JP3864303B2 - 麹菌のフェリクローム又はそのデフェリ体生合成に関与するオルニチンn5−オキシゲナーゼ遺伝子 - Google Patents

麹菌のフェリクローム又はそのデフェリ体生合成に関与するオルニチンn5−オキシゲナーゼ遺伝子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、麹菌のフェリクローム又はそのデフェリ体生合成に関与するオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質、該蛋白質をコードする遺伝子、該遺伝子を含有する組み換えベクター、該組み換えベクターを含有する形質転換体、該遺伝子を含有する組み換え麹菌、該形質転換体を用いるオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質を生産させることによってフェリクローム又はそのデフェリ体高生産麹菌を育種する方法、蛋白質の発現を麹菌菌体内で抑制させフェリクローム又はそのデフェリ体非生産麹菌を育種する方法に関するものである。
【0002】
フェリクローム又はそのデフェリ体は、糸状菌が生産する鉄イオンキレート物質(シデロフォア)の1種であって、その中で麹菌はフェリクリシン又はデフェリフェリクリシンと呼ばれるフェリクローム又はそのデフェリ体を生産する。本発明によれば、このフェリクローム又はそのデフェリ体生合成に必須なオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質をコードする遺伝子のDNA配列が明らかにされて、本蛋白質をコードする遺伝子の発現をその抑制を含めて自由に操作することがはじめて可能となり、フェリクリシン又はデフェリフェリクリシン(麹菌等の糸状菌においてフェリクローム又はそのデフェリ体の主成分をなす)の生合成を多くしたり、少なくしたり、あるいはそれを停止したり、自由にコントロールすることをはじめて可能ならしたものである。
【0003】
【従来の技術】
鉄イオンは一部の乳酸菌を除く、ほとんどすべての生物にとって必須の原子である。鉄は、生体内ではFe(II)やFe(III)の形態で利用され、主に酸化還元に関与する酵素群の補欠因子として機能する。しかしながら、一般的に鉄は自然界において鉄鉱石として存在し、可溶化されたイオン状態としてはほとんど存在しない。さらに鉄鉱石から微生物の働きにより可溶化された鉄イオンも、すぐに不溶性の酸化物や水酸化物となるため、生物が利用できる鉄イオンはきわめて微量である。細菌や放線菌、真核微生物はこのような微量な鉄イオンを効率的に獲得するために、シデロフォアと呼ばれる分子量1500以下の低分子の鉄イオンキレート物質を生産する。このシデロフォアに鉄イオンをキレートすることにより、貴重な鉄イオンの不溶化を防ぎ、鉄イオンを優先的に利用することを図っている。また鉄イオンは生物にとって必須のイオンであるが、過剰に存在すると遊離のラジカルの発生を促し、逆に生体に危害を加える。シデロフォアは鉄イオンの獲得と同時に、このような鉄イオンの無害化にも大きく寄与している。シデロフォアは非キレート状態では無色であるが、鉄イオンをキレートすると、赤色を示し、可視光の吸収を示すことが知られている。
【0004】
現在までに様々なシデロフォアが同定されているが、糸状菌が生産するシデロフォアはhydroxamates familyと呼ばれ、一般に構成アミノ酸誘導体としてN−ヒドロキシオルニチンを含む。研究用モデル糸状菌、工業用微生物、病原性糸状菌として幅広く研究が進められているアスペルギルス属糸状菌はhydroxamates familyの中でもフェリクローム類とフザリニン類と呼ばれるシデロフォアを生産する。前者は、N−ヒドロキシオルニチンのトリペプチドにグリシン、セリン、アラニンが環状ペプチドを形成している。一方、後者では一部のN−ヒドロキシオルニチンのN位が無水メバロン酸によってアシル化されている特徴を有する。糸状菌はこのような多種多様なシデロフォアを生産することにより、鉄イオンを優先的に獲得し、自然界での生存競争に活用しているものと考えられる。
【0005】
