JP3857844B2 - 巻芯及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂フィルム、樹脂シート、ゴムシート、紙、布等の薄い(可撓性のある)柔軟素材を巻き取るための巻芯とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
磁気記録テープ用のスリッティング前の樹脂フィルム、建材としての樹脂シート又は紙、包材としての樹脂フィルム又は紙、サイジング前の印画紙、その他の各種材料よりなる薄い柔軟素材は、巻芯に巻き取られて保管・移送等され、巻芯から巻き解かれて加工・使用等される。従って、巻芯には、▲1▼真円度、円筒度等の精度や、▲2▼曲げ強さ、ねじり強さ等の強度や、▲3▼回転性や移送性を高めるための軽量性や、▲4▼材料コスト、加工コスト、量産効率等により決まる安価性、といった性能が要求される。従来の主な巻芯は次の3種であるが、それぞれに一長一短があり、要求される全ての性能を満たしたものは見当たらない。
【0003】
(1)紙製のいわゆる紙コア
軽量性と安価性に優れる反面、精度と強度には限界がある。また、ほとんど全数がワンウェイ使用され、一回使用された後は回収されずに廃棄されているため、近年の産業廃棄物による環境問題の一因となっている。今後は、回収システムが構築されて、ワンウェイ使用からリターナブル化が進むことが予想されるが、紙コアでは、耐久性に問題がある。
【0004】
(2)樹脂で成形されたプラスチックコア(いわゆるプラコア)
安価性に優れる反面、軽量性と精度と強度には限界がある。また、塩化ビニル樹脂製のものが主流であり、近年のダイオキシン発生による環境問題から、減少傾向にある。
【0005】
(3)FW(フィラメント・ワインディング)法による繊維強化樹脂製のいわゆるFWPコア
FW法とは、芯金の外周に樹脂を付着させた強化繊維を巻き付け、これを硬化炉に入れて樹脂を加熱硬化させた後、芯金を引き抜くという方法である。このFWPコアは精度と強度と軽量性に優れる反面、製造・加工コストがかかるため非常に高価である。
【0006】
以上の通り、従来の巻芯にあっては、要求される全ての性能を満たしたものはなく、環境問題の点からも問題のあるものが多い。そこで、本発明の目的は、精度、強度、軽量性及び安価性をバランス良く満たすことができ、しかも、繰り返し使用に耐える耐久性を有し、環境問題に対応することができる巻芯を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る巻芯は、樹脂フィルム、樹脂シート、ゴムシート、紙又は布を巻き取るための巻芯において、前記巻芯は内径が3インチ(76.2mm)である3インチコアないし内径が6インチ(152.4mm)である6インチコアであって、前記内径の真直円筒状に2〜20回巻かれたSMC(シート・モールディング・コンパウンド)シートが型内で加圧及び加熱硬化されて形成されたものである。
【0008】
ここで「SMCシート」とは、樹脂と強化繊維(さらに必要に応じて充填材等)とを含むコンパウンドからなる連続状シートである。樹脂は、特定の種類に限定されず、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂を例示することができる。強化繊維は、特定の種類に限定されず、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維等を例示することができる。また、SMCシートは、成形収縮率の極力低いものが好ましい。SMCシートの巻き回数は、特に限定されず、2〜20回を例示できる。
【0009】
巻かれたSMCシートの内周又は中間層に、該SMCシートより比重の小さい嵩高部材が挿入されていてもよい。嵩高部材としては、紙・樹脂・金属等よりなるハニカム構造体、発泡樹脂・発泡金属等よりなる発泡構造体、各種繊維よりなるマット体又は布等を例示できる。
【0010】
