JP3865127B2 - 信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、入力信号または出力信号のヒストグラムに基づいて、補正パターンのゲインを制御することにより、回路規模の拡大、または、ソフトウェアの処理による負荷の増加を抑えながら、より効果的な階調変換を行うことができるようにした、信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、デジタルカメラ、テレビジョン受像機、またはプリンタ等の画像信号を処理する装置においては、入力された画像信号に様々な処理を行う。
【0003】
図1は、従来のビデオカメラの構成例を示す図である。
【0004】
図1に示すビデオカメラ1において、図示せぬ被写体からの光はレンズ部11を介して、図2に示すように、前面にイエロー(Ye)、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、およびグリーン(G)フィルタがモザイク状に配列された補色系フィルタが装着された、CCD(Charge Coupled Device)等を用いた撮像素子により構成されるCCD12に入射され、光電変換される。
【0005】
CCD12は、受光部において光電変換した映像信号を出力し、AGC(Automatic Gain Control)回路13に供給する。AGC回路13は、内蔵するCDS(Correlated Double Sampling circuit)(図示せず)において入力された映像信号に相関二重サンプリングを施してノイズを除去した後、映像信号のゲインを調整し、そのゲインが調整された映像信号をA/D(Analog / Digital)変換回路14に供給する。
【0006】
A/D変換回路14は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、1Hディレーライン回路15に出力する。1Hディレーライン回路15は、入力された映像信号を1ライン遅延させ、Y信号生成回路16に出力する。
【0007】
Y信号生成回路16は、入力された映像信号の、隣り合う画素に対応する映像信号同士を加算することで、映像信号の輝度信号(以下、Y信号と称する)を生成する。
【0008】
また、1Hディレーライン回路21は、1Hディレーライン回路15の出力信号をさらに1ライン遅延させる。加算器22は、1Hディレーライン回路21の出力信号およびA/D変換回路14の出力を合成し、垂直アパーチャ補正回路31に供給する。垂直アパーチャ補正回路31は、垂直方向のハイパスフィルタにより構成され、1Hディレーライン回路15および加算器22より取得した映像信号に基づいて、垂直アパーチャ補正信号信号を生成する。
【0009】
水平アパーチャ補正回路32は、水平方向のハイパスフィルタにより構成され、Y信号生成回路16より取得したY信号に基づいて、水平アパーチャ補正信号を生成する。生成された垂直アパーチャ補正信号および水平アパーチャ補正信号は、図示は省略するがマイクロコンピュータ80によりそれぞれのゲインが調整された後、加算器33により加算され、さらに加算器34においてY信号に加算される。
【0010】
ニー回路35は、加算器34より出力されたY信号を取得すると、図3に示す曲線131のようにY信号の高輝度域の振幅特性を抑えることにより、CCD出力のダイナミックレンジを圧縮し、ガンマ補正回路36に出力する。
【0011】
ガンマ補正回路36は、ニー回路35より供給されたY信号のガンマ特性を、モニタの出力特性に合わせて補正し、ホワイトクリップ回路(以下、WC(White Clip)回路と称する)37に出力する。
【0012】
WC回路37は、ガンマ補正が行われたY信号のホワイトクリップを行い、D/A変換回路38に供給する。D/A(Digital / Analog)変換回路38は、入力されたデジタル信号であるY信号をアナログ信号に変換し、加算器61に供給する。
【0013】
また、YC信号生成回路41は、1Hディレーライン回路15および加算器22の出力を取得すると、上述したY信号の他に、入力した信号の、対応する画素が隣り合う値で差分をとり、2種類の色差信号(以下、Cr信号またはCy信号と称する)を生成する。
【0014】
RGBマトリクス回路42は、YC信号生成回路41より取得したY信号、Cr信号、およびCy信号を、赤(Red)成分、青(Blue)成分、および緑(Green)成分からなるRGB信号に変換し、ホワイトバランス回路(以下、WB(White Balance)回路と称する)43に供給する。
【0015】
WB回路43は、入力されたRGB信号の色温度を調整する。ガンマ補正回路44は、WB回路43から出力されたRGB信号のガンマ特性を、モニタの出力特性に合わせて補正し、エンコーダ回路45に出力する。エンコーダ回路45は、NTSC(National Television System Committee)またはPAL(Phase Alternating Line)等の信号規格に沿うように、取得したRGB信号を色差信号に変換し、図示せぬサブキャリア信号を用いて変調する。D/A変換回路46は、エンコーダ回路45が出力した色差信号をアナログ信号に変換し、加算器61に供給する。
【0016】
加算器61は、同期信号発生回路51により生成される同期信号とともに、供給されたY信号および色差信号を合成し、テレビジョン信号であるVBS(Video Burst Sync signal)信号を生成し、出力端子62を介して出力させる。
【0017】
また、YC信号生成回路41の出力を取得したAE(Auto Exposure)検波回路71は、マイクロコンピュータ80より供給された検波枠設定情報に基づいて、検波枠内のY信号について1フィールド分を積分し、その積分値をマイクロコンピュータ80に供給する。
【0018】
積分値を供給されたマイクロコンピュータ80は、積分値に基づいて、レンズ部11、タイミングジェネレータ回路(以下、TG(Timing Generator)回路と称する)81、AGC回路13の動作を制御する。TG回路81は、マイクロコンピュータ80に制御され、CCD12の駆動を制御する。
【0019】
また、ホワイトバランス検波回路(以下、WB検波回路と称する)72は、RGBマトリクス回路42からの出力であるRGB信号を取得すると、マイクロコンピュータより取得した検波枠設定情報に基づいて、検波枠内のRGB信号について1フィールド分を積分し、その積分値をマイクロコンピュータ80に供給する。マイクロコンピュータ80は、供給された積分値に基づいて、色温度を調整するためのRGBのゲインバランスを計算し、WB回路43を制御して、RGB信号のゲインを調整する。
【0020】
さらに、マイクロコンピュータ80には、必要に応じて、ドライブ90が接続され、磁気ディスク91、光ディスク92、光磁気ディスク93、或いは半導体メモリ94などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じてマイクロコンピュータ80に内蔵されるRAM等にインストールされる。
【0021】
以上のようなビデオカメラ1において、通常撮影の場合、マイクロコンピュータ80は、AE検波回路71より取得した検波信号である検波枠内の積分値に基づいて、撮影画像のAEレベルを管理し、撮影画像のAEレベルが目標AEレベルよりも明るいと判定した場合、レンズ部11を制御して絞りを絞ったり、TG回路81を制御してCCD12の電子シャッター機能を作動させ、CCD12における露光量を調整させたり、AGC回路13を制御して映像信号の増幅を抑えたりする。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合、例えば、屋内において、屋内よりも明るい屋外を見通す窓の側に立つ人物を撮像するような逆光撮影の場合、取り込んだ撮影画像全体のAE検波レベルが屋外の明るいエリアと屋内の暗いエリアの平均となってしまうので、このAE検波レベルに基づいて調整されたときの撮影画像は、屋内のエリアが暗くなりすぎてしまう場合があった。
【0023】
これに対して、撮影環境が逆光状態であると判定した場合、マイクロコンピュータ80が各部を制御して、露光量が大きくなるように制御することで撮影対象である人物が適正な振幅レベルになるようにするという方法がある。
【0024】
しかしながら、この場合、撮影画像におけるもともと明るい屋外のエリアはさらに明るくなってしまい、白飛びしてしまう等の弊害が発生してしまうという課題があった。
【0025】
図4は、撮影画像が白飛びを発生させる様子を示す図である。直線141は、露光量を調整する前の、入射光の明るさと撮影画像に対応する信号レベルの関係を示し、曲線142は、露光量を調整した後の、入射光の明るさと撮影画像に対応する信号レベルの関係を示す。また、屋内の明るさが点A1であり、屋外の明るさが点A3であるとする。
【0026】
図4において、露光量調整前における、点A1に対応する信号レベルは点B1であり、点A3に対応する信号レベルは点B3である。すなわち、撮影画像における屋内のエリアの信号レベルB1は、屋外のエリアの信号レベルB3と比較して非常に小さいので、上述したように、撮影画像の屋内のエリアが暗すぎてしまう結果になる。
【0027】
そこで、上述したように屋内のエリアが明るくなるように露光量を調整した場合、入射光の明るさと撮影画像に対応する信号レベルの関係は曲線142になる。従って、点A1に対応する信号レベルは点B2となり、調整前よりも明るくなる。しかしながら、この場合、点A2以上の明るさにおいて、信号レベルはB4の最大レベルになるので、明るさが点A3である撮影画像の屋外のエリアで白飛びが発生してしまう。