一方、清酒醸造では、アスペルギルス・オリゼを蒸米上に生育させて「麹」を作成し、清酒醸造の原料として利用している。この麹造りにおいてアスペルギルス・オリゼが大量のフェリクローム類(中でも主成分はフェリクリシン又はデフェリフェリクリシン)を生産し、これが酒造用水の鉄イオンをキレートし、清酒が着色することが知られている。従って、清酒醸造においては、シデロフォアであるフェリクローム類が、品質劣化の原因であり、できるだけフェリクローム類を生産しない菌株の育種が進められてきた。
【0006】
このように、麹菌(A.oryzae)はフェリクローム類を大量に生産することが古くから知られているが、その生合成系に関しては、ほとんど明らかになっていない。現在でも、フェリクローム又はそのデフェリ体低生産菌の育種は主に、スクリーニング法や変異法に頼らざるを得ない。また近年このシデロフォアの鉄キレート力は、貧血症の医薬としても利用されるようになっている。麹菌が産生するフェリクリシン又はデフェリフェリクリシンも鉄イオン結合能力については非常に優れているが、その生産性の向上が困難で工業レベルでの生産の対象とはなっていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、このような現状に鑑み、もしフェリクローム類の生合成遺伝子が同定されれば、麹菌(アスペルギルス・オリゼ:Aspergillus oryzae)によるフェリクローム類の生産を自由に調節する可能性がある点に着目した。
【0008】
すなわち、清酒醸造においては、フェリクローム又はそのデフェリ体生合成に関与する遺伝子の発現が抑制できれば、全くフェリクローム又はそのデフェリ体を生産しない株が育種できる。また医薬品製造において、フェリクリシン又はデフェリフェリクリシン生合成に関与する遺伝子の発現をより活発に誘導させることにより、大量のフェリクリシン又はデフェリフェリクリシン生産が可能となる。さらに麹菌が生産するフェリクローム又はそのデフェリ体は清酒や酒粕として長年摂取されており、極めて安全性の高い物質である。麹菌によりフェリクローム又はそのデフェリ体が大量に生産できれば、医薬品から食品まで幅広い応用が可能となる点に着目した。
【0009】
このように、麹菌のフェリクローム又はそのデフェリ体生産についてはさまざまな分野に応用が期待されるが、その生合成遺伝子が未解明なため、いまだに効率的な活用がなされていないのが現状である。
【0010】
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであって、先ずはじめに麹菌について検討を行った。
【0011】
麹菌A.oryzaeは清酒、醤油、味噌などの我が国の伝統的酵素産業で使用されてきた糸状菌である。本菌株の特徴は、上記発酵産業で有用な蛋白質や低分子成分を非常に大量に生産することである。本菌株が持つ高い蛋白質生産能と醸造微生物としての安全性から、異種蛋白質生産の宿主として注目されている(Biotechnology, 6, 1419 (1988)、特開昭62−272988)。本発明者らの研究から、A.oryzaeを用いた異種蛋白質生産においては、アスペルギルス属などの近種の遺伝子であれば、その生産能はさらに増大することが認められた。特に、A.oryzaeの遺伝子を、A.oryzaeの高発現プロモーター制御下で発現させた場合、非常に大量の蛋白質が生産されることを見出した(特開平11−154271,特願2000−36754)。
【0012】
また、A.oryzaeは、上記のような蛋白質、酵素のみならず、産業的にも非常に貴重な低分子成分の生産も報告されている。中でも麹菌が固体培養で生産するフェリクローム又はそのデフェリ体は、近年、貧血などの鉄欠乏症用の機能性成分としても非常に注目されている物質である。
【0013】
この麹菌のフェリクローム又はそのデフェリ体を医薬・食品に利用するためには、生産性をさらに向上させる必要があるが、変異法などの既存の菌株育種方法では、工業生産レベルにまで生産性が向上した変異株の取得はできなかった。そこで、広範な検討を行った結果、フェリクローム又はそのデフェリ体生合成に関与する遺伝子を単離し、これらの遺伝子の発現能を強化することによりフェリクローム又はそのデフェリ体の大量生産が可能であるとの着想を得、各方面から鋭意検討の結果、これらの遺伝子の中から麹菌のオルニチンN5−オキシゲナーゼにはじめて着目した。また、遺伝子を導入する場合、A.oryzae以外の異種DNAが混入しない方法を用いれば、セルフクローニング株となり組換え微生物の規制からも除外される点にも着目した。
