JP3859257B2 - 心腔内縫合手術用縫合糸切断器具 - Google Patents

心腔内縫合手術用縫合糸切断器具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、心腔内縫合手術用縫合糸を切断するための器具に関する。より詳しくは、例えば心房中隔欠損(ASD)、心室中隔欠損(VSD)や動脈管開存(PDA)等を直接縫合閉鎖するための手術を行う場合、心臓カテーテル手技で末梢血管から手術部位に心腔内縫合手術用器具等の縫合装置を挿入して行うが、この様な縫合手術に用いた縫合糸を体内において切断するのに好適な心腔内縫合手術用縫合糸切断器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
先天性心疾患の一つであるASDの治療方法としては、一般に、外科的手術が主である。しかしながら、外科的手術においては、当然のことながら疾患部分の治療そのものだけでなく、開胸術(または開腹術)を伴うものであり、患者への負担が大きい。増してや小児患者の場合、その負担は非常に大きいものとなる。
そこで、近年、非手術的方法として、心臓カテーテルを経血管的に心腔内に挿入して心房中隔欠損を閉塞する方法が開発されている。この方法は経皮経管腔カテーテル法として知られており、キングとミルによって1976年に初めて臨床成功例が報告されている。キング等による方法は、左房用と右房用の2枚の円盤状の傘を、中心のワイヤーと同軸の2層のカテーテルからなる挿入用具で心房に到らせ、心房中隔を挟んで合体させることにより心房中隔欠損を閉鎖するものである。
【0003】
しかしながら、この方法は非常に太い挿入用具と硬い傘を用いているため、ほとんどの小児、特に就学前の小児には全く使用できないものであった。そこで、ラシュキントは装置の小型化に努め、1977年に鉤付きの1枚傘式閉鎖栓を考案し、小児での臨床成功例を報告している。しかしながら、この方法も、閉塞栓が鉤付きのため意図しない部分に引っ掛かることがあり、そのため、心内で一度開傘すると、位置を変えることも回収することも出来ず緊急手術をしなければならないという欠点を有していた。そこで、このような欠点を解消するものとして、ラシュキントは2枚の傘を一体化した閉鎖栓を開発しており、これは、動脈管開存の閉鎖に広く臨床応用されてきている。
【0004】
一方、ロックはラシュキントの開発した一体型の2枚の傘式閉鎖栓の8本のステンレス鋼の骨の各々の中間にコイルスプリングを追加して、2つの傘が薄い心房中隔をしっかり挿むようにした蛤式中隔傘を開発し特許出願している(特開平5−297130号公報)。この閉鎖栓は、2枚の傘が互いに重なり合うように密着することで、薄い心房中隔にしっかりと固定されるようにしたもので、その形が二枚貝である蛤に似ていることから、蛤式中隔傘と呼ばれている。この方法は11フレンチのロングシースを大腿静脈から挿入するものであり、体重8Kg以上の患者であれば使用することができるので、心房中隔欠損の経皮経管腔カテーテル法で閉塞する方法として、初めて広く臨床応用されている。
【0005】
しかしながら、何れにしてもこれらの閉鎖栓を使用するものは、様々な形態をしたASDに対して画一的な形状の閉鎖栓を使用するものであり、欠損孔の閉鎖にはその2倍の大きさの閉鎖栓が必要なので、適応が限定され、比較的小さな中心部の欠損孔しか閉鎖出来ないという欠点を有しており、また、心内に残した閉鎖栓の長期的な観測データが無いために、その使用に対する懸念の残るものであった。
本発明者等は如上の事情に鑑み、従来技術の課題を解決するものとして、特に様々な形態をしたASDに適応するのに好適な心腔内縫合手術用カテーテル組立体をすでに提案している(特願平7−269916号)。このものは、先端に縫合糸捕捉手段を備え基端に操作用部材を備えた捕捉カテーテルと、この捕捉カテーテルを出し入れ自在に挿着することができる第1シースと、この第1シースを出し入れ自在に挿着することができ、先端に穿刺針を備えるとともに基端部に止血弁を備えた穿刺カテーテルと、この穿刺カテーテルを出し入れ自在に挿着することができ、基端部に止血弁を備えた第2シースからなるもので、第2シースに挿着された穿刺カテーテルの先端と第2シースの先端が一致するようにした時に、穿刺カテーテルの先端部に設けられた側孔と第2シースの先端部に設けられた側孔が重なり、この重なった側孔から第1シースを露出することができるようになっている。