【0028】
以上のような問題に対して、多重露光を用いて、露光量を明るい屋外に合わせた場合と、暗い屋内に合わせた場合とで撮影を行い、これらの撮影画像を適応的に合成させることで、撮影画像のダイナミックレンジを広く取る方法がある。
【0029】
しかしながら、この場合、撮像デバイスを倍速で駆動したり、画像合成のために大規模な回路を用意したりする必要があるという課題があった。
【0030】
また、限られた階調を有効利用するための信号処理として、撮影画像の画像信号に対してヒストグラムの分布を均一にするヒストグラム等化を行う場合があるが、この処理によって、全ての撮影画像の見た目が良くなるとは限らないという課題もあった。
【0031】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、回路規模の拡大、または、ソフトウェアの処理による負荷の増加を抑えながら、より効果的な階調変換を行うことができるようにしたものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、入力された輝度信号に対して、互いに異なる補正パターンで補正を行い、複数の補正後信号を得る補正手段と、輝度信号に対応する画像のヒストグラムを算出するヒストグラム算出手段と、ヒストグラム算出手段により算出されたヒストグラムに基づいて、補正手段による補正により得られる複数の補正後信号の、それぞれの度合いを決定する複数のゲインを決定するゲイン決定手段と、補正手段による補正により得られた補正後信号のそれぞれと、ゲイン決定手段により決定されたゲインのそれぞれを乗算する乗算手段と、乗算手段による乗算の結果に基づいて、入力された輝度信号に階調補正を施した出力用輝度信号を生成する出力用輝度信号生成手段とを備えることを特徴とする。
【0033】
前記補正パターンは、互いに異なる複数の関数により構成され、補正手段は、関数のそれぞれについて、輝度信号を補正して補正後信号を得るようにすることができる。
【0034】
前記補正パターンは、互いに異なる、少なくとも1つの凸を含む曲線の関数により構成され、補正手段は、関数のそれぞれについて、輝度信号を補正して補正後信号を得ることができる。
【0035】
前記補正パターンは、互いに係数の異なる複数の正弦関数を含み、補正手段は、正弦関数のそれぞれについて、輝度信号を補正して補正後信号を得るようにすることができる。
【0036】
前記補正パターンは、輝度信号の振幅レベルの中央より明るい側と暗い側とで、それぞれ、階調を調整する第1の補正パターン、および、振幅レベルを3分割し、それぞれのレベルで階調を調整する第2の補正パターンにより構成され、補正手段は、第1の補正パターンを用いて輝度信号を補正し、第1の補正信号を得るとともに、第2の補正パターンを用いて輝度信号を補正し、第2の補正信号を得るようにすることができる。
【0037】
前記補正手段は、補正パターンを記憶する記憶手段を備えるようにすることができる。
【0038】
前記記憶手段により記憶されている補正パターンは、入力された輝度信号と、補正後信号との関係を示すルックアップテーブルにより構成されるようにすることができる。
【0039】
前記ヒストグラム算出手段は、輝度信号に対応する画像の一部、または全部からなる所定の領域について、ヒストグラムを算出するようにすることができる。
【0040】
前記ヒストグラム算出手段は、算出したヒストグラムに基づいて、輝度信号の信号レベルの小さい方から度数を累積させた度数分布であるヒストグラム累積度数分布をさらに算出するようにすることができる。
【0041】
前記ゲイン決定手段は、ヒストグラム算出手段により算出されたヒストグラム累積度数分布と、補正後信号の階調特性との差が最小となるように、ゲインを決定するようにすることができる。
【0042】
前記出力用輝度信号生成手段は、乗算手段による乗算の結果のそれぞれを加算する第1の加算手段と、第1の加算手段による加算結果と輝度信号を加算し、出力用輝度信号を生成する第2の加算手段とを備えるようにすることができる。
【0043】
本発明の信号処理方法は、入力された輝度信号に対して、互いに異なる補正パターンで補正を行い、複数の補正後信号を得る補正ステップと、輝度信号に対応する画像のヒストグラムを算出するヒストグラム算出ステップと、ヒストグラム算出ステップの処理により算出されたヒストグラムに基づいて、補正ステップの処理による補正により得られる複数の補正後信号の、それぞれの度合いを決定する複数のゲインを決定するゲイン決定ステップと、補正ステップの処理による補正により得られた補正後信号のそれぞれと、ゲイン決定ステップの処理により決定されたゲインのそれぞれを乗算する乗算ステップと、乗算ステップの処理による乗算の結果に基づいて、入力された輝度信号に階調補正を施した出力用輝度信号を生成する出力用輝度信号生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0044】
本発明の記録媒体のプログラムは、入力された輝度信号に対して、互いに異なる補正パターンで補正を行い、複数の補正後信号を得る補正ステップと、輝度信号に対応する画像のヒストグラムを算出するヒストグラム算出ステップと、ヒストグラム算出ステップの処理により算出されたヒストグラムに基づいて、補正ステップの処理による補正により得られる複数の補正後信号の、それぞれの度合いを決定する複数のゲインを決定するゲイン決定ステップと、補正ステップの処理による補正により得られた補正後信号のそれぞれと、ゲイン決定ステップの処理により決定されたゲインのそれぞれを乗算する乗算ステップと、乗算ステップの処理による乗算の結果に基づいて、入力された輝度信号に階調補正を施した出力用輝度信号を生成する出力用輝度信号生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0045】
本発明のプログラムは、入力された輝度信号に対して、互いに異なる補正パターンで補正を行い、複数の補正後信号を得る補正ステップと、輝度信号に対応する画像のヒストグラムを算出するヒストグラム算出ステップと、ヒストグラム算出ステップの処理により算出されたヒストグラムに基づいて、補正ステップの処理による補正により得られる複数の補正後信号の、それぞれの度合いを決定する複数のゲインを決定するゲイン決定ステップと、補正ステップの処理による補正により得られた補正後信号のそれぞれと、ゲイン決定ステップの処理により決定されたゲインのそれぞれを乗算する乗算ステップと、乗算ステップの処理による乗算の結果に基づいて、入力された輝度信号に階調補正を施した出力用輝度信号を生成する出力用輝度信号生成ステップとをコンピュータに実現させる。
【0046】
本発明の信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムにおいては、入力された輝度信号に対して、互いに異なる補正パターンで補正が行われ、複数の補正後信号を得られ、輝度信号に対応する画像のヒストグラムが算出され、算出されたヒストグラムに基づいて、補正により得られる複数の補正後信号の、それぞれの度合いを決定する複数のゲインが決定され、補正により得られた補正後信号のそれぞれと、決定されたゲインのそれぞれが乗算され、乗算の結果に基づいて、入力された輝度信号に階調補正を施した出力用輝度信号が生成される。
【0047】
信号処理装置は、独立した装置であってもよいし、例えば、記録再生装置、撮像装置、または表示装置等の映像信号を扱うその他の装置の信号処理を行うブロックであってもよい。
【0048】
【発明の実施の形態】
図5は、本発明を適用したビデオカメラの基本的な構成例を示すブロック図である。なお、図1を用いて説明したのと同様の構成を有する部分については、その説明は省略する。
【0049】
図5に示すビデオカメラ200において、図示せぬ被写体からの光は、マイクロコンピュータ204に絞りを制御されたレンズ部11を介して、図示せぬ、被写体の高周波成分(細かい被写体)を光学的に除去する光学LPF(Low Pass Filter)、赤外線をカットする赤外カットフィルタ、および、図2に示すような色配列が施された補色フィルタを通して、補色単板CCDを用いたCCD12に入射し、光電変換される。CCD12は、マイクロコンピュータ204に制御されたTG回路81に駆動を制御され、入射光を光電変換した電荷を、図2に示すように、フィールド読み出し方式で2ラインずつ加算して読み出す。
【0050】
すなわち、図2において、読み出しライン121−1において、光電素子105および101に対応する電荷が合成された信号(G+Cy)、光電素子106および102に対応する電荷が合成された信号(Mg+Ye)、光電素子107および103に対応する電荷が合成された信号(G+Cy)、並びに、光電素子108および104に対応する電荷が合成された信号(Mg+Ye)が、水平レジスタ125を介して出力される。
【0051】
また、同様に、読み出しライン121−2において、光電素子113および109に対応する電荷が合成された信号(Mg+Cy)、光電素子114および110に対応する電荷が合成された信号(G+Ye)、光電素子115および111に対応する電荷が合成された信号(Mg+Cy)、並びに、光電素子116および112に対応する電荷が合成された信号(G+Ye)が、水平レジスタ125を介して出力される。
【0052】
