JP3860908B2 - 均等圧ユニット及び該均等圧ユニットを備えたトランスファ機構 - Google Patents

均等圧ユニット及び該均等圧ユニットを備えたトランスファ機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂封止装置に装備されるモールド金型の複数のポットに装填された樹脂をキャビティへ圧送可能なマルチプランジャを均等に押動可能に支持する均等圧ユニット及び該均等圧ユニットを備えたトランスファ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造用の樹脂封止装置は、トランスファモールドによる自動機が広く使用されている。このトランスファモールド装置には、リードフレーム及び樹脂タブレットを供給する供給部と、被成形品を供給されて樹脂封止するプレス部と、樹脂封止後の成形品を前記プレス部より回収して収容する収容部が一体に組み付けられている。被成形品としてのリードフレームは供給部よりフレーム整列部に供給されてプレヒートされ、図示しないローダーにより樹脂タブレットと共にモールド金型へ移送される。そして、該モールド金型でクランプされ、ポット内から溶融樹脂をプランジャでキャビティ内に圧送して樹脂封止される。上記プランジャによる樹脂圧は高圧であり、従ってトランスファモールド装置では、樹脂を圧送した際に樹脂漏れが生じないように被成形品を確実に型締めするために油圧若しくは電動による型締め機構及び均等な樹脂圧により樹脂を圧送するためのトランスファ機構が設けられている。
【0003】
上記トランスファモールド装置に装備されるトランスファ機構の構成について説明する。例えば、図5において、トランスファ機構51は、図示しない電動モータ、油圧機構などの駆動機構により昇降可能装備されており、ポットピッチに応じてピストンロッド52が上下動可能に嵌め込まれている。このピストンロッド52の下端にはコイルスプリング53が弾装されており、該ピストンロッド52を上方に付勢している。上記ピストンロッド52の上端には、プランジャ54がそれぞれ取り付けられ、モールド金型のポット55内へ摺動可能に装備されている。
【0004】
上記ポット55内に樹脂タブレットが装填されると、図示しない駆動機構が作動して、トランスファ機構51を上動させ、ピストンロッド52に取り付けられたプランジャ54が押動して、加熱された樹脂をキャビティへ圧送する。このとき、上記プランジャ54には上記ポット55内の摺動抵抗により上記コイルスプリング53を若干量縮ませるように反力が作用するが、上記プランジャ54の押動停止位置は、適正な樹脂量において適正な縮み量hとなるように設定されている。
【0005】
また、他のトランスファ機構の構成について説明すると、例えば、図6において、ピストンロッド52を装備したトランファ機構51は、液圧閉回路56を備えている。具体的には、各ピストンロッド52を連通する連通路57に油等の液体を充満させておき、駆動機構を作動させてトランスファ機構51を上動させると、上記液圧閉回路56により均一な押圧力をピストンロッド52に付与してプランジャ54が樹脂をキャビティへ圧送するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術に示す各トランスファ機構においては、以下に述べる課題があった。図5に示すトランスファ機構51には、ピストンロッド52をコイルスプリング53により付勢しているため、各コイルスプリング53の初期押圧力を適正値に設定しても、樹脂タブレットの樹脂量のばらつきにより、縮み量hが異なり、樹脂圧Pがばらつく。例えば、樹脂量が多い場合には、コイルスプリング53の縮み量がh−αと小さくなるため、樹脂圧がP+rと大きくなる。また、樹脂量が少ない場合には、上記コイルスプリング53の縮み量がh+αと小さくなるため、樹脂圧がP−rと小さくなる。
【0007】
また、図6に示すトランスファ機構51においては、各ポット55におけるプランジャ54の摺動抵抗が等しくないため、該摺動抵抗が大きい箇所から小さい箇所へ液圧閉回路56内の液体が連通路57を介して各ピストンロッド52間を移動するため、該液体の移動があると樹脂を圧送する速度が各プランジャ毎にまちまちとなり、各プランジャ54がばらばらに樹脂を押動して樹脂注入のタイミングがばらつく。
