JP3863392B2 - 皮膜形成化粧品組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷水に対して良好な耐性を有し且つ熱水で除去可能な皮膜を得るための、化粧品組成物中における熱転移剤(thermal transition agent)の使用に関する。本発明はまた、疎水性皮膜形成ポリマー及び熱転移剤を含む、皮膚、まつげ、眉、毛髪及び爪等のケラチン物質、特にヒトのケラチン物質のための、メイクアップ又は美容ケア組成物に関し、また、ケラチン物質のための美容ケア又はメイクアップ方法に関する。
【0002】
前記組成物は、マスカラ、アイライナー、リップ用製品、ほお紅、アイシャドウ、ファンデーション、ボディ用メイクアップ製品、コンシーラー製品、ネイル用製品、抗日焼け組成物、皮膚着色組成物又はスキンケア製品の形態であってよい。本発明は、特に、マスカラに関する。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
界面活性剤を含む、水中ワックス型エマルションの形態のマスカラ組成物は、文献WO-A-95/15741より既知である。しかしながら、これらの組成物を用いて得られるメイクアップ皮膜は、良好な耐水性を示さないし、また、該皮膜を水と接触させたとき、例えば入浴時又はシャワー時に、摩耗や目の回りへの拡散によって分解する。該皮膜の摩耗は、そのメイクアップの色の強度に実質的な減少を生じ、その結果、消費者は、マスカラを新たに塗布し直すことを強いられる。該皮膜の塗布に関して、これは、メイクアップが塗布される領域に非常に見苦しい光輪(aureole)を生じる。涙と汗もまた、これらの欠点を引き起こす。
【0004】
メイクアップの耐水性を助長するために、文献US-A-4 423 031から、水性分散液中でのアクリルポリマーの使用が既知である。しかしながら、そのマスカラは、除去することが困難であり、且つ、油又は有機溶媒をベースとする特別なメイクアップ除去剤を必要とする。現在、これらのメイクアップ除去剤は目を刺激し、それらは特に刺すような痛みを引き起こし、又は、目の上に膜を残し、あるいは、目の周囲の皮膚(まぶた)深いな脂っぽい皮膜の残留物を残すことがある。
【0005】
これらの特別なメイクアップ除去剤の使用を避けるために、文献WO-A-96/33690に開示されるように、水不溶性ポリマーと水溶性皮膜形成ポリマーとを含むマスカラを提案することによって、石けんと水を使用することが可能である。しかしながら、石けんの使用は、目に対して、刺すような痛み又は膜の付着を引き起こすために、目の不快感を引き起こすことがある。石けんはまた、そのメイクアップの皮膜を溶解させ、それが目の周囲に拡散して、見苦しい光輪(aureoles)と皮膚の汚れを生じる。
【0006】
熱水、いわゆる35℃以上、特に35℃から50℃の範囲の温度(大気圧で測定した温度)の水の使用は、これまでに既知のメイクアップ除去剤の欠点を回避することを可能にするが、前に記載した冷水に耐性のあるマスカラは、熱水では除去できない。
【0007】
このように、本発明の目的は、熱水で除去することができ、その一方で良好な冷水耐性を同時に備えた化粧品組成物を提案することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明者は、そのような組成物が、疎水性皮膜形成ポリマーと特定の熱転移剤とを用いて得ることができることを発見した。該組成物をケラチン物質、特にまつげに塗布した後、得られたメイクアップは、例えば入浴時に、及び/又は、涙及び/又は汗に対して、冷水、いわゆる30℃以下の温度(大気圧で測定した温度)の水に対する良好な耐性を示す。該メイクアップは、熱水で、特にコットンウール又はガーゼを用いて、容易に除去される:該メイクアップは、そのまつげから容易に分離し、且つ、断片化されることなく(シース(sheath)の形で)あるいは断片又は破片の形でまつげから取り除かれる。このようにして除去されたメイクアップは皮膚上に拡散せず、これが目の周辺における光輪の形成を避け:皮膚は、該メイクアップを除去したときに汚れず、きれいなままである。該メイクアップは、熱水、特に石けん等の洗浄剤を含まない熱水を用いて非常に簡単に除去される。そのメイクアップ除去に関して、用いられる熱水は、35℃以上、特に約35℃から50℃の範囲の温度にしたタップ水、脱塩水又はミネラル水であってよい。
【0009】
さらに、本発明の目的は、ケラチン物質に塗布され且つ熱水で除去され得る皮膜を得るための、生理学的に許容可能な媒体を含む組成物中における、疎水性皮膜形成ポリマー及び熱転移剤の使用であり、前記熱転移剤は、25℃から80℃の温度範囲内で選択される転移温度Ttで状態変化することができ、また、前記転移温度未満の温度に維持された水中においては不溶性である。
【0010】
本発明の目的はまた、生理学的に許容可能な媒体中に、その組成物の総重量に対して少なくとも5重量%の第一の疎水性皮膜形成ポリマー、及び、25℃から80℃の温度範囲内で選択される転移温度Ttで状態変化することができ且つ前記転移温度未満の温度に維持された水中においては不溶性である少なくとも1つの熱転移剤を含む組成物である。
【0011】
本発明の他の目的は、生理学的に許容可能な媒体中に、少なくとも1つの第一の疎水性皮膜形成ポリマー、及び、25℃から80℃の範囲の融点と5以上のヒドロキシル数とを有する少なくとも1つの第二のポリマーを含む組成物である。
【0012】
本発明の目的はまた、ケラチン物質に対する、上記のような組成物の塗布を含む、ケラチン物質のための美容ケア又はメイクアップ方法である。
【0013】
本発明の目的はまた、ケラチン物質に塗布された、冷水に耐性である及び/又は熱水で除去され得る皮膜を得るための、ケラチン物質のための美容ケア又はメイクアップ組成物における、第一の疎水性皮膜形成ポリマー、及び、25℃から80℃の範囲の融点と5以上のヒドロキシル数とを有する第二のポリマーの使用である。
【0014】
本発明の目的はまた、上述のような組成物でメイクアップされたケラチン物質からメイクアップを除去するための美容方法であって、前記メイクアップされたケラチン物質を35℃以上の温度に維持された熱水ですすぎ洗いする少なくとも1つの工程を含む。
【0015】
表現「生理学的に許容可能な」とは、化粧品媒体等の、ケラチン物質に適合する媒体を意味していると解される。
【0016】
有利には、本発明の組成物は、乳化剤(界面活性剤)をほとんど含まないかあるいは乳化剤を全く含まず、特に、該組成物の総重量に対して0.5重量%未満の量である。そして、該組成物は冷水に対する良好な耐性を有する。
【0017】
用語「乳化剤」は、10以上のHLB(親水性−親油性バランス)を有する非イオン性両親媒性化合物、及び、その親水性部分に、50g/mol以上のモル質量を有する対イオン(counterion)を含むイオン性両親媒性化合物から選択される全ての両親媒性化合物を意味する。
【0018】