さらに、同様に、読み出しライン122−1において、光電素子109および105に対応する電荷が合成された信号(Cy+G)、光電素子110および106に対応する電荷が合成された信号(Ye+Mg)、光電素子111および107に対応する電荷が合成された信号(Cy+G)、並びに、光電素子112および108に対応する電荷が合成された信号(Ye+Mg)が、水平レジスタ125を介して出力される。
【0053】
このように出力された映像信号は、図1を用いて説明したように、AGC回路13、A/D変換回路14、および1Hディレーライン回路15を介して、Y信号生成回路16に供給される。
【0054】
Y信号生成回路16は、上述した映像信号について、隣同士を加算する。すなわち、読み出しライン121−1において、以下の式(1)ように合成され、輝度信号(Y)が生成される。
【0055】
Y={(G+Cy)+(Mg+Ye)}/2=(2B+3G+2R)/2・・・(1)
ただし、Cy,Mg、およびYeは以下のようにする。
Cy=G+B・・・(2)
Mg=R+B・・・(3)
Ye=G+R・・・(4)
【0056】
同様に、Cy,Mg、およびYeが式(2)乃至式(4)のように表される場合、読み出しライン121−2においては式(5)のように、読み出しライン122−1においては式(6)のように合成される。
【0057】
Y={(Mg+Cy)+(G+Ye)}/2=(2B+3G+2R)/2・・・(5)
Y={(Cy+G)+(Ye+Mg)}/2=(2B+3G+2R)/2・・・(6)
【0058】
以上のように生成されたY信号は、加算器34において、水平アパーチャ補正信号および垂直アパーチャ補正信号と合成され、輪郭補正が行われたあと、階調変換回路201に供給される。
【0059】
また、1Hディレーライン回路15および1Hディレーライン回路21の出力信号を取得したYC信号生成回路41は、式(1)、式(5)、および式(6)に示すようなY信号を生成するとともに、上述した映像信号について、隣同士の差分を算出し、色差信号(CrおよびCb)を生成する。すなわち、読み出しライン121−1において、以下の式(7)および式(8)ように合成され、色差信号(CrおよびCb)が生成される。
【0060】
Cr={(Mg+Ye)−(G+Cy)}=2R−G・・・(7)
Cb={(G+Ye)−(Mg+Cy)}=2B−G・・・(8)
【0061】
以上のように生成されたY信号、Cr信号、およびCy信号は、階調変換回路201に供給される。図6に、階調変換回路201の詳細な構成例を示す。
【0062】
垂直アパーチャ補正回路31より出力された垂直アパーチャ補正信号は、加算器33により、水平アパーチャ補正回路32より出力された水平アパーチャ補正信号と合成され、アパーチャ補正信号として、階調変換回路201に入力される。
【0063】
また、Y信号生成回路16より出力されたY信号は、加算器34において、上述したアパーチャ補正信号と合成され、入力Y信号として、階調変換回路201に入力される。
【0064】
階調変換回路201に入力された入力Y信号は、信号処理部211に供給され、信号処理部211により、予め定められた補正パターンに基づいて補正される。補正パターンは、信号処理部211が内蔵するROM211Aにより記憶されている。なお、信号処理部211がRAMを内蔵するようにし、その内蔵するRAMが補正パターンを記憶するようにしてもよい。また、信号処理部211が予め定められた補正パターンで入力信号を補正できるような演算回路を有するようにしてもよい。
【0065】
信号処理部211が内蔵するROM211Aには、2種類の補正パターンが記憶されており、信号処理部211は、それぞれの補正パターンで入力Y信号を補正し、それぞれ異なる加算器に出力する。
【0066】
ROM211に記憶されている2種類の補正パターンは、後述するように、それぞれ、互いに異なる関数により構成されている。第1の補正パターンは、画像の振幅レベルを中央で分割し、明るい側と暗い側の階調を調整する、図7に示すような関数で構成されており、第2の補正パターンは、画像の振幅レベルを3つに分割し、それぞれの階調を調整する、図8に示すような関数で構成されている。
【0067】
図7は、第1の補正パターンを構成する関数の例を示すグラフである。
【0068】
図7において、曲線261乃至264は、第1の補正パターンを構成し、以下に示す式(9)および式(10)で表される関数をグラフにしたものである。
【0069】
【数1】
【0070】
ここで、横軸は入力信号を0乃至1に正規化したものとし、nは予め定められた定数であり、偶数とする。また、αは、値dlt1の定義域内の最大値を1に正規化するための正規化定数である。図7の曲線261は式(9)に対応し、曲線262はn=2の場合の式(10)に対応し、曲線263はn=4の場合の式(10)に対応し、曲線264はn=6の場合の式(10)に対応するグラフである。
【0071】
図8は、第2の補正パターンを構成する関数の例を示すグラフである。
【0072】
図8において、曲線271乃至274は、第2の補正パターンを構成し、以下に示す式(12)および式(13)で表される関数をグラフにしたものである。
【0073】
【数2】
【0074】
ここで、横軸は入力信号を0乃至1に正規化したものとし、nは予め定められた定数であり、奇数とする。また、αは、値dlt2の定義域内の最大値を1に正規化するための正規化定数である。図8の曲線271は式(12)に対応し、曲線272はn=1の場合の式(13)に対応し、曲線273はn=3の場合の式(12)に対応し、曲線274はn=5の場合の式(13)に対応するグラフである。
【0075】
信号処理部211は、以上のような補正パターンにおいて、入力Y信号を補正するが、これらの関数を回路で実現する場合、その演算回路の規模が大きくなってしまうので、これらの関数を表現するルックアップテーブルを作成し、内蔵するROMまたはRAMなどで記憶させるようにする方が好ましい。
【0076】
信号処理部211は、第1の補正パターンを用いて補正した入力Y信号である第1基本補正後信号を乗算器213に出力し、第2の補正パターンを用いて補正した入力Y信号である第2基本補正後信号を乗算器212に出力する。
【0077】
マイクロコンピュータ204は、信号処理部211による第1の補正パターンを用いた補正の度合いを決定する係数である第1ゲイン、および、信号処理部211による第2の補正パターンを用いた補正の度合いを決定する係数である第2ゲインの値を、後述するように決定する。そして、マイクロコンピュータ204は、決定した第1ゲインおよび第2ゲインを、それぞれ、第1ゲイン信号および第2ゲイン信号として、乗算器213および乗算器212に供給する。
【0078】
乗算器213は、マイクロコンピュータ204より供給された第1ゲイン信号、および信号処理部211より出力された第1基本補正後Y信号の乗算を行い、第1乗算済みY信号として、加算器214に供給する。乗算器212は、同様に、マイクロコンピュータ204より供給された第2ゲイン信号、および、信号処理部211より出力された第2基本補正後Y信号の乗算を行い、第2乗算済みY信号として、加算器214に供給する。
【0079】
加算器214は、乗算器213より供給された第1乗算済みY信号、および、乗算器212より供給された第2乗算済みY信号を加算し、第1の補正パターンおよび第2の補正パターンを用いた補正に関する全補正量が含まれる補正後Y信号として加算器223に供給する。
【0080】
ところで、階調変換回路201に入力されたアパーチャ補正信号は、乗算器221において、マイクロコンピュータ204において設定されて供給された、アパーチャ補正信号用のゲイン信号である第3ゲイン信号と乗算され、乗算済みアパーチャ補正信号として、加算器222に供給される。
【0081】
加算器222は、乗算器221より供給された乗算済みアパーチャ補正信号、および、入力Y信号とを加算し、アパーチャ補正済みY信号として、加算器223に供給する。
【0082】
階調変換回路201の入力信号である入力Y信号は、加算器34において、アパーチャ補正信号が加算されているが、階調変換を受けて階調の抑えられた部分においては、アパーチャ補正信号も同様に抑えられてしまうため、その部分の色の境目がぼやけてしまう。しかしながら、加算器222において、第3ゲイン信号を乗算することにより、最終的に階調補正を施していない状態にした乗算済みアパーチャ補正信号を加算することにより、階調が少なくなった部分も相対的にエッジの強調された、見た目の画質が向上した画像を得ることができる。
【0083】
加算器223は、加算器223より供給されたアパーチャ補正済みY信号と、加算器214より供給された補正後Y信号とを加算し、階調変換処理を施した出力Y信号として、ニー回路35に出力する。その後、Y信号は、図1において説明した場合と同様の処理が行われ、出力端子62よりVBS信号として出力される。
【0084】
なお、同期信号発生回路203は、図5に示すように加算器61にアナログの同期信号を供給する以外にも、Y信号の垂直方向アドレス情報、水平方向アドレス情報、または、動作のタイミングを制御する情報等を含むデジタルの同期信号を生成し、各部に供給する。
【0085】
以上のようにして、階調変換回路201は、撮影画像のY信号に対して階調補正を施す。
【0086】
また、階調変換回路201には、スイッチ回路231が内蔵されている。スイッチ回路231は、マイクロコンピュータ204によりスイッチ回路制御信号を用いて制御され、出力する信号を切り替えることにより、入力Y信号および出力Y信号を時分割的にヒストグラム算出回路202に供給する。
【0087】