【0008】
このように、各ポット55毎に樹脂圧や樹脂注入のタイミングがばらつくことにより、成形品の成形品質にばらつきが生じたり、モールド金型からの離型性が悪くなったり、該モールド金型に不要樹脂(樹脂カス)が残り易くなったりする。
【0009】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、各ポット毎に樹脂圧や樹脂注入のタイミングがばらつくことなくプランジャを押動可能な均等圧ユニット及び該均等圧ユニットを備えたトランスファ機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。
即ち、モールド金型の複数のポットに装填された樹脂をキャビティへ圧送可能なプランジャを押動可能に支持する均等圧ユニットにおいて、上端にプランジャが連結され、下端が液圧閉回路に連結された第1のピストンロッドと、上端が液圧閉回路に連結され、下端がブロック体に弾装されたスプリングにより上方に付勢された第2のピストンロッドと、前記第1のピストンロッドと第2のピストンロッドが液圧閉回路を介して軸線方向に移動可能に連繋し前記プランジャブロック体から突き出される向きに付勢されて支持されており、第1のピストンロッドの下端近傍及び第2のピストンロッドの上端近傍でシールされた液圧閉回路に封入された液体の流動により、前記プランジャの押動動作のばらつきを吸収して均一となるように調整することを特徴とする。
【0011】
また、前記スプリングにより付勢された前記第2のピストンロッドの初期圧は、前記プランジャのポットとの摺動抵抗より大きくなるよう設定されていることを特徴とする。
【0012】
また、トランスファ機構においては、前記均等圧ユニットと、前記均等圧ユニットを長手方向に着脱可能に支持するトランスファプレートと、前記トランスファプレートを移動させることにより前記プランジャを押動可能なトランスファ駆動機構と、を備えたことを特徴とする。
また、前記トランスファ駆動機構は、駆動源として用いた電動モータによりねじ軸を回動させて、該ねじ軸に螺合するナットに連結する前記トランスファプレートを昇降させて均等圧ユニットに支持されたプランジャが上下動することを特徴とする。
また、前記プランジャの突き出し停止位置は、樹脂を押動する際に第1、第2のピストンロッドを介して前記ブロック体へ作用する反力を圧力センサにより検出して、トランスファ駆動機構を駆動する電動モータの駆動を制御することにより調整することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の態様を添付図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の態様は、下型にプランジャを設置したロアープランジャ方式によるもので、マルチポットタイプのモールド金型を備えた樹脂封止装置に装備されるロアーマルチプランジャ方式の均等圧ユニット及び該均等圧ユニットを備えたトランスファ機構について説明するものとする。図1(a)(b)(c)はトランスファ機構の要部の構成及び均等圧ユニットの動作説明図、図2(a)(b)は均等圧ユニットの正面図及び左側面図、図3はモールド金型やその駆動機構などが装備されたプレスユニットの全体構成を示す正面説明図、図4はプレスユニットの側面説明図である。
【0014】
本実施例では、装置底部に基台上に単数又は複数の被成形品(リードフレーム及び樹脂タブレット)を供給可能に収容するリードフレーム供給部、樹脂タブレット供給部及び樹脂封止後のリードフレームを回収して収容するリードフレーム収容部を装備した基本ユニットに対して着脱可能なプレス機能のみ備えたプレスユニットを用いて説明するものとする。
【0015】
以下、上記プレスユニットの構成について、図3及び図4を参照して具体的に説明する。1は型締め機構であり、プレスベース2と可動プラテン3との間をトグル機構4により連繋し、該トグル機構4を駆動手段としての電動モータ(サーボモータ)5により駆動して型開閉を行う(図4参照)。上記可動プラテン3のうち、可動取付板6には下型7が装着されており、該下型7は上記電動モータ5を駆動することにより昇降する。また、上型8は上固定プラテン9に固定されている。上記可動プラテン3は、上記可動取付板6と可動ベース板10との間に支持ブロック11が一体に設けられており、これらがガイドポスト(図示せず)にガイドされて昇降する。
