JP3864717B2

JP3864717B2 - Vehicle door device

Info

Publication number: JP3864717B2
Application number: JP2001074778A
Authority: JP
Inventors: 裕介松本; 達也千賀
Original assignee: Toyota Industries Corp
Current assignee: Toyota Industries Corp
Priority date: 2001-03-15
Filing date: 2001-03-15
Publication date: 2007-01-10
Anticipated expiration: 2021-03-15
Also published as: JP2002274189A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ボデーのドア開口部を、例えば上下２枚のドアによって開閉するタイプの車両用ドア装置に係り、詳しくはドア開口部に設けたオープニングウエザストリップと、一方のドアに設けられて前記オープニングウエザストリップに対して面接触で当接するドアシール体との間のシール技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、図６及び図７に示すように、ＲＶ車やバン等の自動車のバックドアにおいて、ドア開口部１００を上下２枚のドア１０１，１０２によって開閉する形式のものが知られている。下部ドア１０２の上縁部には、ドア閉止状態において、ドア開口部１００に設けたオープニングウエザストリップ１０３の中空シールリップ部に面接触で当接するとともに、上部ドア１０１（一般にはガラス製）の下縁部に対して面接触で当接するゴム製のドアシール体１０４が設けられている。従って、ドアシール体１０４と、オープニングウエザストリップ１０３と、上部ドア１０１との三者が当接する箇所を有する。このような構造の車両用ドア装置は、例えば特開平９−１３２０３５号公報に開示されている。
【０００３】
ところで、オープニングウエザストリップ１０３の中空シールリップ部とドアシール体１０４との当接面に関するシール性は、上部ドア１０１によるドアシール体１０４の加圧力が影響すると同時に、車体とドア間に関する組付け誤差の影響を受ける。上記の三者が当接する箇所は、当接する部品の多いことに加え、ドアシール体１０４が移動し、またそれに当接する上部ドア１０１も移動する構造のため、組付け上の誤差が出易いものである。従って、ドアシール体１０４と中空シールリップ部との当接面に関して、過不足のない適正な面圧を確保することが難しく、シール性が不十分になる可能性がある。
このようなことから、上記公報記載のドア装置においては、図８に示すように、オープニングウエザストリップ１０３の中空シールリップ部１０５とドアシール体１０４との当接面から水が浸入することを防止する対策として、オープニングウエザストリップ側に、二次シールリップ部１０６を設けている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、オープニングウエザストリップに二次シールリップを設ける構造の場合、二次シールリップがドアシール体に対して周方向に適正位置となるようにオープニングウエザストリップをドア開口部の開口周縁部に組付けなければならないといった組付け作業の煩わしさがある。そして、組付け誤差によって二次シールリップの位置が周方向に関してばらつく可能性があり、そのばらつきはシール性に悪影響を及ぼすことになる。なお、二次シールリップ部の周方向長さを長めに形成することでばらつきに対応することも可能であるが、この方式は材料の無駄を伴うものであり好適な対策ではない。
なお、オープニングウエザストリップは押し出し成形によって製造されるのが一般的であることから、長手方向の一部に二次シールリップを点在的に一体成形することが困難である。このため、オープニングウエザストリップに二次シールリップ部を設ける構成の場合、二次シールリップを別途に成形し、これを後付けの形でウエザーストリップに固着するといった製作形態を採らなければならず、結果として製造コストが高くなる。
【０００５】
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オープニングウエザストリップとドアシール体との当接面に関するシール性を損なうことなく、オープニングウエザストリップの組み付け作業を容易に行い得るように改良されたシール構造を有する車両用ドア装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明に係る車両用ドア装置は、特許請求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備えた。
請求項１に記載の車両用ドア装置において、ドアシール体にはオープニングウエザストリップとドアシール体とが当接する箇所の近傍で、当接部より室外側でオープニングウエザストリップ側へ突出する突条を有している。そして、室外側に設置の突条は、室外側から加えられる外力で変形されるとき、その先端が前記オープニングウエザーストリップの室外側の側面に対して当接することが可能な突出高さを有する。