上述したように、マイクロコンピュータ204は、第1ゲインおよび第2ゲインを算出し、それぞれ、第1ゲイン信号および第2ゲイン信号として階調補正変換回路201に供給することで、階調補正変換回路201がY信号の階調を補正する度合いを制御する。このとき、マイクロコンピュータ204は、ヒストグラム算出回路202において算出されたY信号のヒストグラムに基づいて、第1ゲインおよび第2ゲインを算出する。ヒストグラム算出回路202は、入力された入力Y信号または出力Y信号に基づいて、そのY信号のヒストグラムを算出する。
【0088】
図9は、ヒストグラム算出回路202の詳細な構成例を示す図である。
【0089】
図9において、出力Y信号は、階調変換回路201によりヒストグラム算出回路202の比較器301乃至303に供給される。また、それとともに、マイクロコンピュータ204は、値Laを比較器301に供給し、値LaおよびLbを比較器302に供給し、値Lbを比較器303に供給する。このとき式(15)が成り立つ。なお、Lmaxは、予め定められたY信号の最大信号レベルである。
【0090】
0<La<Lb<Lmax ・・・(15)
【0091】
比較器301は、階調変換回路201より供給された出力Y信号の信号レベルINを、マイクロコンピュータ204より供給された値0および値Laと比較し、以下に示す式(16)で表される条件を満たす場合、値が「1」の信号をANDゲート311に供給する。
【0092】
0≦IN<La ・・・(16)
【0093】
なお、出力Y信号の信号レベルINが式(16)を満たさない場合、比較器301は、値が「0」の信号をANDゲート311に供給する。
【0094】
また、同様に、比較器302は、階調変換回路201より供給された出力Y信号の信号レベルINを、マイクロコンピュータ204より供給された値Laおよび値Lbと比較し、以下に示す式(17)で表される条件を満たす場合、値が「1」の信号をANDゲート312に供給する。
【0095】
La≦IN<Lb ・・・(17)
【0096】
なお、出力Y信号の信号レベルINが式(17)を満たさない場合、比較器302は、値が「0」の信号をANDゲート312に供給する。
【0097】
さらに、同様に、比較器303は、階調変換回路201より供給された出力Y信号の信号レベルINを、マイクロコンピュータ204より供給された値Lbおよび値Lmaxと比較し、以下に示す式(18)で表される条件を満たす場合、値が「1」の信号をANDゲート313に供給する。
【0098】
Lb≦IN≦Lmax ・・・(18)
【0099】
なお、出力Y信号の信号レベルINが式(18)を満たさない場合、比較器303は、値が「0」の信号をANDゲート313に供給する。
【0100】
また、同期信号発生回路203は、図5において説明したビデオカメラ200の各部の動作するタイミングを制御しており、さらに、ヒストグラム算出回路202に供給される出力Y信号の水平方向アドレス情報Hadrおよび垂直方向アドレス情報Vadrを、出力Y信号がヒストグラム算出回路202に供給されるタイミングに合わせて、ヒストグラム算出回路202が内蔵する比較器304に供給する。
【0101】
さらに、マイクロコンピュータ204は、ヒストグラムを生成する領域の境界線の座標である境界設定値Hs,He,Vs、およびVeをヒストグラム算出回路202の比較器304に供給する。
【0102】
ヒストグラム算出回路202の比較器304は、同期信号203より供給された出力Y信号のアドレス情報HadrおよびVadrを取得し、マイクロコンピュータ204より、領域の境界線の座標である境界設定値Hs,He,Vs、およびVeを取得すると、それらを比較し、以下に示す式(19)および式(20)で表される条件を満たす場合、値が「1」の信号をANDゲート311乃至313に供給する。
【0103】
Hs≦IN<He ・・・(19)
Vs≦IN<Ve ・・・(20)
【0104】
なお、同期信号発生回路203より供給される、出力Y信号のアドレス情報HadrおよびVadrが、式(19)および式(20)の条件を満たさない場合、比較器304は、値「0」の信号をANDゲート311乃至313に供給する。
【0105】
ANDゲート311は、入力された2つの信号の値がともに「1」である場合、値が「1」の信号をカウンタ321に供給する。また、それ以外の場合、ANDゲート311は、値が「0」の信号をカウンタ321に供給する。
【0106】
また、同様に、ANDゲート312は、入力された2つの信号の値がともに「1」である場合、値が「1」の信号をカウンタ322に供給し、それ以外の場合、値が「0」の信号をカウンタ322に供給する。
【0107】
さらに、ANDゲート313も同様に、入力された2つの信号の値がともに「1」である場合は値が「1」の信号を、それ以外の場合は値が「0」の信号をカウンタ323に供給する。
【0108】
カウンタ321乃至323は、値が「1」の信号を入力された回数をカウントする。また、カウンタ321乃至323は、図示は省略するが、同期信号発生回路203より出力Y信号のアドレス情報を供給されており、1フィールド分の出力Y信号についてカウントしたと判定すると、それぞれ、カウント結果であるヒストグラム値をマイクロコンピュータ204に供給する。
【0109】
マイクロコンピュータ204は、それらのヒストグラム値に基づいて、出力Y信号のヒストグラムを生成する。
【0110】
また、階調変換回路201は、時分割的に、出力Y信号とともに入力Y信号をヒストグラム算出回路202に供給しており、そのとき、同期信号発生回路203も出力Y信号の場合と同様に、入力Y信号に対応するアドレス情報をヒストグラム算出回路202に供給する。
【0111】
ヒストグラム算出回路202は、上述した出力Y信号についての場合と同様に、入力Y信号に対するヒストグラム値を算出し、1フィールド毎にマイクロコンピュータ204に供給する。そして、マイクロコンピュータ204は、それらのヒストグラム値に基づいて、入力Y信号に対するヒストグラムを生成する。
【0112】
以上のようにして、マイクロコンピュータ204は、階調変換回路201の入力信号である入力Y信号、および、階調変換回路201の出力信号である出力Y信号に対応するヒストグラム値を取得し、後述するように、第1ゲインおよび第2ゲインの値を決定するためのヒストグラムを生成することができる。
【0113】
次に、図10のフローチャートを参照して、Y信号の階調を変換する階調変換処理について説明する。
【0114】
最初に、ステップS1において、マイクロコンピュータ204は、ヒストグラム算出回路202においてヒストグラム値を算出する検波領域を設定する。マイクロコンピュータ204は、検波領域を設定し、その領域の境界線の座標である境界設定値Hs,He,Vs、およびVeをヒストグラム算出回路202に供給する。ヒストグラム算出回路202は、取得した境界設定値に基づいて、撮影画像のうち、マイクロコンピュータ204が設定した検波領域内に対応する入力Y信号および出力Y信号について、ヒストグラム値を算出する。
【0115】
検波領域を設定したマイクロコンピュータ204は、ステップS2において、ゲインの値を設定する。マイクロコンピュータ204は、後述するように、ヒストグラム算出回路202より取得したヒストグラム値に基づいて、入力Y信号および出力Y信号のヒストグラムを生成し、そのヒストグラムに基づいて、第1ゲイン、第2ゲイン、および第3ゲインの値を設定する。
【0116】
ステップS3において、階調変換回路201は、Y信号補正処理を実行する。Y信号補正処理については、図11のフローチャートを参照して後述する。
【0117】
そして、ステップS4において、階調変換回路201は、アパーチャ補正処理を実行する。アパーチャ補正処理については、図12のフローチャートを参照して後述する。
【0118】
Y信号補正処理およびアパーチャ補正処理を終了した階調変換回路201は、ステップS5において、補正後Y信号およびアパーチャ補正済みY信号を加算し、出力Y信号を生成する。
【0119】
マイクロコンピュータ204は、ステップS6において、同期信号生成回路203より供給される同期信号に基づいて、階調変換回路201が1フィールド分のY信号の階調を変換したか否かを判定する。マイクロコンピュータ204は、階調変換回路201が階調を変換したY信号が1フィールド分に達しておらず、1フィールド分のY信号の階調をまだ変換していないと判定した場合、ステップS3に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0120】
階調変換回路201が1フィールド分のY信号の階調を変換したと判定した場合、マイクロコンピュータ204は、ステップS7に進み、同期信号生成回路203より供給される同期信号に基づいて、Y信号の入力が終了したか否かを判定する。
【0121】
Y信号の入力が終了していないと判定した場合、マイクロコンピュータ204は、ステップS2に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、Y信号の入力が終了したと判定した場合、マイクロコンピュータ204は、階調変換処理を終了する。
【0122】
次に、図11のフローチャートを参照して、図10のステップS3において実行されるY信号補正処理について説明する。
【0123】
階調変換回路201は、ステップS21において、2種類の補正パターンで入力Y信号の基本補正を行い、第1基本補正後Y信号および第2基本補正後Y信号を生成する。階調変換回路201は、上述したように、入力Y信号に式(9)および式(10)の関数で表される第1の補正パターンを加算することで基本補正を行い、第1基本補正後Y信号を生成するとともに、入力Y信号に式(12)および式(13)の関数で表される第2の補正パターンを加算することで基本補正を行い、第2基本補正後Y信号を生成する。