【0014】
麹菌におけるフェリクローム又はそのデフェリ体生合成経路については不明であるが、他の糸状菌のフェリクローム類の生合成経路から、その生合成の律速段階はオルニチンN5−オキシゲナーゼによるオルニチンの酸化であると推測される。そこでこの、オルニチンN5−オキシゲナーゼの遺伝子が取得できれば、フェリクロームの生産を自由に制御できる遺伝子組み換え麹菌を育種でき、フェリクロームの工業生産が可能になると考えた。以下は麹菌が生産するフェリクローム類の中でも、最も含有量の多いフェリクリシン又はデフェリフェリクリシンの生産を中心に記述するが、本発明は全てのフェリクローム類に応用が可能な技術であり、フェリクリシン又はデフェリフェリクリシンだけに限定するものではない。
【0015】
我々は、清酒醸造において清酒の着色を起こす鉄イオンキレート低分子フェリクリシンを貧血改善用の機能性成分などとして大量生産させるために、フェリクローム又はそのデフェリ体生合成に関与するオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質の遺伝子クローニングを行い、フェリクリシン又はデフェリフェリクリシンの工業生産に適した遺伝子組み換え麹菌を育種することを試み、鋭意研究の結果、遂に本発明の完成に至った。
【0016】
近年、フェリクリシン又はデフェリフェリクリシンなどシデロフォア生合成系の遺伝子については、トウモロコシの病原菌であるUstilago maydisにおいてその詳細な合成メカニズムが検討されてきた。生合成の第一反応であるオルニチンの酸化を触媒するオルニチンN5−オキシゲナーゼが生合成の律速となり、これをコードする遺伝子sid1がクローニングされた。sid1などのシデロフォア生合成酵素遺伝子群の発現は、鉄が存在する環境下では発現が抑制され、鉄制限下ではその発現が開始される。このようなヒドロキシオルニチンを含むシデロフォアの生合成に必須なオルニチンN5−オキシゲナーゼをコードする遺伝子は、Ustilago maydis, Pseudomonas sp. B10, Pseudomonas aeruginosa, Burkholderia cepacia由来のものがクローニングされている。そこでこれらのシデロフォア生合成に関与するオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質の相同性から、麹菌におけるオルニチンN5−オキシゲナーゼ活性を担う遺伝子が取得できると考えた。
【0017】
現在までに遺伝子が単離されたUstilago maydis, Pseudomonas sp. B10, Pseudomonas aeruginosa, Burkholderia cepaciaのオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質のアミノ酸レベルでの相同性を比較した結果、非常に保存性の高い3つの領域を見いだした。この領域それぞれに対応する縮重合成プライマーを設計した。本プライマーを用いてA.oryzaeの鉄制限培養条件下から構築した3′−RACEライブラリーに対してPCRを行った結果、約800bpの遺伝子断片が増幅した。本遺伝子の塩基配列を決定した結果、Aureobasidium pullulansの推定オキシゲナーゼ、Pseudomonas aeruginosaのオルニチンN5−オキシゲナーゼをコードする遺伝子と相同性を示した。
【0018】