(2)本発明に係る巻芯の製造方法は、樹脂フィルム、樹脂シート、ゴムシート、紙又は布を巻き取るための巻芯の製造方法において、前記巻芯は内径が3インチ(76.2mm)である3インチコアないし内径が6インチ(152.4mm)である6インチコアであって、分割型の成形内面と芯金の成形外面との間に円筒状のキャビティを形成するように構成された成形装置を使用し、芯金にSMCシートを前記内径の真直円筒状に2〜20回巻き付ける工程と、分割型を開き、成形内面にSMCシートを芯金と共にセットする工程と、分割型を締め、成形内面及び成形外面でキャビティ内のSMCシートを加圧するとともに、加熱した分割型及び芯金からの熱でSMCシートを加熱硬化させることにより巻芯を形成する工程と、分割型を開き、成形内面から巻芯を芯金と共に脱型する工程と、巻芯から芯金を抜脱する工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
SMCシートを巻き付ける工程で、該SMCシートの内周又は中間層に該SMCシートより比重の小さい嵩高部材を挿入することもできる。嵩高部材としては、上記と同じく紙・樹脂・金属等よりなるハニカム構造体、発泡樹脂・発泡金属等よりなる発泡構造体、各種繊維よりなるマット体又は布等を例示できる。
【0012】
分割型及び芯金の加熱は、特定の方法に限定されないが、分割型及び芯金に設けられた流路に加熱媒体を流すことにより行うことができる。加熱媒体としては、水、水蒸気、油、グリセリン等を例示することができる。
【0013】
加圧時に、キャビティを真空引きすることが好ましい。キャビティ内に残る空気やSMCシートから発生するガスを真空引きにより抜いて、円筒体の表面における気泡等の欠陥の発生を防止することができる。
【0014】
巻芯の脱型後かつ芯金の抜脱前に、巻芯を冷却する工程を含むことが好ましい。巻芯を芯金に支えられているうちに冷却することにより、巻芯のヒケや曲がりを防止することができる。
【0015】
巻芯の冷却は、特定の方法に限定されないが、芯金に設けられた流路に冷却媒体を流すことにより行うことができる。冷却媒体としては、水、油、グリセリン等を例示することができる。
【0016】
芯金の抜脱前又は抜脱後に、加圧によりSMCシートの一部が分割型の型割面にはみ出して生じたバリを巻芯から除去する工程を含むことが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をシート体を巻き取るための巻芯とその製造方法に具体化した実施形態例について、図面を参照して説明する。
【0019】
図9(a)に示すように、本実施形態の巻芯1は所定の内径、外径及び肉厚を備えたいわゆる3インチコアであり、長さはシート体の幅に応じて適宜決定される。この巻芯1は、円筒状に巻かれたSMCシートが型内で加圧及び加熱硬化されて形成されたものである。SMCシート2は、図9(b)に示すように、例えば不飽和ポリエステル樹脂に配向性のランダムなチョップド・ガラス繊維2aと充填材とが加えられたコンパウンドからなる、例えば厚さ1〜3mmの連続状シートであり、使用前は図2(a)に示すように巻回されている。このSMCシート2の成形収縮率は極めて低い。
【0020】
図1〜図5に示すように、巻芯1の成形装置は、二分割型である下型10及び上型20と、芯金30と、両型10,20及び芯金30の加熱装置(図示略)と、芯金30の冷却装置(図示略)と、真空引き装置50と、両型10,20の型締装置(図示略)と、脱型装置40とを含んでいる。
【0021】
下型10の上面には、短手方向の中央から両側へ順に(図1(b)参照)、半円柱凹面である成形内面11と、その両側のランド面13と、さらに両側の嵌合凸部14とが設けられ、さらに成形内面11の長手方向の両端に(図1(a)参照)セット用凹所12が設けられている。また、上型20の下面には、短手方向の中央から両側へ順に(図1(b)参照)、半円柱状凹面である成形内面21と、その両側のランド面23と、さらに両側の嵌合凹部24とが設けられ、さらに成形内面21の長手方向の両端に(図1(a)参照)セット用凹所22が設けられている。
【0022】