この突条によって、オープニングウエザストリップとドアシール体との当接面から水が浸入することを防止する。
ここで突条とは、ドアシール体からオープニングウエザストリップ側へ突出し、その先端が前記オープニングウエザーストリップの室外側の側面に対して当接することが可能な突出高さである。
従って、請求項１に記載の発明によれば、ドアシール体に突条を設定したことにより、オープニングウエザストリップの周方向の組付け誤差はシール性に直接影響しなくなる。このため、オープニングウエザストリップをドア開口部に組み付ける際に、周方向に関する組付け誤差を考慮する必要がなく、その組付け作業の容易化が達成される。
また、ドアシール体は、少なくともオープニングウエザストリップと当接されるサイドシール部については、元来が射出成形によって形成されるのが一般的である。従って、ドアシール体に突条を設ける構成を採用しても成形型の変更で対応できる。このため、ドアシール体に突条を形成することに原因する製造コストのアップは、最小限に抑えられる。
【０００７】
又、突条をオープニングウエザストリップとドアシール体との当接部よりも室外側に設けてある。このため、例えば、洗車時において、車体とドアとの隙間から室内側に向かって水が勢いよく浸入しようとしたとき、突条によって水の勢いを減衰させることができる。これにより、オープニングウエザストリップとドアシール体との当接面に水が直接的に勢いをもって浸入することを防止することができる。
【０００８】
また、室外側に設置してある突条は、室外側から加えられる外力で変形されるとき、その先端がオープニングウエザストリップの室外側の側面に対して当接することが可能な突出高さを有している。このため、例えば洗車時において、車体とドアとの隙間から水が勢いよく浸入したとき、突条は水圧で変形され、その先端がオープニングウエザストリップの側面に当接する。これによりオープニングウエザストリップと、ドアシール体との間には、本来の当接面の手前に予備シール面が形成され、いわゆる二重のシール構造によるシール性の向上が達成される。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る車両用ドア装置を図１〜図４に基づいて説明する。図１はドア構造及びシール構造を説明する斜視図であり、図２は図１のＡ部拡大図である。また、図３は図２のＢ−Ｂ線断面図、図４は図２のＣ−Ｃ線断面図である。
本実施の形態は、自動車のバックドアに適用したものであり、図１に示すように、自動車の車体後部に設けられたドア開口部１を開閉する上下２枚のドア１０，２０を備えている。上部ドア１０は上端を回動支点にしてドア開口部１の上部を開閉するものであり、ガラスによって形成されている。また、下部ドア２０は下端部を回動支点にしてドア開口部１の下部を開閉するものであり、アウタパネル２０ａとインナパネル２０ｂとから形成されている。図１には両ドア１０，２０の開閉方向が矢印で示されている。そして、下部ドア２０の閉じ動作は、上部ドア１０に先行する。従って、ドア閉止状態では、下部ドア２０の上端縁部に上部ドア１０の下端縁部が外側から重なる。
上記の下部ドア２０が本発明でいう第１ドアに対応し、上部ドア１０が本発明でいう第２ドアに対応する。
【００１０】
ドア開口部１には弾性ゴムあるいはスポンジゴムからなるオープニングウエザストリップ２が取り付けられている。オープニングウエザストリップ２は、図２及び図３に示すように、ドア開口部１を形成する車体３の開口周縁部３ａに取り付けられる断面コ字形のウエルド部２ａと、ドア閉止時において上部ドア１０及び下部ドア２０の室内面側に面接触で当接する断面略円形の中空シールリップ部２ｂとを全周にわたって備えている。
従って、上部ドア１０及び下部ドア２０は、ドア開口部１を閉じた状態では、それら両ドア１０，２０の相互に重なり合う上下縁部の合わせ面を除いた周方向の全領域について、オープニングウエザストリップ２の中空シールリップ部２ｂに当接し、これにより車体３の開口周縁部３ａとドア１０，２０との間がシールされる。
【００１１】
ところで、ドア閉止状態では、上述のように、上部ドア１０が下部ドア２０に外側から重なるため、両ドア１０，２０間には前後方向の段差（図４参照）が生ずる。従って、両ドア１０，２０の段差に対応して車体３の開口周縁部３ａ側にも段差を形成するが、この段差間に関するシールをオープニングウエザストリップ２の弾性変形のみで賄うことには無理がある。
このため、上記の段差部分におけるオープニングウエザストリップ２の中空シールリップ部２ｂとそれに当接されるドア側との接触面に関するシール性を確保し、またドア相互間のシール性を確保するために、下部ドア２０の上端縁部には、弾性ゴムあるいはスポンジゴムからなるドアシール体２１がドア幅方向に沿って取り付けられている。
【００１２】
ドアシール体２１は、図２に示すように、下部ドア２０の上端縁部２０ｃに取り付けられる断面コ字形のウエルド部２２と、上部ドア１０に対して面接触で当接する断面略円形の中空シールリップ部２３とを長手方向（ドア幅方向）に沿って一体に備えており、また、左右両端部には、オープニングウエザストリップ２の中空シールリップ部２ｂ及び上部ドア１０に面接触で当接するエンドシール部２４を有している。エンドシール部２４は、図３及び図４に示すように、後面側（室外面側）が上部ドア１０に対するシール面２４ａとされ、前面側（室内面側）がオープニングウエザストリップ２の中空シールリップ部２ｂに対するシール面２４ｂとされる。