熱水を用いたメイクアップ除去は、25℃から80℃、好ましくは30℃から60℃、の温度範囲内で選択される温度Ttで状態変化する熱転移剤を用いることによって得られる。
【0019】
その熱転移温度Tt以上では、その状態変化後の前記転移剤は、その皮膜の水感受性を高め:そのメイクアップ皮膜は、熱水との接触させ、例えば、指、もしくは布又はコットンウールを用いてそれを拭うことによってもろくなり、該皮膜は容易に分解するか又はその支持体から分離する。
【0020】
用語「水溶性」とは、1重量%より多くまで溶解可能な化合物を意味する。
【0021】
前記状態変化は、原子配置の変化又は原子イオン化の変化、あるいは原子の凝集における変化であってよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施態様として、前記状態変化は、固体状態から液体状態への(溶融による)変化であってよい。前記熱転移剤は、25℃から80℃、好ましくは30℃から60℃の範囲の融点を有する化合物、特に結晶性又は半結晶性化合物であってよい。この融点は、示差走査熱量測定装置(D.S.C.)を用いて測定することができる。使用可能な結晶性化合物は、ポリエチレンワックスであり、特に、Petrolite社によって「Performalene 400」の名称で販売される製品等の、400以上の分子量を有するポリエチレンワックスである。
【0023】
本発明の第二の実施態様として、前記状態変化は、熱水を供給することによる、会合状態から解離状態への変化であってよい。特に、その状態変化は、水和によって引き起こされて、前記転移剤の解離を生じる。
【0024】
有利には、前記熱転移剤は、5以上(特に、5から300)のヒドロキシル数、好ましくは25以上(特に、25から200)のヒドロキシル数を有する化合物、特にポリマーであってよい。その結果、前記熱転移剤は、乳化剤を用いることなく、水中に容易に分散することができる。
【0025】
前記5以上のヒドロキシル数を備えたポリマーは、好ましくは、10,000以下の重量平均分子量を有し、該重量平均分子量は、特に、500から5000の範囲であってよい。
【0026】
表現「化合物のヒドロキシル数」とは、アセチル化化合物1mgの加水分解後に放出される酢酸を中和するのに必要とされる、mgで表される水酸化カリウム(KOH)の量を意味する。
【0027】
特に、前記熱転移剤は、ポリカプロラクトンであってよい。そのポリカプロラクトンは、ε−カプロラクトンホモポリマーから選択されてよい。その単独重合は、ジオールによっで開始してよく、特に、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール又はネオペンチルグリコール等の、2から10の原子を含むジオールによって開始してよい。
【0028】
例えば、Solvay社のCapa(登録商標)240、223、222、217、215、212、210及び205、及び、Union Carbide社のPCL-300及びPCL-700の名称で販売されるポリカプロラクトンが使用可能である。
【0029】
前記熱転移剤は、その組成物の総重量に対して、0.1重量%から30重量%、好ましくは0.5重量%から25重量%、さらに好ましくは1重量%から20重量%、さらには3重量%から15重量%の範囲の含量で組成物中に存在してよい。
【0030】
本発明の組成物の多様な実施態様の1つとして、前記皮膜形成ポリマー及び前記熱転移剤は1つの同じ化合物であってよい。
【0031】
本発明では、前記組成物は、同様に、第一の疎水性皮膜形成ポリマーとしても知られる疎水性皮膜形成ポリマーを含む。
【0032】
本出願において、用語「皮膜形成ポリマー」は、それ自身で又は皮膜形成助剤の存在下で、支持体、特にケラチン物質に付着する、連続した皮膜を形成することができるポリマーを意味する。
【0033】
用語「疎水性ポリマー」は、25℃の水中において1重量%未満の溶解度を有するポリマーを意味する。
【0034】
第一の疎水性皮膜形成ポリマーは、合成ポリマー、特にフリーラジカルポリマー又は重縮合物、及び、天然由来のポリマー、及びそれらの混合物から選択してよい。
【0035】
用語「フリーラジカル皮膜形成ポリマー」は、不飽和、特にエチレン性不飽和を含むモノマーの重合によって得られるポリマーを意味する(重縮合物とは異なる)。
【0036】
フリーラジカルタイプの皮膜形成ポリマーは、特にビニルポリマー又はコポリマー、特にアクリルポリマーであってよい。
【0037】
前記ビニル皮膜形成ポリマーは、少なくとも1つの酸性基及び/又はこれらの酸モノマーのエステル及び/又はこれらの酸モノマーのアミドを含む、エチレン性不飽和を有するモノマーの重合から得ることができる。
【0038】
酸性基を有するモノマーとして、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸又はイタコン酸等の、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸を用いることが可能である。好ましくはアクリル酸(メタクリル酸)及びクロトン酸が用いられ、さらに好ましくはアクリル酸(メタクリル酸)が用いられる。
【0039】
前記酸モノマーのエステルは、有利には、アクリル酸(メタクリル酸)エステル(アクリレート(メタクリレート)ともいわれる)から選択され、該アクリレート(メタクリレート)は、特にC1−C30アルキル、好ましくはC1−C20アルキル、特にC6−C10アルキルである、特にアルキルアクリレート(メタクリレート)であり、該アルキルは線状、分枝状又は環状であり、及び、ヒドロキシアルキルアクリレート(メタクリレート)、特にC2−C6ヒドロキシアルキルである。
【0040】
アルキルアクリレート(メタクリレート)としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート及びシクロヘキシルアクリレート(メタクリレート)を挙げることができる。
【0041】
ヒドロキシアルキルアクリレート(メタクリレート)としては、ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート及び2−ヒドロキシプロピルメタクリレートを挙げることができる。
【0042】
アリールアクリレート(メタクリレート)としては、ベンジルアクリレート及びフェニルアクリレートを挙げることができる。
【0043】
特に好ましいアクリル酸(メタクリル酸)エステルは前記アルキルアクリレート(メタクリレート)である。
【0044】
本発明では、前記エステルのアルキル基は、フッ素化又は過フッ素化されてよい。つまり、該アルキル基の水素原子の一部又は全部がフッ素原子で置き換えられてよい。
【0045】
酸モノマーのアミドの例としては、アクリルアミド(メタクリルアミド)、特にN−アルキルアクリルアミド(メタクリルアミド)、特にC1−C20アルキルのものを挙げることができる。N−アルキルアクリルアミド(メタクリルアミド)としては、N−エチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド及びN−ウンデシルアクリルアミドを挙げることができる。