下型10及び上型20を型締めしたときに、両ランド面13,23は当接し、嵌合凸部14の上面と嵌合凹部24の内天面とは隙間をつくり、嵌合凸部14の外側面と嵌合凹部24の内側面との間は、例えば嵌合凸部14側に(嵌合凹部24側でもよい)設けられたシールリング15によりシールされるようになっている。
【0023】
芯金30は、円柱面である成形外面31と該面31の両端のテーパー面32とを有する円筒部33と、各テーパー面32に外嵌される支持リング34と、該円筒部33の両端に設けられた接続部35とからなる。そして、下型10及び上型20の型締時に、成形内面11,21と芯金30の成形外面31との間に円筒状の間隙が形成されるように構成されている。
【0024】
加熱装置は、両型10,20の内部に設けられた流路(図示略)と、芯金30の円筒部33中心の流路36と、これらの流路に加熱媒体を流すポンプ(図示略)と、加熱媒体を加熱する加熱器(図示略)とからなる。
冷却装置は、芯金30の円筒部33中心の流路36と、この流路36に冷却媒体を流す供給部と、必要な場合に冷却媒体を冷却する冷却器(図示略)とからなる。
【0025】
真空引き装置50は、嵌合凸部14の上面に開口するように下型10(上型20でもよい)に設けられた通気孔51と、該通気孔51から間隙を真空引きする真空ポンプ52とからなる。
型締装置は、本例では下型10を固定し、上型20を昇降させるように構成されている。
脱型装置40は、下型10のセット用凹所12の底にイジェクトピン41を突出させるように配設されている。
【0026】
巻芯1は、上記成形装置を使用して、次のような工程で製造される。
【0027】
(1)加熱装置を作動させ、下型10及び上型20に設けられた流路に加熱媒体を流すことにより、下型10及び上型20を例えば120〜160℃に加熱する。
【0028】
(2)図1に示すように、下型10及び上型20を開き、成形内面11,21に離型剤をスプレーガン等により塗布する。
【0029】
(3)図2(a)に示すように、SMCシート2を巻き解き、1本の巻芯1の形成に必要な分を計量して裁断する。SMCシート2の厚さにはバラツキがあり、シート長さを計測して切断すると過不足が生じるので、シート重量を計測して切断する方が好ましい。図2(b)に示すように、切断したSMCシート2を芯金30の成形外面31に円筒状に巻き付ける。SMCシート2は、形成する巻芯1の肉厚に応じて、所定回数(例えば3〜10回)巻き付けることになる(図10(a))。
【0030】
(4)図3に示すように、芯金30のテーパー面32に支持リング34を外嵌し、該支持リング34を下型10のセット用凹所12に嵌合することにより、下型10の成形内面11にSMCシート2を芯金30と共にセットする。また、芯金30の接続部35に加熱装置のプラグ37を接続して、流路36に加熱媒体を流すことにより、芯金30を例えば120〜160℃に加熱する。
【0031】
(5)図4に示すように、下型10及び上型20を締め、成形内面11,21及び成形外面31で前記円筒状の間隙内のSMCシート2を加圧するとともに、この状態を例えば5〜20分間保持し、加熱した下型10、上型20及び芯金30からの熱でSMCシート2を加熱硬化させることにより巻芯1を形成する。
SMCシート2のシート表面にはもともと凹凸があるが、該シート表面は加圧力によって成形内面11,21及び成形外面31に強く押し付けられて凹凸が無くなるので、巻芯1の表面は滑らかとなる。
また、下型10及び上型20が接近して型締めが終わる直前には、嵌合凸部14の外側面と嵌合凹部24の内側面との間がシールリング15によりシールされるので、真空引き装置50により、嵌合凸部14の上面と嵌合凹部24の内天面との隙間を経て、前記円筒状の間隙が真空引きされる。これにより、該間隙内に残る空気やSMCシート2から発生するガスが抜かれて型締めされるので、巻芯1の表面における気泡等の欠陥の発生を防止することができる。
但し、この加圧によりSMCシート2の一部が下型10及び上型20の型割面にはみ出してバリ3が生じることがある。
【0032】