従って、上部ドア１０と下部ドア２０との合わせ面については、上部ドア１０がドアシール体２１の中空シールリップ部２３及びエンドシール部２４の後面側シール面２４ａに接触することでシールされる。
【００１３】
また、エンドシール部２４は、図２及び図４に示すように、上下方向に延長されるとともに、上下の延長端部に向かって先細りとなるようにその肉厚が漸次減少されている。この場合、エンドシール部２４の前面側シール面２４ｂは、緩やかな曲線によって形成され、オープニングウエザストリップ２の中空シールリップ部２ｂとの接触面に関して好適な密接性が確保されている。
【００１４】
ところで、上記のように構成されたシール構造において、上部ドア１０、ドアシール体２１、オープニングウエザストリップ２の三者が当接する部分のシール性は、前述したように、上部ドア１０によるドアシール体２１の加圧力が影響するものである。と同時に、当接する部品の多いことに加え、ドアシール体２１が下部ドア２０と共に移動し、またそれに当接する上部ドア１０も移動する構造のため、組付け上の誤差が出易いものである。その結果、上部ドア１０によるドアシール体２１の加圧力にばらつきが発生し、オープニングウエザストリップ２と、ドアシール体２１との当接面であるシール部、すなわち中空シールリップ部２ｂとエンドシール部２４の前面側シール面２４ｂとのシール部に関して、過不足のない適正な面圧を確保することが難しく、シール性が不十分になる可能性がある。
【００１５】
そこで、本実施の形態では、上記の不具合を解消するために、ドアシール体２１におけるエンドシール部２４の前面側シール面２４ｂ、すなわちオープニングウエザストリップ２の中空シールリップ部２ｂの対向面側には、水浸入防止用の突条２５（図２に斜線で示す領域）を一体に設けている。
この突条２５は、図２及び図３に示すように、エンドシール部２４の高さ方向（上下方向）の全高にわたって延びており、オープニングウエザストリップ２の中空シールリップ部２ｂにおける室外側の側面に対向するように所定間隔を置いて突設されている。突条２５は中空シールリップ部２ｂの側面に沿って外向き傾斜状に突出されており、その突出高さは、外力を受けて内方へ弾性変形したときに、少なくともその突出先端が中空シールリップ部２ｂの側面に当接できるような高さに設定されている。
【００１６】
従って、上記のように構成された本実施の形態においては、水浸入防止用の突条２５は、図３に矢印で示すように、車体３とドア１０，２０との間から流入した水が、オープニングウエザストリップ２の中空シールリップ部２ｂとドアシール体２１のエンドシール部２４との当接面に直接浸入することを防止する。例えば、洗浄時に洗浄水が勢いよく浸入した場合でも、前記突条２５は、水の流れを堰き止めるダンパーとして機能し、水の勢いを減衰する。これにより中空シールリップ部２ｂとエンドシール部２４の前面側シール面２４ｂとの当接面から洗浄水が室内に浸入することを防止できる。
従って、組付け誤差等に原因して、たとえ上記のシール部の面圧が不足するような場合であっても、水の浸入を効果的に防止して中空シールリップ部２ｂとエンドシール部２４とのシール部に関するシール性能を高めることができる。
【００１７】
ところで、オープニングウエザストリップ側に二次シールリップ部を設定している従来であれば、オープニングウエザストリップを組み付けるに当たって、二次シールリップ部がドアシール体に対して適正位置となるように車体に組み付けなければならないといった組付け上の煩わしさを伴うものである。しかるに、ドアシール体２１側に突条２５を設定する本実施の形態によれば、オープニングウエザストリップ２について、位置ズレを全く考慮する必要がないため、オープニングウエザストリップ２の組付け作業を容易に行うことができる。
【００１８】
また、ドアシール体２１は、その全体のうち、少なくとも左右のエンドシール部２４については成形型を用いた射出成形によって形成されるのが一般的である。このため、本実施の形態のように、突条２５をドアシール体２１のエンドシール部２４に設ける構成としたときは、成形型の変更で簡単に対応することが可能となり、ドアシール体２１に突条２５を形成することに原因する製造コストのアップを最小限に抑えることができる。
【００１９】
突条２５は、車体３とドア１０，２０との隙間から勢いよく流入する水の水圧を受けると、その突出先端が図３に仮想線で示す如く変形してオープニングウエザストリップ２の中空シールリップ部２ｂの側面に押し付けられる。このことによって突条２５は、中空シールリップ部２ｂの側面を被い水圧による中空シールリップ部２ｂの変形を防止するとともに、中空シールリップ部２ｂの側面との間に予備的なシール部を構成する。結果として、二重のシール構造となってシール性が向上されることになる。
【００２０】
次に、本発明の他の実施の形態を図５に基づいて説明する。この実施の形態は、突条２５の突出方向に関する変更例である。図示のように、突条２５は、その先端がオープニングウエザストリップ２の中空シールリップ部２ｂに近づく方向、すなわち内向き湾曲状に突設されている。要するに、突条２５が水の浸入経路に沿って倣うような向きに突設されている点で、前述した実施の形態と異なり、その他については同様に構成される。従って、この実施の形態によっても、前述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【００２１】