【0046】
前記ビニル皮膜形成ポリマーはまた、ビニルエステル、オレフィン(フルオロオレフィンを含む)、ビニルエーテル及びスチレンモノマーから選択される少なくとも1つのモノマーの単独重合又は共重合から得てもよい。特に、これらのモノマーは、上述のような、酸モノマー及び/又はそれらのエステル及び/又はそれらのアミドと重合することができる。
【0047】
ビニルエステルの例としては、酢酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、ピバル酸ビニル、安息香酸ビニル及びt−ブチル安息香酸ビニルを挙げることができる。
【0048】
オレフィンとしては、エチレン;プロピレン;ブテン;イソブテン;オクテン;オクタデセン;テトラフルオロエチレン、ビニリデンフルオライド、ヘキサフルオロエチレン又はクロロトリフルオロエチレン等の多フッ化オレフィンを挙げることができる。
【0049】
スチレンモノマーとしては、スチレン及びα−メチルスチレンを挙げることができる。
【0050】
与えられたモノマーのリストは制限するものではなく、また、アクリル及びビニルモノマーのカテゴリーに入る、当業者に既知の全てのモノマー(シリコーン鎖で修飾されたモノマーを含む)を用いることができる。
【0051】
皮膜形成ポリマーとして用いてよい重縮合物としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は両性のポリウレタン、ポリウレタン−アクリル、ポリウレタン−ポリビニルピロリドン、ポリエステル−ポリウレタン、ポリエーテル−ポリウレタン、ポリウレア及びポリウレア/ポリウレタン、及びそれらの混合物を挙げることができる。
【0052】
前記皮膜形成ポリウレタンは、例えば、
−脂肪族及び/又は脂環式及び/又は芳香族ポリエステル由来の、少なくとも1つの配列、及び/又は、
−少なくとも1つの分枝状又は非分枝状シリコーン配列、例えばポリジメチルシロキサン又はポリメチルフェニルシロキサン、及び/又は、
−フッ化基を含む、少なくとも1つの配列
を単独又は混合物として含む、脂肪族、脂環式又は芳香族のポリウレタン、ポリウレア/ウレタン、又はポリウレアコポリマーであってよい。
【0053】
皮膜形成重縮合物としては、ポリエステル、ポリエステルアミド、脂肪鎖ポリエステル、ポリアミド及びエポキシエステル樹脂、ホルムアルデヒドとアリールスルホンアミドとの縮合から得られる樹脂、及びアリールスルホンアミド−エポキシ樹脂を挙げることができる。
【0054】
前記ポリエステルは、既知の手法で、ジカルボン酸と、ポリオール、特にジオールとの重縮合によって得ることができる。
【0055】
前記ジカルボン酸は、脂肪族、脂環式又は芳香族であってよい。そのような酸の例としては:シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、ドデカン二酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸又は2,6−ナフタレンジカルボン酸を挙げることができる。これらのジカルボン酸モノマーは、単独で、又は、少なくとも2種のジカルボン酸モノマーの組み合わせとして用いることができる。これらのモノマーで、優先的に選択されるのは、フタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸である。
【0056】
前記ジオールは、脂肪族、脂環式および芳香族ジオールから選択することができる。用いられるジオールは、好ましくは:エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、シクロヘキサンジメタノール及び4−ブタンジオールから選択される。使用可能な他のポリオールは、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール及びトリメチロールプロパンである。
【0057】
前記ポリエステルアミドは、前記ポリエステルと同様の手法で、二酸と、ジアミン又はアミノアルコールとの重縮合によって得ることができる。使用可能なジアミンは、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、メタ−フェニレンジアミン及びパラ−フェニレンジアミンを含む。用いてよいアミノアルコールは、モノエタノールアミンである。
【0058】
前記ポリエステルはまた、少なくとも1つの-SO3M基を有する少なくとも1つのモノマーも含み、ここで、Mは、水素原子、アンモニウムイオンNH4 +、又は、例えばNa+、Li+、K+、Mg2+、Ca2+、Cu2+、Fe2+又はFe3+イオン等の金属イオンを表す。-SO3M基等を含む二官能性芳香族モノマーが、特に、使用可能である。
【0059】
上述のような、-SO3M基も含む二官能性芳香族モノマーの芳香族核は、例えば、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、オキシビフェニル、スルホニルビフェニル及びメチレンビフェニル核から選択してよい。-SO3M基も含む二官能性芳香族モノマーの例として挙げることができるのは:スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸を含む。
【0060】
本発明の目的である組成物においては、イソフタレート/スルホイソフタレートをベースとするコポリマーを用いることが好ましく、さらには、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸又はスルホイソフタル酸の縮合によって得られるコポリマーを用いることが好ましい。そのようなポリマーは、例えば、Eastman Chemical Products社によって、Eastman AQの商標名で販売されている。
【0061】
合成疎水性ポリマーは、例えばポリオルガノポリシロキサン等のシリコーンポリマーであってもよい。
【0062】
前記天然由来のポリマーは、任意に修飾され、セラック樹脂;サンダラックガム;ダンマル樹脂;エレミガム;コーパル樹脂;ニトロセルロース、酢酸セルロース、アセト酪酸セルロース、アセトプロピオン酸セルロース又はエチルセルロース等のセルロースポリマー、及びそれらの混合物から選択することができる。
【0063】
本発明の第一の実施態様の変形として、第一のポリマーは、水性媒体中に分散した粒子の形態で存在することができる。「水性分散物中の粒子の形態のポリマー」との表現は、一般的に、ラテックス又は擬似ラテックスとして既知であり、水、及び、任意に水溶性化合物とを含む相を意味し、該相の中に、該ポリマーが、粒子の形態で直接分散する。
【0064】
前記水性分散物中のポリマー粒子のサイズは、10nmから500nm、好ましくは20nmから300nmであってよい。
【0065】