【0016】
上記プレスベース2と可動ベース板10との間には、これらの中央部にねじ軸12が回動可能に立設されており、該ねじ軸12の下端に固定されたプーリ13と電動モータ5に装備されたサーボモータの出力軸との間にベルトをかけわたされて駆動力が伝達される。上記ねじ軸12にはナット14が螺合しており、該ねじ軸12が回ることにより上下に移動する。上記ナット14には可動プラテン3に連結するトグル機構4が連結されており、該ナット14の上下動にともなってトグル機構4を介して可動プラテン3を昇降させ、これによって型開閉を行う。
【0017】
上記トグル機構4は第1,第2,第3リンク部材4a,4b,4cからなる。これら第1,第2,第3リンク部材4a,4b,4cは、図3に示すねじ軸12を挟んで両側に一対ずつ、図面奥側にも一対ずつ全部で4箇所に装備されている。上記第1リンク部材4aの一端はナット14に軸15aを介して回動可能に連結されており、他端は第2リンク部材4bに軸15bを介して回動可能に連結されている。また、第2リンク部材4bの一端はプレスベース10に軸15cを介して回動可能に連結されており、他端は第3リンク部材4cに軸15dを介して回動可能に連結されている。また、第3リンク部材4cは可動プラテン3と軸15eを介して回動可能に連結されている。電動モータ5を駆動してねじ軸12を回動させてナット14を上下動させることにより、第1リンク部材4aにより第2,第3リンク部材4b,4cをそれぞれ上方向に伸長させたり折り畳むことで可動プラテン3が上下動して型開閉が行われる。
【0018】
16は均等圧ユニットであり、上記下型7の複数のポットに装填された樹脂をキャビティへ圧送可能なプランジャ17を押動可能に支持する。上記均等圧ユニット16はトランスファプレート18に対して着脱可能に支持されている。また、上記トランスファプレート18は、後述するトランスファ駆動機構19により上下動するようになっており、該トラスファプレート18を上下動させることにより上記プランジャ17を上下動させる。
【0019】
上記トランスファ駆動機構19は、下型7のポットに供給された樹脂をキャビティへ圧送すべくプランジャ17を上下動させる。図4に示すように、上固定プラテン9には駆動手段としての電動モータ(サーボモータ)20を装備している。また、図3に示すように、可動プラテン3側には、ねじ軸21とこれに連続するスプライン軸22が回動可能に2か所に軸支されており、上記可動プラテン3の昇降動作に伴って上下動する。また、上固定プラテン9側には軸カバー23が回動可能に2か所に軸支されている。上記軸カバー23には上記スプライン軸22が上下動可能に嵌め込まれており、上記スプライン軸22の外周と軸カバー23の内周にそれぞれ形成された凹凸により係合して駆動力が伝達される。
【0020】
上記電動モータ20の出力軸と2本の軸カバー23の上端に固定されたプーリ24との間にはベルト25がそれぞれかけわたされており、上記電動モータ20の駆動を軸カバー23よりスプライン軸22及びねじ軸21に2か所同時伝達する。また、上記2本のねじ軸21にはナット26がそれぞれ螺合しており、該ナット26はトラスファプレート18に連繋している。また、上記トラスファプレート18上には、均等圧ユニット16が取り付けられている。上記ナット26はねじ軸21が回転駆動されるとトラスファプレート18と共に昇降し、該トラスファプレート18に装着された均等圧ユニット16を昇降させることができる。
【0021】
次に、均等圧ユニット16の構成について詳述する。上記トランスファプレート18上には、逆T字状のレール溝が形成されたマルチプレート27が取り付けられている(図3参照)。このマルチプレート27のレール溝には、ブロック体であるマルチブロック28のレール部29が嵌め込まれ、該マルチブロック28を取手28aを把持してプレスユニットの着脱方向手前側へ引き出し可能になっている(図3参照)。