なお、本発明は図示の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
例えば、図示の実施形態では、突条２５を中空シールリップ部２ｂの室外側に配置した場合で説明したが、室内側配置であっても差し支えない。ただし、室内側配置を採用するときは、中空シールリップ部２ｂとエンドシール部２４とのシール面から水が浸入した場合に備えて、その浸入水を室外へ誘導排出する通路を併設することが好ましい。
また、突条２５の突出高さについては、少なくとも中空シールリップ部２ｂとエンドシール部２４とのシール面に水が直接的に浸入（回り込むものを除く）することを防止できる高さを有すれば足りる。なお、突条２５は外力により変形することがないような肉厚の形状に形成されていてもよい。
また、実施の形態では、上下２枚のドアを備えたバックドアを対象にして説明しているが、観音開き式であってもよいし、またバックドアに限らず、車体側面のドアに適用してもよい。
【００２２】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、オープニングウエザストリップとドアシール体との当接面に関するシール性を損なうことなく、オープニングウエザストリップの組み付け作業を容易に行い得るように改良されたシール構造を有する車両用ドア装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ドア構造及びシール構造を説明する斜視図である。
【図２】図１のＡ部拡大図である。
【図３】図２のＢ−Ｂ線断面図である。
【図４】図２のＣ−Ｃ線断面図である。
【図５】他の実施の形態を示す断面図である。
【図６】従来例における車体後部斜視図であり、ドア閉止状態を示している。
【図７】従来例における車体後部斜視図であり、ドア開放状態を示している。
【図８】従来のオープニングウエザストリップとドアシール体とのシール構造を示す断面図である。
【符号の説明】
１ドア開口部
２オープニングウエザストリップ
２ｂ中空シールリップ部
３車体
１０上部ドア
２０下部ドア
２１ドアシール体
２４エンドシール部
２５突条[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle door device that opens and closes a body door opening by, for example, two upper and lower doors, and more specifically, an opening weather strip provided at the door opening and one door. The present invention relates to a sealing technique between the opening weather strip and a door seal body that comes into surface contact with the opening weather strip.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as shown in FIGS. 6 and 7, in a back door of an automobile such as an RV car or a van, a type in which a door opening 100 is opened and closed by two upper and lower doors 101 and 102 is known. When the door is closed, the upper edge of the lower door 102 contacts the hollow seal lip of the opening weather strip 103 provided in the door opening 100 by surface contact, and the upper door 101 (generally made of glass). A rubber door seal body 104 that abuts the lower edge portion in surface contact is provided. Accordingly, there is a place where the three members of the door seal body 104, the opening weather strip 103, and the upper door 101 come into contact. A vehicle door device having such a structure is disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-1332035.