前記水性媒体は、本質的に水からなるものであってよく、又は、水と、例えば1から5の炭素原子を含む低級モノアルコール、2から8の炭素原子を含むグリコール、C3−C4ケトン又はC2−C4アルデヒド等の、水混和性溶媒との混合物を含んでもよい。実際に、それは、該組成物の総重量に対して、5重量%から94.9重量%を示す。
【0066】
使用可能な、水性分散物中の皮膜形成ポリマーは、Zeneca社のNeocryl XK-90(登録商標)、Neocryl A-1070(登録商標)、Neocryl A-1090(登録商標)、Neocryl BT-62(登録商標)、Neocryl A-1079(登録商標)及びNeocryl A-523(登録商標)、Dow Chemichal社のDow Latex 432(登録商標)の名称で販売されるアクリルポリマー;又は、Goodrich社の「Avalure UR-405(登録商標)」、「Avalure UR-410(登録商標)」、「Avalure UR-425(登録商標)」及び「Sancure 2060(登録商標)」の名称で販売されるプリエステル−ポリウレタン、Goodrich社の「Sancure 878(登録商標)」及び「Avalure UR-450(登録商標)」及びICI社の「Neorez R-970(登録商標)」の名称で販売されるポリエーテル−ポリウレタン、及び、Zeneca社の「Neorez R-989(登録商標)」の名称で販売されるポリウレタン−アクリル等のポリウレタンを含む。
【0067】
また、これらのポリマーが水性分散物中の粒子の形態を保つようにその組成物のpHを調節することを確実にするよう注意しながら、「アルカリ−可溶性」ポリマーを用いることもできる。
【0068】
本発明の組成物は、前記皮膜形成ポリマーの粒子による皮膜の形成を促進する皮膜形成助剤を含むことができる。そのような皮膜形成剤は、望ましい機能を実現可能であるとして当業者に既知の全ての化合物から選択することができ、また、特に可塑剤及び合着剤(coalescers)から選択することができる。
【0069】
本発明の第二の実施態様の変形として、第一の皮膜形成ポリマーは、液体脂肪相中に分散した表面安定化粒子の形態で存在することができる。該液体脂肪相中に分散した第一の皮膜形成ポリマーの粒子サイズは、10nmから500nm、好ましくは20nmから300nmの範囲であってよい。
【0070】
好ましくは、前記液体脂肪相は、任意に不揮発性液体脂肪相と混合された、揮発性の液体脂肪相を含む。
【0071】
「揮発性脂肪相」の表現は、1時間未満で皮膚から蒸発することができる全ての非水性媒体を意味する。この揮発性相は、特に、室温及び大気圧下で、10-3から300mmHg(0.13Paから40,000Pa)の範囲の蒸気圧を有する油を含む。
【0072】
前記ポリマーが分散する前記液体脂肪相は、特に、鉱物、動物、植物又は合成由来の油;炭素ベースの油;炭化水素油;フルオロ油;及び/又はシリコーン油から、単独又は混合物として選択される、生理学的に許容可能な、特に化粧品に許容可能な油からなることができ、但し、それらは均一且つ安定な混合物を形成し、また、意図される使用に適合するという条件である。
【0073】
組成物中の全ての液体脂肪相は、該組成物の総重量に対して5重量%から98重量%、好ましくは20重量%から85重量%、を占めることができる。前記不揮発性部分は、該組成物の総重量に対して、0から80重量%(特に0.1重量%から80重量%)、さらに好ましくは1重量%から50重量%を占めることができる。
【0074】
本発明に使用可能な液体脂肪相としては、脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級脂肪アルコール、ポリジメチルシロキサン(PDMSs)であって、フェニルトリメチコーンのように任意にフェニル化された、又は、フッ素化されていてよい脂肪族及び/又は芳香族基で任意に置換された、又は、ヒドロキシル、チオール及び/又はアミン基等の官能基によって任意に置換されたもの;脂肪酸、脂肪アルコール又はポリオキシアルキレンで修飾されたポリシロキサン、フルオロシリコーン及び過フッ化油を挙げることができる。
【0075】
有利には、室温で揮発性である1つ以上の油を用いることができる。これらの油が蒸発した後、非粘着性の柔軟な皮膜を形成する析出物が得られる。これらの揮発性油はまた、まつげ等のケラチン繊維に対する前記組成物の塗布を容易にする。
【0076】
これらの揮発性油は、任意に、シリコーン鎖の末端又はその鎖のペンダントにアルキル又はアルコキシ基を含む、炭化水素ベースの油又はシリコーン油が可能である。
【0077】
本発明で使用可能な揮発性油としては、2から7のケイ素原子を含む線状又は環状シリコーンを挙げることができ、これらのシリコーンは、任意に、1から10の炭素原子を含有するアルキル又はアルコキシ基を含む。特に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ヘキサデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン及びヘプタメチルオクチルトリシロキサンを挙げることができる。
【0078】
炭化水素ベースの揮発性油として、Isopars及びPermetyls等のC8−C16イソパラフィン、特にイソドデカンを挙げることができる。
【0079】
これらの揮発性油は、組成物の総重量に対して5から94.9%、さらに好ましくは20から85%の範囲の含量で該組成物中に存在することができる。
【0080】
本発明の特に好ましい1つの実施態様では、前記液体脂肪相は:
−Hansen溶解度スペースによる、17(MPa)1/2未満の包括的溶解パラメーター(global solubility parameter)を有する非水性液体化合物、又は
−Hansen溶解度スペースによる、20(MPa)1/2以下の包括的溶解パラメーターを有するモノアルコール、又は
−それらの混合物
を含む群から選択される。
【0081】
前記Hansen溶解度スペースによる包括的溶解パラメーターδ globalは、書籍「Polymer Handbook」第3版、チャプターVII、519−559頁の中で、Eric A. Grulkeによって、論文「Solubility parameter values」に、関係:
δ= (dD 2 + dp 2 + dH 2)1/2
[式中、
−dDは、分子衝突の間に誘発された双極子の形成から生じるLondon 分散力を特徴づけ、
−dpは、永久双極子間のDebye 相互作用力を特徴づけ、
−dHは、特定の相互作用の力(水素結合、酸/塩基結合、供与体/受容体結合等)を特徴づける]
によって定義される。そのHansenによる三次溶解度スペースにおける溶媒の定義は、C. M. Hansenによる論文: “The three-dimentional solubility parameters”, J. Paint Technol. 39, 105 (1967)に記載される。
【0082】