得られた遺伝子断片の塩基配列をもとに5′方向及び3′方向のプライマーを合成し、A.oryzaeの鉄制限培養条件下から構築した5′,3′−RACEライブラリーに対してPCRを行った。その結果、得られた部分遺伝子の全長cDNAが取得できた。本クローンの全塩基配列を決定した結果、本遺伝子は502アミノ酸残基からなる蛋白質をコードしており、1つのイントロンを含んでいた。またAureobasidium pullulansの推定オキシゲナーゼとアミノ酸レベルで44%の相同性、Pseudomonas aeruginosaのオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質とアミノ酸レベルで34%の相同性を有していた。得られた遺伝子をasb1と命名した。asb1の機能を同定するために、本遺伝子の大腸菌での大量発現を試みた。asb1の全長cDNAをpET23bベクター中のT7プロモーター下流に挿入した。本プラスミドを大腸菌BL21(DE3)株に形質転換した。得られた形質転換体のIPTG誘導培養を行った結果、菌体内に著量のオルニチンN5−オキシゲナーゼ活性が確認された。よって、得られたasb1遺伝子には麹菌のフェリクローム又はそのデフェリ体生合成の律速となるオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質がコードされていることが明らかとなった。
【0019】
単離した遺伝子は単独であるいはmelOやglaB遺伝子プロモーター(特願平11−154271、特開平11−243965)のような高発現プロモーターと共に、A.oryzaeにて発現させて、フェリクリシン又はデフェリフェリクリシンの生産を制御しうるものである。遺伝子導入方法は、例えば宿主としてniaD変異株を用いる公知方法により、目的遺伝子とマーカー遺伝子であるniaD遺伝子を同時に導入する。(E.S.Unkleら、Mol.Gen.Genet.,218,p.99−104、1989)この遺伝子導入の際に、ベクター配列などの異種遺伝子を排除することにより、異種遺伝子を全く含まないセルフクローニング株の形質転換体を得ることができる。niaD変異株(硝酸を資化できない麹菌変異株:Nitrate Reductase欠損株)としては、例えば、Aspergillus oryzae 1013−niaD(FERM P−17707)を使用することができる。
【0020】
すなわち、本発明は、麹菌Aspergillus oryzaeのフェリクローム又はそのデフェリ体生産を自由に制御するために、麹菌のフェリクローム又はそのデフェリ体生合成に関与するオルニチンN5−オキシゲナーゼ遺伝子を提供するものであり、また、本発明は本遺伝子を含有する組み換えベクターとこの組み換えベクターを含有する形質転換体を提供するものである。本発明は、上記形質転換体を用いるオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質の麹菌体内での発現を抑制することによって、米麹を用いた固体培養でフェリクロームを生産しない麹菌を提供するものであり、得られた麹菌は、清酒、味噌、醤油、みりんなどの我が国独自の醸造産業へ有利に利用することができる。また、本発明は、該遺伝子の発現を遺伝子工学的手法を用いて高めることによって、あらゆる培養条件下でフェリクローム又はそのデフェリ体を高生産する麹菌を提供するものである。また、こうして生産されたフェリクローム又はそのデフェリ体を鉄キレート剤としての試薬、ならびに貧血の改善効果が期待できる機能性食品への添加に提供することができる。
【0021】
以下に本発明の詳細について述べる。
【0022】
まず、鉄制限下でヒドロキシオルニチン類を基本構成アミノ酸とするシデロフォア生産が報告されている微生物の中で、オルニチンN5−オキシゲナーゼをコードする遺伝子がクローニングされているものを選択した。現在までにUstilago maydis、Pseudomonas sp. B10, Pseudomonas aeruginosa, Burkholderia cepaciaの4つの株でのクローニングが報告されている。これらの遺伝子のアミノ酸レベルでの相同性を比較した結果、少なくとも3つのアミノ酸配列保存領域を見出した。1つは、Ala−Val−Ile−Gly−(Ala or Gly)−Gly−Gln−Ser(Ser or Ala)−(Thr or Ala)−Glu、もう1つはGln−(Val or Ile)−Ser(Pro or Phe)−Leu−Lys−Asp−Leu−Val−(Thr or Ser)−(Leu or Met)−Arg−(Asp or Asn)−Pro、最後にArg−(Ala or Gly)−(Ser or Gly)−Ala−Leu−(Val or Lys)−Pro−(Ser or Ala)−Asp−Asp−(Thr or Ser)−(Gly or Pro)−Phe−Val−Asnである。