(6)図5に示すように、下型10及び上型20を開き、脱型装置40のイジェクトピン41を突出させて支持リング34を押し上げることにより、成形内面11から巻芯1を芯金30と共に脱型する。
【0033】
(7)図6に示すように、芯金30の接続部35に冷却装置のプラグ38を接続して、流路36に冷却媒体を流すことにより、巻芯1を室温程度にまで強制冷却する。巻芯1を芯金30に支えられているうちに冷却することにより、巻芯1のヒケや曲がりを防止することができる。
【0034】
(8)図7に示すように、巻芯1から芯金30を抜脱する。
【0035】
(9)図8(a)に示すように巻芯1に生じたバリ3を切削・研削・研磨等して、図8(b)に示すように巻芯1から除去する。このバリ取りは、芯金30の抜脱前に行ってもよい。
【0036】
(10)切断機により巻芯1を各種長さに切断する。
【0037】
(11)各種検査(精度、物性(特に強度)、重量)を行う。
【0038】
表1に、本実施形態の巻芯1の検査結果と、比較例としての紙コア及びFWPコア(いずれもいわゆる3インチコア)の検査結果とを示す。
【0039】
【表1】
【0040】
この結果から分かるように、本実施形態の巻芯1は、精度及び物性(強度)の多くの項目において、紙コアとFWPコアとの中間的な値を示しており、バランス良く満たしていることが分かる。しかも、本実施形態の巻芯1は、繰り返し使用に耐える耐久性を有し、環境問題に対応することができる。
【0041】
また、重量は、紙コアよりは大きいものの、FWPコアとほぼ同程度の軽量性を示している。さらに、本実施形態の巻芯1は、FWPコアと比べて特に加工コストを大幅に削減することができるため、安価性においても優れている。
【0042】
(12)巻芯1の内外面を洗浄する。
【0043】
(13)必要に応じて、巻芯1の表面に導電層を形成することもできる。導電層としては、カーボン被覆、金属被覆(メッキを含む)、導電性塗膜等を例示できる。
【0044】
次に、前記実施形態の変更例について、図10を参照して説明する。前記実施形態は、図10(a)に示すようにSMCシート2を芯金30の成形外面31に所定回数巻き付けるだけであったが、変更例では、SMCシート2を巻き付ける工程で、図10(b)〜(d)に示すようにSMCシート2の内周に、又は図10(e)(f)に示すように中間層に、該SMCシート2より比重の小さい嵩高部材4を挿入する。嵩高部材4は、上記の通り紙・樹脂・金属(例えばAl)等よりなるハニカム構造体(目の形状は特に限定されない)、発泡樹脂・発泡金属等よりなる発泡構造体、各種繊維よりなるマット体又は布等のいずれでもよい。
【0045】
巻き付け後は、前記実施形態と同様の工程で巻芯1を形成する。下型10及び上型20を締め、成形内面11,21及び成形外面31で前記円筒状の間隙内のSMCシート2及び嵩高部材4を加圧するとき、嵩高部材4はほとんど圧縮変形しないか又はSMCシート2より比重が大きくならない程度に圧縮変形する(その程度の剛性を備えている)ので、形成される巻芯1の重量が前記実施形態よりも小さくなり、軽量化を図ることができる。
【0046】
図10(b)〜(e)は、巻芯1の端部となる所はSMCシート2のみを巻き付けて、嵩高部材4が端面に現れないようにした例であり、図10(f)は、嵩高部材4が端面に現れるようにした例である。また、図10(b)〜(d)の場合、巻芯1の形成後に嵩高部材4を除去することもできる。
【0047】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)巻芯1の寸法は適宜変更でき、例えば内径が152.4mmのいわゆる6インチコアに適用することもできる。
(2)充填材を工夫して軽量化を図ったり、FRP廃材を砕いて充填材として再利用したりすること。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明に係る巻芯及びその製造方法によれば、精度、強度、軽量性及び安価性をバランス良く満たすことができ、しかも、繰り返し使用に耐える耐久性を有し、環境問題に対応することができる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に使用する成形装置の下型及び上型を開いた時を示し、(a)は長手方向に切断した断面図、(b)は(a)の中央部における横断面図である。