前記液体脂肪相に使用可能な油は、例えば、特許出願EP-A-749 747に挙げられている。使用可能な非水性媒体はまた、L.V.M.H.からの文献EP-A-2 710 646に開示されるものである。
【0083】
前記非水性媒体の選択は、当業者によって、そのポリマーを構成するモノマーの性質及び/又は安定化剤の性質に基づいて、以下に示すように行われる。
【0084】
前記ポリマー分散物は、文献EP-A-749 747に開示されるように製造される。重合は、分散物中で、該ポリマーのいわゆる沈殿によってそれが形成されるように、形成された粒子を安定化剤を用いて保護しながら、行われてよい。
【0085】
前記ポリマー粒子は、ブロックポリマー、グラフトポリマー及び/又はランダムポリマーの単独又は混合物であってよい安定化剤の手段によって、表面安定化される。
【0086】
前記グラフトポリマーとしては、炭化水素ベース鎖とグラフトしたシリコーンポリマー;シリコーン鎖とグラフトした炭化水素ベースポリマーを挙げることができる。
【0087】
コポリマーも適切であり、これは、グラフトコポリマー、例えばポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)タイプの可溶性グラフトを有するポリアクリルタイプの不溶性骨格を有するグラフトコポリマーである。
【0088】
ポリオルガノシロキサンタイプの少なくとも1つのブロックと、フリーラジカルポリマーの少なくとも1つのブロックとを含むグラフトブロックコポリマー又はブロックコポリマー、例えば特に前記非水性媒体がシリコーン媒体であるときに用いられてよいアクリル/シリコーンタイプのグラフトコポリマー、もまた用いてよい。
【0089】
前記安定化剤はまた、ポリオルガノシロキサンタイプの少なくとも1つのブロックと、ポリエーテルの少なくとも1つのブロックとを含むグラフトブロックコポリマー又はブロックコポリマーから選択される。前記ポリオルガノポリシロキサンブロックは、特に、ポリジメチルシロキサン又はポリ(C2-C18)アルキルメチルシロキサンであってよく;前記ポリエーテルブロックは、ポリ(C2-C18)アルキレン、特にポリオキシエチレン及び/又はポリオキシプロピレンであってよい。特に、ジメチコーンコポリオール又は(C2-C18)アルキルメチコーンコポリオールを用いることができる。例えば、Dow Corning社から「Dow Corning 3225C」の名称で販売されるジメチコーンコポリオール又はジメチコーンコポリオール、又は、Dow Corning社から「Dow Corning Q2-5200」の名称で販売されるラウリルメチコーンを用いることができる。
【0090】
使用可能なグラフトブロックコポリマー又はブロックコポリマーは、1つ以上の任意に共役したエチレン性結合、例えばエチレン、ブタジエン又はイソプレン、を含む少なくとも1つのエチレン性モノマーの重合から得られる少なくとも1つのブロックと、スチレンポリマーの少なくとも1つのブロックとを含むコポリマーを含む。該エチレン性モノマーが、複数の、任意に共役したエチレン性結合を含むとき、重合後に残ったエチレン性不飽和は、通常、水素化される。このように、既知の手法において、イソプレンの重合は、水素化後、エチレン−プロピレンブロックの形成をもたらし、また、ブタジエンの重合は、水素化後、エチレン−ブチレンブロックの形成をもたらす。これらのブロックコポリマーとしては、BASFによって「Luvitol HSB」の名称で販売されるもの等のポリスチレン/ポリイソプレン又はポリスチレン/ポリブタジエン、Shell Chemical Co.によって「Kraton」の名称で販売されるもの等のポリスチレン/コポリ(エチレン−プロピレン)タイプ、又は、ポリスチレン/コポリ(エチレン−ブチレン)タイプ等の、「ジブロック(diblock)」又は「トリブロック(triblock)」タイプのコポリマーを挙げることができる。
【0091】
エチレン又はイソブチレン等の少なくとも1つのエチレン性モノマーの重合から得られる少なくとも1つのブロックと、メチルメタクリレート等の、アクリルポリマーの少なくとも1つのブロックとを含むグラフトブロックコポリマー又はブロックコポリマーとして、ポリ(メチルメタクリレート)骨格及びポリイソブチレングラフトを含む、ポリ(メチルメタクリレート)/ポリイソブチレンのジブロック又はトリブロックコポリマー又はグラフトコポリマーを挙げることができる。
【0092】
少なくとも1つのエチレン性モノマーと、C2-C18ポリオキシアルキレン、特にポリオキシエチレン及び/又はポリオキシプロピレン等のポリエーテルの少なくとも1つのブロックとの重合から得られる少なくとも1つのブロックを含むグラフトブロックコポリマー又はブロックコポリマーとして、ポリオキシエチレン/ポリブタジエン又はポリオキシエチレン/ポリイソブチレンのジブロック又はトリブロックコポリマーを挙げることができる。
【0093】
C1-C4アルキルアクリレート(メタクリレート)及びC8-C30アルキルアクリレート(メタクリレート)のコポリマーを用いることも可能である。特に、ステアリルメタクリレート/メチルメタクリレートコポリマーを挙げることができる。
【0094】
この場合、好ましくは、それから、よりよい界面活性を有するように、グラフトポリマー又はブロックポリマーを安定化剤として用いる。この理由は、合成の溶媒に不溶性であるブロック又はグラフトが、その粒子表面に、優れた適用範囲をもたらすからである。
【0095】
前記脂肪相が少なくとも1つのシリコーン油を含むとき、前記安定化剤は、好ましくは、ポリオルガノシロキサンタイプの少なくとも1つのブロックと、フリーラジカルポリマー又はポリエーテル又はポリエステルの少なくとも1つのブロック(例えば、ポリオキシ(C2-C18)アルキレンブロック、特にポリオキシプロピレン化及び/又はポリオキシエチレン化ブロック)とを含むグラフトブロックコポリマー又はブロックコポリマーからなる群から選択される。
【0096】
前記脂肪相がシリコーン油を含まないとき、前記安定化剤は、好ましくは:
−(a) ポリオルガノシロキサンタイプの少なくとも1つのブロックと、フリーラジカルポリマー又はポリエーテル又はポリエステルの少なくとも1つのブロックとを含む、グラフトブロックコポリマー又はブロックコポリマー、
−(b)C1-C4アルキルアクリレート又はメタクリレート及びC8-C30アルキルアクリレート又はメタクリレートのコポリマー、
−(c) 共役したエチレン性結合を含む少なくとも1つのエチレン性モノマーの重合から得られる少なくとも1つのブロックと、
ポリエーテル又はポリエステル、又はそれらの混合物のビニル又はアクリルポリマーの少なくとも1つのブロックとを含む、グラフトブロックコポリマー又はブロックコポリマー
からなる群から選択される。
【0097】
ジブロックポリマーは、好ましくは安定化剤として用いられる。
【0098】
本発明の第三の実施態様の変形として、前記第一の皮膜形成ポリマーは、上述のような液体脂肪相中に溶解した形態で存在することができ、それは、脂溶性ポリマーとも称される。