これら3種類の部分アミノ酸配列をもとに作製した縮重オリゴヌクレオチドプローブを用いて、A.oryzaeの鉄制限培養条件下から構築した3′−RACEライブラリーに対してPCRを行った結果、約800bpの遺伝子断片が増幅した。本遺伝子の塩基配列を決定した結果、Aureobasidium pullulansの推定オキシゲナーゼ遺伝子及びPseudomonas aeruginosaのオルニチンN5−オキシゲナーゼをコードする遺伝子の順に相同性を示した。
【0023】
得られた遺伝子断片の塩基配列をもとに5′方向及び3′方向のプライマーを合成し、A.oryzaeの鉄制限培養条件下から構築した5′,3′−RACEライブラリーに対してPCRを行った。その結果、得られた部分遺伝子の全長cDNAが取得できた。本クローンの全塩基配列を決定した結果、本遺伝子は502アミノ酸残基からなる蛋白質をコードしていた。またAureobasidium pullulansの推定オキシゲナーゼとアミノ酸レベルで44%の相同性、Pseudomonas aeruginosaのオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質とアミノ酸レベル34%の相同性を有していた。プロモーター領域は配列番号2の1から235bp、コーディング領域は配列番号2の236から1807bp、ターミネーター領域は配列番号2の1808から2168bpまでである。イントロンは、1つ含まれており、配列番号2の1108から1173bpまでである。得られた遺伝子をasb1と命名した。
【0024】
asb1の機能を同定するために、本遺伝子の大腸菌での大量発現を試みた。asb1の全長cDNAをpET23bベクター中のT7プロモーター下流に挿入した。本プラスミドを大腸菌BL21(DE3)株に形質転換した。得られた形質転換体のIPTG誘導培養を行った結果、菌体内に著量のオルニチンN5−オキシゲナーゼ活性が確認された。よって、得られたasb1遺伝子には麹菌のフェリクローム又はそのデフェリ体生合成の律速となるオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質がコードされていることが明らかとなった。
【0025】
上記により決定した本発明に係るasb1遺伝子の塩基配列を配列表の配列番号2(図3、図4)に示し、この塩基配列から推定される蛋白質のアミノ酸配列を配列番号1(図1、図2)に示す。
【0026】
本発明に係るasb1遺伝子のDNAを、プラスミドpET−23b(ノバジェン社)に連結し、組換えベクター(pEAS1)を得た。組換えベクターである該連結DNAを大腸菌BL21(DE3)(ノバジェン社)に形質転換した。アンピシリン含有培地で培養し、アンピシリン耐性株を選択し、得られた形質転換体をエシェリヒア・コリ(Escherichia coli)asb1と命名し、独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センターにFERM P−18360として寄託した。
【0027】
以上の結果よりクローニングした遺伝子断片asb1には、オルニチンN5−オキシゲナーゼがコードされていることが確認できた。またこの遺伝子を用いて、麹菌のフェリクローム又はそのデフェリ体生合成を鉄制限下で高生産あるいは非生産させることが可能であり、用途に応じたフェリクリシン又はデフェリフェリクリシン生産の改変が分子レベルで可能となり、様々な産業分野に応用が可能であることも確認した。
以下、本発明の実施例について述べる。
【0028】
【実施例1】
オルニチンN5−オキシゲナーゼの相同性を利用したasb1遺伝子クローニング