【0006】
このような非手術的に欠損口を閉鎖する器具は、簡単かつ正確に欠損口を閉鎖することができるという利点を有するものであるが、糸を結んだ後できるだけ糸の結び目近くで糸を切断しょうとすると、心腔内で糸を切断しなければならないため、糸の切断に非常な熟練を要するものであった。そこで、体内で糸を切断するための器具が必要になり、特公平5−60934号公報において、先端部に切断刃部を設けた内チューブと切断刃部押し当て部を設けた外チューブからなり、外チューブに押し当てた糸を軸方向に移動させた内チューブの切断刃部で切断するようにした糸切断装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の糸切断装置は、▲1▼外チューブに切断刃部押し当て部が設けられているとはいえ、軸方向に移動する切断刃部が内チューブの先端に設けられているため、誤って組織を損傷する虞がある。▲2▼内チューブの軸方向に力がかかるので、切断器具の位置にぶれが生じ、所望の位置で正確に糸を切断するのが難しい。▲3▼切断器具の全長もしくはそれ以上に渡って、糸を内チューブの内側に通す必要があるので、その操作自体に非常な手間を要するものであり、従って、例えば腰の弱い(フレキシビリティの非常に高い)糸の場合には、適当な案内具が無ければ内チューブ内側の途中で引っ掛かってしまう虞があった。
本発明は如上の事情に鑑みてなされたもので、心腔内において、医療用の縫合糸を簡単かつ確実に切断することのできる器具(心腔内縫合手術用縫合糸切断器具)を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者等は前記した課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に想到した。すなわち本発明は、
(1) 基端にハブを備え先端部に側孔を有する先端の開口した外管と、
該外管の基端のハブから回動自在に挿着された、基端にハブを備え先端に側孔を有する先端の開口した内管から構成されてなり、
内管の外径が外管の内径より僅かに小さく形成されるとともに、内管の側孔が該内管を回転させた時に外管の側孔と少なくとも一部重なることができるように位置決めされてなり、
外管及び内管の先端開口部から挿入され、一部重なりあった内管及び外管の側孔を通って体外に導出された縫合糸を、内管を回転させ、該内管の側孔と外管の側孔の重なりが無くなる時に、側孔の縁部により切断することができる心腔内縫合手術用縫合糸切断器具;
(2) 外管の側孔の縁と内管の側孔の縁が鋭利に噛み合うことにより縫合糸を切断することができる(1)に記載の心腔内縫合手術用縫合糸切断器具;等に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施例を示す側面図であり、図2は図1の断面図である。また、図3は縫合糸を図1に示す器具の先端から側孔に通した時の説明図であり、図4は図1に示す器具を所望の切断位置まで進めたときの説明図、図5は図4において内管を僅かに回転させた状態を示す側孔部分の拡大図、図6は糸を切断する直前の状態を示す側孔部分の拡大図である。
図1および図2に示すように、本発明の心腔内縫合手術用縫合糸切断器具は、基端にハブ2を備えた外管1と、この外管1の基端のハブ2から回動自在に挿着された基端にハブ4を備えた内管3から構成されてなり、内管3の外径は外管1の内径より僅かに小さく形成されている。そして、外管1も内管3もそれぞれ先端に側孔11、31を有しており、内管3を回転させた時に側孔11と31が一部重なることができるように位置決めされている。
【0010】