【0022】
上記均等圧ユニット16を可動プラテン3内に挿抜する場合には、後述する第1ピストンロッド30にはプランジャ17を装着しない状態で行われる。即ち、上記均等圧ユニット16をトランスファプレート18に取り付け、下型7を可動プラテン3の所定位置にセットした後、図示しないポットの上方からプランジャ17を差し入れることにより行われる。
これによって、例えば、モールド金型の品種を交換したり、メンテナンスを行う場合に、必要最小限の部品の取り外しで足り、しかも上記可動プラテン3内に十分な作業スペースが確保できるので作業性が良い。
【0023】
図2において、上記均等圧ユニット16は、プランジャ17を取り付け可能な第1,第2ピストンロッド30,31を軸線方向に移動可能に上記マルチブロック28に支持すると共に該マルチブロック28から突出する向きに付勢している。具体的には、図1(a)において、上記第1ピストンロッド30は、上端にプランジャ17が連結され、下端が液圧閉回路32に連結されている。また、上記第2ピストンロッド31は、上端が上記液圧閉回路32に連結され、下端が上記マルチブロック28内に弾装されたコイルスプリング33により上方に付勢されている。上記液圧閉回路32に封入される液体としては、油、グリセリン、水等が用いられ、中でもグリセリンは圧縮性、耐熱性に優れているため好適である。
【0024】
上記第1ピストンロッド30の下端部近傍及び上記第2ピストンロッド31の上端近傍はパッキン34によりシールされており、上記液圧閉回路32に充填された液体を密封している。上記液圧閉回路32は、上記マルチブロック28に形成された前記各ピストンロッド間を連通して形成されているので、上記プランジャ17とポット内壁面との摺動抵抗により突き出し位置がばらついても液圧連通路により液体が流動することによりばらつき量S1,S2を吸収してプランジャ先端位置が均一となるように調整して樹脂圧を均等化することができる(図1(c)参照)。
【0025】
また、図1(a)に示すように、上記コイルスプリング33により付勢された前記第2ピストンロッド31、即ちプランジャ17の初期押圧力P1は、該プランジャ17のポット内壁との摺動抵抗Rより大きくなるよう設定されている(P1≧R)。これによって、上記プランジャ17を剛体状に支持して樹脂を圧送することができる。
【0026】
また、樹脂タブレットの樹脂量にばらつきがある場合には、上記プランジャ17の突き出し停止位置、即ち最終樹脂圧がばらつくことから、上記第1,第2ピストンロッド30,31を介して上記マルチブロック28へ作用する反力をロードセル等の圧力センサにより検出して、前記トランスファ駆動機構19に装備した電動モータ20の駆動を制御することにより、上記プランジャ17の突き出し停止位置Qを調整する。図1(b)において、上記コイルスプリング33は、最終樹脂圧P3に到達する直前に縮んでワッシャ39がマルチブロック28の段差部に突き当たるまで若干量押し下げられる。よって、上記プランジャ17の最大押圧力P2は最終樹脂圧P3と同じか小さくなる(P2≦P3)ように上記コイルスプリング33の弾性力は調整されている。また、上記最大押圧力P2と上記最終樹脂圧P3の差は小さい方が、該最終樹脂圧P3が加わったときの圧力変化による影響が少なくできるので好ましい。
尚、上記最終樹脂圧P3は、上記トランスファ駆動機構19の電動モータ20の出力トルクTを調整することにより設定される。
【0027】
樹脂封止を行う場合には、前述した型締め機構1により被成形品をクランプした後、電動モータ20を駆動してマルチプレート18を上動させることによりプランジャ17を押動させて、下型7のポットに装填された溶融樹脂をキャビティへ圧送することによって行われる。
尚、上記トランスファ駆動機構20は、下型18に複数のチェイスが装備されている場合には、各チェイス毎に均等圧ユニット16が装備されることはいうまでもない。
【0028】