麹菌A.oryzaeのフェリクローム又はそのデフェリ体生合成の第1段階を触媒するオルニチンN5−オキシゲナーゼの遺伝子クローニングを行うために、既にクローニングが報告される他の微生物由来オルニチンN5−オキシゲナーゼのアミノ酸配列保存領域を比較した。現在までにUstilago maydis、Pseudomonas sp. B10, Pseudomonas aeruginosa, Burkholderia cepaciaの4つの株でのクローニングが報告されている。これらの遺伝子のアミノ酸レベルでの相同性を比較した結果、少なくとも3つのアミノ酸配列保存領域を見出した。1つは、▲1▼Ala−Val−Ile−Gly−(Ala or Gly)−Gly−Gln−Ser(Ser or Ala)−(Thr or Ala)−Glu、もう1つは▲2▼Gln−(Val or Ile)−Ser(Pro or Phe)−Leu−Lys−Asp−Leu−Val−(Thr or Ser)−(Leu or Met)−Arg−(Asp or Asn)−Pro、最後に▲3▼Arg−(Ala or Gly)−(Ser or Gly)−Ala−Leu−(Val or Lys)−Pro−(Ser or Ala)−Asp−Asp−(Thr or Ser)−(Gly or Pro)−Phe−Val−Asnである。
【0029】
領域▲1▼のアミノ酸配列は、配列番号3(図5)に示す。同配列において、第1番目のXaaはAla又はGly、第2番目のXaaはSer又はAla、第3番目のXaaはThr又はAlaを表わす。領域▲2▼のアミノ酸配列は、配列番号4(図6)に示す。同配列において、第1番目のXaaはVal又はIle、第2番目のXaaはPro又はPhe、第3番目のXaaはThr又はSer、第4番目のXaaはLeu又はMet、第5番目のXaaはAsp又はAsnを表わす。領域▲3▼のアミノ酸配列は、配列番号5(図7)に示す。同配列において、第1番目のXaaはAla又はGly、第2番目のXaaはSer又はGly、第3番目のXaaはVal又はLys、第4番目のXaaはSer又はAla、第5番目のXaaはThr又はSer、第6番目のXaaはGly又はProを表わす。
【0030】
上記配列▲1▼、▲2▼、▲3▼をもとに、3本の縮重オリゴヌクレオチドプライマーP1、P2、P3を合成した。プライマーP1の塩基配列を配列番号6(図8)に示し、プライマーP2の塩基配列を配列番号7(図9)に示し、プライマーP3の塩基配列を配列番号8(図10)に示す。これらの配列において、n(図中I)はデオキシイノシン残基、sはG又はC、rはG又はA、wはA又はT若しくはU、yはT若しくはU又はCのIUBコードによる縮重塩基を表わす。
【0031】
また、同時に、30℃、4日間鉄制限培地(2%グルコース、0.6%アスパラギン、0.1%リン酸1水素2カリウム、0.1%硫酸マグネシウム、0.04%塩化カルシウム、pH6.0)で液体培養した麹菌A.oryzaeからニッポンジーン社ISOGENを利用して全RNAを抽出した。その全RNAから宝酒造Oligotex−dT30<Super>mRNA purification kitを用いてmRNAを抽出した。得られたmRNA0.5μgをもとにクローンテック社のMarathon cDNA amplification kitにより5′−及び3′−に対応したRACEのライブラリーを構築した。上記縮重プライマーとMarathon cDNA amplification kit付属のAPIプライマー(その塩基配列を配列番号9(図11)に示す)を用いて、A.oryzaeのRACEライブラリーに対して3′−RACEのPCR反応を行った。
【0032】
PCR反応条件は、次のとおりである。
PCR条件
・95℃(1分)、1サイクル
・94℃(5秒)、72℃(3分)、7サイクル
・94℃(5秒)、67℃(3分)、32サイクル
・67℃(4分)、1サイクル
【0033】
反応液をアガロースゲル電気泳動で解析を行った結果、P3プライマーを用いたものについてのみ約800bpのフラグメントの増幅が認められた。本遺伝子増幅産物の塩基配列を決定した結果、確かに上記P3配列と3′末端のポリA付加配列を含んでおり、相同性を検索した結果、Aureobasidium pullulansの推定オキシゲナーゼ及びPseudomonas aeruginosaのオルニチンN5−オキシゲナーゼをコードする遺伝子の順に相同性を示した。
【0034】
【実施例2】
asb1の全塩基配列の決定と相同性検索
上記から得られた部分遺伝子の塩基配列をもとに5′−RACE用、3′−RACE用にプライマーP4、P5を合成した。プライマーP4の塩基配列を配列番号10(図12)に示し、プライマーP5の塩基配列を配列番号11(図13)に示した。