【0124】
そして、ステップS22において、階調変換回路201は、第1基本補正後Y信号および、マイクロコンピュータ204より供給された第1ゲイン信号を乗算し、第1乗算済みY信号を生成する。さらに、ステップS23において、階調変換回路201は、第2基本補正後Y信号および、マイクロコンピュータ204より供給された第2ゲイン信号を乗算し、第2乗算済みY信号を生成する。
【0125】
階調変換回路201は、ステップS24において、生成した第1乗算済みY信号および第2乗算済みY信号を加算し、補正後Y信号を生成する。そして、補正後Y信号を生成した階調変換回路201は、Y信号補正処理を終了し、図10のステップS4に進む。
【0126】
次に、図10のステップS4において実行されるアパーチャ補正処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0127】
最初に、階調変換回路201は、ステップS41において、アパーチャ補正信号、および、マイクロコンピュータ204に供給された第3ゲイン信号を乗算し、乗算済みアパーチャ補正信号を生成する。
【0128】
そして、階調変換回路201は、ステップS42に進み、乗算済みアパーチャ補正信号および入力Y信号を加算し、アパーチャ補正済みY信号を生成する。アパーチャ補正済みY信号を生成した階調変換回路201は、アパーチャ補正処理を終了し、図10のステップS5に進む。
【0129】
以上のようにして、Y信号の階調を補正する処理が行われる。
【0130】
次に、ヒストグラム算出回路202によるヒストグラム積分処理について、図13乃至図15のフローチャートを参照して説明する。
【0131】
最初に、ヒストグラム算出回路202は、ステップS61において、マイクロコンピュータ204に供給されたヒストグラム値の算出に用いる検波領域、第1の閾値、および第2の閾値を設定する。
【0132】
ヒストグラム算出回路202は、階調変換回路201より入力Y信号または出力Y信号からなる入力信号を取得し、取得した入力信号に対応するアドレス信号を同期信号発生回路203より取得する。
【0133】
ヒストグラム算出回路202は、ステップS62において、入力信号および入力信号に対応するアドレス信号を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
【0134】
そして、ステップS63において、ヒストグラム算出回路202は、同期信号発生回路203より取得したアドレス信号に基づいて、取得した入力信号が、マイクロコンピュータ204に供給された検波領域内であるか否かを判定する。検波領域内ではないと判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、図15のステップS81に進む。また、検波領域内であると判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS64に進む。
【0135】
ステップS64において、ヒストグラム算出回路202は、取得した入力信号の値が、0より大きく、かつ、マイクロコンピュータ204に供給された第1の閾値以下であるか否かを判定する。入力信号の値が0より大きく、かつ、第1の閾値以下であると判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS65に進み、同期信号発生回路203より取得したアドレス信号に基づいて、入力信号が入力Y信号であるか否かを判定する。
【0136】
入力信号が入力Y信号であると判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS66に進み、入力Y信号に対応するヒストグラム値である第1入力ヒストグラム値をカウントアップし、図15のステップS81に進む。
【0137】
図13のステップS65において、入力信号が出力Y信号であり、入力Y信号ではないと判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS67に進み、出力Y信号に対応するヒストグラム値である第1出力ヒストグラム値をカウントアップし、図15のステップS81に進む。
【0138】
また、ステップS64において、入力信号が0以下である、または第1の閾値より大きいと判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、図14のステップS71に進む。
【0139】
図14のステップS71において、ヒストグラム算出回路202は、取得した入力信号の値が、マイクロコンピュータ204に供給された第1の閾値より大きく、かつ、マイクロコンピュータ204に供給された第2の閾値以下であるか否かを判定する。入力信号の値が第1の閾値より大きく、かつ、第2の閾値以下であると判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS72に進み、同期信号発生回路203より取得したアドレス信号に基づいて、入力信号が入力Y信号であるか否かを判定する。
【0140】
入力信号が入力Y信号であると判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS73に進み、入力Y信号に対応するヒストグラム値である第2入力ヒストグラム値をカウントアップし、図15のステップS81に進む。
【0141】
図14のステップS72において、入力信号が出力Y信号であり、入力Y信号ではないと判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS74に進み、出力Y信号に対応するヒストグラム値である第2出力ヒストグラム値をカウントアップし、図15のステップS81に進む。
【0142】
また、ステップS71において、入力信号が第1の閾値以下である、または第2の閾値より大きいと判定した場合、図14のステップS75に進む。
【0143】
図14のステップS75において、ヒストグラム算出回路202は、取得した入力信号の値が、マイクロコンピュータ204に供給された第2の閾値より大きく、かつ、予め設定されている入力信号の最大値以下であるか否かを判定する。入力信号の値が第2の閾値より大きく、かつ、最大値以下であると判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS76に進み、同期信号発生回路203より取得したアドレス信号に基づいて、入力信号が入力Y信号であるか否かを判定する。
【0144】
入力信号が入力Y信号であると判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS777に進み、入力Y信号に対応するヒストグラム値である第3入力ヒストグラム値をカウントアップし、図15のステップS81に進む。
【0145】
図14のステップS76において、入力信号が出力Y信号であり、入力Y信号ではないと判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS78に進み、出力Y信号に対応するヒストグラム値である第3出力ヒストグラム値をカウントアップし、図15のステップS81に進む。
【0146】
また、ステップS75において、入力信号が第2の閾値以下である、または最大値より大きいと判定した場合、図14のステップS79に進み、エラー処理を実行し、図15のステップS81に進む。
【0147】
図15のステップS81において、ヒストグラム算出回路202は、同期信号発生回路203より供給される入力信号のアドレス情報に基づいて、1フィールド分の信号について処理を行ったか否かを判定する。行っていないと判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、図13のステップS62に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0148】
1フィールド分の信号について処理を行ったと判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ステップS82において、算出した第1乃至第3入力ヒストグラム値、並びに、第1乃至第3出力ヒストグラム値をマイクロコンピュータ204に供給し、ステップS83において、カウンタをリセットする。
【0149】
そして、ヒストグラム算出回路202は、ステップS84において、入力が終了したか否かを判定し、終了していないと判定した場合、図13のステップS61に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、入力が終了したと判定した場合、ヒストグラム算出回路202は、ヒストグラム積分処理を終了する。
【0150】
次に、マイクロコンピュータ204が第1ゲイン、第2ゲイン、および第3ゲインの値を設定するゲイン調整処理について、図16のフローチャートを参照して説明する。
【0151】
最初に、マイクロコンピュータ204は、ステップS101において、ヒストグラム算出回路202より第1乃至第3入力ヒストグラム値、並びに、第1乃至第3ヒストグラム値からなるヒストグラム値を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
【0152】