また、図4において、35はエジェクタロッドであり、型開きした際にキャビティの内面からエジェクタピンを突出させるためのもので、型開きしたときに下型7に配置されたエジェクタピンプレート(図示せず)の下面に当接する。上記エジェクタロッド35は、ベース2上に立設されて(図示せず)可動プラテン3を型開閉方向に貫通して装着されており、型開きにともない該可動プラテン3が下動した際にエジェクタピンプレートの下面が上記エジェクタロッド35に当接し、さらに上記可動プラテン3が下動することによりその上面より上記エジェクタロッド35の上端面が突出して上記エジェクタピンプレートを押し上げるように作用する。
また、36は制御部であり、型締め機構1を開閉させる電動モータ5やトランスファ機構19を昇降させる電動モータ20の駆動を制御したり、プレスユニットの着脱方向手前側(図4の右側)に設けられた操作部37より入力された信号に基づき樹脂封止動作を制御したりする。
【0029】
また、図4において、プレスユニットを図示しない基本ユニットに設けられたプレスユニット着脱部へ着脱する場合には、該プレスユニット着脱部のユニット支持面とほぼ同じ高さを有する移動台車38に載置して行っても良い。
この移動台車38は底部にキャスター38bを有し、積載面にローラ38aが設けられている。プレスユニットは、上記ローラ38aに底部を支持されるよう移動台車38に積載されてスリーブボルト39により固定された状態で、図示しない基本ユニットへ搬送されて受け渡されて装着される。尚、プレスユニットを基本ユニットより分離するときは、モールド金型は装着してあっても、取り外してあっても良い。
【0030】
上記構成によれば、トランスファ機構に装備した均等圧ユニット16は、プランジャ17を取り付け可能な第1,第2ピストンロッド30,31を軸線方向に移動可能にマルチブロック28に複数箇所で支持すると共に該マルチブロック28から突出する向きに付勢し、上記各ピストンロッド間を上記マルチブロック28内に形成された液圧閉回路32により連通したので、樹脂タブレットの樹脂量がばらついても或いは各プランジャ17の摺動抵抗にばらつきが生じても、上記液圧閉回路32に封入した液体の流動により該プランジャ17の突き出し位置のばらつきを吸収して均一となるように調整できる。また、上記プランジャ17の突き出し位置のばらつきを補正できるので、キャビティへ圧送される樹脂の速度も安定させることも可能である。
また、上記プランジャ17の突き出し停止位置は、上記第1,第2ピストンロッド30,31を介して上記マルチブロック28へ作用する反力を圧力センサにより検出して、トランスファ駆動機構19の電動モータ20の駆動を制御することにより、樹脂タブレットの樹脂量がばらついた場合に、最終樹脂圧がばらつくのを有効に防止できる。
よって、従来上記プランジャ17がスプリングのみに支持されている場合や液圧閉回路のみにより支持されている場合の均等圧ユニットの課題を相互に補完することで解消し、安定した樹脂圧及び安定した送り速度で樹脂封止を行うことができ、成形品の成形品質を向上させることができる。
【0031】
上記実施例は、樹脂封止装置の一例として、プレス機能のみを有し、基本ユニットに対して着脱可能なプレスユニットを用いて説明したが、プレス機構の他に被成形品の搬入機構や成形品の取り出し機構等を一体に装備した樹脂封止装置についても適用可能である。
また、樹脂封止装置は、上下一対のモールド金型とその駆動機構を装備している場合に限らず、個別動作可能な複数のモールド金型とその駆動機構を装備していても良い。
また、トランスファ機構は、プレス部の数、被成形品の種類(リードフレーム、樹脂基板(BGA(Ball・Grid・Array),テープなど)、装置形態(独立タイプ,インラインタイプ,複数成形タイプ(例えば成形を2度に分けて行うタイプ)等が異なる様々な樹脂封止装置について適用可能である等、発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し得るのはもちろんのことである。
【0032】
【発明の効果】
本発明は前述したように、トランスファ機構に装備した均等圧ユニットは、プランジャを取り付け可能な複数のピストンロッドを軸線方向に移動可能にブロック体に複数箇所に支持すると共に該ブロック体から突出する向きに付勢し、前記各ピストンロッド間を前記ブロック体内に形成された液圧閉回路により連通したので、樹脂タブレットの樹脂量がばらついても或いは各プランジャの摺動抵抗にばらつきが生じても、前記液圧閉回路に封入した液体の流動により該プランジャの突き出し位置のばらつきを吸収して均一となるように調整できる。