【0035】
上記P4、P5プライマーと、Marathon cDNA amplification kit付属のAPIプライマー(配列番号9(図11))を用いて、A.oryzaeのRACEのライブラリーに対して、5′−RACE、3′−RACEのPCR反応を行った。
【0036】
PCR反応条件は、次のとおりである。
PCR条件
・95℃(1分)、1サイクル
・94℃(5秒)、72℃(3分)、7サイクル
・94℃(5秒)、67℃(3分)、32サイクル
・67℃(4分)、1サイクル
【0037】
増幅されたバンドを切り出し、cDNAの全塩基配列をジデオキシ法を用いて決定した。その結果、本遺伝子は502アミノ酸残基からなることが明らかとなった。プロモーター領域は配列番号2の1から235bp、コーディング領域は配列番号2の236から1807bp、ターミネーター領域は配列番号2の1808から2168bpまでである。イントロンは、1つ含まれており、配列番号2の1108から1173bpまでである。またAureobasidium pullulansの推定オキシゲナーゼとアミノ酸レベルで44%相同性、Pseudomonas aeruginosaのオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質とアミノ酸レベルで34%の相同性を有していた。得られた遺伝子をasb1と命名した。その塩基配列を配列番号2(図3、4)に示し、対応するアミノ酸配列を配列番号1(図1、2)に示した。
【0038】
【実施例3】
asb1遺伝子の大腸菌での大量発現と酵素アッセイ
asb1遺伝子の機能を同定するために、本遺伝子の大腸菌での大量発現を行った。asb1の全長cDNA領域(配列番号2の236から1807bp)をPCRで増幅した。その際、N末端側にNdeI、C末端側にXhoI部位を導入した。本断片をノパジェン社pET−23bベクターのNdeI−XhoI部位へT7プロモーターと正方向にサブクローニングした。本プラスミドasb1大腸菌高発現プラスミドpEAS1(図14)とした。本プラスミドをノパジェン社大腸菌BL21(DE3)へ形質転換後、アンピシリン耐性を示す形質転換体を選択した。得られた形質転換体をEscherichia coli asb1と命名し、これを特許生物寄託センターにFERM P−18360として寄託した。
【0039】
得られた形質転換体を37℃でOD0.6までLB培地で培養後、最後1mMIPTGを加えてさらに30℃で3時間培養した。得られた大腸菌の菌体内蛋白質を100mMリン酸ナトリウムバッファー(pH6)で抽出後、上清に1mMピルビン酸ナトリウム、2mM L−オルニチンを加え、37℃で好気的に約2時間インキュベートした。10%トリクロロ酢酸で反応停止後、遠心上清中のヒドロキシアミンをヨード酸化法(GillamらAnal. Chem., 5:841-844, 1981)に従って定量した。比活性は1分当たりに1nmolのヒドロキシアミンを産生する酵素量を1unitとして、菌体蛋白質mgあたりの生産量を算出し、表1に結果を示した。
【0040】
Figure 0003864303
【0041】
表1に示したように、対照株と比較して有意なオルニチンN5−オキシゲナーゼ活性が認められた。よって、asb1がフェリクローム又はそのデフェリ体生合成の第1段階を触媒するオルニチンN5−オキシゲナーゼをコードすることが明らかとなった。
【0042】
【発明の効果】
本発明により、クローニングした遺伝子断片asb1には、フェリクローム又はそのデフェリ体生合成の第1段階を触媒するオルニチンN5−オキシゲナーゼがコードされていることが確認できた。また、この遺伝子を含有する形質転換体エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)asb1はFERM P−18360として特許生物寄託センターに寄託されているので、asb1遺伝子を保持するプラスミドを抽出することにより適宜取得することができる。このように、本菌株は、Escherichia coli BL21(DE3)を宿主として、プラスミドpET−23bに麹菌Aspergillus oryzaeのオルニチンN5−オキシゲナーゼをコードする遺伝子asb1を挿入したプラスミドを含有している。本プラスミドはasb1遺伝子を用いた種々の応用へ遺伝子を供給できる。