【0099】
脂溶性ポリマーの例としては、式(I):
【化1】
Figure 0003863392
[式中:
−R1は、1から19の炭素原子を含む、線状又は分枝状飽和炭化水素ベースの鎖を表し;
−R2は:
a) -O-CO-R4 (式中、R4はR1と同じ意味を有するが、同じコポリマーにおいてはR1と異なる)、
b) -CH2-R5 (式中、R5は、5から25の炭素原子を含む、線状又は分枝状飽和炭化水素ベースの鎖を表す)、
c) -O-R6 (式中、R6は、2から18の炭素原子を含む、飽和炭化水素ベースの鎖を表す)
d) -CH2-O-CO-R7 (式中、R7は、1から19の炭素原子を含む、線状又は分枝状飽和炭化水素ベースの鎖を表す)
からなる群から選択される基を表し、
−R3は、R2がa)、 b)又は c)を表すときは水素原子を表し、又は、R2が基d)を表すときはメチル基を表し、前記コポリマーは、その単位中で前記飽和又は分枝状炭化水素ベースの鎖が少なくとも7の炭素原子を含む、単位(Ia)又は単位(Ib)から誘導される少なくとも1つのモノマーの少なくとも15重量%から構成される必要がある]
に相当するポリマーを挙げることができる。
【0100】
式(I)のコポリマーは、少なくとも1つのビニルエステル(単位Iaに相当)と、少なくとも1つの他のモノマー(単位Ibに相当)との共重合から得られ、該他のモノマーは、α−オレフィン、アルキルビニルエーテル、又は、アリル又はメタリルエステルであってよい。
【0101】
前記単位(Ib)において、R2が、上述したような基-CH2-R5、-O-R6又は-CH2-O-CO-R7から選択されるとき、式(I)のコポリマーは、50mol%から95mol%の少なくとも1つの単位(Ia)と、5mol%から50mol%の少なくとも1つの単位(Ib)とからなってよい。
【0102】
式(I)のコポリマーはまた、少なくとも1つのビニルエステルと、その第一のエステルとは異なる少なくとも1つの他のビニルエステルとの共重合から得ることもできる。この場合、これらのコポリマーは、10mol%から90mol%の少なくとも1つの単位(Ia)と、10mol%から90mol%の少なくとも1つの単位(Ib)とからなってよく、ここで、R2は基-O-CO-R4を表す。
【0103】
式(Ia)の単位、又は、R2=-O-CO-R4である式(Ib)の単位をもたらすビニルエステルとしては、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブタノエート、ビニルオクタノエート、ビニルデカノエート、ビニルラウレート、ビニルステアレート、ビニルイソステアレート、ビニル2,2−ジメチルオクタノエート及びビニルジメチルプロピオネートを挙げることができる。
【0104】
R2=-CH2-R5である式(Ib)の単位をもたらすα−オレフィンとしては、1−オクテン、1−ドデセン、1−オクタデセン及び1−エイコセン、及び、22から28の炭素原子を含むα−オレフィンの混合物を挙げることができる。
【0105】
R2=-O-R6である式(Ib)の単位をもたらすアルキルビニルエーテルとしては、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、デシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、セチルビニルエーテル及びオクタデシルビニルエーテルを挙げることができる。
【0106】
R2=-CH2-O-CO-R7である式(Ib)の単位をもたらすアリル又はメタリルエステルとしては、アリル及びメタリルアセテート、プロピオネート、ジメチルプロピオネート、ブチレート、ヘキサノエート、オクタノエート、デカノエート、ラウレート、2,2−ジメチルペンタノエート、ステアレート及びエイコサノエートを挙げることができる。
【0107】
式(I)のコポリマーはまた、それらの分子量を実質的に増加させることを意図した特定のタイプの架橋剤を用いて架橋されてもよい。
【0108】
この架橋は、前記共重合の間に実施され、前記架橋剤は、ビニルタイプ、又は、アリル又はメタリルタイプのものであるかもしてない。これらの架橋剤としては、特に、テトラアルキルオキシエタン、ジビニルベンゼン、ジビニルオクタンジオエート、ジビニルドデカンジオエート及びジビニルオクタデカンジオエートを挙げることができる。
【0109】
本発明の組成物に使用可能な式(I)の様々なコポリマーとして挙げることができるのは、以下のコポリマー:ビニルアセテート/アリルステアレート、ビニルアセテート/ビニルラウレート、ビニルアセテート/ビニルステアレート、ビニルアセテート/オクタデセン、ビニルアセテート/オクタデシルビニルエーテル、ビニルプロピオネート/アリルラウレート、ビニルプロピオネート/ビニルラウレート、ビニルステアレート/1−オクタデセン、ビニルアセテート/1−ドデセン、ビニルステアレート/エチルビニルエーテル、ビニルプロピオネート/セチルビニルエーテル、ビニルステアレート/アリルアセテート、ビニル2,2−ジメチルオクタノエート/ビニルラウレート、アリル2,2−ジメチルペンタノエート/ビニルラウレート、ビニルジメチルプロピオネート/ビニルステアレート、アリルジメチルプロピオネート/ビニルステアレート、0.2%ジビニルベンゼンを用いて架橋した、ビニルプロピオネート/ビニルステアレート、0.2%ジビニルベンゼンを用いて架橋した、ビニルジメチルプロピオネート/ビニルラウレート、0.2%テトラアリルオキシエタンを用いて架橋した、ビニルアセテート/オクタデシルビニルエーテル、0.2%ジビニルベンゼンを用いて架橋した、ビニルアセテート/アリルステアレート、0.2%ジビニルベンゼンを用いて架橋した、ビニルアセテート/1−オクタデセン、及び、0.2%ジビニルベンゼンを用いて架橋した、アリルプロピオネート/アリルステアレートである。
【0110】
さらに挙げることができる脂溶性皮膜形成ポリマーは、脂溶性ホモポリマー、特に、9から22の炭素原子を含むビニルエステルの単独重合、又は、10から20の炭素原子を含むアルキルラジカルであるアルキルアクリレート又はメタクリレートの単独重合によって得られるものを含む。
【0111】
そのような脂溶性ホモポリマーは、ポリビニルステアレート;ジビニルベンゼン、ジアリルエーテル又はジアリルフタレートで架橋したポリビニルステアレート;ポリステアリルアクリレート(メタクリレート);ポリビニルラウレート;又はポリラウリルアクリレート(メタクリレート)から選択することができ、これらのポリアクリレート(メタクリレート)は、おそらく、エチレングリコールジメタクリレート又はテトラエチレングリコールジメタクリレートの手段を用いて架橋される。
【0112】
上記脂溶性コポリマー及びホモポリマーは既知であり、特に特許出願FR-A-2 262 303に開示されており;それらは2000から500,000、好ましくは4000から200,000の範囲の重量平均分子量を有することができる。
【0113】