ヒストグラム値を取得したと判定した場合、マイクロコンピュータ204は、ステップS102に進み、取得したヒストグラム値より、正規化ヒストグラム累積度数分布情報を算出する。
【0153】
図17は、マイクロコンピュータ204が算出する正規化ヒストグラム累積度数分布情報をグラフで表した図である。
【0154】
図17において、横軸は、ヒストグラム値の算出に用いられたY信号の信号レベルであり、縦軸は、カウントされた度数であるヒストグラム値を表す。ここで、横軸および縦軸の値は、それぞれ、最大値が「1」となるように正規化されている。また、直線351は、理想的な累積度数分布を示す累積度数分布を表しており、曲線352は、ヒストグラム値に基づいて算出された累積度数分布を表している。
【0155】
例えば、図17が、出力Y信号に対する累積度数分布情報を表したグラフである場合、点C1に対する累積度数D2は、ヒストグラム算出回路202においてカウントされた第1出力ヒストグラム値であり、点C2に対する累積度数D3は、ヒストグラム算出回路202においてカウントされた第1および第2出力ヒストグラム値を加算した値であり、点C3に対する累積度数D5は、ヒストグラム算出回路202においてカウントされた第1乃至第3出力ヒストグラム値を加算した値である。なお、入力Y信号に対する累積度数分布情報をグラフで表す場合も同様である。
【0156】
これに対して、理想的な累積度数分布の場合、点C1乃至点C3に対する累積度数は、それぞれ、D1,D4,D5となり、全ての信号レベルに均一に分布する。
【0157】
図16に戻り、正規化ヒストグラム累積度数分布情報を算出したマイクロコンピュータ204は、ステップS103において、算出した正規化ヒストグラム累積度数分布情報の、理想累積度数分布情報との差分を算出する。
【0158】
図18は、正規化ヒストグラム累積度数分布情報の、理想累積度数分布情報との差分をグラフに表した図である。
【0159】
図18において、横軸は、Y信号の信号レベルを示し、縦軸は、理想累積度数分布との差分を表している。また、直線361は、基準となる理想累積度数分布を示し、曲線362は、正規化ヒストグラム累積度数分布情報を表している。
【0160】
例えば、図18が、出力Y信号に対する累積度数分布情報の、理想累積度数分布情報との差分を表したグラフである場合、点E1に対する差分値F2は、ヒストグラム算出回路202においてカウントされた第1出力ヒストグラム値の、理想累積度数との差分値(D2−D1)であり、点E2に対する差分値F1は、ヒストグラム算出回路202においてカウントされた第1および第2出力ヒストグラム値を加算した値の、理想累積度数との差分値(D3−D4)である。なお、点E3に対する差分は、ヒストグラム値を合計した全累積度数と理想累積度数分布における全累積度数との比較であるので、その差分値は「0」となっている。なお、入力Y信号に対する累積度数分布情報の、理想累積度数分布情報との差分をグラフで表す場合も同様に表す。
【0161】
マイクロコンピュータ204は、階調変換回路201において入力Y信号に対して施す補正量が、図18に示した曲線362と近似するように第1ゲインおよび第2ゲインの値を設定する。これにより、撮影画像に対して、ヒストグラム等化処理を施した場合と同様の効果を得ることができる。
【0162】
階調変換回路201において、階調の補正量は、以下の式(21)で表すことができる。
【0163】
階調補正量=Gb×sin(2π×n/N)+Ga×sin(π×n/N) ・・・(21)
ただし、
1≦n≦N ・・・(22)
【0164】
式(21)において、Gaは第1ゲインの値、Gbは第2ゲインの値を示しており、Nは、ヒストグラム算出回路202において、Y信号の信号レベルを分割した数であるヒストグラム分割数である。すなわち、上述した例の場合、ヒストグラム分割数Nの値は「3」である。
【0165】
マイクロコンピュータ204が算出する、第1入力ヒストグラム値乃至第n入力ヒストグラム値を合計した正規化累積度数、または、第1出力ヒストグラム値乃至第n出力ヒストグラム値を合計した正規化累積度数をH[n]とし、H[n]の、完全に均等に分布された理想累積度数との差分をh[n]とすると、h[n]は以下の式(23)で表される。
【0166】
h[n]=H[n]−n/N ・・・(23)
【0167】
式(23)において、h[n]は、ヒストグラム値と平均度数との差分値と等価である。
【0168】
マイクロコンピュータ204は、式(21)に示す階調補正量と、式(23)に示すh[n]との差分が最小になるように、GaおよびGbを決定する。これにより、階調補正回路201は、Y信号に対して、ダイナミックレンジを有効に活用しながら、階調を改善することができる。ただし、マイクロコンピュータ204は、単純にこの差を最小にするのではなく、逆光補正に適した形でGaおよびGbの値を決定する。
【0169】
ところで、式(21)において、階調補正量を構成する右辺第2項による補正は、逆光状態の撮影画像を見やすくするための補正であり、右辺第1項による補正は、撮影画像のY信号がダイナミックレンジを有効に使用するための補正である。従って、マイクロコンピュータ204は、逆光補正重視の階調補正を行うために、最初に、最小2乗法を用いて、従来のガンマ補正と同様の効果を施す式(21)の右辺第2項の係数Gaを決定する。
【0170】
マイクロコンピュータ204は、ヒストグラム算出回路202より取得したヒストグラム値に対応する全ての信号レベルについて、補正量の2乗誤差Errを算出する。Gaに対応する2乗誤差をErrGaとすると、ErrGaは、以下の式(24)のように表される。
【0171】
【数3】
【0172】
式(24)をnについて微分した値が「0」となる場合、この誤差が最小となる。式(24)をnについて微分した式を以下の式(25)に示す。
【0173】
【数4】
【0174】
マイクロコンピュータ204は、式(25)において、ErrGa´の値を「0」にするように、Gaの値を算出する。これにより、階調補正回路201は、Y信号に対して、逆光補正を目的とした階調補正を行うことができる。
【0175】
次に、マイクロコンピュータ204は、式(21)の右辺第1項の係数Gbを求めるために、Gaの場合と同様に、補正量の2乗誤差Errを計算する。Errは、以下の式(26)のように表される。
【0176】
【数5】
【0177】
ここで、Gaは既に求められているため、以下のように式(27)を定義する。
【0178】
【数6】
【0179】
式(27)を用いて式(26)を表すと、式(26)は、以下の式(28)のように表される。
【0180】
【数7】
【0181】
式(28)は、式(24)と同様の構成であるので、マイクロコンピュータ204は、Gaを算出した回路、またはプログラム等を用いて、Gbを求めることができる。これにより、マイクロコンピュータ204は、第1ゲインおよび第2ゲインの算出に必要な回路またはプログラムの規模を最小限に抑えることができる。
【0182】
図16に戻り、マイクロコンピュータ204は、ステップS104において、上述したように、ステップS103において算出された差分値に基づいて、最小2乗法により第1ゲインの値Gaを算出する。
【0183】
そして、ステップS105において、マイクロコンピュータ204は、上述したように算出された第1ゲインの値に基づいて、最小2乗法により第2ゲインの値Gbを算出する。
【0184】
第1ゲインおよび第2ゲインの値を算出したマイクロコンピュータ204は、ステップS106において、算出された第1ゲインおよび第2ゲインの値に基づいて、第3ゲインの値を算出し、ゲイン調整処理を終了する。
【0185】
算出された第1ゲイン乃至第3ゲインの値は、それぞれ、第1ゲイン信号乃至第3ゲイン信号として、マイクロコンピュータ204により階調補正回路201に供給される。階調補正回路201は、供給された第1ゲイン信号乃至第3ゲイン信号に基づいて、Y信号に対して逆光補正を重視した階調補正を行う。これにより、最適な撮影画像を得ることができる。
【0186】
図19は、撮影画像に上述したような階調補正を行った場合の、入射光の明るさと撮影画像に対応する信号レベルの関係を示す図である。
【0187】
図19において、直線381は、階調補正を行う前の、入射光の明るさと撮影画像に対応する信号レベルの関係を示し、曲線382は、露光量を調整しただけの場合の、入射光の明るさと撮影画像に対応する信号レベルの関係を示し、曲線391は、階調補正を行った後の入射光の明るさと撮影画像に対応する信号レベルの関係を示す。また、屋内の明るさが点G1であり、屋外の明るさが点G3であるとする。
【0188】
このとき、階調補正後における点G1に対応する信号レベルは、露光量を調整しただけの場合と同様の点H2であり、点G3に対応する信号レベルは、階調補正前の信号レベルと同様の点H3になる。すなわち、上述したような階調補正を行った場合、明るさの変化に対する信号レベルの変化の度合いを変えることが出来るため、撮影画像における屋内のエリアの信号レベルについてのみ、点H1から点H2に引き上げることができ、屋外のエリアの信号レベルH3との差を小さくすることができる。これにより、ビデオカメラ200は、撮影画像の屋内のエリアと屋外のエリアの明るさを近づけることができ、最適な逆光補正が行われた撮影画像を提供することができる。
【0189】
以上において、マイクロコンピュータ204は、第1のゲインおよび第2のゲインの値を最小2乗法により求めるように説明したが、これに限らず、撮影画像のパターンに応じて、最初に、第1ゲインおよび第2ゲインの値のとる範囲を限定するようにしても良い。以下にその動作を説明する。