[0003]
By the way, the sealing performance related to the contact surface between the hollow seal lip portion of the opening weather strip 103 and the door seal body 104 is affected by the pressure applied to the door seal body 104 by the upper door 101 and, at the same time, the assembly error between the vehicle body and the door. to be influenced. The above three parts are in contact with many parts that are in contact with each other, and the door seal body 104 is moved, and the upper door 101 that is in contact with it is also moved. is there. Therefore, it is difficult to secure an appropriate surface pressure with no excess or deficiency with respect to the contact surface between the door seal body 104 and the hollow seal lip portion, and the sealing performance may be insufficient.
Therefore, in the door device described in the above publication, water can be prevented from entering from the contact surface between the hollow seal lip 105 of the opening weather strip 103 and the door seal body 104 as shown in FIG. As a countermeasure, a secondary seal lip portion 106 is provided on the opening weather strip side.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case where the opening weather strip is provided with a secondary seal lip, the opening weather strip is assembled to the peripheral edge of the door opening so that the secondary seal lip is positioned in the circumferential direction with respect to the door seal body. There is a troublesome assembling work that must be attached. The position of the secondary seal lip may vary in the circumferential direction due to an assembly error, and the variation adversely affects the sealing performance. Although it is possible to cope with variations by forming the secondary seal lip portion with a longer circumferential length, this method involves waste of material and is not a suitable measure.
Since the opening weather strip is generally manufactured by extrusion molding, it is difficult to integrally form secondary seal lips in a dotted manner in a part of the longitudinal direction. For this reason, when the opening weather strip is provided with a secondary seal lip portion, the secondary seal lip must be formed separately, and this must be fixed to the weather strip in a retrofit manner. As a result, the manufacturing cost increases.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and an object of the present invention is to open the weather strip without impairing the sealing performance of the contact surface between the opening weather strip and the door seal body. Another object of the present invention is to provide a vehicle door device having an improved seal structure so that the assembling work can be easily performed.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a vehicle door device according to the present invention has a configuration as described in each claim.
The door device for a vehicle according to claim 1, wherein the door seal body includes a ridge projecting toward the opening weather strip on the outdoor side from the abutting portion in the vicinity of a position where the opening weather strip and the door seal body abut . Have. And the protrusion installed on the outdoor side has a protruding height at which its tip can come into contact with the side surface on the outdoor side of the opening weather strip when it is deformed by an external force applied from the outdoor side.
This protrusion prevents water from entering from the contact surface between the opening weather strip and the door seal body.
Here, the protrusion is a protrusion height that protrudes from the door seal body toward the opening weather strip , and that the tip of the protrusion can abut against the outdoor side surface of the opening weather strip.
Therefore, according to the invention described in claim 1, since the protrusion is set on the door seal body, the assembly error in the circumferential direction of the opening weather strip does not directly affect the sealing performance. For this reason, when assembling the opening weather strip to the door opening, it is not necessary to consider an assembling error in the circumferential direction, and the assembling work can be facilitated.
In general, the door seal body is originally formed by injection molding at least for the side seal portion to be in contact with the opening weather strip. Therefore, even if a configuration in which a protrusion is provided on the door seal body is adopted, it can be dealt with by changing the molding die. For this reason, the increase in manufacturing cost caused by forming the protrusions on the door seal body can be minimized.
[0007]
Further, the protrusion is provided on the outdoor side of the contact portion between the opening weather strip and the door seal body. For this reason, for example, at the time of car washing, when water tries to invade from the gap between the vehicle body and the door toward the indoor side, the momentum of the water can be attenuated by the protrusions. Thereby, it can prevent that water permeates directly into the contact surface between the opening weather strip and the door seal body.