本発明で用いてよい脂溶性皮膜形成ポリマーとしてはまた、a)で定めたポリオレフィンワックス以外の、ポリアルキレン、特にC2-C20アルキレンコポリマーも挙げることができ、例えば、ポリブテン;線状又は分枝状、飽和又は不飽和C1からC8アルキル基を有するアルキルセルロース、例えばエチルセルロース及びプロピルセルロース;ビニルピロリドン(VP)コポリマー、特にビニルピロリドンとC2からC40、さらに好ましくはC3からC20アルケンとのコポリマーを挙げることができる。本発明で用いてよいVPコポリマーの例としては、VP/ビニルアセテート、VP/エチルメタクリレート、ブチル化ポリビニルピロリドン(PVP)、VP/エチルメタクリレート/メタクリル酸、VP/エイコセン、VP/ヘキサデセン、VP/トリアコンテン、VP/スチレン又はVP/アクリル酸/ラウリルメタクリレートコポリマーを挙げることができる。
【0114】
第一の疎水性皮膜形成ポリマーは、その組成物の総重量に対して、5重量%から60重量%、好ましくは10重量%から45重量%、さらに好ましくは15重量%から35重量%の範囲の固体含量で存在することができる。
【0115】
有利には、前記疎水性皮膜形成ポリマー及び前記熱転移剤は、0.1から20、好ましくは0.5から10、さらに好ましくは1から8の疎水性皮膜形成ポリマー/熱転移剤重量比で、当該組成物中に存在することができる。
【0116】
前記組成物はまた、少なくとも1つの染料、例えば粉末状化合物及び/又は脂溶性染料を、例えば該組成物の総重量に対して0.01%から50%の比で含む。該粉末状化合物は、化粧品組成物に通常用いられる顔料及び/又は真珠層(nacres)から選択することができる。有利には、該粉末状化合物は、該組成物の総重量の0.1%から25%、さらに詳細には1%から20%を示す。
【0117】
前記顔料は、白色又は有色、及び、鉱物及び/又は有機物であってよい。鉱物顔料としては、二酸化チタン、任意に表面処理された酸化ジルコニウム及び酸化セリウム、また、酸化鉄、酸化クロム、マンガン紫、ウルトラマリンブルー、水和クロム及びフェリックブルーを挙げることができる。有機顔料としては、カーボンブラック、D & Cタイプの顔料、及び、コチニールカーマインベースのレーキ又はバリウム、ストロンチウム、カルシウム又はアルミニウムベースのレーキを挙げることができる。
【0118】
前記真珠層顔料は、チタン又はオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ等の白色真珠層顔料;酸化鉄を備えたチタンマイカ、フェリックブルー又は酸化クロムを特に備えたチタンマイカ、上記タイプの有機顔料を備えたチタンマイカ等の有色真珠層顔料;及び、オキシ塩化ビスマスをベースとする真珠層顔料からも選択することができる。
【0119】
前記組成物はまた、当業者に周知であり且つ化粧品組成物に一般的に用いられているものから選択可能な充填剤を含むこともできる。該充填剤は、鉱物又は有機物、薄層状又は球状であってよい。挙げることができるのは、タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ナイロン(登録商標)パウダー(AtochemからのOrgasol)、ポリ−β−アラニン粉末、ポリエチレン粉末、テフロン(登録商標)、ラウロイルリシン、デンプン、窒化ホウ素、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、Expancel(Nobel Industrie)等の中空ミクロスフィア、Polytrap(Dow Corning)、シリコーン樹脂マイクロビーズ(例えばToshibaからのTospearls)、沈殿した炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカ微小球(MaprecosからのSilica Beads)、ガラス又はセラミックマイクロカプセル、8から22、好ましくは12から18の炭素原子を含む有機カルボン酸から誘導される金属石けん、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛又はミリスチン酸マグネシウムである。
【0120】
前記組成物はまた、香料、保存剤、増粘剤、界面活性剤、可塑剤、金属イオン封鎖剤、ビタミン、タンパク質、セラミド、酸性化剤又は塩基性化剤、皮膚軟化剤、サンスクリーン、フリーラジカル捕捉剤、ワックス、オイル又は湿潤化剤等の、そのような組成物に通常使用されるあらゆる添加物を含むこともできる。
【0121】
言うまでもないが、当業者は、これ又はこれらの任意の添加化合物、及び/又はそれらの量について、本発明の組成物の有利な性質が、予測される添加によって不利な影響を受けないか又は実質的に受けないように、注意するであろう。
【0122】
本発明は、以下の実施例に、さらに詳細に示される。
【0123】
【実施例】
実施例1−8:
以下の特性を有する8つのポリカプロラクトン(PCLとして知られる)を試験した。
【0124】
【表1】
Figure 0003863392
【0125】
各PCLは、以下の組成物において試験した:
Figure 0003863392
【0126】
各組成物について、300μm厚の層(乾燥前)をガラス板に塗布し、乾燥させるために、24時間、30℃、50%の相対湿度で、放置した。乾燥後、その板を、室温(RT)(20℃)又は40℃の水を含む結晶化用容器内に置き、それからマグネティックバーをその皮膜上に置いた。そのバーをマグネティックスターラーを用いて撹拌させ、その後の該皮膜が分解しはじめた時間(分で表される)を測定した。
【0127】
【表2】
Figure 0003863392
【0128】
各組成物について、室温の水(冷水)の存在中よりも、40℃の水(熱水)の存在中で非常に耐性が低いことを見出している。つまり、該皮膜は熱水で除去することが容易であり且つ冷水にはより耐性である。
【0129】
実施例9:
以下の組成を有するマスカラを調製した:
Figure 0003863392
【0130】
このマスカラは簡単にまつげに塗布され、冷水に対する良好な耐性を示す。それは、熱水(40℃)で容易に除去される。
【0131】
比較実施例10−12:
以下の組成を有する、本発明の2つのマスカラ(実施例10及び11)と、本発明の一部を成さないマスカラ(実施例12)とを調製した:
Figure 0003863392
*上記オイル混合物は、1.43gのオクチルドデカノール、3.33gのパーリームオイル(parleam oil)、1.91gのポリビニルピロリドンエイコセン(IFP社からのGanex V220)及び3.33gのフェニルトリメチコーン(Dow Corning 556 fluid)を含む。
【0132】
【表3】
Figure 0003863392
【0133】
使用したイソドデカン中におけるポリマー分散物:
イソドデカン中における、メチルアクリレート及びアクリル酸の、95/5の比の非架橋コポリマーの分散物は、文献FR-A-749 747の実施例7の方法に従って調製された。つまり、Kraton G1701(Shell)の名称で販売される、24.2重量%の固体含量及び180nmの平均粒子サイズ及び20℃のTgを有するポリスチレン/コポリ(エチレン−ポリエチレン)ジブロックコポリマーを用いた、イソドデカン中のポリ(メチルアクリレート/アクリル酸)の表面安定化粒子の分散物が得られた。このコポリマーは、室温で皮膜を形成することができる。
【0134】
各組成物について、付着した皮膜の冷水(20℃)及び熱水(40℃)に対する耐性を、実施例1−8に記載したプロトコルに従って、皮膜が分解しはじめた時間(分及び秒で表される)を測定することによって測定した。
【0135】
以下の結果が得られた:
【表4】
Figure 0003863392
【0136】
本発明の実施例10及び11については、そのポリカプロラクトンが実質的にその皮膜の熱水に対する耐性を減少させ、その一方で、実施例12で用いられたポリエチレンワックスは皮膜の熱水に対する耐性をほとんど減少させないことが見出される。つまり、本発明の実施例10及び11の組成物は、本発明の一部を成さない組成物12よりも、除去することが容易である。

Claims (19)

  1. 生理学的に許容可能な媒体中に、ビニルポリマー、ポリウレタン及びセルロースポリマーからなる群から選択される第一の疎水性皮膜形成ポリマーを、化粧品組成物の総重量に対して、少なくとも5重量%含み、25℃から80℃の温度内で選択される転移温度Ttで状態変化することができ且つ前記転移温度Tt未満の温度に維持された水中においては不溶性であり、ヒドロキシル数が28以上のポリカプロラクトンから選択される少なくとも1つの熱転移剤を含む化粧品組成物。
  2. 前記熱転移剤が30℃から60℃の範囲の融点を有することを特徴とする、請求項記載の化粧品組成物。
  3. 前記熱転移剤が、化粧品組成物の総重量に対して0.1重量%から30重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする、請求項又はに記載の化粧品組成物。
  4. 前記第一の疎水性皮膜形成ポリマーが、水性分散物中の粒子の形態であることを特徴とする、請求項からのいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  5. 前記第一の疎水性皮膜形成ポリマーが、水性分散物中の粒子の形態のポリウレタンであることを特徴とする、請求項からのいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  6. 前記第一の疎水性皮膜形成ポリマーが、液体脂肪相中に分散した表面安定化粒子の形態で存在することを特徴とする、請求項からのいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  7. 前記ポリマー粒子が、ブロックポリマー、グラフトポリマー及びランダムポリマー、及びそれらの混合物から選択された安定化剤を用いて安定化されることを特徴とする、請求項記載の化粧品組成物。
  8. 前記安定化剤が、1つ以上の任意に共役したエチレン性結合を含む少なくとも1つのエチレン性モノマーの重合から得られる少なくとも1つのブロックと、スチレンポリマーの少なくとも1つのブロックとを含むグラフトブロックポリマー又はブロックポリマーであることを特徴とする、請求項記載の化粧品組成物。
  9. 前記液体脂肪相が、単独又は混合物としての、鉱物、動物、植物又は合成由来の油、炭化水素ベースの油、フルオロ油、及び/又は、シリコーン油からなることを特徴とする、請求項からのいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  10. 前記脂肪相が、室温で揮発性である少なくとも1つの油を含むことを特徴とする、請求項からのいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  11. 前記第一の疎水性皮膜形成ポリマーが、化粧品組成物の総重量に対して、5重量%から60重量%の範囲の固体含量で存在することを特徴とする、請求項から10のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  12. 前記第一の疎水性皮膜形成ポリマーが、化粧品組成物の総重量に対して、10重量%から45重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする、請求項から11のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  13. 前記疎水性皮膜形成ポリマー及び前記熱転移剤が、0.1から20の範囲の疎水性皮膜形成ポリマー/熱転移剤重量比で化粧品組成物中に存在することを特徴とする、請求項から12のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  14. 増粘剤、色素、保存剤、香料、サンスクリーン、フリーラジカル捕捉剤、ワックス、オイル、湿潤化剤、ビタミン、タンパク質、可塑剤、金属イオン封鎖剤、セラミド、酸性化剤又は塩基性化剤、及び皮膚軟化剤によって形成される群から選択される少なくとも1つの添加物をさらに含むことを特徴とする、請求項から13のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  15. マスカラ、アイライナー、リップ用製品、ほお紅、アイシャドウ、ファンデーション、ボディ用メイクアップ製品、コンシーラー製品、ネイル用製品、抗日焼け組成物、皮膚着色組成物又はスキンケア製品の形態であることを特徴とする、請求項から14のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  16. 生理学的に許容可能な媒体中に、ビニルポリマー、ポリウレタン及びセルロースポリマーからなる群から選択される第一の疎水性皮膜形成ポリマーを、組成物の総重量に対して、少なくとも5重量%含み、25℃から80℃の温度内で選択される転移温度Ttで状態変化することができ且つ前記転移温度Tt未満の温度に維持された水中においては不溶性であり、ヒドロキシル数が28以上のポリカプロラクトンから選択される少なくとも1つの熱転移剤を含むマスカラ。
  17. 請求項から15のいずれか一項に記載の化粧品組成物をケラチン物質に塗布することを含む、ケラチン物質のための美容ケア又はメイクアップ方法。
  18. 請求項から15のいずれか一項に記載の化粧品組成物を用いてメイクアップしたケラチン物質からメイクアップを除去するための美容方法であって、前記メイクアップしたケラチン物質を、35℃から50℃の範囲の温度に維持された熱水ですすぎ洗いする少なくとも1つの工程を含む方法。
  19. 前記熱水が洗浄剤を含まないことを特徴とする、請求項18記載の方法。
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