【0190】
マイクロコンピュータ204は、第1ゲインおよび第2ゲインの値を求めるために、1フィールド毎にヒストグラム値をヒストグラム算出回路202より取得する。そのとき、マイクロコンピュータ204は、所定の閾値を用いて、取得したヒストグラム値を分類し、そのパターンを解析する。所定の閾値は、どのような値に設定しても構わないが、ヒストグラム算出回路202が信号レベルを3分割してヒストグラム値をカウントするので、カウントされる検波領域内のY信号の総数の3分の1に設定するのが望ましい。
【0191】
マイクロコンピュータ204は、ヒストグラム算出回路202より取得したヒストグラム値を所定の閾値で分類し、ヒストグラム値が閾値以上である場合、値「1」を設定し、ヒストグラム値が閾値より小さい場合、値「0」を設定して、撮影画像に対応するY信号の信号レベルの分布を大まかに分類する。
【0192】
そして、マイクロコンピュータ204は、得られた分布パターンを図20に示すようなルックアップテーブルと比較し、その撮影画像に対する処理方法を決定する。
【0193】
図20は、マイクロコンピュータ204が有するルックアップテーブルの例を示す図である。
【0194】
図20において、ルックアップテーブル400は、出力ヒストグラム値のパターンを示す項目401、および、その出力ヒストグラム値のパターンに対する処理方法を示す項目402により構成される。項目401は、第1出力ヒストグラム値のパターンを示す項目412、第2出力ヒストグラム値のパターンを示す項目413、第3出力ヒストグラム値のパターンを示す項目414により構成される。
【0195】
例えば、下から3段目の場合、項目412には値「1」が設定され、項目413には値「0」が設定され、項目414には値「1」が設定されている。そして、項目402には「補正」が設定されている。すなわち、第1出力ヒストグラム値と第3出力ヒストグラム値が所定の閾値以上であり、この分布パターンの場合、マイクロコンピュータ204は、階調変換回路201に補正処理を実行させる。
【0196】
マイクロコンピュータ204は、図20に示すようなルックアップテーブルを参照することにより、Y信号の信号レベルの分布パターンによって、8通りの処理を行う。
【0197】
具体的には、第1乃至第3出力ヒストグラム値全てが所定の閾値より小さい場合、または、第1乃至第3出力ヒストグラム値全てが所定の閾値以上の値をとる場合、閾値の値によるが、この分布パターンは、存在しないはずの分布パターンか、または信号レベルが均一に分布されていることを示している。従って、この場合、マイクロコンピュータ204は、第1のゲインおよび第2のゲインの値を「0」に設定することで、階調変換を行わないように階調変換回路201を制御する。
【0198】
第1出力ヒストグラム値のみが閾値以上の値をとる場合、または、第3出力ヒストグラム値のみが閾値以上の値をとる場合、ヒストグラムが、信号レベルの低い方、または、高い方に極端に集中していることを示している。従って、この場合、AE機能が収束途中である可能性があるので、マイクロコンピュータ204は、第1のゲインおよび第2のゲインの値を「0」に設定することで、階調変換を行わないように階調変換回路201を制御する。
【0199】
第3出力ヒストグラム値のみが閾値より小さい場合、AE機能が収束していない可能性もあるが、AE機能が既に収束していて、非常に大光量の小さな被写体が撮像されていることも考えられる。従って、この場合、マイクロコンピュータ204は、第1のゲインの値を「1」に設定し、第2のゲインの値を「0」に設定し、図21に示す曲線461のような階調変換を行うように階調変換回路201を制御する。
【0200】
図21は、マイクロコンピュータ204が設定する階調変換補正のパターンの例を示す図である。
【0201】
図21において、横軸は、階調変換回路201に入力される入力Y信号の信号レベルを示し、縦軸は、階調変換回路201より出力される出力Y信号の信号レベルを示す。また、直線451は、補正前の入力信号レベルと出力信号レベルの関係を示し、曲線461は、補正後の入力信号レベルと出力信号レベルの関係を示す。
【0202】
マイクロコンピュータ204は、スイッチ回路231を制御して、階調変換前後のヒストグラムを確認しながら第1ゲインの値を増やしていき、補正の度合いを調整する。
【0203】
第1出力ヒストグラム値のみが閾値より小さい場合、上述した場合とは逆に、マイクロコンピュータ204は、第1のゲインの値を「−1」に設定し、第2のゲインの値を「0」に設定し、図22に示す曲線471のような階調変換を行うように階調変換回路201を制御する。
【0204】
図22は、マイクロコンピュータ204が設定する階調変換補正のパターンの他の例を示す図である。
【0205】
図22において、曲線471は、補正後の入力信号レベルと出力信号レベルの関係を示す。マイクロコンピュータ204は、スイッチ回路231を制御して、階調変換前後のヒストグラムを確認しながら第1ゲインの値を減らしていき、補正の度合いを調整する。
【0206】
第2出力ヒストグラム値のみが閾値より小さい場合、逆光状態であると判断し、マイクロコンピュータ204は、第1のゲインの値を「0」に設定し、第2のゲインの値を「1」に設定し、図23に示す曲線481のような階調変換を行うように階調変換回路201を制御する。
【0207】
図23は、マイクロコンピュータ204が設定する階調変換補正のパターンの、さらに他の例を示す図である。
【0208】
図23において、曲線481は、補正後の入力信号レベルと出力信号レベルの関係を示す。マイクロコンピュータ204は、スイッチ回路231を制御して、階調変換前後のヒストグラムを確認しながら第2ゲインの値を増やしていき、補正の度合いを調整する。
【0209】
第2出力ヒストグラム値のみが閾値以上の値をとる場合、過度な順光状態であると判断し、マイクロコンピュータ204は、第1のゲインの値を「0」に設定し、第2のゲインの値を「−1」に設定し、図24に示す曲線491のような階調変換を行うように階調変換回路201を制御する。
【0210】
図24は、マイクロコンピュータ204が設定する階調変換補正のパターンの、さらに他の例を示す図である。
【0211】
図24において、曲線491は、補正後の入力信号レベルと出力信号レベルの関係を示す。マイクロコンピュータ204は、スイッチ回路231を制御して、階調変換前後のヒストグラムを確認しながら第2ゲインの値を減らしていき、補正の度合いを調整する。
【0212】
以上のように、マイクロコンピュータ204は、ヒストグラムの分布パターンに応じて、階調補正回路201が行う補正のパターンを限定することができる。なお、マイクロコンピュータ204が、上述したような補正のパターンの限定範囲内で、図16のフローチャートを参照して説明したような最小2乗法により、補正の度合いを調整するようにしてもよい。
【0213】
以上のようにして、大規模な回路を用いたり、ソフトウェアによる過大な負荷をかけたりすることなく、容易に、撮影画像に対応するY信号に対して、階調を有効利用した補正を行うことができる。
【0214】
なお、以上においては、ヒストグラム算出回路202は、信号レベルを3分割するように説明したが、これに限らず、何分割してもよいし、分割しないようにしてもよい。また、ヒストグラム値を算出する検波領域は、1フィールド分のY信号に対して、複数存在するようにしても良い。さらに、図5において説明した各回路は、その一部または全部が他の回路と一体化されていてもよい。
【0215】
また、階調変換回路201の信号処理部211は、互いに異なる2つの関数を用いて、入力Y信号に対して基本補正を行うように説明したが、これに限らず、いくつの関数を用いて基本補正を行うようにしてもよい。その際、マイクロコンピュータ204が設定するゲインの数は、信号処理部211が行う基本補正の数に応じて変化する。また、信号処理部211は、内蔵するROM211A等に基本補正用のルックアップテーブルを予め記憶しておき、そのルックアップテーブルに基づいて基本補正を行うようにしてもよい。
【0216】
また、以上においては、ビデオカメラについて説明したが、これに限らず、例えば、デジタルカメラ、VTR(Video Tape Recorder)等の画像録画再生装置、テレビジョン受像機、プロジェクタ、プリンタ、または、それらと同等の機能を有するその他の装置等であってもよく、様々な装置に広く適用可能である。
【0217】
さらに、以上の処理は、ハードウェアにより実行することができるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0218】
この記録媒体は、図5に示すように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク91(フロッピディスクを含む)、光ディスク92(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク93(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリ94などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているマイクロコンピュータ204に内蔵されているROMなどで構成される。
【0219】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0220】
【発明の効果】