[0008]
In addition, the protrusion installed on the outdoor side has a protruding height at which its tip can come into contact with the outdoor side surface of the opening weather strip when it is deformed by an external force applied from the outdoor side. Have. For this reason, for example, at the time of car washing, when water invades through the gap between the vehicle body and the door, the ridge is deformed by water pressure, and its tip abuts against the side surface of the opening weather strip. As a result, a preliminary sealing surface is formed between the opening weather strip and the door seal body before the original contact surface, and an improvement in sealing performance by a so-called double sealing structure is achieved.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a vehicle door device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a perspective view for explaining a door structure and a seal structure, and FIG. 2 is an enlarged view of a portion A in FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. 2, and FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line CC in FIG.
This embodiment is applied to a back door of an automobile, and includes two upper and lower doors 10 and 20 for opening and closing a door opening 1 provided at the rear of a vehicle body of an automobile as shown in FIG. Yes. The upper door 10 opens and closes the upper portion of the door opening 1 with the upper end as a pivot, and is formed of glass. The lower door 20 opens and closes the lower portion of the door opening 1 with the lower end portion as a rotation fulcrum, and is formed of an outer panel 20a and an inner panel 20b. In FIG. 1, the opening and closing directions of the doors 10 and 20 are indicated by arrows. The closing operation of the lower door 20 precedes the upper door 10. Therefore, in the door closed state, the lower end edge of the upper door 10 overlaps the upper end edge of the lower door 20 from the outside.
The lower door 20 corresponds to the first door referred to in the present invention, and the upper door 10 corresponds to the second door referred to in the present invention.
[0010]
An opening weather strip 2 made of elastic rubber or sponge rubber is attached to the door opening 1. As shown in FIGS. 2 and 3, the opening weather strip 2 includes a welded portion 2 a having a U-shaped cross section attached to an opening peripheral portion 3 a of the vehicle body 3 forming the door opening 1, and an upper door 10 when the door is closed. And a hollow seal lip portion 2b having a substantially circular cross section that abuts on the indoor surface side of the lower door 20 by surface contact.
Accordingly, when the door opening 1 is closed, the upper door 10 and the lower door 20 have an opening weather for the entire circumferential region excluding the mating surfaces of the upper and lower edges of the doors 10 and 20 that overlap each other. Abutting against the hollow seal lip 2b of the strip 2, the space between the opening peripheral edge 3a of the vehicle body 3 and the doors 10 and 20 is thereby sealed.
[0011]
By the way, in the door closed state, as described above, the upper door 10 overlaps the lower door 20 from the outside, so that there is a step in the front-rear direction between the doors 10 and 20 (see FIG. 4). Accordingly, a step is formed on the side of the opening peripheral edge 3a of the vehicle body 3 corresponding to the step between the doors 10 and 20, but it is impossible to cover the seal between the steps only by elastic deformation of the opening weather strip 2. There is.
For this reason, in order to ensure the sealing performance regarding the contact surface between the hollow seal lip portion 2b of the opening weather strip 2 and the door side in contact with the opening weather strip 2 in the stepped portion, and also to ensure the sealing performance between the doors A door seal body 21 made of elastic rubber or sponge rubber is attached to the upper edge of the lower door 20 along the door width direction.
[0012]
As shown in FIG. 2, the door seal body 21 includes a U-shaped weld portion 22 attached to the upper edge 20 c of the lower door 20, and a hollow seal lip having a substantially circular cross section that contacts the upper door 10 in surface contact. And an end that abuts the hollow seal lip 2b of the opening weather strip 2 and the upper door 10 in surface contact with the left and right ends. A seal portion 24 is provided. As shown in FIGS. 3 and 4, the end seal portion 24 has a rear surface side (outdoor surface side) as a seal surface 24 a for the upper door 10, and a front surface side (indoor surface side) as a hollow seal of the opening weather strip 2. It is set as the sealing surface 24b with respect to the lip | rip part 2b.