【図2】(a)は同成形装置の芯金とSMCシートの正面図、(b)は同芯金にSMCシートを巻き付けたときの一部破断正面図である。
【図3】同下型にSMCシートを芯金と共にセットした時を示し、(a)は長手方向に切断した断面図、(b)は(a)の中央部における横断面図である。
【図4】同下型及び上型を締めてSMCシートを加圧し巻芯を形成する時を示し、(a)は長手方向に切断した断面図、(b)は(a)の中央部における横断面図である。
【図5】同下型及び上型を開いて巻芯を脱型した時を示し、(a)は長手方向に切断した断面図、(b)は(a)の中央部における横断面図である。
【図6】脱型した同巻芯を冷却する時の断面図である。
【図7】同巻芯から芯金を抜脱する時の断面図である。
【図8】(a)はバリのある同巻芯の部分斜視図、(b)はバリを除去した同巻芯の部分斜視図である。
【図9】(a)は同巻芯の斜視図、(b)はSMCシートの部分斜視図である。
【図10】同実施形態及びその変更例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 巻芯
2 SMCシート
2a チョップド・ガラス繊維
4 嵩高部材
3 バリ
10 下型
11 成形内面
20 上型
21 成形内面
30 芯金
31 成形外面
36 流路
Claims (9)
- 樹脂フィルム、樹脂シート、ゴムシート、紙又は布を巻き取るための巻芯において、前記巻芯は内径が3インチ(76.2mm)である3インチコアないし内径が6インチ(152.4mm)である6インチコアであって、前記内径の真直円筒状に2〜20回巻かれたSMCシートが型内で加圧及び加熱硬化されて形成されたものであることを特徴とする巻芯。
- 前記巻かれたSMCシートの内周又は中間層に該SMCシートより比重の小さい嵩高部材が挿入されている請求項1記載の巻芯。
- 樹脂フィルム、樹脂シート、ゴムシート、紙又は布を巻き取るための巻芯の製造方法において、
前記巻芯は内径が3インチ(76.2mm)である3インチコアないし内径が6インチ(152.4mm)である6インチコアであって、
分割型の成形内面と芯金の成形外面との間に円筒状のキャビティを形成するように構成された成形装置を使用し、
前記芯金にSMCシートを前記内径の真直円筒状に2〜20回巻き付ける工程と、
前記分割型を開き、前記成形内面に前記SMCシートを芯金と共にセットする工程と、
前記分割型を締め、前記成形内面及び成形外面でキャビティ内のSMCシートを加圧するとともに、加熱した分割型及び芯金からの熱でSMCシートを加熱硬化させることにより巻芯を形成する工程と、
前記分割型を開き、前記成形内面から前記巻芯を芯金と共に脱型する工程と、
前記巻芯から前記芯金を抜脱する工程と、
を含むことを特徴とする巻芯の製造方法。 - 前記SMCシートを巻き付ける工程で、該SMCシートの内周又は中間層に該SMCシートより比重の小さい嵩高部材を挿入する請求項3記載の巻芯の製造方法。
- 前記分割型及び芯金の加熱は、前記分割型及び芯金に設けられた流路に加熱媒体を流すことにより行う請求項3又は4記載の巻芯の製造方法。
- 前記加圧時に、前記キャビティを真空引きする請求項3〜5のいずれか一項に記載の巻芯の製造方法。
- 前記巻芯の脱型後かつ芯金の抜脱前に、前記巻芯を冷却する工程を含む請求項3〜6のいずれか一項に記載の巻芯の製造方法。
- 前記巻芯の冷却は、前記芯金に設けられた流路に冷却媒体を流すことにより行う請求項7記載の巻芯の製造方法。
- 前記加圧により前記SMCシートの一部が分割型の型割面にはみ出して生じたバリを前記巻芯から除去する工程を含む請求項3〜8のいずれか一項に記載の巻芯の製造方法。
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