以上のように、本発明の信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムによれば、回路規模の拡大、または、ソフトウェアの処理による負荷の増加を抑えながら、より効果的な階調変換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のビデオカメラの構成例を示す図である。
【図2】補色系フィルタが装着された、CCDより電荷が出力される様子を示す図である。
【図3】ニー回路によるダイナミックレンジの圧縮の様子を示す図である。
【図4】撮影画像が白飛びを発生させる様子を示す図である。
【図5】本発明を適用したビデオカメラの基本的な構成例を示すブロック図である。
【図6】図5に示す階調変換回路の詳細な構成例を示す図である。
【図7】第1の補正パターンを構成する関数の例を示すグラフである。
【図8】第1の補正パターンを構成する関数の他の例を示すグラフである。
【図9】ヒストグラム算出回路202の詳細な構成例を示す図である。
【図10】階調変換処理について説明するフローチャートである。
【図11】図10のステップS3において実行されるY信号補正処理について説明するフローチャートである。
【図12】図10のステップS4において実行されるアパーチャ補正処理について説明するフローチャートである。
【図13】ヒストグラム算出回路によるヒストグラム積分処理について説明するフローチャートである。
【図14】ヒストグラム算出回路によるヒストグラム積分処理について説明する、図13に続くフローチャートである。
【図15】ヒストグラム算出回路によるヒストグラム積分処理について説明する、図14に続くフローチャートである。
【図16】マイクロコンピュータによるゲイン調整処理について説明するフローチャートである。
【図17】マイクロコンピュータが算出する正規化ヒストグラム累積度数分布情報を示すグラフである。
【図18】正規化ヒストグラム累積度数分布情報の、理想累積度数分布情報との差分を示すグラフである。
【図19】撮影画像に階調補正を行った場合の、入射光の明るさと撮影画像に対応する信号レベルの関係を示すグラフである。
【図20】マイクロコンピュータが有するルックアップテーブルの例を示す図である。
【図21】マイクロコンピュータが設定する階調変換補正のパターンの例を示す図である。
【図22】マイクロコンピュータが設定する階調変換補正のパターンの他の例を示す図である。
【図23】マイクロコンピュータが設定する階調変換補正のパターンの、さらに他の例を示す図である。
【図24】マイクロコンピュータが設定する階調変換補正のパターンの、さらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
200 ビデオカメラ, 201 階調変換回路, 202 ヒストグラム算出回路, 203 同期信号発生回路, 204 マイクロコンピュータ, 211 信号処理部, 211A ROM, 231 スイッチ回路, 301乃至304 比較器, 311乃至313 ANDゲート, 321乃至323 カウンタ
Claims (14)
- 入力された輝度信号に対して、互いに異なる補正パターンで補正を行い、複数の補正後信号を得る補正手段と、
前記輝度信号に対応する画像のヒストグラムを算出するヒストグラム算出手段と、
前記ヒストグラム算出手段により算出された前記ヒストグラムに基づいて、前記補正手段による補正により得られる複数の補正後信号の、それぞれの度合いを決定する複数のゲインを決定するゲイン決定手段と、
前記補正手段による補正により得られた前記補正後信号のそれぞれと、前記ゲイン決定手段により決定された前記ゲインのそれぞれを乗算する乗算手段と、
前記乗算手段による乗算の結果に基づいて、入力された前記輝度信号に階調補正を施した出力用輝度信号を生成する出力用輝度信号生成手段と
を備えることを特徴とする信号処理装置。 - 前記補正パターンは、互いに異なる複数の関数により構成され、
前記補正手段は、前記関数のそれぞれについて、前記輝度信号を補正して前記補正後信号を得る
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記補正パターンは、互いに異なる、少なくとも1つの凸を含む曲線の関数により構成され、
前記補正手段は、前記関数のそれぞれについて、前記輝度信号を補正して前記補正後信号を得る
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記補正パターンは、互いに係数の異なる複数の正弦関数を含み、
前記補正手段は、前記正弦関数のそれぞれについて、前記輝度信号を補正して前記補正後信号を得る
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記補正パターンは、前記輝度信号の振幅レベルの中央より明るい側と暗い側とで、それぞれ、前記階調を調整する第1の補正パターン、および、前記振幅レベルを3分割し、それぞれのレベルで前記階調を調整する第2の補正パターンにより構成され、
前記補正手段は、前記第1の補正パターンを用いて前記輝度信号を補正し、第1の補正信号を得るとともに、前記第2の補正パターンを用いて前記輝度信号を補正し、第2の補正信号を得る
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記補正手段は、
前記補正パターンを記憶する記憶手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記記憶手段により記憶されている前記補正パターンは、入力された前記輝度信号と、前記補正後信号との関係を示すルックアップテーブルにより構成される
ことを特徴とする請求項6に記載の信号処理装置。 - 前記ヒストグラム算出手段は、前記輝度信号に対応する画像の一部、または全部からなる所定の領域について、前記ヒストグラムを算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記ヒストグラム算出手段は、算出した前記ヒストグラムに基づいて、前記輝度信号の信号レベルの小さい方から度数を累積させた度数分布であるヒストグラム累積度数分布をさらに算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記ゲイン決定手段は、前記ヒストグラム算出手段により算出された前記ヒストグラム累積度数分布と、前記補正後信号の階調特性との差が最小となるように、前記ゲインを決定する
ことを特徴とする請求項9に記載の信号処理装置。 - 前記出力用輝度信号生成手段は、
前記乗算手段による乗算の結果のそれぞれを加算する第1の加算手段と、
前記第1の加算手段による加算結果と前記輝度信号を加算し、前記出力用輝度信号を生成する第2の加算手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 入力された輝度信号に対して、互いに異なる補正パターンで補正を行い、複数の補正後信号を得る補正ステップと、
前記輝度信号に対応する画像のヒストグラムを算出するヒストグラム算出ステップと、
前記ヒストグラム算出ステップの処理により算出された前記ヒストグラムに基づいて、前記補正ステップの処理による補正により得られる複数の補正後信号の、それぞれの度合いを決定する複数のゲインを決定するゲイン決定ステップと、
前記補正ステップの処理による補正により得られた前記補正後信号のそれぞれと、前記ゲイン決定ステップの処理により決定された前記ゲインのそれぞれを乗算する乗算ステップと、
前記乗算ステップの処理による乗算の結果に基づいて、入力された前記輝度信号に階調補正を施した出力用輝度信号を生成する出力用輝度信号生成ステップと
を含むことを特徴とする信号処理方法。 - 入力された輝度信号に対して、互いに異なる補正パターンで補正を行い、複数の補正後信号を得る補正ステップと、
前記輝度信号に対応する画像のヒストグラムを算出するヒストグラム算出ステップと、
前記ヒストグラム算出ステップの処理により算出された前記ヒストグラムに基づいて、前記補正ステップの処理による補正により得られる複数の補正後信号の、それぞれの度合いを決定する複数のゲインを決定するゲイン決定ステップと、
前記補正ステップの処理による補正により得られた前記補正後信号のそれぞれと、前記ゲイン決定ステップの処理により決定された前記ゲインのそれぞれを乗算する乗算ステップと、
前記乗算ステップの処理による乗算の結果に基づいて、入力された前記輝度信号に階調補正を施した出力用輝度信号を生成する出力用輝度信号生成ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 入力された輝度信号に対して、互いに異なる補正パターンで補正を行い、複数の補正後信号を得る補正ステップと、
前記輝度信号に対応する画像のヒストグラムを算出するヒストグラム算出ステップと、
前記ヒストグラム算出ステップの処理により算出された前記ヒストグラムに基づいて、前記補正ステップの処理による補正により得られる複数の補正後信号の、それぞれの度合いを決定する複数のゲインを決定するゲイン決定ステップと、
前記補正ステップの処理による補正により得られた前記補正後信号のそれぞれと、前記ゲイン決定ステップの処理により決定された前記ゲインのそれぞれを乗算する乗算ステップと、
前記乗算ステップの処理による乗算の結果に基づいて、入力された前記輝度信号に階調補正を施した出力用輝度信号を生成する出力用輝度信号生成ステップと
を含む処理をコンピュータが実行可能なことを特徴とするプログラム。
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