Accordingly, the mating surfaces of the upper door 10 and the lower door 20 are sealed by the upper door 10 coming into contact with the hollow seal lip portion 23 and the rear seal surface 24a of the end seal portion 24 of the door seal body 21.
[0013]
As shown in FIGS. 2 and 4, the end seal portion 24 is extended in the vertical direction, and the thickness thereof is gradually reduced so as to be tapered toward the upper and lower extension end portions. In this case, the front-side seal surface 24b of the end seal portion 24 is formed by a gentle curve, and suitable closeness is ensured with respect to the contact surface of the opening weather strip 2 with the hollow seal lip portion 2b.
[0014]
By the way, in the sealing structure configured as described above, the sealability of the portion where the upper door 10, the door seal body 21, and the opening weather strip 2 come into contact with each other is, as described above, the door seal body 21 by the upper door 10. This is the effect of the pressure. At the same time, in addition to the large number of parts that come into contact with each other, the door seal body 21 moves together with the lower door 20 and the upper door 10 that comes into contact therewith also moves. As a result, the pressure applied to the door seal body 21 by the upper door 10 varies, and the sealing portion that is the contact surface between the opening weather strip 2 and the door seal body 21, that is, the hollow seal lip portion 2 b and the end seal portion 24. With respect to the seal portion with the front seal surface 24b, it is difficult to secure an appropriate surface pressure without excess or deficiency, and the sealing performance may be insufficient.
[0015]
Therefore, in the present embodiment, in order to eliminate the above problems, the front seal surface 24b of the end seal portion 24 in the door seal body 21, that is, the facing surface side of the hollow seal lip portion 2b of the opening weather strip 2 is provided. The protrusion 25 for preventing water intrusion (a region indicated by hatching in FIG. 2) is integrally provided.
As shown in FIGS. 2 and 3, the protrusion 25 extends over the entire height in the height direction (vertical direction) of the end seal portion 24, and is provided on the outdoor side of the hollow seal lip portion 2 b of the opening weather strip 2. It protrudes at a predetermined interval so as to face the side surface. The protrusion 25 protrudes outwardly along the side surface of the hollow seal lip 2b, and the protrusion height is such that at least the protruding tip of the protrusion 25 is a hollow seal when elastically deformed inward by receiving an external force. The height is set so as to contact the side surface of the lip 2b.
[0016]
Therefore, in the present embodiment configured as described above, the protrusion 25 for preventing water intrusion is caused by water flowing from between the vehicle body 3 and the doors 10 and 20 as indicated by arrows in FIG. Further, it is possible to prevent direct intrusion into the contact surface between the hollow seal lip portion 2b of the opening weather strip 2 and the end seal portion 24 of the door seal body 21. For example, even when the cleaning water invades vigorously at the time of cleaning, the protrusion 25 functions as a damper for blocking the flow of water and attenuates the water. Thereby, it is possible to prevent the cleaning water from entering the room from the contact surface between the hollow seal lip 2b and the front seal surface 24b of the end seal 24.
Therefore, even if the surface pressure of the seal portion is insufficient due to an assembly error or the like, the hollow seal lip portion 2b and the end seal portion 24 are effectively prevented from entering water. The sealing performance with respect to the sealing portion can be enhanced.
[0017]
By the way, in the conventional case where a secondary seal lip portion is set on the opening weather strip side, when assembling the opening weather strip, the secondary seal lip portion is attached to the vehicle body so that it is in an appropriate position with respect to the door seal body. This is accompanied by the trouble of assembling that must be assembled. However, according to the present embodiment in which the ridges 25 are set on the door seal body 21 side, it is not necessary to consider the positional deviation of the opening weather strip 2 at all. Therefore, the assembly work of the opening weather strip 2 is easy. Can be done.
[0018]
Further, the door seal body 21 is generally formed by injection molding using a mold for at least the left and right end seal portions 24 of the whole. Therefore, when the protrusion 25 is provided on the end seal portion 24 of the door seal body 21 as in the present embodiment, it can be easily handled by changing the mold, and The increase in manufacturing cost caused by forming the strip 25 can be minimized.