【0043】
したがって、このプラスミドからasb1遺伝子を単離し、麹菌高発現プロモーター下流に接続した大腸菌形質転換プラスミドを用いて、麹菌をエレクトロポレーション法、プロトプラスト−ポリエチレングリコール法等常法にしたがって形質転換してフェリクリシン又はデフェリフェリクリシン高生産株を得ることができ、フェリクリシン又はデフェリフェリクリシンを大量生産することが可能となり、また、asb1遺伝子を破壊することによってフェリクリシン又はデフェリフェリクリシンの生産を抑制ないし防止した形質転換麹菌を得ることができ、例えば、清酒醸造において着色を抑制し、品質の劣化防止に利用することができる。
【0044】
このように、この遺伝子を用いて、麹菌のフェリクローム又はそのデフェリ体生合成を鉄制限下で高生産あるいは非生産させることが可能であり、用途に応じたフェリクローム又はそのデフェリ体生産の改変が分子レベルで可能となり、様々な産業分野に応用が可能であることも確認した。
【0045】
【配列表】
Figure 0003864303
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【図面の簡単な説明】
【図1】オルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質のアミノ酸配列を示す。
【図2】同上続きを示す。
【図3】本オルニチンN5−オキシゲナーゼ遺伝子の塩基配列を示す。
【図4】同上続きを示す。
【図5】保存領域▲1▼のアミノ酸配列を示す。
【図6】保存領域▲2▼のアミノ酸配列を示す。
【図7】保存領域▲3▼のアミノ酸配列を示す。
【図8】プライマーP1を示す。配列中、Iはデオキシイノシン残基、SはG又はC、WはA又はT若しくはU、RはA又はGを示す。
【図9】プライマーP2を示す。配列中、Iはデオキシイノシン残基、YはT若しくはU又はC、RはA又はG、WはA又はT若しくはU、SはG又はC、をそれぞれ示す。
【図10】プライマーP3を示す。配列中、Iはデオキシイノシン残基、SはG又はC、YはT若しくはU又はC、RはA又はG、WはA又はT若しくはU、をそれぞれ示す。
【図11】APIプライマーを示す。
【図12】プライマーP4を示す。
【図13】プライマーP5を示す。
【図14】asb1遺伝子の大腸菌発現プラスミドpEAS1の制限酵素地図を示す。

Claims (9)

  1. 配列表の配列番号1に示すアミノ酸配列を有する、フェリクローム又はそのデフェリ体生合成に関与するオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質。
  2. 配列番号2の塩基配列で示される、請求項1に記載の蛋白質をコードする遺伝子のDNA。
  3. 請求項2に記載のDNAの内、少なくともコーディング領域を含んでなる組換えベクター。
  4. 請求項3に記載の組換えベクターが組換えベクターpEAS1であること、を特徴とする組換えベクター
  5. 請求項3又は4に記載の組換えベクターを挿入してなる形質転換体。
  6. 請求項5に記載の形質転換体が形質転換体、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)asb1(FERM P−18360)であること、を特徴とする形質転換体
  7. 請求項3又は4に記載の組換えベクターを含む組換え麹菌。
  8. 請求項2に記載のDNAを導入してなる麹菌において、フェリクローム又はそのデフェリ体生合成に関与するオルニチンN5−オキシゲナーゼ蛋白質を生産させることによってフェリクローム又はそのデフェリ体高生産麹菌を育種する方法。
  9. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の形質転換体を培養すること、を特徴とするフェリクローム又はそのデフェリ体を大量生産させる方法。
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