内管3のハブ4の内腔41には、他の医療用具と接続可能なようにテーパーが設けられており、内管3と外管1の間には隙間(クリアランス)が設けられている。この隙間は、縫合糸の切断性能を考慮した場合、内管3を回転させるのに差し支えない限り、出来るだけ小さい方が好ましい。縫合糸の切断性能を更に良くするために、外管1の側孔11の縁部と内管3の側孔31の縁部に鋭利な刃物状の加工を施すなど、側孔11と側孔31が鋭利に噛み合うようにしてもよい。
【0011】
外管1と内管3の形成材料は、切断性能およびトルク伝達性を考慮した場合、ステンレス鋼等の金属が好ましいが、側孔11、31のエッジで縫合糸が切断でき、かつ内管3を回転させる際、手元(基端)のトルクが先端に十分伝わるのであればこれに限定されるものではなく、硬質の合成樹脂、例えばポリサルホン等も採用可能である。また、チューブ材料としてポリアミド11や高密度ポリエチレンを採用し、切断性能を良くするために側孔11、31の縁部のみに金属性材料を使用したり、必要ならばトルク伝達性を良くするために内管3を補強するなどしてもよい。
また、内管ハブ4や外管ハブ2の形成材料は、一般に、医療用として用いられる樹脂や金属であれば特に限定されるものではない。
【0012】
次に、本発明の心腔内縫合手術用縫合糸切断器具C(以下、単に切断器具という)の使用について説明する。
先ず、既に体内で結ばれその端部が体外に導出された状態の縫合糸Aを切断器具Cの先端開口5から内管3に挿入し、図3に示すように、縫合糸Aの端部を側孔31、11を通して外管1の外側に取り出す。次に、縫合糸Aの端部を把持したまま切断器具Cを体内に挿入して、その先端を閉鎖済みの組織Bの近くの所望の切断位置まで進める(図4参照)。ここで、外管ハブ2を手などで把持固定して内管ハブ4を回転させると、内管3が回転して、図5に示すように外管1の側孔11と内管3の側孔31がずれていき、少しずつ側孔11と31の重なり部分が狭くなる。やがて図6に示すように側孔11と31の重なり部分が殆ど無くなり、2つの側孔11、31の重なりが無くなる時に、丁度鋏で切るように側孔11と31の縁部により縫合糸Aが切断される。
【0013】
【発明の効果】
以上説明してきたことから明らかなように、本発明を採用することにより、心腔内縫合手術終了後、安全、確実かつ迅速に、心腔内において縫合糸を切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】縫合糸を図1に示す器具の先端から側孔に通した時の説明図である。
【図4】図1に示す器具を所望の切断位置まで進めたときの説明図である。
【図5】図4において内管を僅かに回転させた状態を示す側孔部分の拡大図である。
【図6】糸を切断する直前の状態を示す側孔部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 外管
11 側孔
2 外管ハブ
3 内管
31 側孔
4 内管ハブ
A 縫合糸
C 心腔内縫合手術用縫合糸切断器具

Claims (2)

  1. 基端にハブを備え先端部に側孔を有する先端の開口した外管と、
    該外管の基端のハブから回動自在に挿着された、基端にハブを備え先端に側孔を有する先端の開口した内管から構成されてなり、
    内管の外径が外管の内径より僅かに小さく形成されるとともに、内管の側孔が該内管を回転させた時に外管の側孔と少なくとも一部重なることができるように位置決めされてなり、
    外管及び内管の先端開口部から挿入され、一部重なりあった内管及び外管の側孔を通って体外に導出された縫合糸を、内管を回転させ、該内管の側孔と外管の側孔の重なりが無くなる時に、側孔の縁部により切断することができる心腔内縫合手術用縫合糸切断器具。
  2. 外管の側孔の縁と内管の側孔の縁が鋭利に噛み合うことにより縫合糸を切断することができる請求項1に記載の心腔内縫合手術用縫合糸切断器具。
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