[0019]
When the protrusion 25 receives the water pressure of the water flowing in from the gap between the vehicle body 3 and the doors 10 and 20, the protruding tip is deformed as indicated by the phantom line in FIG. 3 and the hollow seal of the opening weather strip 2 is formed. It is pressed against the side surface of the lip 2b. Thus, the protrusion 25 covers the side surface of the hollow seal lip portion 2b to prevent deformation of the hollow seal lip portion 2b due to water pressure, and constitutes a preliminary seal portion between the side surface of the hollow seal lip portion 2b. To do. As a result, a double seal structure results in improved sealing performance.
[0020]
Next, another embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. This embodiment is a modified example related to the protruding direction of the protrusion 25. As shown in the figure, the protrusion 25 protrudes in a direction in which its tip approaches the hollow seal lip 2b of the opening weather strip 2, that is, inwardly curved. In short, unlike the above-described embodiment, the other configuration is the same as that of the above-described embodiment in that the protrusion 25 is provided so as to follow the water intrusion path. Therefore, also according to this embodiment, it is possible to obtain the same effect as that of the above-described embodiment.
[0021]
In addition, this invention is not limited to embodiment of illustration, It can change suitably in the range which does not deviate from the summary.
For example, in the illustrated embodiment, the protrusion 25 is described as being disposed on the outdoor side of the hollow seal lip 2b. However, the protrusion 25 may be disposed on the indoor side. However, when the indoor arrangement is adopted, a passage for guiding and discharging the intruded water to the outside of the room may be provided in preparation for the case where water enters from the sealing surface of the hollow seal lip 2b and the end seal 24. preferable.
Further, the protruding height of the protrusion 25 has a height that can prevent water from directly entering (excluding those that wrap around) at least the sealing surfaces of the hollow seal lip portion 2b and the end seal portion 24. It's enough. In addition, the protrusion 25 may be formed in the thick shape which does not deform | transform by external force.
Further, in the embodiment, the explanation is made for a back door having two upper and lower doors, but it may be a double door type, and is not limited to a back door, and is applied to a door on the side of a vehicle body. May be.
[0022]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, the opening weather strip can be easily assembled without impairing the sealing performance of the contact surface between the opening weather strip and the door seal body. A vehicle door device having a seal structure can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating a door structure and a seal structure.
FIG. 2 is an enlarged view of a portion A in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line CC in FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing another embodiment.
FIG. 6 is a rear perspective view of a vehicle body in a conventional example, showing a door closed state.
FIG. 7 is a rear perspective view of a vehicle body in a conventional example, showing a door open state.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a sealing structure between a conventional opening weather strip and a door seal body.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Door opening part 2 Opening weather strip 2b Hollow seal lip part 3 Car body 10 Upper door 20 Lower door 21 Door seal body 24 End seal part 25 Projection

Claims

車体のドア開口部に設けられたオープニングウエザストリップと、前記ドア開口部を開閉する第１ドア及び第２ドアと、前記第１ドアと前記第２ドアとが相互に重なり合う合わせ面において、内側に位置する第１ドアに設けられるとともに、ドア閉止状態では前記オープニングウエザーストリップ及び外側に位置する第２ドアの内面に対してそれぞれ当接するドアシール体とを備えた車両用ドア装置であって、
前記ドアシール体には、前記オープニングウエザストリップとドアシール体とが当接する箇所の近傍で、当接部より室外側でオープニングウエザストリップ側へ突出する突条を有し、
前記室外側に設置の突条は、室外側から加えられる外力で変形されるとき、その先端が前記オープニングウエザーストリップの室外側の側面に対して当接することが可能な突出高さを有することを特徴とする車両用ドア装置。An opening weather strip provided at a door opening of the vehicle body, a first door and a second door for opening and closing the door opening, and a mating surface where the first door and the second door overlap each other, A door device for a vehicle provided with a door seal body that is in contact with the opening weather strip and the inner surface of the second door located outside when the door is closed.
The door seal body has a ridge that protrudes toward the opening weather strip on the outdoor side from the abutting portion in the vicinity of the position where the opening weather strip and the door seal body abut .
The protrusion installed on the outdoor side has a protruding height at which a tip thereof can come into contact with a side surface on the outdoor side of the opening weather strip when deformed by an external force applied from the outdoor side. A vehicle door device.