また、前記プランジャの突き出し停止位置は、前記ピストンロッドを介して前記ブロック体へ作用する反力を圧力センサにより検出して、トランスファ駆動機構の電動モータの駆動制御することにより、樹脂タブレットの樹脂量がばらついた場合に、最終樹脂圧がばらつくのを有効に防止できる。
よって、従来前記プランジャがスプリングのみに支持されている場合や液圧閉回路のみにより支持されている場合の均等圧ユニットの課題を相互に補完して解消し、安定した樹脂圧及び安定した送り速度で樹脂封止を行うことができ、成形品の成形品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスファ機構の要部の構成及び均等圧ユニットの動作説明図である。
【図2】均等圧ユニットの正面図及び左側面図である。
【図3】モールド金型やその駆動機構などが装備されたプレスユニットの全体構成を示す正面説明図である。
【図4】プレスユニットの側面説明図である。
【図5】従来の均等圧ユニットの説明図である。
【図6】従来の均等圧ユニットの説明図である。
【符号の説明】
1 型締め機構
2 プレスベース
3 可動プラテン
4 トグル機構
4a,4b,4c 第1,第2,第3リンク部材
5,20 電動モータ
6 可動取付板
7 下型
8 上型
9 上固定プラテン
10 可動ベース板
11 支持ブロック
12,21 ねじ軸
13,24 プーリ
14,26 ナット
15a,15b,15c,15d,15e 軸
16 均等圧ユニット
17 プランジャ
18 トランスファプレート
19 トランスファ駆動機構
22 スプライン軸
23 軸カバー
27 マルチプレート
28 マルチブロック
29 レール部
30 第1ピストンロッド
31 第2ピストンロッド
32 液圧閉回路
33 コイルスプリング
34 パッキン
35 エジェクタロッド
36 制御部
37 操作部
38 移動台車
39 スリーブボルト

Claims (5)

  1. モールド金型の複数のポットに装填された樹脂をキャビティへ圧送可能なプランジャを押動可能に支持する均等圧ユニットにおいて、
    上端にプランジャが連結され、下端が液圧閉回路に連結された第1のピストンロッドと、
    上端が液圧閉回路に連結され、下端がブロック体に弾装されたスプリングにより上方に付勢された第2のピストンロッドと、
    前記第1のピストンロッドと第2のピストンロッドが液圧閉回路を介して軸線方向に移動可能に連繋し前記プランジャがブロック体から突き出される向きに付勢されて支持されており、第1のピストンロッドの下端近傍及び第2のピストンロッドの上端近傍がシールされた液圧閉回路に封入された液体の流動により、前記プランジャの押動動作のばらつきを吸収して均一となるように調整することを特徴とする均等圧ユニット。
  2. 前記スプリングにより付勢された前記第2のピストンロッドの初期圧は、前記プランジャのポットとの摺動抵抗より大きくなるよう設定されていることを特徴とする請求項1記載の均等圧ユニット。
  3. 請求項1又は2記載の均等圧ユニットと、前記均等圧ユニットを長手方向に着脱可能に支持するトランスファプレートと、前記トランスファプレートを移動させることにより前記プランジャを押動可能なトランスファ駆動機構を備えたことを特徴とするトランスファ機構。
  4. 前記トランスファ駆動機構は、駆動源として用いた電動モータによりねじ軸を回動させて、該ねじ軸に螺合するナットに連結する前記トランスファプレートを昇降させて均等圧ユニットに支持されたプランジャが上下動することを特徴とする請求項3記載のトランスファ機構。
  5. 前記プランジャの突き出し停止位置は、樹脂を押動する際に第1、第2のピストンロッドを介して前記ブロック体へ作用する反力を圧力センサにより検出し、トランスファ駆動機構を駆動する電動モータの駆動を制御することにより調整することを特徴とする請求項4記載のトランスファ機構。
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