一部を分担する場合、あるいは、OSが本願発明の1つの構成要素の一部を構成するような場合には、記録媒体には、その部分を除いたプログラムを格納してもよい。この場合も、この発明では、その記録媒体には、コンピュータが実行する各機能又はステップを実行するためのプログラムが格納されているものとする。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、データの保護が十分に図られるようにするためのデータストリーム記録装置及びデータストリーム記録方法が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るデジタル放送レコーダの構成を示すブロック図である。
【図2】データストリーム及びTSパケットのデータ構造を示す図である。
【図3】PESパケットのデータ構造を示す図である。
【図4】コンテンツを記録する処理の流れを示す図である。
【図5】ストリーム間引きブロックの処理を示すフローチャートである。
【図6】記録したコンテンツを再生する処理の流れを示す図である。
【図7】ストリーム間引きブロックの処理の変形例を示すフローチャートである。
【図8】図7の処理の続きを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マザーボード
2 マザーボード用ストレージ
3 受信ユニット
31 デジタル放送受信部
32 PCIバスブリッジ
33 コンテンツ保存用内部メモリ
34 IDEバスブリッジ
B 接続バス
Claims (8)
- MPEG2( Moving Picture Expert Group 2 )形式の画像データ又はMPEG2形式の画像データと実質的に同一のデータ構造を有する画像データを含むデータストリームを取得し、取得したデータストリームを構成する複数のパケットのうち、Iピクチャの所定のスライスを表すスライス層のSSC( Slice Start Code )を含む部分からなる部分データを含むパケットを第1のグループに振り分け、残余のパケットを第2のグループに振り分ける間引き手段と、
前記間引き手段以外からのアクセスを実質的に阻止する第1の記憶領域を有する第1の記憶手段と、
第2の記憶領域を有する第2の記憶手段と、を備え、
前記間引き手段は、前記第1のグループに属するパケットを前記第1の記憶領域に格納し、取得した前記データストリームを、前記第1のグループに振り分けられたパケットがダミー用パケットへと置換された置換済みデータストリームへと変換して、当該置換済みデータストリームを前記第2のグループに属するパケットとして第2の記憶領域に格納する、
ことを特徴とするデータストリーム記録装置。 - 前記間引き手段は、前記第1又は第2のグループに振り分けられたパケットを前記第1及び第2の記憶領域より読み出し、読み出したパケットに基づいて前記データストリームを復元する合成手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータストリーム記録装置。 - 前記間引き手段は、前記第1又は第2のグループに振り分けられたパケットが前記データストリーム内で占めていた位置を表す情報を生成して前記第1又は第2の記憶領域に格納する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータストリーム記録装置。 - 前記間引き手段はプロセッサを備え、前記プロセッサは、所定のプログラムを実行することにより、前記第1の記憶領域にアクセスする、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータストリーム記録装置。 - 前記第1の記憶手段及び前記間引き手段は、前記プロセッサが所定のプログラムを実行することによりデータの伝送が可能となるバスを介して互いに接続されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のデータストリーム記録装置。 - 前記間引き手段は、前記第1及び/又は第2のグループに振り分けられたパケットを暗号化して前記第1及び/又は第2の記憶領域に格納する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデータストリーム記録装置。 - MPEG2( Moving Picture Expert Group 2 )形式の画像データ又はMPEG2形式の画像データと実質的に同一のデータ構造を有する画像データを含むデータストリームを取得し、取得したデータストリームを構成する複数のパケットのうち、Iピクチャの所定のスライスを表すスライス層のSSC( Slice Start Code )を含む部分からなる部分データを含むパケットを第1のグループに振り分け、残余のパケットを第2のグループに振り分け、
前記第1のグループに属するパケットを、所定のアクセス装置以外からのアクセスを実質的に阻止する第1の記憶領域に格納し、
取得した前記データストリームを、前記第1のグループに振り分けられたパケットがダミー用パケットへと置換された置換済みデータストリームへと変換して、当該置換済みデ ータストリームを前記第2のグループに属するパケットとして第2の記憶領域に格納する、
ことを特徴とするデータストリーム記録方法。 - コンピュータを、
MPEG2( Moving Picture Expert Group 2 )形式の画像データ又はMPEG2形式の画像データと実質的に同一のデータ構造を有する画像データを含むデータストリームを取得し、取得したデータストリームを構成する複数のパケットのうち、Iピクチャの所定のスライスを表すスライス層のSSC( Slice Start Code )を含む部分からなる部分データを含むパケットを第1のグループに振り分け、残余のパケットを第2のグループに振り分ける間引き手段と、
前記間引き手段以外からのアクセスを実質的に阻止する第1の記憶領域を有する第1の記憶手段と、
第2の記憶領域を有する第2の記憶手段と、して機能させるためのプログラムであって、
前記間引き手段は、前記第1のグループに属するパケットを前記第1の記憶領域に格納し、取得した前記データストリームを、前記第1のグループに振り分けられたパケットがダミー用パケットへと置換された置換済みデータストリームへと変換して、当該置換済みデータストリームを前記第2のグループに属するパケットとして第2の記憶領域に格納する、
ことを特徴とするプログラム。
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